Farming Simulator 19|農業シムの傑作、畑を耕してトラクターを走らせる至福の時間
「農業ゲームなんて地味じゃないか」と思いながら起動した夜のことを、いまでも覚えている。
トラクターに乗って畑を耕していた。ただそれだけなのに、気づいたら2時間が経過していた。夕暮れの光が麦畑を染めていて、収穫機がゆっくりと列を刻んでいくのを見ながら、「なんでこんなに気持ちいいんだろう」と本気で思った。
Farming Simulator 19(以下FS19)はその名の通り、農業をするゲームだ。畑を耕して、種をまいて、育てて、収穫して、売る。それだけを延々と繰り返す。でもこのゲームを一度始めてしまった人間は、なぜか止まれなくなる。Steamのレビューは43,000件以上で「非常に好評」(88%)という評価を長年にわたって維持し続けているが、この数字は「農業」という地味に聞こえるテーマへの圧倒的な信頼の証だ。
この記事では、FS19の魅力を余すことなく掘り下げていく。ゲームの基本から農作業の詳細、畜産、林業、経営システム、そして初心者が知っておくべきことまで、実際に畑を耕しながら感じたことを正直に書いていく。
こんな人におすすめ

FS19がどんな人に刺さるのかを、まず確認しておこう。「自分は当てはまるかな」と照らし合わせながら読んでほしい。
農業・田舎暮らしへの憧れがある人
広い畑で農作業をする暮らしに漠然とした憧れがある人には、FS19は疑似体験の場として最高だ。広大な農地をトラクターで走り回る開放感、収穫が終わった畑を眺めるときの達成感——ゲームであっても、それらの感触はリアルに届いてくる。農業を仕事にすることは難しくても、ゲームの中では誰でも農家になれる。
大型機械・農業機械が好きな人
FS19に登場する農業機械は100種類以上、すべて実在するメーカーの正式ライセンスを取得したモデルだ。John Deere、CLAAS、Fendt、New Holland、Valtra、Case IH、Deutz-Fahr——農機マニアが聞けば興奮するラインナップが揃っている。巨大なコンバインハーベスターを走らせながら「このエンジン音がたまらない」と感じられる人には、別格の楽しさがある。
コツコツ積み上げる経営シミュレーションが好きな人
農地を少しずつ広げ、機械を買い足し、売上を増やして農場を大きくしていく——FS19の経営要素は本格的な農場経営シミュレーターとしても機能する。序盤の小さな農場から始まり、気づけば広大な農場を複数の機械と従業員で回す大農家になっている。その成長のプロセスが何十時間もプレイを続けさせる。
「癒し系・まったり系」ゲームが好きな人
激しいアクションや複雑なパズルではなく、ゆったりとした時間を過ごせるゲームを求めている人にとって、FS19は理想的な選択肢だ。仕事帰りに「今日は頭を使わずにぼーっとしたい」というとき、畑を耕しながらBGMを聴いていると、不思議と心が落ち着いてくる。「農業ゲームが精神安定剤になっている」というプレイヤーが多いのも、このゲームの性格を表している。
マルチプレイで友達と一緒に遊びたい人
FS19には最大16人参加できるマルチプレイが搭載されている。友達と農場を分担して経営したり、一人が耕して一人が種まきをするという流れ作業ができたりと、協力して農場を運営する体験は一人プレイとはまた違う楽しさがある。農業ゲームでわいわい遊ぶのは不思議な満足感がある。
MOD文化・カスタマイズが好きな人
FS19のMODコミュニティは世界屈指の規模を誇る。Giants公式のModHubだけでも数千種類のMODが無料で配布されており、追加の農業機械、新しいマップ、新しい農作物、ゲームシステムの拡張——あらゆる角度からゲームをカスタマイズできる。「素のゲームで飽きたら」という状況がほぼ起きない層の厚さだ。
逆に向いていない人
「アクションがしたい」「敵と戦いたい」「速い展開が欲しい」という人には合わない可能性がある。FS19は基本的にゆっくりとした農作業の繰り返しだ。「農業のリズム」に乗れるかどうかが、このゲームを楽しめるかどうかの分かれ目になる。ただし「思ってたより全然楽しかった」という声が非常に多いジャンルでもあるので、少しでも興味があれば試してみる価値はある。
ゲーム概要

どんなゲームか
Farming Simulator 19は、スイスのゲームスタジオGIANTS Softwareが開発・販売する農業シミュレーションゲームだ。プレイヤーは農場のオーナーとして、農作物の栽培と収穫、畜産、林業を組み合わせながら農場を経営していく。
ゲームを起動すると、まず農場のある土地(マップ)と、開始条件を選ぶところから始まる。何もない土地から始める「新農家」モード、ある程度の農地と機械を持った状態から始まる「農家」モード、そして経営難の農場を引き継ぐ「借金農家」モードがある。難易度と目指す方向性に合わせて選べる設計だ。
プレイヤーが行える作業は多岐にわたる。耕起、砕土、整地、施肥、種まき、除草、収穫、運搬、販売——農作物を育てて売るまでの一連の流れが再現されている。さらに牛・豚・鶏・羊の畜産、木を切り出す林業、土地の購入と農場の拡大も管理する必要がある。
これらの作業は自分でトラクターを運転しながら行うこともできるし、雇用した農業ヘルパーに任せることもできる。最初は全部自分でこなして農業の感触をつかみ、後から従業員に委託しながら経営者としての視点に移行していく——この二段階の楽しみ方がFS19の大きな特徴だ。
開発元GIANTS Softwareについて
GIANTS Softwareは2002年にスイスで設立されたゲームスタジオだ。社名の通り「巨大なもの」への愛着があり、巨大農業機械を動かすゲームを作り続けることで独自のポジションを確立してきた。
Farming Simulatorシリーズの初代は2008年にPC向けにリリースされた。以来2009、2011、2013、2015、2017、2019と約2年おきに新作を出し続けており、シリーズ累計販売本数は2019年時点で1,700万本を超えている。農業ゲームというニッチなジャンルで、これほどの規模を誇るシリーズは他にない。
GIANTS Softwareの特徴はMOD文化への積極的な支援だ。公式のModHubプラットフォームを用意し、コミュニティが作成したMODを公式サイト上で配布できる仕組みを整えている。これにより、開発者とプレイヤーコミュニティが協力してゲームを育てていく生態系が生まれ、シリーズの長寿を支えている。
また、農業機械メーカーとの正式ライセンス契約にも力を入れており、John DeereやCLAASなどの世界的大手が実名・実モデルで登場する。農機マニアが本気で楽しめるゲームとして農業業界からも認知されており、農業展示会でデモプレイが行われることもある。
シリーズの中でのFS19の位置づけ
FS19は前作Farming Simulator 17(FS17)から大幅に進化した作品として、シリーズの中で特に評価が高いバージョンの一つだ。新機能として追加された要素の中でも特に大きいのが「馬の追加」と「New Hollandのコンバインハーベスター追加」だが、それ以上に重要なのはゲーム全体の完成度の高さだ。
2019年11月のリリース後も継続的なアップデートが行われ、後続のFS22が出た現在もFS19のコミュニティは活発に活動している。MODの豊富さという点ではFS19は現時点でもシリーズ最高峰に位置しており、「FS22に移行したけどFS19の方が好き」というファンも一定数存在する。
次世代のFarming Simulator 22(2021年リリース)ではグラフィックや季節システムが強化されたが、FS19の農場経営の本質的な楽しさは変わっていない。FS22と比べてFS19の方が安くMODも豊富なため、「最初に試すならFS19で十分」という意見も根強い。
ゲームシステム詳細
農作物の栽培:種まきから収穫まで
FS19の農業の核心は、農作物の栽培サイクルにある。作物を一つ収穫するまでの流れを理解することが、このゲームを楽しむ入口になる。
栽培できる作物の種類
FS19で栽培できる主な農作物は以下の通りだ:
- 小麦(Wheat):最も基本的な穀物。比較的育てやすく初心者向き
- 大麦(Barley):小麦と並ぶ主要穀物。家畜の飼料としても使える
- 菜種(Canola):油脂作物。収益性が高め
- トウモロコシ(Corn/Maize):サイレージ(発酵飼料)にも使える多用途作物
- 大豆(Sunflower):ひまわり。独特の景観が楽しめる
- 砂糖大根(Sugar Beet):収穫方法が特殊で、専用のハーベスターが必要
- ジャガイモ(Potato):砂糖大根と同様、専用機械が必要
- 綿(Cotton):FS19で新たに追加された作物。専用の綿収穫機が必要で、アメリカのマップで特に栽培感が出る
- オート麦(Oat):小麦・大麦に続く穀物。比較的シンプルに育てられる
- サトウキビ(Sugar Cane):熱帯系マップ(ブラジルマップ)で栽培可能。専用の収穫方法がある
- サイレージ(Grass):牧草を刈り取って発酵させた飼料。牛や羊の餌になる
これだけ多様な作物があり、それぞれに適した機械と収穫方法が存在する。「今年は菜種をメインにしよう」「トウモロコシで家畜の飼料を自給自足したい」という農場戦略の違いが、プレイスタイルの多様性を生み出している。
農作業の基本サイクル
農作物を育てて収穫するまでの基本的な手順は以下の通りだ:
1. 耕起(Plowing/Cultivating)
まず畑を耕す。プラウ(犂)を使った深耕か、カルチベーター(砕土機)を使った浅耕のどちらかを行う。プラウは作業が遅いが土を深く掘り返すため収量が増える。カルチベーターは速いが、何シーズンかに一度はプラウで深耕する必要がある。
2. 施肥(Fertilizing)
次に肥料をまく。施肥をしないよりも収量が増え、2回施肥すると収量がさらに上がる(最大収量ボーナス)。使える肥料は固体肥料、液体肥料、スラリー(家畜の糞尿)、堆肥の4種類で、肥料の種類によって専用の機械を使い分ける。
3. 種まき(Sowing)
シーダー(播種機)を使って種をまく。作物の種類に合ったシーダーを選ぶ必要がある。一部の作物(砂糖大根、ジャガイモなど)は専用の播種機が必要で、汎用のシーダーでは対応できない。
4. 成長待ち(Growing)
種をまいたら作物が育つのを待つ。ゲーム内時間の経過とともに成長し、最終的に収穫可能な状態になる。成長速度はゲーム設定で調整でき、「高速成長」にすれば数分で育つし、「リアル速度」にすればゲーム内で何日もかかる。
5. 除草(Weeding)
オプション設定で除草が必要になる場合がある(デフォルトではオフ)。除草をしないと収量が下がる設定の場合は、除草機を使って雑草を取り除く必要がある。
6. 収穫(Harvesting)
コンバインハーベスターで作物を収穫する。作物の種類によって使うヘッダー(収穫部)が異なるので、あらかじめ正しいヘッダーを装着しておく必要がある。収穫した作物はグレンタンク(穀物タンク)に溜まっていき、満タンになったらトレーラーやオーガーワゴンに積み替える。
7. 運搬・販売(Transport and Selling)
収穫した作物を販売所まで運んで売る。販売所は複数あり、それぞれの作物に対する買取価格が異なる(そして時間によっても価格が変動する)。より高い値段で売れるタイミングと場所を選ぶことで収益を最大化できる。
このサイクルを繰り返しながら農場を大きくしていく。最初は小さな畑で一連の流れを覚えて、慣れてきたら農地を増やして複数の畑で同時進行で作業を進めるようになる。管理する作物が増えれば増えるほど、農場経営の戦略性が増していく。
農業機械システム:100種以上の本物を動かす楽しさ
FS19の大きな魅力のひとつが、農業機械のリアルな再現だ。ゲームに登場する機械はすべて実在するメーカーの正式ライセンスモデルで、本物と同じ名前・見た目・特性を持っている。
登場するメーカーとブランド
FS19に登場する主要な農業機械メーカーは以下の通りだ:
- John Deere:農機の王者。緑と黄色のツートンカラーが象徴的。8Rシリーズのトラクターや、Sシリーズのコンバインが人気
- CLAAS:ドイツの農機大手。緑色の機体が特徴。LEXIONコンバインシリーズは特に高性能
- Fendt:ドイツのプレミアムブランド。緑色の高性能トラクターで農家憧れの存在
- New Holland:イタリアのCNH Industrialブランド。青い機体が目を引く。CR1090コンバインがFS19で初登場
- Case IH:アメリカの農機大手。赤い機体が特徴。AXIALFLOWコンバインシリーズで知られる
- Valtra:フィンランドのブランド。カスタムカラーが豊富
- Deutz-Fahr:ドイツのブランド。ライムグリーンの目立つカラーリング
- Massey Ferguson:赤いボディのイギリス系ブランド。世界的に認知度が高い
- Krone:ドイツのブランド。牧草機械に強み
- Pöttinger:オーストリアのブランド。牧草・肥料関連機械
- MacDon:カナダのブランド。収穫機器に特化
- Horsch:ドイツの播種機・施肥機メーカー
これらのメーカーが正式に登場することで、農機マニアは「本物のあの機械」をゲームで動かせる喜びがある。インターネットで農業機械の映像を調べて「FS19でも乗れるんだ」と気づいたとき、そのゲームへの愛着は急激に深まる。
機械の種類と役割
ゲームに登場する機械は、役割によって以下のカテゴリに分けられる:
- トラクター:農場の主役。様々な作業機器を牽引・駆動する。馬力によって使えるアタッチメントが変わる
- コンバインハーベスター:穀物を刈り取る収穫機械。ヘッダーを交換することで複数の作物に対応
- プラウ(犂):土を深く掘り返す耕起機械。単純に見えて最も基本的な農業機械
- カルチベーター:浅く砕土する整地機械。プラウより作業が速い
- シーダー(播種機):種をまく機械。作物によって専用モデルが必要
- スプレーヤー(散布機):肥料や農薬を散布する機械
- マニュアスプレッダー:堆肥を散布する機械
- フォアハーベスター:牧草やトウモロコシを刈り取る機械
- ベーラー:刈り取った草をロール状にまとめる機械(ラウンドベールかスクエアベール)
- テレスコピックハンドラー(テレハンドラー):農場内での荷物移動に使う高所作業機械
- フォークリフト・ローダー:牧草ロールやパレットの移動
- チェーンソー・フォワーダー:林業用機械
- トレーラー・ワゴン:収穫物を運搬するための牽引車両
これだけの種類の機械を使いこなすことが、FS19の奥深さを生み出している。すべての機械を自分で操作する必要はないが、どの機械がどの仕事をするのかを理解することが、効率的な農場経営への第一歩になる。
馬の追加(FS19の新要素)
FS19で新たに追加された要素のひとつが馬(Horse)だ。前作FS17まではなかった要素で、FS19から農場に馬を置いて管理できるようになった。
馬は農作業に直接使うわけではなく、管理して乗り回す楽しみがある。馬の世話(餌やり、水やり、馬房の掃除)を毎日行うことで馬が成長し、ステータスが上がる。十分に育った馬はサービスとして乗馬体験を提供でき、副収入になる。また、馬自身の値段も上がるため転売益も得られる。
農場の片隅に馬が歩いているだけで、景観に豊かさが加わる。「農場に動物がいる」という雰囲気作りとしても、馬の追加は大きな意味を持つ変化だった。
畜産システム:農場に命を吹き込む家畜たち
FS19では農作物だけでなく、家畜の飼育も農場経営の重要な柱のひとつだ。畜産は農作物の栽培とは異なる継続的な管理が必要で、農場に独自のリズムと変化をもたらしてくれる。
飼育できる家畜の種類
- 牛(Cow):最も収益性が高い家畜。ミルク(牛乳)を継続的に生産し、一定間隔でマニュア(堆肥)も出す。肉牛として売ることもできる。餌はサイレージ(発酵飼料)と干し草が基本
- 豚(Pig):ジャガイモ、砂糖大根、小麦、大麦、トウモロコシ、大豆を食べる。食べ物が豊富なほど増殖が速く、定期的に売ることで収益を得る
- 鶏(Chicken):維持コストが最も低い家畜。卵を生んで収益になる。世話も比較的シンプルで初心者向き
- 羊(Sheep):ウール(羊毛)を生産する。ウールは定期的に刈り取って販売する
- 馬(Horse):前述の通り、FS19で新たに追加。乗馬サービスで収益を得る
家畜の世話と管理
家畜を健康に保つためには継続的な世話が必要だ。種類によって必要なものは異なるが、基本的な要素は共通している:
- 毎日の餌の補充(餌が切れると生産性が落ちる)
- 水の確保(自動給水システムがあれば管理が楽になる)
- 牛舎・豚舎の清掃(ストローを定期的に敷く)
- 牛乳の定期的な収集と販売
家畜の世話は農作業と並行して行う必要があるため、スケジュール管理の要素が生まれる。「朝は牛の世話をしてから畑に出よう」という農家らしい一日の流れが自然とできあがっていくのが、FS19の没入感を高めている。
スラリーと堆肥の活用
家畜を飼育すると必然的に発生するのが糞尿だ。FS19ではこれがスラリー(液体堆肥)と堆肥として管理される。これらは農地への施肥に使えるため、畜産と農作物の栽培が有機的に繋がるシステムになっている。
牛のスラリーをスラリータンカーで畑に散布すれば、高価な固体肥料を購入しなくても施肥ができる。これが農場の自給自足サイクルを生み出し、経営効率を上げることに繋がる。畜産と農作物の両方を経営することで相乗効果が生まれる——これがFS19の農場経営の醍醐味のひとつだ。
林業システム:チェーンソーと大型フォワーダーで山を切り開く
FS19では農業と畜産に加えて、林業(Forestry)も本格的なシステムとして実装されている。木を切って木材を販売する林業は、農作業とはまったく異なるダイナミックな体験を提供する。
林業の基本的な流れ
林業の基本的な手順はシンプルだが、実際にやると奥深い。まずチェーンソーを持って木を伐倒する。倒れた木の枝を落として丸太にカットし、それをフォワーダー(集材機)やログクレーンを使って集める。集めた丸太を製材所や木材チップ販売所まで運んで売る。
木の伐倒は物理演算でリアルに再現されており、切り口の角度や風の影響で木の倒れる方向が変わる。「こっちに倒したい」という計画が物理法則によってうまくいかないこともあり、これがスリルと達成感を生んでいる。
林業専用機械
林業には専用の大型機械も登場する。フォワーダー(Forwarder)は林業専用の集材機で、倒木をクレーンで掴んで荷台に積み上げる動作が迫力満点だ。ハーベスター(林業用)は木に装着して自動で枝落とし・カット・集材を行う多機能機械で、これを操作するだけで別ゲームのような体験ができる。
農業機械とはまったく異なる重厚感と力強さが林業機械にはあり、「農業に飽きたら林業をやる」という使い方も十分できる。FS19を買って林業しかやらないというユーザーも一定数存在するほど、林業システムの完成度は高い。
農場経営システム:土地を買い、会社を大きくする
FS19は農作業ゲームであると同時に、農場経営シミュレーターでもある。プレイヤーは農場の経営者として、土地の取得から機械の購入、雇用管理まで幅広い意思決定を行う必要がある。
土地の購入と農場の拡大
FS19のマップには複数の農地区画が存在し、プレイヤーは資金が貯まるにつれて隣接する土地を購入して農場を広げていける。小さな畑から始まって、少しずつ大農場に成長させていくプロセスは、RPGのレベルアップ感覚に近い達成感がある。
土地の購入価格は区画の大きさと立地によって異なる。良い場所の農地ほど高いが、購入した農地は使い続けることで長期的なリターンを生む。「あの畑を買えば収量が大幅に増える」という計算をしながら資金繰りを考えるのが農場経営の楽しさだ。
農場ヘルパーの雇用
農場が大きくなると、自分一人ではすべての作業をこなせなくなる。そこで農場ヘルパー(Hired Worker)を雇用して、特定の作業を自動でこなしてもらうことができる。
ヘルパーは一定の賃金を払うことで、指定した機械に乗って指定した仕事をしてくれる。耕起、施肥、播種、収穫——それぞれの作業を個別のヘルパーに任せられる。プレイヤーが1台のトラクターで作業している間に、別の畑では別のヘルパーが自動で動いてくれる。
ただしヘルパーは完璧ではない。畑の端でUターンするとき効率が悪かったり、障害物に詰まって止まってしまったりすることもある。「ヘルパーを信頼し過ぎると気づいたら畑の外で止まってた」という体験は、FS19あるあるだ。定期的に確認しながら使うのが賢明な使い方だ。
収支管理とローン
FS19では農場の収支管理も行う必要がある。機械の購入費、燃料代、肥料・農薬の購入費、従業員への賃金——これらが支出として積み上がり、農作物や家畜の販売収入でカバーしていく。
資金が足りないときはローンを組むこともできる。ただし利子が発生するため、借りすぎると返済が苦しくなる。「この機械を買えば効率が上がって元が取れる」というビジネス的な判断が経営シミュレーションの面白さに直結している。
また、農作物の販売価格はリアルタイムで変動する。同じ農場でも、販売タイミングと販売場所によって収入が大きく変わる。価格が高いときに大量販売する、遠い販売所まで運んで高く売る——この価格戦略が農場経営に戦術性を加えている。
マップ(農場の舞台)について
FS19にはゲーム本体に複数のマップが収録されており、舞台を変えながら農業を楽しめる。
収録マップの特徴
- Felsbrunn(フェルスブルン):ヨーロッパの農村をモデルにした丘陵地帯のマップ。起伏があり、景色が美しい。初心者向けの入門マップ的な位置づけ
- Ravenport(レイヴンポート):アメリカ中西部をモデルにした広大な平原マップ。大型機械で広い農地を管理する「大農場スタイル」が楽しめる。港があり、海外への農作物輸出も設定されている
- Estancia Lapacho(エスタンシア・ラパチョ):DLC「Platinum Edition」に収録されているブラジルをモデルにしたマップ。サトウキビの栽培が可能。熱帯的な風景と農業の組み合わせが新鮮
マップによって使える作物の種類、農場の規模感、景色の雰囲気がまったく異なる。「今日はヨーロッパ風の丘陵地帯を耕したい」「今日は広大なアメリカの平原で大型機械を走らせたい」という気分で使い分けられる。
MODマップの豊富さ
公式マップ以外に、コミュニティが作成した膨大なMODマップが存在する。日本の農村を再現したマップ、特定のアメリカの州を再現したマップ、ファンタジー的な独自世界のマップ——その種類は数百以上に及ぶ。公式マップで遊び尽くした後でも、MODマップで全く新しい農業体験ができる。
マルチプレイ:最大16人で農場を経営する
FS19には最大16人でプレイできるマルチプレイが搭載されている。農業ゲームでマルチプレイというのは一見不思議に思えるかもしれないが、これが意外なほど楽しい。
マルチプレイならではの楽しさ
複数人で農場を経営するとき、自然と役割分担が生まれる。一人が耕している間に別の人が施肥をして、別の人がすでに育った区画の収穫をする——複数の作業を同時並行で進められるため、農場の効率が一人プレイとは比較にならないほど上がる。
「俺がコンバインで刈るから、お前はトレーラーで運搬よろしく」という連携プレイは、まるで本物の農業チームのようだ。フレンドとボイスチャットをしながら農場を運営する時間は、農業シムという枠を超えたコミュニケーションゲームとしての顔を見せてくれる。
また、マルチプレイでは「自分の農場」としてゲームを進めながら、他のプレイヤーがゲストとして参加する形式で動作するため、一人がホストとして農場を持ちながらフレンドを招いて手伝ってもらう、という使い方が一般的だ。
FS19が長年愛される理由

Steamで43,000件以上のレビューを集め、「非常に好評」評価を何年も維持しているFS19。「農業ゲーム」というジャンルが日本では馴染みが薄いにもかかわらず、これほどの評価が続くのはなぜなのか。
理由1:「農業の達成感」がリアルに再現されている
FS19を遊んだ人が口をそろえて言うのが「収穫が終わったときの達成感が本物だ」ということだ。何時間もかけて耕して、まいて、待って、収穫した穀物がトレーラーに積み込まれていくとき——あのズシっとした満足感は、ゲームとしての演出というより、農業という行為そのものが持つ達成感に近い。
ゲームが農業の「やり切った感」を誠実に再現しようとしているから、プレイヤーに届くものがある。手抜きのない農業体験が、このゲームへの信頼に繋がっている。
理由2:農業機械のリアリティが別格だ
正式ライセンスを取得した農業機械が100種以上登場するゲームは、FS19の他にほとんど存在しない。農機マニアにとってFS19は「夢の機械を動かせる場所」だ。実際の農業機械のカタログを見てFS19で確認するという楽しみ方をしているファンも多い。
また農機に全く詳しくない人でも、FS19を遊ぶうちに自然と農業機械の知識が身についていく。「あ、これが本物のCLAASのコンバインか」と気づいたとき、現実の農業への見方が少し変わる——そういう教育的な価値も、このゲームが持つ独特の魅力だ。
理由3:MODエコシステムの豊かさ
FS19のMODコミュニティは農業ゲームの中で最大規模を誇る。Giants公式のModHubに登録されているMODだけで数千種類に及び、追加の農業機械、新マップ、新作物、ゲームシステムの拡張——あらゆる面でゲームを拡充できる。
このMODの豊富さが、ゲームの寿命を大幅に伸ばしている。素のゲームで遊び尽くしても、MODで全く新しい体験が待っている。「FS19を買ってから3年経つけどまだ遊んでいる」というユーザーが多い理由のひとつがMODの存在だ。
理由4:「ゆっくりした時間」の価値
ゲームに速いテンポや強い刺激を求めない層にとって、FS19は理想的な「ゆっくりした時間」を提供する。トラクターに乗って広い畑をゆっくり耕していくとき、世界の喧騒から切り離されたような静けさがある。
現代のゲームは多くが「速さ」「激しさ」「競争」を提供しようとするが、FS19は真逆のアプローチを取っている。「農業のリズム」に乗ることで得られる平穏は、他のゲームでは代替できない独自の価値だ。「農業ゲームで癒される」という感覚は、一度味わうと手放せなくなる。
理由5:継続的なアップデートとコミュニティの活発さ
FS19はリリース後も継続的なアップデートが行われ、不具合の修正だけでなく機能追加も行われてきた。さらにGIANTS Softwareが公式フォーラムやMODHubを通じてコミュニティとの交流を大切にしているため、プレイヤーとの距離が近い。
「作った人たちがちゃんとゲームを育てようとしている」という信頼感が、長期的なプレイを支えている。新しい作品が出た後も旧作への愛着が消えないのは、こうした姿勢への信頼感があるからだろう。
理由6:現実の農業への興味を引き出す
FS19をきっかけに実際の農業に興味を持ったというユーザーは少なくない。農業機械のYouTubeチャンネルを見るようになった、農業体験ツアーに参加してみた、農業ニュースを追うようになった——ゲームが現実の農業への入口になっているのは、GIANTS Softwareがリアリティを追求してきた成果だ。
「ゲームで農家を疑似体験したことで、本物の農業の大変さと尊さを理解できた」という感想もある。農業体験ゲームとしての側面が、他のゲームにない特別な価値を生み出している。
注意点・デメリット
FS19は素晴らしいゲームだが、購入前に知っておくべき点もある。これらを理解した上で「それでも遊びたい」と感じたなら、間違いなく楽しめる。
注意点1:序盤が地味に感じることがある
ゲームを始めて最初の数時間は、農業システムの習得に費やすことになる。機械の操作方法、作業の手順、農場の管理方法——覚えることが多く、「農業ゲームを楽しむ」というより「使い方を覚えている」という感覚になりがちだ。
最初は「これのどこが面白いんだろう」と思う時期があるかもしれないが、基本を覚えた後から急激に楽しくなる。最初の収穫を完了させるまでは続けてみることを強くすすめる。そこで「ああ、この達成感か」と理解できれば、後は止まれなくなる。
注意点2:チュートリアルが丁寧でない
FS19のチュートリアルは基本的なことは教えてくれるが、「こういう場合はどうすればいい?」という応用的な状況への対応は自分で調べる必要がある。「ヘルパーを雇ったけど動かない」「収穫した作物の販売場所が分からない」——こういった初心者のつまずきポイントについて、ゲーム内の説明が不十分なことがある。
Wikiやゲームの解説動画(YouTubeに豊富にある)を活用しながら進めるのが賢明だ。コミュニティが作った解説が充実しているため、調べれば大抵の疑問は解決できる。
注意点3:時間泥棒の側面がある
農業サイクルの性質上、「もうちょっとで収穫できる」「この畑の耕起が終わったら」という感覚で止まれなくなる場面が多い。FS19を始めて「気づいたら数時間経っていた」という体験は非常によくある。農業のリズムに乗ってしまうと、そのリズムを崩せなくなるのだ。
特に夜に始めるのは危険だ(個人の体験談)。「ちょっとだけ」と思って起動したら朝になっていた、という事案が世界中のFS19プレイヤーから報告されている。
注意点4:後継作のFS22が存在する
FS19の後続作品としてFarming Simulator 22(2021年リリース)が存在する。FS22では季節システム(春夏秋冬)が追加され、グラフィックが向上し、新しい農作物が追加された。「どちらを買うか」という選択肢が生じるのは事実だ。
ただしFS19には以下のメリットがある:FS22より価格が安い(セール時に非常に安くなる)、MODの種類がFS22よりも圧倒的に多い(FS22はまだMODが育ち途中)、ゲームの安定性が高い(長年のアップデートで安定している)。「どちらを買うか迷っている」場合、まずFS19で農業ゲームを試してから、気に入ったらFS22に移行するのが賢いルートだ。
注意点5:単調に感じる瞬間がある
農業ゲームの性質上、同じ作業を繰り返す時間が長い。広い畑を一人で耕していると、「また同じことをしている」と感じる瞬間は必ず来る。そういう時間をヘルパーに任せる、マルチプレイで友達と楽しむ、MODで変化を加えるなど、自分なりに飽き対策を考える必要がある。
初心者へのアドバイス

これからFS19を始める人のために、実際に農場を経営しながら感じた「最初にやっておくといいこと」をまとめておく。
アドバイス1:まずチュートリアルを完走する
FS19のチュートリアルは少々退屈に感じるかもしれないが、農業の基本操作をひと通り体験できる重要な時間だ。チュートリアルをスキップして自由プレイから始めると「何をすればいいか分からない」という状態に陥りやすい。まずチュートリアルで基本の流れを掴んでから、自由に農場を経営し始めるのが遠回りに見えて最短ルートだ。
アドバイス2:最初は「農家」モードで始めるのがおすすめ
「新農家」モードはほぼ何もない状態から始まるため、最初の機械を揃えるまでに時間がかかる。「農家」モードなら最初からある程度の機械と農地が用意されていて、ゲームの基本的な楽しさをより早く体験できる。農業サイクルの面白さを理解してから改めて「新農家」に挑戦するのがいい。
アドバイス3:まず小麦か大麦を育てる
最初に育てる作物としては小麦か大麦がおすすめだ。この2つは手順がシンプルで、必要な機械の種類も少なく、比較的安価なコンバインで収穫できる。砂糖大根やジャガイモは専用機械が必要で初心者には少し複雑なので、農業の流れに慣れてから挑戦した方がいい。
アドバイス4:最初から施肥をする習慣をつける
施肥(肥料を撒く)は省略しても農作物は育つが、施肥することで収量が増え、2回施肥すると最大収量が得られる。序盤から施肥を習慣化しておくと、後になって「あ、施肥してなかった」と気づく無駄を防げる。固体肥料スプレーヤーを早めに入手して、播種の前には必ず施肥するリズムを作ろう。
アドバイス5:ヘルパーを早めに活用する
農場が少し大きくなってきたら、農場ヘルパーを雇って作業を分担しよう。自分が1つの作業をしている間にヘルパーが別の作業を進めてくれるため、農場の回転速度が上がる。ヘルパーのコストはかかるが、増加する収益でカバーできる。一人でこなそうとして手が回らなくなる前に、ヘルパーの活用を意識しよう。
アドバイス6:販売価格の変動を意識する
農作物の販売価格はリアルタイムで変動する。価格が高いときに売ればより多くの収入を得られるため、価格変動をこまめにチェックしよう。また販売場所によっても価格が異なるため、少し遠くても高く買ってくれる場所を選ぶことで収益を伸ばせる。ただし最初は「少し損してもいいからまず売る」という感覚で動かした方が、資金繰りが楽になる。
アドバイス7:土地を焦って買わない
農地を増やすのは気持ちいいが、農地が多すぎると管理が追いつかなくなる。機械も農地面積に見合った台数が必要になるし、ヘルパーのコストも増える。最初は「今ある農地を全部管理できている」という状態を維持してから、余裕ができたら拡張していく順番がいい。焦って農地を増やすと収支が赤字になる事態が起きやすい。
アドバイス8:MODは慣れてから少しずつ導入する
FS19にはMODが豊富にあるが、最初からMODを大量に入れると何が基本機能で何がMODなのかが分からなくなりやすい。まず素のゲームで農業の基本を覚えてから、「もっとこういう機械がほしい」「このマップに飽きた」という段階でMODを探すのがいい。Giants公式のModHubから始めると、動作の信頼性が高いMODを選びやすい。
アドバイス9:畜産は後回しでも大丈夫
畜産システムは継続的な管理が必要で、農作業と並行して行うのが最初は大変に感じる。農業の基本サイクルに慣れてから家畜を導入するのが自然な流れだ。最初は農作物の栽培だけに集中して、農場が安定して回り始めてから鶏や羊から試してみるのがおすすめだ。
アドバイス10:景色を楽しむ余裕を作る
FS19は農業ゲームであると同時に、非常に美しい農場の風景を楽しめるゲームでもある。朝日の中で収穫機が動く様子、夕暮れに染まる麦畑、雨の日の農場の静けさ——効率だけを追いかけていると気づかない美しさが随所にある。時には作業の手を止めて、農場の景色をじっくり眺める時間を作ることで、このゲームの別の側面が見えてくる。
DLC・エディションについて
FS19にはベースゲームの他に、追加コンテンツとなるDLCが複数用意されている。どれを購入するかを選ぶ参考にしてほしい。
Platinum Expansion
最も大きなDLCがPlatinum Expansionだ。このDLCには以下が含まれる:
- Estancia Lapachoマップ:ブラジルをモデルにした新マップ。サトウキビの栽培が可能になる
- 新農業機械:追加の農業機械が多数収録されている
- 新作物:サトウキビなどが追加される
Platinum Expansionを含むバンドル「Platinum Edition」は、ベースゲームとPlatinum Expansionをセットにしたものだ。新規購入する場合はPlatinum Editionを選ぶ方がコストパフォーマンスが高いケースが多い。
Season Pass
Season Passには複数の機械パックDLCがまとめて含まれている。個別に買うより安く、好きなブランドの機械を追加したい場合に検討する価値がある。
個別の機械パックDLC
特定のブランドの農業機械を追加するDLCが多数ある。気に入ったメーカーのDLCを単品で購入するスタイルも可能だ。農機マニアは特定ブランドのDLCを優先購入する傾向がある。
DLCの購入タイミング
FS19のDLCはSteamセールで大幅に安くなることが多い。特に年末の冬セールや夏のサマーセールでは50〜75%オフになるケースもある。まずベースゲーム(またはPlatinum Edition)で農業の基本を楽しみ、欲しいDLCはセールを待って購入するのが賢い方法だ。
MODについて詳しく

FS19のMODコミュニティはFarming Simulatorシリーズ全体の中でも最大規模を誇り、ゲームの長寿を支える重要な要素だ。MODを活用することでゲームの幅が劇的に広がる。
MODの入手方法
FS19のMODは主に2つの場所から入手できる。
GIANTS Software公式ModHub(farming-simulator.com)
GIANTS Softwareが運営する公式MOD配布プラットフォームだ。公式チェックを通過したMODが集まっているため、動作の安定性と安全性が高い。ゲーム内からも直接アクセスできる「ゲーム内MODHubブラウザー」が搭載されており、起動したままMODを検索・ダウンロードできる便利な機能だ。
Steamワークショップ
PC版(Steam版)では、Steamワークショップからもゲームを購読する形でMODを導入できる。豊富な種類があり、「購読」をクリックするだけで自動ダウンロードされる手軽さがある。
おすすめMODジャンル
追加機械・車両MOD
公式ゲームに収録されていない農業機械ブランドや機種を追加するMODが豊富にある。日本のクボタ(Kubota)やヤンマー(Yanmar)のトラクターを追加するMODも存在し、日本の農業機械でFS19を楽しめる。農機マニアにとっては「これを動かしたかった」という憧れのモデルが見つかることも多い。
追加マップMOD
公式の3マップ以外に、コミュニティが作成した農場マップが数百種類以上存在する。ヨーロッパ各国の農村、アメリカの州、日本の農村風景を模したマップなど、多彩な舞台で農業を楽しめる。新しいマップに移ることでゲームに新鮮さが戻り、プレイ時間が大きく伸びる。
農場拡張・システムMOD
ゲームシステムそのものを拡張するMODも多い。サイロ(穀物倉庫)の容量を増やすMOD、新しい農産物加工施設を追加するMOD、農場の経営ツールを強化するMOD——こうした拡張MODがFS19の農業体験をより深く、より複雑にしてくれる。
グラフィック・視覚効果MOD
リアルなタイヤ跡を地面に残すMOD、水たまりや泥の表現を強化するMOD、より美しい空のテクスチャーに変えるMOD——こうした視覚強化MODを導入することで、農場の景色がさらに美しくなる。スクリーンショットを撮るのが趣味という人にも人気のMODジャンルだ。
ゲームバランス調整MOD
収益バランスを調整するMOD、ヘルパーの動作を改善するMOD、農作物の成長速度を調整するMODなど、ゲームバランスを自分好みに調整できるMODも多い。「もう少し稼ぎを増やしてカジュアルに遊びたい」「逆に厳しい経営を体験したい」という好みに合わせてゲームを調整できる。
PC環境について
FS19は比較的幅広いPCスペックで動作するゲームだが、農場の規模が大きくなるほど処理負荷が高まる傾向がある。
最低動作環境
- OS:Windows 7/64bit
- CPU:Intel Core i5-3330 / AMD FX-8320
- メモリ:4GB RAM
- GPU:GeForce GTX 660(2GB VRAM) / AMD Radeon R9 270X
- ストレージ:15GB以上(DLC追加で増加)
推奨動作環境
- OS:Windows 10/64bit
- CPU:Intel Core i7-6700 / AMD Ryzen 5 1600X
- メモリ:8GB RAM
- GPU:GeForce GTX 970(4GB VRAM) / AMD Radeon RX 480
- ストレージ:15GB以上(SSD推奨)
2018〜2019年以降に購入した標準的なゲーミングPCであれば、推奨設定を満たしている場合がほとんどだ。MODを大量に導入したり、農場の規模が非常に大きくなったりすると処理が重くなる場面もあるが、グラフィック設定を下げることで対応できる。
PC以外ではPS4、Xbox One、Nintendo Switch版も存在する(コンソール版はPS4/Xbox One向け)。ただしMODの利用やグラフィックの快適さを考えるとPC版が圧倒的にベターだ。MOD文化を楽しみたい場合は必ずPC版を選ぶべきだ。
まとめ
Farming Simulator 19は、「農業ゲームを誰が何百時間も遊ぶんだ」という先入観を根本から覆してくれる作品だ。
広い畑をトラクターでゆっくり耕す時間が、なぜこれほど心地よいのか——理屈では説明しにくいが、体験すれば必ずわかる。収穫機が黄金色の麦を刈り取って、タンクがいっぱいになっていくあの感触。農場が少しずつ大きくなって、機械が増えて、畑が広がっていく達成感。家畜が農場に命を吹き込んでくれる温かさ。
FS19は農業というテーマに真剣に向き合ったゲームだ。正式ライセンスの農業機械、リアルな農業サイクル、世界最大級のMODコミュニティ——これだけの要素を組み合わせて「農業の達成感」を再現しようとした誠実さが、43,000件を超えるSteamレビューの高評価に繋がっている。
農業を「体験」したことがある人には懐かしさとして届くだろうし、農業を「体験」したことがない人には新鮮な発見として届くだろう。どちらであっても、FS19には「初めて畑を耕したときの感覚」を届けてくれる力がある。
後続作のFS22が出た今でも、FS19のプレイヤーコミュニティは活発だ。MODの豊富さと、安定した完成度と、セール時の手に入りやすい価格——「農業ゲームを試したい」という入口として、FS19はいまも最良の選択肢の一つだ。
土と機械と動物に囲まれた農場が、あなたを待っている。トラクターのエンジンをかけて、畑に向かおう。
Farming Simulator 19 基本情報
- 開発・販売:GIANTS Software
- リリース日:2018年11月20日
- 対応プラットフォーム:Windows / macOS / Linux / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch
- Steam AppID:787860
- WP投稿ID:68439
- Steamレビュー:43,000件以上、88%好評(非常に好評)
- ジャンル:農業シミュレーション、経営シミュレーション
- 日本語対応:あり(テキスト日本語化済み)
Farming Simulator 19
| 価格 | ¥2,500 |
|---|---|
| 開発 | Giants Software |
| 日本語 | 非対応 |
| 対応OS | Windows / Mac |
| プレイ形式 | シングル / マルチ |

