「レグランドレガシー~運命に縛られた戦士の物語~」JRPGへの愛を現代的に表現した新作PCゲーム!ターン制バトルが特徴的なシンガポール産のRPG!

日本を愛する外国人が制作した渾身のJRPGが遂に日本でも配信開始!日本のRPG特有のターン制バトルをベ―スにし、Live2Dも採用している最新技術を使ったRPGです!DMMオンラインゲームで日本語がダウンロード購入できるので昔風の王道RPGをプレイしたい人は要チェック!

 

まずはこのJRPGの雰囲気がわかる公式動画をチェック!

PS1時代のRPGに憧れた作者

『レグランドレガシー~運命に縛られた戦士の物語~』は

日本産のRPG通称「JRPG」をモチーフとして作られた作品です。

 

JRPGという言葉には「ムービーばかりで単調な作品」という蔑称的な意味合いで使われることもあるのですが、

このPCゲームではむしろ好ましい意味合いで

「A love letter to all time favorite JRPGs(大好きなJRPGへのラブレター)」として作られたとのこと。

 

本作はSteamでも販売されていますが、日本語版は2018年3月からDMMオンラインゲームにて発売されることになりました。

開発はインドネシアのベンチャー

このPCゲームを手がけるのはSEMISOFTというインドネシアのジャカルタで活動しているベンチャー企業です。

設立者のUwil氏を中心としてその親友と家族の協力の下で設立された非常に小さいチームとなります。

総社員数は27名とベンチャーにしてはやや多い形といえるかもしれません。

 

このPCゲームは2015年から開発が始まり、

2017年にはクラウドファンディングサイトのKickstarterで40,000ポンドの出資を募り

1ヶ月で44,628ポンド(約680万円)を集める成功を収めました。

 

それから1年後の2018年1月に晴れてSteamにてこのPCゲームの英語版である

『LEGRAND LEGACY: Tale of the Fatebounds』をリリースし、

今回DMMで同年3月に『レグランドレガシー~運命に縛られた戦士の物語~』の発売にこぎつけたという形です。

 

このPCゲームのリリース後、2018年2月にはベンチャーキャピタルからの支援を受けることに成功し

新作ゲームの開発を予定しているとのこと。

に嵌まったプレイヤーは同社の今後をチェックしておきましょう。

日本語版と英語版の関係

このPCゲームが2018年1月にSteamに登場したときには

英語・中国語の2ヶ国語にしか対応しておらず実は日本語には未対応でした。

 

明確な理由は語られておりませんが、

恐らく日本でのセールスが見込めないからなのかもしれません。

 

日本のPCゲーム市場は海外市場と比べてもとても小さく、

ローカライズが後手に回るのも仕方無いといえるでしょう。

 

そのため「JRPGへのラブレター」であるにも関わらず

日本語版のリリースが遅れるというのは特に変わったことではなく、経営上自然な話といえます。

 

なお注意点として、Steamの英語版はDMMの日本語版より安く2,570円で販売され、

またSteamのストアページにはデモが存在しますがDMMの方には映像データがあるのみです。

 

英語に抵抗がないのであればSteamに掲載されているデモ版でまず遊んでみて、

それからDMMで日本語版を買うと公開せずに快適に日本語版で遊ぶことができるでしょう。

記憶をなくした奴隷の物語

 

主人公のフィンは闘技場で戦いの日々を送る奴隷です。

どことなくインドネシア風の顔つきをしたフィンは屈強な闘技場のチャンピオンと戦うことになりました。

 

激闘の果てにあわやとどめを刺されるか、

というときにフィンの目は赤く輝きチャンピオンを一閃、なぎ倒します。

 

試合後、フィンは牢屋へ閉じ込められチャンピオンの奴隷主らしき人物に激しく詰問を受けるのですが、

そこへ登場したとある老人に買われことなきを得ます。

 

老人いわく「Rahas砂漠を越えるための護衛をして欲しい」とのこと。

こうして彼に導かれるようにフィンの物語が幕を開けるのでした。

Live2Dによる会話シーン

一般的にRPGといえば会話シーンに喋っているキャラクターの顔アイコンが表示されるものですが、

このRPGでは顔アイコンの代わりにLive2Dによる表現を用いています。

 

Live2Dというのは2次元で描かれたパーツを利用して擬似的な3Dアニメーションを作り出す技術で、

これによって会話時の臨場感が高まっている形です。

近年ではスマートフォンアプリなどにも採用されている技術なのでどこか見覚えがあるかもしれません。

 

「JRPGへのラブレター」とのことですが、

技術自体は現代のものをふんだんに取り入れているといえるでしょう。

戦闘は疑似QTE的

このRPGの戦闘では頻繁にQTE的なシステムが取り入れられています。

例えば攻撃をする際にルーレットが回り、

タイミングよく指定されたボタンを押すことで成功となるという具合です。

 

これはPS1のRPG『レジェンドオブドラグーン』に酷似したシステムで、

戦闘をより楽しめる作りとなります。

 

ただこの点については賛否が分かれるかもしれません。

RPGの戦闘はどうしても繰り返しの作業となりがちなのでできるだけ簡略化したいという声もあるでしょう。

 

『女神転生』シリーズではオートバトルが導入されているぐらいですし、

ブラウザないし携帯アプリでも戦闘についてはより簡略化した形を採用する傾向にあります。

 

ですが反対に『ダークソウル』『モンスターハンター』のように

戦闘の難易度の高さを楽しむゲームというものも一方では存在します。

 

またQTEと聞くと悪いイメージを抱くかもしれませんが、

それは恐らく「失敗イコール死」という作りのゲームの印象が強いためでしょう。

 

このRPGではもちろん失敗しても勝敗が決するわけではないのでそこまでQTEに否定的になる必要もありません。

まずは楽しんでみて下さい!

影響を受けた作品群はPS1時代のもの

一口にJRPGといっても作品数は膨大で、世代によってもイメージが異なるものです。

PCゲームのゲームデザイナーであり開発会社の責任者でもあるUwil氏

具体的に本作が影響を受けたとされる作品として『レジェンドオブドラグーン』

『水滸伝』『ファイアーエムブレム』などを挙げています。

 

いわゆるPS1時代の作品に強い影響を受けているといえるでしょう。

また同氏はJRPGにおいて批判の的となることもあるカットシーンについても肯定的なようです。

 

特に「(本作をプレイすることで)90年代に青春時代を過ごした方は

ノスタルジーを感じるでしょう」とのこと。

このRPGは様々なPS1世代のJRPG要素を詰め込んだ作品なのです。

 

現代的なデザインのキャラクター達

 

このRPGに登場するキャラクターのデザインは現代的ですっきりしたものとなっています。

アートディレクターのArchie Adiartama氏によるデザインとみられ、

同氏のArtStation(画像投稿系SNS)には

『ポケモン』のイラストを中心に様々なイラストが掲載されている形です。

 

キャラクターのデザインはどれもクセがなく受け入れやすい形にまとまっています。

この点も現代的といえる点かもしれません。

特に仲間になる女性キャラクターは

いずれも多くの方に受け入れられるような普遍性のあるデザインといえるでしょう。

 

JRPGへの憧れというのはともすれば懐古主義に陥りがちで

現代にそぐわない作品になる可能性を秘めているのですが、

このPCゲームではしっかりと現代に適応した形となっているので

世代が異なる方であっても素直にプレイできるはずです。

冒険をより楽しませてくれる豊富なミニゲーム

JRPGで意外と思い出に残っているものに「ミニゲーム」があります。

作中のメインストーリーに関わらない単純なゲームで、

例えば『スーパーマリオRPG』における「ばくれつカブトムシ」

『ロマンシング・サガ3』におけるトレードやマスコンバットは強烈な印象をプレイヤーに残したものです。

 

このPCゲームでもそういったミニゲームが実装されており、色々なものを楽しむことができます。

例えば街中でのフェンシング、それから魚を釣り上げるフィッシング、

さらには頼まれたものを買ってくる「おつかい」などが楽しめる形です。

 

また、ゲームが進行すると戦術戦闘という

通常のバトルとは全く異なる戦いをプレイすることができるようになります。

 

ミニゲームというのは一見それほど重要な要素に見えなくとも、

時にはゲーム本編よりも嵌まってしまうこともあるものです。

ゲームの世界をより幅広く豊かなものにしてくれる要素ともいえるかもしれません。

じっくりと楽しめる現代的なJRPG

『レグランドレガシー~運命に縛られた戦士の物語~』は「JRPGへのラブレター」として作られたRPGです。

主にPS1時代のJRPGの影響を大きく受けており、

この世代の方にとっては懐かしさを感じるでしょう。

 

ただデザインや技術は現在のものとなっているため若い世代であっても

違和感無くプレイすることができるはずです。

 

JRPGとしてしっかりと作られているため時間をかけてじっくりと楽しめる作品となっています。

ミニゲームやサイドクエストに寄り道をしながらゲーム世界を味わってみて下さい。