「Homeworld 3」地形効果とメガリスで艦隊を操る宇宙3D RTS
宇宙の深淵に艦隊を展開したとき、頭上に巨大な遺跡の残骸が浮かんでいた。あれを盾にすれば敵の射線を切れる——そう気づいた瞬間、このゲームが単なる「宇宙版将棋」ではないことを実感した。Homeworld 3は、平面的な宇宙空間という概念をぶち壊し、廃墟の影に隠れながら艦隊を動かす立体的な戦いを体験させてくれる作品だった。
2024年5月13日に発売されたこのゲームは、前作から約20年ぶりとなるシリーズの新作だ。開発はBlackbird Interactive、販売はGearboxが担当した。RTSというジャンルがPC市場でかつてほどの勢いを失いつつある中で、Homeworldというブランドが現代に蘇ったこと自体、多くのファンにとって長年待ち望んだ出来事だったはずだ。

実際にプレイしてみると、地形効果を活かした戦術の幅、メガリスと呼ばれる巨大遺跡の存在感、そしてCo-op対応のWarゲームモードといった新要素が、旧来のファンにも新規プレイヤーにもしっかりと刺さる設計になっていることがわかった。この記事では、そうした体験を軸に「Homeworld 3とはどんなゲームか」を掘り下げていく。
こんな人に読んでほしい
- 宇宙を舞台にした3D RTSに興味がある人
- HomeworldシリーズをPC時代から追っているファン
- 地形・遮蔽物を活かした戦術的なゲームプレイが好きな人
- 友達とCo-opで楽しめるストラテジーゲームを探している人
- Steamでの評価が賛否両論なゲームの実態を知りたい人
Homeworld 3とはどんなゲームか
Homeworld 3は、宇宙を舞台にしたリアルタイムストラテジーゲームだ。プレイヤーは艦隊の指揮官として、フリゲートや空母、戦闘機など多種多様な宇宙船を指揮しながらミッションをこなしていく。
シリーズの特徴である完全3D空間での艦隊戦はそのままに、今作では「地形」という概念が大幅に強化された。宇宙空間にただ漂うだけでなく、廃墟の遺跡や巨大な小惑星の破片、古代文明が残したメガリス構造物といった立体的な地形物が戦場に散らばっている。これらを活用して敵の射線を遮ったり、待ち伏せポイントを作ったりすることが、このゲームの戦術の核心になっている。
日本語字幕にも対応しており、ストーリーを追いながらプレイできる点もありがたい。シリーズ未経験者でも設定を理解しやすい配慮がされている。
基本情報
| タイトル | Homeworld 3 |
|---|---|
| ジャンル | リアルタイムストラテジー(RTS) |
| 開発 | Blackbird Interactive |
| 販売 | Gearbox Publishing |
| 発売日 | 2024年5月13日 |
| 対応プラットフォーム | PC(Steam) |
| 日本語対応 | 字幕あり |
| プレイ人数 | シングル / Co-op最大3人 / PvP |
| 価格(発売時) | 約5,900円(Steam) |
20年ぶりの続編——シリーズの歴史と今作の位置づけ
Homeworldというシリーズを知らない人のために、少し背景を説明しておきたい。初代Homeworldは1999年にRelic Entertainmentが開発したRTSで、完全3Dの宇宙空間で艦隊を指揮するというアイデアが当時のゲーマーに大きな衝撃を与えた作品だった。続編のHomeworld 2が2003年に発売されて以来、シリーズはしばらく沈黙を続ける。
その間、GearboxがシリーズのIPを取得し、2015年には初代と2のリマスター版がリリースされた。そして2024年5月、ついに正当な続編としてHomeworld 3が登場したわけだ。約21年という空白期間は、ファンにとって長すぎるほど長い待ち時間だった。
「Homeworld 2から20年以上待った。発売日に即買いした。この艦隊戦の感触は他のRTSでは絶対に出ない」
このような声が多くのファンから上がっていたように、発売前の期待値は相当高かった。プレイしてみると、開発チームがその期待に応えようと真剣に取り組んだことが随所に伝わってくる。グラフィックは現代基準で美しく、艦隊の動きや爆発エフェクトは見ていて飽きない。

地形効果とメガリス——このゲームの最大の新機軸
Homeworld 3で最も印象的だったのが、地形の扱い方だ。従来のRTSでいう「高低差」「森」「川」といった地形要素を、宇宙空間に持ち込んだのがメガリスと呼ばれる巨大構造物群だ。
メガリスは古代文明が残した遺跡で、そのスケールは圧倒的だ。巨大な柱状の遺物が宇宙空間に林立しており、その間を縫うように艦隊を誘導することができる。この構造物が戦術に与える影響は大きく、たとえば以下のような状況が生まれる。
- 大型艦の射線が遮られることで、小型艦での回り込み攻撃が有効になる
- メガリスの陰に艦隊を隠し、奇襲のタイミングを計ることができる
- 敵がメガリスに沿って移動してくるルートを予測し、待ち伏せができる
- 修理中の艦を遮蔽物の後ろに退避させながら戦線を維持できる
この「宇宙に地形がある」という感覚は、プレイしてみると思った以上に新鮮だった。従来のRTSで当たり前だった地形活用の面白さが、3D宇宙空間という舞台で展開されるのだ。
「地形活用の奥深さは本物。遮蔽物を使った戦術が決まったときの気持ちよさは他のRTSとは別次元」

ただし、この3D空間での操作は慣れるまで時間がかかる。カメラ操作や艦隊の移動指示が三次元的なため、最初の数ミッションは思うように動かせずもどかしさを感じた。これはシリーズ共通の課題でもあり、RTS初心者にはやや高い壁になる部分だ。
艦隊の種類と編成の醍醐味
Homeworld 3では、プレイヤーが指揮できる艦種が豊富に用意されている。戦闘機のような小型のインターセプター、フリゲートなどの中型艦、そして巨大な空母や戦艦クラスの大型艦まで、それぞれに役割と特性がある。
艦隊編成の基本的な考え方はRPGのパーティー編成に近い。近距離で火力を出す重爆撃機、素早く敵の小型艦を排除するインターセプター、体力の高いフリゲートを壁にしながら後方から大型艦が砲撃する——こうした連携を意識しながら編成を組む面白さがある。
艦隊の生産はキャリア(母艦)で行う。資源を採掘しながら新たな艦を建造し、損耗した部隊を補充していくリソース管理の要素も健在だ。ただし、キャンペーンモードでは前のミッションで生き残った艦がそのまま次のミッションに持ち越される「永続艦隊」の概念が採用されており、大切に戦うことへの動機づけがある。
「ミッションをまたいで艦隊が持ち越される仕組みがいい。損耗しないように動かすのが楽しい。戦略的な重みが違う」

この永続艦隊の仕組みは初代Homeworldから受け継がれたシリーズの伝統だ。お気に入りの艦を失ったときのダメージは大きく、それゆえに戦術的な判断に重みが生まれる。
キャンペーンモードの構成と物語
シングルプレイのキャンペーンは、シリーズの正当な続編として前作の物語を引き継いでいる。主人公はImogen S’jetiという指揮官で、宇宙を脅かす謎の勢力に立ち向かうというストーリーが展開される。日本語字幕対応のおかげで、テキストをしっかり追いながらプレイできた。
キャンペーンの各ミッションは独立したマップを舞台にしており、ミッションごとにメガリスや廃墟の配置が異なる。前述の永続艦隊システムにより、序盤で大きな損害を受けると後半のミッションが難しくなる構造だ。
ストーリーの評価については賛否がある。設定の掘り下げは丁寧だが、全体のボリュームはやや短く感じた。長年待ち続けたファンにとっては「もっと遊びたかった」という気持ちが残るかもしれない。
「キャンペーンは悪くないが短い。7〜8時間でクリアできてしまった。あとはWarゲームモードで遊んでいる」

この「キャンペーンが短い」という声は複数のプレイヤーから上がっていた。Homeworld 2のキャンペーンに満足感を覚えたファンほど、物足りなさを感じる可能性がある。
Warゲームモード——Co-op対応の新モードの実態
今作の目玉新機能のひとつがWarゲームモードだ。最大3人でのCo-op対応となっており、ランダム化されたシナリオの中で艦隊を育てながら次々と押し寄せる敵の波に対処していく、ローグライト的な構造になっている。
このモードのポイントは、ミッションをクリアするごとに艦隊が強化され、選択肢を積み上げながら最終ボスへと向かう流れだ。友達と3人でロールを分担しながら協力するプレイは、キャンペーンとはまた違う楽しさがある。
一人でもプレイ可能で、ソロでの挑戦も十分に楽しめる設計になっている。ただし、Co-opで友達と連携したときの達成感はひとり遊びとは段違いだ。
「Warゲームモードは3人でやると本当に面白い。役割分担して動くとキャンペーンより熱くなれる」

このモードはアップデートによって継続的にコンテンツが追加されており、発売後も遊び続けられる要素として機能している。キャンペーンが短いという批判に対する回答として、このWarゲームモードの存在は重要な意味を持っている。
グラフィックとサウンドの完成度
視覚的な完成度は高い。宇宙空間の広大さを感じさせる背景、光を反射する艦体の金属質感、メガリスの重厚な存在感——これらが組み合わさってスクリーンショットに値するシーンが何度も生まれた。
特に艦隊戦のエフェクトが気持ちいい。ミサイルの軌跡、爆発の連鎖、シールドが弾かれるときの光の散り方——RTSというジャンルでここまで視覚的な満足感を与えてくれる作品はそう多くない。
サウンドデザインも秀逸だ。エンジン音、武器の発射音、そして艦が撃墜されたときの静かな爆発音。宇宙という無音の空間の演出と、戦闘の迫力を両立させている。BGMはシリーズ伝統のオーケストラ調で、プレイ中の没入感を高めてくれる。
「グラフィックは文句なし。特に大型艦が撃沈されていくシーンの演出が最高。ゲームとして遊びながら眺めていられる」

Steamでの評価が「まちまち」になった理由
発売直後、国内外のメディアレビューではGaming Trendが100/100、Shacknewsが90/100と高評価だったHomework 3だが、Steamのユーザーレビューでは「まちまち」という評価になった。なぜそのようなギャップが生まれたのかを整理しておきたい。
Steamでの評判が低下した主な原因は以下の点に集約される。
発売時のパフォーマンス問題
発売直後、多くのプレイヤーからフレームレートの不安定さやロード時間の長さが報告された。RTSというジャンルはCPU負荷が高く、大規模な艦隊戦では特にパフォーマンスが落ちるという声が目立った。
「大艦隊戦でカクつく。RTX3080でも一定の戦場規模を超えるとフレームが落ちる。最適化が甘いと感じた」
開発チームがその後のアップデートで改善に動いてくれているが、発売時点での体験がレビューに色濃く反映された形だ。
キャンペーンのボリューム不足
前述のように、キャンペーンのボリュームに対する不満も評価を下げた要因だ。20年以上待ち続けたファンの期待値は高く、「もっと長いストーリーを期待していた」という声が多かった。
一部のゲームデザイン変更への抵抗感
シリーズファンの中には、今作でのゲームデザインの変更点に馴染めなかった層もいた。メガリスによる地形効果の導入は新鮮だが、従来の「広大な宇宙空間での艦隊戦」の感覚が変わったという意見も一定数あった。
「Homeworld 2の広い宇宙空間の自由な艦隊戦が好きだった。今作は地形が多すぎて窮屈に感じることがある」
こうした批判は、新規プレイヤーよりもシリーズ経験者から多く出ていた。長年のファンがどこに価値を置いているかによって、評価が分かれた形だ。

発売後のアップデートと現在の状態
Homeworld 3は発売後もアップデートが続いており、初期に指摘されたパフォーマンス問題や各種バグへの対処が行われてきた。Warゲームモードへの新コンテンツ追加も進んでいる。
発売から時間が経った今、パフォーマンス面での不満は当初より緩和されており、「今からプレイするなら発売直後よりも快適」という声が増えている。Steamのレビューも徐々に改善傾向を見せている。
「発売から半年後に買ったけど、動作は安定していた。パッチが当たった今の状態で遊べてよかったかもしれない」

開発チームがコミュニティの声に耳を傾けながらゲームを改善し続けてくれていることは、長期的にプレイしていくうえで大きな安心感につながる。
このゲームが刺さる人・刺さらない人
Homeworld 3を実際にプレイして、ある程度はっきりと「合う人・合わない人」の輪郭が見えてきた。
刺さる人
- RTSが好きで3D空間での艦隊戦に魅力を感じる人
- HomeworldシリーズをPC時代から追いかけているシリーズファン
- 地形や遮蔽物を使った戦術的なプレイが好きな人
- Co-opで友達と戦略ゲームを楽しみたい人
- SF世界観と美しいビジュアルに価値を感じる人
刺さらない人
- StarCraftやAge of Empiresのような高速マイクロ操作が好きな人(Homeworldは比較的ゆっくりとした戦術ゲームだ)
- 長大なキャンペーンをシングルプレイで楽しみたい人(ボリューム面での不満が出やすい)
- RTSが初めてで入門ゲームを探している人(3D操作の習熟が必要なため敷居が高い)
- マルチプレイ・Co-opに興味がなく、シングルプレイのみで完結させたい人
Homeworld 3のシステム要件と動作環境
RTSというジャンルはCPU負荷が高く、Homeworld 3も例外ではない。大規模な艦隊戦を快適に動かすためには、ある程度のスペックが必要だ。
| 最低スペック | 推奨スペック | |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 64-bit | Windows 10/11 64-bit |
| CPU | Intel Core i5-8600K / AMD Ryzen 5 2600X | Intel Core i7-9700K / AMD Ryzen 7 3700X |
| メモリ | 8GB RAM | 16GB RAM |
| GPU | NVIDIA GTX 1070 / AMD RX 5700 | NVIDIA RTX 2080 / AMD RX 6800 XT |
| ストレージ | 50GB以上 | 50GB以上(SSD推奨) |
発売当初に報告されたパフォーマンス問題を踏まえると、推奨スペックに近い環境でプレイすることを強くおすすめしたい。特に大艦隊戦ではGPU・CPUともに高負荷になるため、余裕を持ったスペックが快適なプレイに直結する。
他のRTSとの比較——Homeworld 3の立ち位置
PC向けRTSという市場で、Homeworld 3はどこに位置するゲームなのかを整理しておきたい。
StarCraft IIやAge of Empires IVといった地上RTSと比べると、Homeworld 3は戦術的なじっくりプレイが中心で、操作速度(APM)への要求は比較的低い。反射神経よりも、状況判断と艦隊配置の読みが問われる設計だ。
同じ宇宙RTSとして過去に存在したArmada系の作品と比べると、グラフィックと3D操作の自由度は圧倒的に高い。ただし、資源管理やベース建設の要素は薄く、純粋な艦隊運用に特化した印象だ。
「StarCraftのような速いRTSとは全然違う。じっくり考えながら艦隊を動かすのが好きな自分には合っていた」
2024年のRTSシーンにおいて、Homeworld 3は明確に「宇宙3D艦隊RTS」というニッチを担っており、このジャンルでの競合はほぼ存在しない。シリーズファンにとってはほぼ唯一の選択肢と言えるだろう。
Warゲームモードの詳細——ローグライト艦隊戦の実際
Warゲームモードについて、もう少し詳しく掘り下げておきたい。このモードは最大3人Co-op対応のローグライト的な構造を持つ新モードで、Homeworld 3の「発売後の遊び続けられる要素」として機能している。
ゲームの流れとしては、まず最小限の艦隊からスタートし、ランダムに生成されるミッションをクリアしながら艦隊を強化していく。クリアのたびに強化カードを選択でき、艦の能力や艦隊の特性を自分好みにカスタマイズしていける。最終的なボス戦に向けて艦隊を育て上げる過程が、このモードの核心だ。
3人で役割を分担するプレイが特に面白い。一人がタンク役の大型艦を担当し、一人が高速な小型艦隊で敵を翻弄し、一人が資源採掘と艦隊補充を担当する——といったように、それぞれの動きが噛み合ったときの爽快感がある。
「Warゲームモードをソロでやるのと3人でやるのとでは体験が全然違う。友達を誘ってやると毎回違う展開になって飽きない」
このモードへのアップデートが続いていることも、長期的な遊びを支えている。新マップや新ミッションタイプが定期的に追加されており、発売から時間が経った今も新鮮さが保たれている。
宇宙の視覚表現——艦隊が動く「舞台」としての世界観
Homeworld 3を語るうえで外せないのが、世界観の美しさだ。RTSというジャンルはカメラを引いてプレイすることが多く、個々のユニットのディテールよりも戦場全体の視認性が重視される傾向がある。しかしHomeworld 3では、ズームインしたときの艦のディテールも妥協していない。
メガリスの設定は、単なるゲームメカニクス上の地形要素に留まらない。古代文明が残した構造物という世界観の核心に関わる存在で、ストーリーにも深く絡んでくる。その巨大さと神秘的な佇まいは、宇宙RTSの「戦場」に独自の空気感をもたらしている。
星雲の中を航行するシーン、廃墟の回廊を艦隊が通り抜けるシーン——こうした映像的な見せ場がミッションの節目に用意されており、ゲームとしての体験に映画的な演出が加わっている。
「ゲームとして遊ぶだけでなく眺めていたくなる。メガリスの前に艦隊を並べたスクリーンショットを取りまくった」
キャンペーンのシナリオを深掘り——Imogen S’jetiと銀河の脅威
ストーリーの中心となるのはImogen S’jetiというキャラクターだ。彼女はシリーズの重要な遺産である「ハイパースペースコア」の守護者として、宇宙を脅かす新たな勢力「Anomaly」と戦うことになる。
前作Homeworld 2の主人公Karan S’jetとの関係や、ハイパースペースコアにまつわる深い設定が、ストーリーの重要な背景として機能している。シリーズ未経験者にとってはやや難解な部分もあるが、日本語字幕でコーデックスを読んでいけばある程度補完できる。
ストーリー自体の完成度については、評価が分かれるところだ。世界観の広がりと設定の深さは高く評価されているが、キャラクターの掘り下げが浅く感じるという意見もあった。7〜8時間というキャンペーンの長さは、この設定世界の奥行きを考えると確かに物足りない部分がある。
「世界観はすごく好き。でもストーリーが駆け足で終わってしまった感がある。もっとキャラクターたちと一緒にいたかった」
難易度設定と学習曲線
Homeworld 3の難易度設定は複数用意されており、RTS初心者からシリーズ経験者まで対応している。ただし、3D空間での操作という根本的なハードルは難易度設定では変わらないため、最初の数ミッションはどの難易度でもある程度の慣れが必要だ。
チュートリアルはあるが、すべての要素を丁寧に教えてくれるわけではない。特にカメラ操作と艦隊の移動指示を三次元的に行う感覚は、実際にプレイして体で覚えるしかない部分が大きい。
一方で、慣れてきたときの達成感は大きい。地形を活かした戦術が決まったとき、メガリスの影から奇襲を成功させたとき——そういった瞬間に、このゲームが求める操作習熟の意味を実感できる。
「最初はカメラ操作で迷子になっていたけど、慣れてからは本当に楽しくなった。RTSの中でも特に3D操作に慣れるまでが山場だと思う」

まとめ:21年の沈黙を経て届いた宇宙RTSの現在形
Homeworld 3は、完璧な作品ではない。発売時のパフォーマンス問題、キャンペーンのボリューム不足、3D操作の学習コスト——これらはプレイヤーによっては大きな障壁になりうる。Steamでの「まちまち」という評価は、そうした課題を正直に反映したものだ。
しかし同時に、このゲームにしかない体験があることも確かだ。メガリスが点在する宇宙空間で艦隊を動かす感覚、地形を読んで奇襲を成功させる瞬間の手応え、Co-opで友達と役割を分担しながら戦う面白さ——これらは2024年のPC向けゲームの中で、Homeworld 3だけが提供できる体験だ。
シリーズファンにとっては「21年待った価値はあったか」という問いへの答えは、人によって異なるだろう。完全に期待通りではなかったかもしれないが、Homeworldというシリーズが現代に生き続け、新しいかたちで進化しようとしている事実は、それ自体に意義がある。
宇宙艦隊RTSというニッチなジャンルを愛するなら、Homeworld 3は間違いなく触れる価値のある作品だ。特にWarゲームモードを友達と遊ぶことを視野に入れているなら、発売から時間が経った今のほうが、最初よりも洗練されたかたちで体験できる。
Homeworld 3は、宇宙と艦隊と戦術が好きな人にとって、今なお発見が続くゲームだ。

