15年以上続く名作ギャルゲーのシリーズ最終作「メモリーズオフ-Innocent Fille-」幸せとは何か?その答えがここに・・・

15年以上の歴史がある名作ギャルゲーのシリーズ最終作がついに登場!付き合うまでがメインではなく、付き合ってからが本番の深い恋愛を楽しめます。シリーズファンはもちろんのこと、感動的な物語が好きな方もおすすめできるPCゲームです!

 

まずはこのPCゲームのオープニングをご覧ください!

 

大切な恋人との別れは、そう簡単には癒えません。

しかし、人生は長く、いつまでも過去に囚われているのは大きな損失です。別れは新たな出会いの始まりでもあり、周囲を見回せば自分を心配してくれている仲間もいます。

過去と向き合った上で乗り越えるストーリーで人気を博しているシリーズの最新作が、メモリーズオフ-Innocent Fille-です。

 

ゲーム概要:日本の恋愛ゲームを代表するビッグタイトル

 

「メモリーズオフ-Innocent Fille-」は、日本の恋愛ゲームを代表するほどのビッグタイトルの最新作です。Innocent Fille(イノサンフィーユ)はフランス語で、無邪気な少女という意味になっています。

恋愛ゲームにおけるヒロインの攻略とは、告白によって相思相愛の恋人関係になることです。作品ごとにテーマが設定されていて、各ヒロインの個別ルートでも主目標を与えられています。本作も全てのヒロインを攻略することで全体を理解できる昔ながらのシステムですが、各ヒロインとの結末に辿り着いた時点で1つの物語の完結です。

サブキャラクターに至るまで存在感があるので、さながら登場する人物が全員で作り上げていく群像劇と言えるでしょう。よくある都合が良いお助けキャラではなく、ダメなことにはきちんとダメと言ってくれる、本当の意味での友人がいます。むしろ、主人公の親友や家族といったサブキャラクターのおかげで、主人公だけでは解決できない問題にも立ち向かえるのです。

 

過去作の多くでは、全体的に明るい雰囲気の夏でした。しかし、メモリーズオフ-Innocent Fille-では冬を意識する10月という季節で、シリーズを締めくくるのにふさわしい時期です。

 

多くのファンに愛されてきた15年以上の長い歴史

 

恋愛ゲームは売れるためのフォーマットが完成している反面、他の作品と類似しやすいという弱点があります。特に全年齢版で表現方法が定められている場合では、いかに購買層の共感を得て、シリーズなら継続して買ってもらえるのかで悩みます。

メモリーズオフ-Innocent Fille-は、1999年に発売された初代から数えて、実に15年以上の長い歴史です。画一的になりやすい恋愛ゲームでこれだけ長期的に支持されているシリーズは珍しく、初代からプレイした方には人生の一部とも言えるぐらいのブランドになっています。

ロケハンをしやすくてユーザーにとっても身近という理由で選んだ湘南が、シリーズの方向性を決定づけました。真夏のバカンスとして有名な観光地だけに、ドロドロしがちな恋愛もサッパリとした雰囲気になって、上手くバランスが取れています。

 

純粋に恋愛について突き詰めたことで、人の生死、自分と相手の将来を真剣に考える骨太なストーリーに仕上がりました。シリーズ中では、親友の死にまつわる謎を追っていくサスペンス調のナンバリングもあります。

本編終了後のアフターストーリーや前日談についてもドラマCDやファンディスクによって補完されており、現在では膨大な情報量です。

 

シリーズの集大成である8作目にして最終作

 

長文を書く場合に一番問題になるのが、登場するキャラクターの整合性です。登場時に示した性格と設定から自然につなげていく必要があるので、物語を考案していくライターにかなりの負担がかかります。

他人と本気で向き合うメモリーズオフのシリーズでは、在学中の付き合うまでの数ヶ月だけにとどまらず、他の期間についても詳しく描写しています。「メモリーズオフ-Innocent Fille-」のゲーム内では初代から数えて約10年間という長い時間が経過しており、初代で登場した高校生が立派な大人になっているのです。彼らが何を考えて、何をしてきたのか、そこまで描写しているメモリーズオフは、もう1つの世界にまで昇華しています。

 

初代が発売された1999年には、まだ現実の高校生は携帯電話を持っていませんでした。そして、シリーズの集大成である「メモリーズオフ-Innocent Fille-」が販売される2018年では、もう小学生ですらスマートフォンを持ち歩いています。現代の高校生たちの恋愛を描いた8作目は、かつて青春を送った大人たちと新時代の若者がクロスオーバーする、豪華絢爛な最終作です。

お互いの気持ちが通じ合うのが目的という初々しい恋愛とは違う、付き合ってからがスタートの深い恋愛が、そこにはあります。

 

見ごたえのある人間ドラマをじっくり楽しめる

 

シリーズを通して登場したキャラクターは、ヒロインを含めて50名を超えています。
2人だけの閉じた世界になりがちな恋愛ですが、メモリーズオフの世界では常に周囲に人がいるのです。

友人には他人には言いにくい悩みを打ち明けられますが、異性であれば親しくなって恋愛に発展する可能性もあることを忘れてはいけません。ヒロインによっては周囲にいる人間と上手くいかず、イジメに遭っていることもあるリアルな世界観です。主人公の選択によって、ヒロインが救われることもあれば、思いを裏切られて深く落ち込むこともあるので注意しましょう。

 

歴代の主人公はただの高校生(作品によっては大学生)に過ぎず、時には選んだヒロインと2人だけで遠い場所へ行き、新天地で再出発する未来もあり得ます。すでに付き合っている彼女がいるにもかかわらず、様々な出会いと心変わりで他のヒロインを選び直すという人間ドラマもあるのがメモリーズオフです。

 

「メモリーズオフ-Innocent Fille-」では過去作に登場したキャラクターが年を重ねていて、まだ若い主人公に対してアドバイスをしてくれます。当事者である2人だけでは停滞している状況も、周囲にいる人間が後押しをすることで新たな局面に進むのです。

 

ゲーム制作として色々なプロが参加している

 

長い年月は、ゲーム制作にも大きな影響を与えました。ゲーム制作は大きなプロジェクトで、企画から販売まで3年間ぐらいかかるケースもよく見られます。恋愛ゲームは静的なコンテンツで構成されているものの、ボリュームがあるメモリーズオフは過去作との調整をする点でも大掛かりな仕事です。

最終作である本作は、これまでの総決算として企画したので4年間以上の年月がかかりました。過去作で青春を謳歌していたキャラクターも、このフィナーレの中でそれぞれ自分の道を歩んでいます。その生き様は、今作の主人公たちにとっての道標です。

初代でテーマとしていた恋愛の切なさから、シリーズとして色々なチャレンジがありました。とあるナンバリングで、高校生に比べて圧倒的に自由な生活をしている大学生を主人公にしたのも、その一環です。

 

最終作では原点に回帰しつつも、洗練されたゲームシステムと面白さが詰め込まれています。ブランドを所有するゲーム会社が途中で変わるといった変化もありましたが、クリエイター達とファンの熱意によって無事に完成しました。シリーズを通して皆勤賞のキャラクターもいて、まるで現実の月日を反映したかのような厚みがある恋愛ゲームです。

 

まとめ:幸せとは何ぞや?という問いへの1つの回答

 

高校生ともなれば、自分の生き方について真剣に考える時期です。進学と就職のどちらを選ぶのかを期限付きで決める必要があるので、恋愛でも相手との価値観の違いなどがダイレクトに影響します。

誰かを選べば、それ以外のヒロインたちとは疎遠になります。不誠実な態度を取っていれば、修羅場によってヒロイン同士が争うのです。

他の恋愛ゲームとは異なっているメモリーズオフは、幸せについての1つの結論です。
この世界のキャラクターたちは綺麗なまま別れるよりも、どれだけみっともなくても大事なものを守る方を選びます。学生による恋愛を楽しむPCゲームではあるけれども、実質的に大人同士による人間関係です。

 

また美少女を攻略する恋愛ゲームとしては多くの男性キャラが登場していて、メモリーズオフの感動をより高めています。過去の恋人への未練、現在の彼女とのすれ違い、突然の別れ、別れた恋人との再会などの様々なシチュエーションで恋愛模様を描き切ったメモリーズオフでは、どの作品でも相談相手としての男性キャラが魅力的です。

「メモリーズオフ-Innocent Fille-」において、長年かけて築き上げてきたキャラクターたちがお互いに協力し合う光景こそ、幸せに対する具体的な回答に他なりません。

 

現実とゲーム内の両方で長い時間が流れたメモリーズオフは、ついに最終作となりました。

初代からの事情も関係している「メモリーズオフ-Innocent Fille-」は、シリーズをよく知っている方はもちろんのこと、初めての方にもお勧めの恋愛ゲームです。感動的なストーリーで男女の付き合いを学ぶことで、人生における意義を見つけられます。