「ドラゴンボール ゼノバース2」自分だけのキャラで歴史を守るアクションRPG

「かめはめ波を自分のキャラで撃ちたい」——子供の頃、誰もが一度は思ったことがあるだろう。ドラゴンボール ゼノバース2(DRAGON BALL XENOVERSE 2)は、その夢を叶えてくれるゲームだ。

自分で作ったオリジナルキャラクターが、悟空やベジータと肩を並べて戦う。フリーザの目の前で超サイヤ人に覚醒する。ピッコロに弟子入りしてナメック星人の技を教わる。ドラゴンボールの世界に自分自身が入り込むという体験が、このゲームには詰まっている。

2016年10月の発売から10年近く。開発元のDimpsとバンダイナムコは、このゲームに追加コンテンツを出し続けている。2025年10月にはFUTURE SAGA Chapter 3が配信され、2026年にはChapter 4も予定されている。累計出荷本数は1,000万本を突破。Steamレビューは約4万2,000件中89%が好評の「非常に好評」。2026年4月現在も平均同接約569人を維持していて、オンライン対戦やレイドバトルにも問題なくマッチングする。

発売から10年経ってもDLCが出続けるゲームなんて、そうそうない。なぜこのゲームがここまで愛されるのか、どんな体験ができるのか、率直に書いていく。

目次

「DRAGON BALL XENOVERSE 2」公式トレーラー

こんな人に読んでほしい

  • ドラゴンボールが好きで、自分だけのキャラで戦いたい人
  • 対戦格闘は苦手だけど、ドラゴンボールのゲームを遊びたい人
  • オンラインで友達とCo-opしたいドラゴンボールファン
  • Sparking! ZEROとどっちを買うか迷っている人
  • 昔遊んでいたけど、今のゼノバース2がどうなっているか気になる人
  • キャラメイクが好きで、ドラゴンボールの世界に自分を投影したい人

「自分だけのドラゴンボールキャラ」を作れる喜び

DRAGON BALL XENOVERSE 2 MMORPG スクリーンショット1

ゼノバース2の最大の魅力は、キャラクターメイキングだ。これは断言できる。

ゲームを始めると、まず5つの種族から1つを選ぶ。サイヤ人、地球人、ナメック星人、フリーザ族、魔人。それぞれステータスの傾向が違っていて、プレイスタイルに直結する。

サイヤ人は攻撃力が高い。体力が減ると攻撃力がさらに上がるという、原作のサイヤ人らしい特性を持っている。ピンチになるほど強くなるという、まさにあの「戦闘民族」の血を体感できる。覚醒技で超サイヤ人に変身すると、金色のオーラを纏って攻撃力と速度が跳ね上がる。超サイヤ人2、超サイヤ人3、さらにはスーパーサイヤ人ゴッドスーパーサイヤ人(超サイヤ人ブルー)まで、段階的に変身できる。自分で作ったキャラが超サイヤ人ブルーになる瞬間は、ドラゴンボールファンなら鳥肌が立つ。

ナメック星人は回復力が売りだ。回復アイテムの効果が高く、瀕死になると体力が自動回復する。さらに覚醒技で巨大化できる。ナメック星の大長老のようにでかくなって相手をぶっ飛ばす爽快感は、他の種族では味わえない。ただし、男性しか選べない(原作設定に忠実で、ナメック星人は性別の概念がないため)。

フリーザ族は速度特化。体力が減るほど移動速度が上がり、攻撃中も気力が回復するので、相手の周りをぐるぐる回りながらラッシュを叩き込む動きが得意だ。覚醒技でゴールデンフリーザのような金色の姿に変身できる。フリーザ一族でオリキャラを作るという発想自体が新鮮で、「俺はフリーザの親戚だ」みたいなロールプレイができる。

魔人は防御力が高く、再生能力を持つ種族だ。男女で能力傾向が大きく異なるのが特徴で、男性は防御寄り、女性は速度寄り。覚醒技の「純粋化」で魔人ブウ(純粋)のような姿になれる。ぷにぷにした見た目と裏腹にタフで、持久戦に強い。

地球人はオールラウンダー。技力が自動回復し、技力が最大のときに攻撃力が上がる。派手さはないけれど、安定感がある。「人間でもサイヤ人に勝てる」というクリリンやヤムチャの矜持を体現できる種族だ。覚醒技の「潜在能力解放」はアルティメット悟飯のような白いオーラを纏う変身で、見た目は地味だが性能は堅実。

種族を選んだら、容姿の細かいカスタマイズに入る。顔の形、髪型、目の色、体格。ドラゴンボールの作風に合ったパーツが揃っていて、原作キャラに似せることも、完全オリジナルのキャラを作ることもできる。ここで1時間溶かす人は珍しくない。

そしてこのキャラメイクの真骨頂は、技の組み合わせだ。かめはめ波、魔貫光殺砲、デスビーム、ファイナルフラッシュ、気円斬、魔閃光——原作に登場する技を自由に組み合わせてセットできる。「かめはめ波とデスビームとファイナルフラッシュを全部使えるキャラ」を作れる。こんなの原作では絶対にありえない組み合わせだけど、それがいい。自分だけの戦闘スタイルが構築できる自由度の高さは、このゲームならではだ。

衣装とアクセサリーで見た目も追求できる

キャラメイクは外見だけでは終わらない。衣装とアクセサリーも重要な要素だ。悟空の道着、ベジータの戦闘服、フリーザ軍のアーマー、ピッコロのマント、界王神の服。原作キャラの衣装をそのまま着られる。それぞれの衣装にはステータス補正がついていて、見た目と性能のバランスを考えるのも楽しい。

QQバン(装備品)を使えば、見た目はお気に入りの衣装のまま、ステータスだけを別の衣装のものに差し替えることもできる。おしゃれと実用性を両立できるこのシステムは、キャラメイク好きにとってはありがたい。

Steamレビューでも、キャラメイクの自由度を評価する声は多い。

キャラメイクが楽しすぎて、メインストーリーに全然進めない。理想のサイヤ人を作るだけで3時間溶けた。

引用元:Steamレビュー

この気持ちは痛いほどわかる。自分だけのドラゴンボールキャラを作る、というコンセプトの吸引力はすさまじい。

タイムパトローラーとして歴史を守るストーリー

ゼノバース2の物語は、「ドラゴンボールの歴史が何者かによって改変されている。それを元に戻すのがあなたの仕事です」という設定だ。

主人公はタイムパトローラー。時の界王神とトランクス:ゼノのもと、「コントン都(シティ)」を拠点にして、歴史の歪みが発生した時代に飛び、悟空たちと一緒に戦って歴史を修正する。このコントン都が前作の「トキトキ都」をスケールアップした巨大なハブエリアで、他のプレイヤーのアバターが歩き回っている。ちょっとしたMMOの拠点のような雰囲気がある。

ストーリーモードでは、サイヤ人編からブウ編まで、ドラゴンボールZの名場面を追体験しながら戦う。ただし、ただの追体験ではない。歴史が改変されているので、「ラディッツが異常に強くなっている」「ギニュー特戦隊が5人ではなく6人いる」「フリーザがクーラと共闘してくる」といった、原作では起こりえない展開が待っている。

この「原作のifストーリー」がファン心をくすぐる。「もしフリーザがセルと手を組んだら」「もしベジータがピンチのときにブロリーが乱入してきたら」——そんなドラゴンボールファンが妄想してきたシチュエーションが、ゲームの中で実現する。悟空たちと肩を並べてその危機に立ち向かう自分のキャラ、という構図が燃える。

さらに面白いのは、歴史改変の黒幕として「トワ」と「ミラ」というゼノバースオリジナルの敵キャラが登場すること。暗黒魔界の科学者トワと、彼女が作り出した人造人間ミラは、ドラゴンボールの歴史にエネルギーを注入して改変し、そのエネルギーを回収しようとしている。オリジナルの敵がいることで、「原作の追体験」だけではない独自のストーリーラインが生まれている。トワのキャラクターデザインはドラゴンボールの世界観にしっかり馴染んでいて、原作キャラと並んでも違和感がない。

ストーリーは大きく分けてメインシナリオ、追加シナリオ(DLCのFUTURE SAGAシリーズ)、そしてパラレルクエストの3層構造になっている。メインシナリオはドラゴンボールZの流れに沿った歴史修正ミッション。追加シナリオのFUTURE SAGAシリーズでは、フューという謎のキャラクターが引き起こす新たな歴史改変に挑む。2024年5月のChapter 1からスタートし、2025年10月のChapter 3までが配信済み、Chapter 4は2026年配信予定だ。

パラレルクエストはサイドミッション的な位置づけで、100以上のクエストが用意されている。「フリーザ軍を壊滅させろ」「人造人間から逃げ切れ」「最強の戦士を決めろ」といった、ストーリーとは独立した戦闘ミッションだ。最大3人のCo-opで挑戦でき、レアな技や装備がドロップする。ハクスラ的な周回要素があるのもこのゲームの特徴で、お目当ての技が出るまでひたすら同じクエストを回すプレイヤーは多い。

師匠システムが原作ファンの夢を叶える

コントン都の中を歩いていると、原作キャラたちがあちこちに立っている。悟空、ベジータ、ピッコロ、クリリン、ヤムチャ、天津飯、フリーザ、セル、魔人ブウ——彼らは「師匠」として、プレイヤーに技を教えてくれる。

師匠に弟子入りすると、修行クエストが発生する。悟空に弟子入りすればかめはめ波や界王拳を教わり、ピッコロに弟子入りすれば魔貫光殺砲や魔閃光を教わる。フリーザに弟子入りすればデスビームやデスボールを、ヒットに弟子入りすれば時飛ばしを覚えられる。

修行の過程で師匠との会話イベントが発生し、原作では見られなかったキャラクターの一面が垣間見える。悟空が弟子に対して真面目に修行を教える姿、ベジータが「お前にサイヤ人の誇りを叩き込んでやる」と厳しくも愛情のある指導をする姿。フリーザが「まあまあ使えるようになったではないか」と上から目線で褒めてくる姿。こういう細かい演出が、ファンにはたまらない。

DLCで追加された師匠も含めると、師匠の数は20人以上。修行を進めると最終的に師匠と本気のスパーリングができるようになり、勝利すると特別な技やスーパーソウル(パッシブ効果のある装備)がもらえる。師匠制度はゼノバース2の根幹をなすシステムで、これがあるからドラゴンボールの世界に「自分がいる」感覚が強まる。

時の界王神とトランクス:ゼノの存在感

ゼノバースシリーズのオリジナルキャラクターである時の界王神とトランクス:ゼノは、このゲームのストーリーの核だ。時の界王神は見た目こそ幼い少女だが、時間を管理する界王神としての責任感は強く、プレイヤーへの信頼も厚い。トランクス:ゼノは前作の主人公のパートナーでもあり、「先輩タイムパトローラー」としてプレイヤーを導いてくれる。

この2人とプレイヤーキャラクターの三角関係(というと語弊があるが)が、ゲーム全体を通して描かれる。任務のブリーフィングで時の界王神が心配し、トランクスが「大丈夫だ、あいつなら」と信頼を見せ、プレイヤーが実際に結果で応える。この構造がシンプルだけど効果的で、「自分はこのチームの一員なんだ」という帰属意識が芽生える。

大型無料アップデートでは時の界王神がプレイアブルキャラとして使用可能になり、ファンからは歓声が上がった。ゼノバースシリーズで育ったキャラクターが、原作キャラと同等の扱いを受けるようになった象徴的な出来事だ。

音楽とボイスがドラゴンボールの世界を引き立てる

ゼノバース2の音楽は、住友紀人が手がけたオリジナルBGMが中心だ。コントン都のBGMは穏やかで探索にぴったり、戦闘BGMは緊張感があって気分が盛り上がる。原作のBGMそのままではないが、ドラゴンボールの雰囲気を崩さない楽曲が揃っている。

ボイスは日本語と英語の切り替えが可能で、野沢雅子(悟空)、堀川りょう(ベジータ)、中尾隆聖(フリーザ)をはじめ、原作アニメのキャスト陣がそのまま出演している。師匠クエストでの掛け合い、戦闘中の叫び声、究極技の技名コール。「カ〜メ〜ハ〜メ〜波ーーーッ!!」という野沢雅子の声で自分のキャラがかめはめ波を撃つ。この体験の説得力は、声優陣の力によるところが大きい。プレイヤーキャラにも複数のボイスパターンが用意されていて、男女・高い声・低い声など、キャラメイクのイメージに合わせて選べる。

戦闘システム——3Dアリーナで繰り広げる空中バトル

DRAGON BALL XENOVERSE 2 MMORPG スクリーンショット2

ゼノバース2の戦闘は、3D空間を自由に飛び回れるアリーナバトルだ。地上でも空中でも戦えて、舞空術で相手を追いかけながら殴り合う。ドラゴンボールの戦闘シーンを再現するために、空間全体を使った立体的な戦闘が設計されている。

基本操作は弱攻撃、強攻撃、気弾、ガード、回避。コンボをつなげて相手を打ち上げ、追撃して必殺技を叩き込む、というのが基本の流れだ。必殺技の発動はボタン+方向キーの組み合わせで、格闘ゲームのようなコマンド入力は必要ない。スティック操作で直感的に技が出せるので、格闘ゲーム初心者でもドラゴンボールらしいバトルが楽しめる。

究極技(いわゆる超必殺技)は演出がとにかく派手だ。親子かめはめ波、ファイナルフラッシュ、元気玉、スーパーノヴァ。原作でおなじみの大技が、迫力ある3Dアニメーションで再現される。特に元気玉の演出は圧巻で、巨大な気の球が画面いっぱいに広がって相手を包み込む。自分のオリキャラがこれを放つ姿を見ると、「ドラゴンボールの世界に入り込んでいる」感覚がMaxになる。

ステップバニッシュ(回避移動からの反撃)やZバニッシュ(消えて相手の背後に回り込む)といった特殊な移動技もあり、これを使いこなすと戦闘の立体感がさらに増す。相手のコンボに対してステップバニッシュで抜け出し、背後から反撃を叩き込む——このやり取りが対人戦では駆け引きの核になる。

ただ、戦闘システムについては正直に言わなければならないことがある。

ゼノバース2の戦闘は「広く浅い」タイプだ。格闘ゲームとして見ると、コンボルートが限られていて、キャラ間の差別化も技構成による部分が大きい。フレームデータを突き詰めるような深い対戦要素はない。これは本格的な格闘ゲームを求めるプレイヤーにとっては物足りなさを感じる部分だろう。

戦闘は楽しいけど、やり込むと結局同じコンボの繰り返しになる。対人戦はステップバニッシュの読み合いがメインで、格ゲーとしての奥深さは期待しないほうがいい。

引用元:Steamレビュー

この指摘はその通りだと思う。ゼノバース2の戦闘は「格闘ゲームのガチ対戦」ではなく、「ドラゴンボールごっこの最高峰」として楽しむものだ。原作の技を自分のキャラで使い、空を飛び回って戦う。その体験自体がエンターテインメントであって、格ゲーとしての対戦バランスを求めるゲームではない。

本格的な対戦を求めるなら、同じドラゴンボールシリーズでもドラゴンボール ファイターズのほうが適している。あちらはアークシステムワークスが開発した2D格闘ゲームで、eスポーツシーンでも活躍するほどの対戦深度を持っている。ゼノバース2は「RPGとしてドラゴンボールの世界を体験する」、ファイターズは「格闘ゲームとしてドラゴンボールの対戦を極める」。住み分けがはっきりしている。

覚醒技が戦闘を一変させる

戦闘中に気力を溜めて覚醒技を発動すると、キャラクターの姿と性能が大きく変わる。サイヤ人なら超サイヤ人に変身し、攻撃力・速度・気力回復が上昇。ナメック星人なら巨大化して攻撃範囲とダメージが爆増する。フリーザ族はゴールデン形態になり、魔人は純粋化する。

覚醒技にはスタミナ消費や気力消費といったコストがあり、変身のタイミングを見極めるのも戦略のひとつだ。超サイヤ人3は強力だがスタミナ消費が激しいので、長期戦には向かない。超サイヤ人ブルーは気力消費が大きいが、発動中の性能はトップクラス。どの段階で変身するか、そもそも変身に気力を使うか技に使うかの判断が、対戦での勝敗を分けることもある。

変身演出も見応えがある。超サイヤ人に覚醒する瞬間、金色のオーラが弾けて髪が逆立つ。フリーザ族がゴールデンに変わる瞬間の光沢感。これをオンライン対戦中に決めると、相手も一瞬ひるむ(演出中は無防備なので、タイミングを間違えると痛い目に遭うのだが)。

コントン都——ドラゴンボールのテーマパーク

コントン都(Conton City)は、ゼノバース2のハブエリアだ。前作のトキトキ都を大幅にスケールアップしたこの街は、ドラゴンボールのテーマパークのような場所になっている。

街の中を舞空術で飛び回れる。これだけで楽しい。前作では地上を走ることしかできなかったので、空を飛べるようになったこと自体がゼノバース2の大きな進化ポイントだ。コントン都の上空からは街全体が見渡せて、時の巣のそびえ立つ姿や、各エリアへの道が一望できる。

コントン都にはショップ、修行場、ミッションカウンター、対戦受付、そしてあちこちに師匠キャラが配置されている。オンラインモードでは最大300人のプレイヤーのアバターが同じコントン都を歩いていて、ちょっとしたMMO的な賑わいがある。他のプレイヤーの作ったキャラを眺めるだけでも面白い。「このフリーザ族の配色センスすごいな」「魔人でこんなかっこいいキャラ作れるのか」と、自分のキャラメイクの参考になることもある。

コントン都にはドラゴンボールの原作エピソードにちなんだエリアがいくつかあり、ナメック星やフリーザの宇宙船を再現したエリアも存在する。時空の裂け目を通じて過去のエピソードに飛べるという設定も、タイムパトローラーという世界観にフィットしている。

ただ、このコントン都にも不満点はある。とにかく広い。広すぎる。目的の場所に行くまでに毎回飛んでいかないといけないのが面倒だ。ショップからミッションカウンターまで、修行場から対戦受付まで、いちいち移動する手間がかかる。テレポート機能はあるものの、設置場所が限られていて完全には解消できていない。

コントン都は見た目はいいけど、正直移動がだるい。クエスト受注→失敗→またコントン都に戻されて受注し直し、の繰り返しがしんどい。リトライボタンつけてくれ。

引用元:Steamレビュー

この「リトライがない」問題は、ゼノバース2の長年の不満点だ。ミッションに失敗するとコントン都に戻され、またミッションカウンターまで移動して再挑戦しなければならない。ロード時間もそこそこあるので、難しいミッションで何度も失敗すると、戦闘よりも移動とロードの時間のほうが長く感じることがある。これは2016年から指摘され続けていて、2026年現在も改善されていない。正直、ここは開発チームに頑張ってほしいポイントだ。

オンライン対戦とマルチプレイ——仲間と挑むレイドバトル

ゼノバース2のオンライン要素は大きく分けて、対戦モードとCo-opモードの2つがある。

対戦モードには「プレイヤーマッチ」「ランクマッチ」「エンドレスバトル」の3種類がある。プレイヤーマッチは気軽な対戦で、勝っても負けてもペナルティなし。友達と遊ぶならこれでいい。ランクマッチは勝敗でポイントが変動するガチ対戦。エンドレスバトルは勝ち抜き戦形式で、観戦もできる。

さらに対戦には「リミテッドバトル」と「アンリミテッドバトル」の2つのルールがある。リミテッドバトルではレベルが均一化されるので、育成度の差が出ない。純粋に腕と技構成で勝負する。アンリミテッドバトルではレベルやQQバンなどのカスタマイズが反映されるので、やり込んだ分だけ有利になる。

2026年の大型アップデートで追加された「クロスバーサス」は3VS3のチームバトルモードで、プレイヤー同士がチームを組んで対戦する。これまでの1VS1に加えてチーム戦という選択肢が増えたことで、対戦の幅が広がった。

Co-opモードの目玉はレイドボスバトルだ。最大6人のプレイヤーが協力して、レベル99まで成長する超強力なボスに挑む。レイドボスは定期的にイベントとして開催され、討伐報酬として限定衣装やスーパーソウルがもらえる。レベル99を超えると「無限レイドボスバトル」に突入し、永遠に戦い続けることができる。

レイドバトルの魅力は、知らないプレイヤーと即席チームを組んで巨大な敵と戦うライブ感だ。ボスの攻撃で味方が全員吹っ飛ばされたり、全員で一斉に究極技を叩き込んで大ダメージを与えたり。仲間が洗脳攻撃を受けて敵に回ることもあり、カオスだけど楽しい。報酬のレアドロップを求めて何度も挑戦するプレイヤーも多い。

Co-opでフレンドと一緒にミッションを回すのも楽しい。パラレルクエストは最大3人で挑戦でき、エキスパートミッションは最大6人。特にエキスパートミッションは難易度が高く、ソロではクリアが困難なものもあるので、仲間との連携が重要になる。ボスが「ブレインウォッシュアタック」で味方を洗脳してきたり、「ブローアウェイ」で味方を別のステージに吹き飛ばしてきたりと、Co-opならではのギミックが多い。

チームで協力してボスに挑む体験としては、DEVOURとも近いものがある。あちらは最大4人で悪魔に挑むCo-opホラーで、ジャンルは全く違うけれど、「仲間と連携して強敵を倒す達成感」という点では同じ喜びがある。

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同接約569人という数字は、2016年発売のゲームとしては立派だ。ピーク時の約1万9,400人と比べれば減っているが、10年近く経っても数百人がプレイし続けているのは、オンライン要素がしっかり機能している証拠だ。レイドバトルのイベント期間中は同接がぐっと増えるので、マッチングに困ることはほぼない。

DLC地獄か、10年の継続サポートか

DRAGON BALL XENOVERSE 2 MMORPG スクリーンショット3

ゼノバース2を語るうえで避けて通れないのが、DLCの量と価格の話だ。

このゲームには膨大な量のDLCが存在する。エクストラDLCパック、レジェンダリーDLCパック、ウルトラDLCパック、正義のヒーロー編DLCパック、そして最新のFUTURE SAGAシリーズ。DLCのシリーズだけで5つ以上あり、それぞれに複数のChapterが含まれている。全DLCを揃えようとすると、2026年時点で約145ドル(約2万円以上)かかる。ベースゲームの定価より遥かに高い。

DLCの内容はキャラクター追加、ストーリー追加、技追加、衣装追加。キャラクター2体で694円というDLCもあり、「追加キャラ1体あたり350円近いのは高くないか」という声は根強い。

ゲーム自体は面白いけど、DLC全部買うと本体の何倍もかかる。2026年から始める人は、DLC込みだとかなりの出費になる。セール時にまとめ買いするのが賢い。

引用元:Steamレビュー

この不満は正当だと思う。特に今からゼノバース2を始めようとする新規プレイヤーにとって、「DLCを全部買わないと最新のキャラや技が使えない」という状況はハードルが高い。Steamのセール時には本体+主要DLCのバンドルが50〜70%オフになることもあるので、セールを待つのが現実的な選択だ。

一方で、別の見方もできる。

2016年から10年近く、開発元のDimpsはこのゲームに新コンテンツを出し続けている。20回以上の無料アップデート、6シリーズ以上の有料DLC。ドラゴンボール超やドラゴンボールDAIMAの新キャラがゲームに参戦し、新しいストーリーが追加される。これは「ゲームを見捨てずにサポートし続けている」ということでもある。

累計出荷1,000万本のゲームに10年間コンテンツを供給し続けるのは、開発チームの相当な努力を要する。新キャラの3Dモデル、モーション、技のエフェクト、ボイス収録。クオリティを維持しながらこれだけの量を出し続けていることは、素直に評価したい。

DLCが多すぎるのは確かだけど、10年間ずっとアプデしてくれてるのは嬉しい。新しいドラゴンボールのアニメが始まるたびに、ゼノバース2にもキャラが追加される。この安心感はある。

引用元:Steamレビュー

結局のところ、DLCの評価は「全部買う必要があるか」という問いへの答え次第だ。全DLCを買わなくても、ベースゲームだけで十分遊べる。メインストーリーは完結しているし、オンライン対戦もDLCキャラを持っていないプレイヤーとマッチングする。ただし、DLCキャラの技を師匠から教わるにはDLCが必要なので、「あの技が欲しい」となったときにDLCの壁が立ちはだかる。まずはベースゲーム(セール時に1,000円前後)で遊んでみて、気に入ったらDLCパックセットを買い足す、というのが賢いアプローチだろう。

DLC商法への賛否は、eFootballにも通じる話だ。あちらは基本無料だが、選手やチームの強化に課金要素がある。どちらも「長期運営ゲームのマネタイズ」という同じ課題に向き合っている。

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なぜゼノバース2は10年間愛され続けるのか

2016年発売のゲームが2026年になっても現役で遊ばれている。DLCが出続けている。同接数百人を維持している。なぜなのか。

理由の第一は、「自分だけのドラゴンボールキャラで遊ぶ」というコンセプトに代わりがないからだ。

ドラゴンボールのゲームはたくさんある。ファイターズは格闘ゲームとして秀逸だけど、既存キャラを使うゲームだ。カカロットは悟空の物語を追体験するRPGだけど、自分のキャラは作れない。2024年発売のSparking! ZEROは200体以上のキャラが使えるド迫力の対戦ゲームだけど、やはりオリキャラ要素はない。「自分で作ったキャラがドラゴンボールの世界で活躍する」というゲームは、2026年現在でもゼノバース2だけだ。

「代替がない」というのは、ゲームが長く遊ばれるうえで最も強い武器だ。

理由の第二は、ドラゴンボールというIPの力だ。鳥山明先生が描いたドラゴンボールは、世界で最も有名な漫画のひとつだ。2024年にはドラゴンボールDAIMAが放映され、ゼノバース2にもDAIMAのキャラ(超サイヤ人4悟空ミニ、超サイヤ人3ベジータミニ)がDLCで参戦した。アニメの新シリーズが放映されるたびにゼノバース2が盛り上がるサイクルが出来上がっている。

理由の第三は、PC版のMODコミュニティだ。Steam版にはNexus Modsやvideogamemods.comなどで活発なMODコミュニティが存在する。キャラクターのモデル差し替え、テクスチャ変更、オリジナル衣装の追加、さらにはゲームシステムを改変する大型MODまで。「Revamp Xenoverse 2」というMODプロジェクトは、モデル、テクスチャ、オーラ、衣装、クエストを丸ごと作り直す大規模なもので、2026年現在も更新が続いている。MODの存在がPC版の寿命をさらに延ばしている。

ただし、MODはオフラインでの使用に限定されている。オンライン対戦でMODを使うとチート扱いになる可能性があるので、その点は注意が必要だ。フレンドとのプライベートマッチなら問題ないが、ランクマッチや公式レイドでは使わないのがマナーだ。

理由の第四は、Dimpsの継続的なサポートだ。2016年の発売から2026年まで、有料DLCだけでなく無料アップデートも20回以上配信されている。レベルキャップの解放(最新では160まで)、新イベント「宇宙一武道祭」の追加、新バトルモード「クロスバーサス」の実装。有料コンテンツだけでなく無料の充実も図っている姿勢は、プレイヤーの声を反映した結果だとバンダイナムコ自身が語っている。

10年前のゲームなのにまだアプデがある。開発が愛を持って作り続けてくれてるのが伝わる。ドラゴンボール好きならこのゲームは外せない。

引用元:Steamレビュー

Sparking! ZEROとの棲み分け

2024年10月に発売されたDRAGON BALL: Sparking! ZEROは、武道伝シリーズの最新作として大きな話題を集めた。200体以上のプレイアブルキャラクター、圧倒的なグラフィック、高速で激しい対戦。発売直後のSteam同接は10万人を超え、ドラゴンボールゲームの新たな金字塔となった。

「Sparking! ZEROがあるのに、なぜゼノバース2?」という疑問は当然だ。

答えは明快で、この2つは全く違うゲームだ。Sparking! ZEROは対戦格闘ゲーム。既存の原作キャラを操作して、1VS1(または3VS3)の対戦を楽しむ。映像美と対戦の爽快感に特化している。グラフィックの質はSparking! ZEROが圧倒的に上だし、キャラの動きやエフェクトの迫力もSparking! ZEROに軍配が上がる。

一方、ゼノバース2はRPG。自分のオリジナルキャラクターを育て、師匠から技を学び、ストーリーを進め、装備を集め、Co-opでレイドに挑む。格闘ゲームというよりはアクションRPGで、キャラメイクと育成の楽しさが根幹にある。

どっちを買うかは、何を求めるか次第だ。対戦メインならSparking! ZERO。キャラメイクとRPG要素ならゼノバース2。両方買って使い分けるプレイヤーも多い。実際にSteamの掲示板では「Sparking! ZEROで対戦して、ゼノバース2でキャラメイクとCo-opを楽しんでいる」という声がいくつも見つかる。

PC版ならではの魅力と注意点

ゼノバース2はPC(Steam)、PlayStation 4/5、Xbox One/Series X|S、Nintendo Switchと幅広いプラットフォームに対応している。その中でPC版を選ぶメリットはいくつかある。

まず、前述のMODだ。PC版でしかMODは使えないので、キャラの見た目をさらにカスタマイズしたい、ゲームに新しい要素を追加したいという人にはPC版一択になる。Nexus Modsには数千のMODが公開されていて、「信じられないくらいクオリティが高い」というのは多くのプレイヤーの共通認識だ。

次に、フレームレートと解像度。PC版なら60fpsはもちろん、高解像度テクスチャMODと組み合わせれば、CS版とは一段違うグラフィックで遊べる。2024年5月にはPS5版とSteam版のアップグレード版が配信され、グラフィックとロード速度が改善された。それでもハイスペックPCのほうが快適に動作する。

一方、PC版の注意点もある。オンライン対戦でのチーター問題は、PC版では定期的に話題になる。MODツールの存在がチートにも転用されやすいためだ。ランクマッチで明らかに異常な性能のキャラと当たることが稀にある。バンダイナムコもアンチチート対策を進めてはいるものの、完全な解決には至っていない。

PC版はMODが使えるのが最高。ただしオンラインではたまにチーターに遭遇する。ランクマッチはちょっとリスクがある。フレンドとのプレイヤーマッチなら快適。

引用元:Steamレビュー

Steam Deckでの動作についても触れておこう。基本的には動作するという報告が多いが、2025年のアップデート以降、一部のプレイヤーからマルチプレイが正常に動作しないという報告が上がっている。シングルプレイは問題ないが、オンラインを重視するならデスクトップ環境のほうが安定する。

PCゲームの快適さという点では、Red Dead Redemption 2のPC版と似たところがある。あちらもPC版はグラフィック設定の自由度が高く、MODも活発だが、オンライン周りでは独自の問題を抱えている。PC版の利点と欠点をしっかり理解したうえで選ぶのが大事だ。

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ゲームテンポの問題——ロード時間とUIの課題

DRAGON BALL XENOVERSE 2 MMORPG スクリーンショット4

ゼノバース2には、ゲーム自体の面白さとは別に、テンポ面での不満がある。ここは正直に書いておきたい。

まず、ロード時間。PS4やNintendo Switch版ではロードの長さが指摘されていたが、2024年のPS5/Steam版アップグレードでかなり改善された。SSD環境なら許容範囲だ。ただし、ミッション間の遷移——コントン都に戻る→ミッション受注→ロード→ミッション開始——のステップ数そのものが多いので、テンポの悪さは根本的にはロード時間の問題ではなく、UI設計の問題だ。

次に、前述のリトライ問題。ミッションに失敗するとコントン都に強制送還される。リトライボタンがない。同じミッションに再挑戦するために、コントン都内を移動してミッションカウンターにたどり着き、同じクエストを選び直さなければならない。これは2016年から改善されていない仕様で、10年間プレイヤーが不満を言い続けている部分だ。

キャラクターセレクト画面のロードも気になる。キャラを選ぶだけなのに、いちいちモデルの読み込みが入る。これが1つのキャラにつき数秒かかるので、複数のキャラを比較したいときにストレスを感じる。

建物に入るときも段階的なロードが入る。ショップに入る、修行場に入る、それぞれで短いロードが挟まる。個々のロード時間は短くても、頻度が高いので体感的には「常にロード待ちをしている」ような感覚になることがある。

戦闘は楽しいのに、戦闘以外の部分でテンポが悪すぎる。クエスト受注→ロード→戦闘→ロード→コントン都→移動→クエスト受注のループが苦痛。戦闘だけさせてくれ。

引用元:Steamレビュー

この問題は、ゼノバース2が「MMO的なハブエリアを持つアクションRPG」という設計思想を持っているがゆえの構造的な課題だ。コントン都を経由させることで没入感を高めたいという意図は理解できるが、何十時間も遊ぶプレイヤーにとっては、利便性が犠牲になっている。もし次回作があるなら、「コントン都の雰囲気は残しつつ、ミッション周りのUI動線を最適化する」ことが最優先事項だと思う。

ドラゴンボールの世界を深く味わうためのゲーム

ゼノバース2は、ドラゴンボールの世界観を「体験」するゲームだ。原作の名場面を追体験するだけでなく、「もしも」の世界を体験し、原作キャラに弟子入りし、自分だけのキャラクターで歴史を守る。この没入感は、他のドラゴンボールゲームでは得られない。

特に原作のファンなら、細かいネタの宝庫だ。師匠クエストでの会話、コントン都で見つかるイースターエッグ、パラレルクエストの「もしも」展開。「悟空の精神と時の部屋での修行を、自分のキャラで体験できる」「ナメック星でフリーザと戦う場に、自分のキャラがいる」——この「参加している感覚」が、ゼノバース2の核心だ。

ドラゴンボールを知らない人でも、3Dアクションゲームとして一定の楽しさはある。キャラメイク、育成、Co-op、オンライン対戦——ゲームとしての骨格はしっかりしている。ただ、ストーリーの大半は「原作のifストーリー」なので、原作を知っていてこそ「おおっ」となる展開が多い。ゼノバース2を最大限楽しむなら、ドラゴンボールZのアニメか原作漫画を一通り見ておくことを強くお勧めする。

RPGとしてのキャラクター育成の楽しさは、Limbus Companyとも共通する部分がある。あちらはダークな世界観のターン制RPGで、キャラクターを育成しながらストーリーを進めていくゲームだ。ジャンルは全く違うが、「自分のチームを強化していく喜び」という点では根っこが同じだ。

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パラレルクエストのハクスラ要素

ゼノバース2のやり込み要素の中心はパラレルクエストだ。100以上あるクエストにはそれぞれドロップ報酬が設定されていて、レアな技や衣装を求めて同じクエストを何度も周回する。これはいわゆるハクスラ(ハック&スラッシュ)的な楽しみ方で、目当てのドロップが出たときの達成感はたまらない。

ただし、ドロップ率が渋い。特に人気の高い技は確率が低く設定されていて、10周、20周しても出ないことがある。この「出ない苦しみ」を楽しいと思えるかどうかで、ゼノバース2への評価は大きく分かれる。ドロップ率を調整するアイテムもあるが、劇的に改善されるわけではない。

パラレルクエストはCo-opで挑むと効率が上がるだけでなく、単純に楽しい。仲間と「あの技まだ出ないんだけど」「俺は50周で出たよ」みたいな会話をしながら周回するのは、オンラインゲームならではの体験だ。

Co-opでの周回プレイは、SWORNにも通じるものがある。あちらはローグライク要素のあるCo-opアクションで、ランダム生成のダンジョンを仲間と駆け抜けるゲームだ。「仲間と一緒に何度もトライして、少しずつ強くなっていく」という構造は、ゼノバース2のパラレルクエスト周回と似ている。

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新規プレイヤーへの率直なアドバイス

ここまで読んで「ゼノバース2、面白そうだな」と思ってくれた人に向けて、2026年から始めるうえでのアドバイスを率直に書いておく。10年分のコンテンツが積み重なっているぶん、最初は何をしたらいいか迷うと思うので、具体的に道筋を示しておきたい。

まず、買い方について。ベースゲームはSteamのセールで1,000円前後まで下がることがある。まずはベースゲームだけ買って遊んでみるのが正解だ。メインストーリー(サイヤ人編〜ブウ編)、基本的なパラレルクエスト、オンライン対戦はベースゲームだけで遊べる。ハマったら、エクストラDLCパックセットやFUTURE SAGAパックセットをセール時に買い足す。間違っても全DLCを定価でいきなり買わないこと。2万円以上吹き飛ぶ。

種族選びについて。最初のキャラの種族は好みで選んで問題ない。「最強の種族はどれ?」と気にする人がいるが、対人戦のトップ層を目指すのでなければ、どの種族でもストーリーはクリアできる。ドラゴンボールファンなら、やはりサイヤ人が最も「ドラゴンボールしている」体験ができるのでお勧めだ。超サイヤ人への変身は、ゲーム中盤あたりで解放される覚醒クエストをクリアすると使えるようになる。

師匠は最初は悟空がお勧め。かめはめ波と界王拳を序盤で教わると、ストーリー攻略がぐっと楽になる。序盤で師匠を変えることもできるので、色々試してみるといい。

ステータス振りは、最初は攻撃力(打撃か気弾攻撃のどちらか)に特化するのが楽だ。両方均等に振ると器用貧乏になりがちで、「打撃型」か「気弾型」のどちらかに決めたほうがストーリーを効率よく進められる。もちろんリセットアイテムもあるので、失敗しても取り返しがつく。

オンラインに入るタイミングは、メインストーリーをある程度進めてからがいい。最低でもフリーザ編をクリアするくらいまで進めると、師匠から教わった技や覚醒技が揃ってきて、対戦でも形になる。いきなりランクマッチに行くとレベル差と技の差でボコボコにされるので、まずはストーリーで腕を磨いてからオンラインに出よう。

ちなみに、ゼノバース2はオフラインでも十分に楽しめる。ストーリー、パラレルクエスト、エキスパートミッション(NPCとのCo-opも可能)、フォトモードでのスクリーンショット撮影。オンラインが苦手な人でも、数十時間は遊べるボリュームがある。

序盤の壁として覚えておいてほしいのは、エキスパートミッション7あたりから急に難しくなることだ。ソロでクリアが難しくなってきたら、それはゲーム設計上「ここからはCo-opで来てね」というサインだ。オンラインでランダムマッチングすれば、だいたい誰かが助けてくれる。恥ずかしがる必要はない。みんな通ってきた道だ。

キャラクターの育成が進むと、2体目、3体目のキャラクターを作りたくなる。「最初はサイヤ人で作ったけど、フリーザ族も気になる」「打撃型を作ったから、次は気弾型を試したい」——この気持ちは自然だ。キャラスロットは複数あるので、気兼ねなく新キャラを作っていい。種族ごとの覚醒技が違うので、2体目のキャラで遊ぶとまるで別のゲームのように感じることもある。

フォトモードも触れておきたい。自分のキャラと原作キャラを並べてポーズを取らせ、スクリーンショットを撮影できる。悟空とフュージョンポーズを決めている自作キャラの写真、フリーザ軍の集合写真、オリジナル戦隊を結成した写真。SNSにはゼノバース2のフォトモードで撮られた作品がたくさん投稿されていて、プレイヤーの創造力の幅広さに驚かされる。

チーム対戦が好きならOverwatchという選択肢も

ゼノバース2のオンライン対戦は1VS1が基本で、チーム対戦は「クロスバーサス」で3VS3ができるようになったとはいえ、まだ歴史が浅い。もし「チームで連携して対戦する」こと自体に魅力を感じるなら、Overwatchも検討してみるといい。あちらは5VS5のチーム対戦FPSで、ロール(タンク・ダメージ・サポート)の組み合わせで戦う。ジャンルは全く違うけれど、「チームで役割を分担して勝利を目指す」という対戦の醍醐味は、ゼノバース2のレイドバトルにも通じるものがある。

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FUTURE SAGAシリーズ——ゼノバース2の新章

DRAGON BALL XENOVERSE 2 MMORPG スクリーンショット5

ゼノバース2の最新コンテンツは、FUTURE SAGAシリーズだ。これは2024年5月から順次配信されている新規ストーリーDLCで、フューという謎のキャラクターを中心とした新たな歴史改変の物語が展開される。

FUTURE SAGA Chapter 1(2024年5月配信)では、ブロリー(抑制)、ゴクウブラック超サイヤ人ロゼ・超極悪化、ベジータ超サイヤ人ゴッド・超極悪化、人造人間18号(DB超)、ビーデル(DB超)が参戦。フューの陰謀により、原作キャラが「超極悪化」して異常な強さを得るという新展開だ。

Chapter 2ではジレン(フルパワー)超極悪化、ベルモッド、そしてDAIMAから悟空(ミニ)が参戦。Chapter 3(2025年10月配信)ではゴールデンフリーザ超極悪化とブロリー(DB超)が追加された。

Chapter 4は2026年9月末までの配信予定で、新プレイアブルキャラクター1体と追加コンテンツが予告されている。

FUTURE SAGAシリーズの特徴は、「超極悪化」というゼノバース2オリジナルの設定だ。原作では仲間だったキャラクターが超極悪化して襲いかかってくる——このifストーリーが、10年目のゲームに新鮮な緊張感をもたらしている。「もしジレンが敵になったら」「もしゴールデンフリーザが超極悪化したら」というシチュエーションは、ドラゴンボールファンの想像力を刺激する。

DAIMAキャラの参戦も注目だ。2024年のアニメ「ドラゴンボールDAIMA」で登場した子供化した悟空が、ゼノバース2に「悟空(ミニ)」として参戦。超サイヤ人4に覚醒できるという、DAIMA本編でも見られた展開がゲームで再現される。アニメの新作とゲームが連動する好例だ。

戦闘の奥深さを求めるなら覚悟が必要

ゼノバース2の対人戦は、一見シンプルに見えて、やり込むと独自の駆け引きがある。ステップバニッシュのタイミング、気力管理、覚醒のタイミング、スーパーソウルの選択。これらを組み合わせて最適な立ち回りを構築していく面白さはある。

しかし、繰り返しになるが、本格的な格闘ゲームの深さは期待しないほうがいい。コンボルートは限られているし、キャラごとのフレームデータを詰めるような対戦設計にはなっていない。「同じコンボを当てて、ステップバニッシュで抜けて、また同じコンボを当てる」というループに入りやすい。

それでも、オンラインにはやり込み勢がいる。技の構成、QQバンのステータス、スーパーソウルの組み合わせを研究して、独自のビルドで対戦する。こういうプレイヤーと当たると「こんな戦い方があるのか」と驚かされることもある。格ゲーの「フレーム有利を取る」的な対戦とは方向性が違うが、「RPGのビルドをぶつけ合う対戦」としては面白い。

対人戦が苦手な人は、無理にオンライン対戦に入る必要はない。Co-opレイドや仲間とのパラレルクエスト周回でも十分に楽しめるし、ソロでストーリーとパラレルクエストを制覇するだけでも数十時間は遊べる。対人戦はゼノバース2の魅力のひとつではあるが、全てではない。

ミリタリーテーマのオンライン対戦に興味があるなら、War Thunderも面白い。あちらは戦車や航空機を操縦するMMOで、ジャンルはゼノバース2と全く異なるが、「オンラインで他のプレイヤーと実力を競い合う」という楽しさは共通している。

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「RPGとしてストーリーを楽しみたい」という方向性では、Cyberpunk 2077も選択肢に入る。あちらはオープンワールドの一人称視点RPGで、ゼノバース2のようなキャラメイクと育成要素がある。世界観もジャンルも全く違うけれど、「自分のキャラクターでストーリーを体験する没入感」を重視するプレイヤーには刺さるゲームだ。

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2026年のゼノバース2——まだ終わらない物語

2026年4月現在、ゼノバース2はまだ現役のゲームだ。FUTURE SAGA Chapter 4の配信を控え、オンラインイベントも定期的に開催されている。Steamレビューは約4万2,000件中89%が好評で、直近30日間でも88〜92%が好評を記録。10年選手のゲームとしては驚異的な評価を維持している。

Dimpsとバンダイナムコがこのゲームにどこまでコンテンツを追加し続けるのかは未知数だ。FUTURE SAGA Chapter 4で一区切りつく可能性もあるし、さらにその先があるかもしれない。ゼノバース3の開発が進んでいるという噂もあるが、公式からの発表はない。

ひとつ言えるのは、2026年時点でゼノバース2を始めても「遅くない」ということだ。メインストーリーはソロで楽しめるし、オンラインにも一定のプレイヤーがいる。DLCの量に圧倒されるかもしれないが、まずはベースゲームだけで十分だ。気に入ったら少しずつDLCを買い足していけばいい。

ドラゴンボールファンにとって、ゼノバース2は「自分がドラゴンボールの世界に入れるゲーム」の決定版だ。10年間、その座を守り続けている。

まとめ——完璧じゃないからこそ愛されるゲーム

ゼノバース2は完璧なゲームではない。ロード時間は長い、リトライがない、DLCは高い、戦闘の奥深さには限界がある、チーターもいる。10年分の不満は積もっている。Steamレビューでも、ネガティブな意見は正直に書かれている。

UI周りは2016年からほぼ変わっていない。10年経っても同じ不便さを抱えてるのは、さすがにどうかと思う。でも新しいDLCが出るたびに結局買ってしまう自分がいる。悔しい。

引用元:Steamレビュー

この「悔しいけど買ってしまう」という感情こそ、ゼノバース2の魔力だと思う。不満はある。でも、このゲームでしか味わえない体験がある。その事実が、すべての不満を上回っている。

でも、それでもこのゲームを起動してしまう。自分の作ったサイヤ人キャラで超サイヤ人ブルーに覚醒する瞬間、悟空と一緒にフリーザを倒す瞬間、レイドバトルで知らないプレイヤーたちと共闘して超強敵を打ち倒す瞬間。その一瞬一瞬が、不満を全部帳消しにしてくれる。

「自分だけのドラゴンボールキャラで、ドラゴンボールの世界を冒険する」——この夢を叶えてくれるゲームは、2026年現在でもゼノバース2しかない。それだけで、このゲームには価値がある。

10年間愛され続けてきた理由は、結局そこに尽きるのだと思う。開発元のDimpsがこの世界を10年間支え続けてくれたこと、バンダイナムコがコンテンツを出し続けてくれたこと。プレイヤーとして、その努力には感謝したい。

Steamのセールでベースゲームが1,000円前後になったとき。それが、ドラゴンボールの世界に飛び込む最高のタイミングだ。

キャラメイク画面で種族を選ぶとき、あなたは何を選ぶだろうか。サイヤ人か、ナメック星人か、フリーザ族か。その選択の瞬間から、あなたのドラゴンボールの物語が始まる。コントン都でトランクスに迎えられ、時の界王神から任務を受け、悟空たちと肩を並べて戦う日々が待っている。

10年間、世界中のプレイヤーが自分だけのタイムパトローラーを作り、歴史を守り、師匠から技を教わり、オンラインで仲間と戦い、DLCのたびにコントン都に戻ってきた。その積み重ねが、ゼノバース2というゲームの厚みになっている。

ゼノバース2は今日もコントン都で、新しいタイムパトローラーを待っている。

ドラゴンボール ゼノバース2

QLOC, Dimps Corporation
リリース日 2016年10月27日
サービス中
価格¥2,970
開発QLOC, Dimps Corporation
販売Bandai Namco Entertainment
日本語非対応
対応OSWindows
プレイ形式シングル / マルチ
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