全世界累計ダウンロード数1億3,900万以上。モバイルゲーム史上最速で売上50億ドルを達成。月間アクティブユーザー1,600万人以上。
2020年9月にリリースされてから5年半。いまだに毎月のように話題を振りまき、SNSのトレンドを席巻し、新キャラが出るたびに世界中のファンが沸く。それが『原神(Genshin Impact)』だ。
中国の開発会社miHoYo(現HoYoverse)が手がけた基本プレイ無料のオープンワールドアクションRPG。リリース当時は「ゼルダのパクリ」と叩かれ、炎上もした。でも5年以上経った今、原神はオープンワールドRPGの新たなスタンダードとして、揺るぎないポジションを確立している。
正直に言えば、手放しで全員に薦められるゲームではない。ガチャの存在、膨大なストーリー量、素材周回の時間拘束。人を選ぶ要素はある。でも、「合う人」にはとことんハマる——数年単位で遊び続けられるゲームでもある。
この記事では、原神を徹底的に掘り下げる。戦闘の面白さ、オープンワールドとしての完成度、無課金でどこまでいけるのか、そして正直に気になる点まで。2026年の今から始めようか迷っている人にも、現役プレイヤーにも、忖度なしで書いていく。
公式トレーラー
こんな人におすすめ / こんな人には合わないかも
こんな人におすすめ
- 広大な世界を自由に冒険したい。崖を登り、空を飛び、洞窟を探検する「探索の快感」が好き
- キャラクターを集めて育てるのが好き。推しを見つけたら突き進むタイプ
- 元素反応を組み合わせる戦略的な戦闘に興味がある
- フルボイスで展開される壮大なストーリーに没入したい
- 基本無料で長期間遊べるゲームを探している
- PC・PS5・スマホのクロスプレイ・クロスセーブ対応が嬉しい
- 美麗なアニメ調グラフィックに惹かれる
- ソロ中心で自分のペースで遊びたい(マルチはあくまでオプション)
こんな人には合わないかも
- ガチャ要素が少しでもあるゲームは絶対NG
- PvPや対人要素がないと物足りない
- 1つのゲームを長期間プレイし続けるのが苦手(ストーリーが膨大)
- 素材集めの周回作業が嫌い(天然樹脂システムに縛られる)
- 低スペックPCやストレージに余裕のないデバイスしかない
- 「今から始めても追いつけない」感覚が嫌な人(実際は大丈夫だが心理的なハードルはある)
- 完全オフラインで遊びたい(常時接続必須)
基本情報
| タイトル | 原神(Genshin Impact / げんしん) |
| 開発・運営 | miHoYo / HoYoverse(中国上海) |
| ジャンル | オープンワールドアクションRPG |
| リリース日 | 2020年9月28日(PC/PS4/iOS/Android) |
| 価格 | 基本プレイ無料(アイテム課金制) |
| 対応機種 | PC(公式ランチャー / Epic Games Store)/ PS4 / PS5 / iOS / Android / Nintendo Switch(対応予定) |
| 累計ダウンロード数 | 全世界1億3,900万以上 |
| 累計売上 | 50億ドル以上(モバイル版のみ、2024年時点) |
| 月間アクティブユーザー | 約1,600万〜1,900万人(全プラットフォーム合計) |
| 受賞歴 | The Game Awards 2021 Best Mobile Game / TGA 2022 Players’ Voice / PlayStation Partner Awards GRAND AWARD(2021・2022)/ Apple Design Awards 2021 / Google Play Best Game 2020 他多数 |
| 最新バージョン | Luna V(Ver6.4)「風を捕まえる帰郷者」(2026年2月25日〜) |
| 推奨スペック | Intel Core i7(第4世代以上)/ GTX 1060 6GB以上 / 16GB RAM / SSD 30GB以上 |
オタク3人が上海の学生寮で始めた会社——miHoYoとHoYoverseの話
原神を語るには、まず開発会社のmiHoYoを知っておくべきだ。このスタジオの歩みを知ると、原神がどれだけ異常なゲームかがよくわかる。
miHoYoは2012年、中国・上海で設立された。創業者は上海交通大学の学生だった劉偉(リュウ・ウェイ)、蔡浩宇(ツァイ・ハオユー)、罗宇皓(ルオ・ユーハオ)の3人。日本のアニメやゲームに強い影響を受けた「オタク起業家」だ。
最初のヒットは2014年の『崩壊学園』。2Dアクションシューティングとして中国国内でじわじわと人気を獲得し、その続編『崩壊3rd』(2016年)で全世界1億ダウンロードを記録。miHoYoの名前を一気にグローバルに知らしめた。
そして2020年、彼らが放った最大の弾が原神だった。開発費は推定1億ドル以上。当時の中国のゲーム会社としては破格の投資で、発表時は「大丈夫なのか?」という声も少なくなかった。
結果はご存知の通り。リリースから40ヶ月で売上50億ドルを達成し、モバイルゲーム史上最速記録を樹立した。2022年にはグローバルブランドHoYoverseを設立し、シンガポール・モントリオール・ロサンゼルス・東京・ソウルにオフィスを展開。その後も『崩壊:スターレイル』『ゼンレスゾーンゼロ』と立て続けにヒットタイトルを送り出し、今やゲーム業界の台風の目になっている。
原神は「基本プレイ無料」だけど、中身はAAA級のクオリティ。これが無料で遊べること自体がおかしい。miHoYoの開発力は本当に化け物レベル。
— ゲームレビューサイトより
引用元:ユーザーレビュー
この「基本無料なのにAAA級」という評価は、5年以上経った今も変わらない。むしろ、アップデートを重ねるたびにクオリティが上がっているのが恐ろしいところだ。
7つの元素が化学反応を起こす——原神の戦闘は「戦略パズル」だ

原神の戦闘の核は、元素反応システムにある。
このゲームには炎・水・氷・雷・風・岩・草の7つの元素が存在し、異なる元素を組み合わせることで「元素反応」が発生する。これが原神の戦闘を他のアクションRPGと一線を画す、最大の特徴だ。
元素反応——理解するほどハマる「化学反応」の快感
たとえば、水を敵にかけてから氷攻撃を当てれば「凍結」——敵がその場で凍りつく。炎を付けた敵に水をぶつけると「蒸発」——ダメージが2倍に跳ね上がる。雷と水で「感電」、炎と雷で「過負荷」による大爆発。
元素反応は全部で20種類以上。それぞれにダメージ倍率や追加効果が異なり、キャラクターの組み合わせ次第で火力が何倍にも変わる。この「チーム編成を考えて、元素反応を最大化する」プロセスが、原神の戦闘の最大の醍醐味だ。
4人チーム×瞬時キャラチェンジ
フィールドでは4人のキャラクターを編成し、瞬時に切り替えながら戦う。たとえば——
1. 水キャラで敵を濡らす
2. 氷キャラに切り替えて凍結させる
3. 炎キャラに切り替えて凍った敵を溶解で大ダメージ
4. 風キャラの元素爆発で周囲の敵をまとめて吹き飛ばす
この「切り替えコンボ」の流れが確立されると、雑魚敵が一瞬で蒸発していく爽快感がある。逆に、何も考えずにボタンを連打しているだけだと、高難易度コンテンツで壁にぶつかる。「考えるほど強くなる」タイプの戦闘設計なのだ。
Ver3.0で追加された「草元素」——戦闘の幅が一気に拡大
2022年8月のVer3.0で追加された草元素は、戦闘システムに革命をもたらした。草+雷で「激化」、草+水で「開花」、さらにそこに炎や雷を加えると「烈開花」「超開花」と連鎖する。リリースから2年経って戦闘の根幹が拡張されるという、ライブサービスゲームならではの進化だ。
原神の戦闘、最初は「ボタン連打でいいじゃん」と思ってたけど、元素反応を理解してからは世界が変わった。キャラの組み合わせを考えるのがパズルみたいで楽しい。
— Xユーザーの声
引用元:SNS
この「最初は浅く遊べるけど、掘れば掘るほど深い」構造が、原神がライト層からガチ勢まで幅広く支持されている理由のひとつだ。
圧倒的な「世界の広さ」——テイワット大陸という巨大な箱庭
原神のもうひとつの柱は、オープンワールドとしての完成度の高さだ。
舞台はテイワット大陸。7つの国がそれぞれ異なる文化・気候・建築様式を持ち、リリースから5年以上かけて段階的に実装されてきた。2026年3月現在、以下の地域がプレイ可能だ。
実装済みの国と地域
| 国名 | モチーフ | 元素 | 実装バージョン |
|---|---|---|---|
| モンド | 中世ヨーロッパ(ドイツ風) | 風 | Ver1.0 |
| 璃月(リーユエ) | 古代中国 | 岩 | Ver1.0 |
| 稲妻 | 日本 | 雷 | Ver2.0 |
| スメール | 中東・南アジア | 草 | Ver3.0 |
| フォンテーヌ | フランス | 水 | Ver4.0 |
| ナタ | 中南米 | 炎 | Ver5.0 |
| ナドクライ | 北欧・ロシア周辺 | 氷(スネージナヤ前哨) | Ver6.0〜 |
ここが原神の本当にすごいところで、各国の文化考証が異常なレベルで丁寧なのだ。稲妻は日本の神社仏閣や桜の風景を美しく再現し、スメールは砂漠と熱帯雨林が共存する壮大な景観を描き、フォンテーヌはフランスのベル・エポック期を彷彿とさせる水の都を構築した。
新しい国が実装されるたびに、その国に合わせた新しい音楽、新しいギミック、新しい敵、新しいストーリーが丸ごと追加される。しかも全部無料。これがライブサービス型ゲームの真骨頂だ。
探索の密度——どこを見ても「何かある」
原神のフィールドは、ただ広いだけじゃない。崖の上、洞窟の奥、水面の下、至るところに宝箱、パズル、隠しイベント、収集アイテムが配置されている。
壁を登り、空を滑空し、泳ぎ、時にはウェーブボートに乗って海を渡る。移動手段が多彩で、「あの高い所に何があるんだろう」という好奇心が次の探索を呼ぶ。100%マップコンプを目指すと、1つの国だけでも数十時間は余裕で溶ける。
原神のマップ、探索してるだけで時間が消える。「あと1個だけ宝箱見つけたら寝よう」って思ってから3時間経ってた。
— Xユーザーの声
引用元:SNS
探索の中毒性は、まさにゼルダの伝説ブレスオブザワイルドに通じるものがある。原神が「ゼルダのパクリ」と揶揄された原点でもあるが、5年以上の進化を経た今は完全に独自の方向性を確立している。
ストーリーの評価——「プレイするアニメ映画」と言われる理由

原神のメインストーリー(魔神任務)は、フルボイスで展開される。日本語版は豪華声優陣が起用され、主人公の旅人(空/蛍)をはじめ、各国のキャラクターたちが生き生きと会話する。
旅人の物語——生き別れの双子を探す旅
プレイヤーは異世界からテイワットにやってきた双子の片割れ(旅人)となり、離れ離れになったもう一人の兄弟/姉妹を探す旅に出る。各国の神(七神)と出会い、それぞれの国が抱える問題に関わりながら、テイワットの真実に迫っていく。
この「各国を巡る旅」という構造が、原神のストーリーの強み。国ごとにテーマや雰囲気がガラッと変わるので、飽きが来にくい。モンドでは自由と風の物語、璃月では契約と歴史の物語、稲妻では永遠と変革の物語、フォンテーヌでは正義と罪の物語——。
フォンテーヌ編が転機——ストーリーの評価が爆上がり
原神のストーリーは、正直に言うと初期は評価が分かれていた。モンド編は導入としてはよかったが、璃月編の後半はテンポの問題を指摘されることもあった。
ところが、Ver4.0のフォンテーヌ編で評価が一変する。裁判をテーマにした重厚なミステリー、伏線の巧みな回収、プレイヤーの予想を裏切る展開。フォンテーヌの水神フリーナのストーリーは「原神史上最高」との声が多く、涙したプレイヤーが続出した。
続くナタ編(Ver5.0)では熱い少年漫画的な展開が繰り広げられ、そして現在進行中のナドクライ編(Ver6.0〜)では、いよいよスネージナヤ(氷の国)への伏線が本格的に動き出している。
原神のストーリー、フォンテーヌ編からマジで別ゲーになった。フリーナの話で号泣して、ナドクライの伏線回収でまた泣いた。これ無料ゲームのシナリオじゃない。
— Xユーザーの声
引用元:SNS
2026年内にスネージナヤ実装——クライマックスが近づいている
2026年の原神FESにて、年内にスネージナヤ(氷の国)がリリースされることが公式に明言された。スネージナヤはファデュイの本拠地であり、ストーリーの大きな転換点になる。旅人の旅もいよいよ終盤に差し掛かっており、今が始め時とも言えるタイミングだ。
現在のVer6.4(Luna V)では新キャラファルカ(風元素・CV:杉田智和)が実装され、後半にはファンが待ち望んだスカークが登場。Ver6.5は4月8日に配信予定で、新キャラやイベントがさらに追加される。
キャラクターの魅力——「推し」が見つかるのは保証する
原神の中毒性の根幹には、キャラクターの魅力がある。
2026年3月時点で実装済みのプレイアブルキャラクターは80体以上。全員にそれぞれの性格、バックストーリー、戦闘スタイル、ボイスが設定されている。この「全キャラにちゃんと個性がある」設計が、原神のキャラ人気を支えている。
美しい3Dモデルとモーション
原神のキャラクターデザインは、アニメ調でありながら非常に洗練されている。衣装のディテール、髪の動き、戦闘モーション——3Dモデルのクオリティはイラストからそのまま抜き出したかのような精巧さだ。
特に★5キャラクターの元素爆発(必殺技)演出は、基本プレイ無料とは思えないレベルの作り込み。カットイン演出が入り、専用のモーションとエフェクトで画面を埋め尽くす。この「推しの必殺技を眺めるだけで満足」という感覚は、原神ならではだ。
人気キャラクター——みんなが愛する面々
原神には「国民的人気キャラ」が何人もいる。剣術と詩を愛する楓原万葉、クールな氷の騎兵隊長ガイア、破天荒な雷電将軍雷電影、ミステリアスな旅人放浪者(スカラマシュ)、フォンテーヌの水神フリーナ。
最近では、スネージナヤ出身のキャラクターが続々登場し、ファンの期待が高まっている。ファデュイの執行官たちは「敵なのに人気がある」という、まさに原神らしい現象を生み出している。
原神のキャラデザは本当にすごい。全員ちゃんとその国の文化を反映した衣装になっていて、しかも戦闘モーションにも個性がある。推し活が捗りすぎる。
— Xユーザーの声
引用元:SNS
声優陣の豪華さ
日本語版の声優陣は圧巻の一言。島崎信長、釘宮理恵、沢城みゆき、堀江瞬、早見沙織、花江夏樹、内田真礼、杉田智和——名前を挙げればキリがない。各国4言語(日本語・英語・中国語・韓国語)でフルボイス収録という気合いの入れようも、原神のストーリー体験を大きく底上げしている。
無課金でも十分遊べる——でも知っておくべきガチャの現実
原神は基本プレイ無料のガチャゲーだ。ここは正直に書く必要がある。
ガチャの仕組みと天井
原神のガチャ(祈願)は、90連で★5キャラ確定の天井がある。ただし、限定キャラのガチャで天井に到達しても50%の確率で恒常★5キャラが出る(いわゆる「すり抜け」)。すり抜けた場合、次の天井は100%限定キャラ確定。
つまり、最悪の場合180連(約28,800原石)で確実に狙った限定キャラが手に入る計算。実際にはソフト天井(76連目以降に排出率が急上昇)があるので、平均75〜80連で★5が出ることが多い。
無課金での原石収入
1バージョン(約6週間)で無課金プレイヤーが入手できる原石の目安は約8,000〜10,000原石。デイリー任務、イベント報酬、探索報酬、深境螺旋の報酬を合計した数字だ。
1連に160原石必要なので、1バージョンで約50〜60連分。限定キャラの天井が実質150連(すり抜け込み平均)とすると、約3バージョン(約4ヶ月半)に1体のペースで限定★5キャラが手に入る。
正直、他のガチャゲーと比べると無課金の石配布量は「普通」くらい。鳴潮やゼンレスゾーンゼロの方が石配布は多い。ただし、原神は無課金でも全コンテンツをクリアできるという設計が一貫しており、★4キャラにも強力なキャラクターが多い。
月額課金(空月の祝福)——微課金の最適解
月額680円で毎日90原石(30日で2,700原石)+購入時に300原石が即時もらえる「空月の祝福」。コスパは最強で、微課金するならこれ一択と言っていい。月パスだけで無課金の石収入が約1.5倍になるので、限定キャラの入手ペースが大幅に改善される。
武器ガチャは沼——注意が必要
原神のキャラガチャはまだ良心的だが、武器ガチャは沼。天井が80連で、ピックアップ武器が2種類あるため、「狙った武器が確定で出る」のは最大で3回目の天井(240連)。無課金・微課金プレイヤーは基本的に武器ガチャには手を出さないのが定石だ。
原神、無課金で3年やってるけど★5キャラ20体以上持ってる。月パスだけの微課金なら更に余裕。ただし武器ガチャだけは闇。あれに手を出すと破産する。
— Xユーザーの声
引用元:SNS
「原神はソロゲー」——マルチプレイの実態と遊び方
原神は最大4人でのマルチプレイに対応している。ただし、その実態は一般的なMMORPGとはかなり違う。
マルチでできること・できないこと
マルチプレイでは、フレンドの世界に入ってフィールドボスや秘境(ダンジョン)を一緒に攻略できる。素材集めの効率化や、高難易度ボスの協力クリアに便利だ。
一方、メインストーリーはマルチで進められない。ストーリーは完全にソロ専用。各種イベントも基本的にはソロで進行する。マルチプレイは「あくまでオマケ」という位置づけだ。
この「ソロ中心設計」を好む人は多い。自分のペースで好きなだけ探索して、好きなだけストーリーを読んで、気が向いたらフレンドと合流する——この自由度が、原神の居心地の良さを生んでいる。
クロスプレイ・クロスセーブ
PC、PS4/PS5、iOS、Android間でのクロスプレイとクロスセーブに対応している。家ではPCの大画面で、外ではスマホで——同じアカウントでシームレスに切り替えられるのは、ライブサービスゲームとしてかなり大きな強みだ。
音楽は「原神を原神たらしめている要素」——YU-PENGとオーケストラの話

原神の音楽について書かないわけにはいかない。
原神のBGMは、HoYo-MiX(旧Yu-Peng Chen & HOYO-MiX)が制作。国ごとに異なる民族楽器と壮大なオーケストラを組み合わせた楽曲は、ゲーム音楽の枠を超えた評価を受けている。
モンドでは牧歌的な管楽器、璃月では二胡や笛のアジアンテイスト、稲妻では三味線や太鼓、スメールでは中東の弦楽器、フォンテーヌではクラシカルなピアノと水のモチーフ——。国ごとに全く異なる音楽が、世界の没入感を何倍にもしている。
原神のコンサートは世界各地で開催され、チケットが即完売するほどの人気。音楽だけでファンを獲得しているゲームは、そう多くない。
原神の音楽は反則。璃月の戦闘BGMが好きすぎて作業用BGMにしてる。フォンテーヌのフィールド曲は通勤で聴いてる。もはやゲーム関係なく良い音楽。
— Xユーザーの声
引用元:SNS
ここが辛い——正直に書く原神のイマイチなところ
良いことばかり書いても意味がない。ここからは辛口ポイントを正直に書く。
天然樹脂(スタミナ)システムの窮屈さ
原神最大の不満点は、多くのプレイヤーが口を揃えて言う天然樹脂の制限だ。
天然樹脂はキャラの育成素材を獲得するために必要なスタミナで、上限160(8分で1回復、満タンまで約21時間20分)。1日に回せる周回数に明確な上限があるため、「もっとやりたいのにできない」というフラストレーションが溜まる。
育成したいキャラが増えるほど素材が足りなくなり、しかも聖遺物(装備品)の厳選は完全なランダムドロップ。理想のサブステータスを持つ聖遺物を手に入れるまで何週間もかかることがザラだ。
聖遺物厳選は苦行
原神のエンドコンテンツの核心は聖遺物の厳選だ。メインステータス、サブステータス4種、さらにレベルアップ時にどのサブステが伸びるかもランダム。理想の聖遺物を手に入れる確率は天文学的に低い。
しかもVer5.0からは聖遺物のステータス変更機能が実装されたものの、完全な解決には至っていない。この「いつまで経っても育成が終わらない」感覚は、人によってはモチベーション低下の原因になる。
容量がデカすぎる
5年以上のアップデートを重ねた結果、ゲームの容量は膨大になっている。PC版は約100GB以上。モバイル版も年々肥大化しており、ストレージの少ないスマホでは厳しい。
アップデートのたびに数GBのダウンロードが発生するのも地味にストレス。SSDへのインストールはほぼ必須で、HDDだとロード時間が実用に耐えないレベルになることもある。
今から始めると「追いつく」のが大変
5年以上分のメインストーリー、6つ以上の国のマップ、数百のサブクエスト——今から原神を始めるとすると、現行コンテンツに追いつくまでのボリュームは相当なものだ。
もちろん、マイペースで進めればいい。でも「最新イベントに参加したい」「フレンドと同じ話題で盛り上がりたい」と思うと、駆け足でストーリーを消化せざるを得ない。この「後発組のハードル」は無視できない問題だ。
原神、面白いけどストーリーのボリュームがえげつない。今から始めてスネージナヤのリアタイに追いつけるか不安。でも急がず楽しめって言われて、その通りだなとも思う。
— Xユーザーの声
引用元:SNS
イベントが期間限定で消える
原神のイベントは期間限定が多く、過ぎたら二度とプレイできない。過去のイベント限定ストーリーの中にはメインストーリーの補完になる重要なものもあり、「あのイベント見逃した」という後悔の声は少なくない。
ただし最近は、重要なイベントストーリーの「振り返り」機能が実装されるなど、改善の兆しは見られる。
深境螺旋(エンドコンテンツ)のマンネリ
原神唯一の常設高難易度コンテンツ「深境螺旋」は、8層4ステージ×2チームで戦うタイムアタック。やり込み派の腕試しとして機能しているが、2年以上基本的なフォーマットが変わらず、マンネリ感を指摘する声もある。
PCスペック別のプレイ体験——どのくらいのPCなら快適?
PC版の最適化について整理しておく。原神は独自エンジンで開発されており、グラフィック設定の幅が広い。
最低スペック
CPU: Intel Core i5(第2世代相当)/ メモリ: 8GB / GPU: GT 1030 2GB / ストレージ: 30GB以上
→ 最低画質で30fps。プレイはできるが快適とは言えない
推奨スペック(公式)
CPU: Intel Core i7(第4世代以上)/ メモリ: 16GB / GPU: GTX 1060 6GB以上 / ストレージ: SSD 30GB以上
→ 中〜高画質で安定60fps。ほとんどのプレイヤーにとって十分快適
快適スペック(2026年推奨)
CPU: Intel Core i7-12700以上 / メモリ: 16GB以上 / GPU: RTX 3060以上 / ストレージ: NVMe SSD
→ 最高画質で安定60fps。4K解像度にも対応可能
原神は他のオープンワールドゲームと比べるとPC要求スペックは控えめな部類。GTX 1060クラスがあれば中画質で快適に遊べるので、ゲーミングPCとしてはエントリーモデルで十分対応できる。ただし、SSDは事実上必須。HDDだとフィールド移動時のテクスチャポップインが目立つ。
「ゼルダのパクリ」論争——もう過去の話だ
原神の話をする上で避けて通れないのが、リリース時に巻き起こった「ゼルダのパクリ」論争だ。
2019年の発表時、原神のPVを見たプレイヤーの多くが『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』との類似性を指摘した。セルシェーディングのグラフィック、広大なオープンワールド、崖登りと滑空のギミック、スタミナ管理——確かに類似点は多かった。中国のゲームショウではPS4を破壊するパフォーマンスまで起きた。
でも、5年以上経った今、この論争はほぼ終結している。
原神は元素反応を軸にした戦闘、ガチャによるキャラ収集、ライブサービスによる継続的なコンテンツ追加という、ゼルダにはない独自の方向性を確立した。「影響を受けた」のは間違いないが、「パクリ」で片付けるには原神はあまりにも独自の進化を遂げた。
むしろ今は、原神が新たなジャンルの始祖になっている。鳴潮、タワーオブファンタジー、インフィニティニキなど、原神に影響を受けたゲームが次々と登場している事実が、原神の影響力の大きさを物語っている。
鳴潮・スターレイル・ゼンゼロとの比較——どれが自分に合う?
原神に興味がある人は、HoYoverseの他タイトルや競合ゲームも気になるはず。ざっくり比較してみる。
| 項目 | 原神 | 鳴潮 | 崩壊:スターレイル | ゼンレスゾーンゼロ |
|---|---|---|---|---|
| 戦闘の核 | 元素反応・属性相性 | 回避・パリィ・コンボ | ターン制コマンドRPG | スタイリッシュアクション |
| 探索の広さ | 超広大(7国以上) | 広大 | 限定的(マップ探索なし) | 中規模 |
| ストーリー重視度 | 非常に高い | 改善中 | 最高レベル | 高い |
| ガチャ天井 | 90連 | 80連 | 90連 | 90連 |
| 世界観 | ファンタジー(多文化) | SF・音波テーマ | SF・銀河鉄道 | 都市型SF |
| プレイ時間の縛り | 探索は無制限、育成に樹脂制限 | 探索無制限、音骸厳選に制限 | デイリー短時間向き | デイリー短時間向き |
| 開発元 | HoYoverse | KURO GAMES | HoYoverse | HoYoverse |
ざっくり言えば、「広い世界を探索したい人は原神」「アクション操作を極めたい人は鳴潮」「ストーリーを読みたい人はスターレイル」「短時間でスタイリッシュに遊びたい人はゼンゼロ」。
もちろん全部無料なので、気になったら全部試してみるのが一番いい。原神から入ってスターレイルにハマる人、鳴潮から入って原神に戻ってくる人——「全部やってる」という人も少なくない。
原神の「ここが地味にいい」——細かい良ポイント集
大きな特徴は上で書いた通りだけど、実際にプレイしていて「地味だけどこれ良いな」と思うポイントもまとめておく。
- 料理システムが楽しい——フィールドで食材を集めて料理を作り、HP回復やバフに使う。レシピ集めの楽しさと、キャラごとの特殊料理があるのが良い
- 釣りシステム——各地の釣りスポットで魚を釣り、報酬と交換。のんびり遊びたい時の息抜きとして最高
- 塵歌壺(ハウジング)——自分だけの庭園・家を作るハウジングシステム。好きなキャラクターを配置して眺められる
- 撮影モード——キャラクターのポーズ・表情・フィルターを自由に設定して撮影。SNS映えする写真が簡単に撮れる
- HoYoLABアプリ——ゲーム外からデイリー報酬の受け取りやマップ確認ができる公式アプリ。ログインが面倒な日でも報酬だけは確保可能
- キャラの誕生日メール——キャラクターの誕生日に専用のメッセージとプレゼントが届く。推しの誕生日は忘れずチェック
- フルボイスのNPCイベント——モブキャラにまでボイスが付くイベントがある。作り込みが半端じゃない
- 季節イベントの完成度——海灯祭(正月)、ウィンドブルーム祭(春)など、季節イベントが毎回ミニゲーム付きで充実
原神の料理システム、完全に自己満だけど毎回全レシピ作るのがルーティンになってる。塵歌壺もこだわり始めたら沼。戦闘以外の遊びが多いのがこのゲームの強さ。
— Xユーザーの声
引用元:SNS
2026年の原神——「今が始め時」と言える理由
5年以上続いているゲームに「今更始める」のはハードルが高く感じるかもしれない。でも、2026年の今こそが始め時だと言える理由がいくつかある。
1. ストーリーがクライマックスに向かっている
年内のスネージナヤ実装で、7国巡りの旅がいよいよ大詰めを迎える。この大きな転換点をリアルタイムで体験できるのは、今始める人の特権だ。
2. 序盤の導線が大幅に改善された
5年間のアップデートで、チュートリアルやUIが何度も改善されている。初期のテンポの悪さは相当改善されており、新規プレイヤーが遊びやすい環境になっている。
3. 配布★5キャラが充実
ストーリー進行で手に入る★5キャラが増えており、無課金でもチーム編成に困らなくなった。特にストーリー進行で手に入る★4キャラの香菱、行秋、フィッシュルなどは、未だに最前線で活躍するレベルの性能を持っている。
4. 過去イベントの振り返り機能
過去の期間限定イベントストーリーの一部が振り返り可能になり、「イベントを見逃した」ことによるストーリーの穴が少しずつ埋まっている。
5. ゲーム外コンテンツの充実
原神はゲーム外のコンテンツも非常に充実している。公式コミックス、公式Web小説、キャラクターの短編アニメ——ゲームだけでは描ききれない背景が、ゲーム外のメディアで補完されている。
2026年から原神始めたけど、ストーリーのボリュームがやばすぎて「なんで早く始めなかったんだ」ってなってる。今から始めても全然遅くない。むしろコンテンツが大量にあるから暇にならない。
— Xユーザーの声
引用元:SNS
他のゲームが好きな人にはこちらもおすすめ
原神が気に入った人、または「ちょっと違うかも」と思った人向けに、関連するゲームも紹介しておく。
まず、同じHoYoverseのタイトルとして、ターン制RPGが好きなら『崩壊:スターレイル』は外せない。原神と世界観を共有しながらも、全く異なるゲーム性を持つ傑作だ。

次に、アクション性の高いオープンワールドを求めるなら、鳴潮(Wuthering Waves)もチェックしてほしい。元素反応ではなく、パリィと回避で戦う爽快アクションが特徴だ。
また、広大なオープンワールドRPGとして、ソロ向けの大作も選択肢に入る。

基本無料のオンラインゲームで、違うジャンルを試してみたい人にはこちらもおすすめ。

まとめ——5年経っても「現役最強」のオープンワールドRPG
原神は、一言で言えば「基本無料の皮を被ったAAA級オープンワールドRPG」だ。
リリース時は「ゼルダのパクリ」と叩かれた。ガチャゲーだからと敬遠する人もいた。でもmiHoYo/HoYoverseは、5年以上にわたって狂気的な量と質のアップデートを送り出し続け、テイワットという巨大な世界を作り上げた。
7つの元素が織りなす戦闘の深さ、文化考証が異常なレベルで丁寧な各国のマップ、フルボイスで展開される壮大なストーリー、推しを見つけずにはいられないキャラクターたち、そしてゲーム音楽の枠を超えたBGM。これが全部無料で遊べるという事実は、やはり異常だ。
天然樹脂の制約、聖遺物厳選の苦行、武器ガチャの沼——弱点はある。でもそれらを差し引いても、原神は2026年現在でもなお「現役最強」のオープンワールドRPGのひとつだと思う。
スネージナヤの実装が控え、ストーリーはクライマックスに向かっている。旅人の旅の結末を見届けたいなら、今から始めても十分間に合う。自分のペースで、テイワットの風景を楽しんでほしい。

