最初にプレイしたとき、正直なめてた。「掃除して壁塗るだけでしょ?」と思いながら起動したら、気づいたら4時間経ってた。
依頼メールを開いたら「元カレが怒り狂って部屋をめちゃくちゃにした」という内容。ドアを開けた瞬間、散乱したゴミ、落書きだらけの壁、割れた食器が床に転がってる光景が広がった。「これは直してやらないといけない」という気持ちに自然となって、気がついたらモップ片手に夢中で作業してた。
House Flipperは、2018年にポーランドのEmpyreanが作ったリフォームシミュレーターだ。「掃除して、修繕して、改装して、売る」という単純な流れなのに、なぜかやめられない。Steamで9万件以上のレビューを集めて、そのうち90%以上が好評。全プラットフォーム合計で累計850万本以上売れた、インディーゲームの大ヒット作になった。
この記事では、なぜこのゲームがそこまで人気を集めたのか、ゲームシステムの細かいところまで、実際のプレイ体験をベースに書いていく。
House Flipper 公式トレーラー
こんな人に読んでほしい

- 「ゲームで現実の作業をするの?」と疑問に思いながらも気になっている人
- PowerWash SimulatorやCrime Scene Cleanerみたいな「無心作業系ゲーム」が好きな人
- インテリアや部屋づくりに興味がある人
- 仕事や勉強の後に頭を空っぽにしてプレイできるゲームを探している人
- ゆるく経営・投資の感覚を楽しみたい人
- House Flipper 2との違いを知りたい人
逆に、アクションゲームのような刺激を求めている人や、ストーリードリブンのゲームを期待している人にはちょっと向いていないかもしれない。ただ、「なんとなくリラックスしたい」「ぼーっとプレイできるものが欲しい」という動機であれば、かなりハマれる可能性が高い。

ゲーム概要:ボロ家を一人で直す快感

House Flipperの基本は「物件を買って直して売る」というサイクルだ。ただ、この「直す」の部分が想像以上に深い。
プレイヤーは一人で動く修繕業者として、まず依頼メールから仕事を受注する。依頼内容はシンプルなものから複雑なものまで幅広い。「壁を白く塗ってほしい」だけのものもあれば、「床を貼り直して、家具を全部入れ替えて、電気配線も直してほしい」という大掛かりな仕事もある。
ゲームの流れは大きく分けて2段階ある。
ステージ1:依頼仕事で資金と経験を積む
最初はお金も道具もほとんどない。メールで届く依頼をこなして報酬をもらい、スキルを上げていく。最初のうちは「掃除して」「壁を塗って」という依頼が多いが、スキルが上がるにつれて電気工事や解体、タイル貼りといった複雑な作業も受けられるようになる。
ステージ2:自分で物件を買ってフリップする
ある程度資金が貯まったら、オークションで物件を購入して自分でリフォームし、売り出す。買い手それぞれに好みがあり、「開放的なリビング」「子ども部屋付き」「清潔な水回り」など、求める条件に応えるほど高く売れる。これが「House Flipper(家の転売屋)」というタイトルの意味だ。
開発は2人の小さなインディーチームEmpyreanで、パブリッシャーはFrozen District(後にFrozen Wayに社名変更)。Unityエンジンで作られており、2018年5月17日にSteamでリリースされた。後にPlayStation 4(2020年2月)、Xbox One(2020年2月)、Nintendo Switch(2020年6月)にも展開。2023年12月には続編のHouse Flipper 2もリリースされている。
価格はSteamで2,800円(セール時は700〜1,400円程度になることが多い)。日本語にも完全対応しているので、英語ができなくても安心して始められる。

ゲームシステム詳細:リフォームの全工程を解説
House Flipperの魅力のひとつは、リフォームの工程が細かく再現されていることだ。ひとつひとつの作業を見ていこう。
掃除:最初に向き合う壁
ほぼすべての物件がとにかく汚い。ゴミが散らかっているのは当然として、壁のシミ、床の汚れ、窓ガラスの曇り、そしてゴキブリ。掃除には複数のツールを使い分ける。
ゴミは直接つかんでゴミ袋に入れる。床のシミはモップで拭く。窓はスプレーとスポンジで磨く。ゴキブリは掃除機で吸い込む。この「全部手作業でやる」というのが妙なリアリティを生んでいて、他のゲームにはない独特の達成感がある。
ちなみにゴキブリの見た目がかなりリアルで、日本の4gamerのレビューにも「テカリ具合までリアル」「耐性のない人にはお勧めできない」と書かれていた。設定でゴキブリをガラス片に置き換えられるオプションが後から追加されたので、苦手な人はそちらを使うといい。
壁の補修と塗装
剥がれた壁はパテで埋めて、下地を整えてから塗装する。この工程の流れがちゃんとリアルで、いきなり塗装はできない。ひび割れた箇所にパテを塗り込んで、乾燥(というかゲーム上では次の工程に進む確認)してから塗る。
塗装はペイントローラーを使って壁を塗る。最初は1ストロークで1列しか塗れないが、スキルを上げると「2列同時」「3列同時」と効率が上がっていく。色はプリセットから選ぶか、カラーコードで指定することもできる。色選びが思った以上に楽しくて、「この部屋はやっぱりグレーよりもオフホワイトにしよう」みたいな迷いが生まれる。
床材の張り替え
傷んだフローリングやタイルは剥がして新しいものに張り替えられる。素材の種類も豊富で、木材フローリング、タイル、石材、カーペットなどから選べる。カーペットのパターンや色もかなりの種類がある。
タイルの配置は1枚ずつ貼っていくので、広い部屋のタイル貼りは地味に時間がかかる。スキルを上げれば複数枚同時に貼れるようになるので、早めにタイラースキルを取っておくと作業効率が大幅に変わる。
解体と間取り変更
間仕切り壁を壊して間取りを変えることもできる。ハンマーで壁を叩いて解体し、新しい場所に壁を建てる。「リビングとダイニングをつなげて開放的にしたい」という買い手がいた場合、実際に壁を壊して対応できる。
ただし構造壁(建物の骨格になっている壁)は壊せないので、すべての間取りが自由というわけではない。この制約が逆にリアルさを生んでいる。
設備の修理・取り付け
電気配線の修理(コンセント、スイッチ、ブレーカー)、水道管の修理、トイレや洗面台・バスタブの設置・交換など、設備系の作業も一通りできる。工具ごとに専用の操作があり、ドライバーでネジを締めるといった細かい動作も含まれている。
「ドアのネジは一個一個クリックさせるのに内装は大雑把」という指摘もあって、確かに設定の粒度にはムラがある部分もある。ただ、その「細かさ」と「ざっくりさ」のバランスが絶妙で、面倒くさすぎずリアリティもあるという丁度いいラインを狙っているように感じた。
家具の配置とインテリアデザイン
ゲームの中で最も楽しいパートかもしれない。数百種類の家具から選んで部屋に配置していく。ソファ、テーブル、ベッド、照明、観葉植物、絵画、カーペット……と種類は膨大で、色や素材のバリエーションも豊富だ。
依頼仕事では指定された家具を置けばいいだけだが、自分の物件をフリップするときは完全に自由。「どんなインテリアにすれば高く売れるか」を考えながらコーディネートするのが本当に楽しい。
タブレットとスキルシステム
プレイヤーはゲーム内で持ち歩くタブレットを使ってスキルを管理する。スキルカテゴリは6つ。
- 清掃:モップの速度や範囲、掃除機の効率が上がる。「透視」スキルを取ると壁越しに汚れを発見できるようになる
- ペイント:一度に塗れる幅が広がる。壁塗りの速度が劇的に変わるので優先度高め
- 解体:壁の解体速度が上がる
- 建築:新しい壁の建設が効率化される
- タイル職人:複数タイルの同時配置ができる
- 交渉:物件の売却価格を上げられる。フリップ時の利益に直結するので重要
スキルポイントは依頼をこなすことで貯まる。最初は「清掃」「ペイント」「タイル職人」を優先的に上げると作業効率が上がって快適になる。
物件の買取とオークション
フリップ対象の物件はゲーム内の不動産サイトで購入する。物件ごとに条件(立地、状態、必要な改修範囲など)が異なり、安く買って高く売ることが目標になる。
リフォームが完了したら「売り出す」ボタンを押すと、複数の買い手が現れてオークション形式で競り合う。買い手それぞれに「重視するポイント」があり、その条件に合った物件ほど高額で落札される。左側に表示される買い手のコメントをリアルタイムで確認しながら改装を進めると、より高い落札価格が狙える。

DLCの内容:4種類の拡張パックを解説

House Flipperには複数のDLCが用意されている。それぞれの内容を具体的に見ていこう。
Garden Flipper(ガーデンフリッパー)
2019年5月リリース。庭のリフォームに特化した拡張パックだ。植木の手入れ、芝生の管理、ガーデンチェアやテーブルの配置、フェンスの修理といった「庭作業」が本編に加わる。
特徴的なのがガーデンコンペティション機能。改装した庭を審査員に評価してもらい、スコアに応じて売却価格が上がる。本編の「買い手のコメントに合わせる」という要素に加えて、「よりきれいな庭を作る」という新しいモチベーションが生まれる。
花や植物の種類が豊富で、インテリアが好きな人には屋内より庭のほうが楽しいという人もいるほど。
HGTV DLC
2020年5月リリース。アメリカの大人気リフォームTV番組「HGTV」とのコラボDLCだ。10種類のプロジェクトが追加され、HGTV的な「予算内でどこまできれいにできるか」というコンセプトで進む。
通常の依頼と違って「どの部屋にどんなデザインを当てはめるか」を自分で決められる自由度がある。一部の部屋は複数の改装プランから選ぶ形式になっていて、デザインの選択肢があるのが面白い。完成した物件は本編の購入可能物件リストに追加されるので、後から自分でフリップすることもできる。
Luxury DLC(ラグジュアリー)
2021年リリース。「Moonrise Bay」という新エリアを舞台に、高級物件のリフォームを担当するDLCだ。ロフトアパートメント、大豪邸、そしてなんとヨットまで登場する。
4つのDLCの中では「物件の個性」という意味で一番面白いと評判が高い。ヨットの内装を改装するという体験はこのゲームでしかできない。高級家具のラインナップも充実していて、デザインの幅が広がる。
Pets DLC(ペット)
2021年リリース。ペットを飼えるようになるDLC。ゲーム内でペットを引き取って一緒に暮らせるようになり、ペット用品(ケージ、ベッド、おもちゃ、給水器など)の種類も大幅に増える。
ゲームプレイの変化よりも「雰囲気を楽しむ」色合いが強いDLC。猫や犬が部屋の中を歩き回る光景が気に入る人には刺さる。ペット関連の依頼も追加されるので、コンテンツ量としては十分ある。
無料DLCも存在する
有料DLCの他に、アップデートで追加された無料コンテンツもある。「Apocalypse Flipper」では終末的な設定の物件が追加され、「Cyberpunk Flipper」ではサイバーパンク風の内装アイテムが追加された。本編を持っていれば無料で遊べるのでありがたい。

なぜ850万本売れたのか:人気の理由を深掘りする
2018年のリリースから現在まで、全プラットフォーム合計で850万本以上を売り上げている。インディーゲームとして見れば破格の数字だ。この人気の理由を、実際のユーザーの声と合わせて考えてみる。
「達成感の設計」が上手すぎる
House Flipperがやめられない一番の理由は、達成感の設計が巧みなことだ。汚い部屋が、自分の手でどんどんきれいになっていく。ビフォーアフターがリアルタイムで可視化される。
Steamのレビューにはこんな声がある。
「気づいたら500時間プレイしてた。一度始めると止まらない中毒性がある」
「ひどい状態の家がきれいになっていく過程が本当に気持ちいい。現実の掃除も好きになった気がする」
「もう少しだけ」という感覚が継続する設計がうまくできている。一部屋きれいにしたら次の部屋が気になる。一軒仕上げたら次の物件が気になる。このループが自然に続いていく。
「無心でできる」という安心感
複雑な操作や難しい判断を要求されない。ゲームに勝ち負けはなく、失敗してもペナルティは小さい。「仕事帰りに頭を使いたくない」「何かやりながら聞き流したい」という需要にぴったりはまった。
「友人と電話しながらプレイできる唯一のゲーム。考える必要がないのに充実感がある」
これはPowerWash Simulatorや後発の掃除系ゲームが示したとおり、「作業系ゲーム」というジャンルが確実に一定の需要を持っている証拠だ。House Flipperはそのジャンルの原型を作ったゲームの一つと言える。

ストーリー性のある依頼が感情移入させる
単純に「汚い部屋を掃除してください」というだけでなく、依頼メールにはそれぞれバックストーリーがある。
- 「元カレが部屋を荒らして出ていった」
- 「祖父の家を受け継いだが長年放置されていた」
- 「子どもが生まれるので子ども部屋を作りたい」
- 「離婚してやり直しのために部屋を変えたい」
こういったシチュエーションが設定されているので、ただ作業するだけでなく「この人のために直してあげよう」という気持ちが自然と生まれる。4gamerのレビューでも「依頼内容が凝っていて面白い。プレイヤーの身の入れ方が変わってくる」と評されていた。
PowerWash Simulatorとの比較でわかること
後発の「掃除系ゲーム」として大ヒットしたPowerWash Simulatorと比べると、House Flipperは「掃除+α」のゲームだ。PowerWash Simulatorは掃除の純粋な快感に特化しているのに対して、House Flipperはそこにインテリアデザイン、経営戦略、物語性が組み合わさっている。
「どちらが優れているか」ではなく、House Flipperは「もっと広い体験を求める人」向け。すでにどちらかを遊んだ人なら、もう一方も楽しめる可能性が高い。
間口の広さとハードルの低さ
操作が難しくない。チュートリアルが充実している。日本語対応している。値段が手頃(セールだと700円台になる)。この「始めるハードルの低さ」が口コミを加速させた。
「試しに買ってみたら思いのほか面白かった」という体験談をネットでよく見かける。これは「低期待で入ってプラスの方向に裏切られる」パターンで、ゲームが口コミで広がる典型的な流れだ。

Steamユーザーの声:実際のプレイヤーはどう感じているか

9万件以上のSteamレビューから見えてくる、実際のプレイヤーの率直な声を紹介する。
好評レビューのパターン
「身体が不自由で現実では掃除が難しい。このゲームで掃除できるのが本当に嬉しい。しかも満足感がある」
このレビューが象徴的だと思う。「ゲームで現実の作業をする」という体験が、現実でできない人に別の形で喜びを届けている。
「驚くほど癒される。この作業が好きな自分に気づいた」
「ぼーっとするゲームを探してた。友達と電話しながらプレイできる完璧なゲームを見つけた」
「汚い家がだんだんきれいになる。それだけなのに全然飽きない。不思議なゲームだ」
批判的なレビューも確認しておく
「実績を全部コンプリートしたらやることが尽きた。リプレイ性が低い」
「買い手のAIが微妙。『開放的なリビングが欲しい』と言ってるのに、壁を壊して広くしても認識しない」
「セーブ頻度が足りない。クラッシュしたら1時間分の作業が消えることがある」
Metacriticのスコアは67と評論家評価はやや控えめだが、ユーザーの自主的なレビューは9万件超のうち90%以上が好評という乖離がある。「批評家が重視する要素」と「プレイヤーが求めている体験」が違うタイプのゲームだと言える。
気になる点・注意点:買う前に知っておきたいこと
このゲームには確実に気になる点もある。正直に書いておく。
リプレイ性の問題
House Flipperには固定の依頼とランダム生成の物件が両方ある。が、固定依頼は一度こなすと繰り返せない(同じ依頼は来ない)。実績をすべて集め、主要な依頼を全部こなすと「やることリスト」が急激に減る。
プレイ時間の目安としては、メインコンテンツだけで30〜50時間ほど。DLCをすべて揃えれば100時間以上は遊べる。ただし「無限に遊べる」ゲームではない。
繰り返し作業の単調さ
掃除、壁塗り、家具配置……という工程は毎回ほぼ同じだ。最初は新鮮でも、50時間プレイしたあとに起動すると「また同じことか」と感じることがある。
ただ、これは「作業系ゲーム」全般に当てはまる話で、そもそも「単調な作業を楽しむゲーム」を選んでいるわけだから、ある意味では仕様の範囲内とも言える。
ゴキブリ問題
前述の通り、ゴキブリの描写がかなりリアル。現在は設定でガラス片に置き換えられるオプションがある。虫が苦手な人は購入前にこの点だけ頭に入れておくといい。
AIの制約
買い手の好みシステムが完璧ではない。「こういう家が欲しい」と言っているのに、条件を満たしても加点されないケースがある。また「水回りが近い場所に設置してほしい」といった空間的な配慮を評価するAIの精度も完璧ではない。
この問題は続編のHouse Flipper 2でかなり改善されているので、AIの精度が気になるなら2を選ぶのも一つの選択肢だ。
PC推奨スペック
House Flipperの推奨スペックは以下のとおりだ。
- OS:Windows 7 / 8 / 10(64bit)
- CPU:Intel Core i5 または同等品
- メモリ:8GB RAM
- GPU:GeForce GTX 970 / AMD Radeon RX 470以上
- ストレージ:8GB以上の空き容量
2018年のゲームなので、今のミドルレンジPCなら十分快適に動く。高負荷なゲームではないので、スペックで困ることはほぼないはず。
House Flipper 2との違い:どちらを選ぶべきか

2023年12月にリリースされた続編「House Flipper 2」との違いも整理しておく。
グラフィックの向上
House Flipper 2はUnreal Engine 5を採用。見た目は大幅に向上している。特に光の表現や素材の質感がリアルになった。
ストーリーモードの追加
2では「Flipper’s Town」という小さな町を舞台に、より明確なストーリーが展開される。街自体が成長していくという要素も追加された。
マルチプレイ対応
House Flipper 2では最大4人のCo-opマルチプレイが可能になった。友人と一緒にリフォームを楽しめる。
サンドボックスモード
制約なしで好きなだけ家を建てられるサンドボックスモードが追加された。純粋に建築・インテリアを楽しみたい人向け。
どちらを選ぶか
単純に言えば「今から始めるなら2でいい」というのが正直なところだ。グラフィック、AIの改善、マルチプレイ、サンドボックスモードと機能面では完全に上位互換に近い。
ただしHouse Flipper(無印)にしかない独自の魅力もある。特にDLCコンテンツの充実度(HGTVコラボ含む)と、2よりも軽い動作環境という点。セール時に2,800円で手に入ること、PC スペックが低めでも動くことも利点だ。
「2で物足りなかった」「HGTVコラボが気になる」「PCが古くて2が重い」という人が1を選ぶケースが多い印象だ。
初心者向けアドバイス:序盤の立ち回り方
初めてプレイする人が序盤で迷いやすいポイントをまとめておく。
最初は依頼メールを全部こなす
ゲームを始めたら、まずは届いている依頼メールをすべてこなすことを意識する。依頼をこなすことでスキルポイントが貯まり、道具がアンロックされる。スキルが解放されていない状態で物件を買ってフリップしようとすると、できる工事が少なくて利益が出にくい。
序盤は「フリップよりも依頼」を優先する、これが基本の立ち回りだ。
優先すべきスキル3選
1. ペイント(Paint More):壁塗りは頻度が高く、時間がかかる作業。1ストロークで塗れる幅を広げるスキルを取ると作業時間が半分以下になる。最優先で取得してほしい。
2. タイル職人(Tiler):複数タイルの同時配置ができるようになる。バスルームや台所のタイル貼りがある依頼では必須級。
3. 清掃(Penetrating Vision):壁の向こうにある汚れを透視できる。掃除の見落としがなくなり、依頼の完成度が上がる。
依頼の100%達成にこだわらなくていい
依頼には「最低〇〇%以上達成で報酬」という条件がある。70%あれば報酬をもらえる場合がほとんどなので、細かい部分にこだわりすぎず先に進んでいい。時間をかけて100%を目指すよりも、70%でクリアして次の依頼に進んだほうが効率が良い場面も多い。
余った建材は売る
壁を壊したときに出る廃材や、余ったタイルは売却できる。捨てるのはもったいないので、作業後は余剰材料を売る習慣をつけておくといい。序盤の資金繰りにじわじわ効いてくる。
昼夜サイクルはオフにするのがおすすめ
デフォルトでは昼夜サイクルがあり、夜になると部屋が暗くなる。汚れの見落としが増えるので、設定から昼夜サイクルをオフ(常に昼)にしておくのがおすすめ。快適さがかなり変わる。
最初にフリップする物件の選び方
最初の物件は安くて小さいもので構わない。状態が悪くても面積が小さければ作業量も少なく、失敗しても損失が小さい。最初から豪邸を買って大赤字という初心者ミスはあるあるなので注意。
「安い → 改修 → 売却で利益確認」という流れを1〜2回経験してから、より高い物件にチャレンジするのがセオリーだ。
家具は不要なものを売ってから始める
物件を購入したとき、前の住人の家具が残っていることがある。デザインに合わないものは売却して資金にする。「使えないけど捨てるのもったいない」と置きっぱなしにしてしまうと、後で売り出したときに評価が下がることもある。
Steamセール時を狙う
House Flipperは定期的にSteamのセールで60〜75%オフになる。通常価格2,800円が700〜1,100円で買えることがある。急ぎでなければセールタイミングを待つのがコスパ的にはベスト。DLCも一緒にセールになることが多い。

House Flipperの遊び方バリエーション:こんな楽しみ方もある

定番の「依頼仕事 → フリップ」以外にも、プレイヤーが発見した楽しみ方がある。
自分の理想の家を作る
物件をフリップして売らずに「自分の事務所」として保有することができる。利益度外視で、純粋にインテリアデザインを楽しむために好きな物件を買って改装し続けるプレイヤーもいる。
「現実では無理なリノベーション」をゲームで疑似体験する感覚に近い。この楽しみ方をしている人のSteamスクリーンショットがゲーム内で公開されていて、本当にセンスのいい部屋が並んでいる。
「買い手コレクター」プレイ
全種類の買い手をコレクションするように、それぞれの好みに特化した物件を作るプレイスタイル。「この買い手が最大評価をつけてくれる家」を追求する遊び方で、ある種のパズル的な面白さがある。
「利益最大化」縛りプレイ
投資額と売却額の差(利益率)を最大化することに徹するプレイ。「最小限の改修コストで最大の売却価格を引き出す」という経営シミュ的な楽しみ方だ。どの設備を入れ替えるとROIが高いかを計算しながら進む。
House FlipperのゲーミングPC推奨スペック補足
2018年リリースのゲームなので、現在の基準では軽い部類に入る。以下のスペックがあれば60fps以上で快適に動く。
- CPU:Intel Core i5-4590 / AMD FX-8350以上
- GPU:NVIDIA GeForce GTX 970 / AMD Radeon RX 480以上
- RAM:8GB
- ストレージ:HDD可(SSDなら快適)
ゲーミングPCを持っていれば全く問題なし。5〜7年前のミドルスペックPCでも十分に動く。
まとめ:「作業ゲーム」の傑作として2026年も輝いている
House Flipperは2018年リリースのゲームだが、2026年現在もSteamの売れ筋に入り続けている。850万本という販売数が示すとおり、「作業系ゲーム」というジャンルの先駆けとして確固たる地位を築いた作品だ。
このゲームが面白いのは「リフォームをしている」という体験そのものにある。汚れた壁が真っ白になる、荒れた部屋が整然とした空間になる、その変化がリアルタイムで目に見える。複雑なゲームシステムを学ぶ必要もなく、勝ち負けもない。純粋に「作業の気持ちよさ」だけが残る。
「ゲームをやりたいけど疲れているとき」「頭を空っぽにしたいとき」「インテリアが好きでゲームにも興味があるとき」、House Flipperは候補の筆頭に挙がるゲームだ。
今から始めるなら正直House Flipper 2も選択肢に入れたほうがいい。ただし、HGTVコラボのコンテンツが気になる、DLC含めた総コンテンツ量で遊びたい、PCスペックに不安があるという場合は無印(本作)を選ぶ理由は十分にある。
セール時に1,000円以下で買えることを考えると、「試しに買ってみる」には最適なゲームだ。4時間後に気づいたら床全部貼り替えてたとか、朝まで壁塗ってたとか、そういう体験が待っているかもしれない。
インディーゲームが大企業のタイトルと渡り合えることを証明した1本として、House Flipperはゲーム史に残る作品だと思っている。

ハウスフリッパー
| 価格 | ¥2,800 |
|---|---|
| 開発 | Empyrean |
| 販売 | Frozen District, PlayWay S.A. |
| 日本語 | 非対応 |
| 対応OS | Windows / Mac |
| プレイ形式 | シングル |

