Golf It! — 最大8人で遊べるユーザー作成コース無限のオンラインミニゴルフ
友達と「じゃあ何かゲームしようか」ってなったとき、選択肢として浮かぶのって大体FPSかバトロワかRPGですよね。でも実際のところ、一番その場が盛り上がったのは意外なゲームだったりする。
Golf It! を初めて起動したとき、最初の印象は「あ、シンプルだな」でした。マウスを引いてボールの向きと強さを決め、放す。それだけ。でもいざ友達4人で集まると、あっという間に2時間が消える。誰かがバンカーに3回連続ではまって騒ぎになったり、物理演算のせいで想定外の方向にボールが飛んで爆笑が起きたり。ゴルフという競技の「静けさ」が完全にどこかへ消えていく瞬間が、このゲームには何度もあります。
開発元はドイツのインディースタジオ Perfuse Entertainment。少数精鋭のチームが丁寧に作り続けているタイトルで、2016年のEarly Access開始から長く遊ばれ続けています。Steamのレビューは2万件超えで全体の約90%が好評という数字が、このゲームの底力を静かに示しています。Metacriticのスコアも好評ラインをしっかりキープしていて、インディーゲームとしては驚異的な評価を長期間維持しています。
ミニゴルフというジャンル自体が「みんなで楽しめる」という設計思想を持っています。現実のミニゴルフ場に行ったとき、ゴルフが上手くない人でも同じコースを回れる。それをそのままデジタルに持ち込んで、さらにオンラインで8人まで同時に遊べるようにした。Golf It! の面白さの核心は、そのシンプルな発想にあります。
「Golf It!」公式トレーラー
Golf It! はどんなゲームか:30秒で理解できる概要

購入を検討している人のために、まず「Golf It! って何?」を一言で言うと、「オンラインで最大8人が同じミニゴルフコースを同時に回るゲーム」です。
打ち方はマウス操作のみ。ボールの後ろにカーソルを引いて、放すとショット。引いた距離が打力になって、角度が方向になる。複雑なキー操作は一切ありません。テクニカルなFPSや操作量が多いRPGと違い、「この操作さえ覚えれば」という敷居の低さがGolf It! の大きな特徴です。
ゲームの目的は各ホールをできるだけ少ない打数でクリアすること。18ホールを回ってトータルの打数を競います。コースは公式が8コース、さらにSteam ワークショップに数千件のユーザー作成コースがあって、コンテンツ量は実質無限に近い。
料金はセール時に数百円程度になることもあり、コストパフォーマンスの観点では相当に優秀なゲームです。2016年のEarly Access開始から現在まで継続的にプレイされ続けていて、そのコミュニティの厚みがワークショップのコース数にそのまま反映されています。
こんな人に読んでほしい

この記事は、以下のような人に向けて書いています。
- オンラインで友達とわいわい遊べるゲームを探している
- ゴルフゲームに興味はあるけど、本格的なシミュレーターは難しそうで手が出ない
- Steam ワークショップのコンテンツが充実したゲームをやりたい
- パーティーゲームをセールで安く手に入れたい
- 1〜8人まで人数を問わず楽しめるマルチプレイゲームを探している
- ゲームが苦手な友達も含めて全員が参加できる場を作りたい
本格的なゴルフシミュレーターとして記事を探してここに来た人には、少し方向性が違うかもしれません。Golf It! は「ゴルフ風のパーティーゲーム」です。打感のリアルさよりも、友達と同じコースを回る体験の楽しさを重視している。その前提で読んでもらえると、ぴったりはまる人にはぴったりはまるゲームだとわかるはずです。
逆に「ひとりでじっくりプレイしたい」という人には少し物足りないかもしれない。その点は正直に書いておきます。Golf It! はマルチプレイ環境があってこそ真価を発揮するゲームです。
Golf It! の基本:マウス一本で直感的に遊べるミニゴルフ
Golf It! の操作は本当にシンプルです。マウスカーソルをボールの後ろに引いて、放すと打てる。引く距離と角度がそのままショットの強さと方向になるので、直感的に理解できます。チュートリアルをしっかり読まなくても、数分で「あ、こういう感じか」とつかめる。ゲームが苦手な人をパーティーゲームに誘うとき、「操作説明の時間が短い」というのは想像以上に大事です。
ゲームを始めて最初に戸惑うのが「カメラの操作」です。マウスの右ボタンでカメラを回転させて、コースの地形を確認してからショットを打つ。この流れを最初に教えておくと、友達が「どこが出口かわからない」で迷子になることを防げます。ゴルフというシンプルなゲームながら、カメラの使い方でプレイの質が変わってくるのがGolf It! の奥深さのひとつです。
ボールを打ったあとに「もっと強く打てばよかった」「方向が少しズレた」という感覚が蓄積されていくのが、上達の面白さにつながります。最初は全然思った場所に行かなかったボールが、何度も回るうちに徐々にコントロールできるようになる。その成長が体感できるところが、シンプルな操作のゲームでも長く遊べる理由のひとつです。
ゲームモードは基本的に「ストローク競技」形式で、各ホールで打った数が少ない人が勝ちという、ゴルフ本来のルールに基づいています。1打でホールに入れれば「ホールインワン」、パー(基準打数)より少ない打数で入れれば「バーディー」や「イーグル」、多ければボギーという仕組みです。ゴルフのルールを知らなくても「少ない打数で入れたほうが勝ち」と覚えれば十分。
スコアはリアルタイムで全員分が画面に表示されます。誰が何打目を打っているか、今ラウンドのリーダーが誰かが一目でわかる。これがプレッシャーと盛り上がりを同時に生む仕掛けになっています。「あと1打でトップに並べる」という場面での緊張感は、ゴルフゲームならではです。
プレイヤー同士のボール接触が生む予測不能な展開
Golf It! で特に面白いのが、マルチプレイ時のボール同士の当たり判定です。他のプレイヤーのボールが転がっているコース上に自分のボールをぶつけると、物理演算でリアルに弾き飛ばすことができます。ビリヤードのような感覚です。
これが意図的にやる場合もあれば、完全に偶然起きる場合もある。誰かがせっかくホールのすぐそばまで持ってきたボールを、別のプレイヤーのショットが吹き飛ばしてしまったとき、悲鳴と笑いが同時に起きる。この「予測できない事故」こそがGolf It! の最大の武器だと思います。ゴルフゲームのはずなのに、なぜかビリヤードの戦略的思考が要求される局面が生まれる面白さです。
さらに言えば、意図的に邪魔しようとしたショットが自分のボールに跳ね返って最悪の結果になる、という「因果応報」も起きます。妨害を試みて自爆する瞬間は、被害者も加害者も全員が笑う場面になります。
8人まで同時プレイ可能な大人数対応
最大同時プレイ人数が8人というのは、同ジャンルのゲームの中でも多い部類です。少人数でも大人数でも成立する設計になっていて、仲良しグループ全員を呼んでも席が余る。DiscordやSteamのフレンドリストで「今夜遊ぶ?」と声をかけるとき、「最大8人までいける」という安心感は地味に大きい。
大人数になればなるほど、コース上のボールが増えてカオスになります。8人全員がほぼ同じ場所にボールを集めると、誰かのショットが必ずどこかのボールに当たる。これが笑いのレベルを引き上げる。4人でも十分楽しいですが、8人フルで遊んだときの賑やかさはそれとは別格です。
パーティーゲームとして似た立ち位置にあるゲームとしては、Co-opで動物キャラを操作するクライミングゲームがあります。

Climber Animals はアクション寄りで身体能力が問われますが、Golf It! はターン制のまったり系。「激しく動くゲームが苦手な人も含めたグループ」には Golf It! のほうが取り回しやすい場合があります。気分によって使い分けられる2本があると、パーティーゲームの幅が広がります。
Steam ワークショップの圧倒的なコース量:公式コースの何十倍も遊べる

Steam ワークショップというのは、Steamが提供するユーザー作成コンテンツの共有プラットフォームです。対応しているゲームのワークショップページでは、プレイヤーが作ったコース、スキン、Mod などを無料でダウンロードして遊べます。ゲームを購入していれば追加費用なしで使えるのがポイントで、公式コンテンツを超えるボリュームを無料で楽しめます。
Golf It! を語るうえで避けて通れないのが、Steam ワークショップの充実度です。世界中のプレイヤーが作ったカスタムコースが大量に公開されていて、その数は数千を超えています。公式コースを全部クリアしたとしても、ワークショップを開けばまた新しい体験が待っている。正直なところ、ワークショップさえあれば公式コースだけでの遊び尽きる心配はまずありません。
コースのバリエーションも面白くて、ファンタジー世界をテーマにしたもの、宇宙空間のコース、ホラー演出を取り入れたもの、ギミックが複雑で難易度が高いチャレンジコース……と、作者の個性がそのままコースに出ています。「ゴルフコース」の概念がかなり自由に拡張されていて、ミニゴルフというよりはパズルに近い感覚のコースも珍しくない。
たとえば「ピンボールマシンの中をボールが通過する」構造のコースや、「巨大な迷路の上をボールが転がる」コース、「ローラーコースターのような高低差があるコース」なんかも普通に存在します。「ゴルフ」という縛りの中でこれだけバリエーションが出せるのは、コースエディターの自由度の高さを示しています。
コースエディターで自分だけのホールを作れる
ワークショップに公開されているコースは、当然ながらプレイヤーが自作したものです。Golf It! にはコースエディターが内蔵されていて、自分でオリジナルのコースを作って公開することができます。
エディターの操作は「シンプルだが奥が深い」タイプ。地形を配置して、ハザードを置いて、ゴールのホールを設定する基本的な流れはすぐ覚えられます。でも作り込もうとすると、ギミックの配置やカメラアングルの調整、動くパーツの設定など、かなり細かいところまでいじれる。友達専用のコースを作って「このホール、お前が一番苦手なやつ集めたから」と送りつけるような使い方も、普通にできます。
作成したコースは18ホールセットで公開するのが一般的ですが、1ホールだけ作ってシェアすることも可能です。とにかく作って試す→友達に見せる→反応を見てまた改良する、というサイクルが回しやすい設計になっています。
日本のプレイヤーが作ったコースも多数公開中
ワークショップは英語圏だけでなく、日本語のコメントがついたコースも多く公開されています。日本人ユーザーの作ったコースは比較的難易度設計が丁寧なものが多く、初見でも「何をするコースなのか」が伝わりやすい傾向があります。言語の壁を感じにくいのが、ゴルフというシンプルなルールを使ったゲームの強みです。
日本向けのコースでは、日本の景観や建築をモチーフにしたものも公開されています。「和風庭園のミニゴルフコース」のような、海外のプレイヤーではなかなか作れない発想のコースが出てくるのが、ユーザー生成コンテンツの豊かさです。
ワークショップのコースが多すぎて何から遊んでいいかわからないけど、評価の高い順で並べたら外れがなかった。
引用元:Steamレビュー
コース作りに興味があれば、Steamコミュニティのガイドに日本語で書かれたコースエディターの解説があります。「Golf It! の遊び方 基本編」というタイトルのガイドは、基本操作からしっかり書かれていて参考になります。
物理演算の挙動:笑いの源泉にも、フラストレーションの原因にもなる
「物理演算ゲーム」と聞いて思い浮かべるのは、何かが崩れたり転がったりする、ちょっと予測不能な動きのゲームだと思います。Golf It! はミニゴルフという題材に物理演算を組み合わせていて、「ボールが現実の物理法則に従って動く」ということが面白さの核心になっています。
Golf It! の物理演算は、良くも悪くもリアルに動きます。傾斜に沿ってボールが転がり、障害物に当たれば弾かれ、水の上には落ちる。基本的な挙動は現実のゴルフに近い。ボールの重さや転がり方に、ちゃんと物理的な重量感があります。
ただし「ミニゴルフ」という性質上、コース設計によってはボールが意図しない方向に吹っ飛ぶことがあります。段差のギリギリを通ると予想外の角度に跳ねたり、ギミックの動く部分に接触したタイミングによって全然違う結果になったり。これを「バグ」と感じるか「ランダム性の面白さ」と感じるかで、ゲームへの評価が大きく変わります。
個人的には「ランダム性の面白さ」として受け取れる範囲に収まっていると思います。あまりにも理不尽な挙動は少なく、「なぜそうなったか」が後から振り返れば理解できる場合がほとんどです。ただ初見では「なんで!?」と感じる場面は確かにある。
「同じショットを打ったはずなのに」が笑いになる瞬間
物理演算のゆらぎが最も面白さに転化するのは、友達と一緒に遊んでいるときです。全員が同じコース上を回っていて、前の人のショットを見ていた自分が「あの感じで打てばいける」と思って同じように打つ。結果が全然違う。
ゴルフゲームなのに「なんで!?」と叫ぶ頻度がかなり高い。これが笑いの温床になる。真剣にプレイしていても気づいたら笑っている、というサイクルがGolf It! にはあります。「上手くいかないこと自体が楽しい」という状態になれると、このゲームはかなり長く楽しめます。
特に印象的なのは、風のない室内(デジタルの話ですが)のコースで打ったはずなのに、ボールがある角度で転がり続けて全然予測できない場所に止まる瞬間です。物理演算の計算精度が高いからこそ起きる「思い通りにならなさ」があって、これが「上手くなりたい」という気持ちと「なんで!という笑い」を同時に生みます。
友達5人で遊んで最初から最後まで笑いっぱなしだった。ミニゴルフってこんなに盛り上がれるんだと気づいた。
引用元:Steamレビュー
ソロプレイでは物理演算の理不尽さが際立つ
一方で、ひとりでプレイすると物理演算の理不尽さが少し目立ちます。誰かと笑い合えないと、「なんで弾かれるんだ」というフラストレーションになりやすい。Golf It! がマルチプレイゲームとして設計されていることは、こういった場面から実感できます。
ソロプレイが楽しめないわけではありませんが、真価はマルチプレイにある。これはゲームとしての性格であって、欠点ではないと思います。ただしひとりでじっくり遊ぶことを目的に買うと、期待値との差を感じることがあるかもしれません。
ソロで遊べるゲームが必要なら、カード系のゲームを別に持っておくのがいいと思います。

Slay the Spire はひとりでターン制カードゲームを楽しむタイプで、Golf It! とは全く性格が違います。「友達と遊ぶ日はGolf It!、ひとりでやる日はSlay the Spire」という使い分けが、Steamライブラリをうまく活用するひとつの形です。
Steamレビューから見る:プレイヤーが感じた「Golf It!の魅力」

Steamレビューはゲームの「生の評判」を見るのに適した場所です。公式のプロモーションではなく、実際にプレイした人たちが自分の言葉で書いた感想なので、良い点も悪い点もそのまま出てきます。Golf It! は全体の約90%が好評で、2万件を超えるレビューがある。この規模のレビュー数で90%を超えるのは、日常的に遊ばれ続けているゲームにしか出せない数字です。
Golf It! のSteamレビューを読んでいると、繰り返し出てくるキーワードがあります。「友達と」「笑った」「パーティーゲーム」「ワークショップが無限」。これが全体の約90%を占める好評レビューに共通するトーンです。
日本語レビューも400件以上あり、81%が好評というデータが出ています。英語圏のプレイヤーと傾向はほぼ同じで、「マルチプレイで笑える」という体験が評価の中心にあります。
カジュアルに遊べるゲームの中で、友達と一緒に遊ぶなら間違いなくこれが一番。操作がシンプルで誰でもすぐ参加できるのが強い。
引用元:Steamレビュー
もうひとつ多く見かけたのが「ワークショップが神」というコメントです。公式コースだけでも十分な量があるのに、ワークショップを開いたら終わりが見えなくなった、という体験が多くの人に共通しています。「コスパが最高」という言い方でプレイ時間と価格の比較をしているレビューも多く、セール時の購入者からは特に満足度が高い声が上がっています。
公式コースをやり尽くしてもワークショップで無限に遊べる。正直このゲームに飽きる気がしない。
引用元:Steamレビュー
ゲームの操作感については「マウスで打つ感覚がクセになる」という声が目立ちます。引いて放す操作が、ゴルフクラブを振る感覚をうまく再現していて、コントローラーよりもマウス操作のほうが合っていると感じる人が多いようです。「なぜゴルフゲームにマウスがここまで合うのか」という驚きの声もあります。
静かな気分のときに黙々とコースを回る楽しみ方もできるし、友達と集まって騒ぐパーティー用としても使える。両方の顔を持つゲーム。
引用元:Steamレビュー
否定的なレビューに見える傾向
全体の約10%にあたる否定的なレビューにも、ある程度パターンがあります。
最も多い不満が「ソロだと面白くない」です。これはゲームの設計そのものの話で、友達がいる環境でないと価値が半減するというのは正直なところです。
ひとりでやると淡々としてて物足りない。友達と一緒に遊ぶ前提で買うべきゲーム。
引用元:Steamレビュー
次に多いのが「アップデートが遅い」という声です。インディースタジオが開発しているため、大手パブリッシャーのゲームと比べるとアップデートの頻度は少ない。公式コースの追加を期待しているプレイヤーにとっては、待ち時間が長く感じることがあります。ただし開発チームは継続的にパッチを出していて、完全に止まっているわけではありません。
ゲーム自体は好きだけど、開発のペースが遅くて新しいコースがなかなか来ない。ワークショップがあるから遊べるけど、公式コースも増やしてほしい。
引用元:Steamレビュー
また、グラフィックについて「シンプルすぎる」「安っぽく見える」という意見もあります。プレイ体験には支障がありませんが、映像的な美しさを求めている人には少し物足りないかもしれません。これはインディーゲームの予算感からくる制約なので、そこを求めるジャンルではないという理解が必要です。
Golf It! と似たゲーム:何が違って何が同じか
同じジャンルのゲームを比較することで、Golf It! の立ち位置がより明確に見えてきます。「ミニゴルフゲームを探しているけど、どれを選べばいいかわからない」という場合に、比較検討できる情報をまとめておきます。
Steam のミニゴルフゲームの中で、Golf It! と並んでよく名前が挙がるのが「Golf With Your Friends」です。どちらも最大プレイヤー数が多く、ワークショップコースが充実したカジュアルなマルチプレイゲームという共通点があります。
大きく違うのは操作感と見た目です。Golf With Your Friends はよりポップな見た目で、キャラクターが愛らしい。Golf It! はよりシンプルな外観で、物理演算の挙動が少しリアル寄りです。Golf It! のほうが「ゴルフゲームらしい操作感」を重視していて、Golf With Your Friends はよりパーティー色が強い印象があります。どちらが優れているかではなく、好みの問題なので、セール時に両方試してみるのが一番手っ取り早い。
「ゴルフ」という切り口から離れると、パーティーゲームとしての競合はもっと幅広くなります。みんなでできるアクションゲームや、ターン制の対戦ゲームとも比べられます。ただGolf It! の強みは「ゲームが苦手な人でも参加できるくらいシンプルな操作」にあって、アクション系とはそこが根本的に違います。
ミニゴルフとはジャンルが違いますが、パーティーゲームとして友達と一緒に盛り上がれるカジュアルゲームを探しているなら、タワーディフェンス系も候補になります。

Bloons TD 6 はCo-opで一緒に防衛するゲームで、Golf It! のような対戦ではなく「全員で同じ敵に立ち向かう」体験です。ゲームの方向性は全く異なりますが、「友達と集まって遊ぶ」という目的では同じです。
ルール変更で別のゲームになる
Golf It! には「ルール変更」の仕組みがあります。通常のストローク競技のほか、ホストがルールを自由にカスタマイズできます。「打数の上限を設ける(それを超えたら強制的に次のホールへ)」「特定の打数以上打ったプレイヤーにペナルティを課す」など、標準ルールに少し手を加えるだけでゲームの緊張感が変わります。
タイムアタック形式にすると、ゆっくり狙うよりも素早く打つことが重要になる。丁寧に狙って外したプレイヤーが、雑に打った人よりスコアが悪いという逆転劇が起きやすくなる。ゲームを「場を盛り上げるツール」として使うときに、この柔軟性は大事です。
ゲームが上手い人と苦手な人が混在するグループで遊ぶとき、ルールを調整することで難易度の差を縮めることができます。「全員が楽しめる場を作る」という観点で、ホスト側の工夫の余地があるのは良い設計だと思います。
ルール変更のもう一つの使い道として、「罰ゲームルール」があります。最多打数のプレイヤーが次のホールではハンデを負う、という自作ルールを友達と事前に決めて遊ぶ。ゲーム内の機能ではなく、プレイヤー同士のアイデアで作ったルールです。Golf It! はこういった「外から付け加えたルール」をゲームに乗せやすい素直な設計をしています。
コースエディターで作る:自分だけのミニゴルフ体験

ゲームの中に「作る」という要素が含まれているとき、そのゲームの寿命が延びます。遊ぶだけのゲームは遊び尽くせば終わりますが、作れるゲームは「次に何を作ろうか」という動機が続く限り終わりません。Golf It! のコースエディターはまさにその役割を担っています。
Golf It! のコースエディターは、ゲームの体験を大幅に広げる機能です。ただ遊ぶだけでなく、「作る楽しさ」があるゲームは長く遊べます。コースを自分で設計するという行為は、建築シミュレーションにも似た達成感があります。
エディターの学習曲線はそれほど急ではありません。基本的な地形配置やオブジェクト設置は数時間触れば覚えられる。凝ったコースを作るには時間がかかりますが、「友達を驚かせるためだけのトリックホール」を一個作るだけなら、それほど難しくない。まず「簡単なコースを作って友達に遊ばせる」というところから始めて、徐々に複雑な設計に挑戦する流れが自然です。
エディターで特に評価されているのは「動くギミック」の設定です。回転する障害物、上下に動く床、揺れるブリッジなど、固定された構造物だけでなく動きのある要素を組み込めます。これによって「同じコースを回っても毎回少し結果が違う」という設計が可能になります。
Steam ワークショップへの公開から始まるコミュニティの輪
作ったコースをSteamワークショップに公開すると、世界中のプレイヤーが遊んでくれます。評価やコメントがつくことで、次の作品への意欲につながる。ゲームを「遊ぶ」から「作る」側に移行した人が、長期的なプレイヤーとしてコミュニティを支えている構図があります。
Golf It! のワークショップが豊かなのは、こういったサイクルが何年も続いてきたからです。2016年の早期アクセス開始から、コミュニティが自分たちでコンテンツを作り続けてきた。開発チームの規模が小さくても、ワークショップが機能していればゲームは生きていける、という好例だと思います。インディーゲームのサステナビリティという観点では、参考にすべきモデルです。
日本語での情報共有も活発
SteamコミュニティのGolf It! フォーラムには日本語のガイドも存在します。「基本的な遊び方」「コースエディターの使い方」といった入門から、特定コースの攻略法まで、日本人プレイヤーが丁寧に書き残しています。英語が苦手でも始めやすい環境が整っています。
ニコニコ動画やYouTubeにも日本語のプレイ動画が上がっていて、実際のプレイ感を事前に確認できます。特に友達と一緒にプレイしている実況動画は、「このゲームで何が起きるのか」を視覚的に理解するのに役立ちます。購入を迷っている人は、そういった動画を先に見てみるのも一つの手です。
長く遊べる理由:プレイ時間100時間超えが珍しくない
「プレイ時間100時間」というのは、ゲームの世界では一つの基準になる数字です。RPGのメインストーリーなら100時間で複数周できるし、FPSなら何百時間でも遊べるジャンル差があります。ミニゴルフゲームで100時間というのは、一見すると多いように感じる。でもGolf It! のレビューには普通に出てきます。
Steamのレビューを見ていると、プレイ時間が100時間を超えているレビュアーが珍しくありません。1,000時間近いプレイ時間を持つ人もいて、それでも「まだ遊んでいる」と書いていたりする。ゲームの規模感から考えると、驚異的な数字です。
これはワークショップの存在が大きいですが、もう一つの理由として「人と遊ぶたびに新鮮になる」という性質があります。一緒にプレイする人が違えば展開が違う。初心者と遊ぶと初心者目線の面白さがあり、上手い人と遊ぶと競争の面白さが出てくる。固定メンバーで毎週遊んでいても、「今週はこのコースで」という変化があれば飽きにくい。
また「スコアの改善」という内発的動機も、長期間の継続プレイを支えます。以前3打かかっていたホールを2打でクリアできるようになったとき、純粋な達成感があります。競技ゴルフのスコアカードを振り返るような感覚で、自分の成長を数字で確認できるのは、他のパーティーゲームにはあまりない要素です。
セールでの購入がもっとも賢い選択
Golf It! は定期的にSteamセールで大幅割引になります。通常価格でも手を出しやすい価格帯ですが、セール時にはさらに下がることが多い。65%オフや75%オフでの販売実績があって、その価格で考えると「試しに買ってみる」という判断がしやすい。
マルチプレイゲームなので、できれば友達も一緒に購入してもらうのがベストです。セール時に「一緒にやろう」と声をかけて同タイミングで買うと、最初からマルチで遊べます。「ゲームを持っている人に招待してもらって試す」という方法も可能ですが、自分でも所有していれば気軽に参加できます。
価格とコンテンツ量の比率で考えるゲームとして、アイドルゲームと比較するのも面白い視点です。

Cookie Clicker はほぼ無料に近い価格で楽しめるアイドルゲームで、コスパという観点ではトップクラスです。Golf It! はそこまで安くはないですが、「友達と一緒に遊んだときの体験の価値」を加味すると、ひとりで遊ぶゲームとは違う満足感があります。
マルチプレイの実際:ロビーの建て方から友達を招待するまで

マルチプレイゲームを新しく始めるときに「接続の仕方がわからない」で最初につまずくことがあります。Golf It! の場合、マルチプレイの開始方法はシンプルです。事前にどう動くかを把握しておけば、スムーズに始められます。
Golf It! のマルチプレイは、ホストがロビーを建てて友達をSteamフレンドリストから招待する形式です。操作はシンプルで、Steam の「ゲームへの招待」機能を使えばそれだけで友達が参加できます。ゲーム内に招待コードのような仕組みもあって、Steamフレンドでない人と遊ぶことも可能です。
ロビー作成時にコースとルールを選べます。ワークショップコースを遊ぶ場合は、参加者全員がそのコースをサブスクライブしている必要があります。これが少し手間になることがあって、「このコースで遊ぼう」と決めたあとに参加者にサブスクライブしてもらう時間が発生する。とはいえ、一度登録してしまえば次回以降はスムーズです。よく遊ぶメンバーで「定番コースリスト」を作っておくと、毎回の準備が楽になります。
ホストの権限は比較的強くて、ゲーム中でも次のコースに切り替えたりルールを変更したりができます。「最初は簡単なコースで慣れてもらって、後から難しいコースに移行する」というような流れも、ホストが自由に組めます。
遅延やラグについて
海外のプレイヤーと遊ぶと、接続の問題でラグを感じることがあります。日本国内の友達同士であれば、ほとんどの場合はスムーズに動きます。海外のランダムマッチとは設計が異なり、基本的にフレンドを招待する形式なので、接続先を自分でコントロールできます。
Steamのコミュニティフォーラムではラグに関する報告もあって、環境によっては接続が不安定になることもあるようです。ただし多くのプレイヤーは問題なく遊べているので、極端に心配する必要はないと思います。ルーターの設定やFirewallの問題で接続できないケースもあって、フォーラムに解決策が投稿されています。
ボイスチャットはゲーム内には内蔵されていないので、Discord や Steam のオーバーレイボイスを別途使うのが一般的です。ゴルフゲームで声を出しながら遊ぶのが盛り上がりの最大化につながるので、ボイスチャット環境は整えておくことをおすすめします。
ゲームの世界観:8つの公式コースとそれぞれの雰囲気
公式コースを全部回ることは、Golf It! というゲームの全体像を理解するうえで欠かせません。それぞれのコースが独自のテーマと難易度設計を持っていて、「ゴルフコース」という共通フォーマットの中でどれだけ多様な体験を作れるかを見せてくれます。ワークショップに何千件ものコースが上がっているのは、この公式コースが「こういうことができる」という範囲を示してくれているからでもあります。
Golf It! の公式コースは、それぞれが異なるテーマを持っています。単なる見た目の違いだけでなく、コースの設計思想もテーマに合わせて変わっています。公式コースを全部回ることで、ゲームの操作感とギミックの種類をひと通り体験できます。
Grassland(グラスランド)
最も基本的なコースで、緑の芝生に穏やかな丘陵地帯が続きます。初心者向けの難易度で、ゲームの操作に慣れるのに適しています。「まずここから始めよう」という定番のコースです。傾斜の角度がゆるやかで、ボールの動きが予測しやすい。Golf It! の基本的な楽しさをここで掴んでから、他のコースに移ると理解が深まります。
Winterland(ウィンターランド)
雪景色のコースで、滑る路面が特徴です。ボールの転がり方がグラスランドとは違い、思った以上に滑って行き過ぎてしまうことがある。「氷の上は難しい」という感覚が、このコースで実感できます。グラスランドで覚えたショットの感覚をそのまま持ち込むと痛い目に遭う。環境の変化への適応力が問われるコースです。
Graveyard(グレイブヤード)
墓地テーマのホラー演出が入ったコースです。薄暗い雰囲気と動く障害物が特徴で、コースの難易度も上がっています。ミニゴルフなのに不気味な空気感があるのが面白い。墓石や棺桶をモチーフにした障害物が独特で、見た目のインパクトがあります。友達と「怖い」と言いながら遊ぶと、雰囲気が出ます。
Mines(マインズ)
鉱山をテーマにした暗いコースです。レールや坑道のような構造物が置かれていて、立体的な動きが求められるホールが多い。ボールがどこに転がるか読みにくい局面が増えます。地下という設定上、視界が制限されているホールもあって、カメラ操作が重要になってきます。
Pirates Cove(パイレーツコーブ)
海賊船と港をテーマにした明るいコースです。波の動きを模したギミックや、水面に浮かぶ足場など、グラスランドとは全く異なる構造をしています。見た目の賑やかさが友達との会話を増やしてくれます。水面への落下があるホールは緊張感があって、バランス感覚が問われる場面も出てきます。
Jade Temple(ジェイドテンプル)
古代遺跡の神殿をテーマにした重厚なコースです。精緻な石造りのホールが続き、公式コースの中でもビジュアル的に力が入っていると感じます。回転する石柱や傾く床など、仕掛けも凝っています。難易度は公式コースの中でも上位で、初見では苦戦するホールが多い。繰り返しプレイして攻略する楽しさがあります。
その他のコース
公式コースは6テーマを基本としつつ、アップデートを経てさらに追加されています。開発チームが新しいテーマのコースを継続的に作っているので、長くプレイしていると「新しいコースが来てる」という発見があります。アップデートの頻度は多くないですが、公式からのコース追加は特別な嬉しさがあります。
Golf It! のアップデート履歴:開発チームが積み重ねてきたもの

インディーゲームの最大のリスクのひとつが「開発が止まる」ことです。資金や人材の問題で更新が途絶えてしまったゲームは数え切れないくらいあります。Golf It! は2016年のEarly Access開始から10年近く経った現在も、ゲームとして生き続けています。これは特筆すべきことです。
Perfuse Entertainment は小さなインディースタジオです。ゲームの規模の割に、アップデートの積み重ねは丁寧です。Early Access 開始時からバグ修正、コースの追加、エディターの機能追加を重ねてきました。
特筆すべきはVR対応の開発です。没入感のあるミニゴルフ体験を目指す方向性も見えていて、ヘッドセットを使ってゴルフを打つ体験がどう変わるのか、これは期待できます。VRでミニゴルフを打つという体験は、画面越しに見るのとは全く異なる感覚になるはずです。
パッチノートを読むと、開発チームがどういう問題に取り組んでいるかがわかります。バグ修正だけでなく、プレイヤーのフィードバックを受けた調整も含まれていて、「使われているゲームを継続的に改善している」という姿勢が伝わってきます。
インディースタジオならではの距離感
Steamのフォーラムやコミュニティでは、開発者がプレイヤーのフィードバックに直接返答していることがあります。大手パブリッシャーのゲームでは見られない、開発者とプレイヤーの近さが感じられる場面がある。バグ報告を送ったら翌週のアップデートで修正されていた、という体験をした人も少なくありません。
アップデートの頻度について「遅い」という声があることは事実ですが、開発チームが誠実に向き合い続けていること自体は、長く続いているコミュニティの雰囲気から伝わってきます。2016年から続いているゲームがまだ活発にプレイされているという事実が、その証明です。
インディーゲームの成功例として、長期間コミュニティに支えられながら運営されているゲームがあります。

Revolution Idle も継続的なアップデートを続けているインディーゲームで、長く続けることの難しさと価値を示しています。Golf It! は8年以上運営されているという事実だけで、そのゲームの質を物語っています。
こんな遊び方がおすすめ:Golf It! を最大限楽しむコツ
Golf It! を何度も遊んできた人たちの体験談から、「こうすれば楽しめる」というパターンがいくつか見えています。
「買ったはいいけどどう遊べばいいかわからない」にならないように、特に最初の数回の遊び方を意識しておくと、このゲームの面白さを掴みやすくなります。
最初は公式コースから始める
ワークショップコースの量に圧倒されがちですが、まず公式コースを友達と一通り回るのがおすすめです。公式コースはゲームの操作感を覚えるのに適していて、物理演算の癖もつかみやすい。「このゲームの基本的な楽しさ」を掴んでから、ワークショップで好みのコースを探すほうがスムーズです。
グラスランドを最初にプレイすることで、「このゲームはこういう操作感なんだ」という基準点が作れます。それを持ったうえでウィンターランドに行くと、路面の滑り方の違いがはっきりわかって、比較することで両方の面白さが増します。
評価の高いワークショップコースを使う
ワークショップには「評価順」で並べる機能があります。最初のうちは評価の高いコースから遊ぶのが安全策です。人気コースは品質が担保されていることが多く、初めてのワークショップ体験で「つまらないコースに当たった」という失敗を避けられます。
評価の高いコースには「なぜそのコースが評価されているか」という設計上の理由が必ずあります。面白いギミックのアイデアや、難易度のバランス、コースのテーマの一貫性など。こういったコースをたくさん遊ぶことで、自分でコースを作るときのヒントにもなります。
ルール変更で飽きを防ぐ
同じコースを繰り返し遊んでいると、さすがに慣れてきます。そういうときはルール変更を試してみると、全く違う緊張感が生まれます。タイムアタック形式にしてみたり、ペナルティの設定を変えてみたり。コースを変えなくてもルールを変えるだけで、新鮮に遊べます。
特に「打数制限あり」のルールは劇的に難易度が変わります。ホール内の制限打数を設けると、丁寧に狙う余裕がなくなって、全員がミスをしやすくなる。「ゆっくり精密に打つゴルフゲーム」が「素早くなんとかする笑えるゲーム」に変わります。
コースエディターで自作コースに挑戦する
「遊ぶ」だけでなく「作る」段階に入ると、Golf It! との関わり方が変わります。友達に驚いてもらうためのトリックホールを一個作るだけでも、十分なやり甲斐があります。完璧なコースを作ろうとする必要はなくて、「自分が楽しくて友達を笑わせたい」という動機だけで作り始めてみると、思いのほか楽しいです。
作ったコースをプライベートで友達だけに遊ばせるのか、ワークショップで公開するのかは自由に選べます。最初は「友達だけに見せる用」として気軽に作り始めて、クオリティに自信がついてから公開するという流れが、心理的な敷居を下げてくれます。
Golf It! が向いている人・向いていない人

ここまで書いてきた内容を踏まえて、Golf It! が特に向いている人と、少し相性が悪いかもしれない人を整理します。
Golf It! が向いている人
- Steamフレンドと定期的にオンラインゲームをしている
- プレイのルールが複雑すぎず、すぐ遊べるゲームが好き
- ワークショップなど、ユーザー生成コンテンツが充実したゲームを好む
- ゲームが苦手な友達も含めて全員で楽しめる場を作りたい
- 笑えるゲームが好きで、競争よりも盛り上がりを優先する
- コース作りや創作活動に興味がある
- インディーゲームを積極的に応援したい
Golf It! が向いていない可能性がある人
- 基本的にソロでゲームをする習慣があり、マルチをする機会が少ない
- 本格的なゴルフシミュレーターとしてのリアリティを求めている
- グラフィックの美しさやAAAタイトルレベルの映像表現を重視する
- 定期的な大型アップデートを期待してゲームを続けるタイプ
- ゲームに高い競技性や戦略性を求めている
向いていない人のリストを見て「自分はここに当てはまる」と思った人でも、友達に誘われて遊んでみたら楽しかった、というパターンは珍しくありません。ゲームとしての面白さ自体は確かにあって、環境が揃えばほとんどの人が楽しめると思います。
ゲームとの出会い方で言えば、ソロで戦略を練るタイプの名作もあります。

Civilization V は長時間のソロプレイに向いた歴史シミュレーションで、Golf It! とは全く方向性が違います。でも「友達と遊ぶ日はGolf It!、ひとりで集中する日はCiv」という使い分けは、Steamライブラリをうまく活用する一つの形です。どちらも「長く遊べる」という点では共通しています。
よくある質問
Golf It! を始める前に多くの人が気になる疑問をまとめました。購入前の確認や、始めてすぐにつまずかないための準備として参考にしてください。
Golf It! は日本語対応していますか?
ゲームのメニューや設定は英語が基本ですが、操作や遊び方はシンプルなので、英語が苦手でも大きな障害にはなりません。Steamコミュニティには日本語の遊び方ガイドが公開されているので、参考にできます。ゲーム内のテキスト量はそれほど多くないので、英語力がなくてもすぐ遊べます。
ワークショップのコースタイトルやコメントは英語・日本語・その他の言語が混在していますが、コースを選ぶときはスクリーンショットとレーティングで判断できるので、言語はそれほど問題になりません。
ひとりでも楽しめますか?
遊べます。公式コースをひとりで回って、各ホールのベストスコアを出す楽しみ方はできます。ただし、このゲームの真骨頂はマルチプレイにあるので、ひとりで遊ぶ前提なら「マルチプレイも将来的にやるかもしれない」という見込みがあるほうが購入の納得感が上がります。完全にひとり用途のみで買うには、少し目的がずれているゲームです。
スペックはどのくらい必要ですか?
Golf It! は比較的軽い部類のゲームです。古めのPCでも動くケースが多く、グラフィックの設定を下げれば快適にプレイできます。公式の推奨スペックは低めに設定されていて、数年前のゲーミングPCであれば問題なく動く場合がほとんどです。高性能なGPUがなくても楽しめる点は、パーティーゲームとして全員がプレイできる環境を作りやすいという意味でも、プラスに働きます。
ワークショップコースの中には、凝ったオブジェクトが大量に配置されているコースもあります。そういったコースは処理が重くなることがあるので、古いPCで遊ぶ場合はコースの選定を少し意識するといいかもしれません。評価の高いコースは多くの人が動作確認済みなので、そこから選ぶと安心です。
コントローラーは使えますか?
対応しています。ただしマウス操作のほうが直感的で精度が高いと感じるプレイヤーが多いです。マウスで引いて放す操作がゴルフを打つ感覚に近く、コントローラーよりも合っていると感じる人が多いようです。コントローラーでも問題なく遊べますが、「どちらがいいか」と聞かれたら多くのプレイヤーはマウスと答えます。
ワークショップのコースを遊ぶためにダウンロードが必要ですか?
サブスクライブするコースを選んで都度ダウンロードする形式なので、一度に全部落とす必要はありません。遊ぶコースを決めてから、参加者全員でサブスクライブして始める流れが一般的です。コースのファイルサイズは大きくないものが多いので、ダウンロード時間もそれほどかかりません。ただしホストが選んだコースを参加者全員が持っていることが必要なので、グループのLINEやDiscordで「このコースをサブスクライブしておいて」と事前に共有しておくとスムーズです。
1人でホストして自分だけでプレイできますか?
できます。ロビーを建てて参加者数の設定を1にすれば、ひとりでプレイできます。ただしマルチプレイ向けに設計されているので、ひとりでプレイするとゲームの核心的な面白さの一部(ボール同士の衝突、リアルタイムの競争)は体験できません。
Golf It! まとめ:友達と遊べる環境があれば確実に刺さるゲーム
長い記事を読んでくれた人に向けて、Golf It! について書いてきたことを整理します。このゲームを一言で表すなら「友達と笑えるミニゴルフ」です。ゴルフというスポーツの皮をかぶっているけれど、実際は予測不能な物理演算が生むカオスを友達と共有するゲームです。
Golf It! は、シンプルな操作と予測不能な物理演算と、ユーザー生成コンテンツの豊富さが組み合わさったパーティーゲームです。ゴルフという競技の静けさとは真逆の、賑やかで笑いが絶えないゲーム体験を提供してくれます。
2万件を超えるSteamレビューの約90%が好評というのは、単純にゲームの出来がいいからです。インディースタジオが丁寧に作り上げて、コミュニティがワークショップで支え続けてきたゲームが、長年にわたって多くのプレイヤーに支持されている。2016年から2026年の今もプレイされているという事実が、そのゲームの質を最もシンプルに証明しています。
ひとりで遊ぶには少し物足りないかもしれないこと、グラフィックはシンプルなこと、アップデートの頻度は多くないこと。これらは正直な欠点として書いておきます。でも友達を集めて遊ぶ場を作れるなら、Golf It! はその場を確実に盛り上げてくれます。
ゲームのセールを待つ間に、どのワークショップコースを最初に遊ぶか考えておくのも楽しい準備です。評価の高いコースをリストアップして友達に送っておく。それくらいの熱量があるときに購入すると、最初のプレイ体験がより充実します。
Steamのカートに一度は入れてみる価値があるゲームです。「ミニゴルフ」というジャンルが持つシンプルな楽しさを、オンラインで友達と共有する体験は、他のどんなゲームでも替えが効かないものだと思います。セールで安く手に入れて、友達数人に「これ一緒にやろう」と声をかける。それだけで元が取れる体験ができます。
Perfuse Entertainment というインディースタジオが少数精鋭で丁寧に作り上げて、世界中のプレイヤーがワークショップでコースを作り続けてきた。その積み重ねが今のGolf It! を支えています。2016年に始まって2026年の今もコミュニティが活発なゲームを、一緒に遊ぶ人たちの輪に加わって支えていく——そういう関わり方ができるゲームです。
ひとりでできるゲームの中でも「他のプレイヤーと競える要素」があるゲームとして、スコアを競うタイプも面白いです。

Banana はクリッカー系で全く異なるジャンルですが、「シンプルな操作で長時間遊べる」という点でGolf It! と共通する魅力があります。Golf It! のマルチプレイに疲れたひとり時間に試してみると、また違う楽しさが見つかるかもしれません。

Timberborn は街づくりシミュレーションで、これもまたひとりでじっくり遊ぶタイプのゲームです。Golf It! で友達と盛り上がった後、次の日は静かに街を作る——そんなSteamライブラリの使い分けが、長くゲームを楽しむコツかもしれません。Golf It! はその「賑やかな側」を担うゲームとして、Steamライブラリに一本あると心強い存在です。
最後に改めて、Golf It! は「友達と遊べる場があること」を前提としたゲームです。その条件が揃っている人にとっては、ここ数年で遊んだパーティーゲームの中でも特別な思い出になる可能性があります。物理演算が生む偶発的な笑いと、ワークショップが提供する無限のコースと、操作のシンプルさが作る「誰でも参加できる場」——三つが揃ったゲームは、そうそうありません。Golf It! は、ゲーム体験としての「笑い」を真剣に設計したゲームです。笑えるゲームを作るというのは、実は難しいことです。それを長年かけてやり遂げている点が、今も多くの人に遊ばれている理由だと思います。
Golf It!
| 価格 | ¥898 |
|---|---|
| 開発 | Perfuse Entertainment |
| 日本語 | 非対応 |
| 対応OS | Windows / Mac |
| プレイ形式 | シングル / マルチ |

