The Isle

スポーン直後、小さなドリオサウルスとして草むらに立った。周囲には何もない。ミニマップも経験値バーもない。あるのは「腹が減った」「のどが渇いた」というシンプルな警告だけだ。

水源を目指して走り出した瞬間、視界の端に影が動いた。ユタラプトルだ。距離にして100メートル。こちらはまだ子供で、逃げ足だけが頼りだ。全力で茂みに飛び込む。息を潜める。気配が遠ざかる——生き延びた。

この一連の体験が、『The Isle』というゲームのすべてを物語っている。人間が道具を持たないように、恐竜も武器を持たない。あるのは自分の体、本能、そしてこのオープンワールドの生態系そのものだ。

2015年12月にSteamアーリーアクセスが始まった『The Isle』は、Afterthought LLCが開発する恐竜サバイバルゲームだ。2026年現在もアーリーアクセス段階にあり、Steam同接数は約13,616人を記録している。レビュー件数は10万件を超え、評価は「非常に好評」——10年以上開発が続いているにも関わらず、今もなお毎日数万人のプレイヤーが恐竜として生きることを選んでいる。

この記事では、The Isleがなぜこれほど長く愛され続けているのか、どんな人に刺さるゲームなのか、そして現在進行形で行われているEvrima(エブリマ)ブランチの開発状況を、ゲームを全く知らない人にも伝わるように徹底的に書いていく。

目次

こんな人に読んでほしい

The Isle MMORPG スクリーンショット1
  • 恐竜が好きで、プレイヤーとして恐竜を操作したい人
  • ARKのような恐竜ゲームをやりこんだ経験があり、もっとリアルな体験を求めている人
  • 「ゲームの中に本物の生態系がある」という体験に惹かれる人
  • 緊張感のあるPvP・サバイバルゲームが好きで、新鮮な舞台を探している人
  • アーリーアクセスゲームの発展を追いかけるのが楽しい人

逆に、以下のような人には合わないかもしれない。

  • 毎日30分程度しか遊べない人(時間をかけた成長が死で消える設計)
  • 日本語UIがないと辛い人(現状、日本語対応はない)
  • 完成されたゲームを求めている人(2026年現在もアーリーアクセス中)
  • ソロプレイ専用で遊びたい人(本質的にはマルチプレイヤーゲーム)

The Isleとは何か — 恐竜になりきるサバイバルの世界

The Isleは一言で説明するのが難しいゲームだ。「恐竜ゲーム」と言えばその通りだが、ARKのような「人間が恐竜を乗り回すゲーム」とは根本的に違う。The IsleではプレイヤーそのものがDeserted Island(孤立した島)に住む恐竜であり、捕食するか捕食されるかの生態系の中に放り込まれる。

マップ上には数十人〜100人のプレイヤーが同時に存在し、それぞれが異なる恐竜種を選んでプレイしている。肉食恐竜のプレイヤーは獲物を探し、草食恐竜のプレイヤーは食料を確保しながら捕食者から逃げ続ける。プレイヤーが作り出す動的な生態系の中で、自分の恐竜として生き延びることがこのゲームの核心だ。

最大の特徴は「成長システム」だ。ゲームを始めると、選んだ種族の赤ちゃんとしてスポーンする。T-REXを選んでも最初はネコほどのサイズで、風が吹いたら倒れそうなほど脆弱だ。そこから食事を続け、危険を避け、数時間かけて大人の体に成長していく。T-REXが成体になるまでには10時間以上のゲーム内時間が必要とされており、その道中で一度でも捕食されれば最初からやり直しになる。

「ティラノになるまで5時間かけて育てたのに、別の上位プレイヤーに一瞬でやられた。普通なら怒って辞めるところなのに、また最初からやりたくなってしまった。このゲーム、なんかおかしい」

引用元:Steamレビュー

この「すべてを失う恐怖と、またゼロから積み上げる達成感」のループが、The Isleの中毒性の正体だ。

Legacy版とEvrima版 — 10年の開発で何が変わったか

The Isle MMORPG スクリーンショット2

The Isleを調べると「Legacy(レガシー)版」と「Evrima(エブリマ)版」という2つの名称が出てくる。この違いを理解しないと、ゲームの現在地が掴めない。

Legacy版は2015年から続いていた旧バージョンだ。恐竜の種類は多いが、ゲームエンジンの限界と複雑すぎるコードベースが開発の障害になっていた。開発チームは「このままでは目指すゲームが作れない」と判断し、ゲームを一から作り直すことを決断した。それがEvrima版だ。

Evrimaは2021年ごろからプレイヤーに提供が始まり、現在はEvrimaが「The Isleの本流」となっている。グラフィックは別ゲームと言えるほど刷新され、栄養システム・巣作り繁殖システム・感覚システムなど、より深いシミュレーションが実装された。一方で、恐竜の種類はLegacy版より少ない状態が続いており、「あの恐竜がEvrimaに来るまで待ってる」というプレイヤーも少なくない。

2025年2月のデベロッパーブログでは、T-REX・トリケラトプス・アロサウルスの実装が進んでいることが報告された。T-REXには「クラッシュ」という固有アビリティが追加され、より小さな獲物や死体を投げ飛ばせる演出も実装予定だ。さらに、オーストロラプトル・バリオニクス・ケントロサウルス・オヴィラプトル・アヴァケラトプスといった恐竜群も控えている。

2025年は「The Isleの本番元年」と呼んでもいい節目になりそうだ。

ゲームシステムを詳しく見る

恐竜の成長と栄養システム

Evrima版の最大の革新のひとつが栄養システムだ。単純に「食べれば成長する」ではなく、摂取する食料の栄養素——炭水化物・タンパク質・脂質のバランス——が成長速度や各ステータスに影響する。草食恐竜なら葉の種類によって栄養価が変わり、肉食恐竜なら獲物の部位ごとに得られる栄養が異なる。

つまり、同じ種族を選んでも育て方次第で個体差が生まれる。これは単なるRPGステータスの話ではなく、「どう生きるか」という選択がゲームプレイそのものに直結している設計だ。

感覚システム — 嗅覚・聴覚・夜間視力

The Isleのもう一つの核心は「感覚」だ。恐竜は種族によって異なる感覚能力を持っている。嗅覚が鋭い種族はQキーで周囲の匂いを感知できる。夜間視力が発達した種族は暗闇でも獲物を追える。この非対称な感覚能力が、昼と夜、草原と森林で全く異なる緊張感を生み出す。

草むらに身を潜めていても、嗅覚を持つ捕食者には居場所がバレてしまうことがある。逆に、嗅覚を駆使して水源付近に潜む獲物の気配を察知し、先回りして待ち伏せする——そういった戦術的なプレイが実際に機能する設計になっている。

巣作りと繁殖システム

Evrima版では巣作りと繁殖が実装されている。成体になった恐竜は巣を作り、同種のプレイヤーと繁殖することで卵を産める。生まれた子供プレイヤーには、親の体色が遺伝的に受け継がれる要素もある。

これは「個人の生存」を超えた「種族の継続」というゲーム体験を生み出す試みだ。実際に日本人プレイヤーが日本語サーバーを立ち上げ、群れを形成してパック狩りをしたり、縄張りを守ったりするコミュニティが生まれている。

「草食プレイヤーで群れを作って生き延びるの、めちゃくちゃ楽しい。でかい肉食が来たら全員で警戒音を出して逃げる。本物の草食動物ってこんな気持ちなのかと思った」

引用元:Steamコミュニティ

戦闘システム — ダメージ部位と種族別戦術

戦闘も思ったより戦略的だ。攻撃が当たる部位によってダメージが変わる。頭部へのヒットは通常の1.5倍のダメージを与え、尾部へのヒットはダメージが軽減される。これにより「正面から突っ込んで殴り合う」よりも「相手の死角に回り込む」ことが重要になる。

種族ごとの特性も大きく異なる。たとえばデイノニクス(小型肉食)は俊敏性を活かしてジャンプアタックで大型恐竜の頭部を狙える。一方、トリケラトプス(草食)は正面からの突撃が最大の武器で、成体になれば単独でラプトル系を吹き飛ばせる。「どう戦うか」ではなく「その恐竜らしく戦う」設計になっている。

プレイ可能な恐竜たち

The Isle MMORPG スクリーンショット3

Evrima版で現在プレイできる恐竜は、草食・肉食合わせて数十種が実装されている。種族の選択は単なるキャラクタープリファレンスではなく、「どんなゲーム体験をしたいか」の選択だ。

初心者にオススメの種族としてコミュニティでよく挙げられるのが、ドリオサウルス(小型草食)・テノントサウルス(中型草食)・マイアサウラ(群れ行動向き)あたりだ。成長が比較的早く、捕食者から逃げることに専念すれば序盤の生存率が高い。

一方、ティラノサウルス・レックス(T-REX)は夢の恐竜であり、最も難しい種族のひとつでもある。子供の頃は小さく、あらゆるものが天敵になる。成体になるまでのゲーム内時間は10時間以上。それでも多くのプレイヤーがT-REXを選ぶのは、成体になった時の圧倒的な存在感と、「王」として君臨する体験が他のゲームにはない達成感を与えてくれるからだ。

「T-REXを10時間かけて成体まで育てた時の達成感は本物。あの瞬間、自分が本当に島の頂点に立った気がした」

引用元:Steamレビュー

トリケラトプスは草食でありながら攻撃力が高く、成長時間も約5時間と比較的短い。フロントの3本の角で肉食恐竜を吹き飛ばす快感は独特で、「草食なのに強い」という逆転感が人気を生んでいる。

同じく草食でありながらユニークなのがバリオニクス(魚食)だ。川や湖で魚を捕食するという、他の恐竜とは全く異なるプレイスタイルを持つ。2025年の実装が予定されており、水辺でのゲームプレイに新たな次元をもたらすことが期待されている。

なぜ10年以上愛され続けるのか

Steamのアーリーアクセスゲームの多くは、数年で開発が止まるか、小さな完成形に着地して忘れられていく。The Isleはその逆を進んでいる。2015年のリリースから10年以上経った今も、毎日万単位のプレイヤーが島に降り立つ。

その理由のひとつは「他のゲームにない体験」が今も失われていないからだ。ARKやPath of Titans(恐竜オープンワールド)といった競合ゲームは存在する。しかしThe Isleの「ハードコアな生態系シミュレーション」「リアルな成長システム」「死んだら最初から」という設計は、他にない独自のニッチを確保している。

たとえばConan Exilesは人間として文明を築くサバイバルゲームだが、恐竜として「生き物そのもの」になるという体験はできない。

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同じく荒廃した世界のサバイバルとしては7 Days to Dieが有名だが、あちらはゾンビに追われる人間の視点だ。

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The Isleは「プレイヤー自身が食物連鎖の一部になる」という体験軸において、他のゲームでは代替できない立ち位置にいる。これが長期間にわたってコアファンを引き留め続けている根本的な理由だ。

「ARKみたいに恐竜を乗り回すんじゃなくて、自分が恐竜になる。このコンセプトだけで10年付き合えるゲームだと思ってる」

引用元:Steamレビュー

もうひとつの理由はコミュニティの力だ。日本人向けの私設サーバーを運営するプレイヤーがいたり、Steam上に詳細な日本語ガイドを作成しているプレイヤーがいたりと、日本語が公式対応していないにもかかわらず日本人コミュニティが根強く存在している。コミュニティが自発的にゲームを補完しているのだ。

批判的な声とゲームの課題

The Isle MMORPG スクリーンショット4

公正に見るために、The Isleの課題についても書いておく必要がある。

最も多い批判は「開発の遅さ」だ。2015年にアーリーアクセスを開始し、10年以上が経過してもまだ正式リリースに至っていない。Evrima版への移行にあたり、Legacy版は実質的な更新停止状態になった。「いつ完成するのか」「そもそも完成するのか」という疑問は、長年のファンでさえ抱えている。

「10年アーリーアクセスは流石に長い。ゲーム自体は好きだけど、開発ペースに対するフラストレーションは正直ある」

引用元:Steamレビュー

サーバー安定性の問題も指摘される。Evrima版の初期リリース時、マップの規模がUnreal Engine 4の限界を超えてしまいクラッシュが多発した。現在も接続が不安定なサーバーが存在し、成長した恐竜が突然ロストするという事例はコミュニティで報告されている。10時間かけて育てたT-REXが消えた時の喪失感は、並の精神力では耐えられないかもしれない。

また、チーター(不正プレイヤー)の問題は現在も完全には解決されていない。特に公式サーバーではPKK(Player Kill Kill)的な行動——育てきれない赤ちゃん恐竜を狙って繰り返し殺すプレイヤー——への対処が難しく、新規プレイヤーの心が折れる原因になっている。

一部の私設サーバーではペイウォール的な要素——課金で上位恐竜や特殊ミューテーションを購入できるシステム——が存在することも批判を受けている。公式ゲームではなくサーバー管理者によるルール設定だが、「ゲームバランスを金で崩せる」環境が存在することは注意が必要だ。

それでもなお、The Isleのコアゲームプレイへの評価は根強い。批判の多くは「開発サイド・サーバー運営への不満」であり、「恐竜として生きるゲーム体験そのもの」への評価はプレイヤー間で高水準を保っている。

他の荒野サバイバルゲームとの比較

The Isleをプレイするかどうか迷っている人に向けて、同ジャンルのゲームとの比較を整理しておく。

砂漠の荒野で文明を築くならLast Oasisが選択肢に入る。動く城塞「ウォーカー」を駆って砂漠を渡る体験は、The Isleの「生態系の中で生きる」とは全く異なるベクトルだが、同じくオープンワールドサバイバルのジャンルに属する。

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The IsleはAIの恐竜をペットにするゲームではない。あくまでプレイヤーが恐竜を「演じる」ゲームだ。この点で「恐竜を飼いならしてモンスターと戦うARK」とは根本的に異なる。どちらが自分に合うかは、「自分が恐竜になりたいか」「恐竜を従えたいか」という一言に尽きる。

Pacific Driveのように、圧倒的な環境の中で孤独に生き延びる緊張感という点では共通する要素がある。

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崩壊都市のような都市再建サバイバルとは全くジャンルが異なるが、「廃れた世界の中で生き延びる」というテーマ性の広い括りでは類似性がある。

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The Isleが最もユニークなのは「プレイヤー全員が生態系の構成要素である」という点だ。肉食恐竜と草食恐竜がサーバー内で適切なバランスを保っていることで、初めてゲームの生態系が機能する。プレイヤーが「個人の生存」と同時に「生態系の一部」であることを意識させるデザインは、他の多くのサバイバルゲームにはない。

2025年以降の展望

The Isle MMORPG スクリーンショット5

開発チームの2025年ロードマップによれば、T-REXをはじめとする大型恐竜の実装と、AIシステムの改善が主要な目標として挙げられている。T-REXの固有アビリティ「クラッシュ」の最終調整が行われており、実装後は島の生態系ダイナミクスが大きく変わることが予想される。

また、フレンドと特定ポイントで同時スポーンできる機能や、ゲーム内エディタでの性別変更といった品質改善も並行して進んでいる。巨大なドック設備の追加によって、大型恐竜のプレイ体験エリアも拡張される予定だ。

2025年の Steam ピーク同接数は約14,131人(2025年3月9日)を記録しており、Evrimaへの本格移行以降もプレイヤー数が維持されていることがわかる。アーリーアクセスのまま10年以上経過した事実は批判の的でもあるが、同時に「これだけ長く続いても捨てられない」ゲームであるという証左でもある。

「正式リリースの日が来たとして、そのときのThe Isleがどんなゲームになっているか想像するだけで楽しみ。それまで一緒に育てていくつもり」

引用元:Steamレビュー

The Isleの始め方 — 初心者が最初に知っておくべきこと

The Isleを初めて起動すると、まずサーバー選択画面が表示される。公式サーバーと私設サーバーが混在しており、初心者は「低ping・中程度の人口」のサーバーを選ぶのが無難だ。日本語でのサポートを求めるなら、Steamコミュニティで日本人向けサーバーを検索するか、DiscordでThe Isle日本語コミュニティを探すと案内してもらいやすい。

サーバーに入るとキャラクター作成画面に移行する。まず食性(草食・肉食・雑食)を選び、次に具体的な恐竜種を選択する。初めてのプレイではドリオサウルステノントサウルスを選ぶことを強くオススメする。成長が早く、移動速度が高いため、序盤の「生きている感覚」を掴みやすい。

スポーン直後に最初にやることは「水源を探す」こと。渇きゲージの減りがかなり早いため、マップ上の川や池にたどり着く前に死亡するケースが続出する。スポーン位置からどの方角に水源があるかを把握する感覚が養われるまでは、試行錯誤を繰り返すしかない。

コントロールは基本的なWASDキー移動に加え、Qキーで嗅覚使用、Eキーで食事・飲水、スペースキーでジャンプ、Ctrlキーでしゃがみ、左クリックで攻撃となっている。チャットは1〜4の数字キーで鳴き声による意思疎通ができ、同種族のプレイヤーに「フレンドコール」を送ることでグループを形成できる。

「最初の1時間は死にまくって当然。ドリオで水源と食料の位置を覚えたら、次のステップが自然に見えてくる。あせらないことが大事」

引用元:Steamコミュニティ ガイド

Steamコミュニティには日本語で書かれたガイドが複数存在しており、日本人プレイヤーが詳細な攻略情報を提供してくれている。公式には日本語対応していないゲームだが、有志のサポートのおかげで日本語情報へのアクセスは以前より格段に良くなった。

死んだら何が起きるか

The Isleで「死ぬ」ということの重みは他のゲームと次元が違う。捕食されるか、餓死・脱水死するか、高所から落下して死ぬか——いずれの場合も成長した恐竜はすべて失われ、最初から赤ちゃんとしてスポーンし直しになる。

これはゲームの「ハードコアモード的設計」の核心であり、同時に最大の批判ポイントでもある。10時間育てたT-REXが一瞬の油断で失われる理不尽さは、慣れるまでのストレスが相当大きい。ただ、「死を意識した瞬間の緊張感」はこのシステムがあるからこそ生まれる。

経験者の多くは「死ぬことに慣れた後が本番」と語る。ロストのショックが薄れてくると、純粋に生態系の中での駆け引きを楽しめるようになる。ゲームへの「耐性」が上がると、むしろ緊張感のある死がゲームプレイのスパイスになってくる感覚だ。

まとめ — The Isleは「恐竜になる」ゲームだ

The Isleは完成されたゲームではない。日本語対応もない。開発は10年以上続いている。批判的なレビューも少なくない。

それでも、「恐竜を操作してオープンワールドを生き抜く」という体験においては、世界で最もリアルに近い選択肢だ。ARKのように恐竜を道具として使うのではなく、プレイヤー自身が食物連鎖の中に放り込まれる体験——小さな草食恐竜として天敵から逃げ回る緊張、10時間育てたT-REXが初めて相手を制圧する瞬間の達成感——は、他のゲームでは再現できない。

Evrimaへの移行によって、グラフィックもゲームシステムも大きく進化した。2025年はT-REXをはじめとする大型恐竜の実装が予定されており、生態系の完成度がさらに上がることが期待されている。

「恐竜になりたい」という気持ちが少しでもあるなら、今のThe Isleは試す価値がある。アーリーアクセスゆえの荒削りさを楽しみながら、島の生態系の一部として生きてみてほしい。

The Isle

Afterthought LLC
リリース日 2015年12月1日
早期アクセス
価格¥2,300
開発Afterthought LLC
日本語非対応
対応OSWindows
プレイ形式マルチ
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