WEBFISHING:チャットルームで釣りするMMOの癒やし

釣りゲームって、なんとなくソロでまったりやるイメージがあった。音楽を流しながら、のんびりと。でもWEBFISHINGをはじめて起動した瞬間、その認識が丸ごとひっくり返った。ロビーに入ったら知らない誰かがすでに釣り糸を垂らしていて、チャット欄には「大物きたー!」「うらやましい」という文字が流れていた。釣りをしながら、リアルタイムで人とつながっている。そのシンプルさがなんとも気持ちよかった。

2024年10月にSteamで早期アクセスがスタートしたWEBFISHINGは、インディー開発者lamedeveloperが一人で作り上げたゲームだ。価格は数百円台という手の届きやすさでありながら、リリース直後から口コミで急速に広まり、週間売上チャートの上位に食い込んだ。Steamレビューは「圧倒的に好評」を維持し続けている。

コンセプトはシンプルだ。「チャットルームで釣りをする」。それだけ。なのになぜこんなに人が集まるのか、実際に遊んでみてその理由が少しずつわかってきた。

この記事はWEBFISHINGの基本システムから釣り・コミュニティ・向いている人まで幅広く解説しています。購入を検討している方、コージーゲームが好きな方の参考になれば嬉しいです。

目次

WEBFISHINGとはどんなゲームか

WEBFISHING ゲームプレイ全体像

WEBFISHINGは、最大12人が同じロビーに集まって釣りを楽しむオンラインゲームだ。ジャンルとしては「コージー系釣りMMO」と呼ばれることが多いが、MMOといっても大規模なワールドが広がっているわけではない。湖のほとりにある小さなエリアで、みんなが思い思いの場所に糸を垂らしているだけ。でもそれがかえって居心地いい。

ゲームの流れはこうだ。ロビーを作るか、公開されているロビーに参加する。アバターをカスタマイズして、釣り竿を持って湖へ向かう。ミニゲーム形式の釣りで魚を釣り上げ、釣り図鑑を埋めていく。チャットで他のプレイヤーと話しながら、ただのんびり過ごす。それがWEBFISHINGのすべてといっていい。

でも「ただそれだけ」という言い方は少し違う。釣れる魚の種類は豊富で、レア度によって釣れる確率が変わり、タックル(釣り具)を強化するほど釣りやすくなる。コレクション要素もあるし、ロビーを自分好みに飾れる要素もある。ゆるやかに、でも確実に「次は何を釣ろう」という動機が生まれ続ける設計になっている。

基本情報

項目 詳細
タイトル WEBFISHING
開発・販売 lamedeveloper
リリース 2024年10月(早期アクセス開始)
プラットフォーム PC(Steam)
Steam App ID 3146520
ジャンル コージー系釣りMMO / 社交シム
プレイ人数 最大12人(オンラインマルチプレイ)
価格 約500〜600円(セール時さらに安くなることあり)
日本語対応 なし(英語・その他言語のみ)
推奨プレイスタイル まったり・コミュニケーション重視

日本語非対応について:メニューやアイテム名はすべて英語です。ただし、ゲームプレイ自体の複雑さはほぼなく、チャットで日本語を書き込むことは問題なくできます。英語が苦手でも、UIを見ながら慣れればほとんど困らないレベルです。

「チャットルームで釣りをする」という独自コンセプトの正体

WEBFISHING チャットルームで釣りをする様子

WEBFISHINGのジャンル説明として「チャットルームMMO」という言葉が使われることがある。最初はこれが何を意味するのかよくわからなかった。でも実際に遊んでみると、この言葉が的確だと感じた。

このゲームの根幹にあるのは「釣り」ではなく「人との共存」だ。同じ湖の岸辺に複数のプレイヤーが座って、それぞれ黙々と釣りをしながら、ときどきチャットで話しかけ合う。誰かが大きな魚を釣ったら「おめでとう」とコメントが飛び交い、誰かが珍しい魚を釣り上げたら「それどこで釣った?」と質問が来る。釣りはあくまで共通の話題と時間を生み出すための仕掛けであって、コミュニティそのものが体験の中心にある。

類似のゲームとして思い浮かべるのは、農業やクラフトをしながらフレンドと過ごすコージー系だ。たとえばStardew Valleyのマルチプレイでは、農場を共同経営しながら日々を送ることができる。

WEBFISHINGが違うのは、「タスクがない」という点だ。農業もない、ダンジョン攻略もない、ストーリーもない。ただ釣りをして、話す。その潔さが、忙しい日常からの逃げ場として機能している。

「仕事終わりにWEBFISHINGに入ると、知らない人が優しく話しかけてくれる。なんも考えなくていい時間が欲しかった」(Steamレビューより)

この感覚、わかる気がする。ゲームとして「何かを達成しなければ」という義務感がなく、ただそこにいるだけでいい。それがこのゲームの最大の特徴だと思う。

コージーなオンラインMMOという方向性では、農業・釣り・料理をみんなで楽しめるPaliaも似た雰囲気を持っている。

あわせて読みたい
「Palia」基本無料のコージーMMO、農業も釣りも料理もみんなと一緒に 「Palia」基本無料のコージーMMO、Stardew Valley的な生活をみんなと一緒に ゲームを開いたらまず何をするか、考えなくていい。畑に水をやって、川に釣りに行って、家の...

釣りシステムの詳細:ミニゲームの仕組みと魚の種類

WEBFISHING 釣りミニゲームの様子

WEBFISHINGの釣りは、一般的な釣りゲームとは少し異なるシンプルなミニゲーム形式だ。実際に触ってみると、最初は「え、これだけ?」と思うかもしれない。でもこのシンプルさが意図的な設計だとすぐに気づく。

基本的な釣りの流れはこうなっている。まず釣り竿を装備して、水辺に向かってキャスト(投げる)する。水面に浮きが現れ、魚がかかるのを待つ。魚がかかったらタイミングよくボタンを押してフッキング(合わせ)する。その後、簡単なテンションゲージのような要素が入り、うまくバランスを保ちながら引き上げる。コツをつかむまで少し練習が必要だが、数回やればだいたい感覚がつかめる。

魚の種類は開発が進むにつれて増えてきており、早期アクセス時点で数十種類を超えている。淡水魚を中心に、レア度は複数段階に分かれている。よく釣れるコモンな魚から、滅多に引っかからないレジェンドクラスの魚まで幅がある。

釣れる魚の種類は時間帯や天候によって変化する。夜にしか釣れない魚、雨の日に釣れやすい魚といった違いがあり、図鑑をコンプリートしようとすると自然とプレイ時間が長くなる設計だ。

「レジェンドの魚を釣った瞬間、ロビー全員から祝福のチャットが来た。釣りゲームでこんな体験するとは思わなかった」(Steamレビューより)

釣り上げた魚は、サイズや重さが記録される。同じ魚種でも大きいほど価値が高く、自分の釣り記録が更新されると少しだけ誇らしい気持ちになる。この細かい数字の積み重ねが、続けてしまう理由の一つになっている。

タックルとアップグレード:釣りを深める装備システム

WEBFISHINGには、釣り竿・リール・ルアーなどのタックル(釣り具)をアップグレードするシステムがある。釣って貯めたお金やアイテムを使って少しずつ強化していく。

強化の効果は目に見えてわかりやすい。ラインの強度が上がれば大きな魚を逃しにくくなるし、ルアーを変えれば特定の魚が釣れやすくなる。ゴリゴリのRPG的な強化システムではなく、「ちょっとずつ自分の釣りが上手くなっていく」感覚。この成長の速度感がコージー系ゲームらしくて心地いい。

急いでMAX強化しなければならない理由もないので、自分のペースでのんびり進められる。1時間遊んで「今日はこのくらいでいいか」という終わり方ができるのも、忙しい人にとっては大きなメリットだ。

釣り×装備強化という観点では、DREDGEも面白い体験を提供している。ただしあちらはホラー要素が強く、雰囲気はWEBFISHINGとはまったく異なる。

あわせて読みたい
DREDGE(ドレッジ)——釣りとクトゥルフ神話が融合した不穏なホラー漁業アドベンチャー DREDGE(ドレッジ)——釣りとクトゥルフ神話が融合した不穏なホラー漁業アドベンチャー 昼間は穏やかな漁師ライフ。魚を釣って、売って、船を少しずつ強化していく。BGM...

アバターカスタマイズ:自分だけのキャラクターを作る

WEBFISHING アバターカスタマイズ画面

WEBFISHINGのアバターカスタマイズは、このゲームの「ゆるさ」を体現している。デフォルトのキャラクターはかわいらしいネコ型のアバターで、ここにさまざまな服装・アクセサリー・色を組み合わせて自分だけの見た目を作れる。

カスタマイズ要素はコスメティック(見た目のみ)で、ゲームプレイに影響しない。課金でしか手に入らないアイテムが存在するかどうかについては、早期アクセス段階ではほぼゲーム内で入手できるものが中心だ。「お金を積んだ人が有利」という構造になっていないことが、居心地の良さにつながっている。

ロビーに集まるプレイヤーを見ると、みんな思い思いの格好をしている。ちょっとおかしな帽子をかぶった人、全身を同系色でまとめた人、地味に見えて細部にこだわっているのがわかる人。このバラエティがチャットルームの雰囲気を豊かにしている。

「アバターカスタマイズが思ったより細かくて、最初の30分は服装を選ぶだけで終わった。それも楽しかった」(Steamレビューより)

アバターをいじりながらコミュニティに溶け込む体験は、農業系コージーゲームのFields of Mistriaと近い感覚がある。あちらもキャラメイクが楽しく、世界観のやわらかさが似ている。

あわせて読みたい
「Fields of Mistria」魔法と農業で町を復興するファンタジー牧場RPG 「Fields of Mistria」Steam98%好評の農業RPG、Stardew Valleyの次を探しているなら Stardew Valleyを1,000時間やりこんで、「次に来る農業シムってないかな」と思って...

ワールドとロビーの仕組み:どこで誰と遊ぶのか

WEBFISHINGのゲームプレイの場は「ロビー」と呼ばれる。ロビーには公開と非公開の2種類があり、自分でホストするか、他人のロビーに参加するかを選べる。

公開ロビーに入ると、すでに見知らぬプレイヤーが釣りをしていることがほとんどだ。話しかけても、話しかけなくてもいい。ただ同じ空間にいるだけで、なんとなく「一人じゃない」という感覚が生まれる。この感覚こそがWEBFISHINGの核心で、Discord通話をしながら遊ぶような濃いコミュニティプレイとも、完全ソロプレイとも違う「ちょうどいい距離感」がある。

ロビーサイズは最大12人。これが絶妙な数字だと感じた。20人以上になるとチャットが流れすぎて追えなくなるし、3〜4人では寂しい。12人という上限が、ちょっとした地方の釣り場みたいなほどよい密度を生んでいる。

ロビーには「コード」があり、フレンドだけを招待することもできる。フレンドグループでプライベートロビーを作り、DiscordやLINEで話しながら釣りをするというプレイスタイルも人気だ。

ロビーの環境は昼夜サイクルがあり、天気も変化する。雨が降ると釣れる魚が変わることもあって、「今日は雨だからあの魚を狙おう」という意識が自然に生まれる。

釣り以外にできること:広がるロビー内コンテンツ

WEBFISHING ロビー内のコンテンツ

WEBFISHINGは「釣りしかできない」というゲームではない。早期アクセスを重ねる中で、釣り以外のコンテンツも少しずつ追加されてきた。

ロビー内には釣り以外のミニアクティビティがある。ロビーのオーナーは環境を一定程度カスタマイズでき、焚き火を囲んだり、小物を配置して雰囲気を変えたりできる。チェアに座って他のプレイヤーの釣りを眺めるだけ、という過ごし方も成立する。これがゲームとして許容されているのが面白い。

チャット機能はテキストだけでなく、エモートと呼ばれる感情表現アクションも使える。手を振る、座る、踊るなど、言葉を使わずにコミュニケーションできる手段がある。日本語を使えない海外のプレイヤーとも、エモートを使えばなんとなく意思が通じる瞬間がある。

「英語がほぼ話せないけど、エモートを使ったら向こうも返してくれた。言語の壁を軽く乗り越えてくれるゲーム」(Steamユーザーレビューより)

ロビー内ではギターなどの楽器を演奏する要素も実装されており、プレイヤーが湖のほとりで演奏しているのをみんなで聴くという、なんとも牧歌的な場面も生まれる。このあたりはゲームというよりもオンラインの交流の場として機能している部分だ。

一人でも楽しめるのか:ソロプレイの正直な評価

「オンラインゲームだけど友達いない」「知らない人と話すのが苦手」という人にとって、WEBFISHINGが楽しめるかどうかは気になるところだと思う。実際に一人で遊んでみた印象を正直に書く。

ソロで遊ぶなら、まずプライベートロビーを作って一人で入るのがおすすめだ。完全にソロの釣りゲームとして遊べる。釣り図鑑を埋めていく目標があるし、タックルの強化で釣りがどんどんうまくなっていく感覚もある。一人でも10〜20時間は楽に楽しめる。

ただし正直に言うと、このゲームの醍醐味はオンラインのロビーにある。一人でプレイしているとき、どこかに「もったいなさ」を感じた。チャットが流れる公開ロビーに入ると「ああ、これが本来の体験か」と感じる。話しかけなくていい。ただそこにいるだけでいい。それだけで雰囲気がガラッと変わる。

コミュニケーションが苦手な人でも、WEBFISHINGのロビーは比較的入りやすい雰囲気だ。「釣れた!」という一言だけでもチャットに書ける、それくらいのハードルで始められる。

農業系で一人でも長く楽しめるゲームを探しているなら、Stardew Valleyは外せない選択肢だ。こちらはソロでもマルチでも深く遊べる。

あわせて読みたい
「Stardew Valley」都会生活を捨て農村でのんびり自由に暮らせる農場シミュレーションRPG ブラック企業から解放されほのぼのとした農場を運営する人気PCゲーム!釣りや採掘といったゆったりとした生活だけでなく、30人の住民と触れ合い結婚や子供を設けるシミ...

海外コミュニティの反応:Steamと海外フォーラムで何が語られているか

WEBFISHING コミュニティの様子

WEBFISHINGはリリース直後から海外のゲームコミュニティで話題になった。特にRedditのr/SteamやTwitchのストリーマーを通じて広まり、「cozy fishing MMO」というキーワードで検索されるようになった。

海外コミュニティで特に多く語られているのは「安らぎ」と「意外な社交性」の二つだ。ストレスフルなゲームに疲れたプレイヤーがWEBFISHINGに流れてきたというパターンが多く、「PvPやレート戦から逃げてきた避難所」という表現が散見された。

「WEBFISHINGは私が今まで遊んだ中で最もストレスフリーなオンラインゲームだ。誰も競わない、誰も責めない。ただ釣りをするだけ」(Redditより)

Twitchでは「lofi」や「chill」カテゴリのストリーマーがよく配信しており、視聴者と一緒に公開ロビーに入って見知らぬ人と交流するコンテンツが人気になった。ストリーマーがゲームを認知させた側面は大きく、口コミ拡散の初期を支えたといっていい。

一方でネガティブな意見もある。「コンテンツが薄い」「早期アクセスなので未完成感がある」「英語しか対応していないのでグローバル展開に限界がある」といった声だ。これらは事実として存在する課題であり、開発チームも認識していると思われる。

DiscordのWEBFISHING公式サーバーは数万人規模のメンバーがおり、アップデート情報のやり取りや釣り自慢の投稿が日々行われている。コミュニティの熱量は早期アクセス段階としては相当に高い。

Steamレビューの声:購入者が語るリアルな体験

WEBFISHINGのSteamレビューは「圧倒的に好評」を維持している。評価件数は数千を超え、その大多数がポジティブな内容だ。ただし「圧倒的に好評」という数字だけで判断せず、実際にどんな声があるかを確認したほうがいい。

特に多いのが「思ったより長く遊んだ」という感想だ。「1時間で飽きると思っていたら4時間経っていた」という書き込みが複数見つかる。これは釣り図鑑の収集欲と、ロビーのコミュニティが引き止め力として機能しているためだと思う。

「スクショ見て『これ釣り竿振るだけのゲームでしょ』と思ってたのに、起動したら気づいたら深夜だった。なんで?」(Steamレビューより)

ネガティブレビューで繰り返されるのは「コンテンツ量に対して割高感がある(ない)」という議論と、「日本語非対応」への不満だ。価格が低いだけに批判は少ないが、日本語サポートへの要望は根強い。

また、早期アクセス特有の「バグがある」という報告も散見される。ただし致命的なゲームクラッシュではなく、アバターの見た目が乱れたり、まれに接続が切れたりといったレベルが多い。開発チームが迅速に修正パッチを当ててくれているという評価も同時に存在する。

開発者lamedeveloperについて:一人で作り上げたゲームの背景

WEBFISHINGは「lamedeveloper」という個人開発者が一人で作ったゲームだ。この事実を知ると、ゲームの完成度への見方が少し変わる。

lamedeveloperはSteamページやSNSでの発信が比較的少なく、素性についての情報は限られている。ただしゲームのアップデート対応は比較的迅速で、バグ修正やコンテンツ追加を定期的に行っているのは事実だ。Discordコミュニティでも開発者自身が顔を出すことがあり、プレイヤーの要望に対して誠実に向き合う姿勢が伝わる。

一人開発ゆえの限界もある。アップデートのペースは大手スタジオには及ばないし、バグ修正や新コンテンツの優先順位は開発者の判断に委ねられる。それでも「一人でこれだけのものを作った」という事実は、それだけで尊敬に値すると思う。

インディーゲーム全般への信頼感という意味では、一人開発者が手がけた作品がここまでのコミュニティを形成した事例として、WEBFISHINGはインディーゲーム史の中でも特筆すべき存在になりつつある。

海洋・水中をテーマにしたゲームとして、Dave the Diverも個人〜少人数開発から生まれた作品だ。昼はダイビング、夜は寿司店経営という構造で、こちらもクリエイターのアイデアが光るタイトルだ。

あわせて読みたい
「Dave the Diver」深海で食材を獲り寿司屋を経営する海洋ADV Dave the Diver(デイヴ・ザ・ダイバー)レビュー——昼は深海、夜は寿司屋、気づいたら30時間溶けていた話 「次の1回だけ潜ったら寝よう」と思ったのに、気づいたら朝の4...

無料アップデートとロードマップ:これからの展開

WEBFISHING アップデート後の様子

WEBFISHINGは早期アクセス中のゲームであり、今後の開発が続くことが前提だ。lamedeveloperはいくつかの方向性について言及しており、コンテンツの拡充を続けていく意思を示している。

早期アクセス開始以降、すでに複数のアップデートが行われており、魚の種類の追加、アバターアイテムの追加、バグ修正などが実施されてきた。アップデートはすべて無料で提供されており、追加コンテンツのために課金を迫られる仕組みにはなっていない。

今後のアップデートで期待されているのは、釣り場所の追加、ミニゲームの種類拡充、ロビーカスタマイズのさらなる深化などだ。コミュニティからの要望で特に声が大きいのは「日本語対応」と「スペクテイター視点の改善」で、開発者がこれらにどう応えるかは今後の注目点になる。

早期アクセスである以上、現時点のコンテンツに不満を感じたとしても、今後改善される可能性は十分にある。ただし「いつ正式リリースになるか」「どれだけ続くか」は不確かな部分でもあることは正直に伝えておきたい。

「早期アクセスと聞いて身構えたけど、今の状態でも十分に楽しめた。これで完成版になったらどうなるんだろうと思ったらワクワクした」(Steamレビューより)

WEBFISHINGに向いている人・向いていない人

WEBFISHINGはすべての人に合うゲームではない。正直に向き・不向きを整理しておく。

こんな人には刺さりやすい

  • 仕事や勉強の疲れを「何もしなくていいゲーム」で癒したい人
  • 知らない人と気楽に話せる、テキストチャットが得意な人
  • コレクション要素が好きで図鑑を埋めることに喜びを感じる人
  • コージー系ゲーム(Stardew Valley系)が好きな人
  • フレンドとゆるく一緒の時間を過ごしたい人
  • 安い価格でゆったりしたゲームを探している人

こんな人には物足りないかもしれない

  • アクション要素やバトルを求めている人
  • ストーリーや世界観の掘り下げを重視する人
  • オンラインコミュニティへの参加に抵抗がある人
  • 英語が全く読めず、日本語対応を必須条件としている人
  • 「早期アクセス=未完成」を許容できない人
  • コンテンツ量でコスパを測るプレイヤー

釣りゲームとしてのリアリティを求めている人にも、正直おすすめしにくい。WEBFISHINGの釣りはリアルシミュレーション系ではなく、あくまでゲーム的・ゆるいミニゲームの域を出ない。本格的な釣りゲームを探しているなら別の選択肢を探すべきだろう。

本格的な釣りオンラインゲームとしては、Fishing Planetが無料でプレイできるリアル志向の選択肢だ。WEBFISHINGとはコンセプトが全く異なるが、釣りそのものの深みを求めるならこちらも見てほしい。

あわせて読みたい
「Fishing Planet」とことんリアル志向なので釣り上げた時の喜びも大きな釣りゲーム!高クオリティな無... とことん現実的な釣りゲームがしたい方はこのオンラインゲームおすすめ!「Fishing Planet」では竿やリールにゲーム内通貨がかかるのは勿論、釣り場への移動費や滞在費...

日本語非対応という壁:どれくらい影響するか

WEBFISHINGは日本語に対応していない。これは日本人プレイヤーにとって一定のハードルになる。ただし「どれくらい困るか」は想像より小さいというのが正直な感想だ。

ゲームのUI自体はシンプルで、メニュー構造も複雑ではない。「Cast(投げる)」「Equip(装備する)」「Shop(ショップ)」くらいの単語がわかれば、ゲームプレイ上で詰まる場面はほぼない。魚の名前はすべて英語だが、図鑑を見ながら覚えていく楽しさがある。

問題になるのはチャットだ。公開ロビーに入ると英語や他言語のチャットが飛び交う。日本語で話しかけても反応がなかったり、通じないことがある。ただし「日本語を話す人のロビー」を探したり、日本人コミュニティで仲間を探してプライベートロビーに招待し合うというプレイスタイルも一般的になってきている。

Steamのゲームページには非公式の日本語MODや翻訳パッチを試みるコミュニティの動きも一部見られる。公式対応がない現状では、こういったコミュニティの取り組みに期待するしかない部分もある。

PCスペックとシステム要件

WEBFISHINGは軽量なゲームで、高スペックなPCは必要ない。グラフィックはローポリゴン・ミニマリストなデザインを採用しており、パフォーマンスへの負荷が低い。古めのPCでも快適に動作する。

項目 最低スペック 推奨スペック
OS Windows 10 Windows 10/11
CPU Intel Core i3相当以上 Intel Core i5相当以上
メモリ 4GB RAM 8GB RAM
GPU DirectX 11対応の統合グラフィック GeForce GTX 960相当以上
ストレージ 1GB以上 2GB以上
ネット接続 必須(オンライン専用) 安定した常時接続推奨

オンライン専用ゲームのため、インターネット接続は必須です。ソロプレイ(プライベートロビー)でも接続が必要です。回線が不安定だと接続が切れやすいので注意してください。

グラフィック設定はそれほど細かくない。動作が重い場合は解像度を下げるか、描画距離を調整するだけでほぼ解決できる。カジュアル向けのゲームとしての設計が、ハードウェア要件の低さにも反映されている。

似た体験を持つゲームとの比較:WEBFISHINGの立ち位置

WEBFISHINGを「コージーオンラインゲーム」の文脈で捉えると、競合・類似タイトルはいくつか存在する。比較することでWEBFISHINGの独自性がより見えてくる。

Paliaとの比較では、どちらもコージーMMOというジャンルに属する。Paliaは農業・料理・建築など多くのコンテンツを持ち、基本無料という強みがある。一方WEBFISHINGは「釣り」に特化することで得られる体験の純度が高い。「何でもできる」よりも「これだけをする」という贅沢さがある。

Stardew Valleyマルチプレイとの比較では、Stardewのほうが圧倒的にコンテンツが豊富で長く遊べる。ただし農場経営という「やることの多さ」がプレッシャーになることもある。WEBFISHINGにはやらなければならないことが何もないという自由がある。

DREDGEとの比較では、釣り×ゲームという共通項がある。ただしDREDGEは一人用ホラー要素の強い作品で、WEBFISHINGとは目指している体験がまったく違う。

WEBFISHINGの立ち位置は「コミュニケーション・癒やし特化の釣りゲーム」で、ほかのジャンルとは競合しない独自のニッチを作り上げている点が面白い。

まとめ:WEBFISHINGが持つ「ちょうどいい距離感」の価値

WEBFISHINGを遊んでみて一番感じたのは、「ちょうどいい」という言葉だった。競争もない、義務もない、圧力もない。でも完全に一人でもない。誰かが同じ湖の岸辺にいて、ときどき言葉を交わしながら、それぞれ釣りに集中している。

このゲームは「釣りゲームとして面白い」というより「過ごし方として面白い」という感覚に近い。働いている間中ずっとスクリーンを見て、情報を処理して、何かを達成しようとしている現代人にとって、WEBFISHINGは意外なほどの解毒剤になる。

価格の安さもあって、「とりあえず試してみる」ハードルが低いのも大きな特徴だ。合わなかったとしても大きな損失にはならないし、合った場合の満足度は価格以上のものがある。これが口コミで広まりやすい理由の一つだと思う。

早期アクセスであることを忘れてはいけない。コンテンツはまだ発展途上で、今後のアップデート次第でゲームの完成度は大きく変わる。だからこそ今この時期から遊んでおくことの楽しさもあるし、「完成するまで待つ」という選択肢もある。

WEBFISHINGは、ゲームに何かを「求めすぎていた」人に向いている。ただそこにいる、それだけでいい時間を作ってくれるゲームだ。

こんな人にはまず試してほしい:コージー系ゲームが好き、釣りゲームに興味がある、オンラインゲームだけど気軽に遊べるものを探している、安くてほどよく長く遊べるゲームを求めている人。500円台の価値は十分にある。

コージー系ゲームの世界をもっと広げたいなら、魔法学校でのんびり魔女ライフを楽しめるWitchbrookも候補に入れてみてほしい。

あわせて読みたい
「Witchbrook」魔女として魔法学校に通う、10年待ったコージーゲーム 魔法学校に通う魔女になれるゲームを、ずっと待っていた人がいる。 ホグワーツを舞台にしたゲームはあった。箒で空を飛ぶゲームもあった。でも「自分が魔女として学校に...

※本記事はSteam早期アクセス版(2024年10月〜)の情報をもとに執筆しています。アップデートにより内容が変更される場合があります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次