南部の夜道を40トンのトレーラーが疾走する。フロリダの湿地を抜け、ジョージアの松林を越え、目の前には突如として空が暗くなり——嵐が来る。
「えっ、トラックゲームってこんなドラマがあるの?」
Gamescom 2025のデモを実際に体験したゲームメディアのライターたちは、口々にそう言った。Road Kingsが発表されたのは2025年8月19日、ケルンで開催されたGamescom Opening Night Liveの場。Saber Interactive(SnowRunner、RoadCraftの開発元)とFocus Entertainmentがタッグを組んで作った、完全新規IPのトラック運転シミュレーターだ。
2026年にPC(Steam)、PlayStation 5、Xbox Series X|Sで発売予定。まだ体験版もない状態でこれだけ話題になるのは、それだけゲームの内容が”従来のトラックシムとは違う”という期待感からだと思う。
この記事では、Road Kingsのゲームシステム・世界観・開発背景から、「American Truck Simulatorと何が違うのか」まで、現時点でわかっていることをできるだけ詳しくまとめた。
公式リビールトレーラー(Gamescom 2025)
嵐の中を走るこの映像、初見でテンションが上がらない人はいないと思う
こんな人に読んでほしい
- SnowRunner・RoadCraftが好きで次のSaber作品を追いかけている人
- American Truck Simulatorをやり込んでいて「新鮮な体験が欲しい」と感じている人
- トラックシムに興味はあるがPC専用のATSには手が届かなかったPS5/Xboxユーザー
- 「ただ走るだけ」じゃなくてストーリーや緊張感のあるシムを求めている人
- アメリカ南部の風景・文化が好きな人
基本情報
| タイトル | Road Kings |
|---|---|
| 開発 | Saber Interactive(Saber Porto主体) |
| パブリッシャー | Focus Entertainment |
| ジャンル | トラック運転シミュレーター / キャリアシム |
| 対応プラットフォーム | PC(Steam)/ PlayStation 5 / Xbox Series X|S |
| 発売予定 | 2026年(具体的な日程は未発表) |
| 料金モデル | 買い切り型(価格未発表) |
| 発表 | Gamescom 2025 Opening Night Live(2025年8月19日) |
| 日本語対応 | 未発表 |
Road Kingsとはどんなゲームか
一言で言うと、「アメリカ南部を舞台にしたリアル系トラック運転シム。ただしストーリーと人間ドラマあり」だ。
プレイヤーはフロリダとジョージア州の境界付近——具体的にはジャクソンビルからサバンナにかけての沿岸地帯——でセミトラックのドライバーとして働き始める。最初はペーペーのルーキー。配送をこなして評判を積み、やがて自分のCompanyを持つオーナーオペレーターへと成長していく、というキャリアシムの王道展開だ。
ただ走るだけじゃない。このゲームには10時間のメインキャンペーンがあって、その裏では「悪徳大企業が南部に侵食してきている」というストーリーが動いている。プレイヤーは地域のコミュニティを守り、必要な物資を届けることで、文字通り「ヒーロー・オブ・ザ・オープンロード」になっていく。
キャンペーン終了後も無制限のフリージョブが用意されているので、ストーリーをクリアしてもひたすら走り続けられる。SnowRunnerで「あともう1回だけ」と延々とプレイし続けた人には刺さる設計だと思う。
舞台:フロリダ〜ジョージア州境の南部沿岸
このゲームの舞台選びは面白い。アメリカ南部の沿岸地帯——湿地、松林、旧街道、州間高速道路が混在する地域だ。ジャクソンビルはフロリダ北東部の港湾都市、サバンナはジョージア州の歴史ある街。この2都市を結ぶ区間は、実際に長距離トラック輸送が多い現実の幹線ルートでもある。
発売時点では南ジョージア+北フロリダを表現した1マップだが、ライブオペレーション(継続アップデート)でマップを拡張していく予定とのこと。スタートが小さいのは確かだが、「SnowRunnerも最初は小さなマップから始まって育っていった」という見方もできる。
アメリカ南部特有の気候——激しい雷雨、ハリケーン級の嵐、霧——がゲームプレイに直接影響する。Gamescom 2025のデモでは崩落した橋や水没した道路が登場し、プレビュアーたちを驚かせた。
リアルなシミュレーション要素——「本物のトラック運転手の仕事」を再現
Road Kingsが「次世代トラックシム」と名乗る理由の一つが、ここにある。単に「トラックを走らせる」だけじゃなく、現実のトラック運転手が実際に直面する制約や課題をゲームに落とし込んでいる。
重量・物理・摩耗システム
40トンのセミトラックは、積んでいる荷物の重さによって操舵特性が大きく変わる。軽いときはスイスイ曲がれるが、満載状態だと制動距離が伸び、カーブでのロールも大きくなる。タイヤのパンクや部品の損傷も発生するので、無茶な運転はコスト増につながる。
さらに重量・摩耗・ブレーキ・トルク・タイヤ・トランスミッションという6要素がリアルにシミュレートされており、Traxion.ggのハンズオンでは「積載量による操舵の変化が感覚的にわかる」と評価されていた。
勤務時間制限と強制休憩
現実のアメリカでは、トラック運転手には「1日最大14時間の勤務、うち11時間が運転可能、10時間の休憩義務」というHOS(Hours of Service)規制がある。Road Kingsはこのルールをゲームに実装している。
画面上にはタイマーが表示され、残り時間が迫ってくると強制的に休憩を取らなければならない。時間管理を怠ると評判が下がり、稼ぎも減る。「ギリギリまで走ろう」というプレイスタイルが通用しない、リアル志向の設計だ。
車軸重量チェックと州警察
アメリカの道路には各地にWeigh Station(計量所)があり、過積載は厳しく罰せられる。Road Kingsにはこの車軸重量チェックが実装されており、無視したり規制を破ったりすると財布と評判の両方にダメージが入る。
州警察も路上をパトロールしており、服務規程違反を見逃してくれない。「法律を守りながら効率よく稼ぐ」というトラック運転手のリアルな緊張感がゲームで味わえる。
動的天候と自然災害イベント
天候はリアルタイムで変化する。晴天から一転して豪雨になり、路面が滑りやすくなる。視界が悪くなる霧、タイヤグリップを奪う濡れた路面——運転の難易度がどんどん変わっていく。
さらに大型のキャンペーンイベントでは、ハリケーン級の嵐や崩落した橋といった自然災害が発生する。Gamescom 2025のデモでレポーターが「ローランド・エメリッヒの災害映画みたいだった」と表現したシーンだ。プロシージャル生成の小イベントも走行中にランダムで起きるので、毎回違う体験が楽しめる。
ライバルドライバーと競争
ゲーム世界には自分以外のドライバーも存在し、同じジョブを奪い合う競争がある。のんびりしていたら美味しい仕事を持っていかれる。時間管理と戦略的な仕事選びが評判と収入を左右する、という設計だ。
「ゲームが何かについてであることが最も重要です。トラッキング業界の人々は世界中に存在する。この産業は技術や天候によって大きな変化を経験している。素晴らしい車両に加えて、プレイヤーが旅立つ人間的な理由を作るために多くの努力を重ねました」
— Peter Mack(クリエイティブディレクター、Saber Interactive Porto)/ Gamereactor.euインタビューより
登場車両とカスタマイズ
Road Kingsに登場するトラックは、実在ブランドのライセンスを取得したもの。現時点で確認されているのはMackとInternationalの2ブランドで、将来的にさらなるブランド追加が予定されている。
Mackはアメリカのセミトラックメーカーとしてもっともアイコニックなブランドの一つ。Internationalも北米では定番の長距離トラックブランドだ。どちらもアメリカ南部の長距離輸送では実際によく見かける車種で、「アメリカらしさ」のリアリティに貢献している。
カスタマイズについては、手と前腕のビジュアルが変えられることが確認されている。ゲームはコックピット視点が基本なので、手元のカスタマイズが気分を変えてくれる要素になりそうだ。発売に向けてさらなる詳細が公開されることが期待される。
なお開発チームはDiscordで「どのトラックブランドを追加してほしいか」というリクエストチャンネルを開設しており、コミュニティの声を取り込もうという姿勢が見える。Kenworth、Peterbilt、Freightliner——北米トラックファンのウィッシュリストは賑やかになっている。
マルチプレイ:非同期型Companyシステム
Road Kingsのマルチプレイは「非同期型」——つまりリアルタイムで他のプレイヤーと同じ道を走る形式ではない。自分のペースでプレイしながら、世界中のプレイヤーと間接的につながるシステムだ。
具体的には、プレイヤーは自分のCompany(運送会社)を作るか、他の誰かのCompanyに参加するかを選べる。Companyはグローバルリーダーボードでランキングを競い、会社としての実績と評判が積み上がっていく。
クロスプラットフォーム対応なので、PC・PS5・Xbox Seriesのプレイヤーが同じリーダーボード上で競争できる。発売時から実装されるとのことで、ソロキャンペーンをクリアした後の長期的なモチベーションにもなりそうだ。
「なぜリアルタイムマルチじゃないの?」という疑問については、開発チームがトラックシムの「一人で静かに走る」という核心的な体験を壊したくないという意図があるのかもしれない。ATSのMod「TruckersMP」のようなカオスな展開ではなく、あくまで「自分のペースで、でもコミュニティとつながれる」という設計だ。
Saber Interactiveとは——オフロードシムの王国が本道路へ
Road Kingsを作っているSaber Interactiveは、2001年創業のアメリカのゲームスタジオ。日本のゲーマーには「SnowRunnerの開発元」として知られているところが多いと思う。
Saberのシミュレーション系作品の流れを整理すると:
- Spintires(2014年)——ソ連時代のオフロード車で泥地を走る、ニッチすぎて逆に話題になったシム
- MudRunner(2017年)——Spintires後継。泥・雪・川を渡る過酷なオフロード体験
- SnowRunner(2020年)——シリーズ集大成。Steamで圧倒的好評(レビュー3万件超)を獲得、シリーズ最大のヒット作
- Expeditions: A MudRunner Game(2024年)——探検家視点のオフロードアドベンチャー
- RoadCraft(2025年5月)——重機で道路を建設・復旧させる建設シム
- Road Kings(2026年予定)——シリーズ初の「舗装路」メインのトラックシム
面白いのは、Road KingsがRoadCraftの発売からわずか3ヶ月後にGamescomで発表されたこと。Saberのシム系チームは相当なペースで新作を動かしている。
Road Kingsの開発を担当しているのは主にSaber Porto(ポルトガル拠点)のチームで、Dakar Desert Rallyを手がけた経験を持つ。そこにSnowRunnerとExpeditionsを担当したチームのメンバーも加わっているという布陣だ。
パブリッシャーのFocus Entertainmentはフランスのゲーム会社で、SnowRunnerからの長年のパートナー。ニッチなシム系ゲームを丁寧に育ててきた実績がある。
「最初は“また同じようなトラックゲームか”と思っていたんですが、竜巻と豪雨のシーンが出てきた瞬間に完全に引き込まれました。実際にプレイしてみて確信しました——これは6万円のステアリングホイールセットを買わせる力を持つゲームです」
— Noah Kupetsky(Steam Deck HQ)/ Gamescom 2025ハンズオンレポートより
American Truck Simulatorと何が違うのか
「またトラックゲームか」と思った人のために、Road KingsとATSの違いを正直に整理したい。
まず言っておくと、Road KingsはATSの「後継」でも「上位互換」でもない。アプローチが根本的に違う2本のゲームだ。
| 比較項目 | Road Kings | American Truck Simulator |
|---|---|---|
| 開発 | Saber Interactive(2026年新作) | SCS Software(2016年〜継続運営) |
| マップ規模 | 南部2州スタート(拡張予定) | 米国多州を網羅(毎年DLC追加) |
| コンソール対応 | PS5 / Xbox Series X|S ✅ | PC専用 ❌ |
| グラフィックス | 次世代クオリティ | やや旧世代(2016年エンジン) |
| ストーリー | 10時間キャンペーンあり | なし(純粋なドライブシム) |
| 天候・災害 | 動的・ハリケーン級のイベントあり | 標準的な天候変化 |
| 摩耗・損傷 | 詳細な物理シミュレーション | 簡略化されたシステム |
| 勤務時間制限 | 現実のHOS規制を実装 | なし(自由に走れる) |
| Modサポート | 発売時は未対応 | 大量のMod・DLCエコシステム |
| マルチプレイ | 非同期型(Company対抗) | 公式にはなし(TruckersMP等Mod) |
| 雰囲気 | 緊張感・物語・競争あり | リラックス・瞑想的なドライブ |
ATSが10年かけて積み上げたものは揺るがない
ATSコミュニティのベテランプレイヤーたちの反応は冷静だった。
「ATS/ETS2はもう10年近く走り続けてきた。マップ、トラック、トレーラー——積み上げてきたコンテンツは比類ない。Road Kingsがどれだけ良くても、そこに追いつくのは簡単じゃない」
— ATSコミュニティフォーラム(Steam Community)より
これは正論だ。ATSはDLCで州を一つ一つ増やし続けており、2026年時点でアメリカの主要州の大半をカバーしている。それに対してRoad Kingsは南部2州からスタート。マップの広さでは比較にならない。
Road Kingsが狙っている層は別にいる
一方で、別のATSユーザーはこう言っていた。
「トレーラーで竜巻の中にトラックを突っ込むシーンが出てきたとき、“これ、別のジャンルのゲームだ”と思った。ATSとは違う客層向けだと思う——それはそれで良いことだよ」
— ATSコミュニティフォーラム(Steam Community)より
まさにそういうことだと思う。ATSは「静かに走りたい人」のゲームで、Road Kingsは「緊張感と物語を求める人」のゲーム。どちらが優れているかじゃなくて、あなたが今どっちを求めているか、という話だ。
そしてもう一つ大きいのが、コンソール対応。PS5とXboxを持っているゲーマーがトラックシムを遊ぼうとしても、ATSはPC専用なので選択肢がなかった。Road Kingsはその空白を埋めようとしている。
「ストーリー要素がジャンルに新鮮さをもたらすと思う。ATSもETS2もドライブ自体が目的のゲームだから、“何かのために走る”という動機付けはアリだと感じる」
— hardpenguin(GamingOnLinux コミュニティ)より
Gamescom 2025で実際に触った人たちの声
Road Kingsの発表からしばらくは映像だけだったが、Gamescom 2025では実際にプレイアブルデモが出展された。フルサイズのステアリングホイール、18段シフター、数十個のボタンが並ぶコントロールパネルが用意されたという本格的な展示だ。体験したライターたちのリアルな感想をまとめておく。
「嵐のシーンで考えが変わった」
Traxion.ggのライターは、ハンズオンレポートにこう書いた。
「ゲームプレイループに引き込まれた。スコープはまだ限定的だが、Road Kingsはリアルなトラック文化を描こうとしている。勤務時間制限、重量チェック、ライバルへの仕事の奪われ方——これはAmerican Truck Simulatorに真剣に挑戦する最初のタイトルだと思う」
— Traxion.gg(Gamescom 2025ハンズオンレポート)より
デモでは嵐の中を走るシーンがあり、車が風で吹き飛ばされ、豪雨がフロントガラスを叩きつけ、橋が崩落していた。「ローランド・エメリッヒの災害映画みたい」という表現が複数のレポートに出てくるのはそのためだ。
「6万円のステアリングを買いたくなった」
Steam Deck HQのNoah Kupetskyはこう振り返る。
「最初は“また同じようなトラックゲームか”と思っていたんですが、竜巻と豪雨のシーンが出てきた瞬間に完全に引き込まれました。実際にプレイしてみて確信しました——これは6万円のステアリングホイールセットを買わせる力を持つゲームです」
— Noah Kupetsky(Steam Deck HQ)/ Gamescom 2025より
「教育的な感じもするけど、同時にこのジャンルにもっと挑戦が欲しかった。リアルなトラック運転手の日常——規制、燃料管理、天気、競争——をこれだけ真剣に作ってきたゲームはなかった」とも語っている。
Top Gearも注目タイトルに選出
自動車メディアのTop Gear誌(英国)がGamescom 2025の「注目タイトル」の一つにRoad Kingsを選んだのも面白い。クルマ好きの目線から見ても、トラックという乗り物に真剣に向き合ったゲームとして評価されたということだろう。
プレイヤーたちの声——期待と懸念、両方ある
発売前のゲームなのでユーザーレビューはまだないが、Steamフォーラムやゲームコミュニティでの反応をまとめておく。期待一色ではなく、正直な懸念も出ている。
期待の声
「ドライバーからオーナーへのキャリア進行、最高じゃないか。SnowRunnerチームがこれを作るなら信頼できる」
— ResetEra コミュニティより
「フロリダ〜ジョージアで1マップスタートというのも悪くない。SnowRunnerも最初は小さかったけど、DLCで世界規模になった。Road Kingsも同じ道を歩むと思う」
— Trucksim Top コミュニティより
懐疑的な声
「南部の風景だけじゃ不十分だよ。Expeditionsでも失望したし、最初から小さいエリアでスタートしてDLC追加で稼ぐモデルはうんざりだ。あとネイティブLinux対応を頼む」
— hatniX(GamingOnLinux コミュニティ)より
「トラックシムの大きな魅力って、まったりリラックスできることじゃないか。それを極端にして緊張感MAXにする必要があるのか疑問。プレイヤーが二分されそう」
— ResetEra コミュニティより
この懸念は正直なところ的を射ている。Road Kingsが「キャンペーンクリア後にどれだけのんびり走れるか」というバランスは、発売してみないとわからない部分だ。10時間のキャンペーンが終わった後の無制限フリージョブモードが、ATSのような瞑想的なドライブ体験を提供できるかどうか——ここがロングラン評価の分かれ目になりそうだ。
Steamコミュニティの温度感
Steamのウィッシュリストページには発売前にもかかわらず87個以上のアクティブなディスカッションスレッドが立っており、世界中からの言語サポートリクエスト(トルコ語スレッドが88コメントを集めている)も来ている。グローバルな期待値の高さが数字に出ている。
また開発チームはDiscordで「搭載してほしいトラックブランドは?」というリクエストチャンネルを開設した。Kenworth、Peterbilt、Freightliner、Volvo——北米トラックファンの熱気ある議論が続いている。
同じSaber Interactiveが開発したオフロードシムが気になる人は、こちらも合わせてチェックしてみてほしい。Road Kingsと同じDNAを持つ「雪と泥と川を渡るオフロード体験」が待っている。
現状とこれから——クローズドベータと発売に向けた動き
2026年4月現在、Road Kingsはクローズドベータテストの登録受付中だ。Focus Entertainmentのコミュニティサイト(TestZone)からサインアップできる。ベータは発売「数ヶ月前」に始まる予定とのことで、2026年中の発売を考えると、そう遠くない時期に来るかもしれない。
開発チームが公表している現時点の情報をまとめると:
- 発売時は南ジョージア+北フロリダの1マップ。ライブオペレーションで順次拡張
- 10時間のメインキャンペーン+無制限フリージョブ
- 車両はMackとInternationalのライセンス品、将来的に追加予定
- 非同期マルチプレイ(クロスプラットフォーム対応)は発売時から実装
- Modサポートは発売時には予定なし
- 価格はまだ未発表
「マップが小さい」「Modなし」という懸念に対して開発チームが正直に情報を出しているのは好感が持てる。SnowRunnerの時も最初は限定的な内容だったが、数年かけて大幅に拡張された実績がある。Road Kingsも同じ道を歩むなら、長期的なタイトルになる可能性は十分ある。
注目すべきは価格設定だ。ATSは約2,000円の本体+DLC課金というモデルで長年運営されてきた。Road Kingsがどういう価格帯で来るか——フルプライス(7,000〜8,000円)か、ATSと同程度の廉価設定か——は購入判断に直結する部分なので、発表を待ちたい。
Road Kingsと同じSaberが2025年5月にリリースしたRoadCraftも、「道路を作る側」のシム体験として注目されている。こちらも合わせて読んでみてほしい。
まとめ——Road Kingsが「新時代のトラックシム」になれるか
Road Kingsは、10年近くほぼ独占状態だったトラックシム市場に初めて本格的な挑戦者として現れたタイトルだ。
Saber Interactiveという実績あるチームが、次世代グラフィックス・リアルな勤務時間制限・10時間のキャンペーン・PS5/Xbox対応という4つの切り口でATSとの差別化を図っている。Gamescom 2025で実際に触ったプレビュアーたちの反応は「これは本物だ」というトーンが多く、単なる話題先行ではなさそうだ。
一方で課題もある。発売時のマップ1枚という小ささ、Modなし、価格未定——ATSファンが「乗り換える」と決断するには、まだ情報が足りない。
個人的に一番楽しみにしているのは、「なぜ走るのか」という部分だ。ATSは純粋なドライブ体験を提供するゲームだが、Road Kingsは悪徳企業から南部の街を守るために走る——というストーリーラインを持っている。トラックという乗り物に「使命」が加わったとき、どんな体験が生まれるのか。2026年の発売が楽しみだ。
発売前にSteamウィッシュリストへの追加と、クローズドベータ登録だけでも済ませておくといいかもしれない。
トラックシム・ドライブシムがどんなジャンルか気になる人には、こちらの記事も参考になるはずだ。