インディー系ゲーム制作会社でお馴染みのRobot Gentleman Studiosが手掛けるサバイバルアドベンチャーゲーム!核爆弾が投下される前に家族、食料、水を確保しシェルターで生き延びろ!!「2015 Indie Cade」でファイナリストまで選出されたオススメPCゲームです!
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核爆弾投下まであと60秒!
「60 Seconds!」は、インディー系ゲーム制作会社のRobot Gentleman Studiosが開発を手がけ、2015年5月26日に発表した核戦争シミュレーションPCゲームです。
とは言っても主人公のテッドは軍人でもなければ政府の重要な役職に就いているわけでもなく、ただの善良な一般市民。
家族と一緒に暮らす平凡なアメリカ市民です。
本作の舞台は1950年代のアメリカで、主人公テッドは「あと60秒でここに核爆弾が投下される!」という状況に置かれます。
プレイヤーは主人公テッドを操り、60秒という限られた時間の中でシェルターに持ち込むものを素早く選択しなくてはなりません。
もちろん家族を連れて行くのも忘れずに。
ギリギリ60秒以内にシェルターに逃げ込んだら、そこから本作の本当の戦いがスタートします。
極限の状況下でどれだけの日数生き延びられるのかが試されるのです。
海外のインディーゲームならではのきわどい設定とブラックコメディ的要素内包した本作は、繰り返しややり込み要素が強いので、中毒性を持った同人ゲームだと言えるでしょう。
ちなみに「2015 Indie Cade」ではファイナリストに選出された実績を持ちます。
災害時には何を持って行くのか?
本作は瞬時の判断力と思い切りの良さ、
人間性など「生存」のすべてに関わる要素が試されるサバイバルゲームです。
主人公テッドには最初に20秒ほどの時間が与えられるので、
核戦争後の荒れ果てた世界を生き抜くために必要な物資の置き場所や、
大切な家族がどこにいるのか確認することができます。
自分ならどうするか?考えさせられるゲーム性
そして運命の60秒がカウントダウンが始まったら、
先ほどの記憶を頼りに自分が必要だと思う物資や家族を運んでシェルターに放り込まなければなりません。
もし貴方が同じ状況になってしまったら、
大切な家族以外に一体何を選ぶでしょうか?
大切なフィギュア?それともゲーム機?
いいえ、シェルターで長く生き延びたいのであれば何は無くとも「水」と「食料」が重要です。
災害が多い日本ではこれらの必需品をきちんと備蓄している人は多いと思いますが、幸いテッドの家にも「水」と「食料」が用意されています。
まずはこれらを確保することを考えましょう。
ただし全ての物資には重量があり(もちろん家族一人一人にも)、
一度に運べる重量には制限があります。
テッドはスーパーマンではないので、
家に置かれているすべての物資や人間をまとめてシェルターに放り込むことはできません。
これが意味するところはすなわち・・「選択」です。
時に残酷な「取捨選択」
「60 Seconds!」に秘められたブラックユーモアが炸裂する瞬間はこの「取捨選択」の場面にあると言っても過言ではないでしょう。
プレイする人間の価値観で「大切なもの」は変化していきます。
家族を残さずシェルターに連れ込まなければ気が済まない人もいれば、
「助かるのは俺だけで十分だ!」と割り切ってありったけの「水」と「食料」をシェルターに放り込む人もいるでしょう。
本作はどのような選択も自由であり、
主人公テッドの行為にペナルティは課せられません。
実際にこのような場面に遭遇した場合には「家族」より「水」と「食料」を優先する「ヒャッハー」系の人は少ないと思いますが、
本作ではそのような人道を無視した選択も可能です。
「良き父親」であることに疲れたら、一度はそんな「外道プレイ」をやってみても良いかもしれません。
ただし良心の呵責に苛まれることに関して対して当方は一切の責任を負いません。
生きているからこそ続くサバイバルの日々
ごく平凡なエンターテインメント作品であれば、
60秒以内に家族全員無事シェルター内に隠れて難を逃れ、「バンザーイ!」となってエンディングを迎えることになりますが、
「60 Seconds!」ではシェルターに飛び込んでからが本番です。
飛び込む前の60秒の間に自分が選んだものがどれだけ有用で、
どれだけの期間サバイバル生活に通用するのか、
1日ごとに日記形式で明らかにされていくのです。
日記にはシェルターに避難した日が「Day 1」と表記され、読み進めるごとにテッドの周囲に何が起こっているのかが徐々に明らかにされていきます。
避難1日目こそ「水が十分にあるからしばらくは心配しないで済む」などという呑気な書き込みがされていますが、
日を重ねるごとに新たな問題が巻き起こり、十分に蓄えていたはずの食料も枯渇していきます。
貴重な「水」や「食料」がどこからともなく侵入してきた「クモ」によって荒らされるなどの突発的な事態が発生する場合もあり、
サバイバルはより過酷なものへとシフトしていきます。
数日が経過すると、シェルター内にいる誰かが外を探索する必要が出てくるかもしれません。
そのような場合にプレイヤーは「誰を」地上に向かわせるかを決めることになります。
外には放射能で突然変異した危険な生物がいるかもしれないので慎重を要する場面です。
さらに2週間以上が経過すると、深刻な食料危機と閉所に閉じ込められた影響で精神に異常をきたす人物が現れる場合があります。
疲弊していく様子は2Dアニメーションで描かれる
シェルター内の様子は2Dアニメーションで描かれますが、家族の一員が明らかにおかしくなっていく様子は手に取るように分かります。
プレイヤーはこれらの悲劇が日記に綴られ、避難した家族が徐々に崩壊していく様子を見ることもあるので、プレイ時にはどのような結末にも覚悟する心構えが必要になります。
サバイバル生活は時に残酷な結末をもたらすのです。
「生き残る」ために必要なのは
「60 Seconds!」は核戦争サバイバル同人ゲームなので、
自分の選択がバッドエンドを迎えた場合には最初からやり直すこともできます。
前回サバイバルに失敗した要因を洗い出し、1日でも長く生存するために必要な物資と人数構成などを考えます。
外を探索する場合にはどのような脅威が待ち構えているか分からないので、
護身用の武器は必要になってくるでしょう。
また、家族全員で生き延びるためには食料と水が大量に必要になります。
残酷に聞こえるかもしれませんが「水」や「食料」などの資源には限りがあるので、
最初から思い切った人選(禁断の行為)を行なって、
それが生存日数にどれだけ影響を及ぼすのかを観察するのも一つの手です。
「何が正しいか」を考えると必ず「モラル」や「道徳心」に苛まれてしまうので、
「長く生き延びるためにはどうすれば良いのか」をゲームの目標に据えるとプレイしやすくなるでしょう。
本作の登場人物はアニメ調の顔立ちで愛嬌のあるキャラクターばかりですが、扱っている題材やゲーム内の描写は残酷で深刻なものです。
プレイする際にはしっかりとした精神力で取り組むように心がけましょう。
「60 Seconds!」はこんな人にオススメ
まず、本作が扱っている題材は「核戦争」であり、
家族が徐々に崩壊していく様子も描かれるショッキングな作品なので、
ゲームに楽しさを求めている人にはオススメできません。
異国の家族の物語であっても内容は深刻で、人によっては拒絶反応を起こしてしまうことでしょう。
本作が向いている人は、
この出来事をゲームの世界の話と割り切り、
どのような選択が主人公テッドにとってベストなのかを延々と探ることを苦にしない人です。
本作には一種の人体実験的要素が垣間見えるので、冷静な視点でシミュレーションを行える人は楽しめると思います。