「PlanetSide 2」数百人が同時に激突する大規模無料MMO FPS

最初にログインした夜のことを、今でも思い出す。

マップを開いても何をすればいいか分からない。ミニマップを眺めていたら突然横から撃たれて死んだ。スポーン地点に戻ると、視界の端で戦車が十数台連なって進撃していく。空を見上げれば航空機が乱舞している。遠くでは爆発音が絶えず鳴り響き、画面の向こうでリアルに「戦争」が起きている。

「これは、ゲームの中の本物の戦争だ」——そう思った瞬間、完全に引き込まれた。

PlanetSide 2(プラネットサイド2)は、2012年11月20日にRogue Planet Games(旧Daybreak Game Company)がリリースした基本無料のMMO FPSだ。1つのマップに数百人が同時にログインし、3つの陣営が領土を奪い合う。試合が終わる、とか、マッチングが終わる、という概念がない。サーバーは24時間365日動き続けていて、ログインすれば「今まさに動いている戦争」に参加できる。

Steamでの現在の同時接続数は約519人だが、これはSteam経由の数字だけで、専用クライアント経由のプレイヤーは含まれていない。しかも重要なのはそれぞれのサーバーに集中していることで、1つのサーバーに数百人が集まれば、十分すぎるほどの戦場が成立する。

12年以上サービスを続け、今も月次アップデートが行われているこのゲームの何が面白くて、どんな人に向いているのか。プレイヤーの声も交えながら、徹底的に書いていく。

目次

「PlanetSide 2」公式トレーラー

こんな人に読んでほしい

PlanetSide 2 FPS スクリーンショット1

この記事は長い。全部で2万字以上ある。目次から気になるセクションに飛んでもらっても構わない。ただ、以下の条件に一つでも当てはまるなら、最初から読んでほしい。

FPSのマッチが「短すぎて物足りない」と感じている人

Apex Legendsのバトロワ1試合は25分前後、VALORANTは30〜40分。これでも長いと感じる人がいる一方で、「終わってみたら何も積み上がってない感じがする」と思う人もいる。PlanetSide 2は違う。ログインするたびに「大陸の領土争い」という巨大な進行中のドラマに参加できる。1回のプレイセッションで戦況が変わっていく手応えは、マッチ制のゲームでは味わえない。

「兵器を運用する戦争ゲーム」に興味がある人

歩兵、戦車、戦闘機、輸送機、対空砲——PlanetSide 2ではこれらが同じ戦場に共存している。War Thunderが「乗り物単体の完成度」を追求するゲームだとすれば、PlanetSide 2は「歩兵も乗り物も入り混じった戦場のカオス」を楽しむゲームだ。航空機から歩兵が降下してくる、戦車の支援を受けながら拠点を突破する——こういう体験は他のFPSではなかなか味わえない。

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無料で本格的な戦争体験がしたい人

基本プレイ無料で、課金しないと買えないものはほぼコスメ(見た目)だけ。武器や装備は「Certs(サーティフィケーション)」という無課金でも獲得できるポイントで解放できる。Pay to Winの要素はない。つまり無料で始めて、気に入ったら課金する、という正しい意味での「基本無料」が成立している。

「大人数でわちゃわちゃしたいけどランクとか関係なく遊びたい」という人

PlanetSide 2にはランクマッチがない。KDAも記録されるが、それが直接自分の「レート」を左右することはない。死んでも経験値は入るし、メディックとして味方を蘇生しても、エンジニアとして戦車を修理しても、ちゃんと報酬が出る。「FPSが苦手だけど大規模戦争に参加したい」という人の入り口は、ここにあると思う。

PlanetSide 2とはどんなゲームか

「惑星Auraxis(オーラクシス)」という架空の惑星を舞台に、3つの陣営が5つの大陸を取り合う。これがPlanetSide 2の基本だ。

ゲームのコンセプト自体はシンプルで、「拠点を取れば取るほど陣営が優勢になり、大陸全体を制圧するとコンチネントロック達成」という流れだ。ただし3陣営が同時に戦っているため、2陣営対1陣営の構図になったり、1陣営が優勢すぎて残り2陣営が手を結ぶという「対大国連合」が自然発生したりと、単純な二項対立とは違う複雑な駆け引きが生まれる。

3つの陣営とその特性

陣営はそれぞれ異なるバックストーリーと武器特性を持っている。

テラン共和国(Terran Republic)は軍事独裁国家で、赤を基調としたアーマーが特徴。武器は連射力が高く弾倉が大きいものが多い。一発の威力は低めだが、弾を出し続けることで制圧力を発揮するスタイルだ。銃をフルオートで撃ち続けながら的に当て続けるのが好きな人に向いている。

ニュー・コングロマリット(New Conglomerate)は、テランの独裁に反発した自由主義の反乱軍。青と黄色のカラーリングで、一発の威力が高い武器が揃っている。ショットガンが得意で、近距離戦では圧倒的な破壊力を誇る反面、遠距離戦は苦手。「一発で仕留める」快感を求めるプレイヤーに合っている。

ヴァヌー・ソブリンティ(Vanu Sovereignty)は宇宙人の技術を受け入れたテクノクラート集団。紫と黒のスタイリッシュなデザインで、エネルギー兵器が中心。弾薬の概念がなく、オーバーヒートするまで撃ち続けられる。乗り物では浮遊型の戦車Magriderが使えるのがヴァヌーだけの特権だ。

これら3陣営が、1つのサーバー内で同時に戦っている。2陣営による単純な対立ではなく、常に三つ巴の状態が維持されるのがこのゲームの肝で、「2陣営が戦っているうちに、第三陣営がこっそり領土を奪う」という政治的な駆け引きが自然発生する。

さらに2019年からはNanite Systems Operative(NSオペレーティブ)という第4の選択肢も登場した。NSオペレーティブは特定の陣営に所属せず、ログインした時点でその大陸で人口が最も少ない陣営に自動的に割り当てられる。NS固有の武器や装備を持ち、人口バランスを補正する役割を担っている。会員制のMembership(月額課金)に入ると自分が好きな陣営を固定できる仕組みだ。

5つの大陸とその個性

戦場は5つの大陸で構成されている。それぞれがまったく異なる地形と戦闘スタイルを持っていて、大陸が切り替わるたびに「ゲームの表情」が変わる。

Indar(インダー)は砂漠地帯の大陸で、PlanetSide 2の代名詞的マップ。峡谷と峠が入り組んでいて、どこの拠点を取るかで戦線が変わりやすい。多くの新規プレイヤーが最初に体験する大陸でもある。見通しが効く砂漠ゆえに、スナイパーが活躍しやすい地形でもある。

Amerish(アメリッシュ)は丘陵と草原が広がる大陸で、戦車戦が展開しやすい。開けた地形が多いため、乗り物を多く使う戦術が有効で、Outfitによるタンクコラム(戦車の集団突進)が組みやすい。

Esamir(エサミール)は雪原の大陸で、建物が少ないため遠距離戦が多くなる。見通しが良い地形のため、狙撃戦になりやすく、歩兵が建物に隠れながら戦うことが難しい。戦車の存在感が大きい大陸だ。

Hossin(ホッシン)はジャングル地帯で、木々に囲まれた近距離戦が多い。視界が短いため乗り物より歩兵が有利になりやすく、MAXや近距離特化のコングロマリットが活躍しやすい。2014年に追加された大陸だ。

Oshur(オシュル)は2022年1月の大型アップデート「Expedition: Oshur」で追加された海洋大陸で、約7年半ぶりの新大陸追加として話題になった。熱帯の島々が点在する地形で、水陸両用の戦術が求められる。初の水上戦闘が実装され、車両・歩兵・砲弾すべてが水と相互作用するシステムが新たに開発された。Oshurは戦略的な補給線確保が重要で、他の大陸とは一味違う戦術的思考が求められる大陸だ。

各大陸には百を超える拠点(ファシリティ)が散在していて、それぞれを占領・防衛することで「テリトリーコントロール」が進行する。1つの大陸を完全に掌握すれば「コンチネントロック」が達成され、その陣営にボーナスが入る。ただし、コンチネントロック後は大陸がリセットされるため、戦いが永遠に続く構造になっている。

6つのクラスとプレイスタイル

PlanetSide 2では、ゲームに入るたびにクラス(兵科)を選ぶことができる。クラスはいつでも変更可能で、状況に合わせて柔軟に対応できるのが特徴だ。

インフィルトレーターは透明化能力を持つスナイパー系クラス。ステルス状態で敵陣に潜入し、ハッキングでスポーンポイントを奪取したり、スナイパーライフルで遠距離から削ったりする。单独行動が多く、「一人で戦場の流れを変えたい」という人向け。ただし、透明化中は特定の動作を行うと可視化されるためリスクもあり、玄人向けの要素が強い。

ライトアサルトはジェットパックで垂直移動できるクラス。建物の屋上に一瞬で駆け上がったり、断崖絶壁の上から奇襲したりと、立体的な動きが得意。機動力が高く、FPSの動き回る楽しさを最も感じられる。バリエーションとして、C4を持ち込んで戦車を破壊する「LA爆弾魔」という運用もある。

コンバットメディックは回復・蘇生専門のクラス。戦闘中に倒れた味方を復活させることができ、これがPlanetSide 2では極めて重要な役割を担う。FPSが得意じゃなくても「味方をひたすら蘇生し続ける」だけで、チームから感謝される存在になれる。また自己回復能力も持っているため、生存率が高め。大人数の戦闘では経験値獲得効率が最も高いクラスの一つだ。

エンジニアは設備・車両を修理したり、弾薬補充装置を設置したりする後方支援クラス。タレットを設置して防衛に貢献することもできる。地味に見えるが、前線の持続力を左右するとても重要なクラスだ。戦車の横でエンジニアが修理し続けることで、戦車の耐久時間が劇的に変わる。Sunderer(移動スポーン地点)の修理役としても欠かせない存在だ。

ヘビーアサルトは重装備の最前線突撃兵。ロケットランチャーで戦車を破壊したり、オーバーシールドで瞬間的に防御を高めたりできる。FPSらしい撃ち合いを楽しみたい人向けの、オーソドックスなクラスだ。ロケットランチャーの種類も多く、対空・対地・対歩兵と用途に応じて使い分けができる。

MAX(マキシマム・アーマード・エクソスーツ)は重装甲のパワードスーツ。移動速度は遅いが耐久力が高く、両腕に強力な武器を装備できる。拠点防衛の要として、1体入るだけで局面が変わることがある。エンジニアに修理してもらわないと回復できないため、チームワークが必要になる。各陣営ごとにMAXのデザインと能力が異なり、ヴァヌーのMAXは対空特化、コングロマリットのMAXは近距離制圧力が高い。

乗り物が戦場を変える

PlanetSide 2のもう一つの核は、乗り物システムだ。「リソース」を消費することで地上・空の乗り物を呼び出せる。リソースは時間経過で回復するため、無限に乗り物を使えるわけではないが、上手く活用すると戦場のダイナミクスが大きく変わる。

地上車両で最も汎用性が高いのはSunderer(サンダラー)だ。輸送トラックのような外見をしているが、「Mobile Spawn Point(移動スポーン地点)」として機能させることができる。前線に突っ込んだSundererの周りに何十人もの兵士がスポーンし始める光景は、PlanetSide 2の戦場でよく見られる。このSundererを守るか、敵のSundererを破壊するかが、拠点戦の実質的な勝敗を左右することも多い。「Sundy」の愛称で呼ばれ、前線での重要性はどの乗り物にも劣らない。

Flash(フラッシュ)は1人乗りの偵察用クワッドバイクで、スピードと機動力が売り。小回りが利き、拠点間の移動を素早く行える。インフィルトレーターとの相性が良く、透明化しながら移動するのに使われる。

Harasser(ハラッサー)は2人乗りの高機動車。ドライバーと銃座の役割を分担できる。軽量で速く、ヒット&アウェイ戦術に向いている。後部銃座にバルカン砲やミサイルランチャーを積んで戦車を嫌がらせする「ハラス」という戦術が確立されている。

主力戦車はそれぞれの陣営ごとに異なる。テランのProwler(プロウラー)は2門の砲を持ち、主砲と副砲を交互に撃つことができる。コングロマリットのVanguard(ヴァンガード)は圧倒的な耐久力を誇る防御シールドを持ち、正面からの砲撃にめっぽう強い。ヴァヌーのMagrider(マグライダー)は地面から浮いて移動するホバー戦車で、左右への横移動が可能という独特の動き方を持つ。これらが数十台単位で突進する「タンクコラム」は、PlanetSide 2の名物シーンの一つだ。

航空機ではScythe(ヴァヌー)、Reaver(コングロマリット)、Mosquito(テラン)の3種の単座戦闘機が基本で、複数人乗り可能なLiberator(爆撃機)やGalaxy(輸送機)も存在する。特にGalaxyは「空挺作戦」の要で、機体から降下した歩兵が敵の後方に突然現れる——という戦術がPlanetSide 2の醍醐味の一つになっている。

2020年のEscalationアップデートでは、さらにBastion Fleet Carrier(バスティオン・フリートキャリアー)という超巨大空中要塞が実装された。Outfit(ギルド)が協力して戦争資産(War Assets)を蓄積することで建造・呼び出しが可能になる、空中に浮かぶ移動要塞だ。1大陸に1機しか存在できず、出現したときの戦場インパクトはすさまじい。戦場上空に巨大な空母が現れ、そこから戦闘機が次々と発進する光景は、PlanetSide 2ならではのスペクタクルだ。

なぜPlanetSide 2は12年以上続いているのか

PlanetSide 2 FPS スクリーンショット2

2012年リリースのゲームが2026年現在も稼働し続けているのは、単純に考えて珍しい。なぜこのゲームは生き残っているのか。

「終わらない戦争」という唯一無二の体験

PlanetSide 2の最大の強みは、このゲームにしかない体験を提供し続けていることだ。

他のFPSは「試合」という単位で切り分けられている。Apex Legendsなら30分で一試合が終わり、次の試合が始まる。VALORANTも1試合45〜60分で決着がつく。これは多くのプレイヤーにとって使いやすい形式だが、「ゲームの中に生きた世界が存在している」という感覚は生まれにくい。

PlanetSide 2のサーバーは、プレイヤーがログインしていない間も動き続けている。今日の夜12時に見た戦線は、明日の朝には大きく変わっているかもしれない。コンチネントロックが起きて大陸が切り替わっていることもある。「自分がいない間も世界が動いている」という感覚が、このゲームに独特の没入感を生んでいる。

Steamレビューではこんな声がある。

普通のFPSは試合が終わったら「終わり」だけど、このゲームはログインするたびに「続きから」始まる感じがする。試合に参加してるんじゃなくて、戦争の一部になってる気分になれる。

引用元:Steamレビュー(PlanetSide 2、2023年)

この「終わらない戦争」という設計は、2012年以降、他のゲームに本格的に模倣されていない。Battlefieldシリーズも大規模戦場が売りだが、試合制である点で根本的に違う。PlanetSide 2はそういう意味で、本当に独自のニッチを占めているゲームだ。

「役割分担」で誰でも貢献できる設計

PlanetSide 2のもう一つの強みは、FPSの腕前に関係なく貢献できる仕組みがあることだ。

コンバットメディックとして前線を歩き回り、倒れた味方を蘇生し続けるだけで、1時間のプレイで何十回もの蘇生が積み上がる。エンジニアとして弾薬補充装置を前線に置いておくだけで、周りの歩兵から感謝を受ける。Sundererを前線の近くに停車して、そこから仲間がスポーンし続けるのを見守るだけでも、チームへの貢献は大きい。

「撃ち合いが弱いから役に立てない」という感覚が起きにくいのは、大規模MMOとして設計されているからだろう。個人の戦績より「陣営全体として拠点を取れたか」が評価軸なので、エイムが下手でも戦争の一部として機能できる。

4Gamerの読者レビューには、こういう声がある。

FPSが苦手でも楽しめます。メディックで蘇生に徹するだけで経験値が積み上がっていくし、大きな拠点戦が終わったときの達成感は普通のFPSでは味わえないものがある。

引用元:4Gamer 読者レビュー(PlanetSide 2)

完全に自由な戦い方

PlanetSide 2ではログインした瞬間から、どこで・どう戦うかを完全に自由に決められる。

ミニマップを開けば、今どこで戦闘が起きているかがリアルタイムで分かる。激戦地に飛び込んで前線の火力になってもいいし、後方の拠点でひっそり防衛任務についてもいい。クイックファイト(小規模な撃ち合い)が好きなら小さい拠点を転々とするスタイルが合うし、大規模な攻城戦に参加したいなら主要拠点の戦闘に合流すればいい。

また、Outfit(アウトフィット)と呼ばれるギルド・部隊システムがあり、同じOutfitのメンバーとボイスチャットしながら組織的な作戦を実行することも、全くの一匹狼で遊ぶことも可能だ。特にOutfitでの組織的な動きは、PlanetSide 2の体験を別次元に変える。「全体マップを見て、今どの拠点を取れば戦線を分断できるか」を話し合いながら動くのは、他のFPSにない戦略的な楽しさだ。

ギネス世界記録という証明

PlanetSide 2の規模感を一言で伝えるエピソードがある。2015年、コミュニティ主導でギネス世界記録への挑戦が行われ、大陸Hossinに1,158人のプレイヤーが同時に接続してFPSとして最多同時対戦人数を記録した。

このイベントはRogue Planet Gamesが主導したのではなく、プレイヤー自身が「俺たちの戦争の規模を証明しよう」と企画したものだ。そこに1,000人以上が集まったという事実は、このゲームのコミュニティが持っていた熱量を示している。

PlanetSide 2ならではの「戦場体験」を深掘りする

このゲームをプレイして印象に残る体験は、他のFPSでは再現しにくいものばかりだ。いくつか具体的に紹介する。

「バイオラボ」での近距離乱戦

各大陸に存在するBioLaboratory(バイオラボラトリー)は、PlanetSide 2の中でも特別な場所だ。巨大なドームの中に複数フロアが構成された施設で、その中で常時数十〜数百人が入り乱れて戦い続ける。

ドームの外は各陣営が取り合っているが、ドームの内部では近距離の室内戦が展開される。ショットガンのコングロマリットが有利な状況、メディックが走り回って味方を蘇生し続ける混乱、MAXが廊下を塞いでいる光景——。バイオラボの戦闘はPlanetSide 2の中でも最も激しく、プレイヤーの間では「バイオラボ芸術」と呼ばれるほど独特の文化がある。

バイオラボに一時間居座ってたら、気づいたら400キル越えてた。あそこだけ別ゲーになる。

引用元:Steamレビュー(PlanetSide 2)

「空挺作戦」の興奮

Galaxyに仲間を乗せて敵拠点の上空へ。輸送機から飛び降りる——これがPlanetSide 2の「空挺作戦」だ。

Galaxyには「Galaxy Hops」という特殊機能があり、機体から降下した乗員は落下ダメージを受けない。10〜12人の歩兵がGalaxyから一斉に降下して、敵の後方拠点に突然現れる。驚いた敵が混乱しているうちに拠点を確保する。Outfitと連携してこれをやると、戦場の流れを一瞬で変えられる瞬間がある。

「空から降ってくる」という視覚的なインパクトと、奇襲が成功したときの高揚感は、他のゲームではなかなか味わえない。これを組織的に繰り返すOutfitのプレイは、まさに「軍事作戦」を再現しているようで、熱狂的なファンを生んでいる。

「タンクラッシュ」の壮観

50台を超える戦車が一列に並んで進撃するタンクラッシュは、PlanetSide 2のハイライトシーンの一つだ。Outfitが組織的に戦車を集め、前線に突っ込む。対戦車歩兵が必死にロケットランチャーを撃ち込んでくる。航空機が爆弾を投下してくる。それでも戦車の波は止まらない。

この光景は動画映えするため、PlanetSide 2のYouTube動画では定番のコンテンツになっている。「見た目のインパクトとしてのゲーム」という側面でも、このゲームは群を抜いている。タンクコラムの隊長として前を走る戦車に乗り込んで突進するときの感覚は、他のFPSゲームでは絶対に再現できない。

「コンチネントロック」の達成感

3陣営が戦う大陸で、自分の陣営が領土を85%以上制圧すると「ロックダウン」が宣告され、残り時間が表示される。敵陣営は死に物狂いで拠点を奪い返そうとし、味方は守り続ける。

コンチネントロックを達成した瞬間、サーバー内の自陣営のプレイヤー全員に通知が出る。チャットに「GG」「よくやった」が並び、戦場中の仲間が喜んでいる。この「一緒に勝った」感覚は、500人規模だからこそ生まれるものだ。30人のマッチでは絶対に起きない体験だ。

コンチネントロック決まったときのチャット欄の「GG」「やった」の洪水が気持ちよすぎる。500人全員で戦ってた感があって、普通のFPSでは絶対に体験できない。

引用元:Steam コミュニティ討論(PlanetSide 2)

「Outfit Wars」という最高峰の戦い

2020年のEscalationアップデートで実装されたOutfit Warsは、Outfit同士が専用の戦場で戦うトーナメント形式の競技モードだ。通常の大規模戦場とは切り離された環境で、同規模のOutfit同士が純粋に戦術と連携を競う。

予選を突破した上位Outfitには、前述のBastion Fleet Carrier(巨大空中要塞)が報酬として与えられる。このBastion Fleet Carrierを持ち込んで通常の戦場で運用できるため、Outfit Warsで勝利することは陣営全体への貢献でもある。

「PlanetSide 2の本気の競技シーン」として、Outfit Warsは上級プレイヤーの目標になっている。通常のプレイを続けながらも「いつかOutfit Warsに出場したい」という動機がプレイヤーの長期的なモチベーションを支えている。

装備のカスタマイズと成長システム

PlanetSide 2 FPS スクリーンショット3

PlanetSide 2には「キャラクターレベル」という概念がない代わりに、「Certs(サーティフィケーション)」を使って装備やアビリティを少しずつ強化していく仕組みがある。これが長期プレイのモチベーションになっている。

装備のカスタマイズ深度

各クラスの武器は基本的に弾倉・グリップ・照準器・銃口付属物といったアタッチメントをCertsでカスタマイズできる。同じアサルトライフルでも、サプレッサーを付けてステルス寄りにするか、フォアグリップを付けてリコイルを抑えるか、フラッシュライト付きで室内戦対応にするかで、プレイスタイルが大きく変わる。

また、各クラスには「インプラント」と呼ばれるパッシブ強化スロットがあり、「走りながら回復する」「敵のネームプレートが遠くから見える」「着地ダメージを軽減する」といった効果を付与できる。インプラントは戦場での立ち回りを細かく最適化できるため、上級者ほどインプラントの選択にこだわる傾向がある。

陣営固有装備とNS共通装備

PlanetSide 2の装備は大きく「陣営固有装備」と「NS(Nanite Systems)共通装備」に分かれる。陣営固有装備はその陣営でしか使えないが、NSの共通装備はどの陣営でも使えるため、アカウント単位で解放してしまえば全陣営で利用できる。

NSの共通武器はどの陣営の特性にも寄らない「中庸なバランス」を持っていることが多く、どんな状況でも平均的なパフォーマンスが出せる安心感がある。初心者がCertsを使うなら、まず陣営固有の武器に集中するのが効率的だが、いずれ他の陣営も試してみたくなったときに、NS装備の解放が活きてくる。

乗り物のカスタマイズ

戦車や航空機もCertsでカスタマイズ可能だ。戦車なら「炎上時の自動修復」「装甲の強化」「砲の速射化」「煙幕ランチャー」といった選択肢がある。航空機なら「ミサイル回避フレア」「エンジン性能向上」「武装の変更」などで、どのような戦闘スタイルにするかをカスタマイズできる。

乗り物系のCertsはかなりの量が必要なため、特定の乗り物に特化してCertsを注ぎ込むか、複数の乗り物を広く浅く強化するか、という選択がゲームを長く続けるモチベーションになる。「お気に入りの乗り物を完全に鍛えたい」というプレイヤーが数百時間プレイし続ける理由がここにある。

Auraxium(オーラクシウム)メダルと装備解放

各武器には「Auraxium Medal」と呼ばれる実績システムがあり、同じ武器で1,000キル以上達成すると黄金のオーラクシウムメダルが解放される。これはゲーム内での「勲章」であり、武器マスタリーの証明だ。

特定の武器のAuraxium Medalを目指してひたすら使い込む「Auraxing(オーラクシング)」はPlanetSide 2プレイヤーの間では定番の目標設定になっている。1,000キル達成が近づいてくるカウントダウンの緊張感と、達成したときの達成感は、長期プレイヤーの間でよく語られるエピソードだ。

このゲームの「正直な話」——ネガティブな部分も書く

ここからは正直に書く。このゲームには問題もある。プレイを検討している人に知っておいてほしいことをまとめる。

学習コストの高さ

PlanetSide 2の最大の問題は、新規プレイヤーへの入口が分かりにくいことだ。

ゲームを起動しても、最初に何をすればいいか教えてくれるチュートリアルがほぼない。ミニマップを見ても何が起きているか分からない。どこの拠点に向かえばいいか判断できない。そのまま迷走して、意味が分からないまま辞めてしまうプレイヤーが多い。

Steamレビューにこういう声がある。

最初の1週間が地獄。何が起きてるか全く分からなくて、ただ死ぬだけ。でも仕組みが分かってきたら急に楽しくなる。問題は、その段階まで続けられる人が少ないこと。

引用元:Steamレビュー(PlanetSide 2)

Steam攻略ガイドやWikiが日本語でも充実しているため、それを読んでからゲームに入ることを強く推奨する。特に「6つのクラスの役割」「乗り物の呼び出し方」「ミニマップの読み方」を事前に理解しておくだけで、最初の体験がまったく変わる。

学習コストの高さは、裏を返せば「覚えることがたくさんある奥深さ」でもある。100時間以上プレイしても「まだ知らない戦術がある」という感覚は、ゲームの息の長さに直結している。

人口と偏りの問題

3陣営のプレイヤー人口は常に均等ではない。あるサーバーではテランが多すぎて、コングロマリットとヴァヌーが常に防戦一方、という状況が続くことがある。人数差があると一方的な戦闘が続き、「数で押されて何もできなかった」という体験になる。

ゲームには人口少数陣営へのボーナス(XPブースト)が設定されているが、根本的な解決策にはなっていない。「全滅を繰り返す時間帯」が続くと、メンタルにくる。とくにピーク時間帯以外にゲームをすると人口が少なく、戦場がやや淡白になることもある。

テランに人が集まりすぎて、ずっとコングロマリットが押し込まれてる。数的不利の中でもなんとか守り切れたときは「俺がいたから勝てた」という感覚もあるけど、何もできずに溶かされ続ける時間帯はきつい。

引用元:Steamレビュー(PlanetSide 2)

開発体制の変動

PlanetSide 2の開発は長年Rogue Planet Gamesが担当していたが、2024年4月にEnad Global 7(EG7)がToadman Interactiveへ開発を移管した。さらに2025年初頭、Toadman Interactiveが「段階的な縮小」を発表するなど、開発体制には不透明感がある。

ただし、2025年1月の公式発表では「PlanetSide 2の開発チームは変わらず継続する」と明言されており、月次アップデートも継続中だ。2024年11月には12周年記念アップデートが行われ、新バンドルやQOL改善が実装された。WarZone回転システムの刷新など、ゲームシステムの改善も続いている。「開発が止まっている」という状況ではない。

長期運営ゲームには常に「いつ終わるか分からない」というリスクが伴う。それを受け入れた上で遊ぶのがPlanetSide 2との付き合い方だと思う。

チーターの問題

過去に比べると大幅に改善されているが、チーター(チート使用者)の問題はゼロではない。ただし、2024年〜2025年のSteamレビューを見ると、「最近はほとんど会わなくなった」という声が多い。開発チームのアンチチート対応は継続されており、以前ほど深刻ではないようだ。

PCスペックの要求

PlanetSide 2は大規模なプレイヤーが同時に表示される性質上、PCへの負荷が高い。特に100人以上が密集するバイオラボや大規模拠点戦では、そこそこのスペックのPCでもフレームレートが落ちることがある。GTX 1060以上、メモリ16GB以上が推奨スペックの目安だ。低スペックPCでは戦場の大規模感を十分に味わいにくい部分がある。

無料で始めるための基礎知識

PlanetSide 2 FPS スクリーンショット4

初めてPlanetSide 2を始める人に向けて、最初に知っておくべきことを整理する。

陣営選びは「見た目」で決めていい

3陣営はそれぞれ武器の特性が異なるが、初心者の段階では正直どの陣営を選んでも大きな差はない。最初はデザインが好きな陣営を選んでいい。テランの赤、コングロマリットの青×黄、ヴァヌーの紫——見た目で選ぶのが正直おすすめだ。

一つだけ実用的なアドバイスをするなら、自分がプレイするサーバーで人口が中間程度の陣営を選ぶと、一方的に押しつぶされる体験が少なくなる。ゲーム開始時のサーバー選択画面で各陣営の人口バランスが表示されるので参考にしてほしい。

最初のクラスはコンバットメディックかエンジニア

FPS初心者や、PlanetSide 2が初めてという人には、コンバットメディックかエンジニアから始めることを推奨する。

コンバットメディックは「倒れた味方を蘇生する」ことで安定して経験値が稼げる。戦場の中をうろついて蘇生を繰り返しているだけで、ゲームの流れが自然と見えてくる。蘇生するたびに「ありがとう」というボイスが聞こえてくる体験は、FPS初心者でもゲームへの愛着を育ててくれる。

エンジニアは「弾薬補充装置を設置する」「車両を修理する」など支援行動が多く、他のプレイヤーと関わる機会が自然に増えるため、ゲームの仕組みを覚えやすい。車両を修理しているときに「エンジニアさんいてくれてよかった」という感謝を体験すると、PlanetSide 2の「チームで戦う楽しさ」が実感できる。

ヘビーアサルトはオーソドックスで強いが、最初から撃ち合いに集中すると、PlanetSide 2の「大規模戦場の構造」が見えにくくなる。まずは支援クラスで戦場全体を体験してみることをすすめる。

Certs(サーティフィケーション)の使い方

PlanetSide 2の成長通貨はCerts(サーティフィケーション)という無課金ポイントだ。経験値を積むとCertsが貯まり、武器・装備・アビリティのアップグレードに使う。

最初に優先してCertsを使うべきは、自分が選んだクラスの基本能力強化だ。コンバットメディックなら「Restoration Kit(自己回復アイテム)の強化」や「医療薬の強化」が生存率を上げる。エンジニアなら「弾薬補充装置のアップグレード」が周りのプレイヤーから感謝される。

Certsは有料通貨(Daybreak Cash)でも買えるが、無課金でも普通にプレイしていれば数百Certsが1時間のプレイで貯まっていく。焦って課金する必要はない。

一方で、武器のアンロックにかかるCertsは相当の量だ。全武器をアンロックしようとすると数百〜数千時間分のプレイが必要になる。ただし「勝つために課金が必要」かというとそうではなく、デフォルト装備でも十分戦える設計になっている。

まずは小さい拠点の争奪戦を探す

最初のうちは、「小さい拠点の争奪戦」を探してみるといい。大きな拠点の激戦地に飛び込むと何が何だか分からないまま死に続けるが、小さい前線基地(Outpost)は戦闘規模が小さく、ゲームの流れを掴みやすい。

ミニマップ上で「争奪中の拠点」はオレンジや赤で示されているので、最寄りのそういった小規模拠点に向かう習慣をつけると、自然とゲームの「文法」が理解できてくる。

Outfitに入ることを検討する

ゲームに慣れてきたら、Outfitへの加入を検討してほしい。PlanetSide 2はソロでも十分楽しめるが、Outfitに入るとゲームの体験が一段階上がる。

Outfitはゲーム内の掲示板(メニューから「Outfit」タブ)から検索できる。日本人プレイヤーが多いOutfitも存在するので、日本語で会話しながら遊べる環境を見つけることができる。Outfitのリーダーや上位プレイヤーは初心者の質問に答えてくれることが多く、ゲームの学習コストを下げる最良の手段がOutfitへの加入だ。

ソロで遊んでたときは「まあ面白いかな」くらいだったけど、Outfitに入ったらまったく別ゲーになった。仲間と作戦を立てて動く楽しさは、このゲームでしか体験できないと思う。

引用元:Steam コミュニティ討論(PlanetSide 2)

PlanetSide 2と他のゲームを比べてみると

「他のゲームとどう違うのか」は、始める前に知りたい人も多いと思う。いくつかのゲームと比べながら、PlanetSide 2の立ち位置を整理する。

Overwatch/Apex Legendsとの違い

Overwatchは「ヒーロースキルの組み合わせ」と「チーム連携」が核のゲームで、6v6という少人数の中で個々の動きが試合結果に直結する。Apex Legendsは3人スクワッドの生き残り戦で、個人の機動力とスクワッドの連携が問われる。

どちらも「終わりのある試合」の中で戦うゲームだ。PlanetSide 2の「終わらない戦争」は根本的に別のコンセプトで、「試合に勝ちたい」というモチベーションより「大きな戦場の一部として動きたい」というモチベーションでプレイするゲームだと言える。キャリー(個人で試合を決める)という概念がほぼないので、スキルの高低に関係なく参加しやすい。

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War Thunderとの違い

War Thunderは「戦車・航空機・艦船のリアルな操縦体験」が核で、1対1の戦車戦や航空機の空中戦を楽しむゲームだ。PlanetSide 2も乗り物要素があるが、War Thunderほどの操縦の細かさはない代わりに、「歩兵と乗り物が混在する戦場全体」を楽しむ設計になっている。

「戦車を1台ちゃんと乗りこなしたい」ならWar Thunderの方が向いている。「戦車も歩兵も航空機も、全部ごちゃ混ぜの大規模な戦争に参加したい」ならPlanetSide 2の方が向いている。どちらが優れているというより、楽しみたいものが違う。

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MORDHAUとの違い

MORDHAUは中世剣戟の大規模バトルで、PlanetSide 2同様に大人数が同じ戦場で戦う。ただしゲームの本質は「近接戦闘の駆け引き」で、個人のスキルが結果に直結する。一方PlanetSide 2は「役割分担と組織的な動き」が評価されるMMO的な設計だ。どちらも「大人数の乱戦体験」という方向性は似ているが、プレイの深さが求められる部分が違う。

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Gray Zone Warfareとの違い

Gray Zone Warfareはタクティカルな武装コンフリクトを楽しむゲームで、少人数での慎重な戦術行動が求められる。PlanetSide 2とは人数規模も戦闘テンポも正反対と言っていい。「じっくり考えて動く」のがGray Zone Warfareなら、「全体の流れに乗りながら直感的に動く」のがPlanetSide 2だ。

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VRChatとの意外な共通点

全く異なるジャンルに見えるが、PlanetSide 2とVRChatには「同じ空間に多人数が集まることそのものを楽しむ」という共通点がある。VRChatに集まる人たちが「バーチャル空間で人と会う体験」を求めるように、PlanetSide 2に集まるプレイヤーたちは「デジタルの戦場で、見知らぬ何百人かと同じ時間を共有する体験」を求めている。ゲームの目的が「勝利」だけでなく「体験の共有」にある点が似ている。

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日本人コミュニティと現在のプレイ環境

PlanetSide 2 FPS スクリーンショット5

PlanetSide 2は日本語に対応しており、UIが日本語で表示される。サーバーは複数あり、アジア・太平洋地域のプレイヤーはSolTech(ソルテック)サーバーに集まっている。日本人プレイヤーも一定数いる。

Steam版でプレイする際は、Steamからのインストールで日本語クライアントが入る。公式サイトからのインストールも可能で、どちらでも問題なくプレイできる。

日本語のコミュニティはSeesaaのPlanetSide 2攻略Wikiが充実しており、日本語ゲームガイドはSteamコミュニティにも投稿されている。英語の壁はほぼない状態でゲームに入ることができる。

Outfitについては、日本人プレイヤーが在籍しているOutfitがいくつか存在する。Outfitに入ると、ボイスチャットで一緒に動く仲間が見つかりやすく、ゲームの体験が大幅に変わる。Outfitなしのソロプレイも十分楽しめるが、「Outfitに入ってからが本番」と言うプレイヤーが多いのは事実だ。

SolTechサーバーのピーク時間帯は日本時間の21〜24時あたりが最も人口が多い。平日の昼間はやや人口が減るが、それでも大規模な戦場が成立する程度の人数は常に維持されている。

PlanetSide 2の歴史と歩み——12年間の変遷

12年以上の歴史を持つゲームを語るうえで、どんな変遷を経てきたかを知っておくことは大切だ。PlanetSide 2がどのように進化してきたのかを振り返る。

2012年〜2015年:誕生と成長期

2012年11月20日、Daybreak Game Company(当時のSony Online Entertainment)がPlanetSide 2をリリース。前作PlanetSide(2003年)の精神的続編として、大規模MMO FPSというジャンルを確立しようとした意欲作だった。

リリース当初から話題性は高く、「1,000人が同時に戦える」というコンセプト自体がゲームメディアに取り上げられた。2013年にはGDC(ゲーム開発者会議)でTechnology Awardを受賞するなど、技術面での評価も高かった。2015年にはPS4版もリリースされ、プレイヤー層が拡大した。

この時期は新規プレイヤーが多く、戦場の規模が最大級だった黄金期でもある。Steam最高同時接続数7,743人はこの時代に記録されたものだ。

2016年〜2019年:安定運営期とNSO導入

Daybreak Game Companyとして独立した後も運営は安定して続いた。2016年以降は細かなアップデートが続き、2019年にはNanite Systems Operative(NSO)という第4陣営の概念が導入された。

この時期は人口が徐々に減少していく時期でもあり、「過疎が進んでいる」という声もコミュニティに出始めた。しかし、長年のコアプレイヤーが定着していることもあり、完全な衰退にはならなかった。

2020年:Escalation——開発史上最大のアップデート

2020年3月、Rogue Planet Games(開発チームがDaybreakから独立した形)がEscalationアップデートをリリースした。「PlanetSide 2の歴史で最大のアップデート」と評されたこのアップデートは、複数の大きな変更を含んでいた。

Outfit Wars(Outfit同士のトーナメント)の実装、War Assets(陣営が協力して戦争資産を積み上げる仕組み)の導入、Sanctuary(中立のソーシャルハブ)の追加、そしてBastion Fleet Carrierの実装——これらが一度に投入された。

EscalationはPlanetSide 2の人口を回復させる効果があり、「あのゲームまだ生きてたの?」と戻ってきた古参プレイヤーも多かった。

2022年:Oshur追加——約7年半ぶりの新大陸

2022年1月26日、「Expedition: Oshur」アップデートにより5つ目の大陸Oshurが追加された。約7年半ぶりの新大陸追加は、コミュニティに大きな衝撃を与えた。

Oshurは海洋大陸として設計され、初の本格的な水上戦闘が実装された。すべての車両・歩兵・弾丸が水と相互作用する物理システムは、既存の大陸にはない新体験を提供した。リリース直後は多くのプレイヤーが殺到し、サーバーが重くなるほどの賑わいを見せた。

2023年〜現在:Toadman引き継ぎと継続的な改善

2024年4月、EG7(EnadGlobal7)がPlanetSide 2の開発をToadman Interactiveへ移管。引き継ぎ当初はアップデートの規模が小さくなったものの、2024年内に月次アップデートのペースを回復させた。

2024年5月にはWarZone回転システムの刷新が行われ、大陸のローテーションをより柔軟に調整できるようになった。2024年11月の12周年記念アップデートでは新バンドルやQOL改善が実装され、プレイヤーへの感謝を示した。

2025年初頭にToadman Interactiveの縮小が発表されたが、PlanetSide 2チームは開発を継続することを公式に表明。月次アップデートは今も続いている。

「1,000人が同じ場所で戦う」ことが生む特別な何か

PlanetSide 2 FPS スクリーンショット6

最後に、このゲームについて思うことを書く。

PlanetSide 2は「完成された傑作FPS」ではない。チュートリアルは不親切で、学習コストが高く、人口バランスの問題もある。開発体制も安定しているとは言い切れない。

でも、このゲームにしかない体験がある。

1,000人が同じ戦場で戦っていると、不思議なことが起きる。自分一人の行動が、直接大きな結果を生むことは少ない。でも、何百人かの一人として動きながら、「今、この戦場が動いている」という感覚は確かにある。大陸の領土が少しずつ変わっていく。コンチネントロックのカウントダウンが始まる。味方全員が必死に守り続けた拠点が、何とか持ちこたえた。

その瞬間の「やった」という感覚は、30人マッチでは生まれないものだ。

普通のFPSが「スポーツ的な競技」だとすれば、PlanetSide 2は「演劇的な体験」に近いかもしれない。一人のプレイヤーの行動は、舞台上の一役者と同じで、全体の物語の中の一部だ。でも、自分がその舞台に立っているという実感は、他では代えられない。

このゲームでは「俺が勝った」より「俺たちが守り切った」という記憶の方が残る。それがこのゲームを長くやり続けてる理由だと思う。

引用元:Steamレビュー(PlanetSide 2、2024年)

FPSが好きで、まだPlanetSide 2を試したことがない人は、一度プレイしてみてほしい。最初の週は混乱するかもしれない。それでも続けると、ある日突然「このゲームの面白さ」が見えてくる瞬間がある。そこまで辿り着けたなら、しばらく抜け出せなくなるはずだ。

PlanetSide 2の課金システムを正直に評価する

基本無料ゲームとして運営されているPlanetSide 2の課金モデルについて、正直に書いておく。

無課金で何ができて、何ができないか

無課金でできること:ゲームの全コンテンツをプレイできる。すべての大陸、すべての兵科、すべての乗り物に乗れる。武器はCertsで解放できる(時間はかかるが)。勝敗や戦績に課金の差は出ない。

課金が必要なもの:限定コスメ(迷彩、装甲デザイン、顔パーツ)。武器の即時解放(Certsの代わりに有料通貨で買う早期解放)。Membership(月額課金)によるXPブーストと各種特典。

Membershipに入ると「XP入手量が増加」「毎月の有料通貨配布」「資源回収速度アップ」などの恩恵がある。これはゲームの進行を速めるものであり、課金者が有利になる側面は否定できない。ただし「時間を課金で買う」という範囲を超えず、最終的に同じ武器に辿り着ける設計だ。

コスメは純粋に見た目の話で、どれだけ派手な迷彩を着けていても戦闘力は同じ。PlanetSide 2は基本無料ゲームとして誠実な運営方針を保っていると言える。

課金しないで3年遊んでるけど、課金勢に一方的にやられると感じたことはない。コスメは正直かっこいいのがたくさんあって課金したくなるけど、それはしかたない。

引用元:4Gamer 読者レビュー(PlanetSide 2)

Membershipの費用対効果

Membershipは月額課金制で、アクティブにプレイするなら検討する価値はある。毎月有料通貨(DBC)が配布されるため、長期的に課金を続けるつもりがあるならMembershipの方がコスパが良い場合もある。

ただし、「まず無料で試して気に入ったら検討する」という順序が正しい。PlanetSide 2に何十時間も費やして「もっとCertsの入手を速めたい」と感じてから考えれば十分だ。

まとめ:PlanetSide 2は「戦争ゲーム」ではなく「戦争体験ゲーム」だ

PlanetSide 2が他のFPSと根本的に違う点を一言で表すなら、「ゲームを遊ぶ」のではなく「戦場に存在する」感覚が得られることだ。

同時接続519人(Steam)という数字は、今のゲーム市場では決して大きくない。でも、その519人(とSteam以外のプレイヤー)が1つのサーバーに集中して、今この瞬間も大陸の領土争いを続けている。その事実が持つ重みは、数字以上のものがある。

12年以上という長期運営の歴史は、このゲームが本物のファンを持ち続けていることの証明だ。2020年のEscalationで開発史上最大の盛り上がりを見せ、2022年のOshur追加で新たな体験を生み出し、開発体制が変わっても月次アップデートを続けてきた。それを支えてきたのは、「このゲームにしかない体験」を愛するコミュニティだ。

このゲームをおすすめできる人の特徴をまとめると、こうなる。

「試合制FPSに物足りなさを感じている」「乗り物と歩兵が混在する大戦場に興奮できる」「FPSが下手でも支援役として貢献したい」「無料でもガチに戦える環境を求めている」「終わらない戦争の一部として戦いたい」——このどれかに共感するなら、PlanetSide 2は間違いなく刺さるゲームだ。

逆に、「個人のキャリー性能を発揮したい」「明確なランクアップを楽しみたい」「短時間のマッチで遊びたい」という人には向いていないかもしれない。このゲームの評価軸は個人ではなく集団であり、成果は積み重なる形でゆっくり見えてくる。

プレイしてみて「最初は意味が分からなかったけど続けてよかった」という声がSteamレビューに多いのは、PlanetSide 2の体験が「最初のハードルを越えた先に本当の面白さがある」という構造を持っているからだと思う。

500時間以上やってるけどまだ飽きない。毎回ログインするたびに「今日の戦場はどうなってるかな」という期待感がある。これほど長続きするゲームは人生でこれだけだと思う。

引用元:Steamレビュー(PlanetSide 2、2025年)

このゲームで得られる体験の中でも特に忘れられないのは、「誰も助けてくれない状況で、見知らぬ他のプレイヤーが突然助けに来てくれた瞬間」だったりする。ゲーム内のチャットで「ありがとう」と打ったとき、向こうも「どういたしまして」と返ってくる。これがPlanetSide 2だ。数百人が同じ戦場にいるから、そういう一対一の交流がゲームの中で自然に生まれる。

それがこのゲームを12年以上続けさせている本質的な理由だと、私は思っている。

気になっているなら、今すぐダウンロードしてみてほしい。Rogue Planet Gamesとその後継開発チームが積み上げてきた戦場が、あなたのことを待っている。

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PlanetSide 2

Rogue Planet Games
リリース日 2012年11月20日
サービス中
価格基本無料
開発Rogue Planet Games
販売Daybreak Game Company
日本語非対応
対応OSWindows
プレイ形式マルチ
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