主人公は中年男性、便利な魔法のないファンタジー世界というシビアな世界観で展開される最新RPGです。シーンごとに見やすさを意識したデザイン!戦闘はマス目状のストラテジーです。この新作PCゲームで描かれる絶望の淵でも果敢に戦う主人公たちの姿に引き込まれる。日本語非対応ですが遊んでいただきたいおすすめネトゲです。
本オンラインゲームの世界観・システムなどがわかる動画はこちら!
シビアな世界観で描かれる戦士の物語
人間には生まれながらの運命があると言いますが、
それでも仲間と力を合わせることで自分の可能性を広げられます。
他の民族との交渉や戦争によって自分たちの立場を守ってきた海外のオンラインRPGでは、
ご都合主義のないドライなファンタジー世界もあります。
今回紹介するPCゲーム「Ash of Gods: Redemption」において、
どれだけ辛くても自分と大切な人間のために戦う光景は、戦士と呼ぶのにふさわしい勇姿です。
海外アニメを見ているようなファンタジーRPG!
日本におけるファンタジーは、中世から近代のヨーロッパを参考にしています。
急速に近代化が進んだ第一次大戦ぐらいまで、
移動手段は徒歩と馬の二択であり、庶民は生まれた街で生涯を過ごすのが普通でした。
中高生をターゲットにしているライトノベルなどのファンタジーでは、
親近感を持たせるためにわざと脚色しています。
しかし、実際に生き延びるだけでも大変だった中世時代があった側としては、
先祖から伝えられてきた過去の逸話と因縁が今でも大きく関係しています。
Ash of Gods: Redemptionは、作中で長い年月をかけて語られる壮大なファンタジーです。
よく動くアニメーションによって物語の幕が上がり、
プレイヤーは自分が操作するキャラクターと共に長い旅に出ます。
現実の中世に近い、戦闘や病によって人があっさりと死ぬ世界観です。
イベントで表示されるキャラクターの一枚絵もアニメ調で、
一部はボイス有りですが、基本的にテキスト表示で進行します。
登場するキャラクターが多いので、会話の内容をきちんと理解しながら進めましょう。
現実の等身とほぼ同じのリアルな造形で、海外のデザインとしては馴染みやすい部類です。
海外のアニメを視聴していた方などは、違和感なく感情移入できるでしょう。
強大な敵を知る主人公の選択で物語が変わる
ゲームを開始すると、いきなり集団の戦闘シーンです。
小細工なしで真正面からぶつかりあう様は迫力があり、
まさにお互いの存亡を賭けた決戦をイメージさせます。
このPCゲームは、イベントシーンで状況を説明した後に、ターン制の戦闘に移行していきます。
敵に打ち勝つストラテジーを考えるのが楽しく、
アナログゲームで対戦をしているかのような独特の味わいがあります。
オープニングから登場するソーン・ブレニンは、
過去からの因縁がある強大な敵による侵攻を知りました。
自分には関係がないことにするのも1つの選択肢ですが、
戦士である彼は世界を見聞する傍ら、これからどうするべきかで悩みます。
安全に暮らせる街にいれば、毎日接する人間との縁もでき、
トラブルには自分なりの考えを示さなければいけません。
イベントで選ぶ選択肢は、関わっている人間のその後の行動や、
その場所がどうなるのかにも直結しているので気をつけましょう。
歴戦の戦士であっても時には弱気になるものですが、
それは相対している敵を調子に乗らせる可能性があることを考慮しておくべきです。
敵を一方的に攻撃できる戦術を考えよう
戦闘時にはマス目で区切られたエリア内で、敵味方がターン制で行動します。
有効なストラテジーを考えると、敵に攻撃する暇すら与えず、一方的にダメージを与えることも可能です。
このオンラインゲームで登場する敵のAI(人工知能)は賢いので、
各キャラの特性を理解しないで適当に動かすと、すぐに不利になってしまいます。
弓矢を使うキャラで遠距離から狙撃しつつ、重装備の戦士が敵を止める壁役になるのが基本です。
戦闘の準備としては、加わっているキャラクターの中から
参戦するメンバーを選ぶパーティ編成、アイテムとカードの選択などを行います。
フィギュアを使用したボードゲームに類似した戦闘システムで、
全てのキャラが表示された状態で開始します。
できるだけ各個撃破するのが望ましく、
戦うエリアの地形についても気を配っておくのがポイントです。
キャラを選択した時には移動できる範囲が分かりやすく表示され、
敵との間合いを計算通りに詰められます。
ここぞという場面では、スキルによって一時的に攻撃回数を増やす等の追加要素で、
目の前の敵を一気に倒すのも有効な戦術です。
待機中には持っている武器を振り回すといった細かいアクションを行い、
戦場にいるという雰囲気がよく出ています。
海外ならではの妥協を許さないハードな展開
魔法があるファンタジー世界では、怪我や病気を癒すばかりか、
死者を蘇生させる方法すらあります。
ところが、Ash of Gods: Redemptionでは超常的な力はあれども、
都合の良い魔法や万能薬はどこにも存在していません。
剣で刺されれば血が噴き出し、苦痛に満ちた声をあげて身をよじらせながらも、
体勢を立て直して敵に反撃します。
リアリティを求める方にもピッタリのおすすめネトゲですね。
戦闘シーンの動きには、色々なバリエーションが用意されています。
長剣を肩にかつぐ、短剣を空中に放り投げて再キャッチする等の細かな仕草は、とても愛嬌があります。
どちらも攻撃する時にはダイナミックに振りかぶってから叩きつける動きが表示され、
それぞれの行動に応じたパラメータの増減で完結するのです。
イベントでは主要なキャラクターの大事な人間も否応なく巻き込まれ、
助けに向かっても必ずしも間に合うとは限りません。
操作しているキャラクターの生々しい喜怒哀楽は、プレイヤーの心に刺さります。
海外のダークファンタジーは、ゴリゴリと削っていくようなハードな世界観の中での冒険です。
戦闘中の死亡、イベントによる悲劇的な別れがあっても、ひたすらに前へ進み続けるストーリーは、
多くのプレイヤーを引き付けてやみません。
人生経験が豊かな中年の男性が主人公の冒険物語
ソーン・ブレニンを筆頭として、主要なキャラクターは立派な大人です。
日本のファンタジーでは、思春期である中高生が共感しやすいように、
ほぼ同年代の少年が主人公になるケースが多く見られます。
学校の部活動を連想させられるカジュアルな物語も魅力的ですが、
やはり人生経験を一通り積んだ人間だけが言える台詞、真の意味での勇者としての行動もあるのです。
見ていて安心できる日本のストラテジーゲームにはない、
キャラクターの重みをこのオンラインゲームからは感じられます。
そもそも、日本のデフォルメされた可愛いイラストは独自の文化で、
海外のPCゲームで登場するキャラクターは総じて一見しただけで中年ぐらいの年齢だと分かる風貌です。
見やすさを意識した視点設定で長時間遊べるPCゲーム!
イベントシーンの一枚絵は、注意深く観察すると、瞬きなどの動きをしていることに気づけます。
話している人物を正面にする切り替えで、誰が喋っているのかが分かりやすいゲームシステムです。
物語に没頭させるために、遠方に移動する場面では地図、街中ではキャラのアイコン、
会話では向き合う形、移動中には横からのアングルによって、
プレイヤーにとって最も見やすい視点を維持しています。
見ていて全くストレスがない視点だから、長時間のプレイでも快適です。
過去は変えられないが未来は自分たちで掴み取れる
犠牲になった人間は二度と蘇らず、生き残った者は失ったことを引きずって生きていくのが定めです。
しかし、同じ過ちを繰り返さないために他者を助けることは可能で、
戦って自分たちの尊厳を守ることで明るい未来を勝ち取れます。
中立の立場にいる市民とは交渉ができるものの、
武力がある勢力からの侵攻に対しては敢然と立ち向かうしかありません。
このおすすめネトゲで描かれるのは、
突如として巨大な暴力に晒される民衆と、少数ながらも全力を尽くして事態を打開しようとする主人公たちの対比です。
先手を打つ場合には、まだ事態が明らかではない時点で準備を始めるので、
時には理解されずに貶されることもあります。
それでも、無防備なまま蹂躙されるよりは、大幅に被害を減らせることは確かです。
大事なものを失った人間だからこそ分かる真理は、まだ年端もいかない少年には語れない部分となります。
自らの力が及ばない可能性が高いにもかかわらず、
できることを1つずつこなしていく姿によって、周囲の人々は少しずつ変化していくのです。
全てのキャラクターが主人公として活躍する群像劇だから、
途中で通りがかった拠点の村人との会話ですら深いやり取りになります。
オンラインゲーム「Ash of Gods: Redemption」のファンタジー世界には、
普通の日常生活を送っている人々によるドラマがあります。
主人公補正のない、等身大の主人公たちによる物語は、
翻訳用の辞書を片手に読んでいきたくなるぐらいの面白さです。
戦闘シーンでは戦術によって勝敗が決まるので、ストラテジーゲームとしても高く評価されています。
steamから配信されており、現時点では日本語には対応していません。
それでも、意味を調べながらでもプレイして欲しいPCゲームとなっています。