「PRAGMATA」長期延期から復活!カプコンのSF世界を舞台にした近未来アクションADV【PC/PS5】

2020年。PS5の発表イベントで一本のトレーラーが流れた。

宇宙服姿の男性が、小さな少女を背負いながら荒廃した月面を歩いている。少女が目を輝かせながら何かを指差す。男性が微笑む。そして戦闘が始まった瞬間——少女が電子的な光を放ち、敵の装甲を解除し始める。

「これは何だ?」

世界中のゲーマーがそう思った。開発はカプコン。タイトルは『PRAGMATA(プラグマタ)』。それ以外の情報はほとんどなかった。

あれから6年が経つ。2026年4月17日、ついに発売が確定した。途中で3回延期し、2年間ほぼ沈黙が続いた時期もあった。「もう出ないんじゃないか」と思ったファンも多かっただろう。でも今、体験版「PRAGMATA Sketchbook」をプレイしたプレイヤーたちは口を揃えてこう言う——「待った甲斐があった」。

ガンシューティングとハッキングパズルを同時に進行させるという、他に類を見ない戦闘システム。月面という舞台。そして「圧倒的ヒロイン力」とSNSで話題になったアンドロイドの少女・ディアナ。

このゲームが何者なのか、今なら答えられる。全部まとめて書いていく。

公式トレーラー


目次

こんな人におすすめ / こんな人には合わないかも

こんな人は要チェック

  • 銃を撃つだけじゃないアクションゲームを探している
  • パズルとアクションを組み合わせた新鮮な戦闘システムが好き
  • キャラクター同士の関係性に深く没入できるシングルプレイゲームが好き
  • カプコン(バイオハザード、デビルメイクライ、モンスターハンター等)のゲームが好き
  • NieR:AutomataやDeath Strandingのような「ユニークな操作感×深いストーリー」が好き
  • 月面や宇宙を舞台にしたSF世界観が刺さる
  • 左右の手で別々の操作を同時進行させる挑戦が楽しそう
  • Nintendo Switch 2でも遊べる(4月24日発売)ので携帯でも遊びたい

こんな人は慎重に

  • 純粋なガンシューターを求めている(本作はパズル要素が戦闘の核)
  • マルチプレイや協力プレイが必須(シングルプレイ専用)
  • 「ながら操作」が苦手で、銃撃とパズルの同時進行に慣れるまで時間がかかりそうな人
  • 発売前作品のため、ボリュームや難易度バランスが未知数な点が気になる人
  • オープンワールドで自由に動き回るタイプのゲームが好みの人

PRAGMATA 基本情報

タイトル PRAGMATA(プラグマタ)
開発・発売 カプコン(Capcom)
発売日 PC / PS5 / Xbox Series X|S:2026年4月17日 Nintendo Switch 2:2026年4月24日
ジャンル SFアクションアドベンチャー(ガンシューティング×ハッキングパズル)
価格 通常版:7,990円(税込)/デラックスエディション:8,990円(税込)
プレイ人数 シングルプレイ専用
対応PC配信 Steam
IPの種別 カプコン完全新規IP(既存シリーズの続編ではない)
発表〜発売 2020年6月発表→2026年4月発売(約6年)
体験版 「PRAGMATA Sketchbook」(PS5 / Xbox / PC にて配信中)

6年間で3回延期——なぜここまでかかったのか

PRAGMATA 公式スクリーンショット - 月面の世界観

プラグマタは「延期の申し子」と呼ばれても仕方ない経歴を持つ。発表から発売まで約6年。その間に3度、正式な延期アナウンスがあった。

最初の発表は2020年6月のソニーの「PS5 Future of Gaming」イベントだった。当時の映像は今見ても格好良く、宇宙服の男性と背中の少女、月面という設定、カプコン新規IPというだけで期待感が一気に膨らんだ。発売予定は「2022年内」。

ところが2021年11月、カプコンは発売を2023年に延期すると発表した。「おわびに少女のキービジュアルを公開します」というコメントには苦笑いが漏れたが、そのキービジュアルのディアナが可愛すぎて許してしまったファンも多かった。

続く2022年のカプコンショーケースでは新トレーラーが公開されたものの、今度は「2023年内」から「未定」に再延期。そして2023年6月、「満足いただけるタイトルとなるにはもう少し時間が必要」との一文で、またしても延期。

ここから約2年間、ほぼ沈黙が続いた。

状況が動いたのは2025年6月5日。カプコンが突然、「2026年に発売します。世界観とゲームシステムはこんなものです」という発表を行った。それが本当に動き出した瞬間だった。同年9月のTGS2025では試遊展示があり、発売日を2026年4月24日と発表。12月には体験版「PRAGMATA Sketchbook」が配信開始。そして2026年3月6日、「PC/PS5/Xbox版の発売を4月24日から4月17日に1週間前倒しする」という、珍しい「良いサプライズ」のアナウンスがあった。

延期に延期を重ねた作品が、最終的には前倒しで届くというのがなんとも皮肉で、そして嬉しい話だ。

「5年待った甲斐はあったのか? 体験版で再燃した」——Game*Spark

体験版をプレイしたメディア・ユーザーの多くが、この問いに「あった」と答えている。それだけ中身が伴っていた、ということだろう。


「月面でアンドロイド少女を背負って戦う」——世界観の全体像

舞台となるのは近未来の月面だ。

人類は「ルナム」という月の鉱石を発見し、そこから「ルナフィラメント」と呼ばれる夢の素材を精製することに成功していた。ルナフィラメントは物体情報をコピーして形状だけでなく性質・機能までも再現できる素材で、月面での研究が進んでいた。

ところがある日、ルナフィラメントの研究施設との連絡が突然途絶える。調査チームが派遣されたが、彼らは巨大な「月震」に巻き込まれて遭難してしまう。仲間とはぐれ、重傷を負った調査員・ヒュー・ウィリアムズが出会ったのが、ルナフィラメントで造られた特製のアンドロイド——「プラグマタ」と呼ばれる種類の存在だった。

ヒューはその少女に「ディアナ」という名前を与える。そして二人は、管理AIに支配された月面施設を探索しながら、地球への帰還を目指す。

シンプルな出発点だが、この「人間×アンドロイドのバディが宇宙で生き延びる」という設定には、じんわりとした引力がある。NieR:Automataのヨルハ部隊を思い浮かべた人もいるかもしれない。ただし、プラグマタはより「日常的な温度」のある関係性を描いているように見える。

管理AIに支配された施設、途絶えた通信、月震——SFサスペンスとしての骨格はしっかりしているが、そこに「おっちゃんと少女の旅」という人間味が乗っかることで、重すぎない作品に仕上がっている印象だ。


ヒュー・ウィリアムズとディアナ——二人の主人公

このゲームを語る上で、二人のキャラクターについてはちゃんと書いておきたい。

ヒュー・ウィリアムズ

月面施設に派遣されたシステム監査員。警備担当という職種から、銃火器の扱いには慣れている。月震の事故で重傷を負い、ディアナに救われたことで物語が始まる。

性格は「根が優しく誠実だが、本音が口に出やすい」タイプ。体験版をプレイしたユーザーからは「気さくなおっちゃん感が良い」という評価が多かった。主人公として感情移入しやすい人物像だ。

ゲームプレイにおいては、ヒューの視点からのTPSで操作する。銃撃、回避、移動——そしてディアナのハッキングを活用した戦略的な戦闘が彼の役割だ。

ディアナ

「圧倒的ヒロイン力」。体験版配信後にSNSで広まったこの言葉が、ディアナというキャラクターを端的に表している。

ルナフィラメントで造られた特製アンドロイドで、施設の装置や作業・警備用ボットへのハッキング能力を持つ。好奇心旺盛で学習能力が高い一方、蓄積データが少ないため無邪気な面も見せる。

戦闘中はヒューの背中に乗り、上から周囲の状況を把握しながらハッキングでサポートする。この「背負われながら戦う少女」という構図が、視覚的にも物語的にも非常に効いている。

裸足という設定も話題になった。開発者インタビューで「アンドロイドらしさの表現として意図的」と説明されたが、この細部へのこだわりがキャラクターへの愛着を一層深める要因になっている。

「ヒューの気さくなおっちゃん感と、好奇心旺盛なディアナのコンビがすごくイイ」——体験版プレイヤー

ヒューに「ディアナ」という名前を付けてもらったことを、彼女自身がとても気に入っているという設定も良い。名前を与えることで生まれる絆——小さいようで、ゲームを通じて大きな意味を持ちそうな描写だ。


戦闘システムの革新:「ガンシューティング×ハッキングパズル」同時進行

PRAGMATA ゲームプレイ - ヒューとディアナのバディアクション

プラグマタの最大の特徴であり、最も語りたい部分がここだ。

開発初期のコンセプトは「ただ銃を撃って敵を倒すだけのアクションシューターにはしたくない」だった。その言葉通り、本作の戦闘は既存のTPSとは根本的に異なる設計になっている。

二つのアクションを同時に行う

コントローラーでの操作を想像してほしい。右側のトリガーやボタンでヒューの銃撃・回避を行いながら、左側の十字キーや左スティックでディアナのハッキングパズルを同時に操作する。

右手と左手が完全に別の行動をしている——このデザインが戦闘の核になっている。

ハッキングパズルの仕組み

ディアナのハッキングは「一筆書きパズル」として設計されている。パネル内に青いチェックポイントと緑のゴールが配置されており、青いマスを経由しながらゴールまでカーソルを移動させる。

面白いのは、青いチェックポイントをより多く通るほどハッキングダメージが増加する仕組みだ。「さっさとゴールを目指すか、粘って多くのマスを通過するか」——この判断が常に求められる。

そしてここが重要。ハッキング操作をしている間も敵は容赦なく攻撃してくる。つまり「パズルに集中しすぎると被弾する。でも早く終わらせすぎるとダメージが少ない」という緊張感が常にある。回避に専念するか、パズルを完遂するか——瞬時の判断が戦闘の質を左右する。

弱点露出→撃破のサイクル

ハッキングを成功させると敵の装甲が解除され、弱点が露出する。その瞬間をヒューの銃撃で仕留める。このサイクルが戦闘の基本的な流れだ。

「ハッキングで弱点露出〜敵機体を射撃で破壊する流れが新鮮なうえに成功したときの気持ちよさが格別」——ファミ通 gamescom 2025 試遊レポート

オーバードライブ

ディアナの特殊能力として「オーバードライブ」がある。周囲の複数の敵を同時にハッキングする強力な技で、戦況を一気に変えるターニングポイントになる。通常のハッキングとオーバードライブを状況に応じて使い分けるのも戦術の幅を広げている。

慣れると爽快感が爆発する設計

体験版をプレイしたユーザーの多くが「最初は脳が焼き切れる」と表現した。それは正直な感想だと思う。左右の手で別々のことを同時にやる、という操作は、最初のうちは本当に混乱する。

しかし慣れると全く別の感覚になる。

「ひと筆書きのパズル自体はさほど難しくない。でも最初は焦りで操作ミスが出る。慣れるとハッキングから射撃への流れがスムーズになって爽快感がアップする」——体験版プレイヤー

「脳が焼き切れる」→「脳汁が止まらない」への変化。この体験の弧こそが、プラグマタの戦闘システムの真髄だと思う。


シェルター——戦闘の外側にある豊かな時間

PRAGMATA シェルター - 拠点での交流シーン

戦闘だけがこのゲームではない。拠点となる「シェルター」での時間が、プラグマタのもう一つの顔だ。

強化・カスタマイズ

シェルターではヒューのスーツと武器を強化できる。ディアナのハッキング能力も同様に強化可能で、これによって戦闘がより有利になる。強化の方向性によってプレイスタイルに幅が生まれるため、やり込み要素としても機能する。

ディアナとの交流

TGS2025の試遊で最も話題になったのが、シェルターでのディアナとの交流要素だ。

ステージ中に拾ったアイテムをディアナにプレゼントできる。何気ない会話を交わすこともできる。これが単なるおまけではなく、二人の関係性の積み重ねとして機能しているらしい。

「ストーリーや戦闘以外のやり込み要素も充実」——TGS試遊後の評価はそう伝えている。モノを渡すことで表情が変わるディアナ、積み重なっていく会話——この部分が発売後にどれだけ深く描かれているかが、本作の評価を大きく左右しそうだ。


PC版スペックと動作環境

気になる方も多いだろう、PC版の動作環境について整理しておく。

最小要件 推奨要件
CPU Intel Core i5-8500 /
AMD Ryzen 5 3500
Intel Core i7-8700 /
AMD Ryzen 5 5500
GPU NVIDIA GTX 1660 (6GB) /
AMD RX 5500 XT (8GB)
NVIDIA RTX 2060 Super /
AMD Radeon RX 6600
RAM 16GB 16GB
レイトレーシング NVIDIA RTX 3060(12GB)/ AMD RX 6700 XT(12GB)以上

注目すべきは推奨スペックの低さだ。Ryzen 5 5500とRTX 2060 Super——これはほぼPS5相当のスペックだ。

SNSではゲーマーのこんな声があった:「プラグマタの体験版が軽いなと思ったら、推奨スペックがRyzen 5 5500+RTX 2060 Superなのか。ほぼPS5が推奨スペックなので『PS5を基準に開発した』というのが本当だった稀有な例だ。最近はPS5リードと言いつつ推奨でRTX 3080とか要求するゲームばかりだから逆に新鮮」。

確かに昨今は「推奨スペック = RTX 3080以上」というゲームが増えており、普及価格帯のPCでは推奨設定で遊べないことも多い。プラグマタはその逆で、GTX 1660でも最小要件を満たす。3〜4年前のミドルレンジPCでも十分に遊べる設計だ。

ハイエンドなレイトレーシング体験を求めるならRTX 3060以上が必要だが、まずは動かしてみたいという人にとって、この動作環境は朗報だと思う。


エディションと購入特典

PRAGMATA 戦闘シーン - ガンシューティングとハッキング

購入前に確認しておきたい、エディションと特典の情報をまとめておく。

通常版(7,990円・税込)

ゲーム本体のみ。追加コンテンツなし。

デラックスエディション(8,990円・税込)

ゲーム本体に加えて「シェルターバラエティパック」が付属。ヒューとディアナの追加衣装、エモートなどのカスタマイズ要素が含まれる。差額は1,000円。衣装系のカスタマイズが好きな人にはデラックスが良さそうだ。

早期購入特典(両エディション共通)

  • Hugh「ネオ・ブシドー」衣装
  • Diana「ネオ・クノイチ」衣装

「ネオ・ブシドー」と「ネオ・クノイチ」という名前が面白い。月面SF×和風という組み合わせは、ビジュアルがかなり独特になりそうだ。早期購入を検討しているなら、この特典は見逃せない。


体験版で分かった「プラグマタの本質」

2025年12月から配信された体験版「PRAGMATA Sketchbook」は、プレイヤーとメディアの評価を大きく変えた。

6年間の延期で「本当に面白いのか?」という懐疑的な目線があったのは事実だ。でも体験版は、その懐疑を吹き飛ばす内容だったと多くのレビューが伝えている。

「脳が焼き切れる」は褒め言葉だった

体験版配信後にSNSで広まった言葉が「脳が焼き切れる」だ。最初にこれを見たときは「難しすぎて評判が悪いのか」と思ったが、実際は違った。これは「脳の限界を超えた先に、圧倒的な爽快感がある」という体験を表した言葉だった。

「ただ、そのように脳に負荷がかかるぶん、うまく処理できたときの爽快感は大きく、『脳汁が止まらない』といった感想も見られ、慣れると中毒性が高い」——マグミクス

「慣れると中毒性が高い」——この評価はゲームシステムの正しさを示している。最初の壁は確かに高いが、乗り越えた先の体験が充実している設計。これはカプコンが「ただ撃つだけじゃないシューター」を目指したコンセプトが正しく機能している証拠だ。

PlayStation公式も太鼓判

2026年3月18日、PlayStation公式ブログに試遊レビューが掲載された。タイトルは「指と頭脳をフル活用して挑むガンシューティングとパズルの熱き融合」。発売約1ヶ月前に公式プラットフォームがここまで前向きな評価を出してくれるのは、カプコンとしても心強いはずだ。

プロデューサーも驚いた反響

カプコンのプロデューサーによると、体験版へのフィードバックは「予想以上に好意的だった」という。6年間の開発を支えてきた側が、ここまで率直に安堵を表明するのは珍しい。それだけ「受け入れてもらえるか」を不安視していたのだろう、この独自すぎるゲームシステムを。


カプコンの新規IPとしての意義

このゲームがカプコンにとって持つ意味も、少し書いておきたい。

カプコンは現在、バイオハザード・モンスターハンター・デビルメイクライ・ストリートファイターという巨大なIPを持っている。これらは安定した収益をもたらす反面、「新しいIPが育ちにくい」という課題でもある。

プラグマタはそんなカプコンが、長期成長を支えることを目的として立ち上げた完全新規IPだ。カプコン自身が「新IPとしての長期的な成長を目指す」と発表している。

つまり、このゲームが成功すればシリーズ化の可能性がある。ヒューとディアナの物語が続く世界線は、今後のカプコンラインナップにとって重要な柱になりうる。逆に言えば、プラグマタが本作限りで終わるかどうかは、発売直後の評価と売上に大きく依存する。

そういう意味で、初期ファンになることには特別な意味がある。シリーズの誕生を最初から見届ける機会、とも言えるから。


プラグマタの「良いところ」——推しポイントを整理する

1. 戦闘システムの独自性が本物

「ガンシューティング×ハッキングパズル同時進行」は、言葉で読むと変に思えるが、実際にプレイすると「これを作ろうとした開発者の狂気(褒め言葉)」が伝わってくる体験になる。既存のどのゲームにも似ていない。それだけで、新しいゲームを探しているプレイヤーには刺さる。

2. ディアナというキャラクターの強さ

ゲームのキャラクターが「圧倒的ヒロイン力」とSNSで話題になるのは、そう頻繁にあることではない。体験版だけで、これだけの印象を残せるキャラクター設計——発売後に深く描かれるであろう物語が本当に楽しみだ。

3. PC版の動作が軽い

推奨スペックがPS5相当という事実は、多くのPCゲーマーにとって朗報だ。高額なグラボを買わずとも、推奨設定で快適に遊べる可能性が高い。

4. カプコンブランドの安心感

バイオハザード・デビルメイクライ・モンスターハンターと、実績のある開発陣が作っている安心感は確かにある。「カプコンが本気で作った新IP」というだけで、一定の完成度を期待できる。

5. Nintendo Switch 2対応

PC/PS5/Xbox版から1週間遅れとなるが、Switch 2版も同時期に発売される。Nintendo Switch 2の注目タイトルとして、スイッチユーザーにもリーチできる作品だ。


正直な懸念点——気になる部分も書く

1. 操作の習得コストが高い

体験版の「脳が焼き切れる」というユーザー評価は、褒め言葉である一方で、操作に慣れるまでのハードルの高さを示してもいる。特に「ながら操作が苦手な人」には、序盤の学習コストが大きく感じられる可能性がある。チュートリアルと難易度設定の作り込みがカギになりそうだ。

2. 発売前作品ゆえの不確定要素

体験版はあくまでゲームの一部だ。ゲーム全体のボリューム、ストーリーの深さ、難易度バランス、バグの有無——これらは発売後のレビューが出るまで分からない。延期を繰り返した作品だけに、完成度への期待値は高い。その期待に応えられるかは、4月17日以降に明らかになる。

3. シングルプレイ専用

完全なシングルプレイ専用タイトルだ。友達と一緒に遊びたい、マルチプレイを楽しみたいというプレイヤーには向かない。ただ、逆に言えば「一人でじっくり物語に没入する」ゲームとして設計されている、ということでもある。

4. 新規IPゆえの不安

バイオハザードやデビルメイクライと違い、プラグマタはまったくの新規IP。シリーズの文脈も先人のレビューもない状態から購入を判断することになる。その分、体験版を事前にプレイしておく価値は高い。


似たゲームとの比較——どのプレイヤーに刺さるか

プラグマタはジャンルの混合型ゆえ、「何と比べればいいか分からない」という声もある。いくつかの軸で比較してみたい。

カプコン×アクション好きなら

デビルメイクライやバイオハザードのようなカプコンアクションを楽しんでいる人は、操作感が全く異なっても、カプコンのゲームデザインの丁寧さには安心感があるはずだ。同じカプコンからは、バイオハザード RE:レクイエムも2026年に発売予定という情報もある。

「人間×アンドロイド」系バディが好きなら

NieR:Automataのヨルハとアンドロイドのバトルシステムとはかなり違うが、「人間とアンドロイドが力を合わせる物語」という軸では通じるものがある。ナラティブ重視でキャラクターへの愛着が増すゲームを求めているなら、プラグマタはその方向性にある。

同じ2026年の注目シングルプレイ作品と比べると

2026年は大型シングルプレイ作品が多い。4月17日という発売日は競合も激しい時期だが、プラグマタのゲームシステムの独自性は「他と比べて選ぶ」ものではなく「この体験がしたいかどうか」で選ぶべき作品だと思っている。

宇宙・月面を舞台にしたSF設定に惹かれる人なら、同じくカプコンが開発に関わる作品とも相性が良いかもしれない。月面×アクションアドベンチャーという組み合わせは2026年でもかなり珍しい。


類似ジャンルのPCゲームも探してみよう

プラグマタに興味を持ちながら、他の選択肢も見ておきたいという人に向けて、関連する作品への内部リンクを置いておく。

「パズル×アクション」という組み合わせではなく、「シングルプレイの濃いアクションアドベンチャー」という軸でゲームを探しているなら、カプコンの過去作アーカイブも一つの選択肢だ。また、濃密なストーリーとキャラクター体験を重視するなら、以下のゲームも参考になる。

同じく2026年の日本産アクション作品として注目を集めている『メタルギアソリッドΔ』は、潜入アクションのパイオニアが2026年に復活した作品だ。プラグマタとは方向性は異なるが、「シングルプレイで没入できる日本産アクション」という軸では共通点がある。

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発売まであと少し——「4月17日」を楽しみに待つ方法

この記事を書いている今日は2026年3月24日。発売まで残り約3週間だ。

体験版「PRAGMATA Sketchbook」は現在もSteam・PS5・Xboxで配信されている。まだプレイしていない人は、今すぐダウンロードしてほしい。「脳が焼き切れる」最初の戸惑いを体験して、そこから「脳汁が止まらない」まで習熟する流れを、製品版前に経験しておくと、発売日の楽しさが倍になる。

早期購入特典の「ネオ・ブシドー」「ネオ・クノイチ」衣装は、発売前に予約購入することで入手できる。月面SF×和風というビジュアルに惹かれる人は、早めに確保しておくと良い。

あとは待つだけだ。6年間待ったファンに比べれば、3週間なんてあっという間だ。


まとめ:「これは買いか、待ちか」

最後に率直に書く。

プラグマタは「試してから判断」を強く勧めたいゲームだ。

ガンシューティング×ハッキングパズルの同時進行という操作系は、好みが分かれる可能性がある。体験版でこの操作感が「面白い」と感じた人は、製品版でより深い体験を得られるだろう。逆に「難しすぎる」「同時操作が苦手」と感じた人は、製品版でも序盤の慣れ不要な作業が必要になる。

ただ、一つだけ断言できる。

「ディアナというキャラクターへの愛着が芽生えたなら、このゲームを買う理由は十分ある」

戦闘システムの習得コストは、キャラクターへの愛着が原動力になるはずだから。「ディアナのために、上手くなりたい」——そう思えたなら、それがこのゲームを最後まで楽しめる人間の証明だと思う。

6年間待ったカプコンの新規IP。2026年4月17日、月面で二人の旅が始まる。

こんな人には「買い」

  • 体験版で「面白い!」または「もっと上手くなりたい!」と感じた人
  • ディアナというキャラクターに「可愛い」と感じた人
  • 他にない戦闘体験を求めているアクションゲーマー
  • カプコン作品を信頼しているプレイヤー
  • シングルプレイで深い物語に没入したい人

こんな人は「発売後レビューを待つ」が賢明

  • 体験版をまだプレイしていない人(まず体験版を試して)
  • 操作の同時進行が体験版で苦痛に感じた人
  • 全体ボリュームや難易度バランスを確認してから買いたい人
  • マルチプレイが遊びの軸にある人

体験版は無料で配信中だ。3週間、悩む時間はある。でも「これは自分のゲームだ」と体験版で感じた人は、早期購入特典のことも含めて、今すぐ予約しておくのが良いと思う。

2026年4月17日、ヒューとディアナと一緒に月面へ飛び出そう。

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