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▌ISSUE.765 · レビュー カテゴリ / アドベンチャー 公開 2026.04.22
// アドベンチャー · レビュー

SILENT HILL: Townfall

SILENT HILL: Townfall完全ガイド|サイレントヒル新作最新情報まとめ
#Konami #PCゲーム #Silent Hill Townfall #アドベンチャー #サイレントヒル
読了目安
約24分
対応機種
PC
スペック
▌要点 / 3行で読む
01
「サイレントヒル」と聞いて、あの霧の中に沈む廃墟の街を思い浮かべた人は多いはずだ。
02
あの静寂と恐怖、ラジオが鳴り始める瞬間のぞわっとした感覚……2006年以来、シリーズは長い眠りについていたけれど、2022年から始まったKonamiの大規模復活プロジェクトがここへ来て、次のフェーズに突入しようとしている。
03
その筆頭が「SILENT HILL: Townfall(サイレントヒル:タウンフォール)」だ。
04
開発を担うのはスコットランドのインディースタジオ「Screen Burn Interactive(旧No Code)」。

「サイレントヒル」と聞いて、あの霧の中に沈む廃墟の街を思い浮かべた人は多いはずだ。あの静寂と恐怖、ラジオが鳴り始める瞬間のぞわっとした感覚……2006年以来、シリーズは長い眠りについていたけれど、2022年から始まったKonamiの大規模復活プロジェクトがここへ来て、次のフェーズに突入しようとしている。

その筆頭が「SILENT HILL: Townfall(サイレントヒル:タウンフォール)」だ。

開発を担うのはスコットランドのインディースタジオ「Screen Burn Interactive(旧No Code)」。BAFTAを受賞した『Stories Untold』『Observation』を生み出したチームが、ついにサイレントヒルという巨大IPに向き合う。パブリッシャーはKonamiとAnnapurna Interactive(アナプルナ・インタラクティブ)の共同で、2026年以内にPS5/PC(Steam・EGS)でのリリースが確定している。

「どんなゲームなのか」「本当に面白そうなのか」「Annapurnaの騒動で大丈夫なのか」——そういう疑問を全部まとめて答えていくのがこの記事の目的だ。現時点で判明しているすべての情報を整理した。

公式リビールトレーラー

2026年2月公開の公式リビールトレーラー。霧と静電気が織り成す映像美は必見。

SILENT HILL: Townfall とはどんなゲームか

一言で言うなら、「一人称視点で語られる、孤島の罪悪感ホラー」だ。

舞台は1996年、架空の島「セント・アメリア(St. Amelia)」。スコットランド東海岸の漁村をモデルに、開発チームが実際に現地を訪れて取材した冷たく霧深い港町だ。主人公のSimon Ordell(サイモン・オーデル)は、自分がなぜそこにいるのかも分からないまま目を覚ます。手元にあるのは点滴バッグと、自分の名前が書かれた入院患者用リストバンドだけ。

「正しくしなければ(put things right)」という焦りだけを胸に、街へと踏み出す。

これがTownfallの出発点だ。典型的な「記憶喪失×ホラー」の設定に見えるかもしれないけれど、クリエイティブディレクターのJon McKellanは「SH2が探求した罪悪感というテーマをさらに深堀りしたい」と話している。記憶の断片が浮かび上がるにつれ、Simonとこの街の繋がりが明らかになっていく——その過程が本作の核になっている。

シリーズ初、全編一人称視点への挑戦

サイレントヒルシリーズといえば三人称視点が定番だった。それをTownfallは全編一人称に変えてきた。

「PTの影響を受けてるのでは?」という声はコミュニティでも多く聞かれる。実際、あのホラーデモが一人称視点で世界中を震撼させたのは記憶に新しい。Townfallはその流れを受け継ぎながら、フルゲームとして成立させるための独自システムを設計している。

一人称だからこそできること——それは「プレイヤー自身が街を歩く感覚」だ。Simonの視界がすなわちプレイヤーの視界。霧の中で何かが動いたとき、それを正面で見てしまうのは自分自身になる。三人称なら少し距離を置いて眺められた恐怖が、一人称では逃げ場なく目の前に迫ってくる。

ゲームシステム詳解:CRTV・覗き込み・ステルス

Townfallを語るうえで外せないのが、3つの核となるシステムだ。

CRTV(ポケットテレビ)――伝統のラジオが進化した

サイレントヒルといえばラジオ。砂嵐のような音が怪物の接近を知らせる、あのアイテムがこのゲームでは「CRTV(小型ブラウン管テレビ)」として生まれ変わった。

単に音を出すだけじゃない。CRTVの画面を通すことで、肉眼では見えない周囲の脅威を察知できる。さらにストーリーの手がかりとなる信号や音声を受信する機能も備えており、ゲームプレイと物語の両面で機能するキーアイテムになっている。

そして面白いのがこのアイテムのネーミング由来だ。「Screen Burn(スクリーンバーン)」とは、古いCRTテレビに長時間同じ画像を映し続けると画面に焼き付きが残る現象のこと。開発スタジオが2025年にNo CodeからScreen Burn Interactiveへと改名した理由もここにある。ゲームとスタジオ名が深いところで繋がっているわけで、こういう細部へのこだわりがBAFTAを受賞してきたチームらしさを感じさせる。

覗き込みシステム(Peek)――コーナーから世界を観察する

壁や障害物の角から体を乗り出して周囲を確認する「覗き込み」アクション。敵に発見されるリスクを抑えながら状況を把握できるシステムで、緊張感と映画的な演出を両立している。

「音はするけど見えない」という恐怖は一人称ホラーの醍醐味だが、Townfallはそこから一歩踏み込んで「ちょっとだけ見えてしまう」という状況を意図的に作り出している。コーナーから顔を出した瞬間に目が合ってしまうかもしれない——その緊張感は一人称ならではだ。

戦わない選択肢――逃げる・隠れる・気をそらす

パイプや板など近接武器、銃器も使えるが、Townfallは「戦闘だけが生存手段ではない」という設計を明確にしている。

  • CRTVで脅威を先読みしてルートを変える
  • 覗き込みで敵の位置を確認してやりすごす
  • 物音で気をそらして敵の注意をそらす
  • 障害物の影に隠れてやりすごす

一部の敵はプレイヤーが注意を引きすぎると、動的に追跡モードに切り替わる設計になっており、「気づかれたら最後」という緊張感もある。戦うべきか逃げるべきか、その判断自体がゲームプレイの中核になっている。

これはRe:シリーズなどでホラーゲームが追求してきた「非戦闘ホラー」の流れを受け継ぎながら、一人称の没入感とうまく組み合わせたアプローチだ。

基本情報まとめ

項目 内容
正式タイトル SILENT HILL: Townfall
ジャンル サバイバルホラー / 心理ホラー(一人称視点)
開発 Screen Burn Interactive(旧No Code)/ スコットランド・グラスゴー
発売元 Konami Digital Entertainment / Annapurna Interactive
対応プラットフォーム PlayStation 5 / PC(Steam・Epic Games Store)
発売時期 2026年内(具体日程は未発表)
価格 $50(約7,500〜8,000円)
Xbox対応 なし(PS5/PC限定)
主人公 Simon Ordell(シリーズ史上初の黒人主人公)
舞台 架空の島「セント・アメリア」/ 1996年 / スコットランド東海岸モデル
開発エンジン Unreal Engine 5

開発スタジオ Screen Burn Interactive(旧No Code)とは

Townfallを語るうえで、開発スタジオの素性を知っておくのは大事だ。なぜかというと、このチームはサイレントヒルを作るためだけに集まった寄せ集めではなく、ホラーゲームの文脈で独自の評価を確立してきた実力派だからだ。

Stories Untold(2017年)——BAFTAを獲った「静的恐怖」

No Code(現Screen Burn)のデビュー作。テキストアドベンチャーとミステリーが融合した短編ホラーアンソロジーで、80年代のレトロPCを模したビジュアルが特徴的だった。プレイヤーを驚かせるのではなく、じわじわと不安感を積み上げていくアプローチが高く評価され、BAFTAゲーム部門を受賞。インディーゲーム界では「恐怖の語り方を知っているスタジオ」として一躍知名度が上がった。

Observation(2019年)——宇宙ステーションを舞台にした一人称サスペンス

2作目は宇宙ステーションが舞台の一人称SF/ホラー。プレイヤーはAIとして船内のカメラや機器を操作しながら謎を解いていく異色作で、「語り口のうまさ」と「雰囲気作りの巧みさ」を再び証明した。Unreal Engine使いとして技術的な成熟も見せた作品だ。

この2作で積み上げたノウハウ——静的な恐怖演出、一人称視点の活用、テキスト・音・映像を組み合わせた語り——が、Townfallにそのまま注ぎ込まれている。「インディーが大作IPを担う」という構図への不安もあったかもしれないが、スタジオの履歴書を見ればそれは杞憂だとわかる。

No CodeがScreen Burnに改名した理由

2025年7月、スタジオはNo CodeからScreen Burn Interactiveへと改名した。その理由が面白い。

「Screen Burn(スクリーンバーン)」とは、古いブラウン管テレビに長時間同じ映像を映し続けると画面に残像が焼き付いてしまう現象のこと。Townfallのキーアイテム「CRTV」は正にその古いブラウン管テレビだ。スタジオ名をゲームの世界観と完全にリンクさせた、こだわりのリブランディングだった。

「開発継続中か?」という不安が飛び交っていた時期に、こうした前向きな改名ニュースが届いたことは、ファンに大きな安心感を与えた。

Annapurna Interactive 騒動と開発継続の舞台裏

2024年9月12日、ゲーム業界に衝撃が走った。

Annapurna Interactiveのスタッフ25人が一斉に退職を表明したのだ。

Annapurna Interactiveといえば『Stray』『Twelve Minutes』『Florence』といった評価の高い作品を世に送り出してきたパブリッシャー。その中枢が丸ごと抜けた。退職の背景には、ゲーム部門を映像部門と統合しようとしたオーナーのMegan Ellisonと、独立性を求めたゲーム制作陣との内紛があったとされている。

当然、ファンの間で「Townfallはどうなる?」という声が噴出した。Fandomのサイレントヒルフォーラム「Silent Hill Heaven」では「Townfall cancelled?」というスレッドが立ち、数十のコメントが心配とも諦めともつかない感情を吐き出した。

しかし同年9月30日、Annapurna InteractiveとNo Codeが連名で声明を発表する。

「Townfallの開発はKonami・Annapurna・No Codeの3社協力体制のもと継続する。スタッフの補充も行い、契約はすべて履行される」

— Annapurna Interactive / No Code 連名声明(2024年9月30日)

この声明でコミュニティの不安はひとまず収まり、その後の開発は粛々と進んでいった。2026年2月にはState of Playで正式な映像公開に至っている。ある意味、このゲームは「死の淵から帰ってきた」と言えなくもない。

サイレントヒルシリーズの復活とTownfallの位置づけ

Townfallを正しく理解するには、Konamiがどんな意図でシリーズを復活させたかを知っておく必要がある。

2022年10月、Konamiは一度に複数のサイレントヒル新作を発表した。SH2リメイク、Silent Hill f、そしてTownfall——この「一斉発表」は偶然ではなかった。シリーズプロデューサーの岡本基は後にこう語っている。

「同時に複数タイトルを発表したのは、ファンの皆さんに”本気度”を伝えたかったからです。1本だけではなく、複数の形でシリーズを展開することで、真剣に取り組んでいることを示せると考えました」

— シリーズプロデューサー 岡本基(GamesRadar インタビューより)

その戦略は着実に成果を出している。

  • Silent Hill 2 リメイク(2024年):Bloober Team開発。出荷250万本超。「完璧に近いリメイク」と高評価
  • Silent Hill f(2025年):昭和の日本を舞台にした完全新作。独自の雰囲気で高い評価を獲得
  • Return to Silent Hill(映画、2026年1月):SH2ベースの映画リブート。Christophe Gans監督
  • Silent Hill: Townfall(2026年予定):Screen Burn Interactive開発。本記事で紹介

Townfallはこの流れの中で「スコットランドのインディースタジオが作る一人称ホラー」という、これまでのシリーズにはなかった切り口で登場する。シリーズがアンソロジー化——毎作異なるスタジオ・異なる設定・異なるゲームプレイを認める方針——していることを象徴する作品だ。

「サイレントヒルの街が舞台じゃないのはどうなのか」という声も一部ある。確かに初代から3作目まで、あの霧の街が舞台だった。でも4作目の「the Room」でも別の街が舞台になったし、SH fは日本、Townfallはスコットランドと、今のKonamiは「サイレントヒルの精神性を宿した場所ならどこでもよい」という解釈でシリーズを展開している。それを歓迎するか惜しむかは人によるだろうが、少なくとも閉塞していた時期よりは圧倒的にワクワクするラインナップが揃っている。

主人公 Simon Ordell と舞台「セント・アメリア」

主人公のSimon Ordellは、サイレントヒルシリーズ史上初の黒人主人公だ。これはシリーズのダイバーシティ面での新しい一歩として注目されている。

Simonについてわかっていることは今のところ断片的だ。点滴バッグと入院患者用リストバンドを持って島で目覚める——何らかの入院体験があること、そして自分がここにいる理由を覚えていないことは確かだ。CRTVから聞こえてくる声を頼りに、街の謎と自分の過去を解き明かしていく。

公式Xの投稿では「decided to put things right(正しくしなければならないと決意した)」という表現が使われている。何かに対して「正しくする」必要があるということは、過去に何か誤ったことがあった、または誰かを傷つけたという含意だ。サイレントヒル2のジェームスが妻への罪悪感を抱えていたように、Simonもまた自分の「罪」と向き合う旅に出る——おそらくそういう構造になっている。

舞台「セント・アメリア」の作り込み

架空の島「セント・アメリア」は、スコットランド東海岸の実際の漁村をベースに設計された。開発チームは複数の沿岸集落を実際に訪問し、建物の造り、石畳の質感、波止場の空気感、霧のかかり方を徹底的に調査した。

「スコットランド出身のチームが自分たちの地元を舞台にした」という背景も、ゲームの説得力に繋がっている。ありきたりな「洋風ホラーの街」ではなく、実際に歩いてきた場所の細部が積み重なった空間——それがセント・アメリアだ。

時代設定の1996年というのも意味深い。インターネットが普及する直前、携帯電話もまだ一般的ではない時代。孤立した島から助けを求める手段が極めて限られた状況設定は、ホラーゲームとして理に適っている。そしてアナログなブラウン管テレビ(CRTV)がこの時代に自然に馴染む道具として機能するのも、時代設定の巧みさだ。

音楽・サウンドデザイン:Pilotpriest × Arrival

サイレントヒルの音楽といえば山岡晃が有名だ。あの独特のインダストリアルノイズとメロディの組み合わせは、シリーズのアイデンティティの一部だった。Townfallはそこも新しい解釈で挑む。

コンポーザー:Pilotpriest(Anthony Scott Burns)

2026年4月に発表されたコンポーザーは、カナダ人アーティスト「Pilotpriest」こと Anthony Scott Burns。DJであり映像作家でもある彼は、活動歴30年以上、6枚のアルバムを持つ実力者だ。シンセポップ、エレクトロニカ、アンビエントを横断するサウンドスタイルは、1996年という時代設定にも自然と溶け込む。

第1弾楽曲「Home」が公開されると、ファンのあいだで即座に話題になった。

重厚なピアノと漂うような電子音の組み合わせ。Silent Hill 2の名曲「Promise」を想起させながら、より暗く、より孤独な方向へ向かっている——ゲームの雰囲気を完璧に予告する1曲だ。

— NME レビューより(2026年4月)

Push Squareは「Townfallは見た目と同じくらい音楽も素晴らしいものになる(Silent Hill: Townfall Will Sound Just as Good as It Looks)」という見出しで楽曲を紹介した。それほど最初の1曲から期待感を高めるクオリティだったということだ。

サウンドデザイン:Arrival(Byron Bullock)

音楽とは別に、ゲーム内の環境音・効果音を担うサウンドデザインはByron Bullock率いる「Arrival」が担当する。このチームは『エイリアン:アイソレーション』のサウンドデザインに参加した実績を持つ。あの宇宙ステーションを漂う息詰まるような沈黙と、突然鳴り響く金属音の組み合わせを作り上げたチームだ。

一人称ホラーにおいて「音」が担う役割は計り知れない。サウンドデザインとコンポーザーの両輪がこれだけ整っているなら、耳から来る恐怖の品質は相当なものになるはずだ。

ゲームプレイ映像(詳細トレーラー)

CRTVや覗き込みシステムの実際の動きが確認できるゲームプレイ概要映像。

コミュニティの反応——期待と議論の声

2026年2月のState of Play発表以降、ゲームコミュニティでの反応は概ね好意的だ。ただ、議論になっているポイントもいくつかある。それぞれの声を紹介したい。

「一人称視点でこそサイレントヒルが生きる」

公式発表ツイートには多くのポジティブなリプライが並んだ。特に目立ったのは一人称視点を歓迎する声だ。ResetEraのスレッドでは「PTが一人称の元祖として散々絶賛されてきたのに、なぜ一人称だと批判する人がいるのか不思議」という意見が多くの共感を集めた。

「VERY excited for this one. First person Silent Hill for the win!」(これはめちゃくちゃ楽しみにしてる。一人称サイレントヒル最高!)

— ResetEra ユーザー(2026年2月)

また別のユーザーはこう書いた。

「The first-person perspective will be a nice change of pace; some great opportunities for scares, for sure. Nice to see a fresh protagonist, and the monster design seems correct.」(一人称は良い気分転換になる。恐怖演出の可能性が広がるのは間違いない。新しい主人公もいいし、モンスターデザインも正統派だ)

— ResetEra ユーザー(2026年2月)
出典: ResetEra スレッド

「シリーズのアンソロジー化を歓迎する」という声

SH fが昭和の日本を舞台にしたことも含め、「毎作違う国・違うスタジオ・違うゲームプレイ」というKonamiの方針を前向きに捉えるファンも多い。Game Rantは「サイレントヒルが世代を超えた走りを見せている(Silent Hill is On a Generational Run That Doesn’t Seem to Be Slowing Down)」と評し、この多様性がシリーズの強みになっていると指摘した。

「本来の街に帰ってきてほしい」という古参ファンの声

一方でGamesRadarは「Silent Hill: Townfall looks like the most Silent Hill game in years, and I never thought that could be a bad thing until now」という挑発的な見出しの記事を掲載した。「シリーズ最高傑作に最も近いかもしれない——でも今となってはそれが悪いことだと思わなかった」という逆説的な評価は興味深い。舞台がサイレントヒルの街ではなく、スコットランドの架空の島という点に複雑な感情を持つ古参ファンの声を代弁している。

Xbox非対応への落胆

PS5/PC限定でXbox対応なしという仕様には、Xboxユーザーから失望の声が出た。r/xboxや一部のゲームフォーラムでは「また三方から外された」という嘆きのコメントが見られた。この点はTownfallに限らず最近の傾向として議論されている。

Annapurna騒動サバイブへの安堵

2024年のAnnapurna全スタッフ退職騒動を乗り越えて開発継続が確定したことへの安堵感は、コミュニティで広く共有された感情だ。Silent Hill Heavenフォーラムでは「cancelled?」から「まだ生きてる!」へとスレッドのトーンが変わっていく経緯が記録されている。

「Annapurnaの騒動を乗り越えて、Screen Burnに改名して、2026年に向けて着実に動いてるのを見るとなんか感動する。このゲームは色々あったよな」

— Silent Hill Heaven フォーラム ユーザーコメントより(意訳)
出典: Silent Hill Heaven

Townfall はこんな人におすすめ

「このゲームは自分向けか?」という疑問に答えるなら、こういう人に特に刺さると思う。

  • PTをプレイして「フルゲームで体験したかった」と思った人 — 一人称×サイレントヒルの組み合わせが、あのデモが示した可能性をついに実現する
  • Stories Untold や Observation が好きな人 — 同じ開発チームの語り口・雰囲気・静的な恐怖演出がそのままスケールアップされている
  • サイレントヒル2の「罪悪感と贖罪」というテーマが好きな人 — Townfallは明確にSH2のテーマを受け継ぎ、さらに深く掘り下げることを宣言している
  • Alien: Isolationのような「逃げるホラー」が好きな人 — ステルス・非戦闘・環境把握を重視した設計は、あのゲームと共鳴する部分が多い
  • ヨーロッパの孤島・漁村・霧といったゴシックな雰囲気が好きな人 — セント・アメリアの世界観だけで十分に食指が動くはずだ

逆に、アクション要素の強いホラーを求めているならTownfallは少し違うかもしれない。明確な「勝てる戦闘」よりも「生き延びる恐怖」を主軸に置いた設計だ。

発売前にプレイしておきたい関連ゲーム

Townfallを待つあいだに、同じ系譜のゲームを遊んでおくのもいい。特に以下は「Townfallが刺さる人」に確実におすすめできる。

まずシリーズの直近作から入るなら、2024年のSH2リメイクは絶対に外せない。Bloober Teamが手がけた高品質なリメイクで、Townfallが受け継ぐ「罪悪感と贖罪」というテーマの原点がここにある。

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そしてTownfallの世界観と最も近い肌触りを持つ既存作は、同じく一人称視点のサバイバルホラー『Alien: Isolation』だろう。宇宙ステーションという密閉空間での逃げるホラー体験は、セント・アメリアの孤島に閉じ込められる感覚と共鳴する。サウンドデザインが同じArrivalチームというのも単なる偶然ではないはずだ。

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また、開発チームの前作『Observation』を未体験なら今こそ遊んでほしい。宇宙ステーションでAIとして一人称視点のサスペンスを体験する異色作で、「Screen Burnの語り口」の原点が詰まっている。Townfallが同じチームの手によるものだと実感できるはずだ。

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開発状況と今後の情報解禁スケジュール

2026年4月時点での最新状況をまとめておく。

  • 2022年10月:Silent Hill Transmission にてサプライズ発表(No Code + Annapurna + Konami)
  • 2024年9月:Annapurna 全スタッフ退職騒動→同年9月30日に開発継続声明
  • 2025年7月:No Code が Screen Burn Interactive に改名
  • 2026年2月13日:State of Play / Silent Hill Transmission にてゲームプレイ映像・詳細システム公開、2026年内発売確定
  • 2026年4月7日:コンポーザー Pilotpriest 発表、第1弾楽曲「Home」公開
  • 発売日:2026年内(現時点で具体的な日程は未発表)

現在はウィッシュリスト受付中。Steam・Epic Games Store・PlayStation Storeの各プラットフォームでウィッシュリスト登録が可能だ。発売日が確定すれば通知が届くので、登録しておくのが一番確実に情報をキャッチできる方法だ。

今後はさらなるゲームプレイ映像や、発売日の正式発表が控えていると見られる。Silent Hill公式のXアカウント(@SilentHill)や @silenthill_jp をフォローしておくのをおすすめしたい。

まとめ:「死の淵から帰ってきたホラー」の本命

SILENT HILL: Townfall は、いくつもの意味で「普通じゃない」ゲームだ。

Annapurnaの全スタッフ退職という業界的に前代未聞の事態を乗り越えた。スタジオは自らの名前をゲームの世界観に合わせて変えた。シリーズ初の一人称視点、シリーズ初の黒人主人公、スコットランドという新しい舞台——変わったことだらけだ。でもその核にある「罪悪感と向き合う」というテーマはSH2の時代から揺れていない。

Stories Untold、Observation と積み重ねてきたScreen Burn Interactive(旧No Code)のホラー文法が、サイレントヒルというIPと出会ったとき何が生まれるか。ゲームプレイ映像を見るかぎり、その答えはかなり期待していいものに思える。

1996年、霧の中のセント・アメリア島で、Simon Ordellが「正しくしなければならない」何かを抱えて目を覚ます。そこにどんな真実が待っているのか——「静電気の向こうの真実を恐れよ(Fear the truth behind the static)」というキャッチコピーは、プレイヤーへの挑発でもあり招待状でもある。

2026年内の発売を楽しみに待ちたい。


情報出典:SILENT HILL: Townfall 公式サイト /
Steam ストアページ /
4Gamer(2026年2月) /
PlayStation Blog 日本語版 /
Game*Spark /
Wikipedia

SILENT HILL: Townfall

Screen Burn
リリース日 2026年
発売前
価格未定
開発Screen Burn
販売KONAMI, Annapurna Interactive
日本語非対応
対応OSWindows
プレイ形式シングル