「Hellraiser: Revival」原作者クライヴ・バーカー監修のサバイバルホラー






「Hellraiser: Revival」原作者クライヴ・バーカー監修のサバイバルホラー | PC・オンラインゲームレビュー


「Hellraiser: Revival」原作者クライヴ・バーカー監修のサバイバルホラー

Clive Barker's Hellraiser: Revival キーアート

「あなたは欲しいものを手に入れた。今度はその代価を払う番だ」——ピンヘッドの声が、ヘッドフォンを通して静かに耳に流れ込んでくる。

最初のティーザーを見た瞬間、ちょっと椅子から身を乗り出してしまった。あのピンヘッドだ。ヘルレイザーだ。しかも開発発表に「クライヴ・バーカー監修」「ダグ・ブラッドリー復帰」という文字が並んでいた。

ホラー映画ファンなら分かると思うけど、1987年の初代『ヘルレイザー』は特別な映画だ。フレディ・クルーガーや13日の金曜日のジェイソンと並ぶホラーアイコンのピンヘッドを生み出した、クライヴ・バーカーの傑作。あの「痛みと快楽の境界」というテーマ、センシュアルでグロテスクなケノバイトたちのビジュアル、開いたら戻れない謎の立方体パズルボックス——それらをすべて再現・昇華したゲームが2026年に来る、という話だ。

Clive Barker’s Hellraiser: Revivalは、Saber InteractiveとBoss Team Gamesが共同開発する一人称視点のサバイバルホラーアクション。ゲームディレクターはEmil Esov、開発エンジンはUnreal Engine 5。PS5・Xbox Series X|S・PC(Steam)向けに2026年リリース予定だ。

「Hellraiser Revival って実際どういうゲームなの?」「バイオハザードみたいな感じ?」「クライヴ・バーカーがどこまで関わってるの?」——2025年7月の発表から2025年のゲームズコムでの試遊、11月の初ゲームプレイトレーラーを経て、かなり情報が揃ってきた。この記事では収集できた情報をできるだけ具体的に整理しながら、本作の注目ポイントと懸念点を書いていく。


目次

こんな人に読んでほしい

Hellraiser Revival ゲームプレイシーン

  • 「Hellraiser Revival」「ヘルレイザー ゲーム」で検索してここに辿り着いた人
  • 1987年の映画『ヘルレイザー』が好きで、ゲーム化を心待ちにしている人
  • クライヴ・バーカーのホラー世界観に興味がある人
  • バイオハザードやサイレントヒルのような一人称サバイバルホラーが好きな人
  • ピンヘッドやケノバイトが怖くて好きな人(矛盾してるようで両立する)
  • 2026年の注目ホラーゲームを追いたい人
  • グロテスクなゴア表現・成人向けホラーに寛容で、そういうゲームを探している人

ゲーム概要:38年越しの「正統な」ヘルレイザー体験

Hellraiser Revival ピンヘッドとケノバイト

まずこのゲームを理解する上で重要な背景から話したい。ヘルレイザーという映画フランチャイズは、1987年の初作から数えると今年で39年になる。その間、続編が10本以上作られてきたが——正直に言うと、5作目あたりから質がガタ落ちしていった。9作目や10作目は直接DVDリリースで、「ヘルレイザーの名前を使った別のホラー映画に後からピンヘッドを追加した」と揶揄されるほど原作の精神から乖離していた。ダグ・ブラッドリー自身も、そのクオリティの低下を理由に8作目以降の出演を断っている。

そういう背景があるから、今回の発表には「ついに」という感覚があった。クライヴ・バーカーが直接ストーリーに関与し、ダグ・ブラッドリーがピンヘッドとして復帰する。しかも参考にするのは1作目と2作目の精神——つまり「本物のヘルレイザー」だ。

主人公はエイダン・リンチ(Aidan Lynch)。バイカーギャングの一員である彼は、彼女のサニー(Sunny)とともに、超自然的なパズルボックス「ジェネシス・コンフィギュレーション(Genesis Configuration)」を発見する。ある夜、エイダンがサニーにそのボックスで傷をつけてしまったことがきっかけで、次元を超えた快楽主義的なサディスト集団「ケノバイト」が召喚されてしまう。ケノバイトのリーダー・ピンヘッドはサニーを地獄へ連れ去り、エイダンは彼女を救い出すために地獄の迷宮「ラビリンス」へと踏み込んでいく——というのが基本的な物語の骨格だ。

エイダン・リンチを演じるのはXalavier Nelson Jr.(ゲームデザイナーとしても知られる人物)。声優キャスティングとしては異色だが、開発チームは「彼の演技の幅」を評価してキャスティングしたという。

このストーリーはサイドストーリーでも外伝でもなく、ヘルレイザー世界の「正史」に位置づけられている。クライヴ・バーカーが直接関与したということはつまり、「バーカーが公認したカノン(正典)」だ。シリーズのファンにとっても、ゲームから初めてヘルレイザーに入る人にとっても、今作が「完全な入口」として機能するように設計されている。

ゲームプレイは一人称視点のサバイバルホラーアクション。バイオハザード7や8、バイオハザード4リメイクを明確に意識した設計になっており、開発チーム自身が「バイオハザード7・8・4がビッグインスピレーション」と公言している。戦闘・ステルス・パズル・クラフティングが組み合わさったゲームデザインで、スキルツリーは持たずにバイオハザードクラシックに近いインベントリ管理システムを採用している。

予想プレイ時間は難易度と探索スタイルによって7〜10時間とされている。

ゲームズコム2025では45分間のデモ試遊が提供された。参加したレビュアーには「嘔吐袋(vomit bag)」が配布されたという——これはパフォーマンスではなく、本作のコンテンツがそれほど激しいということの証だ。


基本情報

Hellraiser Revival 基本情報・スクリーンショット

項目 内容
タイトル Clive Barker’s Hellraiser: Revival(クライヴ・バーカーズ ヘルレイザー リバイバル)
ジャンル サバイバルホラー / アクションアドベンチャー(一人称視点)
発売時期 2026年(詳細日程未発表。ハロウィンシーズン前後の可能性あり)
デベロッパー Saber Interactive / Boss Team Games
ゲームディレクター Emil Esov
アートディレクター Petra Nikolić
ナラティブディレクター Anthony De Fault
原作監修 クライヴ・バーカー(Clive Barker)
ピンヘッド声優 ダグ・ブラッドリー(Doug Bradley)
主人公声優 Xalavier Nelson Jr.(エイダン・リンチ役)
開発エンジン Unreal Engine 5
対応プラットフォーム PlayStation 5 / Xbox Series X|S / PC(Steam)
価格(標準版) 未発表(コレクターズエディションは$129〜$199)
レーティング ESRB: M(17歳以上対象)——ノーカットで承認済み
対応言語 未発表(英語は確定)
プレイ時間目安 7〜10時間(難易度・探索スタイルによる)
プレイスタイル 完全シングルプレイヤー
視点 一人称視点(FPS視点)

コレクターズエディション情報

エディション 価格(USD) 内容物
Genesis Collector’s Edition $129 ゲーム本体、トレーディングカードセット、レプリカパズルボックス(ジェネシス版またはクラシック版)
Cenobite Collector’s Edition $199 上記に加えた豪華版(詳細内容物は発表段階で公開予定)

「Cenobite Collector’s Edition」の$199という価格設定はプレミアムだが、ヘルレイザーファンにとってはラメント・コンフィギュレーション(パズルボックス)のレプリカだけで価値を感じる人もいるだろう。映画グッズとして見ても手の込んだ造形が期待できる。


評価ポイント:なぜホラーファンが注目するのか

Hellraiser Revival 評価ポイント・ゲームプレイ

1. クライヴ・バーカーの直接関与——これがすべての出発点

ヘルレイザーのゲーム化は過去にも試みられたことがあるが、クライヴ・バーカーが直接物語に関与したのは今回が初めてだ(少なくとも、ここまで深く関与した作品は記憶にない)。

バーカーは1987年の映画版ヘルレイザーを自ら監督している——それはホラーの歴史において記念碑的な仕事だった。だが映画の権利を制作会社に渡してしまったため、その後の続編制作にはほとんど関われなかった。90年代後半以降の続編群がどんどん劣化していったのは、まさにバーカーの視点がそこになかったからだと言っても過言ではない。

今作でバーカーは「ストーリーの監修・共同執筆」という形で深く参加している。開発チームは「彼の指針と、ヘルレイザー世界への深い理解がゲームのあらゆる側面を形作っている」と説明する。単なる「監修」という名義貸しではなく、実質的な物語創作への参加だ。

さらにバーカーが本人コメントとして「私が作り上げたものがここまで深く、緻密に表現されているとは思っていなかった。物語のスケール、ストーリーの細部の作り込みに驚かされた」と述べている点も重要だ。バーカー自身が驚くほどの出来、というのは社交辞令の範疇を超えている印象がある。

「クライヴ・バーカーの本物のヘルレイザー」——これだけで一定のホラーファン、映画ファンに対する強烈な訴求力になる。

2. ダグ・ブラッドリーの復帰:26年ぶりの「本物のピンヘッド」

ダグ・ブラッドリーは1987年から2000年の8作目まで、ピンヘッドを演じ続けた俳優だ。その低く、精密に制御された声、ピンヘッドの哲学的な語り口——あれは彼だから成立したものだった。9作目(2011年)以降、彼は続編への参加を断り、ピンヘッドは別の俳優が演じるようになった(2022年のHuluリメイク版では女性ピンヘッドという大胆な変更もあった)。

今作ではダグ・ブラッドリーが、おそらく26年ぶりとなる本格的なピンヘッド復帰を果たしている。彼は「グロウル(うなり声)もあの頃のままだ」と言われており、試聴したプレビュアーからは「背筋が凍った」という反応が相次いでいる。

ブラッドリー自身も「ここまで作り込まれたヘルレイザーの物語は想定外だった」と驚きを表明している。彼が8作目以降を断ったのはクオリティの問題だったわけで、今作に参加したということは——少なくとも彼が「これなら出られる」と判断した作品だということだ。

「あのピンヘッドの声が戻ってきた。静かに、しかし確実に全身を鷲掴みにするような低音。ダグ・ブラッドリーがどれほどあの役に不可欠だったか、改めて思い知らされた」

Cinemablend プレビュー記事コメント欄(2025年7月)

3. バイオハザード7/8式の一人称サバイバルホラー:「革新」ではなく「最適解」

ゲームプレイの核心部分から話そう。本作の設計はバイオハザード7・8に非常に近い。一人称視点で、限られた弾薬とリソースを管理しながら探索・戦闘・パズルを行う。スキルツリーは持たず、クラシックなインベントリ管理システムを採用している。

「Resident Evil in a gimp suit(ギムスーツを着たバイオハザード)」——これはプレビューで使われた表現だが、うまく言い当てている気がする。骨格はバイオハザードの優れた設計を踏襲しながら、ヘルレイザーというIP固有の美学・世界観でコーティングしたもの、という感じだ。

戦闘の具体的な仕組みとしては——近接武器と銃火器の二系統を使い分ける。近接武器にはタイプ別の特性があって、バットや棍棒のような打撃系は装甲をまとった敵に有効で、ナイフやマチェットのような刃物系は無防備な敵に効果的だ。ただしすべての近接武器に「耐久値」があって、使いすぎると壊れる。

これは一見ストレスに感じるかもしれないが、リソース管理の緊張感を生む重要なメカニクスだ。「強い武器を温存するか、使って壊れるリスクを取るか」という判断が常に求められる。リソースが枯渇した時の「この状況でどうやって生き延びるか」という絞り出すような体験——これがサバイバルホラーの醍醐味であり、本作はそこをきちんと設計している。

ゲーム内通貨はヘルレイザー世界観に沿ったコイン形式で、サプライ・クラフト素材・装備の購入に使う。弾薬と回復アイテムはクラフティングでも補充できるため、リソース管理の選択肢が複数ある。この部分はバイオ4リメイクのマーチャントシステムに近い感覚だ。

ステルス要素も実装されている。戦闘では倒せない種類の敵が存在し、その場合は隠れてやり過ごすか逃げるかしかない。「逃げなければいけない恐怖」は、バイオ7の序盤で初めてジャック・ベイカーと出会った時の感覚に近い——ゲームが言外に「これに向かっていくな」と伝えてくる瞬間だ。

4. ジェネシス・コンフィギュレーション:ゲームの心臓部

ヘルレイザーと言えばパズルボックス(ラメント・コンフィギュレーション)だ。あの立方体を解くことで、ケノバイトたちの次元への扉が開く——映画の核心にある設定を、今作では「ジェネシス・コンフィギュレーション(Genesis Configuration)」という新バージョンのボックスをゲームプレイの武器として実装している。

このボックスは物語の中でエイダンが入手する謎の人工物で、単なるナラティブ装置にとどまらずゲームプレイの核になっている。ボックスが持つ固有の「地獄的な能力」は、テレキネシス(念動力)を含む複数の超自然的パワーを主人公に与える。

具体的には、ボックスの能力で環境を操作したり、隠された道を開いたり、強力な攻撃を放ったりできる。通常の銃火器・近接武器と、このボックスの地獄的な能力を組み合わせることで、独自の戦闘スタイルが生まれる。開発チームは「ボックスの能力と通常武器を組み合わせて、骨を砕き、肉を焦がす痛みを敵に与えられる」と表現している——ヘルレイザーらしい表現だが、要するに「地獄の力」という特殊能力がゲームプレイに組み込まれているということだ。

パズルとしてのボックスも機能する。環境パズルでのボックス活用は、単なる戦闘の合間の息抜きではなく、ゲームの世界観への没入感を高める設計になっているようだ。「ラメント・コンフィギュレーション を解く」という原作の象徴的行為が、ゲームプレイに昇華されている点は評価できる。

5. Unreal Engine 5の映像美:地獄のビジュアルをリアルタイムレンダリングで

Unreal Engine 5(UE5)で構築された本作のビジュアルは、ゲームズコムのデモを見た人々から「ディスガスティング(disgusting)——だが美しい」と評されている。

ヘルレイザーの「地獄の迷宮(ラビリンス)」は、肉体と金属と外科的器具が融合したような異世界だ。壁面に皮膚が張り付き、走廊に内臓が絡まり、ケノバイトたちは肉体改造の極地のような姿をしている——これをリアルタイムグラフィックスで描くとなると、UE5のLumenやNaniteが活きてくる。

ゲームズコムのプレビューでは、ケノバイトたちが電気エネルギーと粒子エフェクトとともに出現し、「突然あなたの周囲の空間に落ちてくる」演出があったと報告されている。このプレゼンスの表現——存在が「現れる」のではなく「降ってくる」感覚——は映画的なヘルレイザーの空気感を再現しようとしている証拠だ。

PT(P.T.)風の狭い廊下、知的な環境パズル、チェイスシーケンス(逃走場面)、心理的な拷問を思わせる演出——デモではこれらがバランスよく詰め込まれており、「怖がらせ方の引き出しが多い」という印象を与えた。

6. ESRBノーカット通過:本当に「限界まで」やっている

これは特筆すべき点だ。本作はESRB(米国のゲームレーティング機関)の審査をカット(修正)なしで通過した。開発チームは「他の地域のレーティング機関とも協力し、できるかぎりカットを最小化する方向で進めている」と公言している。

これが意味するのは——クライヴ・バーカーのオリジナル映画が持っていた「過激な性的描写・暴力描写・ボディホラー」が、ゲームというメディアで制限なく実現されているということだ。ゲームズコムのデモ冒頭には「完全な性的描写シーン」「非常に詳細なゴア表現」「嘔吐を誘発するようなボディホラー」が含まれており、試遊者に嘔吐袋が配布されたのはその結果だ。

「Terrifier(テリファイヤー)級のゴア」という表現がプレビューで使われているが、Terrifierは現代のスプラッター映画の中でも特に過激なコンテンツで知られる作品だ。それと同水準、という評価は、本作がいかに妥協なく過激な表現を追求しているかを示している。

開発チームの内部でも、このコンテンツに耐えられずプロジェクトから外れるよう申し出たメンバーがいたとも報告されている。それほどの内容が詰まっているということだ。

当然ながら——これは全員に向けたゲームではない。ゴア表現やボディホラー、性的描写に不快感を覚える人は避けた方がいい。でもクライヴ・バーカーの映画を好んで観てきた人にとっては、「ちゃんとヘルレイザーをやっている」という保証でもある。


賛否両論:気になる点と懸念

Hellraiser Revival 賛否両論・戦闘シーン

賛:「ついにちゃんとしたヘルレイザーゲームが来た」

ヘルレイザーというIPは映画では長く粗製乱造が続いていた。その反動で「本物のヘルレイザー体験」への飢えは相当あったと思う。バーカー監修、ブラッドリー復帰、UE5、正史扱いというカードを揃えた今作は、その期待に正面から応えようとしている。

「サバイバルホラーとしての設計がしっかりしている」という点も評価されている。バイオハザードという偉大な先例を踏まえた一人称サバイバルホラーは現時点で安定した面白さが期待できるジャンルであり、「バイオ7・8が好きだった人は楽しめそう」という反応は多い。

「シリーズ未経験者にとっての完璧な入口」という設計も評価ポイントだ。今作は旧作の知識なしに楽しめる完結した新規ストーリーとなっており、ヘルレイザーを「観たことはないが名前は知っている」層にも開かれている。「これをきっかけに1987年の映画を観てみたい」という流れが生まれることを開発側も期待しているだろう。

否:7〜10時間は短すぎないか

最大の懸念として挙げられているのが、プレイ時間の短さだ。7〜10時間という予想値は、現代のゲームとして見るとかなり短い部類に入る。フルプライスで販売するとしたら、コスパ面で不満を持つプレイヤーも出てくるだろう。

ただ、これについては「質の密度」という観点での反論もある。バイオハザード7も初周クリアは7〜8時間だったが、あの密度と恐怖の質からすれば誰も短いとは思わなかった。同様に「7時間でも中身が詰まっていれば問題ない」という見方は成立する。実際の評価はリリース後にしかわからない。

否:「ヘルレイザーらしさ」の再現に成功するか

これは一番難しい問題だ。クライヴ・バーカーのオリジナル映画が持っていた独特の雰囲気——痛みと快楽の哲学的な交差、ケノバイトたちの「悪役というより別次元の倫理を持つ存在」という不思議な威厳、性的フェティシズムと拷問装置が溶け合った美学——これをゲームというインタラクティブなメディアで再現するのは、映像作品以上に難しい。

試遊レポートでは「雰囲気は出ている」という評価が多いが、「映画のヘルレイザーと同じ感触か」という問いへの答えは試遊者によってバラついている。ケノバイトのビジュアルデザインについては「原作の精神を受け継ぎながら新解釈している」という好意的評価と、「オリジナルの唯一無二感には及ばない」という声が並存している。

これは正直、プレイしてみないとわからない部分が大きい。バーカーが関与した以上、完全に的外れにはならないと信じたいが、「感触」という主観的なものを保証するのは誰にもできない。

否:ゴア・性的描写が「売り」になっているのは本末転倒では

「嘔吐袋を配布した」というエピソードがゲームのPRとして使われている点を批判的に見る人もいる。確かに「過激さを売りにするゲーム」という印象操作は、実際のゲームプレイの質とは別問題だ。

ヘルレイザーの過激な描写はバーカーの哲学——痛みと快楽の境界に関する探求——の表現であり、単なるショック目的ではない。その精神がゲームに込められているなら正当だが、「過激であること自体が目的」になっていたら空虚だ。この点はリリース後の実際のプレイを通じてしか検証できない。

否:発売時期と具体的価格が未発表

2026年リリース予定とは言われているが、具体的な発売日は2026年4月現在でまだ公表されていない。価格の標準版も未発表だ。コレクターズエディションは$129・$199と発表されているが、標準版の価格帯によって購入検討の判断が変わってくる。早期購入特典やデジタル版の価格設定なども現時点では不明な点が多い。


プレイヤーの声:デモ試遊者・ファンの反応

Hellraiser Revival プレイヤーの声・ラビリンス探索

まだリリース前のため実際のプレイレビューはないが、ゲームズコム2025の試遊、各トレーラーへの反応、SNSでのファンの声をまとめてみた。

ゲームズコム2025 試遊者の声

「今まで遊んだゲームの中で最も不穏なデモだった。嘔吐袋を渡された時は笑ったが、実際のデモを見てそれが冗談じゃないことを理解した。開幕の性的描写から始まって、そのまま内臓がまき散らかれる場面に移行するテンポは本当に容赦がない。でもただグロいだけじゃなく、ちゃんと怖い。ゲームズコムで最も印象に残ったタイトルだ」

Insider Gaming ゲームズコム2025 ハンズオンレポート(2025年8月)

「バイオハザード7をリファレンスにしていると知って不安だったが、実際には独自のリズムがあった。歩く速度、武器の重さ感、ケノバイトが現れた時の空気の変化——バイオとは明確に別物の体験だった。PT的な廊下のシーケンスが特に良かった。あそこで息ができなくなった」

Total Apex Gaming ゲームズコム2025 プレビュー(2025年8月)

「ゲームプレイ自体はしっかりしたサバイバルホラーだった。武器の耐久管理とリソース不足の緊張感は本物。でも一番印象的だったのはピンヘッドの声——ダグ・ブラッドリーが戻ってきた瞬間、全身に鳥肌が立った。あれだけで全部許せる気がした」

VGC(Video Games Chronicle)プレビュー(2025年8月)

SNS・フォーラムでのファン反応

「クライヴ・バーカーが直接関与していて、ダグ・ブラッドリーが戻ってくるというだけでチケット代を払う価値がある。内容を問わず買う。だって本物のヘルレイザーだぞ」

Resetera Hellraiser Revival スレッド(2025年7月)

「ゲームとしての評価はリリース後にしかできないが、ビジュアルの方向性は完璧だと思う。ケノバイトのデザインが1987年の映画のフィーリングを踏まえつつ現代的に再解釈されていた。バーカーの美学をUE5で描くとこうなる、というビジョンが見えた」

Reddit r/Hellraiser(2025年11月 ゲームプレイトレーラー公開後)

「7〜10時間というプレイ時間は短すぎる気がする。バイオ7も短かったから問題ないという意見もわかるけど、フルプライスで出すなら正直もう少しボリュームが欲しい。DLC展開前提の構成だったら嫌だな」

Reddit r/SurvivalHorror(2025年12月)

「ヘルレイザー映画のファンとして言うと、あの嘔吐袋のエピソードはPRとして計算されたものだと思うけど、同時にバーカーの哲学(過激なコンテンツはショックではなく探求のための手段)を体現しているとも感じる。単に過激なゲームと一緒にしてほしくない」

Bloody Disgusting コメント欄(2025年8月)

「バイオ7とP.T.とヘルレイザーを足して割ったような印象で、それはそれで最高に聞こえる。ただ実際のプレイで失速しないことを祈っている。ホラーゲームって序盤が一番怖くて中盤から怖くなくなりがちだから」

Steam フォーラム(2025年12月)

海外メディアの反応

「2026年に向けて、バイオハザード:レクイエムの最大のライバルはこれかもしれない」

ComicBook.com(2026年記事)

「ホラーゲームを本来あるべき姿に戻すかもしれない一本。Hellraiser: Revivalが示しているのは、ウェルノウンなムービーIPがしっかりしたシングルプレイヤーゲームとして機能できるという可能性だ」

Inverse.com(2025年)


似たゲーム8本:このゲームが好きなら試してほしい

Hellraiser Revival 武器と戦闘システム

Hellraiser: Revivalのゲームプレイ設計・世界観・雰囲気に近い作品を8本選んだ。リリース前の段階でゲームの感触を掴む参考にしてほしい。

1. バイオハザード7 バイオハザード(2017年)

開発チームが「最大のインスピレーション」と公言している一本。一人称視点でのサバイバルホラー体験の教科書的作品で、限られたリソース管理、逃げるしかない恐怖、ジャック・ベイカーという「倒せない恐怖」の設計——これらの要素がRevivalにも影響を与えている。ヘルレイザー的なファミリーホラーの変態性もあって、世界観の雰囲気が近い。

2. バイオハザード ヴィレッジ(2021年)

7の直接続編で、ゴシックホラーの美学と一人称サバイバルホラーが融合した作品。ルネタ夫人やドミトレスクなど、独自のフリークショー的なモンスターデザインはヘルレイザーの美学に近い部分がある。物語のスケールが大きく、バラエティのある環境を移動しながら進む構成もRevivalと似通っている。

3. P.T.(2014年、現在は非公開)

コナミが公開し、後に削除されてしまった幻のホラーデモ。PlayStation 4上でのみ動作する完全無料のティーザー体験で、廊下をループしながらじわじわと追い詰められる恐怖は今でも多くのホラーゲームの参照点になっている。Revivalのデモにも「PT的な廊下」と評された部分があった。プレイする機会があれば必ず体験してほしい。

4. Alien: Isolation(2014年)

映画「エイリアン」の世界を緻密に再現した一人称サバイバルホラー。倒せない存在(エイリアン)から逃げ続ける恐怖、薄暗いスペースシップの探索、ドラマチックな緊張感——ホラーゲームとしての設計の緻密さはRevivalと共通する価値観を持つ。映画IPの正統な再現という意味でも参考になる。

5. Silent Hill 2(2001年 / 2024年リメイク)

サバイバルホラーの原典。心理的恐怖、痛みと自罰の哲学、人間の歪んだ欲望が具現化した怪物たち——これらのテーマはヘルレイザーとも通じる。2024年に発売されたリメイク版はUE5で美しく描き直されており、今からプレイするならこちらがおすすめ。Revivalを待つ間に体験しておきたい一本だ。

6. SOMA(2015年)

Frictional Gamesによる一人称サイエンスフィクションホラー。身体改造、意識の連続性、人間であることの意味——これらのテーマはクライヴ・バーカーの哲学的探求と重なる部分がある。戦闘を極力排したホラー体験で、「恐怖の質」を重視するプレイヤーにとって特別な体験になるはずだ。

7. AGONY(2018年)

地獄を舞台にした一人称サバイバルホラー。意欲的なコンセプトで注目を集めたが、実際の出来は賛否両論(はっきり言うと「惜しい」評価)だった。RevivalはAGONYが果たせなかった「地獄を本当に怖い場所として描く」という目標を達成しようとしているとも言える。逆説的だが、AGONYをプレイするとRevivalへの期待値の根拠がわかる。

8. Dead Space(2008年 / 2023年リメイク)

宇宙船を舞台にしたサバイバルホラー。肉体的な恐怖、四肢切断システムによるゴア表現、孤立した閉鎖空間でのサバイバル——これらの要素はRevivalのゲームプレイと雰囲気に近い。2023年のリメイク版は現在のビジュアル水準でプレイできる高品質なリマスターで、Revivalのゲームプレイ感覚を先取りするなら最適な一本だ。


まとめ:2026年ホラーゲームの台風の目になり得る一本

Clive Barker’s Hellraiser: Revivalは、単純に言って「本物のヘルレイザーを、本物のゲームとして作ろうとした」プロジェクトだ。

クライヴ・バーカーの直接監修、ダグ・ブラッドリーの復帰、ESRBノーカット通過という三つの事実だけで、このゲームがどれほど「妥協しない」姿勢で作られているかは伝わると思う。バイオハザード7/8の系譜に連なる一人称サバイバルホラーという設計も、ジャンルとして安定した面白さが担保されている。

懸念は正直ある。7〜10時間というプレイ時間の短さ、「過激さをPRに使う」マーケティング姿勢の危うさ、「ヘルレイザーらしさ」という主観的な感触を映像体験からゲーム体験に翻訳できるかという根本的な難しさ——これらはリリース後にしか評価できない。

でも一番重要なことを言えば——ヘルレイザーというIPが何十年にもわたって乱用され続けた後で、クライヴ・バーカー本人が「これでいい」と言えるゲームが作られようとしている。それだけで、このゲームには価値がある。

バイオ7・8のような一人称ホラーが好きで、1987年映画のヘルレイザーに思い入れがある人、あるいはクライヴ・バーカーという作家の世界観に興味がある人——この三つのどれかに当てはまるなら、発売日を手帳にメモしておいていい。2026年のホラーゲームシーンで間違いなく話題の中心になる一本になりそうだ。

ただし——ゴア表現と性的描写への耐性がない方は、本作のターゲットでないことも念のために伝えておく。本作は「全年齢向け」の逆、「全力で大人向け」に作られたゲームだ。

2026年リリース予定。対応プラットフォームはPS5・Xbox Series X|S・PC(Steam)。発売日と価格は公式サイト(saber.games/hellraiserrevival/)で随時確認を。


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