女性型のアンドロイド謎を解きながら世界について知っていく、世界観に非常にユニークな特徴をもつアドベンチャーゲームです。日本語には非対応ですが、ミステリアスなゲーム世界を味わいつつ自然と英語を覚えることができるはずです!
Cradleの実況プレイ動画です(英語)
未来的で幻想的な雰囲気のアドベンチャー
「Cradle」は謎に満ちたアドベンチャーです。
主人公が何者でどういった暮らしをしているのかを知らないままゲームは開始されます。
いわゆる謎を解きながら世界について知っていくタイプのゲームで、最初から全ては説明されません。
果たしてこのゲーム世界はどういった世界なのか、
そして主人公は何をするべきなのか、ストーリーが進むに連れて徐々に明らかになっていきます。
ウクライナの開発会社によるゲーム
「Cradle」を開発したのはウクライナの首都キエフで活動するゲームスタジオ「Flying Cafe for Semianimals」です。
2011年から活動していて、代表作は本作となります。
ウクライナという土地ならではの作品と言うわけではありませんが、
非常にユニークな作品なのでこれからも注目しておきたいゲームスタジオと言えるでしょう。
ゲーム作品に多様さをもたらしてくれる会社となるかもしれません。
モンゴルのゲルのような場所で目を覚ます主人公…
主人公はモンゴルのゲル(移動式住居)のようなところで目を覚まします。
ところがこのゲル、どうも普通のゲルではありません。
伝統的な装飾品や家族の写真の他に、極度に発展したような未来的なメカが随所に配置されています。
中でも目を引くものは机に座っている女性型のアンドロイドです。
果たしてこのアンドロイドが何を意味するのか、それはゲームが進行することで分かるでしょう。
ところでこのゲル、妙にリアリティがあったりします。
モンゴルの公用語はモンゴル語なのですが中国語が書かれたオブジェクトもいくつか確認できるのです。
現実にもモンゴルに住む人々は中国と商取引をして生計を立てていることが多いため、こうした描写をしているのかもしれません。
また、英語で書かれた書籍もいくつか散見できます。
モンゴルでは基本的に英語よりロシア語に親しみがあるぐらいなので不思議な描写です。
このゲーム世界には虚実が混合したような、不思議な世界観を感じることができるでしょう。
タスクに従ってストーリーを進めていこう
主人公はオブジェクトに働きかけることができます。
例えば目覚めた小屋のテーブルにあるメモを読むと次のようなことが書かれています。
「タバハ、オレ太っちゃってすっげえ臭くなっちった。
鼻閉じてオレの事はもう見ないでくれ。
オンゴッツにさよならは言いたく無かったしずっと待ってたんだけど結局あいつ戻ってこなかったわ。
頼むからあいつに食事やって着替えさせて欲しい。食事のレシピ置いておくわ…
1:赤い鍋を温めて
2:鍋にグラス一杯の水入れて
3:湖の側にあるプラムオリーブのフルーツをそこに入れて。
4:木の根っこも入れて。ちゃんとすりつぶすのを忘れないで。
5:お湯の色がオレンジになるまで塩を入れて。
食事作ったらオンゴッツが臭いかぎつけてくるからさ。etc…」
とまあこのようなことがメモに書いてあり、このメモを読み終わると次のタスクが表示されるようになります。
「Put the red pot on ther furnace.(赤い鍋をコンロにかけて)」
これはつまるところメモにあった1番の指示で、これからオンゴッツの食事を主人公は用意しなければならないわけです。
そして1番の指示を終えたら次は2番、2番の指示をこなしたら次は3番、と繰り返してゆくことになります。
その度にタスクは更新されていくという具合です。
果たしてオンゴッツとは何ものなのか…料理を作り終わった後でその正体は明らかになります。
見た瞬間「うへーマジでかー」と少し驚くかもしれません。
しかしメモの冒頭にある「臭くなっちった」てどういうことなんでしょうか…
タスクをこなすのはまるでパズル
1番の赤いポットを用意するときにまず赤い鍋がどこにあるのか見つけなければいけません。
そしてそれには特にヒントは無いので自力でどうにかするしか無いのです。
ただ「それっぽいところ」を探すことで大抵のオブジェクトは見つかるようになっています。
現実に鍋を保管するならどこに保管するか、とか塩をどこに置いておくか、といったことを考えれば解決するはずです。
英語の勉強にもぴったり!
本作は2017年5月現在、日本語には対応していません。
対応言語は英語、ロシア語、ウクライナ語、
それから吹き替えには対応していませんがインターフェースと字幕がドイツ語に対応しています。
自分の得意な言語を読み解きながらプレイしていきましょう。
英語自体は複雑な表現を多用しては居ないようです。
そのため英語の勉強としても良いゲームと言えるかもしれません。
もし英語が学びたいなら本作は良い教材となるでしょう。
ミステリアスなゲーム世界を味わいつつ自然と英語を覚えることができるはずです。
どんどん世界に引き込まれていくアドベンチャーゲーム!
「Cradle」は世界観に非常にユニークな特徴をもつアドベンチャーゲームです。
新しいタスクをこなしていくことで1つ1つ世界の謎が解けていきます。
機械的でありながら幻想的な世界の中で何を見るのかは自分の目で確かめるしかありません。
段々とゲーム世界の魅力に嵌まっていく自分を感じることができるでしょう。
このPCゲームの基本情報
タイトル | Cradle |
---|---|
ジャンル | アドベンチャー,オープンワールド |
開発元 | Flying Cafe for Semianimals |
パブリッシャー | Flying Cafe for Semianimals |
リリース日 | 2015年7月24日 |
料金 | 1,280円(通常版) |
日本語 | 非対応 |
オンライン | 非対応 |
OS | Windows,Linux |
スペック/動作環境(Windows)
必須環境 | 推奨環境 |
---|---|
OS: WindowsXP SP3 or higher プロセッサー: Intel Core2 Duo or equivalent AMD メモリー: 2 GB RAM グラフィック: DirectX9c compliant card with 512MB DirectX: Version 9.0c ストレージ: 3 GB 利用可能 |
OS: WindowsXP SP3 or higher プロセッサー: Intel Core i3 メモリー: 8 GB RAM グラフィック: DirectX11 compliant card with 1GB DirectX: Version 11 ストレージ: 3 GB 利用可能 |
このPCゲームのレビュー(引用元:Steamカスタマーレビュー)
おすすめ・高評価の口コミ
アンドロイドを直しつつ自らをも取り戻していくSF.
他の方の仰るとおり,確かにテキストの量は膨大です.
しかしじっくりと読み進める価値は十二分にありました.いちSF好きとして,このゲームを非常にお勧めしたいと思います.
低評価の口コミ
広大な大地にワクワクしたけど、パオと遊園地の2点しか移動しない。グラフィックは素晴しいがコンテンツに物足りなさを感じる作品。