「ONTOS」SOMAの精神的続編、Frictional Gamesが贈るSFスリラーホラー






「ONTOS」SOMAの精神的続編、Frictional Gamesが贈るSFスリラーホラー

「ONTOS」SOMAの精神的続編、Frictional Gamesが贈るSFスリラーホラー

あのSOMAをプレイしたあと、何日間もずっと頭の中から離れなかった体験を覚えているだろうか。深海の研究施設で目覚めたとき、「自分とは何か」という問いが重くのしかかってきた。あれは単なるホラーゲームじゃなかった。意識、コピー、連続性——哲学の教科書に書かれているような問いを、プレイヤーに正面からぶつけてくる作品だった。

そのFrictional Gamesが、10年以上の歳月をかけて新しい挑戦を準備していた。2025年12月のThe Game Awardsで全世界に発表された「ONTOS」は、SOMAの精神的後継作として2026年のリリースを予定している。舞台はもはや深海じゃない。今度は月だ。しかも、廃墟となったホテルが丸ごと舞台になる。

ステラン・スカルスガルド(『アベンジャーズ』シリーズや『ドラゴン・タトゥーの女』などの名優)がキャストに名を連ね、新エンジン「HPL4」で作られたこの作品。SOMAが意識の謎に踏み込んだのなら、ONTOSは現実そのものの本質に挑む——そのスケールのデカさに、正直ゾクゾクしている。

目次

こんな人に刺さる作品

ONTOS スクリーンショット - 焼け焦げた壁パネル

  • SOMAをプレイして「あの問いかけ」が脳裏から消えなかった人
  • Amnesia: The Dark Descentで正統派の恐怖を体験した人
  • ホラーゲームが苦手だけど、ストーリーと哲学的テーマに惹かれる人
  • 「現実とは何か」という問いに興味がある人(マトリックスとか好きな人)
  • Shadow of the Colosusのような「大きな存在との対峙」が好きな人
  • サイエンスフィクション×心理スリラーの組み合わせに目がない人
  • ステラン・スカルスガルドのファン
  • ゲームに「考えさせられること」を求めている人

逆に、派手なアクションやガンガンに怖い鬼ごっこ系ホラーを求めている人には向かないかもしれない。Frictional Gamesが作るゲームは、基本的に「心に残る静かな恐怖」を軸にしているから。

ゲーム概要——月のホテルで待ち受ける「実験」たち

ONTOS スクリーンショット - 月面ホテルのスパエリア

あらすじ:疎遠な父親が残した謎

主人公はアディティ・アマニ(Aditi Amani)という機知に富んだエンジニアの女性。彼女はある日、長らく疎遠になっていた父親からメッセージを受け取る。そのメッセージは、ふたりが共有する過去の謎——とくに幼少期に起きたある「奇跡的な出来事」の真相——を明かすと約束するものだった。

アディティが向かうのは、月面に建設された施設「サムサラ(Samsara)」。かつて失敗に終わった採掘植民地の廃墟の上に建てられた、豪華なホテルと研究施設が一体となった複合施設だ。現在は複数の「哲学的派閥」によって分割支配されており、科学と信仰の境界線が曖昧になっている不思議な空間として描かれている。

サムサラは「迷宮のように入り組んだ巨大な相互接続型施設」と表現されていて、プレイヤーはその広大な空間を探索しながら、父親の遺産に隠された真実を追う。そしてその過程で、現実の本質そのものに関わる究極の問いと向き合うことになる。

「実験(Experiments)」というコアシステム

ONTOSのゲームプレイの核心をなすのが「実験(Experiments)」というシステムだ。これは単純なクエストや戦闘ではなく、道徳的な選択を迫る複雑なナラティブパズルとして設計されている。

ゲームに登場するさまざまなNPCたちが、それぞれ異なる「実験」をアディティに提示する。プレイヤーはその実験に対してどう向き合うかを決め、その選択がゲーム全体のナラティブに影響を与えていく。重要なのは、「正しい答え」が存在しないという点だ。

クリエイティブディレクターのThomas Gripは、このシステムをShadow of the Colosusのボス戦に例えている——「ある意味で、Shadow of the Colosusのようなゲームに似ている。ボス戦がその体験の核心になっているように、ONTOSではExperimentsが中心にある」と。実験に向けて準備する多くのシーケンスとエリアがあり、プレイヤーはツールをテストし、インタラクションの方法を発見し、リソースを蓄え、複雑で多層的なシナリオを乗り越えるための情報を集めていく。

さらに興味深いのは、「最善の道徳的行動だと思ったことが、破滅的な結果をもたらすこともある」という点。善意の行動が悪い結果につながる——これはゲームの難しさというより、現実の道徳的ジレンマそのものだ。

インタラクティブでタクティカルなゲームプレイ

ONTOSはナラティブゲームでありながら、「触れる体験(tactile experience)」にもこだわっている。具体的には:

  • 素材の採集と活用
  • 複雑な機械の操作と調整
  • アナログシステムとの手動インタラクション
  • リソース管理と戦略的な準備

「唯一の解決策はない。状況から何を作り出せるかが目標だ」——これがFrictional Gamesが繰り返し強調するポイントだ。SOMAが比較的「ウォーキングシミュレーター」寄りだったのに対し、ONTOSはより能動的で、プレイヤーに深い探索と批判的思考を促す「インタラクティブサンドボックス」としての側面を持つ。

哲学的派閥と世界観の構築

サムサラの施設内には、異なる哲学的信条を持つ派閥が存在する。科学が信仰に侵食されていく中で、それぞれの派閥は独自の「真実」を主張している。プレイヤーはこれらの派閥と関わりながら、自分なりの答えを見つけていく。

「魂とは何か」「苦しみとはどう意味があるのか」「現実の構造とは」——こういった問いをゲームとして体験させる。これがFrictional Gamesの真骨頂だ。

基本情報

ONTOS スクリーンショット - 複雑な機械装置

タイトル ONTOS
開発 Frictional Games
パブリッシャー Kepler Interactive
ジャンル SFミステリースリラー / 哲学的ホラー
対応プラットフォーム PC(Steam/Windows)、PS5、Xbox Series X|S
発売予定 2026年(具体的な日程は未発表)
プレイ人数 シングルプレイ
対応言語 日本語対応予定
使用エンジン HPL4(Frictional Games独自エンジン)
主要キャスト ステラン・スカルスガルド(Golden Globe受賞俳優)
発表 The Game Awards 2025(2025年12月11日)
公式サイト ontosgame.com

Frictional Gamesという開発スタジオについて

ONTOS スクリーンショット - サムサラのロビー

「Frictional Gamesってどんなスタジオ?」という人のために、少し背景を説明しておきたい。知れば知るほど、このONTOSへの期待値が上がるから。

2007年にスウェーデンで生まれた独立系スタジオ

Frictional GamesはThomas GripとJens Nilssonによって2007年1月1日に設立されたスウェーデンの独立系ゲームデベロッパーだ。現在はスウェーデンのマルメに拠点を置いており、現在スタッフは約25名ほど。大手スタジオに比べるとはるかに小規模なチームだが、その成果物の質と影響力は規模をはるかに超えている。

Amnesia: The Dark Descent(2010年)——ホラーゲームの革命

2010年にリリースされた「Amnesia: The Dark Descent」は、ホラーゲームの在り方を根本から変えた作品といっても過言ではない。戦闘要素をほぼ排除し、「逃げて隠れる」という体験を極限まで突き詰めた。

開発予算は約36万ドル(約5000万円)だったが、リリース後最初の月に3万6000本を販売。2年間で136万本を超える販売本数を記録し、収益は開発費の約10倍にあたる360万ドル(約5億円)に達した。数字だけでなく、ゲーム史に名前を刻む作品となった。

SOMA(2015年)——哲学的ホラーの金字塔

そして2015年のSOMAだ。深海の研究施設を舞台に、主人公サイモン・ジャレットが「意識のコピー」という概念と向き合う物語。Metacriticスコアはpc版で84点、PS4版で79点を記録し、2016年のGolden Joystick AwardsではBest Original Game、Best Storytelling、Best Visual Designの3部門でノミネートされた。

販売面でも成功を収め、リリース後10日間で9万2000本を販売。1年後には45万本以上の累計販売本数となった。しかし数字以上に重要なのは、SOMAが与えた「体験」だ。プレイした多くの人が「あのゲームは忘れられない」と語る——それが証明だと思う。

GamesRadar+は2018年に「歴代最高のホラーゲーム20本」にSOMAを8位でランクイン。IMDbのユーザー評価は10点満点中8.4点という高評価を今も維持している。

Amnesia: Rebirthとその後

2020年にAmnesiaシリーズの続編「Amnesia: Rebirth」、2023年には「Amnesia: The Bunker」をリリース。The Bunkerは特に、シリーズの中でも際立った完成度として評価されている。しかしFrictional Gamesの内部では、SOMAの翌年から10年以上にわたって、この「ONTOS」の開発が続いていたわけだ。

HPL4エンジンの誕生

「HPL」という名前はH.P.ラブクラフト(Howard Phillips Lovecraft)から取られている。Frictional Gamesが開発したすべての作品はこのエンジンのバージョンアップ版で動いてきた。そしてONTOSのために、完全新規の「HPL4」が開発された。

HPL4は「ゲームの野心を実現するためのエンジン」として設計されており、月面の広大な施設と複雑な物理インタラクションを実現するための新しいシステムが組み込まれている。10年以上の開発期間の中で、ゲームの内容だけでなくエンジンそのものも一から作り直したというのは、スタジオのONTOSへの本気度を示している。

評価ポイント——なぜONTOSが期待されるのか

ONTOS スクリーンショット - 月面のランディングパッド

1. SOMAを超えようとする哲学的テーマの深さ

SOMAが「意識」という哲学的テーマをゲームとして具現化したとすれば、ONTOSは「現実の本質」という、さらに広大なテーマに挑む。

「What is reality?(現実とは何か)」——これがONTOSの中心的な問いだ。

哲学的に言えば、「現実の本質」という問いはデカルトの「コギト・エルゴ・スム(我思う、ゆえに我あり)」から始まり、カントの認識論、そして現代の量子力学まで人類が答えを求め続けてきた問いだ。SOMAが意識という問いでプレイヤーを揺さぶったように、ONTOSは現実という問いでプレイヤーの認識を揺るがすことを目指している。

Thomas Gripは「ゴールはプレイが終わった後も長く残る深い実存的恐怖を呼び起こすこと」と語っている。ゲームをプレイしている間だけでなく、終わった後も思考に影響を与え続ける作品——それがFrictional Gamesが作ろうとしているものだ。

2. 「伝統的ホラー」からの意図的な逸脱

Thomas Gripは明言している——「ONTOSは伝統的な意味でのホラーゲームではない」と。

Amnesiaシリーズで確立した「モンスターに追われながら逃げる」という体験から、意図的に離れる選択をしている。ONTOSでは、プレイヤーは「生存のために必死になる」のではなく、「重くて考えさせられるテーマと能動的に向き合う」ことが求められる。

「ストレスを感じたり伝統的な意味で怖いゲームにするつもりはない」とGripは語る。「でも確実にプレイヤーを揺さぶる」。これは怖がらせることを諦めたのではなく、より深い種類の恐怖——実存的恐怖——を目指した結果だ。

ホラーゲームが苦手な人でも楽しめる可能性がある一方で、それを期待していたファンには違うものが届くかもしれない。このバランスがONTOSの最大の挑戦でもある。

3. Shadow of the Colosusのような「大きな体験」の設計

Thomas GripがShadow of the Colosusを引き合いに出したのは、単なる比喩ではない。ONTOSのゲームデザインの根本的なアプローチを示している。

Shadow of the Colosusでは、広大なフィールドを旅して巨人(コロッサス)との対峙に向かう時間が、そのボス戦の体験をより深くする。ONTOSでも同様に、「実験(Experiments)」への準備と接近過程全体が、実験との対峙を意味のあるものにする構造になっている。

Gripは「興奮と恐怖の入り混じった期待感——次の大きな実験がどんなものかという——を中心に構築されている」と語る。予告された巨大な何かへの接近——この構造が、体験に特別な緊張感と重みをもたらす。

4. 道徳的選択の複雑さとナラティブへの影響

SOMAにも「プラグを抜くかどうか」のような道徳的選択が存在したが、それは比較的シンプルで短時間のものだった。ONTOSではこれを大幅に拡張し、選択はより複雑で、ナラティブ全体により深く織り込まれている。

重要なのは、「最善と思われる道徳的行動が破滅的な結果をもたらすこともある」という設計方針だ。これは現実の倫理的ジレンマと同じ複雑さを持つ。答えが明確でない状況で決断を迫られ、その結果と共に生きていく——これがONTOSが提供しようとしている体験だ。

5. ハリウッド級のキャスティング

ステラン・スカルスガルドがどれほどの存在かを改めて確認しておきたい。

  • ゴールデングローブ賞受賞俳優
  • 「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(マーベルシネマティックユニバース)
  • 「ドラゴン・タトゥーの女」(デヴィッド・フィンチャー監督)
  • 「ポゼッション」でSaturn Award受賞
  • 「ドューン」シリーズ(2021年/2024年)
  • スウェーデン出身の国際的俳優として世界的に認知

彼のような大物俳優を起用することで、ONTOSはゲームとしての水準を超えた文化的作品を目指していることがうかがえる。声の演技だけでなく、彼が演じるキャラクターがストーリーのどの部分を担うのかも非常に気になるところだ(父親の役を演じているとも言われているが、詳細はまだ明かされていない)。

6. 10年以上の開発期間——誠実さの証明

ONTOSの開発は10年以上にわたって続いてきた。これは異常に長い。通常の商業ゲームの開発期間が3〜5年程度であることを考えると、Frictional Gamesがこの作品にどれほどの時間と情熱を注いできたかがわかる。

小さなスタジオが10年以上かけてHPL4という新エンジンを開発しながら、野心的なSFミステリーを作り続けた——その事実だけで、ONTOSへの期待が高まる。プレイヤーに対する誠実さの証明でもある。

7. Kepler Interactiveによるパブリッシング

パブリッシャーのKepler Interactiveも注目に値する。Kepler InteractiveはClair Obscur: Expedition 33、Sifu、Pacific Drive、Ultrosなど、一般的な大手パブリッシャーとは一線を画した「文化的に共鳴する、大胆で時を超えたゲーム」をキュレーションするパブリッシャーだ。

ONTOSがKeplerのラインナップに並ぶということは、この作品が「クリエイターの意図を最大限尊重するパブリッシング環境」で作られていることを意味する。大手からのプレッシャーで方向性が変わることへの心配が少ない。

賛否両論——正直に見ていこう

ONTOS スクリーンショット - キャラクター「ハンセン」

賛成意見:期待の声

「SOMAが好きなら絶対にマストバイ」

SOMAのファンコミュニティからは、発表直後から熱狂的な反応が相次いだ。「SOMAの精神的続編」というだけで多くのプレイヤーにとって購入確定ラインになっている。「待ってた、ずっと待ってた」という声が典型的な反応だ。

「SFホラーの新しい到達点になりうる」

The Game Awards 2025でのトレーラーは、その不穏なビジュアルと独特の雰囲気で大きな話題を呼んだ。トレーラーエディターのDerek Lieutは「ONTOSには際立ってユニークなビジュアルがあり、それに加えてステラン・スカルスガルドによる常に素晴らしいボイスオーバーが組み合わさって、他の作品から際立っている」とコメントしている。

「ホラーが苦手でも楽しめる可能性」

「従来のホラーゲームではない」という方針は、ホラーが苦手だったSOMAファンにとって朗報だ。SOMAでさえ一部のシーンが怖くてプレイできなかった人が、ONTOSでは(少なくとも今の情報では)より積極的にプレイできる可能性がある。

「月面という新しい設定の新鮮さ」

SOMAの深海から月面へ——舞台の転換も好意的に受け止められている。廃墟のホテルという閉鎖的な空間の不気味さと、月という宇宙的なスケール感の組み合わせは、確かに独特の雰囲気を生み出しそうだ。

懸念・批判的意見

「ホラーゲームとして期待していた人への対応は?」

Amnesiaシリーズで「逃げて隠れる恐怖体験」を楽しんでいたプレイヤーにとって、「伝統的なホラーゲームではない」という発言は不安要素になりうる。Frictional Gamesの従来のファン層との間にギャップが生まれる可能性がある。

「10年以上の開発期間は逆に不安?」

開発期間が長すぎることを「開発地獄」の兆候として見る向きもある。ゲーム業界では長期開発の末にリリースされた作品が期待を大きく下回ったケースも存在する。ただし、Frictional GamesのケースはHPL4エンジンの開発も含んでいるため、単純な「迷走」とは異なると見る声も多い。

「価格・リリース日が未定」

2026年リリースと発表されているものの、具体的な発売日も価格も2026年4月時点ではまだ明かされていない。発売が近づくにつれて情報が出てくるとは思うが、楽しみにしているファンには少々もどかしいところ。

「SOMAとの比較で見劣りするリスク」

「SOMAの精神的続編」という看板は諸刃の剣でもある。SOMAへの期待値が非常に高い分、それを超えられなかった場合の失望も大きくなりうる。Frictional Gamesはその点を十分わかっているはずだが、ファンの期待値マネジメントは難しい課題だ。

「ナラティブゲームとしての完結性への疑問」

「Experimentsへの準備に多くの時間がかかる」という構造は、テンポが遅く感じられる可能性もある。Shadow of the Colosusを引き合いに出しているが、あの作品もパーツによっては「移動時間が長すぎる」という批判を受けていた。ONTOSでそのバランスがどう取られているかは、実際にプレイしてみないとわからない。

プレイヤー・ゲーマーの声

ONTOS スクリーンショット - EMUスーツ

「SOMAをプレイした夜は眠れなかった。あのゲームが引き起こした思考の渦は今でも覚えてる。ONTOSが同じことをやってくれるなら、もう発売日に有休取る」

— ResetEraユーザー(ONTOSアナウンス時のスレッドより)

「またあの実存的な危機を体験するのか……覚悟はできてる。SOMAをクリアした後しばらく本当に自分が何者なのかわからなくなった。ONTOSはそれを現実の本質でやるって? 完全にやばい」

— Steam Community掲示板より

「ステラン・スカルスガルドが出るって聞いてもうそれだけで信頼できる。Dune見て彼の渋さに惚れてたから。ゲームのキャスティングとしては相当本気のやつ」

— Twitterゲームファンコミュニティより

「Amnesia: The Bunkersも好きだったけど、やっぱりFrictionalの真骨頂はSOMAだと思ってる。ONTOSがその路線に戻ってくるなら最高。ホラー要素が薄くなるって聞いてちょっと不安だけど、彼らを信頼してる」

— ResetEra ONTOSスレッドより

「Shadow of the Colosusみたいな体験を目指してるって話、すごく共感できる。あのゲームも「巨人への接近」という時間が、対峙をどれだけ意味深くするかを証明してたよね。ONTOSが同じ設計思想なら絶対刺さる」

— GamesRadarコメントセクションより

「正直ホラーゲームは苦手で、Amnesiaとか怖すぎてクリアできなかった。SOMAも途中まで進められたけど。でも今回は『伝統的なホラーではない』って言ってるから、最後までちゃんとプレイできるかも。哲学的なテーマは大好きだから期待してる」

— Bloody Disgustingコメント欄より

「10年以上開発してたってのが驚き。スウェーデンの小さいスタジオが、それだけの時間とリソースをかけて作ったもの。絶対に本物だよ。商業的な妥協とか感じない」

— Engadget記事コメント欄より

「Game Awards 2025のトレーラー見て、あのビジュアルの独特さに息をのんだ。月面のホテルの廃墟と哲学的派閥という設定、ただならぬ雰囲気を醸し出してた。早くプレイしたい」

— PC Gamerコメントセクションより

ONTOSが好きな人に刺さりそうな似たゲーム8本

ONTOS スクリーンショット - キャラクター「クロンビー」

1. SOMA(2015年 / Frictional Games)

言わずもがな、ONTOSの「精神的前作」。深海の研究施設を舞台に、意識のコピーという概念を通じて「自分とは何か」を問い続ける。Metacritic84点の傑作。まだプレイしていないならONTOSの前に絶対プレイしておきたい一本。SOMAをプレイしてからONTOSを体験することで、Frictional Gamesが「意識」から「現実」へとテーマを拡張した過程がより深く理解できる。スチームで定期的にセールになるので、かなりリーズナブルに入手できる。

2. Amnesia: The Dark Descent(2010年 / Frictional Games)

Frictional Gamesを世界的なスタジオにした代表作。19世紀のプロイセン城を舞台に、記憶を失った主人公が恐怖と向き合う。「逃げて隠れる」という体験を徹底的に磨き上げたホラーゲームの金字塔。ONTOSとはゲームプレイのスタイルが異なるが、Frictional Gamesの世界観への入門として最適。36万ドルの予算で136万本以上を売り上げた奇跡の作品でもある。

3. Amnesia: The Bunker(2023年 / Frictional Games)

Amnesiaシリーズ最新作。第一次世界大戦の塹壕を舞台に、より自由度の高いサバイバルホラー体験を提供。暗闇の中で限られたリソースを管理しながら生き延びる緊張感は、ONTOSのリソース管理要素と共鳴する。評価が非常に高く、シリーズの中でも特に革新的な作品として評価されている。ONTOSが「実験」に向けた準備とリソース活用を重視するなら、The Bunkersで培われた設計思想が活かされているかもしれない。

4. Alien: Isolation(2014年 / Creative Assembly)

宇宙船という閉鎖空間でエイリアンから逃れるサバイバルホラー。「宇宙という孤独な環境での恐怖」というテーマはONTOSの月面設定と共鳴する。AI駆動のエイリアンによる予測不可能な恐怖、息をつかせぬ緊張感、そして孤立した宇宙施設の雰囲気は一流。ONTOSが月面のホテルという閉鎖空間を舞台にするなら、この作品で体験できる「宇宙的孤独の恐怖」は参考になる。

5. Observer: System Redux(2017年 / Bloober Team)

Rutger Hauerが声優を担当したSFサイバーパンクホラー。人の記憶や夢に侵入して犯罪を捜査するというコンセプトが独特で、意識と現実の境界を探求するテーマはONTOSと共通する哲学的な問いを持つ。「何が本物で何が偽物か」という認識論的な問いかけは、ONTOSの「現実の本質」というテーマと重なる部分がある。ゴシックサイバーパンクの雰囲気も独特で、SFホラー好きには見逃せない。

6. Disco Elysium(2019年 / ZA/UM)

ジャンルはまったく違うが、「選択の道徳的重みとナラティブへの影響」という観点でONTOSと共鳴する。Disco Elysiumでは、主人公の思考や信念が世界の解釈を変え、プレイヤーの選択が複雑な道徳的結果をもたらす。「正しい答えがない」という点、「選択の結果が予想外の形で現れる」という点は、ONTOSのExperimentsシステムと設計思想が似ている。哲学的なゲームが好きな人には絶対に刺さる。

7. Hellblade: Senua’s Sacrifice(2017年 / Ninja Theory)

精神疾患の体験をゲームとして表現した意欲作。主人公セヌアの視点から、精神的苦痛と知覚の歪みを体験する。「現実と非現実の境界」「認識の崩壊」というテーマは、ONTOSの「現実の本質」というテーマと共鳴する。また、インディースタジオが大きな野心と誠実さをもって作った作品という点でも、Frictional Gamesの姿勢と重なる部分がある。感情的に重い体験になるが、それを承知の上でプレイする価値は十分にある。

8. Control(2019年 / Remedy Entertainment)

連邦管理局(FBC)という謎めいた政府機関の建物を舞台にしたSFアクションホラー。「建物そのものが異常現象の源である」という設定や、現実の規則が歪んだ空間の探索は、サムサラという異様な月面施設を舞台にするONTOSとイメージが重なる。「哲学的派閥が支配する施設」というONTOSの設定と、「超常現象を研究する政府機関」というControlの設定は、どちらも「通常の現実が歪んだ空間」として描かれている。SFと超自然ホラーの組み合わせが好きな人には特にオススメ。

まとめ——ONTOSはどんな作品になるのか

ONTOS スクリーンショット - 監視カメラ越しの施設内部

ONTOSについてわかっていることをまとめると、こういうゲームだ。

月面の廃墟ホテル「サムサラ」を舞台に、エンジニアのアディティが疎遠な父親の謎を追う。プレイヤーは「実験(Experiments)」という道徳的選択の連続に向き合い、現実の本質という究極の問いへと導かれる。Shadow of the Colosusのように「大きな体験との対峙」を軸にした構造を持ち、リソース管理と物理的なインタラクションを持つシステムドリブンなゲームプレイで展開する。ステラン・スカルスガルドが声優として参加し、独自エンジンHPL4で作られた技術的にも野心的な作品だ。

そして何より重要なのは、これを作ったのがFrictional Gamesだということ。Amnesia: The Dark Descentでホラーの常識を変え、SOMAで哲学的ゲームの可能性を示した、25名ほどのスウェーデンの小さなチームが、10年以上の歳月をかけて作り上げた作品だ。

正直な期待値の話

SOMAのような作品の後継として期待値が爆上がりしているのは当然だし、それは正直プレッシャーでもあると思う。「SOMAを超える」というハードルは相当高い。

でも個人的に思うのは、Frictional Gamesはいつも「商業的な成功の最大化」より「自分たちが作りたいもの」を選んできたスタジオだということ。Amnesia後にAmnesia 2を素直に作らず、SOMAというまったく違うものを作った。SOMAが成功してもAmnesia: Rebirthをアクションゲームにしなかった。そしてONTOSも、「SOMAと同じコンセプトの繰り返し」ではなく、新しいテーマと新しいシステムに挑戦している。

10年以上かけて新エンジンまで作りながら「現実の本質」というテーマに挑む——この誠実さを信じたい。「現実とは何か」という問いは、「意識とは何か」と同様に答えが出ない問いだ。だからこそ、ゲームという体験の中で向き合う価値がある。

誰に勧めるか

SOMAをプレイしてその体験が忘れられないすべての人に、ONTOSは絶対に試してほしい作品だ。哲学的なホラーに惹かれるなら、月面のサムサラで待ち受ける「実験」たちは、確実にあなたの思考に長く影響を与えるだろう。

逆に、純粋なアクション体験やガチガチのホラーを求めるなら、期待値の調整は必要かもしれない。でも「考えさせられるゲーム」を求めているなら、2026年の期待作としてウィッシュリストに入れておく価値は十分にある。

SOMAがプレイした後も頭から離れなかったように、ONTOSもきっとプレイが終わった後も問いかけ続ける作品になるはずだ。現実とは何か——その問いの答えを、月のホテルで見つけてほしい。

2026年のリリースに向けて、SteamやPS5のウィッシュリストに追加しておこう。Frictional Gamesの公式サイト(ontosgame.com)でも最新情報を確認できる。


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次