ARK: Survival Ascended レビュー・評価|UE5で生まれ変わった恐竜サバイバル、7600万本の怪物は続編でも健在か【2026年最新】

恐竜と暮らし、恐竜に殺される。

2015年に早期アクセスで登場し、世界中のサバイバルクラフトファンの時間を容赦なく吸い上げてきた怪物タイトル『ARK: Survival Evolved』。累計販売本数7,600万本超え。Steamの「最もプレイされたゲーム」ランキングに何年も居座り続けた、サバイバルクラフトというジャンルの金字塔だ。

そのARKが、Unreal Engine 5の力を借りて生まれ変わった。それが『ARK: Survival Ascended(ARK: SA)』。2023年10月にPC版が早期アクセスとして登場し、その後PS5、Xbox Series X|Sにも展開。2025年12月にはシリーズ初の完全新規拡張パック『Lost Colony』もリリースされ、2026年2月には大型無料アップデート「Astraeos Mega Update」で新大陸Pyranthosが追加された。

ただ、Steamの評価は「賛否両論」(約55%)。10万件近いレビューが寄せられているにもかかわらず、だ。グラフィックは圧倒的に美しくなったのに、なぜ評価が割れているのか。そもそもARKを知らない人にとって、今から始める価値はあるのか。

この記事では、ARK: Survival Ascendedの魅力も問題点も、実際のプレイヤーの声も含めて徹底的にまとめていく。「ARKって名前は聞くけど実際どうなの?」「旧作からの移行は正解?」という疑問に答えられる内容にしたい。

公式トレーラー

目次

ARK: Survival Ascendedの基本情報

タイトル ARK: Survival Ascended
開発 Studio Wildcard
販売 Snail Games USA / Studio Wildcard
リリース日 2023年10月25日(早期アクセス)
対応機種 PC(Steam / Epic Games Store)/ PS5 / Xbox Series X|S
価格 通常価格 約6,000円(Steam版・日本円)/ セール時75%OFF実績あり
ジャンル オープンワールド・サバイバルクラフト
マルチプレイ 最大70人(公式サーバー)/ 専用サーバー / ソロ可
クロスプレイ PS5・Xbox間は対応 / PC-コンソール間は調整中
Steam同接ピーク 約98,000人(2023年10月)
Steamレビュー 賛否両論(約55%・約10万件)
日本語対応 対応(UI・字幕)

こんな人におすすめ!チェックリスト

✅ こんな人はハマる可能性大

  • 恐竜が好き。古代生物が好き。ロマンがある
  • ARK: Survival Evolvedをやりこんだ人(もっと美しいARKを体験したい)
  • マイクラやRust系のサバイバルクラフトが好き
  • テイム(手なずけ)して騎乗するロマンに惹かれる
  • ブリーディング・変異厳選という沼にハマりたい
  • 友達とマルチで長時間遊べるタイトルを探している
  • Modで自分好みにカスタマイズするのが好き
  • RTX 3080以上のGPUと32GB以上のメモリを持っている

❌ こんな人は合わないかも

  • PCスペックがそこまで高くない人(GTX 1080以上が最低条件)
  • バグやクラッシュに耐えられないタイプ
  • ソロ専で、しかも短時間でサクッと遊びたい人
  • PvPで理不尽にやられるのが絶対に嫌な人
  • 旧作Evolvedのデータをそのまま引き継ぎたい人(不可)
  • 「前作と同じゲームにもう一度お金を払いたくない」と思う人

そもそもARKってどんなゲーム? — 初めての人向けに基礎から解説

ARK Survival Ascended ゲーム画面

ARKシリーズを知らない人のために、まずはゲームの根っこの部分を説明しておく。

あなたは目が覚めたら見知らぬ島にいる。文字通り、パンツ一丁で。持ち物はゼロ。そして周りには――恐竜がいる。ティラノサウルス、トリケラトプス、プテラノドン、ラプトル。ジュラシック・パークの世界に裸で放り込まれたような状況だ。

ここから、木を殴って素材を集め、石の道具を作り、小さな小屋を建て、食料を確保し、少しずつ文明レベルを上げていく。最終的には金属の拠点、電気設備、果てはテック(超科学)装備まで到達する。石器時代からSFまでを一本のゲームで駆け抜けるスケール感が、ARKの大きな魅力だ。

そして何より、このゲームの核心は「恐竜をテイムできる」こと。野生の恐竜を気絶させて、好物の餌を食べさせて手なずける。テイムした恐竜は騎乗できるし、戦闘の相棒になるし、荷物を運ばせることもできる。T-REXに跨って敵拠点に突っ込む。プテラノドンの背中に乗って空から島を見下ろす。この「恐竜と共に生きるサバイバル」という体験は、2026年の今でも唯一無二だ。

Survival EvolvedとSurvival Ascendedの違い — 何が変わった?

ARK Survival Ascended UE5グラフィック

ARK: Survival Ascended(以下ASA)は、前作ARK: Survival Evolved(以下ASE)をUnreal Engine 5でリメイクしたタイトルだ。「ただの焼き直しでしょ?」と思われがちだけど、実際に触ってみると変更点はかなり多い。主要な違いを整理する。

グラフィックの進化 — Lumen・Naniteの恩恵

まず誰もが最初に感じるのが、グラフィックの圧倒的な進化。UE5のLumen(グローバルイルミネーション)とNanite(仮想化ジオメトリ)を活用したビジュアルは、正直言って別ゲーに見えるレベル。

朝焼けの中を走るティラノサウルスの鱗に光が反射する。夜の森で焚き火が周囲の木々をリアルタイムに照らす。海面下から見上げた太陽が水面で揺れる。ASEの時点でも「恐竜がいる世界」のロマンは十分だったけど、ASAではそれが映画レベルの画質になった。

「グラフィックだけで言えば、サバイバルクラフトで間違いなくトップクラス。朝日が昇る瞬間のThe Islandは本当にため息が出る」

— Steamユーザーレビューより

ただし、この美しさには代償がある。それについては後の「スペック要件」セクションで詳しく書く。

建築システムの大幅改善

ASEで多くのプレイヤーを苦しめた「建築のスナッピング問題」が、ASAではかなり改善された。壁と壁がうまく噛み合わない、天井が微妙にズレる、柱が変なところに刺さる――そんなASEの「建築あるある」が大幅に減っている。

スナップポイントがより直感的になり、パーツ同士の接続がスムーズに。三角形の床材が追加されたことで、斜めの構造物や円形に近い建築も可能になった。拠点建築に何十時間もかけるタイプのプレイヤーには、この改善だけでもASAに移行する価値がある。

テイム&ブリーディングの進化

テイムシステムにも地味だけど嬉しい改善が入っている。野生の恐竜を気絶させてテイムを開始すると、マップ上にマーカーが表示されて、どこにいてもテイムの進行状況が確認できるようになった。ASEでは「あの恐竜のテイム、今何%だっけ?」と現地に戻って確認する必要があったので、これはかなりの快適化だ。

さらに、ASAでは野生のベビー恐竜が出現する。これを見つければ、気絶テイムすら不要。そのまま手なずけてしまえる。可愛い。可愛すぎる。

ブリーディング(繁殖)面では、変異(ミューテーション)システムが一新された。ASEでは変異の管理が非常に煩雑で「変異カウンターが20を超えたら実質終了」という制約があったけど、ASAでは変異が独立して転送できるようになり、より柔軟な血統管理が可能に。野生恐竜も固有のカラーミューテーションを持って出現するようになったので、厳選の楽しさが格段に増している。

「ブリーディングのシステム改善は正直かなりデカい。ASEのミューテーション管理は苦行だったけど、ASAはちゃんと『楽しい厳選』になってる」

— Steamコミュニティ掲示板より

AI・パスファインディングの改善

ASEプレイヤーなら一度は経験したはず。「ついてこい」と命令した恐竜が木に引っかかって動かなくなる問題。ASAではダイナミックナビゲーションメッシュが実装され、テイム済みの恐竜が障害物を自動的に回避して追従するようになった。完璧とまでは言わないけど、ASEと比べると雲泥の差だ。

クロスプラットフォームMod対応

ASAの大きなセールスポイントの一つが、コンソールでもModが使えること。CurseForgeと連携したMod管理システムにより、PC版で作られたModがPS5やXboxでもインストールできる。250以上のModが利用可能で、新しい恐竜やマップ、建築パーツ、UI改善など、コミュニティの創作物がプラットフォームを問わず楽しめる。これはサバイバルクラフトジャンル全体を見ても先進的な取り組みだ。

その他の変更点まとめ

  • フォトモード追加 — UE5の美しい世界をスクリーンショットで切り取れる
  • ピンシステム追加 — マルチプレイでの情報共有がしやすくなった
  • UI刷新 — インベントリやクラフトメニューがモダンに
  • 供給クレートのルートテーブル見直し — ドロップアイテムのバランス調整
  • 移動速度ステータスの変更 — 公式サーバーではレベルアップで移動速度を上げられない仕様に
  • 詳細なワールドマップ — ピングやPOI表示に対応した新マップシステム

400種類を超える生物たち — ARKの恐竜図鑑

ARK Survival Ascended 恐竜

ARKシリーズの最大の魅力は、その生物の多様性にある。ティラノサウルスやトリケラトプスといった誰もが知る恐竜から、メガロドン(巨大サメ)、モササウルス(海の王者)、ケツァルコアトルス(翼竜の中でも最大級)といったマニアックな古代生物、さらにはグリフォンやワイバーン、ドラゴンといったファンタジー寄りの生物まで、ASAに登場する生物は全マップ合計で400種類以上

すべての生物にテイム方法があり(一部の例外を除く)、テイムした生物にはそれぞれ固有の能力がある。いくつか代表的な恐竜を紹介しよう。

序盤のパートナーたち

パラサウロロフス — 序盤で最初にテイムする候補筆頭。騎乗可能で足が速く、荷物運びに優秀。さらに、敵を検知するとアラートを出してくれるので序盤の「索敵レーダー」として活躍する。ボーラで足を止めてクラブ(棍棒)で殴るだけでテイムできるので、初心者の第一歩に最適。

トリケラトプス — 言わずと知れた三本角の草食恐竜。テイムするとベリーの大量採取が可能になり、ナルコベリー(麻酔薬の原料)が安定供給される。麻酔薬なしにはまともなテイムはできないので、早期のトリケテイムが攻略の鍵。戦闘面でもノックバック攻撃が強く、中盤までの主力戦闘恐竜としても使える。

プテラノドン — ARKにおける「移動革命」を起こす翼竜。テイムした瞬間、ゲーム体験が一変する。空からの移動は圧倒的に速く、地形に阻まれない。高台の上にある危険な資源ポイントへのアクセス、遠方のテイム対象の偵察、危険からの脱出手段として序盤〜中盤はずっと活躍する。

中盤の主力恐竜

アルゲンタヴィス — 巨大な鷲。プテラノドンの上位互換的な存在で、飛行速度はやや劣るものの、スタミナ、体力、攻撃力が段違い。さらに生物や資源をつかんで運搬できる能力を持つ。「野生の恐竜をつかんでテイム場所まで運ぶ」という裏技的な使い方が強力で、テイム効率が飛躍的に上がる。多くのプレイヤーが「アルゲンをテイムしてからがARK本番」と語る。

アンキロサウルス — 金属鉱石の採取効率が全生物トップクラス。中盤以降、金属が大量に必要になる段階で必須級の恐竜。鉄壁の防御力も持つので、護衛なしでも鉱山に放り込める安心感がある。

テリジノサウルス — 長い爪を持つ草食恐竜で、木材・繊維・皮・キチン・レアフラワー・レアマッシュルームなど、採取できる素材のバリエーションが異常に広い。「万能採取マシン」としてテイム優先度が高い。

終盤の切り札

ティラノサウルス — 言うまでもなくARK界の王。圧倒的な攻撃力と体力を誇り、ボス戦の主力戦力として不動の地位。高レベル・高ステータスのT-REXを何体も並べるのがボス攻略の定石であり、多くのプレイヤーがT-REXブリーディングに何百時間も費やす。

ギガノトサウルス — ゲーム最強クラスの肉食恐竜。T-REXをも凌ぐ攻撃力を持ち、一撃で多くの生物を葬る。ただしテイム難度も最高レベルで、気絶させるだけでも大量の麻酔弾と時間が必要。さらに「激怒」という固有メカニクスがあり、ダメージを受けすぎるとテイムしたギガノトが暴走して味方を攻撃し始める。まさに諸刃の剣。

ワイバーン — ファイア、ライトニング、ポイズン、アイスの4属性が存在するドラゴン型生物。Scorched Earthマップの目玉で、空中戦の花形。テイムするには巣から卵を盗んで孵化させる必要があり、「ワイバーンの巣に突入→卵を奪って逃走→怒り狂った親ワイバーンの群れから全力逃走」という一連の流れがARK屈指のスリル体験として語り継がれている。

「初めてワイバーンの巣に行った時、卵取って振り返ったら親が5体くらい追いかけてきてリアルに叫んだ。あの恐怖と興奮はARKでしか味わえない」

— Steamコミュニティ掲示板より

ASAのコアゲームプレイを徹底解説

序盤の生存戦略 — 最初の10時間で何をすべきか

ARKは「最初の数時間」が最もシビアで、かつ最も面白い。何も知らない状態で島に放り出され、目の前の肉食恐竜に一撃で殺される。リスポーンして今度は慎重に動くも、やっと作った小屋を巨大恐竜に踏み潰される。「理不尽だ」と思いながらも「じゃあどうすれば生き残れる?」と考え始めた瞬間、ARKの沼にハマっている。

序盤の基本的な流れはこうだ。

序盤の進行ガイド(ソロの場合)

  1. 海岸沿いの比較的安全な場所でスポーンする
  2. 木を殴って木材、石を拾って石材を確保 → 石のピッケル・斧をクラフト
  3. ドードーやパラサウロロフスなど弱い恐竜を倒して肉と皮を確保
  4. たき火を設置して肉を焼く → 最初の食料確保
  5. ワラの小屋を建てて夜の寒さと小型肉食恐竜から身を守る
  6. レベルが上がったら「ボーラ」をアンロック → 中型恐竜を拘束できる
  7. トリケラトプスやパラサウロロフスをテイム → ベリー集め・荷物運びが劇的に楽に
  8. 木の拠点にアップグレード → 安全度が大幅に上がる
  9. プテラノドンをテイム → 空からの移動が可能に。世界が広がる瞬間

この「プテラノドンに初めて乗って空を飛ぶ瞬間」が、多くのARKプレイヤーが口を揃えて言う最初の感動ポイント。それまで地上でビクビクしながら歩いていたのが、一気に鳥瞰視点で島全体が見渡せる。あちこちに危険な地形、見たことのない巨大恐竜、未知のバイオームが広がっている。「あそこ、行ってみたい」という好奇心が止まらなくなる。

「初めてプテラノドンに乗って飛んだ時の感動は今でも覚えてる。ASAのグラフィックでこの体験ができるのは本当にずるい」

— Steamユーザーレビューより

テイムの奥深さ — 恐竜との絆を深めるシステム

ARKのテイム(手なずけ)は、ただボタンを押せば終わりではない。恐竜ごとに好物の餌が違い、テイム方法も異なる。

気絶テイムが最も基本的な方法。麻酔矢やトランキライザーダーツで恐竜を眠らせ、インベントリに好物の餌を入れて待つ。高レベルの恐竜ほどテイムに時間がかかり、公式設定だと大型恐竜のテイムに数時間かかることも珍しくない。その間、他の野生恐竜に襲われないように護衛しなければならない。気絶値が下がり始めたらナルコベリーや麻酔薬を追加投与する。この「見守り」の時間が、不思議と恐竜への愛着に変わっていく。

受動テイムは、攻撃せずに恐竜の近くで好物を手渡すスタイル。ギガノトサウルスのような一部の超大型恐竜や、特殊な生物はこの方式。近づきすぎると襲われるし、離れすぎるとリセットされる。緊張感がたまらない。

テイムした恐竜にはそれぞれ個性がある。同じ種族でもステータスの振り分けが異なり、「体力が高い個体」「近接攻撃力が高い個体」「スタミナがある個体」などバラバラ。高ステータスの個体を捕まえるために何体もテイムし、最強の個体を厳選する。この「レア個体を追い求める」感覚は、ポケモンの個体値厳選に通じるものがある。

ブリーディングと変異厳選 — ARK最大の沼

テイムの先にあるのが、ブリーディング(繁殖)という深淵。ARKにハマった人の多くがこの沼から抜け出せなくなる。

同じ種族のオスとメスをペアにして交配させると、卵が産まれる(胎生の種族もある)。生まれた子供は両親のステータスを受け継ぎ、さらに約7%の確率でミューテーション(変異)が発生する。変異が起きると、特定のステータスが2ポイント上昇し、さらにカラーバリエーションも変化する。

この変異を何世代にもわたって積み重ねていくことで、通常では到達不可能なステータスの超強力な恐竜を作り出せる。体力が異常に高いT-REX、攻撃力が通常の2倍近いギガノトサウルス、とんでもないスピードのブロントサウルス。理想のステータスと理想のカラーを持つ個体を目指して何百回と交配を繰り返す。

ASAでは変異システムが改良され、変異の転送がより柔軟になった。ASEでは変異カウンターが20を超えると新しい変異が発生しなくなる制約があったが、ASAではこのあたりの仕組みが見直されている。また、野生恐竜にも固有のカラーミューテーションが出現するようになり、厳選のバリエーションが増えた。

「ブリーディングはARKの本体。テイムが入口だとしたら、ブリーディングは出口のない迷宮。50時間かけて育てたギガノトが理想のステータスだった時の達成感は、他のゲームじゃ味わえない」

— Steamコミュニティ掲示板より

ボス戦 — 恐竜軍団で挑む最高峰の戦い

ARKには複数のボスが存在する。オベリスクと呼ばれる巨大な構造物にアーティファクト(ダンジョンの奥で手に入る戦利品)と特定の素材を捧げると、ボスアリーナに転送される。

ボス戦は最大20体のテイム恐竜を引き連れて挑む集団戦。ブルードマザー(巨大蜘蛛)、メガピテクス(巨大猿)、ドラゴン(そのまんま)など、通常の恐竜とは比較にならない巨大で凶悪なボスが待ち構えている。

ボス戦に勝つためには、日頃のブリーディングで鍛えた精鋭恐竜軍団が必要不可欠。適当にテイムした恐竜をそのまま投入しても瞬殺される。変異を重ねて高ステータスに育てた恐竜たちを、適切なサドル(防具)を装備させ、属性耐性を考慮して編成する。これがARKの「ゲーム内エンドコンテンツ」であり、ブリーディングの目標地点でもある。

ボスを倒すとテクグラム(超科学レシピ)が解放され、テレポーター、レプリケーター、テックサドルなど、ゲーム終盤の強力な装備や設備がクラフトできるようになる。

マップの世界 — 現在遊べる全マップ一覧

ASAには2026年3月時点で複数のマップが実装されている。それぞれ異なるバイオーム、固有の恐竜、独自のギミックを持っており、飽きさせない。

無料マップ

  • The Island — シリーズの原点。温帯・ジャングル・雪山・沼地・海底洞窟とバランスの取れた構成。初心者はここから始めるのが鉄板
  • Scorched Earth — 灼熱の砂漠マップ。水の確保が最重要課題になる過酷な環境。フェニックスやワイバーンなど固有生物が多い
  • The Center — 巨大な浮島や地下世界を持つ広大なマップ。建築好きに人気
  • Aberration — 地下世界が舞台。放射能汚染エリア、発光生物、ジップラインでの移動。ARK随一の異質な世界観
  • Extinction — 荒廃した地球が舞台。タイタンと呼ばれる超巨大ボスが徘徊する。オービタル・サプライ・ドロップの防衛ミッションあり
  • Astraeos — ギリシャ神話をモチーフにした新規マップ。2026年2月のMega Updateで新大陸Pyranthosが追加

有料拡張パック

  • Lost Colony(2025年12月発売・約3,000円) — シリーズ初の完全新規拡張パック。Arat Primeが舞台で、7つの新バイオーム、13種類以上の新生物、70以上のスキルツリーを実装。ExtinctionとARK 2の間を繋ぐストーリー

2026年最新情報 — Astraeos Mega Updateの衝撃

2026年2月25日に配信された「Astraeos Mega Update」は、ASAの現在の方向性を象徴する大型アップデートだ。

新大陸Pyranthos

Astraeos世界に追加された広大な砂漠地帯「Pyranthos Wasteland」。流砂の下には忘れられた構造物や埋もれた通路、未探索のアーティファクトケーブが潜んでいる。神話と廃墟によって形作られた世界観は、従来のARKの「恐竜がいる島」とは一味違う新鮮さがある。

新生物 — Grand Tortugarが激アツ

今回の目玉は間違いなくGrand Tortugar。巨大な両生類型の生物で、陸上も海底も移動可能。そして最大の特徴は甲羅の中を「移動拠点」として使えること。甲羅のセグメントを開閉でき、開けば移動司令部として機能し、閉じれば鉄壁の要塞と化す。リソースの採取もこなせるので、Grand Tortugar一体で「移動する家」が実現する。ARKプレイヤーの長年の夢だった「移動拠点」が、ついに理想的な形で実装されたと言っていい。

その他にも、フェニックス、アルマドッゴ、オアシサウルス、デスモダス、メガラプトル、ロックドレイクなど、旧作で人気だった恐竜たちがAstraeos版としてリニューアル登場。砂漠を徘徊する巨大なスコーピオンキング&クイーン、骸骨の敵「スケルトンエネミー」も新たな脅威として追加された。

新ボス — 五つ首のヒドラ「Hydraskos the Unbroken」

Pyranthosの遺跡の奥に眠る新ボス、Hydraskos the Unbroken。5つの首を持つヒドラで、5つの首をすべて倒す必要がある。チームワーク、タイミング、そして大量の火力が求められる高難度コンテンツだ。マルチプレイで仲間と連携して挑む醍醐味がここにある。

「Astraeosアプデで一気に面白くなった。Grand Tortugarは革命的すぎるし、ヒドラ戦は最高にアドレナリン出る。これを無料で追加するWildcardは正気じゃない(褒め言葉)」

— Steamコミュニティ掲示板より

Lost Colony — シリーズ初の完全新規拡張パック

2025年12月にリリースされた有料DLC『ARK: Lost Colony』は、ASAにとって大きな転換点だ。それまでのASAのマップはすべてASEからの移植(リマスター)だったが、Lost Colonyはシリーズ初の完全オリジナル拡張パック

舞台はArat Prime

Lost Colonyの舞台は「Arat Prime」。人類が最後の抵抗を試みた場所であり、ARKシリーズの物語においてExtinctionとARK 2を繋ぐ重要なストーリーが展開される。プレイヤーは「ネクロセン」と呼ばれるポスト・カタストロフィの時代に降り立ち、暗闇に閉ざされた南極から冒険を始める。

7つの新バイオーム

Lost Kingの王国、極寒のツンドラ、生物発光するトワイライトフォレスト、闇に包まれたダークフォレスト、火山クレーターのカルデラ、温泉地帯、そしてAberrantクラッシュサイト。バイオームごとに異なる環境ハザードと固有の生態系が待っている。

13種類以上の新生物

フレームシフトするOssidon、テレキネシスを使うAureliax、進化するキツネのファミリア、群れで襲ってくるRevenantスウォーム、レーザーを放つGloon、そして空飛ぶ要塞Gigadesmodusなど。既存のARK生物とは一線を画すユニークなデザインが目を引く。

スキルツリーシステム

Lost Colony最大の新要素がスキルツリー。Wayfarer(探索者)、Beastmaster(獣使い)、Utility(汎用)の3つのスキルパスがあり、70以上のスキルをアンロックできる。従来のARKにはなかったRPG的なキャラクタービルド要素が加わり、プレイスタイルの幅が大きく広がった。

今後のロードマップ — 2026〜2027年の展望

Studio Wildcardは2026年1月に公式ロードマップを発表しており、ASAの今後の計画が見えている。

2026〜2027年ロードマップ(主要項目)

  • UE5.7アップグレード(2026年3〜4月予定) — 既存マップで約33%のパフォーマンス向上が期待される。Nintendo Switch 2版の前提条件にもなっている
  • TLCアップデート — Araneo、Quetzal、Giga、Theri、Megaloなど人気恐竜のモデル&能力リワーク
  • 大規模海洋コンテンツ — 物理演算に基づいた船、搭載可能な大砲、モジュール式のカスタマイズ。海戦が実装される
  • Bob’s Tall Tales DLC(2026年後半予定) — 海賊テーマの拡張コンテンツ
  • Dragontopia(2026年末予定) — 完全新規の拡張パック
  • Genesis、Crystal Isles等 — 旧作マップのASA移植も継続

注目すべきは、Studio Wildcardが「ARK 2がリリースされた後もASAのサポートを継続する」と明言していること。ARK 2は2028年発売を目指して開発中だが、ASAはそれとは別の「現在進行形のプロダクト」として位置づけられている。ASAで実験的に導入された機能がARK 2にフィードバックされるという開発体制で、プレイヤーにとっては「今ASAを遊ぶこと自体がARK 2の未来に貢献する」という構図だ。

建築の楽しさ — 自分だけの拠点を作る喜び

ARKにおける建築は、単なる「シェルター作り」ではない。自分の理想の要塞、城、海上基地、ツリーハウスを作り上げるクリエイティブな要素だ。ASAでは建築システムが大幅に改善され、この楽しさがさらに増している。

建築素材のティア構成

建築素材は5段階のティアに分かれている。

  • ワラ — 最も簡素。序盤の一時しのぎ用。恐竜に殴られると簡単に壊れる
  • 木材 — 中型恐竜の攻撃にはある程度耐えられる。序盤〜中盤の主力
  • — ほとんどの恐竜の攻撃に耐える。PvEなら石で十分
  • 金属 — PvPでの防御に必須。爆発物でしか破壊できない
  • テック — 最上位。透明な壁やテレポーターなど未来的な設備が建設可能

建築に使えるパーツは壁、天井、床、傾斜壁、ドア枠、窓枠、階段、柱、土台、フェンス、ハッチ、トラップドアなど多岐にわたる。ASAで追加された三角形パーツにより、八角形の塔や円形の闘技場など、従来は不可能だった建築デザインが実現可能になった。

さらに、照明器具、旗、看板、家具、カーペットなどの装飾アイテムも充実しており、機能性だけでなく見た目にこだわった拠点作りが楽しめる。UE5のライティングのおかげで、室内に差し込む太陽光や夜のトーチの揺らめきが美しく、建築の満足度が格段に上がっている。

建築のコツ — 知っておくと捗るテクニック

ARKの建築には独特のルールがある。まず「土台」を設置し、その上に壁や天井を積み上げていくのが基本。土台がないと構造物は設置できないし、土台から離れすぎると「サポートがない」という判定でパーツが置けなくなる。柱を使えばサポート範囲を延長できるので、大規模建築では柱の配置がカギになる。

ベテランプレイヤーは「フェンス土台」を使って地形に合わせた自然な建築をしたり、「天井積み」で空中に構造物を張り出させたりと、独自のテクニックを駆使する。YouTube やコミュニティには建築チュートリアルが大量にあるので、凝った建築に挑戦する前にチェックしておくといい。

「建築ガチ勢だけどASAの改善は嬉しすぎる。三角パーツ追加で円形建築できるようになったのが革命。UE5の光が綺麗だから、窓の配置を考えるだけで1時間溶ける」

— Steamコミュニティ掲示板より

洞窟とダンジョン — 危険と報酬のバランス

各マップにはいくつもの洞窟(Cave)が存在し、それぞれが異なる難易度とリワードを持つミニダンジョンとして機能する。洞窟の奥にはボス戦に必要な「アーティファクト」が安置されており、これを集めることがゲーム進行の柱になる。

洞窟内は地上とはまったく異なる生態系が広がっている。暗闇の中をアラネオモーフス(巨大蜘蛛)やオニコニクテリス(巨大コウモリ)が徘徊し、狭い通路を進むと急に大量の敵がスポーンして襲いかかってくる。照明を確保し、体力回復アイテムを大量に持ち込み、適切なテイム恐竜を連れていかないとまず生還できない。

一部の洞窟は水中洞窟で、酸素管理と水中戦闘の準備が必要になる。深海洞窟に潜む巨大生物との遭遇は、暗い海中というシチュエーションも相まって恐怖感が半端ない。

洞窟攻略で手に入るアーティファクトはボス戦の「鍵」であり、ボス戦→テクグラム解放→上位装備クラフトという流れがASAのメイン進行ルートだ。つまり洞窟攻略は避けて通れない必須コンテンツであり、準備と戦略が問われるやりがいのある挑戦になっている。

PvPとPvE — どっちで遊ぶべきか問題

ARKのマルチプレイには大きく分けてPvP(プレイヤー間戦闘あり)とPvE(プレイヤー間戦闘なし)の2モードがある。この選択が、ARKの体験を根本的に変える。

PvPサーバーの実態

PvPサーバーは、一言で言うと「弱肉強食の世界」。自分の拠点はオフライン中でも他プレイヤーに攻撃される(レイド)。朝起きてログインしたら、昨日まであった拠点が跡形もなく破壊されている。何十時間もかけて育てた恐竜が全滅している。これがPvPサーバーの日常だ。

当然、精神的な負担は大きい。だけど、だからこそ同盟を組んだりトライブ(ギルド)で協力して防衛ラインを構築したり、外交交渉をしたりと、他のゲームでは味わえない濃密な人間ドラマが生まれる。ARKのPvPにハマった人は「他のゲームがヌルく感じる」とよく言う。

「PvPは人を選ぶ。選ぶけど、ハマったら二度と抜け出せない。オフラインレイドされて全ロスした時の絶望と、その後の復讐が成功した時のカタルシスは、ゲーム体験として次元が違う」

— Steamユーザーレビューより

PvEサーバーという選択肢

対人戦闘が嫌な人、純粋にサバイバルと恐竜ライフを楽しみたい人にはPvEサーバーがおすすめ。他プレイヤーに拠点を壊される心配がないので、安心して巨大な建築プロジェクトに取り組める。ブリーディングに没頭できる。ボス戦を仲間と計画的に攻略できる。

ただし、PvEサーバーには「柱問題」がある。他プレイヤーが大量の柱を設置して土地を占拠し、新規プレイヤーが拠点を建てる場所がない――という問題は、ASEの頃から続くARKの宿題だ。公式サーバーでは特に顕著。非公式サーバーを選ぶか、友人と専用サーバーを立てるのが快適に遊ぶコツだ。

ソロプレイは成立するか?

結論から言うと、ソロでも十分に楽しめる。ただし、公式設定のままだとテイムやブリーディングに膨大な時間がかかるので、ソロプレイヤーはサーバー設定で倍率を調整するのが一般的。テイム速度2〜5倍、ブリーディング速度3〜5倍、採取量2〜3倍くらいに設定すると、ソロでもストレスなく進行できる。

シングルプレイヤーモードには専用の設定項目もあり、Wildcardもソロプレイヤーへの配慮を見せている。ただ、ボス戦はやはりマルチの方が盛り上がる。可能ならフレンドと2〜4人で遊ぶのが一番おいしいところを味わえるプレイスタイルだと思う。

要求スペックの壁 — ASA最大の課題

ここからはASAの「問題点」について正直に書いていく。まず最も多くのプレイヤーが直面するのが、要求スペックの高さだ。

最低動作環境 推奨動作環境
CPU Core i7-6800K / Ryzen 5 2600X Core i5-10600K / Ryzen 5 3600X
GPU GTX 1080 / RX 5600XT RTX 3080 / RX 6800
メモリ 16GB 32GB
ストレージ 70GB 70GB(SSD必須)
DirectX 12 12

推奨環境でRTX 3080とメモリ32GBを要求するのは、2026年の基準でもかなりのハイスペック。実際にプレイしてみると、RTX 4070クラスでも設定を下げないと安定60fpsは厳しい場面がある。大規模な拠点やテイム恐竜が大量にいるエリアではフレームレートが大きく落ちる。

ただし、2026年3〜4月にはUE5.7へのアップグレードが予定されており、Studio Wildcardはこれにより約33%のパフォーマンス向上が見込めるとしている。これが実現すれば、現在のミドルスペックPCでもより快適にプレイできるようになるはずだ。期待したい。

「RTX 3060 + メモリ16GBでやってるけど、設定落としても大きい拠点の近くでガックガクになる。32GBメモリはマジで必須だと思った」

— Steamユーザーレビューより

安定性の問題 — クラッシュとバグの実態

スペックの次に槍玉に上がるのが、ゲームの安定性。ASAのSteam評価が「賛否両論」に留まっている最大の原因は、ぶっちゃけこれだ。

報告されている主な問題点はこのあたり。

  • クラッシュ — 特にマップ切り替え時、大規模建築の近く、Mod併用時に発生しやすい
  • テクスチャの読み込み遅延 — ログイン直後やファストトラベル後に、テクスチャがボケた状態で表示される
  • サーバーのロールバック — 公式サーバーで稀にデータが巻き戻される
  • Modの互換性問題 — アップデート後にModが動作しなくなるケースが散見
  • メモリリーク — 長時間プレイするとメモリ使用量が増大し、最終的にクラッシュ

ASAの不評レビューには興味深い傾向がある。日本語のレビュー分析サイトによると、不評レビューを書いたプレイヤーの平均プレイ時間は、好評レビューを書いたプレイヤーより約135時間長い。つまり「つまらないから不評」ではなく、「面白いのにバグやクラッシュのせいで裏切られたから不評」という構造になっている。ゲーム自体の面白さは認めつつも、技術的な問題で評価を下げているプレイヤーが多い。

これは逆に言えば、バグやクラッシュが改善されればASAの評価は大きく跳ね上がる可能性があるということでもある。UE5.7アップグレードでパフォーマンスが改善されれば、安定性の問題もある程度解消されるかもしれない。

「1000時間やってるけど不評つけてる。ゲームは最高に面白い。でもクラッシュで何回テイム恐竜失ったかわからん。面白さとストレスが両方MAX」

— Steamユーザーレビューより

「前作の有料リメイク」問題 — 長年のファンが抱える不満

ASAの評価を語る上で避けて通れないのが、「ASEの有料リメイク」という批判だ。

ASEをすでに何千時間もプレイしてきたベテランにとって、「ほぼ同じゲーム内容をUE5化して別途購入しなければならない」という点に抵抗感があるのは理解できる。しかも当初はASE購入者への無料アップグレードが示唆されていた経緯もあり、最終的に別タイトルとして有料販売されたことへの不信感は根強い。

さらに、ASEのセーブデータはASAに引き継げない。何千時間かけて育てた恐竜、築き上げた拠点、すべてがゼロからのやり直し。これが「わざわざ買い直してまでやる意味あるの?」という声に繋がっている。

ただ、2025年末のLost Colony、2026年のAstraeos Mega Updateと、ASEにはなかった完全新規コンテンツが増えてきたことで、「ただのリメイク」という批判は徐々に的外れになりつつある。特にLost Colonyは、シリーズの物語を前に進める重要な拡張であり、ASAでしか体験できないコンテンツだ。

Studio Wildcardという開発チーム

ARKシリーズを語る上で、開発元のStudio Wildcardに触れないわけにはいかない。

Studio Wildcardは2014年にDoug Kennedy、Jesse Rapczak、Jeremy Stieglitz、Susan Browning Stieglitzの4人が設立したスタジオ。処女作であるARK: Survival Evolvedが爆発的なヒットを記録し、累計販売本数7,600万本という驚異的な数字を叩き出した。

開発チームの特徴は、アップデートの頻度と規模が尋常ではないこと。ASEの時代から、新マップ、新恐竜、新メカニクスを継続的に追加し続け、リリースから10年経っても新コンテンツを投入し続けた。ASAでもそのスタンスは変わらず、2年間で6つ以上の無料マップと1つの有料拡張パックをリリースしている。

一方で、「約束を守らない」「スケジュールが守れない」という批判も根強い。ARK 2は当初2022年リリース予定だったが、2023年に延期、さらに2024年、そして現在は2028年予定まで延びている。ASAの一部マップの移植も予定より遅れることが多い。ただ、最終的にリリースされたコンテンツのクオリティは高いことが多く、「遅れるけど出来はいい」という評価が定着しつつある。

また、Studio Wildcardは「ASAのサポートはARK 2リリース後も継続する」と明言している。ASAを単なる「ARK 2までのつなぎ」ではなく、独立したプロダクトとして位置づけている点は評価に値する。ASAで導入される新機能がARK 2の開発にフィードバックされるという好循環を目指しており、プレイヤーとしては「今遊んでいるASAの体験が、未来のARK 2を良くする」と考えられる。

マルチプレイの選び方 — 公式vs非公式vs専用サーバー

ARKのマルチプレイ体験は、サーバーの選び方で天と地ほど変わる。ここではそれぞれの特徴を整理する。

公式サーバー

Studio Wildcardが運営するサーバー。設定は完全にデフォルトのため、テイムやブリーディングに膨大な時間がかかる。その分「達成感」は大きいが、社会人がフルタイムで遊ぶのはかなり厳しい。また、過疎化している公式サーバーもあれば、大手トライブが支配して新規が入りにくいサーバーもある。

非公式サーバー

有志のプレイヤーやコミュニティが運営するサーバー。テイム倍率、ブリーディング倍率、採取量などを自由にカスタマイズできるため、自分のプレイスタイルに合った環境が見つかりやすい。日本人向けの非公式サーバーも多数存在し、日本語でコミュニケーションを取りながら遊べる。デメリットは、運営者の裁量で突然閉鎖されるリスクがあること。

専用サーバー(自前)

自分でサーバーを立てる方法。設定を完全にコントロールでき、フレンドだけの閉じた環境で遊べる。レンタルサーバーを借りれば月数百円〜千円程度で運用可能。ただし、サーバー管理の知識が多少必要。「仲間内で2〜8人くらいで遊びたい」という人にはベストな選択肢。

Modシーンの活況 — ASAを自分好みにカスタマイズ

ASAのMod対応は、CurseForgeプラットフォームとの統合により、前作と比べて飛躍的に洗練された。ゲーム内からワンクリックでModをインストールでき、PC版だけでなくPS5やXboxでも250以上のModが利用可能だ。

人気Modのジャンルはこんな感じ。

  • 追加生物Mod — 新しい恐竜やファンタジー生物を追加。遊びの幅が一気に広がる
  • 建築Mod — 新しい建材、装飾品、建築補助ツールを追加。建築ガチ勢御用達
  • QoL(快適性)Mod — UIの改善、スタック数の増加、テイム情報の表示強化など
  • マップMod — コミュニティ制作のオリジナルマップ。公式マップとは一味違う体験
  • 総合オーバーホールMod — ゲームバランスやメカニクスを根本から変えるMod

特にASAのMod開発はUnreal Engine 5ベースになったことで、グラフィック面でのModのクオリティも向上している。公式コンテンツと遜色ないビジュアルのMod生物やマップが続々と登場しており、コミュニティの創作意欲は非常に高い。

ただし注意点もある。ASAのアップデート後にModが動作しなくなるケースが度々発生しており、Mod依存度が高い環境ではアップデート直後に遊べなくなることがある。Mod作者のアップデート対応を待つ必要があるので、重要なModが多い場合はアプデ直後のログインは慎重に。

ARKの「時間泥棒」問題に向き合う

ARKについて正直に書くなら、この問題は避けて通れない。ARKは時間を吸い取るゲームだ

テイムに数時間、ブリーディングに何日間、拠点の建築に何十時間。公式設定のままだと、ひとつひとつの作業に膨大な時間がかかる。特にブリーディングは、卵の孵化から赤ちゃんの世話、成体になるまでの成長期間を含めると、リアルタイムで何時間もゲームの前に張り付く必要がある。

これが「最高のゲーム体験」になるか「人生を破壊する沼」になるかは、プレイスタイル次第。倍率設定を上げて効率よく遊ぶか、公式設定のままで「重み」を楽しむか。自分の生活に合った遊び方を選ぶことが、ARKと長く付き合うコツだ。

「ARKのプレイ時間を見たら3000時間超えてた。このゲーム、面白いんだけど、人生のリソース管理としてはS級の脅威」

— Steamユーザーレビューより

ユーザーの声を総まとめ — 好評と不評のリアル

ここまで個別のトピックごとにユーザーの声を紹介してきたが、全体的な傾向をまとめておく。

好評で多い意見

  • グラフィックが圧倒的に美しくなった。UE5の恩恵を存分に感じる
  • 建築システムの改善は本当にありがたい。ストレスが激減した
  • テイムの品質向上(マーカー追跡、ワイルドベビーなど)が地味に快適
  • ブリーディングの変異システム改善でやり込み度が上がった
  • コンソールでもModが使えるのは革命的
  • Lost Colony、Astraeosなど新規コンテンツが充実してきた
  • 恐竜と暮らすサバイバル体験は、何年経ってもARKでしか味わえない

不評で多い意見

  • 最適化が不十分。ハイスペックPCでもカクつく場面が多い
  • クラッシュが多すぎる。進行中のテイムやアイテムが失われる
  • 推奨スペックが高すぎてハードルになっている
  • ASEの有料リメイクにお金を払わされることへの不満
  • ASEからのデータ引き継ぎができない
  • サーバーの安定性に問題がある(ロールバック、ラグ)
  • 日本語翻訳が一部不完全

類似ゲームとの比較 — ARK: SAはどんな立ち位置?

サバイバルクラフトジャンルは激戦区。ASAの立ち位置を他タイトルとの比較で整理する。

タイトル 特徴 ARKとの違い
Rust PvP特化のサバイバル 恐竜テイムなし。対人戦闘がメイン
パルワールド モンスター捕獲+クラフト よりカジュアル。パルの自動労働が核
Conan Exiles 歴史・ファンタジー世界のサバイバル 建築の自由度が高い。恐竜はいない
Enshrouded ファンタジーサバイバルクラフト RPG要素が強い。PvEのみ
Once Human 現代SFサバイバル 基本無料。SF世界観。シーズン制

ARKの唯一無二の強みは、やはり「恐竜をテイムして騎乗できる」という体験。この一点において、2026年現在でも競合がいない。パルワールドは似た方向性だが、あちらはカジュアル寄り。ARKは「重厚で骨太なサバイバル体験+恐竜の浪漫」という独自のポジションを確立している。

よくある質問(FAQ)

Q. ARK: Survival Evolved(旧作)を先にやるべき?

A. その必要はない。ASAはASEの完全上位互換として設計されているので、今から始めるならASA一択でいい。ASEのマップやコンテンツは順次ASAに移植されているし、ストーリーもASA内で体験できる。ただし、ASEは現在非常に安価(セール時は数百円)で販売されているので、「まずお試しでARKの雰囲気を知りたい」という人にはASEを触ってみるのも悪くない。ただしグラフィックや操作感はASAと大きく異なるので注意。

Q. PS5版とPC版、どっちがいい?

A. 可能ならPC版を強く推奨する。理由は3つ。(1) グラフィック設定の自由度が高く、自分のPCに合わせた最適化ができる。(2) Mod対応がPC版の方が充実している(コンソール版もMod対応しているが、PC版の方が選択肢が多い)。(3) 非公式サーバーの選択肢がPC版の方が圧倒的に多い。ただし、推奨スペックのハードルが高いので、RTX 3080以上+メモリ32GBを満たしていない場合はPS5版の方が安定する場合もある。

Q. 一人で始めても楽しめる?

A. ソロでも十分楽しめるが、設定の調整は必須。公式設定はマルチプレイを前提にした時間設計になっているので、ソロだと苦行になる。テイム速度を3〜5倍、採取量を2〜3倍、ブリーディング速度を5倍以上に設定するのがおすすめ。そうすると「一人でも気持ちよく遊べるARK」になる。

Q. どのくらいの時間で一通り遊べる?

A. 正直に言うと、「一通り」の定義による。The Islandマップでボスを全部倒してテクグラムを解放するまでが一つの区切りだとすると、設定を上げたソロプレイで100〜200時間。全マップを遊び尽くすなら1,000時間以上は余裕で溶ける。ブリーディング厳選まで含めると際限がない。

Q. SSD必須?HDDだときつい?

A. SSDは事実上必須。HDDだとマップの読み込みに数分かかることがあり、テクスチャのポップインも激しくなる。NVMe SSDなら読み込みが高速で、テクスチャの表示も安定する。70GBの空き容量が必要で、Modを入れるとさらに増えるので、余裕を見て100GB以上は確保しておきたい。

初心者が失敗しないための10のアドバイス

  1. 最初のマップはThe Island — 情報量が最も多く、バイオームのバランスがいい。まずはここで基本を覚える
  2. 海岸沿いスポーン一択 — 内陸は高レベル肉食恐竜だらけ。海岸なら比較的安全
  3. 死んでも気にしない — ARKは「死んで覚える」ゲーム。最初の100回の死は授業料だと思おう
  4. 早めにトリケラトプスをテイム — ベリー大量収集でナルコベリーが安定供給。次のテイムの麻酔薬に必要
  5. ソロならサーバー設定を調整 — テイム倍率、ブリーディング倍率を上げないとソロは地獄
  6. Dododexアプリを入れる — 恐竜のテイム情報、必要な餌の量などが全部わかる必携ツール
  7. メモリは32GB積む — 16GBだと高確率でメモリ不足によるクラッシュに悩まされる
  8. 寝る前にペットの食料を補充 — 餓死は ARK あるある。冷蔵庫に肉をストック
  9. 初心者はPvEから — PvPは慣れてからでいい。最初からPvPだと心が折れる
  10. Wiki/コミュニティを活用 — ARKは情報量が膨大。わからないことはark.wiki.ggで調べるのが基本

ARKのサウンドと雰囲気 — 没入感を支える音響設計

あまり語られないけど、ARKのサウンドデザインは非常に優秀だ。

森の中を歩いていると、木々のざわめき、鳥の鳴き声、遠くで吠える大型恐竜の声が聞こえてくる。夜になると虫の音が響き、突然近くでラプトルの鳴き声がして心臓が跳ね上がる。海中ではメガロドンの低い唸り声が水を通して伝わってくる。洞窟の中ではコウモリの羽音と水の滴る音だけが反響する。

BGMもシーンに応じて切り替わる。平時は穏やかなアンビエントが流れ、戦闘に入ると緊迫感のあるオーケストラに変化。ボス戦ではフルオーケストラの壮大な楽曲が流れ、テイム恐竜の軍団と共にボスに挑む高揚感を最高に盛り上げてくれる。

ASAではUE5のオーディオエンジンを活用して、音の定位感や残響効果がASEから改善されている。ヘッドフォンでプレイすると、後方から忍び寄る肉食恐竜の足音が聞こえて「音で危険を察知する」体験ができる。サバイバルゲームにおいて「音」は生存に直結するので、できればヘッドフォンかイヤフォンでのプレイを推奨したい。

ARK 2との関係 — 今ASAを遊ぶ意味

ARKシリーズの次回作『ARK 2』は2028年のリリースを目指して開発中だ。当初は2022年リリース予定だったが、何度もの延期を経て現在に至る。「じゃあASAは2年後に過去のものになるの?」と不安に思う人もいるかもしれないが、答えはNOだ。

Studio Wildcardは明確に「ASAはARK 2リリース後もサポートを継続する」と宣言している。両作品は並行して運営されるプロダクトであり、ASAで実験的に導入された機能やコンテンツがARK 2にフィードバックされる開発体制を取っている。

実際、Lost Colony拡張パックのスキルツリーシステムやAstraeosの神話モチーフの世界観は、ARK 2で目指す方向性のテストベッドとしての側面がある。つまり今ASAを遊ぶことは、将来のARK 2を良くすることにも繋がる。プレイヤーのフィードバックが開発に直結する環境が整っているわけだ。

また、2026〜2027年のロードマップを見てもわかるように、ASAはこの先2年間で海洋コンテンツ、新規拡張パック、UE5.7アップグレード、TLCアップデートなど大量のコンテンツが予定されている。「ARK 2までのつなぎ」どころか、ASA自体がこれからも成長し続ける現役タイトルだ。

総評 — ARK: Survival Ascendedは「面白いけどしんどい」最高のサバイバルクラフト

ARK: Survival Ascendedを一言でまとめるなら、「面白さとストレスが共存する、唯一無二の恐竜サバイバル」だ。

UE5による美しいグラフィック。改善された建築やテイムシステム。新たなミューテーションの楽しさ。Lost ColonyやAstraeosといった新規コンテンツの充実。コンソールでも使えるMod対応。2026〜2027年のロードマップも盛りだくさんで、今後も大型アップデートが続く。

一方で、高すぎるスペック要件、クラッシュや最適化の問題、「有料リメイク」への批判は依然として存在する。Steamの「賛否両論」という評価は、こうした光と影の両面を正直に反映している。

だけど、忘れないでほしい。不評レビューを書いた人のほうがプレイ時間が長いのだ。文句を言いながらも何百時間、何千時間と遊んでしまう。それがARKというゲームの底力であり、魔力でもある。恐竜に跨って広大な世界を駆け巡る興奮、何時間もかけてテイムした恐竜への愛着、仲間と連携してボスに挑む達成感。これらの体験は、2026年の今でもARKでしか味わえない。

スペックに余裕があるなら、ぜひ一度触ってみてほしい。そして最初の恐竜に殺されてほしい。そこからARKの旅が始まる。

ARK: Survival Ascended 評価まとめ

グラフィック ★★★★★ UE5の実力をフルに発揮
ゲームプレイ ★★★★☆ テイム・建築・ブリーディングどれも中毒性大
コンテンツ量 ★★★★★ マップ・恐竜・やり込み要素は圧倒的
安定性・最適化 ★★☆☆☆ クラッシュ・高スペック要求が課題
コスパ ★★★★☆ セール時なら圧倒的。無料マップだけでも数百時間遊べる
総合 ★★★★☆ 荒削りだが、唯一無二の恐竜サバイバル体験

恐竜と暮らし、恐竜に殺され、恐竜を愛する。ARK: Survival Ascendedは、そんな体験を最高のグラフィックで提供してくれるゲームだ。完璧じゃない。むしろ問題だらけだ。でも、だからこそ語りたくなる。不思議なゲームだと思う。

なお、本作はゲームパッド(コントローラー)にも対応しており、大画面でのプレイにも適している。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次