Yu-Gi-Oh Duel Links

遊戯王 デュエルリンクス|スマホ発・無料で遊べる本格カードゲームがPCで化ける理由

「遊戯王」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。

小学生のころ放課後にカードを並べた記憶がある人もいるし、アニメで熱くなった人もいるだろう。あるいは「昔遊んだけど今はルールが複雑すぎてついていけない」という人も少なくない。

「遊戯王 デュエルリンクス(Yu-Gi-Oh! Duel Links)」は、そのどのタイプの人間にも刺さる可能性がある一本だ。

2016年のスマートフォン向けリリースから始まったこのゲームは、2017年11月にSteamでPC版が配信されてから現在まで長年にわたってプレイヤーを集め続けている。Steamレビューは44,000件を超え「非常に好評」評価を維持。基本無料でダウンロードでき、遊戯王のキャラクターたちとカードバトルが楽しめる。

何が人を引き付けるのか。「スピードデュエル」という独自ルールは本家の遊戯王OCGとどう違うのか。無課金でどこまで遊べるのか。世界大会まで開催される競技シーンに初心者はどう近づけばいいのか。

このゲームの魅力を、できるだけ丁寧に解説していく。


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目次

こんな人にドンピシャなゲームです

Yu-Gi-Oh! Duel Links スクリーンショット1
  • 昔アニメや原作漫画で遊戯王にハマった経験があり、久しぶりに触ってみたい人
  • カードゲームは好きだけど、現在のOCGの複雑なルールや高額なカード代に踏み出せない人
  • 無料で本格的なゲームを遊びたい、課金なしでどこまで楽しめるか試したい人
  • 遊戯王DM(原作)・GX・5D’s・ZEXALなど好きなシリーズのキャラクターをプレイアブルで使いたい人
  • スマホでも遊んでいるが、PCの大画面でじっくりプレイしたい人
  • 対戦カードゲームに興味があるが「最初から覚えることが多すぎる」ゲームへの入門として探している人
  • 世界大会レベルの競技シーンがあるゲームで本気の対戦を楽しみたい人
  • デッキを組む、戦略を考える、相手を崩す、という思考の楽しさを求めている人

逆に合わないかもしれない人についても正直に言っておく。遊戯王OCGをリアルで長年やっている人には「簡略化されすぎている」と感じる部分があるかもしれない。3枚のモンスターゾーン、3枚の魔法・罠ゾーン、デッキ20〜30枚というスピードデュエルのルールは、リアルOCGの半分以下のスケールだ。現代の遊戯王OCGにある複雑なリンク召喚やペンデュラム召喚の全要素を期待すると物足りないと感じる可能性がある。また「完全無課金で最強デッキを作りたい」という目標は現実的に難しく、強いデッキを揃えるにはある程度の時間投資か課金が必要になる点も念頭に置いておきたい。

ゲーム概要——カイバーコーポレーションが作った「デュエルワールド」へようこそ

そもそも遊戯王 デュエルリンクスとは何か

遊戯王 デュエルリンクスは、コナミデジタルエンタテインメントが開発・運営する無料プレイのデジタルカードゲームだ。遊戯王OCG(オフィシャルカードゲーム)をベースにしつつ、デジタル・モバイル向けに最適化した「スピードデュエル」という独自のフォーマットで遊ぶ。

ゲームの舞台は、海馬瀬人が開発した仮想現実「デュエルワールド」。プレイヤーはこの世界に踏み込み、アニメや原作に登場するキャラクターたちと対決しながらデュエリストとして成長していく。

スマートフォン向けは2016年11月に日本でサービス開始。翌2017年1月には全世界向けに展開し、同年11月17日にはSteam PC版の配信もスタートした。スマホで積み上げたデータはPCと共有でき、同じアカウントでプラットフォームをまたいで遊べる。

プレイは完全無料。カードパックをジェム(ゲーム内通貨)で開封してデッキを強化していくモデルで、ジェムはゲームプレイで入手できる。課金すれば効率よく強化できるが、無課金でも時間をかければ十分なデッキを組める設計になっている。

遊戯王というシリーズについて

遊戯王を知らない人のために少し背景を説明しておく。

「遊戯王(Yu-Gi-Oh!)」は高橋和希によるマンガ作品で、1996年から「週刊少年ジャンプ」に連載された。その中に登場する「マジック&ウィザーズ」というカードゲームをベースに、1999年にコナミがリアルカードゲームとして商品化。これが「遊戯王OCG デュエルモンスターズ」だ。

その後アニメ化され、「遊戯王デュエルモンスターズ(DM)」「遊戯王GX」「遊戯王5D’s」「遊戯王ZEXAL」「遊戯王ARC-V」「遊戯王VRAINS」「遊戯王SEVENS」「遊戯王GO RUSH!!」と続くアニメシリーズは世界中でファンを獲得した。

OCGそのものも世界中でプレイされ続けており、世界選手権(World Championship)は毎年開催されている。カードゲームとしての歴史と競技人口の厚さは、デジタルゲームの世界でも大きな強みになっている。

デュエルリンクスはこの歴史と人気をデジタルに落とし込んだ作品で、原作・アニメへの愛着がゲームの入口になりやすい設計になっている。

PC(Steam)版の位置づけ

Steamでのリリースは、スマートフォン版と完全に連動している。データは同じアカウントで共有されるため、通勤中はスマホでプレイして、帰宅後はPCの大画面でじっくりデッキを組む、という使い方も自然にできる。

PC版ならではのメリットもある。デュエル中の画面左側にカード画像と効果テキストが常時表示されるUI、デュエルログが常に見えることで相手の行動を整理しやすい点など、視認性と操作性が向上している。カードの効果確認がしやすくなることは、プレイの質を上げることに直結する。

キーボードとマウスでの操作に慣れれば、小さなスマホ画面と戦いながらプレイするよりも格段に快適にデュエルできる。特に複数の効果が連鎖するような複雑な場面では、PCの方が冷静に対処しやすい。

ゲームシステムの詳細——スピードデュエルという独自フォーマットの面白さ

Yu-Gi-Oh! Duel Links スクリーンショット2

スピードデュエルとは何か——OCGとの違い

デュエルリンクスの核心は「スピードデュエル」というルールフォーマットにある。

通常の遊戯王OCGと比べてシンプルな構造になっているが、単なる簡略版ではなく、このフォーマット独自の戦略性と奥深さがある。主な違いは以下の通りだ。

デッキ枚数は20〜30枚。通常OCGが40〜60枚であることを考えると、かなりコンパクトだ。これにより「引きたいカードを引ける確率」が大幅に上がり、デッキの安定性が増す。

フィールドのモンスターゾーンは3つ、魔法・罠ゾーンも3つ。OCGの5ゾーンから削減されている。これだけのスペースで戦略を組み立てることになる。

開始時の手札は4枚。OCGの5枚から1枚少ない。たった1枚の差だが、デッキ構築の思想が変わるほど影響が大きい。

最大のポイントが「スキル」の存在だ。各キャラクターは固有の「スキル」を持っており、デュエル中に一度だけ(条件によっては複数回)発動できる特殊能力がある。このスキルがデュエルリンクスの戦略に独特の奥行きを加えている。どのキャラクターのどのスキルを使うかが、デッキ構築の重要な要素になっているからだ。

スキルシステム——キャラクターごとの個性が戦略を変える

スキルはデュエルリンクス最大の独自要素のひとつだ。

例を挙げると、遊戯(闇遊戯)のスキル「三幻神を引き寄せる者」ならデュエル中に三幻神のいずれかをデッキから手札に加えることができる。海馬のスキル「青眼の魂」なら、特定の条件下でブルーアイズ系カードを強化したり追加で場に出したりできる。城之内のスキル系は運要素を上げたり、特定のタイミングでカードを追加したりと個性が出る。

スキルはキャラクターレベルを上げたり、イベントをクリアしたりすることで解放されていく。「このスキルを使いたいからこのキャラを育てる」という方向性がデッキ構築の出発点になることも多い。

スキルの存在がデュエルリンクスをただのOCGの縮小版にしない最大の理由だ。同じカードプールを使っていても、キャラクターとスキルの組み合わせによって全く異なるデッキが生まれ、メタゲームに奥行きが出る。世界大会レベルの競技シーンでもスキル選択は勝敗を左右する重要な要素だ。

デュエルワールドとストーリー要素

デュエルリンクスはオンライン対戦ゲームでありながら、ストーリー的な進行も楽しめる構造になっている。

「デュエルワールド(DM)」からスタートし、ゲームを進めるにつれて「デュエルワールド(GX)」「デュエルワールド(5D’s)」「デュエルワールド(ZEXAL)」「デュエルワールド(ARC-V)」「デュエルワールド(VRAINS)」「デュエルワールド(SEVENS)」「デュエルワールド(GO RUSH!!)」と、アニメシリーズに対応したワールドが順次解放されていく。

各ワールドには「スタンダードデュエリスト」と呼ばれるNPCが登場し、対戦することでゲーム内通貨やキャラクターの経験値を獲得できる。ワールドを進めるにつれてキャラクターたちがアンロックされ、彼らとのデュエルで特別なカードやスキルを入手できる仕組みだ。

各ワールドのBGMやビジュアルはそれぞれのアニメ作品の雰囲気を反映しており、原作ファンならオクタコアファイナンスが響いてくる場面が必ず出てくる。「デュエルスタンバイ!」「カードを信じろ!」といったセリフが本人のボイスで流れる体験は、ノスタルジーとゲームの楽しさが混ざり合う独特のものだ。

カードパック開封とデッキ構築

カードの入手方法はいくつかある。メインとなるのはカードパック(BOX)の開封だ。

デュエルリンクスのBOX方式はソーシャルゲームでよくある完全ランダムとは少し違う。各BOXには収録されているカードが決まった枚数だけ入っており、一度出たカードは同じBOXからはもう出ない。つまり引き続ければ必ず目当てのカードが手に入るという保証付きのシステムだ。欲しいカードが出たらBOXをリセットして、同じカードを再度狙うこともできる。

ジェムはデュエルで勝利したとき、ミッションをクリアしたとき、ログインボーナスで入手できる。初心者には大量のスタートダッシュジェムが配布される仕組みがあり、「最初の数日で強いカードをある程度揃えられる」という入門しやすさが確保されている。

ストラクチャーデッキも重要な入手経路だ。特定のテーマでまとまったカードセットで、初心者でもそのまま使えるデッキが手に入る。「ブルーアイズ」「E・HERO(エレメンタルヒーロー)」「レッドアイズ(真紅眼の黒竜)」など、アニメファンに馴染み深いテーマのデッキが揃っている。

レジェンドカードと呼ばれる特別なカードはそれぞれ1枚しかデッキに入れられない制限がある。この制限がデッキ構築の面白さをさらに引き上げている。「このカードを軸に使いたいけど1枚しか入れられないので、サポートカードで補完する」という考え方が必要になるからだ。

PvP対戦——ランクデュエルとKCカップ

他のプレイヤーとのリアルタイム対戦が、デュエルリンクスの中核だ。

常設のコンテンツとして「ランクデュエル」がある。勝利でポイントを獲得し、ランクを上げていく。対戦相手は自動マッチングで見つかり、シーズンごとに競う仕組みだ。

定期開催のイベントとして「KCカップ」がある。これは全サーバー共通の大規模トーナメントで、上位入賞者には特別なカードや称号、アイコンが与えられる。世界選手権(WCS)への出場権は、このKCカップを含む予選成績で決まる仕組みになっている。

対戦はリアルタイムだが、回線切断対策として制限時間内に行動しなかった場合はタイムアウトになる仕組みがある。スマートフォン向けに最適化されているため、1試合の時間自体はさほど長くない。手軽に対戦できるテンポ感は大きな利点だ。

PvEコンテンツ——デュエルロードとイベント

対人戦が苦手な人でも楽しめるPvEコンテンツも豊富だ。

「デュエルロード」はソロ向けのストーリーモードに近いコンテンツで、キャラクターたちのエピソードを追いながらデュエルを楽しめる。アニメの名シーンを再現したようなシチュエーションが多く、原作ファンには特別な読後感がある。

定期的に開催される「イベント」は、期間限定のPvEコンテンツだ。特定のキャラクターを中心にした物語が展開し、クリアすることで限定カードや特別なキャラクターが入手できる。このイベントの面白さが継続プレイのモチベーションになっているプレイヤーも多い。

イベントは完全消化しようとするとかなりの時間が必要になることもある。「やりたいイベントだけ参加する」という付き合い方で続けているプレイヤーも多く、完走しなくても次のイベントで挽回できるバランスになっている。

キャラクター解放とレベルアップ

デュエルリンクスに登場するキャラクターはプレイアブルキャラクターとして使用でき、それぞれが固有のスキルを持つ。

各シリーズの主要キャラクターはワールドを解放することでアンロックできる。遊戯・海馬・城之内・舞・梶木・孔雀舞といったDM組から、GXの十代・翔・万丈目・三沢・吹雪、5D’s の遊星・クロウ・ルア・ルカ、ZEXALの遊馬・神代凌牙、ARC-Vの遊矢・セレナ・リン・クロエ、VRAINSのプレイメーカー・焔・Ghost Girlなど、アニメを観てきた人間には懐かしいキャラクターたちが揃っている。

キャラクターはデュエルで経験値を稼ぐことでレベルアップし、新たなスキルやカードを解放できる。どのキャラクターを優先して育てるかがデッキ強化の計画に直結するため、「このキャラのスキルが欲しいから集中的に育てる」という楽しさがある。

なぜデュエルリンクスは長年愛され続けているのか

「遊戯王」という圧倒的なIPの力

デュエルリンクスが長年プレイヤーを確保し続けている最大の理由は、「遊戯王」というブランドの強さにある。

原作連載から約30年、OCGの発売から四半世紀以上が経っても、遊戯王は世界中で愛されている。子供のころに熱中した人間が大人になってもゲームを続けており、新しい世代がアニメや原作を通じて入ってくる。IPとしての新陳代謝が絶えない。

デュエルリンクスはその「遊戯王が好きだった」という感情の入り口として機能している。「遊戯王のゲームがある」「無料で遊べる」「昔好きだったキャラが出てくる」——このトリガーの連打が、長年プレイヤーを引きつける磁力になっている。ゲームとしての質がなければ続かないが、入口としての間口の広さはブランドによって保たれている。

スピードデュエルというフォーマットの絶妙なバランス

OCGの公式フォーマットは年々複雑化している。何十種類もの召喚方法(儀式・融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラム・リンク)があり、カード効果のテキストが数行にわたるのも珍しくない。高額なカードが必要で、最新のカードを常に追わないとメタから外れる。

デュエルリンクスのスピードデュエルはそこを意図的に絞っている。ルールはシンプルで覚えやすく、デッキは20〜30枚でまとまっていて引く確率が計算しやすく、スキルによって個性が出る。1試合のテンポが速く、サクサク遊べる。

これは「劣化版OCG」ではなく「デュエルリンクス独自のゲーム」として完結している。WCSのデュエルリンクス部門は毎年開催されており、このフォーマットで本気を出しているプレイヤーが世界中にいる。競技としての深度は確かに存在する。

継続的なアップデートとシリーズ展開

2016年のリリースから現在に至るまで、定期的なカード追加とイベント更新が続いている。

新しいアニメシリーズが始まれば対応したワールドが追加される。新カードが実装されればメタが更新されて新しい強デッキが生まれる。「SEVENS」「GO RUSH!!」といった比較的新しいシリーズへの対応も進んでおり、最新のアニメ勢も取り込んでいる。

世界選手権2025(WCS2025)でもデュエルリンクス部門(スピードデュエル)は開催される。このレベルの競技イベントが続いているということは、コナミがこのフォーマットに本気で投資し続けているという証明だ。それがプレイヤーの安心感にもつながっている。

声優・音楽・ビジュアルが作る「没入感」

デュエルリンクスのゲーム体験を底上げしているのが、キャラクターのボイスと演出クオリティだ。

遊戯(風間俊介・石坂浩二)、海馬(津田健次郎)、城之内(今井由香)——主要キャラクターたちはアニメ版の声優陣が担当しており、デュエル中に台詞が流れる。「これが闇のゲームだ!」「ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン、攻撃!」と実際のボイスで盛り上がる体験は、文字で読んでも伝わりにくいが実際にやると「ああ、遊戯王だな」という感覚が全身に来る。

エースモンスターの召喚時には3Dアニメーションが流れる。ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン、ブラック・マジシャン、VJAMのエクストリームハイドを見たときのテンションの上がり方は、このゲームでしか味わえない。

各ワールドのBGMもアニメの雰囲気を引き継いでいる。デュエルモンスターズ世界のBGM、GX世界のあのテーマ曲、5D’s のエレクトロ系のサウンド——耳に馴染んだ音楽がゲームの世界に引き込む力は意外と大きい。

コミュニティとメタゲームの活発さ

デュエルリンクスは長寿タイトルだけあって、攻略コミュニティが充実している。

「Duel Links Meta」のような海外の専門サイトでは最強デッキのティアリストが定期的に更新され、プレイヤーがデッキレシピを共有し合っている。日本語でも神ゲー攻略やAppMediaなど複数の攻略サイトが活発に情報を更新している。

「今期の最強デッキは何か」「次のカード追加でメタがどう変わるか」——こういった議論がコミュニティで行われており、競技シーンとしての熱量が維持されている。カードゲームとして継続するために必要な「考察と議論の面白さ」が生きているゲームだと言える。

遊ぶ前に知っておきたい注意点

Yu-Gi-Oh! Duel Links スクリーンショット3

ガチャ課金の構造を理解しておくこと

デュエルリンクスは基本無料だが、ガチャ課金型のゲームだ。強いデッキを早く揃えたいなら課金が有効な手段になる。

BOX方式なので「完全に引けない」という最悪ケースは回避されているが、強いカードを3枚揃えるには同じBOXをリセットして複数回引く必要がある。ジェムが相当必要になるケースもある。

無課金でも継続すれば強いデッキは作れる。ただし「今すぐ最強デッキを組みたい」という急ぎのプレイスタイルは無課金では難しい。「時間をかけてコツコツ集める」「ストラクチャーデッキを軸に補完する」という進め方が無課金・微課金プレイヤーのリアルな戦略になる。

メタゲームのアップデートへの追従が必要

カードゲームの宿命として、強いデッキは時間とともに変わる。新カードが追加されるたびにメタが更新され、「かつての最強デッキ」が環境から消えることもある。

本気で競技をするならメタを追い続ける必要がある。これはデュエルリンクスに限らずカードゲーム全般に言えることだが、更新頻度が高いため「ついていくためのコスト」は小さくない。

逆に言えば、こまめなアップデートがゲームを新鮮に保ち続けているとも言える。使い飽きたデッキが環境から退場したとき、新しいデッキを模索する楽しみが生まれる。どちらに感じるかはプレイスタイルによる。

イベントの消化には時間が必要

定期的に開催されるイベントは期間限定であり、限定カードやキャラクターの入手にはそれなりの時間投資が必要だ。

「全イベントを完全クリアする」を目標にすると、かなりのプレイ時間が求められる。特定のイベントだけ追う、好きなシリーズのキャラクター関連イベントを優先するなど、メリハリをつけた付き合い方をするのが長続きのコツだ。

スタミナ制はないので「ゲームに強制的に縛られる」ことはない。これはモバイルゲームとしては良心的な設計だ。遊びたいときに遊び、離れたいときに離れられる。復帰しやすい構造も、長年プレイヤーが一定数残り続ける理由のひとつだ。

OCGとのルール差・マスターデュエルとの違いを知っておく

「遊戯王OCGをリアルでやっている」という人がデュエルリンクスを始めると、ルールの違いに戸惑うことがある。モンスターゾーンは3つ、エクストラデッキの扱いも異なり、ペンデュラムゾーンもリンク召喚もない。「別のゲームをゼロから覚える」という気持ちで入った方がスムーズだ。

同じ遊戯王の公式デジタルゲームとして「遊戯王マスターデュエル(Yu-Gi-Oh! Master Duel)」もSteamで無料配信されている。こちらはOCGのルールをほぼそのまま再現したフォーマット。「現代の遊戯王OCGをしっかりやりたい、複雑なコンボデッキが好き」ならマスターデュエル、「昔の遊戯王が好き、キャラクター重視、スピーディーな対戦が好き」ならデュエルリンクス、という選び方が一つの目安になる。

初心者へのアドバイス——何から始めればいい?

最初はDMワールドをじっくり遊ぼう

ゲームを始めたら、まずデュエルワールド(DM)でスタンダードデュエリストとのデュエルを繰り返すことから始めるのが基本だ。

ここでキャラクターの経験値を稼ぎ、レベルアップ報酬でカードを集めながら、基本的なゲームの仕組みを覚えていく。スタンダードデュエリストのデッキは基本的に強くないので、自分のペースでルールを把握しながら進められる。

最初の目標は「遊戯か海馬、どちらかのキャラクターをある程度のレベルまで育てること」だ。レベルアップ報酬で強いカードが手に入ると、デッキが一気に動きやすくなる。

スタートダッシュのジェムを賢く使う

ゲーム開始直後には多量のジェムが配布される。このジェムの使い方が序盤の体験を大きく左右する。

焦って分散して使わず、まず「使いたいデッキのテーマ」を一つ決めて、そのテーマに必要なカードが入っているBOXに集中的に使う方が効果的だ。広く浅くいろんなカードを集めても、デッキとしてまとまらないという状況になりやすい。

「何が欲しいかわからない」という場合はストラクチャーデッキを一つ購入するのも良い選択肢だ。まとまったデッキがそのまま手に入り、何が強いかを体で覚えてからBOXの方向性を決められる。

スキルを活かすキャラクターを早めに決める

デッキ構築の核心はスキル選択にある。どのキャラクターのどのスキルを使うかを早めに決めると、デッキ構築の方向性が定まる。

初心者には扱いやすいスキルを持つキャラクターを選ぶのがおすすめだ。使いたいキャラクターを決めて、そのスキルの解放を優先的に目指すことで、モチベーションを保ちながら進められる。

「好きなキャラクターで好きなデッキを使う」という動機でプレイするのが、このゲームを長続きさせる上で一番自然なアプローチだと思う。強さより愛着を優先しても、このゲームでは十分楽しめる。

攻略情報は積極的に参考にする

デュエルリンクスは情報量が多く、自力で全てを把握するのは非効率だ。「現在どんなデッキが強いか」「キャラクターのスキルはどれが使いやすいか」「効率的なジェムの集め方」といった情報は、コミュニティが継続的に更新しているので積極的に参考にしたい。

ただし攻略情報は「なぜこのカードが強いのか」「なぜこのスキルがこのデッキと相性がいいのか」を理解する補助資料としても使うと、自分でデッキを考える楽しさにつながる。

対人戦に出る前にPvEで基礎を固める

最初はデュエルロードや対NPCのデュエルでルールと基本的なカードの動きを掴んでから、ランクデュエルに進む方が精神的に健全だ。スピードデュエルはOCGより単純な構造なので、数十回対NPCで遊べば基本的な流れは自然と身についてくる。

イベントは「できるものをやる」ぐらいの気持ちで

定期イベントは限定カードや限定キャラクターが入手できる魅力的なコンテンツだが、全て完全クリアしようとすると消耗する。

「この期間のイベントは好きなキャラが出るから全力でやる」「次のイベントはとりあえずログインボーナスだけもらう」という取捨選択をすることで、ゲームとの関わり方を長続きさせられる。完璧主義で全部クリアしようとすると、どこかで燃え尽きやすい。

遊戯王デュエルリンクスは、気軽に始められて深くハマれる設計になっている。最初は「昔好きだったキャラで遊ぶ」という入り口から始まっても、気づいたらデッキ構築の沼に引き込まれているはずだ。

まとめ——あなたにとっての「デュエルリンクス」はどこにある?

「遊戯王 デュエルリンクス」は、一言で評すると「遊戯王という世界への入り口が複数ある、息の長い無料カードゲーム」だ。

昔アニメにハマっていた人間にとっては、キャラクターのボイスとカードビジュアルが記憶を呼び起こす体験になる。カードゲームに興味があるが複雑すぎて踏み出せなかった人には、スピードデュエルという簡略化されたフォーマットが良い入口になる。本気の対戦がしたい人には、世界選手権にまでつながる競技シーンが待っている。

2017年のSteam配信から現在まで、4万件を超えるSteamレビューに支えられながらコンテンツが更新され続けているゲームだ。「無料で始めてみて、合わなければやめる」が最もコストのかからない試し方だが、合った場合はかなり長く付き合うことになるゲームでもある。

「懐かしい」でも「新しい」でも、このゲームへの入り口はどこかにある。デッキを組んで、キャラクターを動かして、デュエルスタンバイと叫ぶ瞬間を体験してみてほしい。

Yu-Gi-Oh! Duel Links

KONAMI
リリース日 2017年11月16日
サービス中
同時接続 (Steam)
1,732
2026/04/16 アジア圏ゴールデンタイム計測
レビュー
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非常に好評
44,627件のレビュー
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価格基本無料
開発KONAMI
日本語非対応
対応OSWindows
プレイ形式シングル / マルチ
世界観・テーマ ホラー
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