あの著名なアメコミ作家「ジョー・マデュレイラ氏」が参加しているJRPG!迫力ある戦闘、濃厚なストーリーなど細かい所まで作り込まれている新作PCゲームです!steamで配信されているおすすめファンタジー系PCゲームですのでぜひプレイしてみてください。
まずは世界観がわかるこちらのOPをチェック!
英雄の失踪から始まるJRPG
英雄アラムスは魔界から迫り来る魔物を退けていた偉大な人物でしたが、
ある時、謎の失踪を遂げてしまいます。
残されたアラムスの娘ガリーは山をも動かすといわれるアラムスの小手を見つけるのですが、
それは魔物のターゲットになるということを意味していました。
魔物と戦うガリーでしたが、次第に仲間ができるようになります。
魔術師のノラン、そのお供のゴーレムであるカリブレット、
アラムスのかつての戦友ギャリソン、
ならず者のレッドモニカ。
ガリーを含めた彼ら5人は一緒に冒険をするようになるのでした。
やがてこの世界の根源的な要素であるマナについて探求したいと願うノランを筆頭として、
かつて大量のマナが眠っていたとされる謎の土地クレセントアイランドへ辿り着くことになります。
ですがそこに待ち受けていたステルス艦によって一行の乗っていた船は撃墜され、
やがて散り散りになってしまうのでした。
ジョー・マデュレイラによるJRPG
このRPGを手がけるのはジョー・マデュレイラ氏率いるAIRSHIP SYNDICATEというゲームスタジオです。
マデュレイラ氏はアメコミのアーティストとして活動し『Uncanny X-MEN』
『Deadpool: The Circle Chase』などを担当してきた経歴をもちます。
そしてこのPCゲームの原作である『Battle Chasers』は
1998年から2001年まで描いていた作品だったりするのです。
なお原作コミックはプレミア価格で取引されています。
ゲーム分野におけるマデュレイラ氏の代表作というと
自身がクリエイティブディレクターとして
開発したVigil Gamesの3Dアクションゲーム『Darksiders』シリーズとなります。
この成功が鍵となり、
2015年に独立したゲームスタジオAIRSHIP SYNDICATEを設立することができました。
またこうした経緯を経る間に『Avenging Spider-Man』
『Savage Wolverine』といったコミックの制作に参加していたりもします。
新しさを感じさせる3Dアニメーション
この新作PCゲームにはオープニングアニメーションが存在します。
カートゥーン調をベースとしたスタイルのアニメーションですが迫力があり一見の価値アリです。
このアニメーションを製作したのはPowehouse Animation Studiosという新進気鋭のスタジオとなります。
主にゲーム内で使われるアニメーションを担当してきたスタジオで『The Banner Saga』
『W.A.R.P.』『Darksiders 2』といった作品の制作に参加してきました。
また、アニメーション作品として
『悪魔城ドラキュラ』を原作とするNetflix配信の
2017年公開『Castlevania』の製作にも参加している形です。
アメコミを取り入れた演出が格好良い
アニメーション以外にもシーンを表現する演出としてアメコミのイラストをベースとした
擬似的なアニメーションが非常に格好良い。
恐らく原作者であるジョー・マデュレイラ氏によるイラストかと思われるのですが、
細かな書き込みに加え構図のとり方からデザインなど様々な要素が
心を鷲掴みにしてくれるでしょう。
この演出はイラストを元にしているのですが、
躍動感が強く迫力があります。
アニメーションと同様、もしくはそれ以上に必見な演出です。
キャラクターデザインが秀逸
このRPGでは物語の進行上、
3人で行動するのが基本になるのですがいずれの仲間も秀逸なデザインをしています。
まず主人公のガリーなのですが、
9歳の少女でありながら巨大な小手をつけており素直で元気な子、
という魅力が詰まった形です。
ゴーレムのカリブレットもイカつくごついのに紳士的な口調だったりします。
それから戦士ギャリソンは無骨で大きな体躯に巨大な剣、
とまるで『ベルセルク』のガッツのようなイカつさを備えているのです。
JRPGを進化させたシーン構成
Battle Chasers: Nightwarでは広域エリア画面は実際に移動する形式となっています。
いわゆるJRPGでいうところの2Dをベースとしたフィールド画面です。
そして町もこの画面上で表現されています。
町という独立したエリアが存在するのではなく、
広域エリア画面からシームレスに町の施設へアクセスするという形です。
そのため簡便に町の住民との会話を楽しんだり買い物をすることができるでしょう。
また広域エリア画面でシンボル表示されているモンスターとエンカウントすることもあります。
ダンジョンに入ると3Dで描画されたダンジョン画面となります。
いわゆるディアブロ的なシーンで、
マップには様々なオブジェクトがありモンスターも存在しています。
そしてモンスターとの戦闘はフィールド画面と同じくシンボルエンカウント形式です。
モンスターのシンボルと衝突すると戦闘画面へと遷移する形となります。
衝突するモンスターのシンボルが複数近くにある場合は
まとめて戦闘することになるのでより危険度が増すでしょう。
この新作PCゲームの戦闘シーンの迫力ある演出
Battle Chasersの戦闘シーンは実に良くできています。
演出という面でみるとかなりの高水準と言えるでしょう。
例えばゴーレムのカリブレットが敵を殴るときには敵の前へと移動し、
腰を溜めて殴りかかりるのですがこのとき画面も激しく揺れます。
それにガリーの通常攻撃も相手に飛びかかる際に一瞬スローになり
力を溜めてぶん殴る様子が非常に力強い。
また戦闘ではアビリティという技を使うことができるのですが、
技ごとにキャラクターの固有モーションが発動する点も見逃せません。
いずれも格好良いアクションを繰り出すので見ているだけでも楽しいはずです。
戦闘シーンの演出のクオリティは既存のJRPGを凌駕しているといっても過言ではありません。
このJRPGの工夫が加えられているターンベースの戦闘
戦闘は敵味方が入り乱れ順番に行動する形で進んでいきます。
画面左にそれぞれのキャラクターのアイコンが並んでいるのですが、
上から順番に行動していくのです。
そして独自のシステムとして、
アビリティを使うことで少し順番が後回しになるという要素があります。
アイコンが一番上に来ると行動することができるようになり、
通常攻撃やアイテム使用は直ぐに実行できます。
ですがアビリティを使おうとするとそのキャラクターの行動順アイコンが下の方に回されるのです。
この作りは秀逸といえます。
強力な行動であるアビリティは敵に大きな被害をもたらすことができますが、
それと同時に行動順が遅くなるので攻撃を受けるリスクも背負うことになります。
いわゆる行動順のトレードオフが成立しているので
プレイヤーはどう攻撃していくか戦略を立てる必要に迫られるでしょう。
バーストで形勢逆転
キャラクターは通常攻撃やアビリティの他にバーストという強力な行動をとることができます。
アビリティが必殺技ならバーストは超必殺技といったところです。
バーストを発動するとカットイン演出が入り、強い効果をもたらすことになります。
敵に大ダメージを与えるものもあれば
味方を回復するものまで様々な種類のバーストが存在するので、
習得すると戦略に幅が広がるでしょう。
なおバーストは各種行動で溜まる画面左下のバーストメーターを
消費することで使うことができます。
近年稀にみるアメコミ風おすすめJRPG
『Battle Chasers: Nightwar』はJRPGをベースとする作品です。
JRPGというと近年ではあまりリリースされなくなったジャンルですが、
Battle Chasers: Nightwarはこのジャンルが現代でも十分通用することを示しています。
分かりやすいインターフェイス、戦闘のトレードオフ、
そして格好良いデザインや演出など高い水準であらゆる意匠が込められている秀逸な作品です。
steamで配信されていますので、ぜひプレイしてみて下さい。