可愛らしい妖精のオリと育て親であるナルの話を描いたチュートリアルにより開始10分で泣いたプレイヤー多数!フルオーケストラでゲームを彩るBGMと水彩画のような美しい世界観が魅力的です。雰囲気とは対照的にアクションの難易度は高くずっと楽しんでいられるPCゲームです。
美しく儚げな世界観が見れる映像
オリとくらやみの森ってどんなPCゲーム?
オリとくらやみの森は、マイクロソフトスタジオが開発したPCゲームです。
ゲームシステムは往年の名作・メトロイドに似た横スクロールアクションで、
上下左右にひろがる広大なマップ内を縦横無尽に飛び回ることができます。
操作方法自体はジャンプや攻撃を中心とした単純なものですが、
難易度は高めに設定されており、一筋縄ではクリアできないやりごたえのあるゲームです。
日本での配信は2015年に始まっており、多くのゲームファンから高い評価を受けています。
特筆すべきは、海外のクリエイターが作ったゲームならではの不思議な世界観と高い美術センス。
水彩画が動いているような独特なビジュアルと、フルオーケストラによる壮大なミュージックは圧巻の一言です。
オリとくらやみの森のストーリー
※チュートリアル程度のネタバレがあります。
本作のチュートリアルは泣けると評判なので、純粋に楽しみたい方は飛ばすことを推奨します。
ニブルの森で生まれた精霊のオリは、同じくニブルの森に住んでいるナルに拾われます。
オリとナルは木の実を分けあったり、一緒に橋を作ったりして本当の親子のように仲良く暮らしていました。
しかしあるときを境に、全ての植物が枯れ始め、空には厚い雲がかかり、ニブルの森は暗闇に覆われてしまいます。
絶え間なく光り輝いていた精霊樹さえも光を失い、森に住む精霊たちは生気を失っていきました。
オリとナルもまた、木の実さえ生らなくなった森ではまともに生きていくことができず、衰弱していきます。
ナルは、少しでもオリを生きながらえさせるために最後の気力を振り絞り木の実を探してきます。
残りわずかとなった木の実を全てオリに託すと、ナルは息を引き取ってしまいました。
ナルを失って一人ぼっちになったオリは、わずかな命を削って旅に出ます。
オリはその旅の道中で、ニブルの森から光を奪った犯人を知ることになるのでした。
美麗なグラフィックと重厚感のあるサウンドに注目!
オリとくらやみの森をプレイした人は、まずその美麗なグラフィックに息を呑むことになるでしょう。
2.5次元で構成されたステージは水彩画を眺めているようで、
手書き風のキャラクターや背景もファンタジーな世界観にピッタリです。
海外のデザイナーが手がけたグラフィックデザインは、
まるで絵本の世界が飛び出してきたかのように感じられます。
またこのゲームの手の込んだグラフィックに迫力を与えているのが、フルオーケストラで演奏されるサウンドです。
最近のソーシャルゲームなどに多い電子音とは一味違った迫力のある音楽は、戦闘シーンに緊迫感を与えてくれます。
場面ごとに雰囲気の異なる音楽が流れ、
プレイヤーがファンタジーの世界感に入り込みやすいよう計算されているのが伝わってきます。
秀逸なストーリーもさることながら、
オリとくらやみの森のクオリティを支えているのは間違いなく高品質なグラフィックとサウンドです。
このグラフィックとサウンドのおかげで、ゲームをプレイしたというよりも
良質な映画を一本観たような満足感を得ることができます。
開始10分で泣いてしまう人続出!
オリとくらやみの森を起動すると、最初にチュートリアルを兼ねたストーリーを見ることができます。
プレイ時間にしてほんの10分程度の短いストーリーですが、
このわずかな時間で感動して泣いてしまったというプレイヤーも少なくないようです。
冒頭で見られるのは、オリがナルと出会ってから、ニブルの森が暗闇に包まれるまでのストーリーです。
オリとナルが幸せそうに暮らしている姿は、不思議なほど感情移入して見てしまいます。
暗闇の森の中で、オリとナルが互いの命を救おうと奮闘する姿には涙を禁じえません。
操作方法に慣れるために用意されているチュートリアルで泣けるゲームというのも珍しいのではないでしょうか。
もちろん本編が始まったあとにも秀逸なストーリーが用意されていますが、
冒頭のムービーがこのゲームの中で最もプレイヤーの感情を揺さぶるシーンのひとつであることは間違いありません。
意外にもシビアで難易度の高いアクションゲーム
ここまではオリとくらやみの森のビジュアルやストーリーの素晴らしさに触れてきましたが、
忘れてはいけないのがゲーム性の高さです。
綺麗なビジュアルに騙されて雰囲気を楽しむゲームだと勘違いしてしまいそうですが、
このパソコンゲームの真骨頂はやりごたえのあるアクションにあります。
オリとくらやみの森は、横スクロール型のアクションゲームです。
横スクロールのなかでも、広大なマップ内を縦横無尽に探索して回る、
いわゆる「メトロヴァニア」と呼ばれるタイプのPCゲームですね。
ただ一本道を進み続けるわけではなく、
迷路のように入り組んだステージを簡単な謎解きを交えながら進んでいきます。
子どもにも人気が出そうな可愛らしいキャラクターとは反対に、
ゲームに慣れた大人でも一筋縄ではクリアできないほどの難易度を誇っています。
当たり判定はかなりシビアで、初見で一度もゲームオーバーにならずにクリアできる人はまず居ないでしょう。
操作に慣れたあとでも、新しいステージに行くたびに何度もゲームオーバーを繰り返してしまうのがこのゲームです。
トラップや急襲してくる敵キャラも多く、プレイ中は全く油断できません。
ただ、難易度が高い代わりに、いつでもどこでもセーブができるという救済システムがあります。
セーブを行うためには「エナジー」を消費する必要がありますが、
普通にプレイしていればエナジーは問題なく溜まっていきます。
どのタイミングでセーブを行うかを見極めることが、
このゲームをクリアするための大きなポイントであると言えるでしょう。