「Resident Evil 4」名作ホラーTPSがリメイクで完全進化した決定版

Steam同時接続約20,346人。発売2日で300万本、1年で700万本突破。

2023年3月24日にカプコンがリリースした『バイオハザード RE:4』は、2005年発売の原作バイオ4を完全リメイクした作品だ。Steamレビューは5万件を超えて圧倒的好評、メタスコア93点——これ、リメイク作品としてはありえないレベルの評価だ。

「神ゲーを神ゲーのままリメイクするのがどれだけ難しいか」という問いに、カプコンは完璧に近い答えを出した。原作を18年ぶりに最新技術でよみがえらせただけでなく、パリィ、クラフト、サブクエストといった新要素まで盛り込んで正統進化を果たしている。

ただ、すべての人が手放しで絶賛しているわけじゃない。「原作のB級映画っぽさが好きだったのに薄れた」「ナイフに耐久値つけるな」という声もちゃんとある。この記事では、そういう本音の部分も含めて、バイオRE4の魅力と気になる点を全部書いていく。

目次

「Resident Evil 4」公式トレーラー

村・城・島——3つの舞台を貫く緊迫のサバイバル

Resident Evil 4 TPS スクリーンショット1

バイオRE4のストーリーは、大統領の娘アシュリー・グラハムを救出するため、スペインの辺境に向かったUSエージェント・レオン・S・ケネディの物語だ。チャプター1から16まで、大きく3つのエリアで構成されている。

最初の舞台は農村エリア。靄に包まれた薄暗い村、廃屋と農場、そして湖。プラーガという寄生虫に感染した「ガナード」と呼ばれる村人たちが、スコップや農具を手に押し寄せてくる。ゾンビより知性があって、集団で囲もうとしてくる。しかもチェーンソーを持った「ドクトル・サルバドール」が突進してくる。初見のプレイヤーが確実に悲鳴を上げるシーンだ。

次の城エリアでは打って変わって、ゴシック調の荘厳な城が舞台になる。謎解きあり、罠あり、巨大なボスあり。宗教的・儀式的な雰囲気が漂い、敵の種類も多様になる。個人的に、このエリアの中盤が一番「バイオハザードらしい恐怖」を感じた。

最後の孤島エリアは軍事施設が舞台で、ガチガチに武装した敵が増える。ここは原作でも賛否が分かれたエリアだけど、リメイクではテンポが改善されてだいぶ遊びやすくなっている印象だ。

全チャプターのボリュームは初回プレイで約15〜20時間前後。ただし周回要素が豊富で、「電撃オンラインの先行レビューでは気づいたら7周目に突入していた」と書かれているくらい、繰り返し遊ぶ設計になっている。

18年で何が変わったのか——原作との比較

原作バイオ4(2005年)は当時のゲームデザインを根底から変えた伝説的なタイトルだ。TPSの操作体系、アタッシェケースの管理システム、「足を撃って蹴り上げて頭を踏む」という戦闘のリズム——これがのちのサードパーソンシューター全般に影響を与えた。

そのゲームをリメイクするにあたって、カプコンが真っ先に手を入れたのが操作性だ。原作は「その場で立ち止まらないと銃が撃てない」という独特の仕様があった。リメイクでは移動しながら射撃できるようになり、RE:2/RE:3/RE:ヴィレッジと同じ感覚でプレイできる。

新要素として追加されたのが主に3つ。

パリィ——ナイフでナイフを弾いたり、攻撃をいなしたりできるシステム。タイミングが合えばボスの大技すら捌ける。ただしナイフには耐久値があり、使いすぎると壊れてしまう。武器商人のチェーン経由で修理できるけど、この「ナイフが有限になった」点は原作ファンの間で賛否が分かれた。

クラフト——拾った素材から弾薬や回復アイテムを手作りできる。手榴弾を改造してフラッシュグレネードにしたり、弾薬が尽きかけたら素材から作ったり。アタッシェケースの管理と合わせて、「何を持ち込むか」という選択が戦略的になった。

サブクエスト——各エリアに依頼人からの小さなミッションが散らばっている。「カラスを10羽しとめてほしい」「特定の怪物を倒してくれ」といった内容で、クリアすると武器商人のポイントがもらえる。原作にはなかった要素で、探索の楽しみが増えた。

QTE(クイックタイムイベント)はほぼ廃止された。原作でムービー中に突然「ボタンを押せ!」と要求されて死ぬ仕様が、リメイクではなくなっている。個人的にはこれが地味に一番ありがたかった。

原作から18年経って再プレイしたら完全に別ゲーになっていて驚いた。でも「これがバイオ4」という感覚はちゃんと残ってる。不思議な体験だった。

引用元:Steamレビュー

アシュリーと一緒に戦う——護衛の新しい形

Resident Evil 4 TPS スクリーンショット2

バイオRE4の核心にあるのが、アシュリーとの「2人で1つ」という関係性だ。チャプター4の教会で彼女を保護してからは、ほぼ全編にわたって一緒に行動することになる。

原作のアシュリーは「足を引っ張るお姫様」として揶揄されることも多かった。背後に回り込まれて連れ去られる、敵に盾にされる、階段を降りる時に引っかかる——原作プレイヤーにはおなじみのストレスだ。

リメイクではアシュリーが大幅に強化された。レオンに「TIGHT(ぴったりついてくる)」か「LOOSE(離れて隠れる)」かを指示できるようになり、状況に合わせて使い分けられる。敵に掴まれたときの脱出もしやすくなっている。そしてなにより、アシュリー自身のキャラクターが立った

怖がりながらも必死に前を向こうとするアシュリーは、原作より明らかに感情移入しやすい。彼女を守ろうという気持ちが自然に湧いてくる。チャプター9でアシュリー単体で行動するパートがあるんだけど、攻撃手段のない彼女がランタンで敵の目を眩ませながら進むシーンは、緊張感が半端じゃない。

アシュリーが今作で一番成長したキャラだと思う。最初の怖がりっぷりから最後の立ち居振る舞いまで、ちゃんとドラマになってた。

引用元:ゲームエイト ユーザーレビュー

アクションゲームとして

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のような骨太なゲームが好きな人にとっては、護衛AIの完成度がゲーム体験を大きく左右する。その点、RE4のアシュリーはシリーズの護衛キャラクターとして格段に進化していた。

武器商人と戦闘の快楽——「もう一周したい」沼

「よぉ、また来たね。何が欲しい?」

このセリフだけで分かる人は間違いなくバイオ4ファンだ。謎の武器商人は今作でも健在で、ゲームプレイの中核を担っている。彼から武器を購入・改造・売却する仕組みは原作そのままで、ペセタ(通貨)を稼いでハンドガンを強化するか、新しいショットガンを買うかというリソース管理が楽しい。

武器のカスタマイズは段階的に行えて、耐久力・威力・連射速度・装弾数などを強化できる。最大強化した武器を別の周回に持ち越せるので、「強くてニューゲーム」の快感がある。これが周回沼にはまる最大の理由だ。

戦闘システムは頭を撃って怯ませ、蹴り上げてスタンし、続けて頭を踏み潰す——というバイオ4らしいリズムが健在だ。そこにパリィとクラフトが加わって、「どう戦うか」の選択肢が広がっている。

弱点を突いて倒す爽快感という点では、

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のようなアクションRPGと似た快感がある。ただしRE4は難易度設定も「アシスタント(初心者向け)」から「プロフェッショナル」まで幅広く、ノーマルでもある程度緊張感を保ちつつ詰まりにくい設計になっている。

ショットガンをフルカスタムしたらもう他の武器に戻れなくなった。でも次の周回でハンドガンのビカラを育てたくなって、気づいたら5周目に突入してた。

引用元:Steamレビュー

コレクター向けのやりこみも充実していて、ステージ内のメダル収集、ガナードの脆弱部を射撃するチャレンジ、各武器での特定の敵の倒し方など、細かい達成条件が山ほど用意されている。

メタスコア93点の理由——ゲーム評論家の評価

Resident Evil 4 TPS スクリーンショット3

バイオRE4のメタスコアは93点。これ、バイオハザードシリーズでは原作バイオ4の96点に次ぐ歴代2位だ。RE:2(91点)、バイオハザードヴィレッジ(84点)を上回り、2023年のGOTY(ゲームオブザイヤー)候補にも名前が挙がった。

海外メディアのレビューを見ると、「原作への敬意と現代的なゲームデザインの完璧な融合」「オリジナルを超えた瞬間もある」という評価が並ぶ。IGNやGameSpotも軒並み9点台をつけている。

Steamのユーザーレビューは5万件以上で97%が好評。アンケート対象が幅広いことを考えると、これは相当な数字だ。批判的なレビューの多くは「日本版のゴア表現規制が強い」「ナイフの耐久値システムが嫌」という特定の不満に絞られており、ゲーム全体の出来に文句をつける声は少数派だった。

リメイクとして見ても、アクションゲームとして見ても一級品。原作を知らなくても楽しめるし、知っていれば「ここがこう変わったのか」というニヤリとする瞬間が随所にある。

引用元:4Gamer.net レビュー

サバイバルホラー好きには

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のような深みのあるRPGも刺さることが多いけど、バイオRE4はアクション寄りのホラーとして独自のポジションを確立している。ホラー慣れしていない人でも「怖いけど先が気になって止められない」という体験ができる絶妙なバランスだ。

DLC「Separate Ways」——エイダ視点で語られるもうひとつの物語

2023年9月にリリースされたDLC「Separate Ways(分かれ道)」は、メインストーリーと同時期のエイダ・ウォン視点を描いたものだ。プレイ時間は3〜5時間程度。価格は9.99ドル(日本では1,100円前後)。

エイダの特徴はグラップリングフック。建物の上や断崖に一瞬で移動できるこのガジェットが、レオン編とは違う機動感を生み出している。垂直方向の動きが増えて、同じステージが別ゲームみたいに感じられる。

内容面での最大の見どころはエイダのキャラクター描写だ。「冷酷なスパイ」というイメージが強いエイダだけど、このDLCでは彼女の内面的な葛藤がちゃんと描かれる。ウェスカーとの関係、ガナードたちへの感情、レオンへの複雑な想い——今まで謎めいていたピースが埋まっていく感覚がある。

Separate Waysを終えた後で本編を振り返ると、エイダが何を思ってあの行動を取ったかがわかって、ストーリーへの解像度が全然違う。これは本編とセットで遊ぶべきDLCだった。

引用元:Destructoid レビュー

一点気になるのが価格設定。原作のPS2版では「Separate Ways」は無料コンテンツとして収録されていた。それが有料DLCとして販売されることに「価格設定が高い」という意見が一部にある。ただ、内容のクオリティを考えると「薄いDLCにしてはいい」という評価が海外メディアのおおよその結論だ。

Gold Editionを買えば本編+Separate Waysが同梱されるので、未プレイなら最初からGold Editionを選ぶのがコスパ的には正解だと思う。

ここが正直しんどかった——ネガティブな声もまとめる

圧倒的好評のゲームであっても、合わない部分はある。プレイヤーの声を集めると、不満点はいくつかのパターンに集約される。

B級映画感の喪失——原作バイオ4には「なけねぇぜ。」みたいな珍セリフや、ゲームとして有名なツッコミどころのあるストーリー展開があった。あの独特のチープさがリメイクでかなりシリアスな方向に修正されており、「あのB級感が好きだったのに」というファンはがっかりするかもしれない。

カメラワークの問題——狭い廊下や建物内でのカメラが壁に近づくと視点が制限される場面がある。特定のボス戦でカメラが見づらくなる状況もあり、難易度が高い局面で余計なストレスになることがある。

ナイフ耐久値への反発——原作でナイフは無限に使える汎用ツールだったが、リメイクでは耐久値が設定された。縛りプレイでナイフを多用するプレイヤーからは「ナイフ専用の楽しみ方が制限された」という声がある。修理費用も馬鹿にならない。

ゲームとしての完成度は高いのはわかる。でもプレイするたびに「原作の方が好きだったな」という感覚が出てきた。リメイクに何を求めるかで評価が変わると思う。

引用元:Amazonカスタマーレビュー

日本版のゴア表現規制——海外版と比べて日本版はグロテスクな描写が抑えられている。生首の描写などが省略されており、ホラー演出の一部が弱まっていると感じる人もいる。これはカプコンの国内版仕様の問題で、ゲームの本質的な出来とは別の話だけど、ホラー体験を最大限に求めている人には気になる点だろう。

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のようなダークRPGと比べるとRE4はアクション性が高くてとっつきやすいが、雰囲気の重さや一周あたりの満足感は方向性が違う。どちらが合うかは人によって異なる。

売上700万本——カプコンのリメイク戦略が結実した

バイオRE4の販売本数の伸び方は異常に速かった。

  • 発売2日で300万本(RE:2/RE:3を超えるペース)
  • 発売2週間で400万本
  • 発売4ヶ月で500万本
  • 発売1年(2024年3月)で700万本

Steamでのピーク同接は約16万8,191人。カプコンが手がけたバイオシリーズの中では最高記録だ。

この数字を支えたのが、「Gold Editionの発売」「無料DLC『ザ・マーセナリーズ』の配信」「セール時の値引き」というカプコンの段階的なコンテンツ投入戦略だ。発売後も定期的に話題を作り続けることで、新規ユーザーを取り込み続けた。

ちなみに「ザ・マーセナリーズ」はメインストーリーとは別のスコアアタックモードで、限られた時間内でどれだけ多くの敵を倒せるかを競う。原作でも人気が高かったモードで、アクション性に特化した挑戦ができる。無料追加コンテンツとして出したのはかなり太っ腹だと思う。

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のような大型タイトルが同時期に複数出ていた2023年において、バイオRE4がここまで売れたのは「品質への信頼」があってこそだろう。

PCスペックと動作環境——普通のPCで動くのか

バイオRE4はRE Engineで動いており、カプコンのゲームの中でも最適化の質が高い部類に入る。モンハンワイルズのようにリリース直後から最適化問題が炎上することはなく、比較的快適に動作した。

推奨スペックはCore i7-8700/Ryzen 5 3600以上のCPUと、RTX 2070またはRX 5700程度のGPU。2023〜2024年発売のミドルレンジPCであれば1080p/60FPSは問題なく出せる環境だ。

高フレームレートや4K解像度を求めるなら当然より高いスペックが必要だけど、重要なのは「それなりの環境でも60FPSで動く」という点。バイオRE4は反射神経が重要なゲームなので、快適なフレームレートで動くかどうかは体験を大きく左右する。

DLSSやFSRにも対応しているので、フレームレートが安定しない場合はこれらの設定を活用するのが有効だ。ほとんどのユーザーは発売時点からストレスなくプレイできており、PC版の評判は総じて良好だ。

GTX 1080という少し古いGPUでもフレームレートが安定していてびっくりした。RE Engineの最適化は本当によくできてる。

引用元:Steamレビュー

結局、バイオRE4は誰に向いているのか——まとめ

ここまで読んできた人に率直に言う。

バイオRE4は、TPSアクションが好きで、ある程度のホラー要素を楽しめる人ならほぼ間違いなく刺さる。原作を知らない完全新規でも、丁寧に作られたアクションゲームとして十分楽しめる完成度だ。

原作バイオ4のファンには少し注意が必要で、「あのB級感」を求めるとやや肩透かしを食う可能性がある。でも「バイオ4の世界観を最新グラフィックで体験したい」「操作性が改善されたバイオ4を遊びたい」なら、期待を裏切らない。

ガチのホラーゲームを求めている人——完全な暗闇の中でひたすら怖い思いをしたい人——には少し物足りないかもしれない。RE4はホラーよりもアクション寄りのバランスで、「ビビりながらも爽快感がある」体験に傾いている。

アクションRPG的なやりこみを求める人は、

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のようにワールドを自由に探索するタイプのゲームも候補に入れてみてほしい。ただ、キャラクターアクションとサバイバルホラーの交差点に立つゲームとして、バイオRE4はかなり稀有な存在だ。

「長くやりこめるゲームが欲しい」という需要にも応えていて、周回プレイの設計は本当によくできている。実績解除、武器フルカスタム、S+ランク取得、縛りプレイ——一周クリアしてから本当のやりこみが始まる、そういうゲームだ。

バイオハザード RE:4は、リメイクゲームの作り方のひとつの到達点を示した作品だと思っている。原作の本質——「足を撃って、蹴って、追い打ちする」というリズム——をそのままに、操作性とゲームデザインを2023年水準に引き上げた。パリィ、クラフト、サブクエストという新要素は「原作ファンが違和感を覚えないかどうか」を慎重に設計されており、実際にほとんどの原作ファンが「バイオ4らしさは残ってる」と評価している。

Steamレビュー97%好評、メタスコア93点、700万本販売——この数字は「人気作をリメイクすれば売れる」という単純な話じゃなく、「作り手がちゃんと仕事をした結果」だ。

不満点がゼロとは言わない。B級感の喪失、ナイフ耐久値、日本版の表現規制——納得できない部分がある人もいるのはわかる。でも総合的に見て、バイオRE4は「これを超えるリメイクを出すのは難しいな」と思わせてくれる一本だった。

まだ遊んでいないなら、セールのタイミングを狙ってGold Editionを手に入れるのが一番コスパがいい。本編+Separate Waysで、少なくとも30〜40時間は間違いなく楽しめる。

BIOHAZARD RE:4

CAPCOM Co., Ltd.
リリース日 2023年3月23日
サービス中
価格¥4,990-60% ¥1,996
開発CAPCOM Co., Ltd.
日本語非対応
対応OSWindows
プレイ形式シングル
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