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▌ISSUE.608 · レビュー カテゴリ / 未分類 公開 2026.04.22
// 未分類 · レビュー

Mouse: P.I. For

Mouse: P.I. For Hire完全ガイド|ノワール探偵アドベンチャー最新情報まとめ
#Mouse P.I. For Hire #PCゲーム #steam #アドベンチャー #インディー
読了目安
約23分
対応機種
PC
スペック
▌要点 / 3行で読む
01
1930年代のカートゥーンがFPSになった 白黒の画面、ラッパの音が響くジャズ、そしてトミーガンを構えるネズミの探偵。
02
最初にトレーラーを見たとき、「これ、本当にFPSなの?
03
あのCupheadで世界中が熱狂したルーバーホース・アニメーションを、一人称視点のシューターに落とし込んだゲームが登場した。
04
その名もMOUSE: P.I. For Hire。


1930年代のカートゥーンがFPSになった

白黒の画面、ラッパの音が響くジャズ、そしてトミーガンを構えるネズミの探偵。

最初にトレーラーを見たとき、「これ、本当にFPSなの?」と目を疑った。あのCupheadで世界中が熱狂したルーバーホース・アニメーションを、一人称視点のシューターに落とし込んだゲームが登場した。その名もMOUSE: P.I. For Hire

2026年4月16日、ポーランドのインディースタジオ・Fumi Gamesが作り上げたこの作品は、Steamで「圧倒的好評(96%ポジティブ)」という驚異的な評価でスタートを切った。PC Gamerは「何年も遊んだ中で最高のシューター」、Kotakuは「何年もの中で最高のFPSのひとつ」と絶賛。ウィッシュリスト登録数は発売前に150万件を超えていた。

でも、このゲームを一言で説明するのは難しい。FPSでもあり、ノワール探偵ものでもあり、1930年代カートゥーンのラブレターでもある。そして何より、こんなゲームをインディースタジオが作ったという事実そのものが、ちょっとした奇跡だと思う。

この記事では、MOUSE: P.I. For Hireの魅力を、できる限り詳しく紹介していく。

公式トレーラー

白黒のルーバーホース・アニメーションとジャズが融合した世界観が伝わる公式シネマティックトレーラー

こんな人に読んでほしい

  • Cupheadのアートスタイルが好きで、でもシューターがやりたい人
  • 1930年代カートゥーンや、ノワール探偵ものの雰囲気が好きな人
  • DoomやWolfensteinのような高速FPSが好きな人
  • インディーゲームの中に「本物の芸術作品」を探している人
  • Troy Bakerのボイスが好きな人
  • エレクトロスウィング・ビッグバンドジャズが好きな人

逆に、長時間のオープンワールドやオンラインマルチを期待している人には向いていないかもしれない。これは7〜9時間で遊べるシングルプレイヤーの濃密な体験だ。

基本情報

項目 内容
タイトル MOUSE: P.I. For Hire
ジャンル ファーストパーソン・シューター(FPS)/ ノワール探偵アクション
開発 Fumi Games(ポーランド)
発売・パブリッシャー PlaySide Studios(オーストラリア)
発売日 2026年4月16日(PC/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2)
料金モデル 買い切り
価格(デジタル版) 通常版 $29.99(PC・PS5)/ $39.99(Nintendo Switch 2)
日本語対応 あり
プレイ時間目安 メインクリア 7〜9時間 / 全要素 最大約25時間
Steam評価 圧倒的好評(96%ポジティブ、3,000件以上)
Metacritic 81点
主人公声優 Troy Baker(英語)

MOUSE: P.I. For Hireってどんなゲーム?

舞台は1930年代。架空の街「マウスバーグ(Mouseburg)」。住民は全員、擬人化されたネズミたち。そこで私立探偵を営む元刑事・ジャック・ペッパーが、街を覆う汚職と陰謀に立ち向かっていく——というのが、このゲームの大筋だ。

ジャンルはFPSだが、ただ敵を撃ち倒すだけじゃない。手がかりを集め、日記を読み解き、錠前を解除して事件の真相に迫る「本物の探偵パート」が用意されている。ノワール小説を読んでいるような、あの独特の緊張感と皮肉めいたユーモアが、ゲーム全体に漂っている。

そしてこのゲームを語るうえで欠かせないのが、アートスタイルだ。

全フレームが手描きされたルーバーホース・アニメーション(1930年代のカートゥーンに特有の、手足がゴムホースのように柔らかく動くスタイル)を、3D空間に落とし込んでいる。白と黒の世界に、ときおりドラマチックな影が走る。Cupheadが横スクロールアクションでこの美学を実現したなら、MOUSE: P.I. For Hireは一人称視点のFPSでそれを実現した。

「Cuphead meets Doom」——複数のゲームメディアがそう表現した。言い得て妙だと思う。

主人公ジャック・ペッパーの声を担当するのは、Troy Baker。「The Last of Us」のジョエル役で世界的に知られる名優で、ゲーム出演作品はなんと400本を超える。その彼が演じるジャック・ペッパーの渋いハードボイルド口調が、ゲームの世界観をぐっと引き締めている。

「このゲームを好きにならない奴なんているの?ってくらい好き」
— Steam ユーザーレビューより

全フレーム手描き——このアートは本物の「芸術作品」だ

MOUSE: P.I. For Hireについて語るとき、どのレビュアーも必ずアートスタイルの話を先にする。それほどまでに、このゲームのビジュアルは圧倒的だ。

1930年代のカートゥーン、とりわけ初期のミッキーマウスやベティ・ブープに代表される「ルーバーホース・アニメーション」——手足が弾力のあるゴムホースのように柔らかく伸び縮みし、目がパイのように丸く、身体全体がリズムに乗ってくにゃくにゃと動くあのスタイルを、Fumi Gamesは全フレーム手描きで再現した。

ゲームの世界はモノクロだ。白と黒のコントラストが強く、影の落ち方が映画的で美しい。ネズミたちは皆あの独特のアニメーションで動き回り、銃声が鳴るたびに派手なカートゥーンエフェクトが爆発する。普通の3DゲームにCuphead的なスプライトを貼り付けたのとはわけが違う。これはFPS空間に本物の手描きアニメーションが存在しているという、ほかに類を見ない体験だ。

Cupheadがこのアートスタイルで横スクロールアクションを作り、世界中に「ルーバーホース・アニメーション」というものを知らしめた。MOUSE: P.I. For Hireはその次の一手として、同じ美学を一人称視点に持ち込んだ。開発したのがポーランドのインディースタジオというのが、また驚きだ。

「アートは唯一無二で、近年のゲームの中で最高クラスのビジュアルだと思う」
— Steam ユーザーレビューより

Push Squareは「Elite Art with FPS Action to Match(トップクラスのアートと、それに見合ったFPS体験)」と評した。このタイトルがすべてを言い表している。アートが先にあって、ゲームプレイがそれに追いついている——そういう設計の作品だ。

動きのリズム感も独特だ。ジャック・ペッパーが走るとき、武器を構えるとき、敵がやられるとき、すべてのアニメーションに1930年代のカートゥーン的な「溜め」と「弾け」がある。単純に「撃つ」という行為が、ゲームを通じて何十回やっても飽きないのは、このアニメーションのクオリティが大きく寄与している。

ジャズが鳴り響く探偵の街——音楽と世界観

このゲームを「見る」ものとして語れるとしたら、「聴く」ものとしても同じくらい語れる。

サウンドトラックを手がけたのはPatryk Scelina。そしてフランスのエレクトロスウィングバンド・Caravan Palaceがフィーチャリングされている。ビッグバンドジャズ、スウィング、トランペットとサックスが主役のホーンセクション——それらが高速FPSの銃撃戦に乗っかると、なんとも言えない独特のグルーヴが生まれる。

GamesRadarがこう書いた。「Cuphead meets Doomなこのブーマーシューターにあとはヘヴィメタルのサントラがあれば完璧だった」——これは皮肉めいた褒め言葉で、実際のところジャズというサウンド選択はこのゲームに完璧に合っている。Doomにヘヴィメタルが必要なように、MOUSEにはジャズが必要だったのだ。

「サントラが最高。エレクトロスウィング好きなら絶対ハマる。」
— Steam ユーザーレビューより

ゲームを起動した瞬間からこの音楽が流れ始め、マウスバーグの街に足を踏み入れた気分になれる。ジャック・ペッパーがハードボイルドな独り言を呟きながら暗い路地を歩く。トランペットが低く鳴る。そこへネズミの手下どもが飛び出してくる——このシチュエーションで、ジャズ以外の音楽は考えられない。

サウンドトラックの目玉のひとつが、Caravan Palaceがゲームのために書き下ろした新曲「Good Mouse」だ。エレクトロスウィングのパンチとスワッガーを現代的なシネマティックな音楽プロダクションに落とし込んだこの曲は、ゲーム発売に先立つ4月2日に各種ストリーミングサービスで先行リリースされた。SpotifyやSoundCloudでも聴ける。

サウンドトラック全体は18曲で構成されており、Patryk Scelinaによって書き下ろされた。発売日の4月16日に各ストリーミングサービスで配信開始され、さらにMondoとのコラボレーションによる限定アナログレコード(ブラック&ホワイト・スプラッターヴァイナル)のリリースも決定している。レコードのジャケットアートはFumi Gamesのチームによる描き下ろしで、コレクターズアイテムとしての価値も高い。

Digital Deluxe版にはこのサウンドトラック全曲のデータが含まれており、ゲーム外でも聴くことができる。ゲームをクリアした後もサントラだけ聴き続けているプレイヤーがいるほどだ。

ゲームプレイ——高速移動×カートゥーン武器×探偵パズル

見た目だけじゃない。MOUSE: P.I. For Hireはゲームとしても、ちゃんと楽しい。

FPSとしての基本は「ブーマーシューター」スタイルだ。Doom(2016)のような高速で立ち回るタイプの戦闘で、じっとしているとあっという間に倒される。ジャック・ペッパーは体力が低い代わりに、素早い動きで敵の攻撃をかいくぐることが求められる設計になっている。

移動の気持ちよさ

このゲームの移動アクションがよくできている。ゲームを進めると以下の能力がアンロックされていく。

  • スピードダッシュ——短距離を瞬時に駆け抜ける
  • 壁走り(ウォールラン)——壁を足場に縦横無尽に移動
  • 二段跳び(ダブルジャンプ)——高い場所への到達や戦闘中の回避
  • ホバリング——空中で一瞬停止して照準を合わせる

これらを組み合わせると、戦闘がまるでダンスのようになる。壁を走りながらトミーガンを連射して、着地と同時にダッシュで敵をかわす——この一連の動きがルーバーホースのアニメーションで表現されると、なんとも言えない爽快感がある。

10種類以上の個性的な武器

武器のラインナップも1930年代の雰囲気に忠実だ。

  • リボルバー——基本の拳銃。精度が高く序盤の頼れる相棒
  • トミーガン(Tommy Gun)——ギャング映画の象徴。連射力が高くコンバット向き
  • カルカノ(Carcano)——遠距離に対応するライフル
  • ダイナマイト——投げて爆発。カートゥーン的なコミカルな爆発エフェクトが楽しい
  • ハンマー——近接武器。敵に接近してたたきつける

それぞれの武器にカートゥーンらしいひねりが加えられており、撃ったときのエフェクトや音の設計が丁寧だ。DualShockersが「10 Best Weapons in Mouse: P.I. for Hire, Ranked」という記事を公開するほど、武器のバリエーションと個性が話題になっている。

「武器は豊富で使い心地もとにかく満足感が高い」
— Steam ユーザーレビューより

消耗パワーアップとメトロイドヴァニア的探索

戦闘中に使える「消耗パワーアップ」も用意されており、一時的に特殊能力を発動させることができる。また、レベルデザインはメトロイドヴァニアの影響を受けており、最初は通れない場所が新しい移動能力を手に入れると通れるようになる——という発見の喜びが随所に仕込まれている。

ただ単に「次のステージへ進む」だけじゃない。探索することで隠し日記や手がかりが見つかり、ストーリーの深みが増す。ゲームをサクサク進めるプレイヤーと、すべてを探索するプレイヤーとでは、体験するストーリーの密度がかなり違ってくる。

探偵パート——これが想像以上に面白い

シューターゲームに「探偵パート」を組み込むというのは、かなり挑戦的なデザインだ。でもMOUSEはそれをちゃんと成立させている。

具体的には、現場の手がかりを調べ、日記を読んで関係者の動機を把握し、鍵のかかった扉の錠前を解除して奥へ進む——といったことをする。ゲームの「静」の部分であり、次の戦闘シーンへの緊張感を高める役割を果たしている。

ゲームには3つの事件(ケース)があり、それぞれ独立しているが、手がかりが別の事件に繋がっていくことがある。プレイヤーは好きな順番でケースを進められる。全24ミッションで構成されており、メインクリアは7〜9時間、コンプリートを目指すと最大25時間かかる。

ストーリー——マウスバーグの闇と陰謀

舞台となるマウスバーグは、表向きは1930年代風の活気ある街だが、裏では腐敗した政治家と犯罪組織が結託している。ジャック・ペッパーは3つの事件を追うなかで、街全体を支配しようとする「大ネズミ党(Big Mouse Party)」の陰謀に気づいていく。

ストーリーの骨格はしっかりしたノワール探偵ものだ。裏切り、汚職、弱者への搾取——1930年代アメリカ文学のお決まりの要素が、ネズミの街という設定に置き換えられて展開される。

主人公のジャック・ペッパーというキャラクターが特に魅力的だ。元警官で元戦争英雄。今は私立探偵として生計を立てている。ハードボイルドな口調でモノローグを語り続けるその声が、Troy Bakerによって演じられている。Varietyのインタビューでも、Troy Baker自身がこの役への思い入れを語っており、単なるキャラクターボイスではなく、本格的な演技として仕上げていることがわかる。

プレイヤーからは「ダイアログ・ストーリー・環境の作り込みの細かさに完全に魅了された」という声が多く上がっている。ゲームが7〜9時間という長さだからこそ、密度の高いストーリーが散漫にならずまとまっている。

「ダイアログ・ストーリー・環境の作り込みの細かさに完全に魅了されてる」
— Steam ユーザーレビューより

批評家の評価——絶賛とIGN炎上事件

MOUSE: P.I. For Hireは批評家からも全体的に高い評価を受けた。Metacriticスコアは81点、OpenCriticは83点(68媒体レビュー後)。しかしこれらの数字以上に、個々のレビューの熱量が高い。

絶賛したメディアたち

PC Gamerはこう書いた。「The best shooter I’ve played in ages. A slick, accomplished shooter that’s more than just an eye-grabbing art style.(何年も遊んだ中で最高のシューター。目を引くアートスタイルだけじゃない、洗練された完成度の高いシューターだ)」

Kotakuは「One of the best first-person shooters I’ve played in many years.(何年もの中で最高のFPSのひとつ)」と評した。

Push Square(PS5専門)は「Elite Art with FPS Action to Match(トップクラスのアートと、それに見合ったFPS体験)」と見出しをつけた。

TechRaptorはレビュータイトルを「It’s Darn Gouda」(ゲームに登場するチーズネタをかけた最高評価の洒落た表現)とした。

共通しているのは、アートスタイルへの絶賛だ。どのレビュアーも「このビジュアルは本物だ」という点では意見が一致している。

IGN 6/10——コミュニティが大反発

唯一の例外といえるのが、IGNのレビューだ。IGNはMOUSE: P.I. For Hireに6/10という評価をつけた。

IGNの批判点は主に2つ。「ゲームプレイが平凡」と「脚本がぎこちない」。「アートは素晴らしいが、その美しい外見の中身がついてきていない」というのが趣旨だった。

これに対して、ゲームコミュニティは猛反発した。YouTubeには「IGN’s Insane Mouse PI For Hire Review」「IGN’s Mouse P.I. Review Is Beyond Terrible」といったタイトルの反論動画が次々と投稿され、多数のプレイヤーが「このゲームは9/10か10/10だ」とコメントした。

「IGNが6/10付けてるけど、少なくとも俺がプレイした限りでは最低でも9/10だよ」
— Steam ユーザーレビューより(IGNへの反応)

批評家スコアよりもSteamの数字のほうが実態を反映しているかもしれない。3,000件以上のユーザーレビューで96%がポジティブという「圧倒的好評」は、単なるファンの熱狂ではなく、きちんとゲームを遊んだ人たちの正直な評価の集積だ。

批評的に公平に見ると

ただ、IGNや一部のレビュアーが指摘した「コンバット面がやや平凡」「ノワールストーリーとシューターが完全には噛み合っていない瞬間がある」という点は、正直に言えば一定の妥当性がある。このゲームの本当の強みはアート・音楽・ストーリーの雰囲気にあり、純粋なゲームプレイの革新性という軸で測ると、DoomやHadesのような突き抜けた強さがあるわけではない。

GamesRadarも「最初の数時間は最高で、それ以降もそこそこ楽しいが、長くなるにつれてやや単調になる」と指摘している。7〜9時間という長さで遊ぶ分には問題ないが、全実績取得の25時間を目指すと後半で繰り返しを感じるプレイヤーもいるようだ。

それでも、このゲームが「インディースタジオが作った本物の芸術作品」であることに変わりはない。Fumi Gamesがこれだけのクオリティのものを世に出したという事実は、業界にとって小さくない出来事だった。

Fumi GamesとPlaySide——このゲームが生まれた背景

MOUSE: P.I. For Hireを作ったのは、ポーランドのインディースタジオ・Fumi Gamesだ。

ポーランドといえばCD PROJEKTがいる国でもあり、ゲーム開発文化が根づいている。そのなかで生まれたFumi Gamesは、Cupheadが証明した「ルーバーホース・アニメーションの可能性」をFPSという新しいジャンルで試みた。

発売当初の予定は2025年だったが、ゲームの品質を高めるために2026年初頭へ延期。さらに3月19日予定だったリリースが4月16日へと再延期された。この「ポリッシュのための延期」が最終的な「圧倒的好評」に繋がったといっていい。

パブリッシャーを務めるのはオーストラリアのPlaySide Studios。インディーゲームの発掘・支援に力を入れているスタジオで、Fumi Gamesの才能を世界へ届ける役割を担った。

発売前のウィッシュリスト登録数は150万件超。これはインディーゲームとしては異例の数字だ。Steamコミュニティでの口コミ、トレーラーへの反応、そしてCuphead好きのゲーマーたちの期待が一気に集まった結果だった。

エディションとDLC——どれを買えばいい?

MOUSE: P.I. For Hireには複数のエディションがある。何を選ぶかによって体験できるコンテンツが変わってくる。

デジタル通常版(Standard)

価格:$29.99(PC・PS5)/ $39.99(Nintendo Switch 2)

メインゲーム本編のみ。7〜9時間のキャンペーンを楽しむには十分。まず試してみたい人向け。

Digital Deluxe版

通常版に以下が追加される:

  • ストーリーDLC——ジャック・ペッパーの新たな冒険(発売日未定)
  • オリジナルサウンドトラック全曲(Caravan Palaceフィーチャリング含む)
  • デジタルコミックブック

ゲームが気に入った場合、サントラだけでも買う価値がある。Deluxe版はそのサントラとDLCがセットになっており、長期的にはコスパが良い選択だ。

パッケージ版(物理版)

発売日:2026年7月10日(予定)

PS5版 Standard:$29.99、Nintendo Switch 2版:$39.99、Collector’s Edition:$59.99

コレクターズエディションにはフィジカルならではの特典が含まれる予定。

ストーリーDLCについて

Digital Deluxe版に含まれるストーリーDLCは、現時点では発売日が未定。Steamではすでにプレオーダーが始まっており、「ジャック・ペッパーの全く新しい冒険」が用意されているとFumi Gamesは告知している。本編が気に入ったプレイヤーへの続報として注目しておきたい。

PC動作環境——ミドルレンジPCで快適に動く

モノクロのカートゥーン風ゲームということもあり、グラフィック負荷は決して高くない。2018〜2019年頃のPCでも十分快適に動作する。

項目 最小要件(1080p/60fps Medium) 推奨要件(1440p/60fps)
CPU Intel Core i5-9500 / Ryzen 5 3400 Intel Core i5-9600 / Ryzen 5 3600
GPU GTX 1060 / RX 580 RTX 3060 / Arc B570 / RX 7600
RAM 12 GB
VRAM 6 GB
ストレージ 11 GB(HDD可)
OS Windows 10

Steam Deck対応も確認済み(Steam Deck Verified)。外出先でも遊べる。GTX 1060クラスのGPUが最低ラインなので、ここ数年で組んだゲーミングPCであれば基本的に問題なく動くはずだ。

プレイヤーたちの声——実際に遊んだ人はどう感じた?

発売から数日で3,000件以上のSteamレビューが集まり、そのうち96%がポジティブという驚異的な数字を叩き出した。いくつか特徴的なレビューを紹介する。

「このゲーム最高!スタイルと雰囲気が圧倒的。武器は豊富で使い心地もとにかく満足感が高い。アートは唯一無二で、近年のゲームの中で最高クラスのビジュアルだと思う。」
— Steam ユーザーレビューより

「サントラが最高。エレクトロスウィング好きなら絶対ハマる」という声も多く、音楽目当てで購入したプレイヤーがゲーム自体にも魅了されているケースが目立つ。

「THE BIG CHEESE——俺的ゲームオブザイヤー候補ナンバーワン」
— Steam ユーザーレビューより(”Big Cheese”はゲーム内のチーズネタとGOTY候補をかけた表現)

一方で、ゲームの短さを指摘する声もある。Steam Discussionでは「The game is completed in 4 hours」というスレッドが立ち、本当に短時間でクリアしたプレイヤーが体験を共有している。探索せずにメインルートだけを進めると4〜5時間でクリアできる場合もあるようだ。ゲームの長さに対して価格の妥当性を感じるかどうかは、プレイスタイルによって変わってくる。

全体的な印象として、「視覚芸術としての体験」を求めているプレイヤーの満足度が特に高く、純粋なシューターゲームとしてのリプレイ性を求めているプレイヤーにはやや物足りなさを感じさせることがある——というのが実態に近い評価だと思う。

似たゲームが気になる方へ

MOUSE: P.I. For Hireのようなアート重視のインディーゲームや、個性的な世界観のFPSが好きな方には、以下のゲームもきっと楽しめるはずだ。

Cupheadのように手描きアニメーションと独特の世界観が融合したゲームを求めるなら、こちらも要チェック。ルーバーホースの美学を横スクロールアクションで体験できる原点とも言える作品だ。


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1930年代のレトロな雰囲気やノワールテイストが好きで、もっとストーリー重視の体験がしたい方にはこちらも相性がいい。世界観の作り込みとFPSを組み合わせた系譜の作品だ。


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7〜9時間という長さは、長すぎず短すぎず、ちょうどいい。週末の2〜3日で遊びきれる濃密なシングルプレイヤー体験を探しているなら、今すぐSteamでウィッシュリストに追加……いや、そのまま購入してしまっていい。

ジャック・ペッパーがマウスバーグの路地に降り立つ瞬間、あのジャズのイントロが流れ始める瞬間——それだけで、$29.99の価値は十分にある。

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