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ファンが何年も待ち望んでいた「日本が舞台のアサシンクリード」が、ついに現実になった。
2025年3月20日、『アサシン クリード シャドウズ(Assassin’s Creed Shadows)』が発売された。舞台は安土桃山時代の日本。織田信長が天下統一を目前にした16世紀、戦乱と文化が交差する激動の時代だ。
シリーズ14作目にして、初めての「日本」。エジプト、ギリシャ、ヴァイキングの北欧と、世界中の歴史をめぐってきたアサシンクリードが、ようやくたどり着いた場所。期待値は当然、尋常じゃなかった。
結果はどうだったか。発売初日に100万プレイヤー突破。2日で200万人。Steamでは世界売上トップに躍り出て、同時接続数はシリーズ歴代最高を記録。3週連続でアメリカの小売市場トップという、文句なしの大ヒットだ。
ただ、発売前の炎上騒動も記憶に新しい。弥助の主人公起用をめぐる議論、歴史考証への疑問、延期に次ぐ延期。正直、「大丈夫なのか?」と思った人も多かったはずだ。
だからこそ、この記事では実際にプレイした上で感じたことを、良い点も気になる点も含めて率直に書いていく。発売前のノイズを全部取っ払って、「ゲームとしてどうなのか」に集中したい。
公式トレーラー
こんな人におすすめ / こんな人には合わないかも
こんな人は買い
- 日本の戦国時代を舞台にしたオープンワールドを冒険したい
- ステルスアクションが好き。暗殺の快感を味わいたい
- アサシンクリードシリーズのファン(特にオリジンズ以降)
- 歴史の中を自由に探索するのが楽しいと思える
- グラフィックの美しさにこだわりがある
- 弥助や織田信長の時代に興味がある
こんな人は合わないかも
- Ubisoftのオープンワールドの「お使い感」に疲れている
- 歴史の正確さを最重視する(フィクション要素あり)
- PCスペックがやや低め(要求スペックが高い)
- ストーリー重視で、メインシナリオの完成度に妥協できない
- 常時オンライン接続が嫌(一部機能でUbisoft接続が必要)
基本情報
| タイトル | アサシン クリード シャドウズ(Assassin’s Creed Shadows) |
| 開発 | Ubisoft Quebec(カナダ)+ 世界15スタジオ共同開発 |
| パブリッシャー | Ubisoft |
| 発売日 | 2025年3月20日 |
| 価格 | Steam: 9,790円(通常版) |
| 対応機種 | PC(Steam / Ubisoft Store), PS5, Xbox Series X|S |
| ジャンル | オープンワールド・アクションアドベンチャー / ステルス |
| プレイ時間 | メインストーリー: 約30〜40時間 / コンプリート: 80時間超 |
| Steam評価 | 非常に好評(80%好評) |
| Metacritic | PC版 78点 / PS5版 81点 / Xbox版 85点 |
| エンジン | Anvil(大幅アップグレード版) |
| 日本語 | 字幕・音声ともに対応(フル日本語化) |
| DLC | 拡張「淡路の罠」(3,480円 / 早期購入者は無料) |
シリーズ初の「日本」――なぜこんなに待たされたのか
アサシンクリードの舞台に日本を望む声は、初代が発売された2007年から存在していた。18年間、ファンはずっと待ち続けていたわけだ。
その間にシリーズはエジプト(オリジンズ)、古代ギリシャ(オデッセイ)、ヴァイキング時代の北欧(ヴァルハラ)と壮大なスケールで世界を巡ってきた。日本はいつも「次こそは」と言われながら、実現しなかった。
Ubisoft Quebecが開発を率い、世界15のスタジオが協力した4年間のプロジェクト。日本のUbisoft大阪も参加している。ゲームエンジンのAnvilも大幅にアップグレードされ、レイトレーシングによるグローバルイルミネーション、リアルタイム反射、四季の移り変わりシステムなど、次世代の技術が惜しみなく投入された。
開発の意気込みは、ゲームの細部に確かに表れている。城下町の瓦屋根、障子越しの光、田園に吹く風、寺社仏閣の荘厳さ。SNSでは「スクリーンショットが止まらない」という声が多く、それも納得の美しさだ。
ダブル主人公――忍の「奈緒江」と侍の「弥助」

本作最大の特徴は、2人の主人公を切り替えながら進めるダブル主人公制だ。
藤林奈緒江(ふじばやし なおえ)
伊賀出身の忍(くのいち)。父を織田軍の伊賀攻めで失い、復讐を胸に暗躍する。
奈緒江のプレイスタイルは、アサシンクリードの原点回帰と呼べるものだ。ステルスと暗殺に特化しており、隠し刃による一撃必殺、鉤縄を使ったパルクール、煙玉での撹乱、忍び鈴で敵を誘導――。シリーズファンが「これが求めていたアサクリだ」と感じる要素が詰まっている。
影に潜む新システムも加わった。シリーズ初となる「伏せ」のアクションで、屋根の上でも地面でも姿勢を低くして敵の視線を避けられる。光と闇が戦術に直結するこの仕組みは、ステルスゲームとしての没入感を大きく高めている。
壁の隙間をすり抜けたり、小さな箱の中に隠れたりと、小柄な体格を活かした潜入手段も豊富。奈緒江でのプレイは、長年のファンの間でもかなり好評だ。
弥助(やすけ)
歴史上の人物をモデルにした黒人の侍。織田信長に仕え、やがて大きな歴史のうねりに巻き込まれていく。
弥助の戦闘は奈緒江とは対照的に、正面からの力強い剣戟がメインだ。重厚な鎧を纏い、刀で敵を叩き斬る。パリィを決めれば敵が大きくのけぞり、カウンター攻撃のチャンスが生まれる。連続攻撃のコンボの最後には相手のガードを崩す効果もあり、ゴリ押しではなくタイミングを読む戦いになっている。
ただし弥助は体格が大きく、鎧の音も響くため、ステルスは得意ではない。弓を使った遠距離攻撃で静かに敵を排除することもできるが、本領は真正面からの戦闘にある。
この2人の対照的なプレイスタイルを自由に切り替えられるのが、本作の面白さの核心だ。同じミッションでも「奈緒江で忍び込むか、弥助で斬り込むか」で全く違う体験になる。プレイヤーの声を見ても、「奈緒江でステルスしている時間が一番楽しい」という人もいれば、「弥助の剣戟が気持ちよすぎる」という人もいて、好みが見事に分かれる。
ストーリー――戦国日本の光と影
物語は1579年の日本から始まる。天下統一を目指す織田信長が安土城を拠点に勢力を広げる時代。奈緒江と弥助、それぞれの視点から描かれるストーリーは、一部が交差しながらも独自の展開を見せる。
弥助パートの序盤は、多くのプレイヤーが絶賛している部分だ。アフリカから日本に渡り、信長に出会い、侍として認められていく過程は、演出とBGMが見事に噛み合って映画のような体験になっている。織田信長、明智光秀といった実在の武将たちとの関わりが、歴史好きにはたまらない。
奈緒江パートでは、伊賀忍者の生き残りとしてアサシン教団(隠れし者)と接触し、テンプル騎士団との宿命の対立に巻き込まれていく。こちらはアサシンクリードらしい陰謀と暗躍の物語だ。
ただし、メインストーリーの評価は正直に言って賛否が分かれている。序盤の弥助パートの出来が素晴らしいだけに、中盤以降のペースダウンや、終盤の展開に「もう少し深みが欲しかった」という声がある。シリーズの典型的な課題として、現代パートの扱いについても不満の声は出ている。Metacriticのメディアレビューでも「ステルスと戦闘は素晴らしいが、ストーリーは印象に残りにくい」という評価が複数見られた。
それでも、戦国日本という舞台の力は圧倒的だ。本能寺の変をはじめとする歴史的事件にプレイヤーとして立ち会える体験は、他のゲームでは得られないものがある。
オープンワールド――四季が巡る戦国日本

本作のオープンワールドは、シリーズの中でも群を抜いて美しい。
アップグレードされたAnvilエンジンが生み出す日本の風景は、「スクリーンショットを撮る手が止まらない」という声が続出するほどの出来だ。安土城の威容、京都の町並み、堺の港、琵琶湖のほとり。そして大阪城に潜入したり、堺の街を探索したりと、現実に存在する土地をゲーム内で訪れる感慨深さがある。
特に注目すべきは「四季システム」だ。ゲーム内の時間経過に伴って春夏秋冬が移り変わり、風景だけでなくゲームプレイにも影響する。冬は水面が凍って新たなルートが開通し、農地では季節ごとに作物が変化する。桜が舞い散る春の風景は、日本人なら誰もが息を呑むだろう。
天候システムもリアルだ。雨が降れば足元がぬかるみ、嵐が来れば視界が悪化する。こうした環境の変化がステルスプレイにも直結するのが面白い。夜は闇に紛れやすくなるが、同時にプレイヤー側の視認性も下がるという、リアルなトレードオフが存在する。
破壊可能なオブジェクトも本作の特徴だ。障子を突き破って敵に飛びかかったり、木造建築の壁を壊して進入路を作ったりと、環境を利用した攻略の幅が広い。
一方で、マップの広さに対してアクティビティが単調になりがちという、Ubisoftのオープンワールドの宿命的な課題は完全には解決されていない。収集要素やサイドクエストの「お使い感」は、シリーズに慣れたプレイヤーほど感じやすい部分だろう。
戦闘システム――シリーズ最高峰の手応え

戦闘は、アサシンクリードシリーズの中でも最も手応えがある仕上がりだ。
近接戦闘の進化
奈緒江と弥助で全く異なる戦闘体験が用意されている。
弥助の近接戦闘は、タイミングベースの読み合いが核になっている。弱攻撃と強攻撃を使い分け、敵の攻撃をパリィで弾き返す。パリィが成功すると敵は大きくのけぞり、致命的なカウンターを叩き込める。この「読んで、弾いて、斬る」のリズムが気持ちいい。多数の敵に囲まれても、弥助の重装甲と高い体力で持ちこたえられる。
奈緒江の戦闘は真逆のアプローチだ。手数は多いが一撃の威力は低く、敵の攻撃は弾くのではなく「逸らす」。デフレクト(受け流し)を成功させると敵の側面に回り込み、そこから畳みかける。ただし防具が薄いため、囲まれると一気に不利になる。数で押される前にステルスで頭数を減らしておくのが定石だ。
スキルツリーと装備
2人それぞれにスキルツリーがあり、プレイスタイルに合わせてカスタマイズできる。面白いのは、パーク(装備に付くボーナス効果)の組み合わせ次第で、「ステルス特化の弥助」や「戦闘寄りの奈緒江」といったビルドも可能なこと。プレイヤーの工夫次第で遊び方の幅がかなり広がる。
武器も刀、薙刀、槍、鎖鎌など種類が豊富で、それぞれ操作感が異なる。装備の鍛冶で強化・カスタマイズもでき、やり込み要素としても十分なボリュームがある。
ステルス――シリーズの原点に戻った暗殺の快感
近年のアサシンクリード(オリジンズ〜ヴァルハラ)は、RPG要素を強化した結果、ステルスの比重が下がっていた。レベル差があると暗殺が一撃で決まらないという仕様に不満を持つファンも多かった。
シャドウズでは、奈緒江の隠し刃による暗殺は基本的に一撃必殺だ。これだけで「分かってるな」と思ったファンは多いはず。
光と影のシステムも革新的だ。暗がりに身を潜めれば敵に見つかりにくくなり、逆に松明の近くでは発覚しやすい。夜間のミッションでは、壁の灯りを消してから侵入する、という本格的なステルスプランニングが楽しめる。
ただし、AIの挙動には粗さも残っている。複数のレビュアーが指摘しているのが「敵が屋根に登ってこられない」という点だ。屋根の上にいれば基本的に安全、という状態はステルスの緊張感を削いでしまう。Ubisoftも認識しているのか、パッチでの改善が進んでいるが、発売時点ではかなり目立つ弱点だった。
グラフィック&サウンド
アップグレードされたAnvilエンジンの実力は、一目見れば分かる。
レイトレーシングによるグローバルイルミネーションで、室内に差し込む光が自然に反射する。水面のリアルタイム反射も美しく、琵琶湖の夕焼けや雨上がりの石畳の輝きは息を呑むレベルだ。
風に揺れる草木、舞い散る桜の花びら、雪が積もっていく地面。動的な環境パーティクルも豊富で、「生きた世界」を感じさせる。四季の変化と相まって、同じ場所でも訪れる時期によって全く違う風景が広がる。
サウンド面では、和楽器を取り入れたBGMが雰囲気を盛り上げる。尺八や琴の音色が戦国日本の空気を見事に表現しており、戦闘時のBGMは和太鼓のリズムでテンションが上がる。環境音も丁寧で、虫の声、水の流れ、風の音が世界への没入感を高めている。
日本語音声にも対応しており、声優陣の演技は全体的に好評だ。日本が舞台のゲームを日本語でプレイできるのは、当たり前のようで嬉しいポイントだろう。
良いところ・推しポイント 5選
1. 戦国日本の圧倒的な再現度
安土城、大阪城、京都、堺。日本人なら知っている土地がゲームの中に広がっている。四季の移り変わり、天候の変化、環境の破壊。ただ「日本っぽい」のではなく、細部まで作り込まれた世界は、歴史好きもそうでない人も引き込む力がある。毎年大阪に旅行しているというプレイヤーが「大阪城に潜入するだけで感慨深い」と語っていたのが印象的だ。
2. ダブル主人公による遊び方の二面性
ステルスの奈緒江と戦闘の弥助。同じミッションでもアプローチが全く変わる。しかもスキルビルドで「ステルス弥助」や「戦闘奈緒江」も作れるから、自由度は見た目以上に高い。1周目は奈緒江メイン、2周目は弥助メイン、という遊び方をしている人も多い。
3. ステルスの原点回帰
隠し刃の一撃必殺、光と影のシステム、伏せアクション。「アサクリのステルスってこうあるべきだよな」と感じるファンは多いはず。特に奈緒江で夜の城に潜入するシーケンスは、シリーズのベストモーメントに数えられるレベルだ。
4. 弥助パートの序盤演出
織田信長に出会い、侍として歩み始める弥助の物語は、本作で最も完成度の高いパートだという声が多い。BGMと映像演出のシナジーが見事で、プレイヤーの感情を自然に引き込む。歴史上の人物がメインシリーズの主人公になるのはシリーズ初という挑戦も、このパートでは成功していると感じる。
5. 次世代のグラフィック表現
レイトレーシング対応のAnvilエンジンが描く日本の風景は、現世代のゲームの中でもトップクラス。特に四季システムと組み合わさった時の視覚的なインパクトは凄まじい。冬の雪景色から春の桜に移り変わる瞬間は、思わずスクリーンショットを撮りたくなる。
辛口ポイント・気になる点
ここまで良い点を挙げてきたが、正直に気になる部分もある。忖度なしで書く。
1. AIの粗さ――特にステルス時
最も多く指摘されている問題が、敵AIの挙動だ。屋根の上にいる敵を追えないAIは、ステルスの緊張感を大きく削ぐ。「屋根=安全地帯」になってしまうと、潜入のスリルが薄れてしまう。パッチで徐々に改善されてはいるが、根本的な解決には至っていない印象だ。
2. メインストーリーの中盤以降の失速
序盤の弥助パートが出色の出来だっただけに、中盤以降のペースダウンが目立つ。特にメインクエストの合間に挟まるお使い的なミッションが、ストーリーの勢いを削いでいる。終盤の展開についても「唐突さ」を感じるプレイヤーは少なくない。海外メディアのPC Gamerも「ステルスと戦闘は素晴らしいが、ストーリーは忘れがち」という趣旨の評価をしている。
3. Ubisoftオープンワールドの宿命
マップは広大で美しいが、そこに配置されるアクティビティは「同じことの繰り返し」になりがちだ。収集品、砦の制圧、サイドクエストの構造がパターン化していて、中盤以降は「またこれか」と感じる場面がある。美しい世界に助けられている部分はあるものの、マップ探索の楽しさにムラがあるのは否めない。
4. PCの要求スペックが高い
最低でもGTX 1070(8GB VRAM)、推奨でRTX 3060 Ti。4K/レイトレーシングを楽しむならRTX 4080が必要だ。ストレージも115GBのSSD必須と、かなりの要求水準。発売直後はフレームレートの安定性にも問題があり、最適化パッチで改善が進んでいるものの、低〜中スペックのPCだと厳しい場面がある。
5. 常時オンライン要素
トロフィー取得やオンライン要素のためにUbisoftサーバーへの接続が必要になる場面がある。オフラインでもメインコンテンツはプレイ可能だが、一部機能が制限される。シングルプレイメインのゲームとしては、この仕様に抵抗感を覚えるプレイヤーもいるだろう。
PCスペック要件
最低スペック(1080p / 30fps)
- OS: Windows 10 / 11(64bit)
- CPU: Intel Core i7-8700K / AMD Ryzen 5 3600
- メモリ: 16GB
- GPU: NVIDIA GeForce GTX 1070 8GB / AMD Radeon RX 5700 8GB / Intel Arc A580 8GB
- ストレージ: 115GB SSD
推奨スペック(1080p / 60fps)
- OS: Windows 10 / 11(64bit)
- CPU: Intel Core i5-11600K / AMD Ryzen 5 5600X
- メモリ: 16GB
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti / AMD Radeon RX 6700 XT
- ストレージ: 115GB SSD
ウルトラスペック(4K / レイトレーシング)
- CPU: Intel Core i7-13700K / AMD Ryzen 7 7800X3D
- メモリ: 16GB
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 4080
- ストレージ: 115GB SSD
要求水準はかなり高い部類に入る。最低スペックでもGTX 1070の8GB VRAMが必要で、SSDも必須。数年前のミドルレンジPCだと厳しい可能性が高い。ゲーム内にはベンチマークツールも搭載されているので、購入前に体験版やSteamの返金制度を活用して動作確認するのが賢明だ。
発売前の炎上と、発売後の評価
このゲームを語る上で、発売前の騒動には触れないわけにはいかないだろう。
弥助の主人公起用、歴史考証への疑問、日本文化の描写に関する懸念。SNSでは大きな議論が巻き起こり、Ubisoft Japanの公式トレーラーには大量の低評価が付いた。シーズンパスの廃止やアーリーアクセスの撤回といったビジネス面での方針転換も、火に油を注ぐ形になった。
しかし蓋を開けてみると、発売初日に100万プレイヤー、2日で200万人、PSストアではUbisoft作品として歴代最高の初日売上を記録した。Steamの評価も「非常に好評」(80%好評)で安定している。「騒がれていた批判のほとんどが的外れだったと気づく」というプレイヤーの声もある。
もちろん、発売前に指摘された点が全て解消されたわけではない。歴史的正確性については、フィクションとしての割り切りが必要な部分もある。ただ、ゲームとしてのクオリティで評価すれば、十分に遊ぶ価値のある作品であることは間違いない。Ubisoftが発売前の批判を受けて真摯に向き合い、延期してまで品質向上に取り組んだ姿勢は評価されるべきだろう。
売上データで見る好調ぶり
- 発売初日: 100万プレイヤー突破(シリーズ史上2番目の初日売上)
- 発売2日: 200万プレイヤー突破
- 発売10日: 300万プレイヤー突破
- Steam最大同接: 約6万5千人(シリーズ歴代最高)
- 米小売市場: 3週連続トップ
- PSストア: Ubisoft作品として歴代最高の初日売上
- 2025年米国売上: モンスターハンターワイルズに次いで2位
PC版が全体の約27%を占めており、Steamでの存在感が大きいタイトルだ。同時接続数はオリジンズ(約4.2万人)やオデッセイ(約6.2万人)を超えており、PCゲーマーからの支持の高さがうかがえる。
DLC「淡路の罠」と今後の展開
2025年9月16日に配信された拡張コンテンツ「淡路の罠(Claws of Awaji)」は、淡路島を舞台にした10時間以上の追加コンテンツだ。価格は3,480円だが、早期購入者には無料で提供された。
当初予定されていたシーズンパスは廃止され、DLCは個別販売の形式に変更された。この決定は発売前の方針転換の一環で、結果的にプレイヤーにとっては「必要なものだけ買える」という分かりやすい形になった。
今後のアップデートやDLCの予定については、Ubisoftから公式な発表があり次第、追記していきたい。
他のアサクリ作品と比べてどう?
vs. オリジンズ(2017年)
RPG路線への転換点となったオリジンズと比べると、シャドウズはステルス面で大きく進化している。隠し刃の一撃必殺が復活し、光と影のシステムが加わった。一方で、オリジンズのバエクの物語の完成度はシリーズ屈指という声もあり、ストーリー面ではオリジンズに軍配を上げるファンもいる。
vs. オデッセイ(2018年)
ボリュームではオデッセイに匹敵するが、「詰め込みすぎ」という批判もあったオデッセイと比べると、シャドウズの方がやや引き締まった印象だ。ダブル主人公制は両作に共通するが、シャドウズの方がプレイスタイルの差別化が明確で、切り替えの意味が大きい。
vs. ヴァルハラ(2020年)
ヴァルハラの「長すぎる」という批判を受けてか、シャドウズはメインストーリーが比較的コンパクトにまとまっている。戦闘のキレも向上しており、ヴァルハラの「もっさり感」が気になっていた人には嬉しい進化だ。ただし、ヴァルハラの定住地づくりのような長期的なモチベーション維持の仕組みは、シャドウズではやや薄い。
ユーザーの声
Steamレビューでは「非常に好評」(80%好評)という評価が付いている。グラフィックと戦闘の出来は概ね高評価だが、パフォーマンスやAI面での不満も混在している。
好評の声
アサシンクリードシャドウズ面白いのにやってない人勿体ないな。グラフィックは最高だし、奈緒江でのステルスプレイが本当に楽しい。
出典: Twitter / Xより
大阪城に潜入したり堺の街並みを探索するだけでも感慨深い。細かいやり込み要素も多いので長く楽しめそう。
出典: Twitter / Xより
日本が舞台ということもあり、日本人プレイヤーからの「知っている場所がゲームに出てくる感動」という声は非常に多い。戦闘面では弥助の剣戟、ステルス面では奈緒江の忍び行動に対する好評が目立つ。
辛口の声
ステルスが好きで買ったけど、AIがガバガバすぎる。屋根に乗れば無敵状態になるのはどうなんだ。パッチで直してくれ。
出典: Steamレビューより
グラフィックは間違いなく美しいけど、その分PCへの負荷がヤバい。RTX 3060で中設定にしても60fps安定しない場面がある。最適化をもう少し頑張ってほしかった。
出典: Steamレビューより
パフォーマンス面の不満はPC版で特に多い。また、中盤以降のストーリーの失速感や、Ubisoftオープンワールド特有のアクティビティの繰り返し感への批判も見られる。とはいえ、「発売前に心配していたほど悪くなかった」「むしろ普通に面白い」という評価が大勢を占めている。
メディアの声
PC Gamer: ステルスと戦闘は過去10年のシリーズで最も楽しいレベルだが、ストーリーとキャストは印象に残らない。
出典: PC Gamer レビューより
Game Informer: 奈緒江を操作しているときが最も楽しい。忍としてのプレイはシリーズのベスト。
出典: Game Informer レビューより
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アサシンクリード シャドウズを楽しんでいる人、あるいは購入を迷っている人に、関連するゲームをいくつか紹介しておく。
日本を舞台にしたオープンワールドアクションとして最も比較されるのが、Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)だろう。こちらは元寇の対馬が舞台で、侍としての戦闘とステルスが楽しめる。シャドウズとは時代も設定も違うが、「日本の美しい風景の中で刀を振るう」体験を求めるなら、両方プレイして損はない。
オープンワールドの自由な探索という観点では、Elden Ring(エルデンリング)も良い選択肢だ。アクションの歯ごたえはシャドウズ以上で、探索の密度はトップクラス。高難度アクションに抵抗がなければ、ぜひ。
シリーズ内では、アサシンクリード オリジンズがおすすめだ。RPG路線アサクリの原点であり、古代エジプトの世界は今プレイしても圧巻。バエクの物語はシリーズ屈指の完成度で、シャドウズの後にプレイするとRPGアサクリの進化がよく分かる。
まとめ――買いか、待ちか
結論。
戦国日本を舞台にしたアサクリは、待った甲斐のある体験だった。
完璧なゲームか? と聞かれたら、そうではない。AIの粗さ、ストーリーの失速感、PCへの高い要求スペック。気になる部分は確かにある。Metacritic 78点(PC版)という数字も、「傑作」と呼ぶには少し足りない。
でも、このゲームでしか味わえない体験がある。
- 四季が巡る戦国日本のオープンワールドを自由に冒険する体験
- 忍として影に潜み、隠し刃で一撃必殺する快感
- 侍として正面から敵と剣を交える手応え
- 織田信長の時代に立ち会い、歴史の裏側を駆け抜けるロマン
これらを求めているなら、間違いなく買って後悔しないタイトルだ。
「Ubisoftのオープンワールドに飽きている」という人でも、日本という舞台の力と、ステルスの原点回帰は一見の価値がある。特に奈緒江でのステルスプレイは、シリーズファンなら誰もが「待っていた」と感じるものだと思う。
18年間、ファンが夢見てきた「日本のアサクリ」。その夢は、完璧ではないけれど、確かに形になった。
安土桃山時代の日本が、あなたを待っている。

