The Riftbreaker|基地建設×アクションRPGの融合が生む「次の一手」中毒
「拠点を作りながら戦う」というゲームは珍しくない。でも、The Riftbreakerをプレイして最初の1時間で気づいた。このゲームはそういう一般的な括り方では全然説明しきれない。
The Riftbreakerは、宇宙の彼方の異星に降り立ち、帰還するためのワームホール生成装置「リフトブレイカー」を建設するサバイバルアクションRPGだ。プレイヤーは人型パワードスーツ「MARCo」に乗った科学者・アシュリーとして、敵意むき出しの惑星に独りで放り込まれる。基地を作り、電力を確保し、資源を採掘し、研究ツリーを進め、波状攻撃してくる大量のエイリアンを撃退する——これが基本的な流れだ。
「基地防衛ゲーム?タワーディフェンス?アクションRPG?」と思うかもしれない。実際にはすべてがそれだ。Steamの評価は2万5000件を超えるレビューで「非常に好評(85%)」を維持しており、PC版は2021年にリリースされてから今なお根強いファンを持ち続けている。価格は3,090円(セール時は半額以下になることも多い)で、プレイ時間あたりのコスパは非常に高い部類に入る。
このゲームの中毒性の核心は「次の一手」が常にある点だ。発電所を増設したら武器の研究が解禁される。武器が強くなったらさらに奥地に採掘拠点を建てられる。採掘が安定したら防衛ラインを拡張できる。このサイクルがひたすら続き、気づけば3時間が経過している。
この記事では、The Riftbreakerの何が面白いのか、どんな人に向いているのか、初めてプレイするときに知っておくと役立つことを丁寧に書いていく。
こんな人に向いているゲーム
The Riftbreakerはジャンルの複合体なので、向いている人のタイプも幅広い。一方で「これはきつい」という人も正直にいる。プレイ前に確認しておくと後悔が減る。
こんな人には強くすすめる
「Factorioやシムシティのような基地建設・工場ゲームが好き」という人には刺さる可能性が非常に高い。The Riftbreakerは電力管理、資源の採掘と輸送、建物の効率的な配置といった要素を持っており、「自分だけの効率的な拠点を作り上げる」喜びを追い求めるプレイヤーには特に楽しめる。
「Diablo系のアクションRPGが好きで、でも拠点経営みたいな要素も欲しい」という人にも向いている。MARCo(プレイヤーが操作するパワードスーツ)は数十種類のウェポンやツールを装備でき、ビルドのカスタマイズ幅が広い。大群を薙ぎ払うアクションの爽快感はしっかりしている。
「ひとりで黙々と長時間プレイできるゲームが欲しい」という人にも向いている。The Riftbreakerはソロ専用に設計されており(協力プレイ非対応)、自分のペースで進められる。マップを探索しながら資源を見つけ、少しずつ拠点を広げていく作業は、外の刺激を求めない人間には最高の没入感を与えてくれる。
サバイバルゲームのファンにも刺さるはずだ。日が変わるごとにエイリアンの波が来るというサイクルは、「夜が来る前に準備を終えなければ」というプレッシャーを常に与えてくれる。Subnautica的な「ひとり孤立無援で環境に挑む」感覚が好きな人にも向いている。
「ストーリーを楽しみながらゲームを進めたい」という人にも応える部分がある。ボイス付きのキャラクターが会話を繰り広げ、異星探検という設定をしっかり描いていくキャンペーンモードがある。SF世界の雰囲気が好きな人には、その空気感も楽しみの一部になる。
こんな人にはきついかもしれない
「アクションゲームだけを純粋に楽しみたい」という人には少し合わないかもしれない。The Riftbreakerは戦闘シーンが多いが、基地の管理や資源採掘という「準備フェーズ」にもかなりの時間を使う。「ひたすら戦い続けたい」という人には、建設部分が邪魔に感じる場面が出てくる。
「マルチプレイで友達と一緒に楽しみたい」という人には残念ながら向いていない。The Riftbreakerは協力プレイに対応しておらず、完全にソロゲームだ。友達と同時に別々の画面でプレイして比べることはできるが、一緒に同じマップで遊ぶことはできない。
「すぐに派手なアクションが始まるゲームが好き」という人には序盤が退屈に感じる可能性がある。最初の数時間は基礎的な施設の建設と資源の確保に充てることになり、戦闘がメインになるのは少し進んでからだ。
画面が「虫で埋め尽くされる」演出が苦手な人は注意が必要だ。The Riftbreakerのエイリアンの多くは虫型・クモ型で、大量の敵が一斉に押し寄せてくる場面が繰り返し発生する。虫系のビジュアルが苦手だと、後半は少しきつく感じるかもしれない。
The Riftbreakerとはどんなゲームか
The Riftbreakerは、ポーランドのゲームスタジオ「EXOR Studios」が開発・販売したゲームだ。2021年10月14日にPC(Steam)とコンシューマー機向けに正式リリースされた。開発には自社製の「X-Morph Engine」を使用しており、画面上に数千体の敵を同時に処理できる技術力が特徴のひとつになっている。
ゲームのキャッチコピーは「世界の果てで一人で生き残れ」という雰囲気の作品だ。舞台は人類が宇宙進出を果たした遠未来。地球との距離が遠すぎてワームホールなしでは帰還できない異星に、科学者・アシュリーとAIパートナーのMARCo(巨大なパワードスーツ)が降り立つ。目標はリフトブレイカー——強力なワームホール生成装置——の建設と起動。それだけだが、それが簡単ではないことは、プレイを始めた瞬間からわかる。
ジャンルを一言で表すなら「建設&サバイバルアクションRPG」が最も近い。Steamのタグでは「アクション」「RTS」「タワーディフェンス」「ローグライク」など複数のジャンルが付いており、それぞれが混じり合っている。「FactorioとDiablo 3を掛け合わせたらどうなるか」という表現が海外コミュニティでよく使われており、その表現はかなり的を射ている。
開発元EXOR Studiosについて
EXOR Studiosはポーランドのインディースタジオで、比較的小さなチームながら高い技術力を持つことで知られている。The Riftbreakerの前作となる「X-Morph: Defense」は2017年に発売されたタワーディフェンスゲームで、こちらもSteamで好評を得ている。
The Riftbreakerは彼らにとって最大のプロジェクトであり、早期アクセスを経て正式リリースされた。リリース後も継続的なアップデートが行われており、DLC「Steel & Fire」「Honey & Silk」が追加されて本編のボリュームがさらに増えている。スタジオとしてのアップデート姿勢はコミュニティから高く評価されており、「買い切りでこれだけ遊べるのは珍しい」という声も多い。
ゲームのモード構成
The Riftbreakerには大きく分けてふたつのモードがある。ひとつは「キャンペーンモード」で、ストーリーを追いながらゲームを進める形式だ。アシュリーとMARCoの会話劇、異星の謎、研究の進展といった物語要素が楽しめる。もうひとつは「サバイバルモード」で、無限に続く敵の波に耐え続けながら拠点をどこまで大きくできるかに挑む形式だ。
最初はキャンペーンモードでゲームの基本を学ぶのが推奨される。チュートリアルを兼ねた設計になっており、基礎的な建設や戦闘の概念を自然に習得できる。キャンペーンをある程度進めてからサバイバルモードに挑戦すると、無限モードの楽しさが一層わかる。
難易度はカジュアル・ノーマル・ハード・ナイトメア・アビスという5段階が設定されており、初心者からヘビーゲーマーまで対応している。難易度はプレイ中に変更できるので、「ここだけ難しすぎる」という場面で一時的に下げることも可能だ。
ゲームシステムの詳細
The Riftbreakerの面白さを正しく理解するには、そのシステムの重なりを順番に把握していく必要がある。複雑に見えるが、ひとつひとつの要素はシンプルだ。
基本的なゲームループ
The Riftbreakerのゲームループは、大きく「探索・採掘フェーズ」「建設・強化フェーズ」「防衛フェーズ」の繰り返しで構成されている。
探索・採掘フェーズでは、MARCoを操作してマップ上を移動し、新たな資源地帯を発見したり、敵の巣を破壊したり、マップ上に点在する遺跡や謎のオブジェクトを調べたりする。このフェーズはアクションRPG的な手触りで、直接戦闘をしながらマップを開拓していく感覚だ。
建設・強化フェーズでは、採掘した資源を使って施設を建設し、拠点を拡大していく。発電所、採掘機、研究センター、タレット、農場、製造機など、多種多様な建物を配置して機能的な拠点を作り上げる。このフェーズはFactorioやSurviving Marsのような工場建設ゲームに近い感触だ。
防衛フェーズでは、定期的(または一定の行動をトリガーに)に大量のエイリアンが拠点を目指して押し寄せてくる。タレットや壁で防衛ラインを作りつつ、MARCo自身も直接戦闘に参加する。この波状攻撃を乗り越えるたびに、次のフェーズへ進める資源や経験値を獲得できる。
この3つのフェーズは明確に分かれているわけではなく、常にシームレスに切り替わる。探索中に波状攻撃が来たり、建設中に敵の偵察部隊が来たりする。この「いつ何が来るかわからない」緊張感が、プレイヤーを常に覚醒した状態に保つ。
MARCoのビルドとカスタマイズ
MARCoはThe Riftbreakerの戦闘における主役で、装備のカスタマイズがアクションRPG的な深みを生み出している。
MARCoには武器スロットが2つあり、プライマリとセカンダリの武器を同時装備できる。武器の種類は非常に豊富で、マシンガン、ショットガン、フレイムスロワー、レーザー砲、ロケットランチャー、電撃武器、氷結武器など、それぞれ異なる特性と使いどころがある。敵の属性や状況によって武器を使い分けることが戦略の一部になる。
武器以外にも「ツール」と呼ばれる補助装備スロットがあり、修理ユニット、シールドジェネレーター、採掘ブースター、移動速度上昇アイテムなどを装備できる。「ひたすら戦闘向けに特化する」「採掘効率を上げることに特化する」「防御を厚くしてタンクのように動く」など、プレイスタイルに応じた組み合わせが可能だ。
さらに「アビリティ」と呼ばれるアクティブスキルも複数あり、スキルツリーで解放していく。範囲攻撃、緊急修理、テレポートなど、使いこなすとアクションの幅が大きく広がる。
研究ツリーで武器や装備のアップグレードが解放されていく仕組みになっており、「この武器をもっと強くしたい」「次はどのアップグレードを取ろう」という判断がプレイを通じて常にある。
建設システムと電力管理
The Riftbreakerの建設システムは、他の同ジャンルゲームと比べてもかなり作り込まれている。
すべての施設は「電力」を消費する。発電設備(ソーラーパネル、風力発電、地熱発電など)から電力を供給し、すべての施設に行き渡らせる必要がある。電力が不足すると施設が停止したり、採掘機の効率が落ちたりする。「波状攻撃を乗り越えるために新しいタレットを増設したいが、電力が足りない」というジレンマが頻繁に発生し、電力管理が戦略の中核になる。
「建物をどこに配置するか」という空間的な判断も重要だ。採掘機は資源の鉱床に隣接させなければ機能しない。タレットは射程範囲内に敵の侵入ルートをカバーできるよう配置する必要がある。農場(食糧生産施設)は十分な光源が届く場所でないと効率が落ちる。このような「制約の中での最適化」がパズル的な楽しさを生む。
建物には「接続」という概念もあり、施設同士をチューブや電線でつなぐことで資源の自動輸送や電力の分配を行う。大きな拠点になると、この接続ネットワーク自体がひとつの「作品」のようになっていく。
資源システムと採掘
The Riftbreakerでは複数の種類の資源が存在し、それぞれ異なる用途がある。
「鉄」は最も基本的な建材で、ほぼすべての建物に必要だ。「ケイ素」は電子部品や高度な施設に使われる。「アルミニウム」は軽量な素材として武器や装備に使われることが多い。「コバルト」は後半で解放される高度な装備に必要になる希少資源だ。これらを安定的に採掘するための採掘ネットワークを構築することが、拠点運営の基礎になる。
採掘機を増やすには土地が必要で、土地を確保するには敵を排除する必要がある。「採掘を増やすために戦う」「戦うための武器を作るために採掘する」という相互依存の関係が、ゲームの進行を自然に加速させる。
また、特殊な植物から食糧を生産する「農業」システムもある。食糧はMARCoの修理(回復)に必要で、戦闘が激化するほど消費量が増える。農業施設の規模を拡大しながらも戦闘に備えるという、別のジレンマが生まれる。
研究ツリーとテクノロジーの進化
The Riftbreakerのゲームの深みを支えているのが、膨大な研究ツリーだ。
研究センターを建設することで技術研究が可能になり、武器の強化、新しい建物の解放、MARCoのアビリティの習得、採掘効率の向上など、非常に多岐にわたる項目を研究できる。研究項目の総数は数百を超えており、ひとつのキャンペーンで全部解放することはほぼ不可能だ。「何を優先して研究するか」という選択が常にプレイヤーに問われる。
研究ツリーは大きく「戦闘」「建設」「採掘」「生物科学」などのカテゴリに分かれており、自分のプレイスタイルに合わせて偏った研究を進めることもできる。「戦闘特化で序盤を乗り切る」「採掘効率に全振りして後半に一気に爆発させる」など、プレイヤーごとに異なる研究の進め方が生まれる。
新しい研究が解放されるたびに「これを試したい」という好奇心が生まれる。この好奇心こそが、プレイを続ける動機を持続させる仕掛けのひとつだ。
敵とエイリアンの生態系
The Riftbreakerの敵であるエイリアンは、単に数が多いだけでなく、種類も豊富で行動パターンも多様だ。
基本的な小型虫型エイリアンから始まり、爆発突進型、遠距離酸攻撃型、電磁波攻撃型、鎧をまとった重装甲型など、様々な敵が登場する。対応する方法も敵によって異なり、「炎に耐性がある敵には電撃を使う」「素早い敵には範囲攻撃を使う」という戦術的な判断が必要になる。
定期的に発生する「エイリアンの巣」も重要な要素だ。巣を放置すると時間とともに強くなり、より多くの敵を生産する。積極的に巣を破壊しに行くか、防衛を固めて波を受け切るかという選択が常にある。巣の破壊には良質な資源が眠っていることも多く、「攻めるリスクと攻めるリターン」のバランス判断が楽しい。
ゲームが進むにつれて新しい種類のエイリアンが登場し、それまでの戦略だけでは対応しきれない場面が出てくる。「新しい敵に対応するために何を研究すべきか」という問いが、ゲームの深みを維持する。
ボス戦の存在
キャンペーンモードにはボス戦が存在する。通常の敵とは比べ物にならないほど巨大で強力なエイリアンと一対一(あるいは集団)で戦う場面があり、アクションゲームとしての緊張感がここで最大になる。
ボスはそれぞれ独自の攻撃パターンを持っており、「パターンを覚えて対策する」というボス戦特有の楽しさがある。拠点の防衛タレットも活用しながら戦う場面が多く、「MARCo単体の戦闘力」と「拠点の防衛力」の両方が試される瞬間だ。
なぜこれほど人気なのか
2021年のリリースから今なお高評価を維持し、拡張DLCまで出続けているThe Riftbreakerの魅力を、プレイヤーの声と照らし合わせながら掘り下げていく。
「ひとりで作り上げる拠点」の達成感
The Riftbreakerの最も強い魅力のひとつは、「ゼロから作り上げた自分だけの拠点」に対する愛着だ。
最初は何もない荒野に、少しずつ採掘機を置き、電力網を広げ、防衛タレットを並べ、研究所を建て、農場を作っていく。数時間後には、かつて荒野だった場所が巨大な要塞都市に変わっている。「これは全部自分で作った」という感覚は、多くのゲームでは味わいにくい独特の達成感だ。
「気づいたら8時間プレイしていた。序盤に困っていた電力問題をついに解決できたとき、本当に嬉しかった。誰かに見せたくなるレベルで自分の拠点が好きになっていた」
引用元:Steamレビュー(和訳)
この「作った拠点への愛着」がプレイの継続動機を支えている。拠点に愛着があるからこそ、波状攻撃で一部が壊されたとき「修復してもっと強くしなければ」という気持ちが生まれる。
「次の一手」が常にある設計
The Riftbreakerは「今何をすべきか」が常にある状態を保つように設計されている。
発電所が足りないと気づく→ソーラーパネルを増設する→電力に余裕が生まれる→待っていた研究が始められる→新しい武器が解放される→より強力な武器で奥地の資源を採掘できるようになる→さらに強い施設が建設できるようになる——このサイクルが止まることなく続く。
「今何をしたらいいかわからない」という状態になりにくい設計は、オープンワールド系のゲームが抱えがちな「目標を見失ってしまう」問題を巧みに回避している。常に「達成すべき小さな目標」と「その先にある大きな目標」の両方が見えているため、プレイがスムーズに続く。
アクションと建設という異質な融合が機能している
The Riftbreakerが評価される最大の技術的な理由は、「アクションRPG」と「拠点建設シミュレーション」という本来相性が難しい二つの要素を自然に融合させた点だ。
多くのゲームでこの二要素を組み合わせようとすると、どちらかが薄くなりがちだ。アクションに集中しすぎると建設が作業になり、建設に集中しすぎるとアクションが邪魔に感じられる。The Riftbreakerは両方に十分な深みを持たせながら、互いを補完させることに成功している。
「建設した防衛ラインのおかげで波状攻撃を乗り越えられた」という瞬間に、「自分で考えて作った拠点が実際に機能した」という二重の達成感が生まれる。これはアクション単体でも建設単体でも生まれない、融合型だからこそ生まれる喜びだ。
敵の大群を薙ぎ払うときの爽快感
The Riftbreakerは技術的に画面上に数千体の敵を同時に処理できるエンジンを採用している。その結果、後半の波状攻撃では文字通り画面が敵で埋め尽くされる場面が何度も発生する。
その大群を強力な武器と完成された防衛ラインで迎え撃ち、一気に薙ぎ払うときの爽快感は、このゲームでしか味わえない特別な感覚だ。「えっ、こんなに来るの?」という驚きが毎回あり、それでも乗り越えられたときの達成感は格別だ。
「このゲームの敵の量は本当に異常。でも強くなった自分の拠点でそれを全部処理できるようになったとき、最高に気持ちいい」
引用元:Steamレビュー(和訳)
グラフィックと音楽の質の高さ
インディーゲームとしてはグラフィックの完成度が高く、異星の独特な植生、大気の光の演出、エイリアンのデザインなど、ビジュアル面で「安っぽさ」を感じさせない。特に夜間の照明演出や爆発エフェクトは見栄えがよく、スクリーンショットとして撮りたくなる瞬間が多い。
サウンドトラックはメタル系を基調にした力強いBGMで、大群との戦闘中の盛り上がりをさらに高めてくれる。静かな探索シーンとのコントラストも効果的で、「戦闘が始まった」という切り替わりを音楽が明確に伝えてくれる。
DLCと継続的なアップデート
The Riftbreakerはリリース後も継続的にコンテンツが追加されてきた。DLC「Steel & Fire」は高温環境のバイオームと新しい建設要素を追加し、DLC「Honey & Silk」は生物学的要素とまったく異なるプレイスタイルを提供するコンテンツを追加している。
本編だけでも十分なボリュームがあるが、DLCによってさらにプレイの幅が広がっている。「やり尽くした」と感じたタイミングでDLCに手を伸ばすと、また新鮮な驚きがある構成になっている。
気になる点・正直に伝えておくこと
The Riftbreakerは全体的に高い完成度を持つゲームだが、プレイして感じたいくつかの注意点を正直に書いておく。購入前に把握しておくと、後悔が減る。
序盤のチュートリアルはやや説明不足
The Riftbreakerは序盤にチュートリアルが用意されているが、全体的に説明量が少なく「なんとなくわかったような気になって、実はわかっていない」状態になりやすい。特に電力管理のシステムや建物の接続の仕組みは、チュートリアルだけでは十分に理解しにくい部分がある。
「序盤にしっかり解説されないと不安」という人は、序盤で行き詰まった場合に攻略サイトや動画を参照することを最初から想定しておくといい。Steamのコミュニティガイドにはわかりやすい初心者向け解説が充実しており、それらを活用することでつまずきを大幅に減らせる。
日本語対応はあるが翻訳品質に揺れがある
The Riftbreakerは日本語に対応しているが、翻訳品質は全体として「普通」という評価だ。説明テキストの意味は概ね伝わるが、一部のアイテム効果の説明が直訳調でわかりにくかったり、文字が文章から切れてしまう表示崩れが稀に発生したりする場面がある。
致命的な問題ではなく、ゲーム進行に支障をきたすレベルではない。ただし「丁寧な翻訳で完全に理解しながら進めたい」という人には、英語と日本語を行き来して確認する場面が出てくることは覚えておくとよい。
中盤以降の難易度が急上昇する場合がある
ノーマル難易度であっても、ゲームの中盤から後半にかけて敵の波状攻撃の規模と頻度が大きく上がり、「急に無理になった」と感じる場面が出てくることがある。特にキャンペーンの後半は電力・資源・防衛のすべてが充実していないと乗り越えが難しい局面が続く。
この「難易度の壁」は、しっかり準備して乗り越えると達成感が大きい。でも「詰まった感覚が嫌い」という人は、難易度をその場でカジュアルに下げることをためらわずに行ってほしい。難易度変更を「負け」と感じる必要は全くない。「楽しいゲームの難しすぎる部分だけを変える」という感覚で使うべき機能だ。
基地の規模が大きくなると処理が重くなる場合がある
The Riftbreakerは多数の建物と大量の敵を同時に処理するため、ゲームが進んで拠点が巨大になると、PCのスペックによってはフレームレートが低下することがある。特に大規模な波状攻撃のシーンで画面がカクつくという報告がSteamのレビューに複数ある。
推奨スペックはそれほど高くないが、「快適に動かしたい」なら推奨スペックより少し余裕を持ったPCの方が望ましい。後述する動作確認の目安を参考にしてほしい。
サバイバルモードは終わりがない
サバイバルモードはその名の通り、プレイヤーが倒れるか自分でやめるまで終わらない。これはこのモードの特徴であり魅力でもあるが、「どこでやめればいいのかわからない」という状態になりやすい。「一時間だけやろう」が四時間になってしまう危険性があるので、自分でプレイ時間に区切りをつける意識が必要だ。
ソロ専用であることの孤独感
前述の通りThe Riftbreakerはソロ専用で、協力プレイには対応していない。「一人でやり込む系のゲームが好き」という人には問題ないが、「友達と一緒に何かしたい」という動機でゲームを選んでいる人には向かない。この点は購入前に理解しておくべき重要な要素だ。
初心者へのアドバイス:どう始めるか
The Riftbreakerを始めようとしている人に向けて、実際にプレイして感じた「最初にやっておくべきこと」「最初にやらかしがちなこと」をまとめておく。
最初の難易度はカジュアルかノーマルで始めよう
The Riftbreakerが初めてなら、最初の難易度はカジュアルかノーマルにすることを強くすすめる。ゲームのシステムを学ぶことと、ゲームの面白さを体感することの両方を同時にやろうとすると、特に序盤は余裕がない。カジュアルで一通りゲームを通し、システムを理解してからノーマル以上に挑戦するのが最もゲームを楽しめる順序だ。
「せっかくだからハードから始めたい」という気持ちは理解できるが、序盤に手を出した直後に詰んで心折れるケースが多い。The Riftbreakerはシステムを理解してからのほうが戦略的に動けるようになり、それが楽しさの核心につながっているので、まずはシステムを覚えることを優先しよう。
電力の管理を最優先に覚える
The Riftbreakerのシステムで最初に理解すべき最重要事項は「電力管理」だ。
電力が足りないと採掘機が停止し、タレットが機能せず、研究も止まる。つまり電力不足はゲームの進行全体に影響する致命的な問題だ。新しい施設を建設するたびに「今の電力供給量で足りているか?」を確認する習慣をつけよう。
序盤に最優先でやることは、ソーラーパネルや風力発電機をできるだけ多く建設すること。「今は電力が余っている」という状態を常に維持するのが理想で、「足りなくなってから増設する」のでは追いつかなくなる場面が出てくる。
採掘ネットワークを早めに広げる
序盤で犯しやすい失敗のひとつが「採掘網を一カ所に集中させること」だ。一カ所の鉱床は有限で、掘り尽くすと別の場所を探す必要が出てくる。最初から複数の鉱床に採掘機を設置し、採掘ネットワークを広げておくと、後で資源不足に陥りにくい。
採掘拠点を新しく作るには敵を排除して土地を確保する必要がある。この「戦闘→採掘拠点の設置→さらなる戦闘」というサイクルを早い段階から回し始めることが、ゲームをスムーズに進める鍵になる。
研究の優先順位は「電力→採掘→武器」の順が安定する
The Riftbreakerの研究ツリーは膨大で「何から研究すべきか」という疑問は当然出てくる。初心者には「電力効率の向上→採掘量の増加→武器とタレットの強化」という順番が安定しやすい。
理由はシンプルで、電力と資源の基盤がしっかりしていないと武器を強化しても継続的な戦闘には耐えられないからだ。基盤を固めてから戦闘力を上げるという順番は、他の多くのサバイバル・建設ゲームにも共通する基本的な考え方だ。
タレットは「点」ではなく「ライン」で配置する
防衛タレットを配置するとき、最初は「各方向にバラバラに置く」ことをしがちだ。でも実際に効果的なのは、敵が来る方向に対して「防衛ライン」を作ることだ。
具体的には、拠点の外周に沿ってタレットを並べ、その前に壁や障害物を設置して敵の進入を一カ所に絞る。敵が一点に集中して来たところを複数のタレットで迎え撃つ形が、最も効率的な防衛パターンだ。バラバラに配置したタレットは数があっても機能しにくい場面が多いため、集中配置を意識しよう。
農場(食糧生産)を序盤から作る
農場の重要性は見落とされがちだが、The Riftbreakerでは食糧がMARCoの回復(修理)に直結する。戦闘が激化する中盤以降に食糧不足になると、回復ができずに倒れやすくなる。
序盤から農場を数カ所作っておき、食糧を常に余らせるくらいの状態を維持すると、後半の激しい戦闘でも粘り強く戦えるようになる。「まだ戦闘が楽だから農場は後でいい」という考えは、後悔につながりやすいので早めに対処しておこう。
マップ上のアイコンを見逃さない
The Riftbreakerのマップには様々なアイコンが点在しており、それぞれが資源地点、敵の巣、遺跡、特殊イベントなどを示している。これらを意識的に巡回することで、新しい資源を確保したり、強力なアイテムの素材を入手したりできる。
最初のうちは近くにあるアイコンだけを確認しがちだが、マップ全体を積極的に探索することでゲームの進行が一段階速くなる。「もったいない」と感じるかもしれないが、マップ上のアイコンの場所を把握しておくことは、長期的には非常に有益だ。
MARCoのウェポンは状況に応じて切り替える
武器を一種類のみ使い続けることは避けた方がいい。The Riftbreakerの敵にはそれぞれ弱点と耐性があり、特定の武器が効きにくい敵も多い。
例えば、装甲の厚い重装甲型の敵には通常のマシンガンよりレーザー系や爆発系が有効なことが多い。素早い小型の敵には広範囲攻撃が有効だ。二種類の武器を状況によって切り替える習慣をつけると、戦闘の安定感が大きく変わる。「この敵に今の武器は効いているか?」を常に意識しながら戦う姿勢が、後半の難関を乗り越える鍵になる。
動作環境について
The Riftbreakerの公式推奨スペックは以下の通りだ。
最低動作スペックはOS:Windows 10 64bit、プロセッサ:Intel Core i5-6600 / AMD Ryzen 5 1400、メモリ:8GB RAM、グラフィック:NVIDIA GeForce GTX 970 / AMD Radeon RX 480(VRAM 4GB以上)、ストレージ:12GB以上の空き容量となっている。
推奨動作スペックはOS:Windows 10 64bit、プロセッサ:Intel Core i7-8700K / AMD Ryzen 7 3700X、メモリ:16GB RAM、グラフィック:NVIDIA GeForce RTX 2070 / AMD Radeon RX 5700 XT(VRAM 8GB以上)、ストレージ:12GB以上の空き容量だ。
ゲームが進んで拠点が大規模になると、特に大量の敵が押し寄せる場面で処理負荷が上がる。最低スペックで動かしている場合、後半のシーンでフレームレートが落ちる報告が複数ある。快適にプレイするなら、推奨スペックに近いほど安心だ。設定の「グラフィック品質」を下げることでパフォーマンスを改善できるので、最低スペック前後のPCでも設定次第で遊べる可能性は十分ある。
まとめ:「もう1時間だけ」を引き起こし続けるゲーム
The Riftbreakerは、正直なところ「このゲームをひと言で説明するのが難しい」タイプのゲームだ。でも実際にプレイすると、すぐに「ああ、これはいいゲームだ」とわかる瞬間が来る。
最初は小さな採掘拠点から始まり、気づけば巨大な要塞を作り上げていた。大群の波状攻撃を乗り越えるたびに、自分の拠点への愛着が増していく。研究ツリーを進めるたびに「次は何ができるようになるんだろう」という期待感が続く。このサイクルが非常に気持ちよく回る。
「基地建設が好き」「アクションRPGが好き」「ひとりでじっくりやり込める長時間ゲームが欲しい」という人には、The Riftbreakerは強くおすすめできる一本だ。価格に対するプレイ時間は相当に長く、DLCまで遊べばさらに伸びる。
一方で、「マルチプレイがしたい」「ストーリーが薄いゲームは嫌だ(薄くはないが主目的ではない)」「虫が大量に出てくるビジュアルが苦手」という人には少し合わない部分がある。プレイ前にそこだけ確認しておくといい。
The Riftbreakerが向いているかどうかは、「自分だけの拠点を育て上げる達成感」に共感できるかどうか、それに尽きると思う。その達成感を求めている人なら、このゲームはその期待に確実に応えてくれる。
「ちょっとだけやるか」のつもりが「いつの間にか夜が明けていた」——そういうゲームだ。それが褒め言葉なのかどうかは、プレイする人が決めることだが、少なくとも自分はそう感じた。
The Riftbreaker
| 価格 | ¥3,400 |
|---|---|
| 開発 | EXOR Studios |
| 販売 | EXOR Studios, Surefire.Games |
| 日本語 | 非対応 |
| 対応OS | Windows |
| プレイ形式 | シングル / マルチ |

