ここでは当時の魅力を振り返りつつ、似たタイプのゲームも紹介しています。
ソロモン72柱の悪魔を美少女として使役し、滅びゆく塔界の王を目指す――。
聞いただけでゾクッとくるような世界観ですが、実際にプレイしてみるとその第一印象は裏切られないどころか、BGM・ストーリー・キャラデザが全部同じ方向を向いていて、気がつくと完全にこの世界の住人になっている、そんなゲームでした。
正直、ブラウザゲームでここまで世界観の完成度が高いタイトルはなかなかなかったと思います。
公式PV
こんな人に読んでほしい
「ゴエティア」で検索してこの記事にたどり着いた人は、おそらくこんな感じじゃないでしょうか。
・昔プレイしてたけど、今どうなってるか気になった
・名前を見かけて気になったけど、まだ遊べるのか知りたい
・似たようなゲームを探している
残念ながらゴエティアはもう遊べませんが、このゲームがどんなタイトルだったのか、なぜ終わってしまったのか、そして似た体験ができるゲームはあるのか、まとめてお伝えします。
ゴエティアはどんなゲームだったのか

『ゴエティア -千の魔神と無限の塔-』は、アピリッツが2015年12月にリリースしたブラウザRPGです。
プレイヤーは記憶を失った「王の候補者」として地獄に召喚され、魔導書レメゲトン(通称「レン」)の案内のもと、無数の塔が立つ世界「塔界」を制覇していくことになります。
他にはまずないダークで独特な世界観が異彩を放つタイトルでした。
ゲーム内容はもちろんのこと、キャラや音楽、文体に至るまでクオリティーが高かった。
戦闘はコマンドRPG方式で、オートバトルも搭載。忙しい人でも気軽に遊べる設計になっていました。パーティーは最大3人1組の魔神で編成し、エリアを制覇しながら進んでいく流れです。
総合的に雰囲気が良くできていたブラウザゲーム

『ゴエティア』はストーリー、音楽、文体、といった世界観が1つの方向に収束するよう丁寧に作られていました。
違和感無くゲーム世界を楽しむことができるため、自然と没入することができたんですよね。
全体的に上品な作りで、抵抗無くゲームを進めることができました。
魔神の召喚と育成

このゲームの要となるのが「魔神」の存在です。ソロモン72柱の悪魔がモチーフになっていて、全員が美少女の姿で登場します。かわいいですね(笑)
召喚方法は指定召喚・蒼月召喚・紅月召喚などいくつかありましたが、基本的には指定召喚を覚えておけばOKでした。
面白かったのが「合体」システムで、過去に育てた魔神の能力を引き継げる仕組みがありました。また「形骸変化」で見た目を自由に変えられるのも独自の要素でしたね。
基本情報
| タイトル | ゴエティア -千の魔神と無限の塔- |
|---|---|
| ジャンル | ブラウザRPG |
| 開発・運営 | アピリッツ(Appirits) |
| 対応機種 | PC(ブラウザ)/ PS4 / PS Vita / Nintendo Switch |
| 料金 | 基本無料(アイテム課金) |
| サービス期間 | 2015年12月24日〜2020年9月29日(約4年9ヶ月) |
なぜ人気だったのか

ゴエティアが一定のファンを獲得できた最大の理由は、「世界観の完成度」に尽きます。
ストーリー、BGM、キャラデザイン、テキストの文体――これらが全部同じトーンで統一されていて、プレイしていると自然にこの世界に引き込まれました。
特にBGMの評価は突出していて、女神転生シリーズや進撃の巨人のアニメ音楽を手がけた作曲家が参加していました。本拠地のBGMが高いクオリティで、ついつい起動したくなるレベルでしたね。
また、100体以上の魔神にそれぞれ個別ストーリーが用意されていて、推しキャラの物語を追いかけるだけでもかなりのボリュームがありました。
ブラウザだけでアクセスできる手軽さと、オートバトルで忙しい人でも遊べる設計も、長く続けやすいポイントだったと思います。
なぜサービス終了したのか
2020年6月9日、運営から正式にサービス終了が告知されました。PC版は2020年9月29日、Switch版は2020年11月30日に終了。
終了の原因はいくつか重なっています。
1. Flash Player廃止の影響
ゴエティアは元々Flashベースのブラウザゲームでした。2020年末にAdobe Flash Playerのサポートが完全終了するため、技術的にサービス継続が困難になったことが大きな要因です。
2. 新規プレイヤーが定着しなかった
上級者と初心者の格差が深刻で、協力プレイでは新規が足を引っ張る構図になりがちでした。レビューサイトでも「強者と弱者の溝が深すぎる」「新規にはお勧めしない」という声が多数ありました。
3. 運営への不信感
バグ放置、告知不足、ガチャ確率への疑念、チャット環境の放置など、運営対応への不満が積もっていました。公式も「限られたリソースの中で生き延びてきたが、ついに限界を迎えた」と発表しています。
結果としてユーザー数は大幅に減少し、最終的にレビューサイトの総合評価は5点満点中1.79点という厳しい数字に。ゲームの素材は良かっただけに、運営面の課題が惜しまれるタイトルでした。
プレイヤーの声
ゴエティアに対するプレイヤーの声は、良い面と悪い面がはっきり分かれていました。
BGMが素晴らしい、特に本拠BGMは秀逸。キャライラストやSDキャラクターが可愛い。張り付かなくても気軽に遊べるお手軽RPG。
オンラインゲームズーム ユーザーレビューより
ダークな雰囲気が好きな人にはおすすめ。どのキャラでも理論上最高レアと同等の強さになれるのが良い。
オンラインゲームズーム ユーザーレビューより
重厚感のあるストーリーは何度も読み返すほど。BGMは控えめに言っても神。サービス終了後もずっと大好き。
Lost Eden ゴエティア感想記事より
一方で、厳しい声も少なくありませんでした。
時代にあったゲームづくりのできない運営のお手本。魔神と物語は良いのに、課金前提の格差が酷すぎた。
オンラインゲームCH ユーザーレビューより
1年半プレイして引退。強者と弱者の溝が深すぎます。新規にはお勧めしません。
オンラインゲームCH ユーザーレビューより
Flash終了が迫っているのに移行告知がない。ユーザーが激減している中で課金だけ求め続ける姿勢には疑問。
オンラインゲームCH ユーザーレビューより
ストーリーやBGMへの愛は深いのに、運営が追いつかなかった。そんな構図が浮かび上がってくるレビューが多かったですね。
ゴエティアが好きだった人へ ― 似たゲームの紹介
ゴエティアは終わってしまいましたが、似た体験ができるゲームはまだあります。
ゴエティアの魅力だった「重厚なストーリー」「ブラウザで手軽にRPG」「キャラ育成」という要素で考えると、まず思い浮かぶのがグランブルーファンタジーです。ブラウザRPGとしてのクオリティが高く、ストーリーの評価も安定しています。

ブラウザゲームで戦略的な育成を楽しみたいなら、千年戦争アイギスも選択肢に入ります。DMMのブラウザゲームとしては老舗中の老舗で、キャラの育成と配置を考える楽しさがあります。

「擬人化コンセプトのブラウザゲーム」という切り口なら、刀剣乱舞も外せません。こちらは刀剣の擬人化ですが、キャラへの愛着という点ではゴエティアと通じるものがあるはずです。

まとめ
ゴエティア -千の魔神と無限の塔- は、ダークファンタジーの世界観、神BGM、100体以上の魔神たちのストーリーという、他にはない個性を持ったブラウザRPGでした。
Flash廃止の波に飲まれ、運営面の課題も重なって約4年9ヶ月でサービス終了。ゲームの素材自体は本当に良かっただけに、もったいないタイトルだったと思います。
当時ハマっていた人にとっては、あのBGMを聴きながら塔界を冒険した時間はきっと特別なものだったんじゃないでしょうか。
なお、後継作品として『ゴエティアクロス』がリリースされていましたが、こちらも2026年4月30日にサービス終了予定です。

