【4000万人突破】Marvel Rivals(マーベル・ライバルズ)徹底レビュー|基本無料のヒーローシューターはOW2を超えたのか

ここ数年、ヒーローシューターというジャンルは完全にオーバーウォッチの独壇場だった。

ところが2024年12月、突然現れた「Marvel Rivals(マーベル・ライバルズ)」がその勢力図を一気にひっくり返した。リリースからたった72時間でプレイヤー数1,000万人突破。1ヶ月で4,000万人。Steam同時接続は64万人超え。「何が起きてるんだ?」と思った人も多いはず。

正直、最初は「マーベルのIPで釣ってるだけでしょ」と思っていた。NetEaseだし、中国産ゲームだし、どうせ粗いんだろうなと。でも実際にプレイしてみたら――ちゃんと面白かった。というか、めちゃくちゃ面白かった。

スパイダーマンでビルの間を飛び回りながら敵を翻弄する爽快感。ハルクで敵陣に突っ込んでぶちかます破壊力。ドクター・ストレンジのポータルで味方をワープさせる戦略性。「マーベルのヒーローを自分で操作する」というシンプルな夢を、ここまで高い完成度で実現してきたことに素直に驚いた。

ただし、手放しで褒められるかと言うと――そうでもない。マッチメイキングの問題、バランス調整の荒さ、ロールキューなしが生む「全員DPS問題」。光もあれば影もある。

この記事では、Marvel Rivalsのどこがすごくて、どこがダメなのか、プレイヤーのリアルな声も交えて徹底的に書いていく。基本無料だから気になってる人は多いと思う。その判断材料になれば嬉しい。

公式トレーラー

目次

Marvel Rivalsってどんなゲーム? ― 基本情報をサクッと

項目 内容
タイトル Marvel Rivals(マーベル・ライバルズ)
開発 NetEase Games × Marvel Games
リリース日 2024年12月6日
料金 基本無料(課金はスキンのみ)
ジャンル ヒーローシューター(TPS / 6v6チーム対戦)
プラットフォーム PC(Steam / Epic Games Store)、PS5、Xbox Series X|S
クロスプレイ 対応(カジュアルモード)※ランクはプラットフォーム別
必要スペック 推奨: GTX 1060以上、RAM 16GB、SSD推奨
プレイヤー数 累計4,000万人以上(2025年2月時点)

全ヒーローが完全無料で使える。これ、地味にすごいポイント。OW2はヒーローのアンロックに条件があったけど、Marvel Rivalsはインストールした瞬間から48体全員使える。課金要素はスキンだけで、Pay to Win要素はゼロ。バトルパスも1シーズン約750円とかなり良心的な価格設定になっている。

「基本無料」を謳いながら実質課金必須のゲームが多い中、Marvel Rivalsの「本当に無料で全部遊べます」感は、かなり好印象。

なぜTPSなのか? ― 「スパイダーマンの一人称を想像してみてください」

ヒーローシューターと聞くとFPS(一人称視点)を想像する人が多いと思う。オーバーウォッチもVALORANTもFPSだし。

でもMarvel RivalsはTPS(三人称視点)を採用している。開発チームがファミ通のインタビューで語った理由がすごく腑に落ちるんだけど――

「スパイダーマンの一人称視点を想像してみてください。ウェブスイングしながらの一人称視点は……ちょっと酔いますよね(笑)」

― NetEase開発チーム / ファミ通インタビューより

確かに。壁を這ったり空を飛んだりするヒーローがゴロゴロいるマーベルの世界で、一人称視点は無理がある。TPSだからこそ、スパイダーマンがビルの間を縫うように飛び回る姿を自分の目で見られるし、アイアンマンが空から急降下する瞬間のカッコよさを堪能できる。

TPSのおかげで「ヒーローを動かしている」実感がFPS系ゲームより圧倒的に強い。エイム(照準合わせ)の精度よりも、立ち回りやクールダウン管理が勝敗を分けるから、FPSが苦手な人でも入りやすいのも大きな利点だと思う。

48体のマーベルヒーロー ― 全員無料で即プレイ可能

Marvel Rivals ヒーローバトルシーン

2026年3月(シーズン7)時点で、プレイアブルキャラクターは48体。しかもシーズン3以降は毎月1体ペースで新ヒーローが追加されている。

キャラクターは3つのロールに分かれている。

Vanguard(ヴァンガード / タンク)

前線を張って味方を守る壁役。ハルクキャプテン・アメリカマグニートーなどが該当。HPが高く、敵のヘイトを集めながらチームの生存を支える。

ハルクの場合は単純に殴って暴れるだけじゃなくて、ジャンプで距離を詰めたり地面をぶん殴って範囲攻撃したり、「ヒーローをゲームに落とし込む」工夫がちゃんとある。

Duelist(デュエリスト / DPS)

ダメージ担当。スパイダーマンアイアンマンウルヴァリンスカーレット・ウィッチブラックパンサーなど人気キャラが多く揃う。

スパイダーマンは壁を這ったりウェブスイングで高速移動したり、本当にスパイダーマンらしい動きができる。アイアンマンは飛行しながらリパルサー・ビームを撃てるし、ウルヴァリンは近接でゴリゴリ切り刻む。キャラごとに操作感がまるで違うのが、このゲームの中毒性の源。

Strategist(ストラテジスト / サポート・ヒーラー)

チームの回復や支援を担う。ルナ・スノーマンティスロケット・ラクーン(グルートとセット)、ドクター・ストレンジ(S7からの調整後)など。

シーズン7で追加されたWhite Fox(ホワイト・フォックス)は韓国のスーパースパイで、九尾の狐の力を使ったストラテジスト。狐に変身するアルティメットが使えたりと、新キャラのたびに「そう来たか」と思わせるデザインが続いている。

そして特筆すべきは、シーズン6で追加されたデッドプール。こいつだけは史上初の「マルチロールヒーロー」で、リスポーン時に3ロール(ヴァンガード・デュエリスト・ストラテジスト)を自由に切り替えられる。デッドプールらしいメタなぶっ壊しっぷりで、原作ファンは大歓喜だったと思う。

チームアップシステム ― これがMarvel Rivalsの真骨頂

Marvel Rivals デッドプール ゲームプレイ

正直、このゲーム最大の「OW2との差別化ポイント」がここだと思っている。

チームアップは、特定のヒーローを同じチームに入れると発動する特別な連携技。シーズン7時点で22種類が実装されている。

たとえば――

代表的なチームアップ例

  • ウルヴァリン × ハルク ― 原作でおなじみ「ファストボール・スペシャル」。ハルクがウルヴァリンをぶん投げて敵に突撃させる
  • ロケット × グルート ― グルートの肩に乗って戦う。まんまガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
  • アイアンマン × ハルク ― ハルクのガンマ線でアイアンマンのスーツが強化される
  • スパイダーマン × ヴェノム ― 宿敵同士だけどチームアップで特殊シナジーが発動

これらの連携は、コミック・映画・アニメの原作関係性がベースになっている。だからマーベルファンであればあるほど「おお、そこを拾ってきたか!」とニヤリとできる。単なるゲームシステムじゃなくて、マーベルの世界観そのものがゲームプレイに組み込まれているのが熱い。

ただし、チームアップを意識するあまり「このヒーローを入れなきゃ」というプレッシャーが生まれる面もある。野良マッチでチームアップを前提にピックするのはなかなか難しくて、フルパ(フルパーティ)向けの要素になりがちなのが正直なところ。

マップの壁が壊れる ― 環境破壊がもたらす戦術の幅

OW2との大きな違いがもうひとつある。マップの構造物が破壊できる。

壁をぶち壊して新しい射線を作る。建物を倒壊させて敵の移動ルートを塞ぐ。床を崩して下のフロアに落とす。ハルクが暴れれば本当にマップの形が変わるし、ソーのハンマーで柱をへし折れば屋根が落ちてくる。

「マーベルのヒーローが暴れたら、そりゃ街も壊れるよね」という当たり前のことを、ちゃんとゲームに反映している。映画のバトルシーンみたいなダイナミックさがプレイ中に発生するのは、他のヒーローシューターでは味わえない体験。

もちろん環境破壊は見た目だけじゃなくて戦術面にもガッツリ影響する。遮蔽物を壊されたら次の遮蔽物を探さなきゃいけないし、わざと壊して敵の守りを崩すこともできる。毎回同じルートで攻めるだけじゃ通用しないから、試合ごとに違う展開が生まれやすい。

ゲームモード ― カジュアルからガチ勢まで

Quick Match(クイックマッチ)

カジュアルモード。ランクに影響しないので気軽に遊べる。以下の3つのルールが用意されている。

  • Domination(ドミネーション) ― マップ中央のポイントを奪い合い、100%まで占拠したチームが勝利
  • Convoy(コンボイ) ― 攻撃側がペイロード(荷物)をゴールまで運ぶ。防御側はそれを阻止
  • Convergence(コンバージェンス) ― ポイント占拠から始まり、攻防入れ替え。Convoyの亜種

Competitive(コンペティティブ / ランクマッチ)

プロフィールレベル15から解放。シーズン7からは配置マッチ(プレイスメント)が個人パフォーマンス重視に変更され、味方運に左右されにくくなった(とはいえ後述するマッチメイキング問題は残っている)。

ランクは以下の通り: ブロンズ → シルバー → ゴールド → プラチナ → ダイヤモンド → グランドマスター → セレスティアル → エタニティ → ワン・アバブ・オール(最上位)

シーズン7からはBANが3枠に拡大。各チーム3体ずつヒーローを使用禁止にできるので、戦略の幅がぐっと広がった。

Arcade(アーケード)

Doom Match(フリーフォーオール・デスマッチ)、Conquest(大規模戦)など、カジュアルに楽しめるモード。新キャラの練習にもってこい。

4,000万人突破のモンスタータイトル ― 数字で見るMarvel Rivalsの破壊力

ここで一度、この作品がどれだけ「異次元のスタート」を切ったのか、数字で振り返ってみたい。

Marvel Rivals 実績まとめ

  • リリース72時間で 1,000万人 突破
  • 2週間で 2,000万人
  • 1ヶ月で 4,000万人(ヒーローシューター史上最速)
  • Steam同時接続ピーク: 644,269人(2025年1月11日)
  • 初月収益: 推定 約1.36億ドル(約200億円)
  • Steam評価: やや好評(81%好評 / 37.6万レビュー)

これ、正直バケモノみたいな数字。リリース1ヶ月で4,000万人というのは、あのフォートナイトの初期成長に匹敵するレベル。基本無料のTPSとしては前例がないほどの爆発力だった。

ただし2026年3月現在、Steam同時接続は約11万人前後。ピーク時の644,269人から見ると約82%減。これだけ聞くと「やばくない?」と思うかもしれないけど、基本無料ゲームのローンチ直後は「話題だから触ってみた」層が大量にいるので、この減少自体はごく自然なこと。11万人でもヒーローシューターとしては十分すぎる規模で、OW2の約3倍の同時接続がある。

シーズン更新がとにかく速い ― 飽きさせない運営力

Marvel Rivalsの運営で感心するのは、コンテンツ追加のスピード

シーズン履歴

  • S0(2024年12月) ― ローンチ。33体のヒーロー
  • S1 ― ファンタスティック・フォー参戦
  • S2(2025年4月) ― 「地獄の晩餐会」。エマ・フロスト、ウルトロン追加
  • S3以降 ― 毎月1体ペースで新ヒーロー追加に加速
  • S6 ― エルサ・ブラッドストーン、デッドプール(初のマルチロールヒーロー)
  • S7(2026年3月20日) ― 「狩りの始まり」。ブラックキャット、White Fox追加。BAN枠3に拡大

約1年3ヶ月で33体→48体。ほぼ毎月新キャラが来るので、メタ(環境)が常に動いている。「同じ構成ばっかりで飽きた」ということが起きにくい。シーズンごとに新マップやイベントも追加されるし、無料で手に入るスキンも毎回用意されている。

シーズンパスは購入しても期限切れにならない(他のシーズンでも報酬取得可能)という良心設計。「今シーズン忙しいから報酬取れない……」みたいなストレスがないのは地味にありがたい。

OW2プレイヤーが流れた理由 ― Marvel Rivalsの「気持ちよさ」

Marvel Rivals TPS戦闘シーン

ここからは少し踏み込んだ話を。

オーバーウォッチ2からMarvel Rivalsに流れたプレイヤーは相当多い。その理由を自分なりに分析すると、こういうことだと思う。

1. アルティメットの回転が速い

OW2ではアルティメット(必殺技)を溜めるのに時間がかかるから、使いどころを慎重に考える必要がある。一方、Marvel Rivalsはアルティメットの回転がかなり速い。バンバン必殺技が飛び交うカオスな展開になりやすくて、「マーベル映画のクライマックスが毎試合起きる」感覚がある。

これを「大味」と感じるか「爽快」と感じるかは人それぞれだけど、カジュアル寄りのプレイヤーには圧倒的に後者だと思う。

2. ロールキューがない自由さ

OW2は「タンク1・DPS2・サポート2」という構成が固定。Marvel Rivalsにはロールキューがなくて、好きなキャラを好きなだけ選べる。DPS5人とヒーラー1人みたいな頭のおかしい構成も可能。

これはメリットでもありデメリットでもある(後で詳しく書く)。ただ、「自分の好きなキャラを絶対に使える」安心感はプレイヤーにとって大きい。

3. 基本無料で全キャラ解放

OW2が有料化した時期があったこともあり、「完全無料で全キャラ使える」というMarvel Rivalsのポリシーは多くのプレイヤーの心を掴んだ。

同じヒーローシューターが好きなら、このあたりの記事も参考になるかもしれない。

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プレイヤーの声 ― ポジティブ編

まずはMarvel Rivalsを楽しんでいるプレイヤーの声を紹介したい。

マーベルライバルズめっちゃ楽しいんだも。妙にカジュアルでやめ時がないんだよね〜

— @yu_rei_yasiki (2024年12月)
引用元:Twitter

「やめ時がない」というのは本当にそう。1試合10〜15分で終わるテンポの良さと、「もう1戦だけ……」と思わせる中毒性がある。

I hit Grandmaster on Marvel Rivals today. It’s been super fun diving into the hero shooter genre! I’ve spent countless hours the past couple weeks watching guides and playing off-stream.

— @CouRageJD (2024年12月)
引用元:Twitter

人気ストリーマーのCouRageもグランドマスターに到達。ガイド動画を見まくって配信外でもやり込んでいたとのことで、プロゲーマーやストリーマーからの評価も高い。

hello toast, i love marvel rivals and i am addicted and i play dps. please put me in coach.

— @capturesca (2025年1月)
引用元:Twitter

「中毒になった」「DPSやってる」――このゲームにハマった人のテンプレみたいなポスト(笑)。でも気持ちはすごく分かる。

マーベルキャラへの愛と理解を感じられる演出が多い。単なるヒーローシューターの枠を超えた「ファンゲーム」としての価値がある。

― Steamレビューより

OW2が私を引き戻せなかったところに、Marvel Rivalsが引き戻してくれた。

― Laughing Place レビューより

総じて、「マーベルが好きな人」と「カジュアルにシューターを楽しみたい人」からの評価が特に高い。逆にガチガチの競技シューター勢からは賛否が分かれる傾向がある。

プレイヤーの声 ― ネガティブ編(ここ大事)

良いところばかり書いても仕方ない。このゲームの「闇」の部分もちゃんと書く。

マッチメイキング問題 ― 最大の不満

I love Marvel Rivals but their matchmaking is absolute dog shit. I can go from one game of dropping 40 kills to the next getting absolutely swamped and my team has less than 10 kills while the other team is 18+ each.

— @1xTitan (2024年12月)
引用元:Twitter

「マッチメイキングがクソ」。これはプレイヤーコミュニティで最も多い不満。1試合目で40キルの無双プレイをしたと思ったら、次の試合ではチーム全体で10キルしか取れずにボコボコにされる。「コインフリップ」と揶揄されるほど、試合の質がバラバラ。

After playing ranked a while, I think hitting GM in Marvel Rivals is the same as hitting low diamond in OW. There’s a massive skill discrepancy in GM players, and it’s clear a LOT of people don’t belong there.

— @Mendo (2024年12月)
引用元:Twitter

プロプレイヤーのMendoも「Marvel Rivalsのグランドマスターは、OW2のダイヤ下位レベル」とバッサリ。やり込めば誰でもランクが上がってしまう仕組みが、ランクの実力差を生んでいるという指摘。

さらに深刻なのがEOMM(Engagement Optimized Matchmaking)疑惑。簡単に言うと、「プレイヤーが長くゲームをプレイし続けるように、勝ち負けを意図的に操作するマッチメイキング」のこと。勝ちすぎたら意図的に弱いチームに入れられ、負けすぎたら強いチームに入れられる――という疑惑がプレイヤー間で広がった。

NetEaseは公式にEOMMの使用を否定しているけど、コミュニティは半信半疑の状態が続いている。

ロールキューなし = 全員DPS問題

「ヒーラーとタンクを誰も使わず大負けした」との報告が続出。どこかでよく見た”ほぼ全員DPSマッチ”多発模様。

― AUTOMATON 報道より

ロールキューがないMarvel Rivalsでは、6人全員がDPS(デュエリスト)を選ぶことが可能。そして実際にそれが頻発している。ヒーラーなし、タンクなしの構成で突っ込んでいって瞬殺される光景は日常茶飯事。

自由にキャラを選べるメリットの裏返しではあるけど、チームゲームとしてはかなりストレスフル。「自分だけストラテジスト(ヒーラー)を4試合連続でやらされた」みたいな愚痴もよく見る。

Steam日本語レビューは「賛否両論」

Steam全体では81%好評だけど、日本語レビューに限ると54%好評(賛否両論)。この差はかなり大きい。日本のプレイヤーは海外サーバーに繋がることが多く、ラグの影響を受けやすいのが一因と考えられる。

その他の不満点

  • 回線切断ペナルティ ― サーバー側の問題で切断されても、再接続の猶予時間が短くてランクポイントを失う
  • キャラバランス ― ダイブ構成(高機動キャラで一気に襲いかかる戦法)が強すぎるメタが続いた時期があった
  • スマーフ問題 ― 上位プレイヤーがサブ垢で初心者帯を荒らす問題。基本無料ゲームの宿命ではあるけど

OW2との比較 ― 結局どっちがいいの?

これは本当によく聞かれる質問なので、正直に書く。

項目 Marvel Rivals Overwatch 2
視点 TPS(三人称) FPS(一人称)
チーム構成 6v6(ロールキューなし) 5v5(ロールキュー固定)
料金 基本無料(全キャラ解放) 基本無料(一部条件あり)
キャラ数 48体(月1追加) 40体前後
環境破壊 あり なし
チームアップ あり(22種) なし
アルティメット 回転速い(カオス寄り) 回転遅い(戦略寄り)
同時接続 約11万人 約3〜4万人
競技シーン 発展中 成熟

結論から言うと、「カジュアルに楽しむならMarvel Rivals、ガチの競技シューターを求めるならOW2」という棲み分けが妥当だと思う。

Marvel Rivalsの爽快感とマーベルIPの魅力は圧倒的だけど、競技性という点ではOW2のほうがまだ洗練されている。ただ、Marvel Rivalsもシーズンを重ねるごとにバランス調整やランクシステムの改善を続けているから、この差は徐々に縮まっていくかもしれない。

バトルロイヤル系から流れてくるプレイヤーなら、このあたりの記事も参考になると思う。

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課金は良心的? ― マネタイズ設計を検証する

基本無料ゲームにとって課金設計は命綱。Marvel Rivalsの場合はどうか。

バトルパス: 約750円/シーズン

1シーズンの価格は約5ドル(約750円)。他のゲームと比べるとかなり安い(OW2のプレミアムパスは約1,000円、VALORANTのバトルパスも約1,000円)。

しかも購入したバトルパスに期限がない。シーズンが終わっても後から報酬を取得できる。「忙しくてレベル上げきれなかった……」というストレスがないのは素直に評価したい。

スキンバンドル: 2,400〜3,600円

スキン(見た目変更アイテム)のバンドル価格は16〜24ドル(約2,400〜3,600円)。正直、スキン1セットに3,000円超は安くはない。ただ、スキンのクオリティは高い。アイアンマンのアーマーバリエーションとか、スパイダーマンの別スーツとか、マーベルファンなら欲しくなるものが多い。

Pay to Winなし

一番大事なのはここ。課金で強くなる要素はゼロ。全ヒーロー無料、課金はスキンとバトルパスのみ。これは素直に褒められる。

ただし、NetEaseの他のタイトル(荒野行動など)には「後から課金要素がエスカレートした」前例がある。Marvel Rivalsがこのスタンスをいつまで維持できるかは、正直まだ分からない。

初心者へのアドバイス ― 始めるならこのヒーローから

ここからは、これからMarvel Rivalsを始めようと思っている人に向けたアドバイス。

初心者におすすめのヒーロー

入門向きヒーロー

  • ルナ・スノー(Strategist) ― 回復と攻撃のバランスが良く、操作がシンプル。ヒーラー入門に最適
  • パニッシャー(Duelist) ― 銃を撃つだけのシンプルな操作。FPS経験者は最も入りやすい
  • キャプテン・アメリカ(Vanguard) ― 耐久力が高く、盾でダメージを防げる。死ににくいので初心者でも活躍しやすい
  • ソー(Vanguard) ― 近距離でも遠距離でも戦えるバランス型タンク。ムジョルニアの投擲が気持ちいい
  • マンティス(Strategist) ― 回復量が多く、チームへの貢献度が分かりやすい

逆にスパイダーマンやムーンナイトは上級者向け。空中戦やウォールクロール(壁歩き)の操作が独特で、慣れないうちは本当に何もできずに溶ける。「スパイダーマンが好きだから」という理由でいきなり使うと心が折れる可能性大(体験談)。

チームの役割を意識する

マッチングが始まったら、まずチーム構成を確認。理想は最低でもVanguard1人+Strategist1人。全員デュエリストは論外(前述の通り大負けする)。

誰もヒーラーをやらないなら、自分がやる覚悟も必要。それが嫌なら――まあ、こればっかりは野良の宿命ですね。

チームアップを意識する

味方が使っているヒーローとチームアップが発動する組み合わせを狙えると、チーム全体の戦力が底上げされる。全組み合わせを覚える必要はないけど、自分がよく使うヒーローのチームアップ相手は把握しておくと試合展開がグッと変わる。

競技シーンは育つのか? ― eスポーツの展望

ヒーローシューターにとって競技シーンの盛り上がりは長期的な寿命を左右する。

Marvel Rivalsの競技シーンはまだ発展途上だけど、動きはある。VTuberカップのような配信者イベントから、公式トーナメントまで、着実にシーンが形成されつつある。

What an insane day for Marvel Rivals !! Got top 500 before the tournament and won the first Vtuber Cup hosted by @CDawgVA and @ironmouse !! I really appreciate the organizers for being amazing despite all the setbacks, the event itself went so smoothly today

— @dokibird (2025年)
引用元:Twitter

VTuberのdokibirdがVTuber Cupで優勝した報告。こういう配信者主催のイベントがeスポーツの入口になるのは今の時代らしい流れ。

ただ、OWL(オーバーウォッチリーグ)のような大規模公式リーグはまだ存在しない。NetEaseがどこまで競技シーンに投資するかで、ゲームの長期的なポジションが変わってくると思う。

マーベルファンとゲーマーの架け橋 ― ファンコミュニティの温かさ

個人的にこのゲームで好きなところがもうひとつある。

ゲーマーさんへ:マーベルファンから新しくゲームを始めた方が大勢います。セオリー通りの動きが出来なくても怒らず、優しく接しましょう。キャラの背景やマーベルの世界を教えてくれる大切な先輩です。

— @MarvelRivalsJP (2024年12月)
引用元:Twitter

この投稿が象徴しているように、Marvel Rivalsには「ゲーマー」と「マーベルファン」の2つの入口がある。

FPSやTPSをバリバリやってきたゲーマーと、映画やコミックでマーベルが好きだからゲームを始めたファン。この2つのコミュニティが混在しているのがMarvel Rivalsの面白いところ。

もちろん摩擦もある。「なんでヒーラーやらないの?」「タンクが前に出てよ」みたいないつものオンラインゲームあるあるは発生する。でも、マーベルファンがキャラの原作設定を語ってくれたり、逆にゲーマーが立ち回りを教えてくれたり、良い交流が生まれている場面も多い。

NetEaseへの信頼と不安 ― 中国産ゲームの宿命

ここは正直に書かせてもらう。

NetEase Gamesは中国の大手ゲーム企業。『荒野行動』『Identity V(第五人格)』などを運営していて、日本でも知名度はある。ただ、過去にはコンテンツクリエイター向けの契約に「非中傷条項(ネガティブレビュー禁止)」を盛り込んで炎上したこともある(その後謝罪・修正済み)。

開発チームにはCall of DutyやBattlefieldの元開発者が含まれていて、技術力は確か。実際、ゲームのクオリティは申し分ない。問題は「今後の課金設計がどう変わるか」。

NetEaseの他タイトルでは、リリース時は良心的だった課金が後からエスカレートしたケースがある。Marvel Rivalsが現在の「スキンのみ課金」を維持し続けるかは、長期的に注視する必要がある。

もっとも、Marvel Gamesとの共同開発である以上、マーベル(ディズニー)側のブランドイメージもあるから、あまり露骨なことはしにくいんじゃないか……とは思う。この辺は楽観とも悲観ともつかない、微妙な温度感。

PC版の推奨スペックと最適化

PC版の動作環境についても触れておく。

項目 最低 推奨
OS Windows 10 64-bit Windows 10/11 64-bit
CPU Intel Core i5-6600 / AMD Ryzen 5 1600X Intel Core i7-10700 / AMD Ryzen 7 5800X
GPU GTX 1060 / RX 580 RTX 2060 / RX 5700 XT
RAM 16GB 16GB
ストレージ SSD 70GB SSD 70GB

2024年リリースのゲームとしては比較的軽い部類。GTX 1060で動くというのはありがたい。最適化もそこそこ良好で、中設定なら古めのPCでも安定して60fps出るという報告が多い。

シーズン7ではPC向けにパフォーマンスブーストが実装されたとのことで、開発側のPC最適化に対する姿勢は好印象。

こんな人におすすめ / こんな人には合わない

おすすめな人

  • マーベル映画やコミックが好き
  • OW2の代わりを探している
  • カジュアルにシューターを楽しみたい
  • TPSが好き(FPSより酔いにくい)
  • 友達と一緒にワイワイ遊びたい
  • 基本無料で課金圧のないゲームを探している
合わない可能性がある人

  • ガチガチの競技FPSを求めている(VALORANTやCS2向き)
  • ロールキューがないと耐えられない(全員DPS問題に直面する)
  • ソロプレイ中心で味方のピック次第でイライラする人
  • マーベルに全く興味がない(キャラの魅力がゲームの核なので)
  • 安定したマッチメイキングを最重視する人

総合評価 ― 「粗削りだけど、熱量がすごい」

最後に、筆者の率直な感想をまとめる。

Marvel Rivalsは、ヒーローシューターというジャンルに本気で殴り込んできた、勢いのある作品。マーベルIPの力だけに頼らず、チームアップや環境破壊といった独自要素でしっかり差別化している。

マッチメイキングやバランス調整にはまだまだ課題があるけど、月1体の新キャラ追加、毎シーズンのアップデート、プレイヤーの声を反映した改善と、運営の本気度は伝わってくる。リリースから1年以上経っても11万人以上が同時接続しているのは、その証拠だと思う。

何より「基本無料で全キャラ使えて、スパイダーマンやアイアンマンを自分で動かせる」という体験のインパクトがデカい。マーベルが好きなら一度は触ってみるべきだし、ヒーローシューターが好きならチームアップシステムの面白さは体験する価値がある。

粗削りなところも含めて、「今まさに成長している最中」のタイトル。3年後にどうなっているかは正直分からないけど、少なくとも今この瞬間は、間違いなく遊ぶ価値のあるゲームだと思う。

基本無料なんだから、とりあえずインストールして数試合やってみてほしい。合わなかったらアンインストールすればいいだけの話。ノーリスクで試せるのが、このゲーム最大の武器かもしれない。

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基本情報まとめ

項目 内容
タイトル Marvel Rivals(マーベル・ライバルズ)
開発 / 運営 NetEase Games × Marvel Games
リリース日 2024年12月6日
料金 基本無料(全ヒーロー無料・課金はスキンのみ)
対応OS Windows 10 / 11(PS5・Xbox Series X|Sも対応)
公式サイト https://www.marvelrivals.com/
Steam Steamストアページ
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