「いつかTotal Warで40Kをやってほしい」——そう呟いてから、いったい何年経っただろう。
2025年12月12日、The Game Awards 2025の会場。Stranger Thingsのホッパー役で知られる俳優デイヴィッド・ハーバーが壇上に現れた瞬間、ゲーミングコミュニティは一瞬止まった。彼のシャツに刻まれていたのは、審問官団のシンボル。それだけで、何かが起こると分かった。
そして流れ始めたトレーラー。宇宙から惑星へ降下するスペースマリーンのドロップポッド、地平線を埋め尽くすオルクの大群、ウェブウェイから現れるアエルダリ——画面を見つめながら、自分の中で何かが「完成した」感覚があった。
Creative AssemblyとSEGAが放つ新作、Total War: WARHAMMER 40,000。シリーズ25年の歴史で初めて宇宙SF設定に踏み込んだこの作品は、ターン制の銀河規模戦略とリアルタイムの地上戦を融合させた、前例のないスケールの戦略ゲームだ。
発売はまだ先の話(2027年以降が有力視)だけど、すでにSteam Wishlistは100万件超え。Total Warファンも、WH40Kファンも、両方が「これだ」と感じている理由を、徹底的に掘り下げていく。
Total War: WARHAMMER 40,000とは何か
まずシンプルに整理しよう。これは「Total Warシリーズ」の新作であり、Games Workshopの「Warhammer 40,000」を舞台にしたゲームだ。
「あれ、Warhammer 40,000のゲームって他にもあるよね?」という人は正解。Dawn of Warシリーズ(Relic Entertainment制作)、Space Marine 2(Focus Entertainment)、Darktide(Fatshark)——同じ40K宇宙を舞台にしたゲームは多い。でもTotal War: WARHAMMER 40,000は、それらとは全く別物だ。
Dawn of Warが「戦場でのリアルタイム戦術(ベース構築型RTS)」を中心にしているのに対し、Total Warの特徴は「ターン制の帝国経営+大規模リアルタイムバトル」の組み合わせにある。惑星を征服し、艦隊を育て、リソースを管理しながら、いざ戦闘になれば数千の兵士が画面上でぶつかり合うあの体験——それが今回、41世紀の銀河規模で展開される。
開発側も「apples and oranges(リンゴとオレンジを比べるようなもの)」と言っているくらい、Dawn of Warとは別の体験として設計されている。共存できる、別種のゲームだ。
The Game Awards 2025で公開されたワールドプレミアトレーラー。宇宙から降下するスペースマリーンとオルクの激突——このスケール感がすでにTotal Warっぽい。
25年の歴史で初めて宇宙へ——Total Warシリーズの系譜
Total Warシリーズがどういう軌跡をたどってきたか、簡単に振り返っておきたい。それを知ると、この新作がいかに大きな一歩かが分かる。
2000年に第1作「Shogun: Total War」が登場してから、シリーズは一貫して「歴史」を舞台にしてきた。戦国日本、中世ヨーロッパ、ローマ帝国、ナポレオン時代……25年間、歴史の教科書に載るような時代・場所が戦場だった。
転機は2016年。「Total War: Warhammer」でシリーズは初めてファンタジー世界へ踏み出した。Games WorkshopのWarhammer Fantasy Battlesを舞台に、ドワーフ、ヴァンパイアカウント、緑の肌のオーク(ファンタジー版)が入り乱れる戦場——「歴史じゃなくてもTotal Warってこんなに面白いんだ」と業界を驚かせた。
そしてWarhammer、Warhammer IIとシリーズが続き、2022年にはWarhammer IIIも登場。ファンタジー三部作として一定の完結を見た後、次の目的地として選ばれたのが——そう、宇宙だった。
Total War: WARHAMMER 40,000はシリーズ初のSF/宇宙設定。舞台は「Era Indomitus(不屈の時代)」と呼ばれる41世紀、人類帝国が各所で脅威と戦い続けるグリムダークな未来だ。歴史から始まり、ファンタジーを経て、ついに宇宙へ——25年かけてたどり着いた場所がここにある。
40Kの「グリムダーク」とは何か——世界観を知らない人へ
Total War: WARHAMMER 40,000の魅力を理解するには、その舞台となる「Warhammer 40,000」の世界観を少しだけ知っておく必要がある。まだ触れたことがない人のために、ざっくりと紹介しよう。
舞台は西暦4万1千年紀の銀河。人類は「人類帝国(Imperium of Man)」を築き、数百万の惑星を支配しているが、それは希望に満ちた未来ではない。帝国の神聖なる皇帝(Emperor)は生きているとも死んでいるともいえない状態で黄金の玉座に繋ぎ止められており、膨大な生贄の魂を糧に意識を保っている。
銀河中には脅威が溢れている。混沌の神(カオス)を崇める裏切り者、銀河を食らうタイラニッド、眠りから覚めた古代ロボット種族ネクロン、無数の宇宙人勢力——人類は「衰退しながらも抵抗し続ける」状況だ。
これが「グリムダーク(Grimdark)」と呼ばれる所以だ。ダークでグリムな未来——明確な勝利のない、終わりなき戦争の物語。「In the grim darkness of the far future, there is only war(遠い未来の暗黒の中に、あるのは戦争だけだ)」という公式の一文がすべてを表している。
Total War 40Kはこの世界の「Era Indomitus(不屈の時代)」を舞台にしている。これは40Kの現行ストーリーに対応した時代で、Primaris Spaceマリーン(新世代の強化スペースマリーン)が登場し、人類帝国が大反攻を開始した局面だ。現行のWarhammer 40Kテーブルトップゲームと同じ「今の40K」が舞台になっているため、ミニチュアゲームのプレイヤーにも馴染みやすい。
シリーズの歩み(簡易年表)
| 年 | タイトル | 舞台 |
|---|---|---|
| 2000年 | Shogun: Total War | 戦国日本 |
| 2002年 | Medieval: Total War | 中世ヨーロッパ |
| 2004年 | Rome: Total War | 古代ローマ |
| 2009年 | Empire: Total War | 18世紀・火器時代(初の銃火器主体) |
| 2016年 | Total War: Warhammer | ファンタジー(シリーズ初の非歴史作品) |
| 2022年 | Total War: Warhammer III | ファンタジー三部作完結 |
| 2023年 | Total War: Pharaoh | 古代エジプト(最後の歴史系) |
| 未定 | Total War: WARHAMMER 40,000 | 宇宙SF(41世紀・シリーズ初) |
注目してほしいのが2009年のEmpire: Total War。当時もシリーズが初めて「火器主体の大規模戦争」に挑戦したタイトルだったが、バグだらけ・AI問題・攻城戦の出来映えと散々な評価を受けた。今回の40Kも同じく「火器主体・巨大スケール」という挑戦を含んでいる。そこへの懸念を指摘するベテランファンも少なくないが、「あれから16年、技術力は比べ物にならないほど向上している」という声もある。どちらが正しいかは、発売を待つしかない。
The Game Awards 2025——発表の舞台裏
2025年12月12日のThe Game Awardsで、この発表がどういう形で行われたかを少し詳しく振り返っておきたい。
壇上に登場したのはデイヴィッド・ハーバー。Netflixの大ヒットドラマ「Stranger Things」でジム・ホッパー保安官を演じ、エミー賞ノミネートも果たした俳優だ。しかし彼の登場が特別だったのは、その俳優としての知名度だけじゃない——ハーバーはWarhammer 40,000の筋金入りのファンとして知られており、プライベートでも40Kミニチュアを塗装しているほどだ。
登壇した彼のシャツに刻まれていたのはInquisitorial(審問官団)のシンボル。ゲームのファンなら一目でそれが何を意味するか分かる。会場の雰囲気が変わったのは、そこからだった。
ハーバーはゲーム内で「謎の未公開キャラクター」として登場予定とのことで、声優としての参加も確定している。「これは仕事じゃなくて夢の実現だ」という空気が、その登壇から自然に伝わってきた。GamesRadarは「スーパーファンのデイヴィッド・ハーバーを考慮する前から、もうすでに素晴らしく見える」と報じた。
公開されたトレーラーは主にシネマティックだったが、末尾に映り込んだプリアルファのゲームプレイ映像——スペースマリーンとオルクが入り乱れる圧倒的なスケールの地上戦——が会場の空気を一変させた。
基本情報まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | Total War: WARHAMMER 40,000 |
| 開発 | Creative Assembly(SEGAグループ) |
| ジャンル | ターン制グランドストラテジー+リアルタイムバトル |
| プラットフォーム | PC(Steam)/ PlayStation 5 / Xbox Series X|S |
| 発売日 | 未発表(2026年後半〜2027年が有力) |
| 料金 | 買い切り(価格未発表) |
| 言語 | 日本語フルボイス対応(シリーズ初) |
| 発表 | The Game Awards 2025(2025年12月12日) |
| エンジン | Warcore(新開発) |
| Mod対応 | Steam Workshop対応(ローンチ時から) |
特筆したいのは2点。ひとつはコンソール同時発売——Total Warシリーズが初めてPlayStationとXboxでも遊べるようになる。もうひとつは日本語フルボイス——長年コミュニティ有志のModに頼ってきた日本のプレイヤーにとって、これは本当に大きなニュースだ。
2026年のロードマップ——次に何が来るか
Creative Assemblyは発表時点で「2026年春から深掘りコンテンツを公開する」と予告している。具体的には以下が予定されている。
- キャンペーン深掘り映像——Crusadeシステムの詳細、惑星管理・艦隊運用の仕組みを解説
- バトル深掘り映像——各派閥の戦闘スタイル、Warcoreエンジンによる戦場破壊の実例
- 4Gamerのインタビュー動画——開発陣3名(イアン・サイモン・デイブ)による「推しユニット」紹介を含む開発裏話
発売は2026年後半が「早くて」、2027年以降という見方が現在は優勢だ。Steam Communityのスレッドでも「2026年リリースはない、待て」という声が多く、慌てて期待値を上げすぎないことが大切だろう。
それでも、情報が出るたびにコミュニティが盛り上がっているのは確かで、春の深掘り映像が公開された時点でこの記事も追記する予定にしている。
Creative Assembly——開発会社を知っておこう
「Total War: WARHAMMER 40,000を作っているのはどんなスタジオか」を知ることは、この作品への期待を正しく調整するうえで重要だ。
Creative Assemblyはイギリス・ウェスト・サセックスに拠点を置くゲームスタジオで、1987年設立。2005年にSEGAに買収され、現在はSEGAグループの傘下だ。スタッフ数は数百人規模で、ゲーム業界でも有数の歴史を持つスタジオのひとつになる。
Total Warシリーズの生みの親であるこのスタジオは、25年以上にわたってターン制グランドストラテジー+リアルタイムバトルという独自ジャンルを磨いてきた。累計販売本数は4830万本以上(2025年時点)。
一方で、近年は苦戦した作品もある。2022年の「Total War: Warhammer III」はローンチ後のパフォーマンス問題や待望のDLC「Immortal Empires」の遅延でファンの不満を買った。2023年の「Total War: Pharaoh」はシリーズ中でも特に低評価な作品として記録されてしまった。
それだけに、40K発表への期待と不安は表裏一体だ。「CreativeAssemblyなら絶対やれる」という信頼と、「また同じ失敗を繰り返さないか」という懸念が同居している。新エンジンWarcoreへの全面移行は、そのどちらに転ぶかを決める大きな賭けでもある。
ゲームシステム——銀河規模のターン制+地上リアルタイムバトル
Total Warを知らない人のために、まずこのシリーズの「二層構造」を説明しておこう。
第一層:キャンペーンマップ(ターン制)
大きな地図(今作では銀河)を見渡しながら、勢力の拡大・縮小を管理するターン制の戦略フェーズ。今回は惑星や太陽系を制圧の単位として、艦隊を動かし、施設を建て、外交や技術開発を進めていく。
第二層:バトル(リアルタイム)
二勢力が交戦する際、そのまま自動解決することも、自分で戦場を指揮することもできる。リアルタイムバトルを選んだ場合、数十〜数百のユニットをリアルタイムで操作して戦闘を進める。ここがTotal Warの「見せ場」だ。
今作では、この二層にもうひとつの要素が加わる——艦隊・軌道戦だ。
宇宙から惑星へのアプローチでは、艦隊を動かして軌道爆撃を行い、敵の防衛ラインを崩してから地上に降下するという流れになる。「空から準備して地上で決着をつける」——40Kらしい戦争の構造が、そのままゲームプレイに落とし込まれている。
Crusade(クルセード)システム
今作のキャンペーン構造として発表されているのが「Crusade」と呼ばれる大局システムだ。銀河全体の大戦略マップの中に、特定の宙域(セクター)を舞台にした「個別クルセード」が存在し、その結果が銀河全体に影響を与える。
公式サイトによれば、「各セクターでのキャンペーン結果が銀河に永続的な傷跡を残す」とのこと。ある惑星系でどちらの勢力が勝ったかによって、その後の戦況が変わる——40Kの世界観にある「消えない戦争の傷」が、ゲームプレイにも反映される仕組みだ。
新エンジン「Warcore」が変えること
Creative Assemblyが今作のために開発した新エンジン「Warcore」は、単なるグラフィック更新じゃない。ゲームプレイに直接関わる要素として注目したいのが以下の点だ。
- 動的な建物破壊(Havoc Physics採用)——建物を破壊して新たな進路を切り開くことができる。40Kのハイブシティ戦でこれが活きる
- ストレイフ(横移動)と遮蔽物利用——従来のTotal Warにはなかった銃撃戦向けのシステムが追加。歩兵が遮蔽物に隠れながら射撃できる
- ユニット内の個別装備カスタマイズ——同じユニット内でも、各兵士が異なる武装を持てる。テーブルトップミニチュアゲームの「自分のアーミーを作る」感覚をデジタルで再現
- DirectX 12対応と高度なアニメーション——車両の複雑な移動や大型ユニットの動きがより滑らかに
- コンソール対応を実現——Warcoreによって初のコンソール版Total Warが可能になった
ゴアと四肢切断が基本ゲームに標準搭載(追加料金なし)というのも、40Kの世界観には欠かせない要素として評価されている。
Modコミュニティへの期待——Steam Workshopとオープンな設計
Total Warシリーズは長年、Modコミュニティによって寿命を大幅に延ばされてきた歴史を持つ。Total War: Warhammer IIIだけでも、Steamワークショップには数千のModが公開されており、新規派閥の追加・バランス調整・グラフィック強化まで、コミュニティが公式の手の届かない部分を埋めてきた。
今作ではローンチ時からSteam Workshop対応が確約されている。これは過去のCreative Assembly作品の一部でローンチ後しばらくMod対応が遅れた経緯があったため、明確にコミットした形だ。
ただし、公式のMod制作ツール(オーサリングツール)はローンチ時には提供されない。Warcoreエンジンのツールチェーンが安定してから段階的に公開する予定、とのこと。「ツールなしでもSteam Workshopには対応する」という少し矛盾した状況だが、これはおそらく過去作のModを参考にしたファイル置き換えベースのModから始まり、後日に本格的なエディターが来るという流れになるだろう。
4Gamerのインタビューでは「Warcoreの技術基盤を活かして段階的にModサポートを拡充していく」と開発陣が語っており、長期的にはTotal War Warhammer IIIを超えるMod環境の構築を目指していることが伝わってくる。
日本語コミュニティにとっても朗報がある。今作は公式で日本語フルボイス対応のため、これまで必須だった日本語化Modが不要になる。有志翻訳Modに頼らず最初から完全な形で楽しめる、初めてのTotal Warだ。
4つの派閥——それぞれ全く異なるプレイスタイル
ローンチ時に選べる派閥は4つ。しかもこれが「同じゲームを4回やる」だけじゃない——GameSpotとのインタビューで開発チームが「過去作と全く異なる体験になる」と語ったとおり、各派閥のゲームプレイは根本から違う設計になっている。
スペースマリーン(Space Marines)——少数精鋭の超人部隊
帝国の守護者、遺伝子強化された超人兵士たち。ひとりひとりが圧倒的な戦闘力を持つ代わりに、数を増やすことができないという根本的な制約がある。
インフラ構築や資源管理は他勢力より簡略化されており、「少ない駒をいかに活かすか」という戦術的な判断が問われるスタイル。ドロップポッドで任意の場所に精鋭を降下させる展開力は強力だが、損耗が許されない緊張感がある。
「超人的な強さを持つが、ひとり失うたびに取り返しがつかない」——このジレンマが40Kの世界観をそのまま体現していて、スペースマリーン愛好者からは特に期待の声が大きい。
アストラ・ミリタラム(Astra Militarum)——正統派・帝国の正規軍
俗に「インペリアル・ガード」と呼ばれる人類帝国の通常軍。普通の人間から成る大軍隊で、個々の兵士は弱いが、数と火力と重装備の組み合わせで戦う。
4派閥の中で「最も従来のTotal Warに近い体験」と開発チームが語っている。建物を建て、リソースを集め、より強いユニットを揃えて大軍を動かす——歴代Total Warファンが「これがやりたかった」と感じる王道スタイルだ。戦車や砲兵、歩兵連隊の組み合わせで戦局を制する。
オークス(Orks)——勢いと物量のカオス集団
40K最大のコメディリリーフにして最強の戦力のひとつ。緑の肌を持つ戦好きの宇宙人で、「信じれば強くなる(Orkの技術はオークの信念で動く)」という設定がある。
今作での最大の特徴は「Waaagh!(ワアーグ!)」リソースだ。戦えば戦うほどWaaagh!が高まり、大きな能力上昇が得られる。しかし戦いを止めると内部崩壊が始まる——常に前進し続けなければならない、攻撃こそが最大の防御というプレイスタイルだ。
テレポートによる奇襲展開、巨大な戦闘車両(Stompa等)、大量の雑兵部隊——カオスとパワーの塊で押し切るスタイルは、ストラテジーが苦手な人でも直感的に楽しめそうだ。
アエルダリ(Aeldari)——神秘と戦略のガラスキャノン
かつて銀河を支配した超古代種族の末裔。今は少数で、失われた命は決して取り戻せない。その代わり、テクノロジーと予知能力で常に「有利な場所・有利なタイミング」での戦いを選ぶ。
最大の特徴はウェブウェイ(Webway)と呼ばれる次元内部の回廊。ウェブウェイゲートを通じて一瞬で遠距離移動でき、敵が油断した瞬間に現れて叩き、また消える——ヒット&ランが基本戦術だ。
全派閥の中で「最もTotal Warらしくない体験」と言われている。目的は「惑星の征服」ではなく「銀河規模の大災害を阻止すること」——勝利条件から戦術まで、他の3派閥とは根本から異なる。
アエルダリのユニットはカフトワールド(宇宙船兼居住地)から補充されるが、兵士は有限で消耗品ではない。ひとりの命を惜しみながら、精確な判断で戦い抜く——このゲームプレイを体験したいという声が、特に40Kの世界観ファンから大きい。
将来追加予定:ケイオス・スペースマリーン
4Gamerが掲載した開発者インタビューによれば、ケイオス・スペースマリーン(混沌軍)はローンチ後のDLCとして追加予定とのこと。ウォーハンマー40Kの世界観を語る上で外せない存在だけに、早期追加が期待されている。
ケイオス・スペースマリーンは帝国に反旗を翻し、混沌の神々に仕える堕落した超人戦士たちだ。通常のスペースマリーンとほぼ同等の個人戦闘力を持ちながら、カオスの超自然的な力を使える。ゲームプレイとしては「悪のスペースマリーン」という立ち位置になるが、腐敗・堕落という要素がユニークなメカニクスをもたらすはずだ。
ほかにも40Kの世界には、タイラニッド(銀河を食らう宇宙生物群)、ネクロン(眠りから覚めた不死のロボット種族)、タウ帝国(技術と連携で戦う異星人勢力)など、固有のゲームプレイに落とし込みやすい勢力が多数存在する。これらが将来のDLCとして展開される可能性が高く、シリーズの長期的な楽しみ方はWarhammer三部作と同様になりそうだ。
「Warhammer 40,000は他に類を見ないサイエンスファンタジーの設定……Total WarのDNAと完璧にフィットする」
— Attila Mohacsi(ゲームディレクター)、Warhammer Community公式より 出典
バトルの設計——リアルタイム戦闘が「40Kらしく」なるまで
Total Warのリアルタイムバトルは、歴史系タイトルでは「方陣を組んだ槍兵が騎兵に突撃される」「砲兵の砲撃で陣形が崩れる」といった体験が中心だった。Fantasy版Warhammerでは魔法やドラゴンが加わったが、基本的な「密集した軍団同士のぶつかり合い」という構造は変わらなかった。
40Kの戦場はそれとは根本から違う。まず距離だ。40Kの戦闘は主に銃火器による遠距離戦闘が基本で、剣や槍で叩き合う白兵戦は「近接特化のユニットが突撃した場合」の特殊な状況に近い。スペースマリーンが戦場を横断する間に、オルクの射撃を受け続ける——この「距離と機動」の概念がTotal Warに入ってくるのは初めてに近い。
そこでWarcoreエンジンが新たに実装したのが以下の要素だ。
ユニットのストレイフ(横移動)
従来のTotal Warでは、ユニットは前後に動くことが基本だった。40Kの銃撃戦では横に動きながら射撃する「ストレイフ」が可能になり、より動的な射撃戦が展開できる。
遮蔽物システム
ハイブシティや廃工場が舞台になれば、廃墟の壁や積み重なった瓦礫が遮蔽物になる。ユニットを遮蔽物に隠して射撃を受けにくくしながら戦う——これはXCOMライクな戦術ゲームでは当然の要素だが、大規模なTotal Warバトルに組み込まれるのは新鮮だ。
建物の動的破壊
Havoc Physicsによって、建物を砲撃や爆発で破壊すると瓦礫が生まれ、地形が変化する。これまでのTotal Warで「壁を壊す」ことはできても地形自体が変わることはほとんどなかった。今作では戦闘中に「この壁を崩して突撃ルートを作る」という判断が生まれる。
ユニット内の個別装備差異
同じ「スペースマリーン部隊」の中でも、ボルターライフル持ち・ヘビーボルター持ち・フレイマー持ちが混在できる。これはWarhammer 40Kテーブルトップゲームの「スカッドカスタマイズ」の楽しさをデジタルで体現する試みで、部隊の役割分担がより細かくなる。
これら全てが組み合わさると、「同じ場所で密集してぶつかり合う」従来型のTotal Warバトルとは全く異なる、距離・遮蔽・地形変化を活かした戦術的なバトルが生まれるはずだ。
コンソール展開が意味すること——Total Warが「一般向け」になる日
今作がPS5・Xbox Series X|Sに対応することの意味は、単に「コンソールでも遊べる」という話に留まらない。
Total Warシリーズがこれほど長くPC専用だったのには理由がある。広大なマップを素早くクリックして操作するUX、大量のユニットを細かく管理するための精度——これらはマウス操作を前提とした設計であり、コントローラーで実現するのが極めて難しかった。過去にコンソール向け戦略ゲームを試みたスタジオが多数失敗しているのはそのためだ。
Creative Assemblyが今回コンソール対応を実現できたのは、Warcoreエンジンを最初からコンソールを想定して設計したからだと説明している。つまりPC版のUIをそのままコントローラーに翻訳するのではなく、コントローラー操作に最適化したUIを別途設計したということだ。
これが成功すれば、Total Warというジャンルが初めて「PCストラテジーゲームを普段プレイしない層」に届く可能性がある。Warhammer 40Kはすでにコンソールゲーマーにも親しみのあるIPで(Space Marine 2がPS5・Xbox向けにヒット)、そこからTotal War 40Kへの流入が起きれば、シリーズの販売規模が一気に広がるシナリオも現実的だ。
Windows Centralのライター・Samuel Tolbertが「シリーズ史上最大のチャンス」と表現したのは、まさにこの部分を指している。
Dawn of War IVとの「共存」——なぜ同時期に2本の40Kストラテジーが出るのか
実は今、Total War: WARHAMMER 40,000と同時期に、もうひとつの40K系ストラテジーが開発されている。Relic EntertainmentによるWarhammer 40,000: Dawn of War IVだ。
「なぜ同じ宇宙を舞台にした戦略ゲームが2本も?」と思う人もいるだろう。この疑問に対して、両陣営の開発者たちは同じ言葉で答えている——「apples and oranges(リンゴとオレンジ)」。
Dawn of Warシリーズは「戦場の中」にフォーカスする。プレイヤーは一つの戦場でユニットを操作し、ベースを建設し、敵の基地を壊滅させる。ストーリーとキャラクターに重点が置かれ、個々の戦闘の「語り」が中心にある。Dawn of War IVは前作IIIの不振を踏まえ、ベース構築を復活させ、4つの固有キャンペーンを用意するという本格的な作品になる見込みだ。
Total War: WARHAMMER 40,000はその「上の視点」に立つ。個々の戦闘は氷山の一角で、なぜその戦闘が起きているのか——どの惑星系を巡る争いなのか、どの勢力がどれだけの艦隊を持っているのか、どの宙域が不安定化しているのか——という大局を自分で設計するゲームだ。
たとえばDawn of Warの1つのミッションで「この惑星を守った」とすれば、Total Warではその惑星を含む星域全体の戦略マップを動かしている感覚になる。スケールと視点が根本的に違うのだ。
両作品が並んで存在することで、40K世界をゲームで体験する間口が大きく広がる。Dawn of Warでキャラクターの物語を楽しみ、Total Warで銀河規模の戦略を楽しむ——どちらかひとつではなく、両方が補い合う関係にある。
テーブルトップとの繋がり——ミニチュアゲームを知っていると2倍楽しい
Warhammer 40,000はもともと、Games Workshopが1987年に発売したミニチュアウォーゲームだ。プラスチックや樹脂でできた小さな兵士フィギュア(ミニチュア)を自分で組み立て、塗装し、ルールブックに従って対戦する——いわゆる「テーブルトップゲーム」だ。
現在でも世界中に熱心なプレイヤーがおり、日本でも専門店や公式直営店(Warhammer Storeなど)が展開している。そのテーブルトップの世界観をデジタルゲームに落とし込んだのが、Space Marine 2やDarktide、そして今作だ。
Total War: WARHAMMER 40,000がテーブルトップファンに特に刺さりそうなのは、「ユニット内の個別装備カスタマイズ」機能だ。テーブルトップでは、10体のスペースマリーンから成るタクティカル・スカッドを「ボルターガン持ち8体+ヘビーウェポン持ち1体+スペシャルウェポン持ち1体」などと自由に編成してミニチュアを揃える楽しさがある。今作はそれをデジタルで再現しようとしている。
また、ゲーム内で各ユニットに独自の名称やカラースキームを設定できる機能も搭載予定だ。テーブルトップでは「自分のアーミー」に名前をつけて塗り分ける文化がある。それがデジタルゲームに移植される——「自分だけのスペースマリーン章会(チャプター)を作る」楽しみが、ゲームの外側にも広がる。
テーブルトップを知らないプレイヤーでも十分楽しめるのは言うまでもないが、ミニチュアゲームの文脈を知っていると、各勢力のフレーバーや設定の細かいところが2倍も3倍も面白く見えてくる。もし興味があれば、公式サイトの「軍勢紹介」を読むだけでも雰囲気は伝わるはずだ。
100万件のSteam Wishlist——コミュニティの熱狂と冷静な目
発表から1ヶ月も経たない2026年1月、Steam Wishlistが100万件を突破した。これは相当な数字だ。GamesRadarが「ミイラ化した皇帝のために戦う準備ができた100万人」という見出しを付けたほど注目を集めた。
Deadlock、Subnautica 2、Resident Evil Requiemと並んでトップウィッシュリストゲームに名を連ね、まだ発売日も価格も発表されていない段階でこの数字は異例だ。
コミュニティの反応は大きく3つに分けられる。
純粋な熱狂(WH40Kファン)
「WH40K fans are eating good(40Kファン、今は飯がうまい)」とメディアが表現したように、Space Marine 2のヒット、Dawn of War IVの開発発表、そしてこのTotal War 40K——40K世界観のゲームが続々と発表されていることへの喜びが大きい。「念願が叶った」という声が目立つ。
慎重な楽観(Total Warシリーズファン)
一方、長年のシリーズファンからは期待と不安が入り混じる声も。Warhammer IIIのポストローンチサポートの問題、Total War: Pharaohの低評価——最近の作品への不満を持つファンは少なくない。Windows Centralのライター、Samuel Tolbertは「巨大なチャンスだが、コントローラー対応の難しさや高すぎる期待というハードルもある」と冷静に分析している。
歴史系ファンの複雑な思い
「Rome: Total WarやMedieval IIが好きで入ったのに、最近のCreative Assemblyはファンタジーと40Kばかり……」という歴史系ファンの声も一定数ある。ただし同時期にTotal War: Medieval 3の開発も進行中と報じられており、「両方やる」方針は維持されているようだ。歴史系とファンタジー/SFを並行して手がけるCreative Assemblyの体力は問われるところだが、スタジオの規模とSEGAというバックを考えれば不可能ではない。100万件のWishlistはまず、ファンタジーと40Kが好きなプレイヤーの数を証明している。
プレイヤーの声
「ITS HAPPENING!!!! ウィッシュリストに入れた瞬間に100万人に近い数字が並んでたのは笑った。これだけのファンが待ってたんだなと実感した」
— r/totalwar コミュニティ(発表直後のスレッドより) / Reddit r/totalwar
My recent reaction the the Total War Warhammer 40k announcement! We 40k fans are eating good in the coming years ahead!
「長年日本語Modに頼ってきたけど、まさか公式が日本語フルボイスで来るとは。Total Warシリーズ初の快挙。ここに至るまで何年かかったか……」
— 日本語コミュニティの声(4Gamer・AUTOMATON読者より) / 日本語ゲームメディア読者
「コンソールでTotal Warが遊べる日が来るなんて思ってなかった。PS5でこのスケールの戦略ゲームが動くのか……ちょっと信じられない」
— PlayStation/Xboxコミュニティからの声 / ゲームコミュニティ
「21年このシリーズをやってきた。DLCで数百ドル使って、Warhammer 3のゴタゴタも見てきた。今度こそ、ちゃんとやってほしい。期待してるからこそ心配してる」
— BamaMan(21年ベテランプレイヤー) / Steam Community
「コンソール展開と40K IPの組み合わせは、シリーズ史上最大のチャンスかもしれない。全部うまく行けば、シリーズの最良の日々はまだこれからかもしれない」
— Samuel Tolbert / Windows Central
今が「WH40Kゲームの黄金時代」である理由
少し視野を広げると、今この瞬間がWarhammer 40,000のデジタルゲーム史上もっとも充実した時期に差し掛かっていることが分かる。
2024年9月にリリースされたWarhammer 40,000: Space Marine 2は、発売後わずか数ヶ月で600万人以上のプレイヤーを獲得し、40Kゲームとして史上最大のヒット作になった。ゴア表現と大迫力の戦闘シーン、協力プレイの充実が話題を呼び、「40Kを知らなかった人が初めて40Kに触れる入口」としても機能した。
同時期にWarhammer 40,000: Space Marine 3の開発着手も発表されており、さらにDawn of War IV(Relic Entertainment)も鋭意開発中。そして今回のTotal War: WARHAMMER 40,000(Creative Assembly)。
同じIPで複数の大作が同時進行するのは、IPの強さと市場の成熟を示している。Games Workshopは近年ライセンス管理を引き締めており、「ゲームの質がIPブランドに影響する」という意識が開発各社にも浸透している。かつての粗製乱造時代(2010年代前半)とは明らかに状況が変わった。
The Nerd Stashが「WH40K fans are eating good(40Kファン、今は飯がうまい)」と書いたのはそういう文脈だ。豊作の時代に、大作ストラテジーとして登場するTotal War 40K——タイミングとしてこれ以上ない。
発売前の楽しみ方——今できること
発売日が確定していない今の段階で、ファンができることをまとめておこう。
Steam Wishlistに追加する
まず何より、SteamのWishlistに追加しておこう。100万人がすでにやっている。発売日が決まった瞬間に通知が来るし、Wishlist数がCreative Assemblyへの「作れ」というプレッシャーになる。Total War: WARHAMMER 40,000(Steam)
Total War: Warhammer IIIで「予習」する
同じCreative Assemblyが作った直近作で、ゲームプレイの基本構造は今作に引き継がれる。今なら大量のDLCと活発なModコミュニティがあり、Immortal Empiresという巨大なキャンペーンモードで何百時間でも遊べる。40K版への橋渡しとして最適だ。
Warhammer 40,000: Space Marine 2で世界観を体験する
40Kの世界観が初めてなら、Space Marine 2から入るのが2024〜2025年のベストな選択肢だった。スペースマリーンの力強さ、オルクの狂乱、タイラニッドの恐怖——Total War 40Kに登場する世界観の雰囲気をアクションゲームとして体感できる。
2026年春の深掘り情報に注目する
Creative Assemblyは2026年春にキャンペーンとバトルの詳細情報を公開すると予告している。ここで具体的なゲームプレイが明らかになり、「本当に期待通りか」を判断できる初めての機会になる。当サイトでも情報が出次第レポートする予定だ。
どんな人に刺さるか——おすすめプレイヤー像
このゲームが特に響きそうなのは、こういう人だと思う。
Total War: Warhammer I/II/IIIを遊んだことがある人
ファンタジー三部作が好きなら、ほぼ確実に楽しめるはずだ。同じCreative Assemblyが同じ二層構造のゲームプレイを、今度は宇宙スケールで展開する。「次のTotal Warで何をやるのか」という問いへの答えがこれだ。
Warhammer 40K世界観が好きな人
テーブルトップやSpace Marine 2、Darktide経由で40Kを知ったゲーマーにとって、「大局的な銀河規模の戦争を自分で指揮する」体験はこれまでにないものだ。Dawn of Warとも違う、スケールの全く異なるアプローチで40K世界を体験できる。
コンソールでガッツリ遊べるストラテジーを探している人
PlayStation・Xbox向けの本格ストラテジーゲームはPC向けと比べて選択肢が限られている。Total WarシリーズのPS5/Xbox対応はこのジャンルへの大きな参入口になりうる。
日本語でTotal Warを遊びたかった人
これまでコミュニティModの日本語パッチに頼ってきたプレイヤーへ。今作はシリーズ初の日本語フルボイス対応。公式に日本語で楽しめる最初のTotal Warになる。
WH40Kゲームの「系譜」——Total War 40Kの立ち位置
Warhammer 40,000を舞台にしたデジタルゲームは、実は非常に多い。同じ宇宙を舞台にしながらも、それぞれ全く異なる体験を提供している。Total War 40Kがどこに位置するか整理してみよう。
| タイトル | ジャンル | フォーカス |
|---|---|---|
| Dawn of War(I/II/III/IV) | RTS(リアルタイム戦術) | 小〜中規模戦場、ベース構築、ナラティブ |
| Space Marine 2 | TPS(サードパーソンシューター) | 1個小隊視点、アクション、協力プレイ |
| Darktide | 協力FPS | 4人協力、ハイブシティの路地戦 |
| Mechanicus / Chaos Gate | ターン制戦術 | 小規模部隊、XCOMライク |
| Rogue Trader | CRPG | キャラクター物語、探索 |
| Total War: WH40K | グランドストラテジー+RTS | 銀河規模、帝国経営、大規模会戦 |
「大局から眺める40K戦争」——この視点を持つゲームはこれまでなかった。Dawn of Warが個々の戦闘を描くとすれば、Total War 40Kは「その戦闘がなぜ起きているのか」という大きな絵を自分で描くゲームだ。
よくある疑問に答える
発表以来、コミュニティでよく見かける疑問をまとめて答えておく。
Q. Total War: Warhammer(ファンタジー)と何が違うの?
舞台が全く違う。Warhammer Fantasyは剣と魔法の中世ファンタジー世界で、騎士・魔法使い・ドラゴンが登場する。WARHAMMER 40,000は41世紀の宇宙SF世界で、宇宙船・レーザー銃・巨大ロボットが戦場に出てくる。世界観の雰囲気もまったく異なり、Fantasyがハイファンタジーなら40Kはより暗く、絶望的な「グリムダーク」な世界だ。ゲームプレイ的にも、今作は銃火器主体の戦闘・宇宙からの降下・艦隊戦など、Fantasyシリーズにはなかった要素が多数追加されている。
Q. Total Warを一度も遊んだことがないけど楽しめる?
開発チームは「新規プレイヤーにも対応」と明言している。特にコンソール版はそもそも「Total Warを知らない層」を取り込む目的で設計されているため、初心者向けチュートリアルや難易度設定が充実するはずだ。ただし、Total Warというジャンルはそもそも「複雑さを楽しむゲーム」でもある。慣れるまでに時間がかかる可能性はあるが、4派閥のうちアストラ・ミリタラムが「最も従来のTotal Warに近い」とされているため、まずそこから始めるのがおすすめだ。
Q. Warhammer 40,000の世界観を知らなくても楽しめる?
楽しめる。ゲームとして完結するように設計されているはずで、世界観の深い知識がなくても「スペースマリーンがすごく強い精鋭部隊」「オルクが数で押す暴力的な宇宙人集団」という程度の理解でプレイは可能だ。ただし、40Kの世界観を知れば知るほど各勢力の設計意図が見えて面白さが増すのは確かなので、気になるなら事前に少しだけ調べてみることをおすすめする。
Q. マルチプレイはあるの?
現時点では詳細未発表。Total War: Warhammer IIIにはマルチプレイキャンペーン・バトルが搭載されており、今作でも同様の機能が期待されているが、公式からの確認はまだない。2026年中の深掘り情報公開で明らかになるだろう。
Q. 早期アクセスはある?
現時点では未発表。Total Warシリーズは従来、早期アクセスではなく完成品をリリースする形をとってきた。ただし近年のゲーム業界のトレンドとして早期アクセスを活用するケースも増えており、確認が取れていないため断言はできない。
Q. 日本語版は別売り? 言語設定で切り替えられる?
発表では「テキストと音声を含むフルローカライズ」とのことなので、同一パッケージ内で言語選択できる形になるはずだ。日本語版が別エディションや別料金になる可能性は低いが、詳細は発売に近づいた時点で確認が必要だ。
Q. DLCはどれくらい出そう? 結局いくらかかる?
これが最も難しい質問だ。Total War: Warhammer三部作は最終的に数百ドル規模のDLCが展開されたことで「DLC商法」との批判を受けた経緯がある。今作でも同様のDLC展開が予想されるが、発売時点での価格設定やDLCの規模については一切未発表。ローンチ内容の充実度と価格バランスを確認してから判断するのが賢明だ。
現時点での期待と課題
発売前のゲームを語るには慎重さが必要だ。現時点で分かっている「期待できる点」と「注意が必要な点」を整理しておく。
期待できる点
- Total Warシリーズ屈指の実績を持つCreative Assemblyが開発
- 新エンジンWarcoreによる技術的な一新(コンソール対応もここから)
- 各派閥のプレイスタイルが根本から異なる設計(開発チームが確約)
- Steam Workshop Modサポートがローンチから対応
- 日本語フルボイス——日本市場への初めての本格的コミット
- ゴアと四肢切断が標準搭載(追加料金なし)
注意が必要な点
- 発売日未定(2026年後半〜2027年以降の可能性が高い)
- ローンチ時4派閥のみ(ケイオス・スペースマリーンは後日DLC)
- Empire: Total War(2009)やWarhammer IIIでの過去トラブルの前例
- コンソール対応による複雑さ——PC版の深みとコントローラー操作の両立
- 価格・エディション構成が未発表(DLC戦略が不透明)
「ウォレットで投票する」——これはベテランプレイヤーがよく言う言葉だ。発表時点での興奮だけでなく、実際の内容をしっかり確認してから判断するのが賢明だろう。その機会は、2026年中に予定されているゲームプレイ深掘り映像で訪れるはずだ。
まとめ——25年の旅が宇宙へ至った
Total War: WARHAMMER 40,000は、単なる「次回作」じゃない。シリーズ25年の歴史の中で、これほど多くの「初めて」が詰まった作品はかつてなかった。
初のSF設定。初のコンソール同時発売。初の日本語フルボイス。初の銀河規模キャンペーン。新エンジン「Warcore」による全面技術刷新——Creative Assemblyが「次の25年」を見据えて本気で作っていることは、発表内容から伝わってくる。
Steam Wishlist 100万件超えという数字が示す通り、世界中のファンがこの瞬間を待っていた。Total Warファンも、WH40Kファンも、日本語でプレイしたかったファンも、コンソールで遊びたかったファンも——長年の「こうなってほしい」が、ひとつの形になろうとしている。
発売日が近づいたら、また詳細をお届けする予定だ。まずは2026年中に公開予定のゲームプレイ深掘り映像に注目しておこう。
25年かけてたどり着いた宇宙への一歩。Total War: WARHAMMER 40,000が「シリーズを次の25年へ繋ぐ作品」になるか、あるいは新エンジン・新プラットフォームの重さに押しつぶされるか——その答えは、まだ誰も知らない。でも100万人がWishlistに入れているという事実は、これだけ多くの人が「信じたい」と思っているということだ。
グリムダークな未来には、あるのは戦争だけだ。だからこそ、その戦争を自分の手で指揮したい——そのシンプルな欲求に応えようとしている作品が、ここにある。
ひとつ確かなことがある。25年前、誰かが「戦国日本を舞台にしたターン制ストラテジー」を作った時、まさかそれが25年後に銀河規模の宇宙戦争ゲームへ進化するとは誰も思わなかっただろう。Total Warシリーズが持つ可能性の広さは、今作でまた一段と広がった。それだけでも、この発表には意味がある。
Steam Wishlistへの追加はこちら: Total War: WARHAMMER 40,000(Steam)
同じ宇宙を舞台にした別の体験も試してみては
Total War: WARHAMMER 40,000の発売を待ちながら遊べる作品として、同じWH40K宇宙のゲームをいくつか紹介しておく。
協力TPSとしてWH40Kの世界を体験したいなら、Space Marine 2が現時点での最高の選択肢だ。発売から半年で600万人以上が遊んだ大ヒット作で、40K世界観の雰囲気をまずここで体験しておくのもいい。

大規模ターン制ストラテジーをすぐにでも遊びたい人には、同シリーズ前作のTotal War: Warhammer IIIが今も活発なコミュニティとMod環境を持ちながら現役で稼働中だ。
投稿が見つかりません。ダークなハイブシティを4人協力で戦い抜くFPSとして、Darktideも40K世界観の底の深さを味わえる一本。Total War 40Kとはまた別の角度から、同じ宇宙の雰囲気に浸れる。
トータルウォー:ウォーハンマー40,000
| 価格 | 未定 |
|---|---|
| 開発 | Creative Assembly |
| 販売 | SEGA |
| 日本語 | 非対応 |
| 対応OS | Windows |
| プレイ形式 | シングル / マルチ |
