「We Happy Few」ドラッグによる幸せが蔓延した世界を生き延びるPCゲーム!物語の核心に至るまであなたは生き残ることができるか・・・?

架空のイギリスが舞台となっているサバイバルゲーム!プレイヤーは「Joy」と呼ばれるドラッグが蔓延した世界で生き延びることになります。水分・空腹度・睡眠といったサバイバルゲームお馴染みの要素もあるためサバイバルゲームが好きな方は楽しめるでしょう。

 

まずはPS4版ではありますがこのPCゲームの公式トレーラーをご覧ください!

 

荒廃した世界で生き延びるサバイバルゲーム!

 

『We Happy Few』はFPS視点のサバイバルなアクションアドベンチャーゲームです。

道具を収集し設計図を集めつつ武器や料理を作り、

プレイヤーは荒廃した世界の中で生き延びねばなりません。

 

その先に何が待ち受けているのか、

人々の声に耳を傾けて依頼を遂行するうちに見えてくるものとは何か、

生き延びるうちに次第にこの世界やキャラクターの謎が判明していくでしょう。

 

開発はCompulsion Games

 

本作を手がけるのはカナダのケベック州、

モントリオールのサン=タンリというところで活動している「Compulsion Games」です。

 

同社は2009年に設立してからパズルアクションゲームの『Contrast』を開発し、

2016年7月に本作をsteam上にリリースしました。

 

なお本作の舞台はカナダではなくイギリスのウェリントンウェルズという架空の都市だったりします。

英語のイントネーションもイギリス英語となっており

特にカナダの面影は感じさせません。

イギリス系移民の多いカナダだからこその作品なのかもしれません。

 

ドラッグ「Joy」が蔓延した世界

 

『WeHappyFew』の舞台となるのは架空の1960年代のイギリス、

第二次世界大戦が終結し冷戦の漠然とした恐怖が空気を支配している最中です。

 

あくまでも架空の世界であり、実際のイギリスの状況とは異なるため

もう1つの世界として考えた方が分かりやすいかもしれません。

 

この世界で人々は「Joy」と呼ばれる薬を常用しています。

この薬を飲めば嫌な事は全て忘れ、思い出したくない過去とはおさらばすることができるのです。

子どもから大人までJoyを服用し人工的な幸せを教授し生活をしています。

 

なおJoyは継続的に服用する必要があり、

効果が消えると途端に不安に苛まれたり世界の本当の姿を見てしまうことになるでしょう。

 

追い出される主人公

 

主人公は清潔なオフィスで新聞の検閲作業をしています。

人々が知る必要の無いことを黒塗りにするという情報統制をガンガン行っているわけです。

レトロな機械を操り検閲をしているとある記事に目を留めることになります。

そこには自分と自分の兄弟が掲載されていてゴミ集めで賞をとったことが書かれています。

 

この記事を見た途端、どこからともなく「アーサー!」と自分を呼ぶ声が聞こえ

視界は歪み苦痛に苛まれることになるのです。

傍らにはJoy。

これを飲むか否かはプレイヤー次第です。

 

Joyを飲まずに検閲作業を続ける主人公の前に奥さん的な人物が現れ

「子どものバースデーパーティー忘れてるわけじゃないわよね、

さっさと仕事を終わらせなさい」と詰め寄ってきます。

 

なんとパーティーではピニャータ(紙製の人形にお菓子などが詰まっており、

これを壊して中身を取り出すというメキシコ文化由来のもの)もあるとのこと。

ちゃちゃっと仕事を終わらせてピニャータをぶち壊しましょう。

 

 

バースデーパーティーでは既にピニャータを家族総出で叩いているところでした。

主人公もそれに参加しようとするのですが、家族のようにJoyを飲んでいるわけではありません。

主人公がピニャータに一撃を加えるとピニャータの正体が明らかになります。

 

それは何と巨大でグロテスクなネズミであり、

中に詰まっているお菓子というのはこのネズミの肉片だったのでした。

 

ネズミの肉片を機器として食べようとする家族に吐き気を催した主人公は妻に

「あんたJoy飲んでないわね!」と警戒され「Downer」と呼ばれ

警備員に追い立てられ捕まってしまうのでした。

 

どうやらJoyを服用しない者はこの世界ではDownerという存在のようです。

 

目を覚ますと荒れ果てたどこかの地下室。そこは締め切られ、

顔見知りのおばさんが首を吊っていました。

ここからゲームの本編が始まります。

 

まずはこの地下室から抜け出さなければなりません。

 

なにが起こっているのかは分かりませんが、

ともかくこの町から脱出しなければ捕まってしまうでしょう。

 

材料を収集して道具を作成

 

この世界には様々な材料が色んなところに転がっています。

これらの材料はクラフトすることによって探索に役立つ道具へと生まれ変わります。

 

クラフトできるものは豊富で、設計図を見つければより多くの者を作ることができるでしょう。

 

さしあたって必要な道具は地下室から抜け出すために必要なJimmy Barなのですが、

周囲には見当たりません。

ですが近くにはロックされているロッカーが存在します。

 

このロッカーの中身を取り出せればJimmy Barが見つかるかもしれないので、

まずはこれを開錠するためのロックピックが必要となります。

ロックピックは材料となる「Metal Bits」から作ることができるのであたりを探し回ってみましょう。

 

本作はこのような流れで進めていくことになります。

この地下室を抜け出すという行動はある種チュートリアル的なシーンといえるでしょう。

晴れて地下室を抜け出すことができればメインクエストが表示され、

自由に街中を行動できるようになります。

 

ですが街中の風景は先ほどとは一変したものとなっています。

 

Downerたちの町

 

ゲーム開始当初、主人公はまるで一流企業のような施設で働いています。

壁には主人公の名を冠する社員賞の賞状が飾られオフィスも清潔、

家族も穏やかでまるで「普通の生活」を営んでいるようでした。

 

ですがそうした環境を支えていたものはドラッグのJoyであり、

Joyを飲まなかった主人公はDownerと呼ばれる人々で溢れる町へと放り出されてしまうのでした。

 

Downerがあたりでうろついている世界は暗く陰鬱としていて不潔、

人々の顔には諦念感が溢れています。

冒頭の生活レベルとは比較にならない光景が広がっているのです。

 

誰もがぼろぼろの服を着て妄想に囚われ生気が失われています。

崩れた家が散見され草木は伸び放題、

何ひとつ商売や営みがされておらずまたインフラも全く整備されていません。

 

住民が「俺はあの爆撃で死ぬべきだった…」と呟いていることから、

もしかしたらロンドン大空襲後に復興できず

そのまま朽ちるばかりの世界と考えることもできます。

 

戦争によって癒しようもない深すぎる傷を受けた人々には

ドラッグだけが救いになったのかもしれません。

 

サバイバルしながら探索

 

本作は崩壊した都市を探索しながらクエストをこなしていき、

次第にメインクエストに到達していく形なのですが、

サバイバル要素も重要なものとなっています。

 

主人公には「水分・食料・睡眠」のゲージがあり、

これらを適宜満たしてやらなければいけません。

自動でこれらのゲージは減少していくため

いくらか十分な物資を確保しておかなければ生存は難しいでしょう。

 

ただ水分はマップで確認できる場所で確保できますし、

食料もそこまで乏しいというわけでもありません。

またベッドも各所に存在するので意外とやりくりできるでしょう。

 

それから人の家にはアイテムが比較的たくさんあります。

もちろんそれらのアイテムは家主のものなので、盗めば家主に襲い掛かられるでしょう。

プレイヤーはそんな家主を倒すこともできれば逃げることもできます。

 

なお倒せばさらにその人物の死体からアイテムをあさることもできるので

困窮したら覚悟を決める必要が出てくるかもしれません。

 

独自の世界観に嵌まるPCゲーム!

 

『We Happy Few』は架空の世界を舞台としたサバイバルなアクションアドベンチャーです。

終戦後のイギリス、ドラッグが蔓延し情報統制が敷かれ破滅に向かう町で

主人公は一体どのような運命を辿るのか、

そうしたポストアポカリプス風の世界観が魅力といえるでしょう。

 

サバイバル要素もしっかりと作られており探索するほどに謎は深まり、

それを解決していくことで徐々に物語の確信へと迫っていくことになります。

 

本作の世界観に惹かれる方はどっぷりとこの世界に嵌まることができるでしょう。