ここでは当時の魅力を振り返りつつ、似たタイプのゲームも紹介しています。
「あなたと!らぶてぃめっとステージ」は、プレイヤーが文章で行動を指定できるPBW(プレイバイウェブ)というジャンルのPCゲームでした。自分で設定した主人公とパートナーの精霊が、愛の力で凶悪な敵に立ち向かうという、ちょっと変わったコンセプトのオンラインゲーム。
男女の恋愛だけでなく男性同士(BL)にも対応していたのが当時としてはかなり斬新で、女性ユーザーから根強い支持を受けていたタイトルです。
プレイ動画
こんな人に読んでほしい
- 「あなたと!らぶてぃめっとステージ」を検索してたどり着いた方
- PBW(プレイバイウェブ)の恋愛ゲームに興味がある方
- 女性向けのオンラインゲームで、自由度の高い物語体験がしたかった方
- サービス終了を知らなくて「遊べるの?」と思って調べている方
残念ながらこのゲームはもう遊べないけど、当時どんなゲームだったのか、なぜ人気だったのかを振り返りつつ、似た体験ができるゲームも紹介していきます。
PBW業界初の「恋愛特化」オンラインゲームだった

「あなたと!らぶてぃめっとステージ」は、業界初の女性向け恋愛プレイバイウェブ・オンラインゲームでした。
そもそもプレイバイウェブ(PBW)って何?という人も多いと思う。簡単に言うと、プレイヤーが「自分のキャラクターにこういう行動をさせたい」と文章で書いて提出すると、ゲームマスター(まとめ役)がそれを判定して、みんなの行動をひとつの物語に仕上げてくれる――そういう対話型のゲームです。
もともとPBWは創作意欲の高い男性ユーザー向けの冒険ものが主流だったんだけど、「らぶてぃめっとステージ」は恋愛に全振りした。文章で感情を表現するPBWの特性と恋愛ジャンルの相性がすごく良くて、ニッチながらも熱狂的なファンがついていたゲームでした。
運営側のレスポンスも早くてトラブル対応も丁寧だったし、公式サイトにはチュートリアル用の漫画まで用意されていて、初心者でも気軽に始められる工夫がしっかりされていました。
恋愛ゲームが好きな人で、自分だけのオリジナルストーリーを紡ぎたいという方には、まさにドンピシャのゲームだったと思います。ちなみに同じ「女性向け × ブラウザゲーム」のジャンルなら、今も遊べる作品として刀剣乱舞がありますよ。

異世界×恋愛×バトル――「らぶてぃめっと世界」のストーリー

舞台は、人間と精霊が暮らす魔法世界「らぶてぃめっと世界(ステージ)」。この世界にはオーガという人間や精霊を食べる凶悪な種族がいて、人々はオーガにおびえながら生活しています。
オーガを倒せるのは「神人(かみうど)」と呼ばれる選ばれた人間と、そのパートナーの精霊とのペア「ウィンクルム」だけ。ウィンクルムは愛の力を使ってオーガを打ち砕くことができます。
普通の人間として暮らしていた主人公(プレイヤー)は、あるきっかけで「神人」として覚醒。オーガと戦うための機関「A.R.O.A.」に保護され、精霊とウィンクルム契約を結ぶことになる。ここから、愛の真価が問われる戦いが始まる――という流れです。
PBWの特性上、メインストーリーはシンプルに作られていて、そこからプレイヤーそれぞれの物語が無限に枝分かれしていくのが面白いところでした。
キャラ設定の自由度がすごかった ― NLもBLも対応

プレイヤーはまず分身となる「神人」のキャラクターを作成するんだけど、ここの自由度がかなり高かった。顔やスタイルはもちろん、生い立ち、性格、口調まで文章で細かく設定できて、他の恋愛ゲームとは比べものにならないくらい詳細なプロフィールが作れました。
恋愛相手は男性キャラクターだけど、プレイヤーは男女どちらでも選べる。つまりBL(男性同士の恋愛)もガッツリ楽しめる設計になっていたのが、このゲームならではのポイント。
名前や外見だけでなく、「自分が神人になったきっかけ」も複数パターンから選べたので、物語の入口からして自分だけのオリジナル感があったんですよね。
パートナーは5種族の精霊 ― 愛の力で一緒に戦う

恋愛ゲームでやっぱり気になるのは「相手役」。このゲームでは5種族の精霊がパートナー候補でした。
- 人霊族(ポブルス) ― 人間に最も近い見た目。協調性があり真面目でマメな恋愛タイプ
- 魔性族(ディアボロ) ― 悪魔っぽい角を持つ種族。気が強くて頭が良いけど、恋愛ではパートナーに依存しがち
- 獣心族(テイルス) ― 行動的で熱血漢。正義感が強く、パートナーをグイグイ引っ張るタイプ
- 妖精族(ファータ) ― 長い耳が特徴。落ち着いた性格で愛嬌もあり、パートナーにとにかく優しい
- 機巧族(マキナ) ― クールで理論派。頭はいいけど恋愛はちょっと不器用
精霊とウィンクルム契約を結ぶと「トランス」という戦闘モードが使えるようになります。自分だけの「インスパイア・スペル」(変身の呪文みたいなもの)を設定できて、パートナーの精霊にキスをすることでトランス発動という、恋愛ゲームらしいロマンチックな演出がありました。
バトル自体はエンカウント式のラウンド制で、9種類の戦闘スタイルから選べる仕組み。MMORPGみたいな複雑な操作は必要なくて、あくまでメインは恋愛。バトルはそれを盛り上げるスパイスという位置づけでしたね。
「オトメール」が革新的だった ― 精霊と本当にメールできる
このゲームで特に画期的だったのが「オトメール」というシステム。パートナーの精霊と、まるで本物のメールをやり取りしているかのような体験ができる機能です。
仕掛けはこう。「ウェブアクター」と呼ばれるプロのクリエイターが、精霊のキャラクターになりきってメールを返信してくれる。つまりAIの自動返信じゃなくて、人間が考えた言葉が返ってくるわけです。
これはPBWならではの体験で、選択肢を選ぶだけの一般的な恋愛ゲームとは根本的に違う。自分の言葉で気持ちを伝えて、相手からも人間味のある返事が来る。この「生きたやり取り」が好きだった人には、他のゲームではなかなか代えがきかない体験だったと思います。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | あなたと!らぶてぃめっとステージ |
| ジャンル | PBW(プレイバイウェブ)/ 女性向け恋愛ゲーム |
| 開発・運営 | 合同会社フロンティアファクトリー |
| プラットフォーム | PCブラウザ(スマホ・タブレット対応) |
| サービス期間 | 2013年12月~2018年9月(約4年9か月) |
| 料金 | 基本無料(アイテム課金制) |
なぜ人気だったのか
「らぶてぃめっとステージ」が支持された理由は明確で、PBW × 恋愛という組み合わせが唯一無二だったから。
テキストベースで物語を紡ぐPBWの自由度と、恋愛というテーマの相性がとにかく良かった。選択肢に縛られず、自分の言葉で気持ちを伝えて、ウェブアクターが演じる精霊から人間味のある返事が来る。この体験は他のどのゲームにもなかったし、だからこそ熱量の高いファンがついていました。
BL対応という点も大きくて、当時のブラウザゲームでここまで踏み込んだ作品はほとんどなかった。ニッチだけど、ハマる人にはとことんハマるタイプのゲームだったと言えます。
乙女ゲーム好きで同じフロンティアファクトリーのような小規模運営が気になる方は、こちらの記事も参考になるかもしれません。

なぜサービス終了したのか
2018年9月30日、約4年9か月の運営期間を経てサービス終了。正直、PBWというジャンル自体がかなりニッチだったことが最大の要因でしょう。
スマホゲーム全盛の時代に、PCブラウザでテキストを書いて提出する――というスタイルは、新規ユーザーの獲得がどうしても難しい。同時期にスマホ向けの女性向け恋愛ゲームが大量にリリースされていたこともあって、ライトなユーザーはそちらに流れていった面があると思います。
運営元のフロンティアファクトリーも小規模な合同会社だったので、大手と同じようなプロモーションやアップデート頻度を維持するのは限界があったはず。4年9か月しっかり運営を続けたのは、むしろ健闘だったと言えるんじゃないでしょうか。
2019年2月11日にはオリジナルブックの販売受付も終了し、コンテンツとしての幕を完全に閉じました。
似たゲームを探している人へ

「らぶてぃめっとステージ」は終わってしまったけど、似た体験ができるゲームはまだあります。
恋愛 × キャラクター交流が好きだったなら、学園モノの恋愛コミュニケーションゲーム「キャラフレ」は選択肢のひとつ。テキストベースのやり取りが楽しめるブラウザゲームです。

女性向けブラウザゲームで物語を楽しみたいなら、「黎冥学園生徒会」はフルボイスで恋愛要素もしっかりあるオンラインゲームでした。こちらもサービス終了済みですが、当時の雰囲気を知る参考にはなると思います。

恋愛要素のあるMMORPGなら、「エミルクロニクルオンライン」はおしゃれやキャラ同士の恋愛が楽しめた作品として知られていました。こちらもサ終済みではあるけど、この系統のゲームがどういうものだったか振り返れます。

まとめ
「あなたと!らぶてぃめっとステージ」は、PBWという独特のジャンルで恋愛に特化した、本当に唯一無二のゲームでした。選択肢ではなく自分の言葉で物語を動かす自由度、ウェブアクターが演じる精霊との「オトメール」、BLにも対応した懐の深さ。ニッチだからこそ、ハマった人の思い入れは相当深かったはずです。
約5年間のサービスを経て幕を閉じましたが、このゲームでしか味わえなかった体験は、当時のプレイヤーの中にしっかり残っているんじゃないかと思います。

