バイオハザード RE:4 レビュー:18年越しのリメイクが「完璧」に近い理由と、それでも言いたい不満
2005年に発売されたバイオハザード4を初めてプレイしたとき、「ゲームってここまでできるんだ」と素直に驚いた記憶がある。農村から始まり、城、そして孤島へ。三人称視点のアクションホラーとして、当時のゲーム業界に対して圧倒的な更新を示した作品だった。
そのバイオハザード4が、2023年3月24日にリメイクされた。
正直なところ、最初は不安があった。「2005年の作品のリメイクなんて、劣化版にしかならないんじゃないか」という疑念だ。バイオハザードRE:2、RE:3を経てREエンジンの品質は理解していたが、それでもバイオ4という「完成されたゲーム」を今さら作り直す意味があるのかと思っていた。
結論から言う。その不安は全部外れた。そして同時に、いくつかの不満が新たに生まれた。
この記事では、バイオハザード RE:4を約20時間プレイして感じた「本当のところ」を書く。メタスコア93点、累計販売本数1000万本(2025年時点)という数字が示す高評価の理由と、それでも気になる欠点を正直に伝えていく。
公式トレーラー
バイオハザード RE:4 公式トレーラー(Resident Evil公式チャンネル)
- バイオハザード4の原作をプレイしたことがあり、リメイクが気になっている人
- サバイバルホラーかTPSか、どちら寄りか知りたい人
- DLC「Separate Ways」の内容が知りたい人
- 原作との違い・変更点を把握してから買いたい人
- PC(Steam)でのパフォーマンスが気になっている人
バイオハザード RE:4の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | バイオハザード RE:4(Resident Evil 4 Remake) |
| 開発・販売 | カプコン |
| 発売日 | 2023年3月24日 |
| プラットフォーム | PC(Steam)、PS4、PS5、Xbox Series X|S |
| ジャンル | TPSサバイバルホラー |
| 価格 | 7,590円(通常版) |
| メタスコア | 93点(PC版) |
| Steam評価 | 圧倒的に好評(157,000件以上) |
| 累計販売本数 | 1000万本突破(2025年4月時点) |
| 使用エンジン | REエンジン |
| 言語 | 日本語フルボイス対応 |
| DLC | Separate Ways(エイダ編)、マーセナリーズ(無料) |
ストーリー——原作を知っていても楽しめる再構成
物語の骨格は原作と同じだ。米国政府のエージェント、レオン・S・ケネディが大統領令嬢のアシュリー・グラハムを救出するために、スペインの辺鄙な農村に単身乗り込む。そこで待ち受けていたのは、「ロス・イルミナドス」という宗教団体に支配された村人たちだった。
ただし「骨格は同じ」という話であって、細部の描き方はかなり変わっている。原作の台詞は映画的な誇張が強く、レオンの軽口やルイス・セラのコミカルな振る舞いはある種のB級ムービー的な空気感を作っていた。リメイク版はそれを現代的にリライトしており、キャラクターたちの心理描写が厚くなっている。
特に大きな変化はルイスだ。原作では「謎めいた協力者」として消耗品的に扱われていたが、リメイク版では彼の過去と葛藤が丁寧に描かれており、終盤のシーンで受けるダメージが段違いに大きくなっている。
アシュリーのキャラクター造形も刷新された。原作の彼女は守られるだけの存在という印象が強かったが、リメイクではレオンとの関係性に感情的な厚みが加わり、単なる護衛対象ではなく「一緒に生き延びようとしている仲間」として機能している。
ルイスの掘り下げが想定外によかった。原作での扱いを知ってるだけに、余計に刺さる。
出典:Steamユーザーレビュー
ただ、原作の「軽さ」が好きだったプレイヤーにとっては、このリライトが「重すぎる」と感じられる面もある。バイオ4特有のジョーク的な雰囲気——「俺のコートを汚しやがって」「ハンドガンを変えてやれ」といった台詞の数々——は大幅に削られており、代わりに緊張感のある会話が増えている。これは好みの問題だが、原作のノリを期待すると少し戸惑うかもしれない。
戦闘システム——「パリィ」が戦闘の質を一段引き上げた
バイオハザード RE:4の戦闘は、原作から大きく進化している。最も重要な追加要素がナイフによる「パリィ」だ。
原作での戦闘は「撃つ→倒れた敵の頭や膝を狙う→格闘で追い打ち」というサイクルが基本だった。RE:4でもこのサイクルの骨格は残っているが、そこに「敵の攻撃を直前にナイフで受け流す」パリィが加わったことで、戦闘の選択肢が格段に広がった。
パリィには耐久度があるナイフを消費するが、タイミングが合えば敵の攻撃を無効化した上で格闘カウンターに繋げられる。チェーンソーを振り回す村人にもパリィは有効で、成功したときの爽快感はひとしおだ。
また、移動しながらの射撃が可能になったことも戦闘の質を変えている。原作では「立ち止まらなければ銃が構えられない」という仕様だったが、リメイクではバックステップしながら照準を合わせることができる。これにより、接近してくる敵に対して後退しながら撃ち続けるという、より動的な立ち回りが生まれた。
パリィが気持ちよすぎる。チェーンソーおじさんにパリィ決めて格闘フィニッシュできたときの達成感は原作にはなかった体験。
出典:Steamユーザーレビュー
ナイフには耐久度が設定されており、使い続けると破損する。これを「使い捨て消耗品」と捉えるか「リソース管理の面白さ」と捉えるかで評価が分かれている。個人的には、ナイフを惜しみながら使うプレッシャーがゲームに緊張感を加えていると感じたが、「原作の方が使い勝手がよかった」という不満も理解できる。
後述するが、カメラとアシュリーのAIに関してはプレイ中に何度か歯ぎしりした。それほど戦闘の完成度が高いだけに、余計に目立つ欠点だ。
グラフィックと没入感——REエンジンが作り出す「怖さ」
REエンジンによるビジュアルは、ひたすら美しい。かつ怖い。
農村の薄暗い民家、城の荘厳な廊下、島の工業的な施設——それぞれの環境が異なる「怖さの文脈」を持って描かれており、ただ暗いだけでなく光と影の使い方が巧みだ。松明の火が揺れる農村のシーンは、スペインの山奥に本当にいるような感覚を作り出していた。
敵キャラクターのデザインも刷新されている。ガナードと呼ばれる村人たちは、原作の「動く人形」的な不気味さとは異なり、かつては人間だったことが伝わるような造形になっている。目が白濁し、意思を持たない表情で迫ってくる様子は、原作とは別種のホラーを生み出していた。
PC版はフレームレートの上限が解放されており、高スペックマシンなら120fps以上でのプレイも可能だ。そのなめらかな動きの中で敵が迫ってくる体験は、コンソール版とは別の気持ちよさがある。ただし推奨スペック(RTX 2070 Super相当)は決して低くないため、ミドルレンジ以下のPCでは設定を落とす必要がある点は注意が必要だ。
リソース管理の緊張感——弾薬とお金と箱の中身
バイオ4シリーズの特徴のひとつに「インベントリ管理」がある。リメイクでも、アタッシュケースに武器・弾薬・回復アイテム・宝石などを詰め込んでいく仕組みは健在だ。
アイテムの配置には形状があり、縦長のショットガンと横長のグレネードランチャーをどう組み合わせて空きスペースに収めるか、という「ケースのパズル」が地味に楽しい。序盤はケースが狭くて苦しいが、商人からアタッシュケースを購入してスペースを広げていくことで、中盤以降は取り回しが楽になっていく。
商人「The Merchant(商人)」との取引システムも引き継がれている。武器の購入・アップグレード、回復アイテムの補充、宝石類の売却——この商人の存在がゲームにRPG的な要素をもたらしており、「次はどの武器を強化しようか」という楽しみが周回を促す。
アタッシュケースのパズルが地味にクセになる。ぴったりハマったときの快感、わかる人だけわかる。
出典:Steamユーザーレビュー
宝石・宝飾品の組み合わせで価値が上がる「コンビネーション」システムも健在だ。ルビーとサファイアの組み合わせ、といった組み合わせを発見したときの小さな達成感が、探索の動機付けになっている。
アシュリー護衛の光と影——AIの改善と後退
バイオ4最大の「ゲームプレイ上の個性」はアシュリーの護衛だと思っている。彼女を連れて村人の群れを突破する体験は、他のゲームではなかなか味わえないものだ。リメイクでもこの核心は引き継がれているが、AIの仕様には賛否がある。
原作のアシュリーは「待機コマンド」が使えた。安全な場所に彼女を待機させ、レオン単独で敵を掃討してから合流するという戦術が有効だった。リメイクではこの待機指示が廃止されており、常にレオンの後ろをついてくる形になっている。
さらに、障害物への引っかかりや狭い通路での挙動など、AIの経路探索が原作より劣化していると感じる場面があった。敵に囲まれた状況でアシュリーが邪魔な位置に立ち続けて射線が通らない、という状況は何度か経験した。
カメラが木箱に吸い込まれて何も見えないのに、アシュリーが敵に掴まれてゲームオーバー。これが18年前より改善されてないのは正直ガッカリ。
出典:Steamユーザーレビュー
ただし、アシュリーの「存在感」そのものはむしろ増している。護衛対象として追い回しているうちに愛着が湧く設計は健在で、終盤に彼女が見せる行動には原作より感情が乗った。AIの欠点とキャラクターとしての魅力は別の話として評価すべきだろう。
カメラ問題——唯一の「これは困る」欠点
率直に書く。このゲームのカメラは問題がある。
TPSゲームにおいてカメラは生命線だが、バイオハザード RE:4では壁や木箱、柱といった障害物にカメラが吸い込まれることがある。特に狭い通路や部屋の隅での戦闘中、画面が物体に遮られて視界がゼロになる状況が発生する。
これは原作にも問題があったとはいえ、2023年の三人称視点ゲームとしては改善が追いついていないと感じる。「18年前の原作より悪化している」という批判は言い過ぎかもしれないが、「現代水準には達していない」という指摘は妥当だと思う。
特に苦しかったのは城内の一部屋で、低い天井と複数の敵が組み合わさった状況だ。カメラが安定しないまま複数の敵に囲まれ、どこに何がいるかわからない状態でゲームオーバーになった。
ゲーム自体は最高なんだけど、カメラだけが本当に惜しい。柱に近づくと視界ゼロになるのは2023年のゲームとして擁護できない。
出典:Steamユーザーレビュー
ゲームの完成度が高いだけに、カメラの欠点が余計に目立つ。ここは次回作——あるいはアップデートでの改善を期待したい部分だ。
原作との比較——何が変わり、何が残ったか
原作をプレイ済みの人が気になるのは「どこが変わったか」だと思うので、主な変更点を整理しておく。
良くなったと感じる変更
パリィシステムの追加は先述の通り、戦闘に深みをもたらした。また、移動射撃の実装でゲーム全体のテンポが上がっている。
ストーリーのリライトについては前述した通り、キャラクターの心理描写が丁寧になっている。ルイスの掘り下げは特に秀逸で、原作プレイヤーほど終盤のシーンが刺さる。
クラフトシステムの追加も良い変化だ。拾った素材から弾薬や手榴弾を作れるため、リソース管理の選択肢が増えた。「ここは弾薬を温存してナイフで凌ぐか、クラフトしてしまうか」という判断がゲームに厚みを加えている。
賛否が分かれる変更
QTEの大幅削減は評価が二極化している。原作はロケットランチャーを飛び越えたり、梯子を登りながらナイフを投げたりと、QTEを活用したシネマティックなシーンが多数あった。リメイクではそのほとんどが削除されており、「戦闘に集中できる」と評価する人と「印象的なシーンが消えた」と感じる人に分かれる。
ナイフの耐久度も同様だ。「消耗品という緊張感が生まれた」という評価と「原作の使い勝手がよかった」という不満が共存している。
消えてしまったもの
原作の軽口満載の雰囲気は後退した。「やれやれだぜ」的なB級映画感は現代的な緊張感に置き換えられており、それ自体は自然な判断だが、原作のあの「軽さ」が好きだった人には少し寂しいかもしれない。
アシュリーの待機コマンドが消えたことも、一部のプレイヤーには戦術の幅が狭まったと感じられている。
DLC「Separate Ways」——エイダ視点で見た本編の裏側
2023年9月21日に配信されたDLC「Separate Ways(セパレート ウェイズ)」は、本編と並行して行動していたエイダ・ウォンの視点を描く全7チャプター構成のシナリオだ。
価格は1,000円(税込)とリーズナブルで、クリアまでの目安は初見で5〜7時間ほど。本編とは異なるルートや敵の出現パターンで、同じ世界をまったく別の角度から体験できる。
エイダ固有のアクションとして「フックショット」が追加されている。高い場所へのアクセスや敵との距離を一瞬で詰める移動アクションで、本編のレオンとは異なるスピード感の戦闘スタイルを生み出している。
ストーリー面では、本編で「なぜエイダがそこにいたのか」「何を目的に動いていたのか」という謎が解き明かされる。本編をクリアしてからプレイすることで、同じシーンを別の視点から見直す楽しさがある。
Separate Waysが予想以上の出来だった。フックショットの使い心地がよくて、本編とは違うテンポで楽しめる。エイダのキャラクターが本編より掘り下げられてて1,000円は安すぎ。
出典:Steamユーザーレビュー
MetacriticのPS5版スコアは89点と高評価だ。本編の補完としての完成度は高く、バイオ4の世界をもう少し楽しみたい人には素直にお勧めできる。
マーセナリーズモード——無料で遊べるスコアアタック
本編クリアで解放される「ザ・マーセナリーズ」は、制限時間内に敵を倒してハイスコアを目指すモードだ。2023年4月7日に無料DLCとして配信された。
本編で培った戦闘スキルをフルに発揮できる設計になっており、連続コンボや立ち回りの効率を突き詰めると「本編より楽しいまであるぞ」という声が出るほど高い評価を受けている。全3ステージをSランク(10万ポイント以上)でクリアすると「ハンドキャノン」という強力な武器が解放される報酬もある。
キャラクターはレオン、ルイス、アシュリー、ハニガン、クラウザーなど複数が選べ(一部は解放条件あり)、それぞれが固有の武器セットと「バレットラッシュ」という必殺技を持っている。1本ずつのクリア時間が本編より短いため、隙間時間に遊びやすい点も好まれている。
ただしマーセナリーズは本編のストーリーとは完全に切り離されているため、「シナリオの延長を楽しみたい」という人よりも「戦闘の腕前を磨きたい」「スコアアタックが好き」という人に向いている。
周回プレイの引力——やり込み要素と難易度設定
バイオハザード RE:4は1周クリアで終わるゲームではない。電撃オンラインのレビュアーが「気づいたら7周目に突入」と書いたのは誇張ではなく、このゲームには周回を促す設計が随所に仕込まれている。
難易度は「アシスタント」「スタンダード」「ハードコア」「プロフェッショナル」の4段階で、最難関のプロフェッショナルは敵の一撃が致命的で、回復アイテムの出現頻度も絞られる。本編をクリアするとアンロックされるこの難易度での攻略が、上級プレイヤーの目標になっている。
周回特典として、前周回で獲得した武器の強化状態を引き継ぐことも可能だ(引き継がずに完全新規スタートも選べる)。強化した武器を持って次の難易度に挑む「ニューゲーム+」的な楽しみ方と、リソース管理をゼロから攻略するストイックな楽しみ方の両方に対応している。
1周クリアして「もう一周やろう」ってなるゲームは久しぶりだった。ルートの組み立てを変えたり、武器を絞ってみたり、自然と探求したくなる設計が上手い。
出典:Steamユーザーレビュー
また、「チャレンジ」と呼ばれる実績システムが細かく設定されており、「ナイフのみでアリゲーターを倒す」「特定の宝を全て入手する」といった達成条件が100個以上ある。これらを埋めていく作業が周回の動機付けになっている。
ゴールドエディションとDLCパック——買うならどれか
2024年2月9日に発売された「ゴールドエディション」は、本編+「Separate Ways」+「Extra DLC Pack」がセットになったバージョンだ。Extra DLC Packには追加衣装やドラマチックホラーフィルターなどが含まれる。
Steam等のセールで通常版が50〜60%オフになることも多く、その場合はSeparate Waysを別途購入しても通常版+DLCの方が安くなるケースがある。購入タイミングとエディションの組み合わせは都度確認することをお勧めする。
ゴールドエディションで追加される衣装の中で評価が高いのは「エクスクルーシブアップグレード」系のコスメティックで、見た目だけでなく武器の特殊効果が変化するものも含まれる。ガチのやり込みプレイヤーには影響があるが、カジュアルなプレイヤーには本編とSeparate Waysだけで十分だろう。
VRモード(PSVR2)について
PS5版にはPSVR2専用のVRモードが無料で提供されている。本編全体をVRでプレイできる(PC版のVRモードは非対応のため注意)。
このVRモードの評価は高く、ガナードが至近距離で迫ってくる恐怖や、アシュリーの傍に実際に立っているような感覚が、通常モードとはまったく異なる体験を作り出している。「VRで遊んで本当に怖かった」という声が多数見られた。
ただしこれはPC版プレイヤーには関係のない話で、Steam版にはVR対応はない。PSVR2を持っているかどうかがプラットフォームの選択に影響するかもしれない。
このゲームが合う人・合わない人
合う人
TPSアクションとリソース管理の両方が好きな人にとって、バイオハザード RE:4はほぼ理想的なゲームだ。戦闘の爽快感と緊張感のバランスが絶妙で、敵を倒すたびに「うまくなっている」実感が得られる。
原作未プレイの人にも十分楽しめる。2005年のゲームを知らなくてもストーリーは完結しており、むしろ先入観なしに楽しめる。
周回プレイやスコアアタックに楽しみを見出すタイプの人には、特にお勧めだ。プロフェッショナル難易度とマーセナリーズで何十時間でも費やせる作り込みになっている。
合わない人
純粋なホラー体験を求めているなら、このゲームはアクションの比重が高くなりすぎていると感じるかもしれない。バイオRE:2のような「じわじわ追い詰められる恐怖」よりも、戦闘で敵を倒していく快感の方が前面に出ている。
原作の「軽いノリ」が好きだった人には、リメイクの演出が「重すぎる」と感じられる可能性がある。現代的なリライトによって失われたB級映画感は確実に存在する。
カメラの挙動に対する許容度が低い人も、狭い場所での視界問題にストレスを感じやすいだろう。このゲームのカメラは明確な欠点があり、それを上回る面白さがあるかどうか、という話になる。
総合評価——「現代ゲーム史に残るリメイク」と言える理由
バイオハザード RE:4は、リメイクとして評価するなら現時点で最高峰の仕事のひとつだ。
原作の核心——「リソース管理の緊張感」「三人称視点の快適な戦闘」「農村・城・島という三幕構成の旅」——を完璧に保ちながら、2023年のゲームとして通用するグラフィック・操作性・キャラクター描写に仕上げている。メタスコア93点と累計1000万本突破という数字は、純粋に実力が出た結果だ。
カメラ問題とアシュリーのAIには不満が残った。「18年前の原作より悪化している点がある」という批判は完全には否定できない。だがそれを差し引いても、このゲームを25時間プレイした体験は「上質だった」と断言できる。
同じカプコンが手掛けたバイオハザードREシリーズの他作品(RE:2、RE:3、ヴィレッジ)と比べても、RE:4は戦闘の気持ちよさという点で頭ひとつ抜けている。
ゲーム史に残るリメイクという言葉が大袈裟じゃない完成度。買う前にセールを待つ理由がない。
出典:Steamユーザーレビュー
迷っているなら買って損はない。セール時は特に、この水準のゲームとしては破格のコストパフォーマンスだ。
TPSアクション好き・リソース管理が楽しめる人・周回プレイを楽しめる人・バイオ4原作未経験者
純粋なホラー体験を求めている人・原作の軽いノリが大好きな人・カメラの欠点に強いストレスを感じやすい人
まとめ
バイオハザード RE:4は、「リメイクとはこうあるべき」という答えのひとつを示した作品だ。
原作の骨格を保ちながら、18年分のゲームデザインの進歩を丁寧に取り込んでいる。パリィ、移動射撃、クラフト、ストーリーのリライト——どの追加要素も「なぜ加えたのか」が明快で、原作を知る人も知らない人も、それぞれの文脈で楽しめるように設計されている。
カメラの問題とアシュリーのAIという欠点は正直に書いた。それでも「やってよかった」と思えるだけの密度と爽快感がこのゲームにはある。25時間があっという間に過ぎ、気づいたら周回を始めていた——そういうゲームだ。
バイオ4の名前を知っていても知らなくても、今から触れるには絶好のタイミングだ。ゴールドエディションならSeparate Waysまで込みで、十分すぎるボリュームが揃っている。



