Redditから生まれたハクスラが、Diablo 4とPoE 2の間に割って入った。『Last Epoch』——5年の早期アクセスを経て完成した”ちょうどいいARPG”の全貌【新作PCゲーム】\n\n2024年2月21日。ハクスラ(ハック&スラッシュ)の歴史に、また新たな名前が刻まれた。\n\n『Last Epoch(ラストエポック)』。開発はEleventh Hour Games——もともとRedditのARPGコミュニティで出会ったゲーマーたちが立ち上げたインディースタジオだ。CEOのJudd Cobler氏がテキサスで波のエージェンシーを辞め、「自分たちが本当に遊びたいARPGを作ろう」とRedditで仲間を募ったのが始まりだった。\n\n2018年のKickstarterで目標21万ドルに対し約25.5万ドルを調達。2019年4月にSteam早期アクセスを開始し、そこから約5年。コミュニティと二人三脚で磨き上げた末に、ついに正式版1.0がリリースされた。\n\n結果はどうだったか。\n\n発売後わずか数ヶ月で累計300万本以上を販売。Steamレビューは9万件超で「やや好評(77%好評)」。さらに2025年には韓国の大手パブリッシャーKRAFTONが約9,600万ドル(約144億円)でEleventh Hour Gamesを買収。Redditから始まったインディープロジェクトが、名実ともにARPGの一角を占めるまでに成長した。\n\n「Diablo 4はカジュアルすぎる。Path of Exileは複雑すぎる。その間が欲しい」——そう思っていたARPGファンにとって、Last Epochはまさに待ち望んでいた答えかもしれない。\n\n今回は、Last Epochの何がそこまでプレイヤーを惹きつけるのか。クラスシステム、クラフト、エンドゲーム、そして最新のシーズン4情報まで——良いところも課題も含めてじっくり書いていく。\n\n
公式トレーラー
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Last Epochってどんなゲーム?——時間を旅するハクスラARPG
\n\nまず基本情報を整理しよう。\n\n
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- ジャンル:ハック&スラッシュ / アクションRPG
- 開発:Eleventh Hour Games(カナダ拠点・フルリモート)
- リリース:2024年2月21日(早期アクセス:2019年4月〜)
- 価格:4,100円(通常価格)(セール時20%OFF 約3,280円)
- プラットフォーム:Steam(PC)
- 日本語対応:あり(バージョン1.1で追加)
- プレイ人数:ソロ〜最大4人Co-op / オフラインプレイ可
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\n\nLast Epochの舞台は「エテラ(Eterra)」という世界。この世界は創造の瞬間にひとつの不完全さを抱えて生まれた——光の中に隠された「ヴォイド(虚無)」の欠片。やがてこの欠片が膨張し、世界を飲み込もうとしている。\n\nプレイヤーは「エポック」と呼ばれる時間移動の装置の欠片を使い、異なる時代を行き来しながらヴォイドの侵食を食い止める旅に出る。\n\nキャンペーンは4つの時代(タイムライン)を横断する構成だ。\n\n
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- 神聖の時代(Divine Era)——人間と神が共存する原初の時代。世界はまだ美しい
- 帝国の時代(Imperial Era)——文明が栄華を極めた時代。だが影が忍び寄る
- 荒廃の時代(Ruined Era)——ヴォイドが世界を破壊し尽くした時代。生存者は地下に逃れている
- 終焉の時代(End of Time)——すべての時間が交差する特異点。ここがプレイヤーの拠点になる
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\n\n時間旅行というテーマは単なるフレーバーではない。ゲームシステムにも深く組み込まれていて、たとえばダンジョン「テンポラル・サンクタム」では2つの時代をリアルタイムで切り替えながら攻略するギミックがある。ある時代では壁で塞がれている通路が、別の時代では開いている——そんなパズル要素が探索に奥行きを与えている。\n\nストーリー自体は正直なところ、ARPGとしては「及第点」という評価が多い。海外レビューでも「物語は追いにくく、やや散漫」という指摘はある。ただ、ロアの作り込みは丁寧で、世界観の土台はしっかりしている。時間旅行のルールが破綻なく設計されている点は、ストーリー重視のプレイヤーからも一定の評価を得ている。\n\n
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ストーリーは正直そこまでだけど、時間移動の設定がゲームプレイに活かされてるのが良い。ARPGでここまで世界観とシステムが噛み合ってる作品は珍しい。
\n— Steamユーザーレビューより
出典:Steam\n
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5クラス×15マスタリー——「自分だけのビルド」を作る快感
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\n\nLast Epochには5つの基本クラスがあり、それぞれが3つのマスタリー(上位職)に分岐する。合計15のマスタリーだ。\n\nキャンペーン中盤で永続的にマスタリーを選択することになるが、この選択がビルドの方向性を大きく決定づける。選ばなかったマスタリーのパッシブツリーにも最大25ポイントまで振れるので、ハイブリッドな構成も可能。この「選択は重いけど完全に閉ざされるわけじゃない」バランスが絶妙だ。\n\n
センチネル(Sentinel)——鉄壁の前衛戦士
\n\n剣と盾を手に前線で戦うタンク/メレー系クラス。\n\n
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- パラディン——聖なる力で敵を浄化するタンク型。ヒーリングやシールドも得意で、パーティの要になれる
- ヴォイドナイト——禁断のヴォイドの力を取り込んだ闇の騎士。時間操作系のスキルが特徴的で、一定時間後に元の位置に戻る「リバーサル」が独特
- フォージガード——鍛冶と召喚のハイブリッド。ミニオンの剣や盾を召喚して戦う。近接しつつ召喚もしたい人向け
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メイジ(Mage)——破壊と知識の魔術師
\n\nエレメンタル魔法の使い手。遠距離型だけでなく、意外にも近接型の選択肢がある。\n\n
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- ソーサラー——ファイアボール、ブリザード、メテオ。THE魔法使い。画面を覆い尽くす派手なスペルが爽快
- スペルブレイド——魔法と剣術を融合した近接魔法戦士。魔法を纏った剣で斬りつけるスタイルが独特で人気が高い
- ルーンマスター——ルーン文字を組み合わせて魔法を発動する上級者向けクラス。スキルの組み合わせで効果が変化するギミックが奥深い
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プライマリスト(Primalist)——自然と野生の力
\n\n動物の召喚、変身、トーテムなど多彩な戦い方ができるクラス。\n\n
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- ビーストマスター——ペット召喚特化。狼や熊を従えて戦う。ミニオンビルドが好きならここ
- シャーマン——トーテムを設置して戦う。エリア制圧型のプレイスタイル
- ドルイド——獣への変身が可能。熊形態のドルイドは驚異的な耐久力を誇る
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ローグ(Rogue)——俊敏な暗殺者
\n\nスピードと手数で勝負するアサシン/レンジャー系。\n\n
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- ブレイドダンサー——二刀流の近接アサシン。手数の多さと回避性能が魅力
- マークスマン——弓やクロスボウでの遠距離攻撃特化。安全圏から高火力を叩き込む
- ファルコナー——1.0で追加された新マスタリー。鷹のペットと共に戦う独自のスタイル。鷹に爆弾を運ばせたり、偵察させたりと戦術の幅が広い
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アコライト(Acolyte)——死と闇の魔術師
\n\nネクロマンサー系の闇魔法クラス。ミニオンからDoT(継続ダメージ)まで幅広い。\n\n
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- ネクロマンサー——アンデッドの軍勢を率いる死霊術師。ミニオンの数と質で圧倒する
- リッチ——自分の生命力を代償に強力な闇魔法を放つ。ハイリスク・ハイリターンのスタイル
- ウォーロック——呪いと毒を操る呪術師。持続ダメージで敵をじわじわ削る
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D4は5クラスで「うーん、どれも似てる」感あるけど、Last Epochは15マスタリーで全部プレイスタイルが違う。ファルコナーなんて他のARPGにない唯一無二の体験。鷹かわいいし強い。
\n— Steamユーザーレビューより
出典:Steam\n
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スキル特化システム——100以上のスキルに個別のスキルツリー
\n\nLast Epochのビルドの奥深さを支えているのが、スキル特化(Skill Specialization)システムだ。\n\nゲーム中にはクラスごとに多数のスキルが用意されているが、そのうち5つまで「特化スロット」にセットできる。特化スロットはキャラクターレベル3、9、19、34、50で順次解放される。\n\n特化されたスキルには専用のスキルツリーが付いている。ここがLast Epochの真骨頂。\n\nたとえばメイジの「ファイアボール」。基本は普通の火球を投げるスキルだけど、スキルツリーで分岐させると——\n\n
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- 着弾時に爆発範囲を拡大 → 範囲殲滅型に
- 貫通属性を付与 → 直線上の敵を一掃するレーザー型に
- 火球の数を増やす代わりにダメージ減少 → 弾幕型に
- 炎属性を冷気属性に変換 → フロストボールに変化
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\n\n同じ「ファイアボール」というスキルなのに、スキルツリーの振り方でまったく別のスキルに変貌する。これが100以上のスキルすべてに用意されている。\n\nパッシブツリーも充実していて、基本クラスのツリーに加えて選択したマスタリーの専用ツリー、さらに選ばなかったマスタリーのツリーにも一部ポイントを振れる。この自由度の高さが、「同じマスタリーでも全然違うビルドになる」多様性を生んでいる。\n\nリスペック(振り直し)も簡単で、ゴールドを払えばいつでもパッシブポイントを振り直せる。スキル特化もスロットからスキルを外すだけでOK(レベルは下がるが)。「試しにこのビルドやってみよう」が気軽にできるのは、特にARPG初心者にはありがたい。\n\n
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スキルツリーのノードを1つ変えるだけでプレイフィールが激変する。PoEのように外部ツール必須じゃないし、D4のように選択肢が少なすぎることもない。ちょうどいい深さ。
\n— PC Gamer レビューより
出典:PC Gamer\n
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クラフトシステム——「決定論的」という革命
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\n\nLast Epochのクラフトは、ARPGの歴史の中でも特筆すべきシステムだと思う。なぜなら「決定論的(Deterministic)」だからだ。\n\nDiablo系のクラフトは基本的にガチャ。素材を突っ込んで、何が出るかは運次第。Path of Exileも同様で、理想の装備を作るためにカレンシーを何百個も溶かすことになる。\n\nLast Epochは違う。欲しいステータスを狙って付けられる。\n\n仕組みを簡単に説明しよう。\n\n
アフィックスシャード——ほしいステータスを直接付与
\n\n装備にはプレフィックス(接頭辞)2つとサフィックス(接尾辞)2つ、合計4つのアフィックス(付与効果)を付けられる。アフィックスシャードという素材を使えば、好きなアフィックスを指定して付与できる。\n\n「体力+」が欲しければ体力シャードを使う。「クリティカル率+」が欲しければクリティカルシャードを使う。シンプル。\n\n
フォージングポテンシャル——クラフトの上限管理
\n\nただし無限にクラフトできるわけではない。すべての装備には「フォージングポテンシャル(FP)」という数値がある。クラフトするたびにFPが減少し、ゼロになるとそれ以上のクラフトができなくなる。\n\n高ティアのアフィックスほど多くのFPを消費するため、「どの順番で何を付けるか」の戦略性がある。やみくもにクラフトするのではなく、計画を立ててから鍛冶に入る——この「鍛冶屋プランニング」がクラフトの楽しさの核だ。\n\n
グリフとルーン——クラフトをさらに深化させる
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- グリフ・オブ・ホープ——25%の確率でFPを消費しないでクラフトできる。最重要グリフ
- グリフ・オブ・オーダー——アフィックスのロール値を固定する。理想値を維持したまま他を調整できる
- グリフ・オブ・カオス——アフィックスをランダムに変更しつつティアを上げる。ギャンブル好きに
- ルーン・オブ・クリエイション——装備を複製する(ただしFPは0に)。完成品のバックアップに
- ルーン・オブ・シャッタリング——装備を砕いてアフィックスシャードを回収。不要な装備を素材に変換
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\n\nこのシステムの素晴らしいところは、努力が確実に報われる感覚があること。「100回やっても出ない」という徒労感がない。もちろんFPの減少にはランダム要素があるので完全な決定論ではないけど、方向性をコントロールできるというだけでモチベーションが段違いだ。\n\n
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Last Epochのクラフトは「市場最高」だと思う。PoEのクラフトは博打すぎるし、D4はそもそもクラフトと呼べるものがない。LEは欲しいものを狙って作れるのが本当に楽しい。
\n— Last Epoch公式フォーラムより
出典:Last Epoch Forums\n
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ファクションシステム——トレードか自力か、2つの道
\n\nLast Epochのアイテム入手方法をさらに面白くしているのが、ファクション(派閥)システムだ。エンドゲームに入ると、2つのファクションのどちらかに所属することになる。\n\n
マーチャンツギルド(Merchant’s Guild)——プレイヤー間トレード派
\n\n他のプレイヤーとアイテムを売買できるようになるファクション。「バザール」というマーケットプレイスで、欲しいアイテムを検索して購入できる。\n\nギルド内のランクが上がるにつれて取引できるアイテムの種類が増えていく。最初はノーマル・マジック・レアのみだが、ランクが上がるとセットアイテム、ユニーク、エグゾルテッド、さらにはレジェンダリーアイテムまで取引可能に。\n\n「効率よく装備を揃えたい」「ビルドに必要な特定のアイテムをピンポイントで手に入れたい」という人向け。\n\n
サークル・オブ・フォーチュン(Circle of Fortune)——自力ファーム派
\n\nトレードはできないが、その代わりにアイテムのドロップ率が大幅にアップするファクション。さらに「プロフェシー(予言)」という仕組みで、特定の条件を満たすと特定のアイテムがドロップしやすくなる。\n\nたとえば「次に倒す20体目のボスからユニークヘルメットがドロップする」みたいな予言を購入して、ドロップを操作できる。自力で装備を掘る楽しさを追求するならこちら。\n\n
ファクション選びの目安:
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- 効率重視・特定アイテムが欲しい → マーチャンツギルド
- 自分で掘る喜び・ソロプレイ中心 → サークル・オブ・フォーチュン
- 迷ったら → まずサークル・オブ・フォーチュンが無難(トレードなしでも十分装備が揃う)
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\n\nファクションはいつでも変更できるが、変更するとランクがリセットされ、前のファクションで入手したアイテムの一部に装備制限がかかる。頻繁に切り替えるものではなく、キャラクターごとに使い分けるイメージだ。\n\nこのシステムが秀逸なのは、「トレードしたい人」と「自力で掘りたい人」の両方が満足できる設計になっていること。多くのARPGでは「トレードが強すぎて自力ファームが無意味」か「トレードがなくて欲しいアイテムが永遠に出ない」のどちらかに偏りがちだが、Last Epochはそのジレンマを構造的に解決している。\n\n
エンドゲーム——「運命のモノリス」を中心とした無限の周回
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\n\nキャンペーン(メインストーリー)をクリアした後が、Last Epochの本番だ。エンドゲームは3つの柱で構成されている。\n\n
運命のモノリス(Monolith of Fate)——メインのエンドゲーム
\n\nLast Epochのエンドゲームの核。「エコー」と呼ばれる短いマップをクリアしてノードを解放し、タイムラインボスに挑む——というのが基本ループ。\n\nDiablo 3のリフトとPoEのマッピングの中間のような感覚で、ランダム生成されたマップに目標(すべての敵を倒す、特定の敵を倒す、等)が設定され、クリアすると経験値と報酬を得られる。\n\n通常タイムラインをクリアすると「エンパワードタイムライン」が解放される。ここからが真のエンドゲーム。「コラプション」という難易度スケーリングが追加され、コラプションを上げるほど敵が強くなるがドロップ率も向上する。理論上は無限にスケーリングするので、ビルドの限界を試すことができる。\n\nタイムラインボスを倒すと「ブレッシング(祝福)」を獲得でき、キャラクター全体に恒久的なバフがかかる。このブレッシングの厳選もエンドゲームのモチベーションのひとつ。\n\n
ダンジョン——特別な報酬を求めて
\n\n3つの特殊ダンジョンがあり、それぞれ独自のギミックと報酬を持つ。\n\n
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- テンポラル・サンクタム——2つの時代を切り替えながら攻略する。ここでしかできない「レジェンダリーアイテムの作成」が最大の目的。エグゾルテッド装備とユニーク装備を合体させて、両方の特性を持つ最強装備を作れる
- ソウルファイア・バスション——火炎とネクロティックダメージが飛び交うダンジョン。専用のシールドを使い分けながら攻略する
- ライトレス・アーバー——大量のゴールドを投入して報酬を得るダンジョン。金策が必要だが、ここでしか手に入らないユニークがある
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アリーナ——どこまで生き残れるか
\n\nウェーブ(波状攻撃)形式のサバイバルモード。次々と押し寄せる敵をひたすら倒し続け、何ウェーブまで生き残れるかを競う。ランキング要素もあるので、ビルドの強さを数値で証明したい人に人気。\n\n
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モノリスのエコーチェーンが面白い。ただ周回するだけじゃなくて、選択の余地があるのがいい。PoEのマップほど複雑じゃないし、D4のリフトほど単調でもない。
\n— Steamユーザーレビューより
出典:Steam\n
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マルチプレイとオフライン——選べる遊び方
\n\nLast Epochの大きな特徴のひとつが、オンラインとオフラインの両方に対応していること。これは現代のARPGとしてはかなり珍しい。\n\n
オンラインモード
\n\n最大4人でのCo-opプレイが可能。フレンドを招待するとポータルが出現し、そこを通って合流する仕組み。一緒にモノリスを回したり、ダンジョンに挑んだりできる。\n\n面白いのが「ギフトシステム」。定期的に一緒にプレイしているフレンドには、自分が拾ったアイテムをプレゼントとして送れる。しかもフレンドが一緒にプレイしていないときに拾ったアイテムでも送れるのが太っ腹。「あ、お前が探してた装備拾ったから送っておいたよ」ができるわけだ。\n\n
オフラインモード
\n\n2つのオフラインオプションがある。\n\n
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- Play Offline——Co-opとトレードが無効になるが、ゲーム自体はSteamログインが必要
- True Offline(完全オフライン)——インターネット接続が一切不要。飛行機の中でもプレイ可能
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\n\nDiablo 4が常時オンライン必須で批判を浴びたことを考えると、完全オフラインが選べるのはLast Epochの明確なアドバンテージだ。オフラインではゲームをいつでもポーズできるので、忙しい社会人にもありがたい。\n\nただし注意点がある。オンラインキャラとオフラインキャラは互換性がない。オフラインで育てたキャラをオンラインに持っていくことはできない(チート防止のため)。始める前にどちらで遊ぶか決めておこう。\n\n
日本語対応——バージョン1.1での嬉しいサプライズ
\n\nLast Epochは当初、日本語に対応していなかった。英語が苦手なプレイヤーにとってはこれが大きな障壁で、「面白そうだけど英語だからなあ……」という声が日本のコミュニティには多かった。\n\nしかし2024年のバージョン1.1アップデートで待望の日本語ローカライズが実装された。\n\nローカライズの品質は「全体的に良好だが、一部おかしい箇所もある」というのが正直な評価。スキル説明やクエストテキストは概ね自然な日本語になっているが、アイテム名やNPCの台詞に不自然な部分が残っている。ただ、プレイに支障が出るレベルではなく、ARPGは結局アイテムのステータス数値を見てプレイする部分が大きいので、実用面では十分だ。\n\n
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日本語対応は正直もっと早く欲しかったけど、来てくれただけで感謝。たまに翻訳が怪しい部分もあるけど、ゲームプレイには問題ないレベル。英語でやってた頃より格段に快適。
\n— Eijuchi(永住地)レビューより
出典:Eijuchi\n
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Diablo 4、PoE 2との比較——Last Epochの立ち位置
\n\n2024〜2025年はARPGの黄金期と言われている。Diablo 4、Path of Exile 2、そしてLast Epoch。三つ巴の競争の中で、Last Epochはどこに位置するのか。\n\n
vs Diablo 4——カジュアルさの先にある深み
\n\nDiablo 4は圧倒的なグラフィックと演出で「ARPGの入門」として優秀。ただしビルドの自由度やエンドゲームのボリュームでは物足りないという声が多い。\n\nLast EpochはグラフィックではさすがにブリザードのAAA予算には及ばないが、ビルドの深さ、クラフトの充実度、エンドゲームの周回モチベーションではDiablo 4を上回る。「D4を100時間遊んでやることなくなった人がLEに流れてきた」というパターンは、コミュニティでよく見かける。\n\n
vs Path of Exile 2——複雑さの段階を選べる
\n\nPoE 2(そして旧PoE)は「ARPGの到達点」とも言える複雑さと深みを持つ。しかしその複雑さゆえに、新規プレイヤーのハードルが非常に高い。外部Wiki必須、ビルドガイド必須、トレードサイト必須——これが嫌な人には向かない。\n\nLast Epochは「PoEの深みの7割を、学習コスト3割で体験できる」ゲームだと思う。スキルツリーは複雑だけど視覚的に理解しやすい。クラフトは奥深いけどガイドなしでも直感的に触れる。この「丁寧な複雑さ」がLast Epochの最大の強みだ。\n\n
Last Epochが選ばれる理由
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- Diablo 4より深い → ビルドとクラフトの自由度が段違い
- PoE 2より優しい → 外部ツール不要で楽しめる
- オフラインプレイ可能 → 常時接続不要
- 決定論的クラフト → 努力が報われる設計
- ファクションシステム → トレード派も自力派も満足
- 開発チームがコミュニティの声を聞く → Redditの要望が実際に反映される
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LEはD4が欲しかったすべてであり、10年以上PoEから引き離してくれた最初のARPGだ。
\n— PC Gamer レビューより
出典:PC Gamer\n
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正直に言う課題点——Last Epochの弱いところ
\n\n良いところだけ書いても仕方がない。Last Epochにはまだ改善の余地がある部分も存在する。正直に書いていこう。\n\n
1. ストーリーとキャンペーンの弱さ
\n\nこれは海外レビューでも一致している指摘だが、キャンペーンのストーリーは追いにくく、印象に残りにくい。時間旅行という壮大なテーマの割に、NPCの掘り下げが浅く、感情的に入り込みにくい。\n\nARPGのストーリーは「おまけ」と割り切っているプレイヤーには問題ないが、Diablo 4のようなシネマティック体験を求めるとがっかりする可能性が高い。キャンペーンは基本的に「エンドゲームに到達するまでの通過儀礼」だと思った方がいい。\n\n
2. グラフィックの限界
\n\nインディースタジオが作ったゲームとしてはグラフィックは良好だが、Diablo 4やPoE 2のようなAAA級タイトルと比べると見劣りする。特にキャラクターモデルやアニメーションの質には差がある。\n\nただし、シーンバリアントシステムやライティングの改善など、アップデートのたびに着実にビジュアルは向上している。インディーゲームに過度なグラフィックを求めるのは酷だし、ゲームプレイの質でカバーできている部分は大きい。\n\n
3. エンドゲームのバリエーション
\n\nモノリス、ダンジョン3種、アリーナ——エンドゲームのコンテンツ自体は悪くないが、数百時間プレイするとさすがにパターンが見えてくる。特にモノリスのエコーは似たようなマップ構成が繰り返されるため、新鮮さが薄れやすい。\n\nPoEの膨大なエンドゲームコンテンツと比べるとまだボリューム不足の感は否めない。ここは今後のアップデートに期待したいところ。\n\n
4. マルチプレイの安定性
\n\n1.0リリース直後はサーバーの不安定さやラグが問題になった。現在はかなり改善されているが、Co-opプレイ時にたまに同期がずれることがある。ソロプレイでは問題ないのに、マルチになると挙動が怪しくなる——これはリリース初期から継続的に報告されている課題だ。\n\n
5. Steam評価の推移
\n\n1.0リリース直後は「非常に好評」だったSteam評価が、その後「やや好評」まで下がった経緯がある。これはサーバー問題やマルチプレイの不具合に対する不満が主な原因だった。開発チームはアップデート継続を明言しており、実際に改善は進んでいるが、「期待値との差」を感じたプレイヤーがいたのは事実。\n\n
シーズン4「Shattered Omens」——2026年3月26日リリース
\n\nLast Epochはシーズン制を採用しており、定期的に新コンテンツが追加される。直近で注目なのはシーズン4「Shattered Omens(シャッタード・オーメンズ)」だ。\n\n
新メカニクス:オーメンウィンドウ
\n\nキャンペーンとエンドゲームの両方で出現する「現実の裂け目」。ここから強力な「オーメン」という敵がスモール雑魚と共に出現し、リング状のエリア内で敵を倒すとリングが拡大して報酬が増えていく。\n\nリスクとリターンのバランスを自分で調整できるのが面白いポイント。「もっと広げれば報酬が増えるけど、敵も増える……どうする?」という判断を毎回求められる。\n\n
ルーン・オブ・コラプション
\n\nオーメンを倒すと入手できる新クラフト素材。アイテムに使用すると予測不可能な変化を起こし、使用後はそれ以上のクラフトができなくなる。ハイリスクだがハイリターンの可能性を秘めた、ギャンブル要素の強いクラフト素材だ。\n\n
エコーチェーン
\n\nモノリスに新たに登場する仕組みで、似たメカニクスを持つ複数のエコーが連鎖する。連鎖を辿ることでより良い報酬を得られる。モノリスの周回にもう一段階の戦略性が加わる。\n\n
その他のシーズン4コンテンツ
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- 新ユニークアイテム多数追加(一部はプレコラプト状態で登場)
- ローグクラスのバランス調整
- 各種QoL(生活の質)改善
- バグ修正とパフォーマンス最適化
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\n\nさらに将来のロードマップとして、シーズン5やOrobyss拡張の情報も公開されている。KRAFTONの買収により開発リソースが増えたことで、今後のコンテンツ拡充のペースは上がることが期待されている。\n\n
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KRAFTONに買収されたけどクリエイティブの独立性は維持されるとのこと。資金力のバックアップが付いて、既存のビジョンのままコンテンツが増えるなら最高の展開。
\n— Game*Sparkニュース記事より
出典:Game*Spark\n
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動作環境——意外と軽い
\n\n見下ろし型ARPGということもあり、要求スペックは現代のゲームとしてはかなり控えめだ。\n\n
最低スペック
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- OS:Windows 7(64bit)
- CPU:Intel Core i5-2500 / AMD FX-4350
- メモリ:8GB
- GPU:NVIDIA GTX 1060 / AMD RX 580(VRAM 6GB)
- DirectX:Version 11
- ストレージ:22GB
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推奨スペック
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- OS:Windows 10(64bit)
- CPU:Intel Core i5-6500 / AMD Ryzen 3 1200
- メモリ:16GB
- GPU:NVIDIA RTX 3060 / AMD RX 6600-XT(VRAM 6GB以上)
- DirectX:Version 11
- ストレージ:22GB(SSD強く推奨)
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\n\nGTX 1060で動くなら、2〜3年前のミドルクラスPCでも十分プレイできる。ただし開発チームも強調している通り、SSDはほぼ必須。HDDでも動くが、ロード時間が大幅に長くなる。\n\nエンドゲームで画面内に大量のエフェクトが飛び交う場面では、推奨スペック以上のGPUがないとフレームレートが落ちることがある。ビルドによって負荷が大きく変わるので(ミニオン大量召喚型は特に重い)、安定した60fpsを求めるならRTX 3060以上があると安心だ。\n\n
こんな人におすすめ / こんな人は合わないかも
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おすすめできる人
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- Diablo 4を遊んだけど「もっと深いビルド構築がしたい」と感じた人
- PoEに興味はあるけど「複雑すぎて手が出ない」人
- クラフトでアイテムを「自分で作る」喜びを味わいたい人
- オフラインでもがっつり遊べるARPGを探している人
- ハクスラの周回プレイが好きで、長時間のエンドゲームを求めている人
- 日本語対応のARPGを探している人
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合わないかもしれない人
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- グラフィックの美しさを最重要視する人(D4やPoE2の方がビジュアルは上)
- ストーリーやシネマティック演出を重視する人
- 超高速の画面クリア速度(いわゆる「ズームビルド」)を求める人(LEのゲーム速度はやや落ち着いている)
- 大規模PvPやコンテンツ量で長期間遊びたい人(PoEの方がボリュームは上)
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まとめ——「ちょうどいい」は褒め言葉だ
\n\nLast Epochは、ARPGジャンルにおける「ちょうどいい」選択肢だ。\n\nDiablo 4のようなAAA級の映像美はないけど、ビルドの自由度ではその数倍上をいく。Path of Exileのような底なしの複雑さはないけど、十分に奥深い体験ができる。そして何より、クラフトの決定論的な設計が「努力すれば報われる」感覚を与えてくれる。これはハクスラにおいて本当に重要なことだ。\n\nRedditで出会った仲間が作ったゲームが、Kickstarterで2万5千ドルを集め、5年のEarly Accessを経て正式リリースし、300万本を売り、大手に144億円で買収された。この物語だけでも十分ドラマティックだが、大事なのはゲームの中身もちゃんとドラマティックだということ。\n\n15のマスタリーから自分だけのビルドを組み、決定論的クラフトで理想の装備を鍛え上げ、モノリスのコラプションを限界まで上げて自分のビルドを試す——この「トライ&エラーの快感」が、Last Epochには詰まっている。\n\nシーズン4「Shattered Omens」も間もなくリリース。KRAFTONの資金的バックアップを得て、開発チームはこれからも新コンテンツを届け続けると明言している。Eleventh Hour Gamesのこれまでの歩みを見ていると、彼らの言葉には信頼が持てる。5年間コミュニティと一緒に歩んできた開発チームだからこそ、プレイヤーが何を求めているかを肌で理解しているからだ。\n\n「次に遊ぶハクスラ、何にしよう」——そう思っているなら、Last Epochは間違いなく候補に入れるべき一本だ。\n\n
同じジャンルのゲームも見てみよう
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Last Epochが気に入ったなら、同じハクスラ好きに刺さる作品を紹介しておく。
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PoEの後継作として注目を集めたPath of Exile 2。複雑さと深みでは業界屈指の一本だ。
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シリーズ30周年に送り出されたDiablo IV。グラフィックとストーリーにこだわるならこちら。
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韓国発のMMO×ハクスラ。大規模なレイドや対人コンテンツを楽しみたいならLOST ARKも候補に入れてほしい。
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Last Epoch 製品情報
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- Steam:https://store.steampowered.com/app/899770/Last_Epoch/
- 公式サイト:https://lastepoch.com/
- 開発:Eleventh Hour Games
- 価格:4,100円(セール時20%OFF)
- 日本語:対応
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