「Getting Over It with Bennett Foddy」壺に下半身が入った男性がハンマーで山を登ってく高難易度アクションゲーム!

壺に入った男性が山をハンマーで登り続けるというなんとも奇妙なPCゲームです。そのあまりの高難易度からリタイアする人が続出し、有名youtuberもクリアした人は数少ないというまさに海外産鬼畜ゲーです!steamで配信されているPCゲームです!

 

まずはこの高難易度ゲームのPVをどうぞ!

「Getting Over It with Bennett Foddy」ゲーム概要

「Getting Over It with Bennett Foddy」は、Bennett Foddy氏が開発したアクションゲームで、

2017年12月7日から大手ゲーム配信サイトの「steam」で販売されています。

 

プレイヤーは何故か下半身が「壺」にスッポリと収まった状態の男性を操作し、

様々なオブジェクトで構成された巨大な山を「ハンマーの力だけで」延々と登り続けることになります。

 

「特定の人に向けて誕生したPCゲーム」というフレーズが印象的な「Getting Over It with Bennett Foddy」は、

タイトルが表している通り、

製作者であるBennett Foddy氏が用意したナレーションや音楽と共にプレイを進める「不思議な魅力」溢れる作品です。

 

どのジャンルにも属さない「不条理な難易度」を持ったアクションが最大の特徴になっています。

理路整然としたレビューを忌避するかのようなゲーム性と意味不明な舞台設定は、

近年発表されたどのゲーム作品よりも突出しています。

 

 

普段から「一風変わったゲームにチャレンジしたい」と考えている人にはオススメの作品だと言えます。

 

なお、このPCゲームは日本語インターフェース及び日本語字幕に対応しており、

価格も820円と安価なので、誰でも気軽に購入できる点も大きな魅力です。

 

「説明を放棄する」という潔さ

「Getting Over It with Bennett Foddy」には背後に隠された「壮大なストーリー」やクエストなどは存在せず、

プレイヤーが操作する男性の名前、素性にも一切の説明がありません。

 

プレイヤーに要求されるのは、

ゲームをスタートした直後に「壺」からおもむろに上半身(何故か裸体)を乗り出し、

手にした長めのハンマーで移動するだけの男性を「受け入れ」て、

彼を操作しながら「ひたすら上を目指す」ことだけです。

 

通常のアクションゲームであれば、

「何故男性は壺から上半身を出した状態で上を目指すのか」という疑問に対して、

何らかの背景やストーリーの説明を行うところですが、

製作者のBennett Foddy氏は、それら全ての説明を放棄しています。

 

従ってプレイヤーがこのPCゲームをプレイする時に「最もフォーカスする」のは

「壺に入った男性の操作」のみであり、

そこにはかつて味わったことがないような「緊張感」と「集中力」が伴います。

 

「操作して移動する」という単純な行為以外の「説明」を全て放棄した

「Getting Over It with Bennett Foddy」は、かなり「潔い」アクションゲームだと言えるでしょう。

進むごとに変化する障害物が不思議な世界観を形成

 

プレイヤーが操作する主人公「壺から上半身を出した男性」が最初に現れるのは、

切り出した花崗岩らしき岩石が並ぶ地上ですが、

不思議なことに、先へと進むごとにステージを構成している障害物が変わってきます。

 

しばらく進んだ先でプレイヤーを待ち受けるのは、

うず高く積まれた「家具の山」で、椅子とテーブル、

キャビネットやベッドなどが無造作に組み上げられています。

 

そしてそれらの山を越えた先に現れるのは、

石組みで造られたヨーロッパ風の家です。

さらに上に登ると、今度は切り立った「雪山」が登場します。

 

ステージを構成している障害物の数々は現実世界に存在するものですが、

その置かれ方や積み上げ方は現実離れしており、

さながら「夢の世界」を探検しているようでもあります。

 

もしかしたらこれらの景色は、

作者であるBennett Foddy氏の心象風景なのかもしれません。

まさに精神のリレー!カルトゲームへの敬意から生まれた作品

「Getting Over It with Bennett Foddy」の製作者Bennett Foddy氏は、

このPCゲームが誕生した経緯について

「2002年にリリースされたゲーム作品「Sexy Hiking」に敬意を表して製作した」と発表しています。

 

このコメントは「Getting Over It with Bennett Foddy」の画面上にも表示されるので、

プレイすれば必ず目に留まるはずです。

 

002年にチェコ人の「Jazzuo」という人物によって製作されたB級インディーゲーム「Sexy Hiking」は、

簡単な落書きのような頭を持った主人公が、

両手に掴んだハンマーを利用して障害物を超えるという内容のアクションゲームで、

非常に難解な操作性が多くのユーザーを苦しめました。

 

「主人公に足がある(Sexy Hiking)」「足が壺に隠れて見えない(Getting Over It with Bennett Foddy)」

という外見上の違いはあるものの、そのゲーム性は両者共に驚くほど似通っており、

また作者本人が影響を公にしていることからも、

本作は「Sexy Hiking」の「精神的後継作」なのは間違いありません。

 

恐らくBennett Foddy氏は、自分がゲームを製作するとき、

かつて自分を苦しめたカルトゲーム「Sexy Hiking」の不条理な難易度を理想としたのでしょう。

 

そして今日のゲーマーは、

その不条理な難易度と精神を忠実に受け継いだ「Getting Over It with Bennett Foddy」をプレイして、

新たな苦しみを得ることになるのです。

 

時に哲学的なコメントが秀逸

「Getting Over It with Bennett Foddy」のゲーム画面には、

定期的に作者のBennett Foddy氏が仕込んだコメントの数々がナレーション的に登場します。

 

プレイに夢中になっている時にはあまり気にならないかもしれませんが、

中にはかなり哲学的な言い回しもあって面白いので、

プレイ中はこのコメントにも注目してみましょう。

 

Bennett Foddy氏はこれらのコメント中で、

このPCゲームの元となったカルトゲーム「Sexy Hiking」を「妥協を許さないスタイル」と評しており、

「本物の価値を感じる」と述べています。

 

Bennett Foddy氏にとって一般的なアクションゲームに登場する「障害や敵」は全て

「攻略法」が存在する「まやかしの存在」であり、

多くのゲーマー達が楽に突破できるように設計されたものに過ぎない、のだそうです。

 

途中で投げ出したくなるような難易度そしてユーザーを苛立たせるステージ構成

これらを夢中になってゼロから挑戦し続け、徐々に進めるようになったときの快感こそが、

Bennett Foddy氏が目指したゴールなのでしょう。

 

プレイヤーはこのPCゲームをプレイするとき、

Bennett Foddy氏がゲーム全般に対して抱いている価値観を「半ば強制的に」聴きながら、

ゲームを進めていくことになります。

「Getting Over It with Bennett Foddy」は、こんな人にオススメ!

Bennett Foddy氏の絶対的な価値観によって構築された「Getting Over It with Bennett Foddy」は、

インディーゲームが本来持っていた「鋭いゲーム性」を見事に体現した作品です。

 

一筋縄ではいかない高難易度を持っているので、

ユーザーには「何故男性は釜から上半身を出した状態で上を目指すのか」という疑問を

真剣に考える時間がたっぷりと与えられ、

またプレイ中は一種の「瞑想状態」に近い状態に陥ることもあるでしょう。

 

無論ユーザーには「選択の自由」があるので、

このPCゲームを「プレイしない」という選択肢もあります。

 

ただ、今回の記事を読んで何かが引っ掛かった人は、

このPCゲームがなくなる前に一度は挑戦すべきなのかもしれません。

 

クリアした時に得られるものは「満足感」なのか「極度の疲労」なのかは分かりませんが、

少なくとも「自分は「Getting Over It with Bennett Foddy」をプレイしたことがある」

と友人に自慢することはできます。

 

オンラインゲーム要素や「壺が金色になっていく」周回要素もあり、クリア後も飽きさせません。

「Getting Over It with Bennett Foddy」は、

ゲームに未知の可能性を求める「求道者精神」を持つユーザーにはおすすめPCゲームです!

 

このPCゲームの基本情報

タイトル Getting Over It with Bennett Foddy
ジャンル アクション
開発元 Bennett Foddy
パブリッシャー Bennett Foddy
リリース日 2017年12月7日
料金 820円(通常版)
日本語 対応(音声のみ非対応)
オンライン 非対応
OS Windows,Mac

スペック/動作環境(Windows)

必須環境 推奨環境
OS: Windows Vista
プロセッサー: 2 GHz Dual Core CPU
メモリー: 2 GB RAM
グラフィック: Intel HD Graphics 4000 or better
DirectX: Version 11
ネットワーク: ブロードバンドインターネット接続
ストレージ: 2 GB 利用可能
OS: Windows 10
プロセッサー: 2.5 GHz Dual Core CPU
メモリー: 4 GB RAM
グラフィック: Geforce GTX 970/Radeon RX470 or better
DirectX: Version 11
ネットワーク: ブロードバンドインターネット接続
ストレージ: 2 GB 利用可能

このPCゲームのレビュー(引用元:Steamカスタマーレビュー)

おすすめ・高評価の口コミ

1時間やって、このゲームを返品しようと思った。
5時間やって、意地でもクリアしてやると思った。
13時間やって、初めて頂上に着いて泣いた。
次の瞬間には、もう一度登ろうとしていた。
今でもたまに、山に登りたくなる。

このゲームの良いところは、達成感が得られる点や、成長しているのがわかる点。

低評価の口コミ

まぁ分類上マゾゲーですねクソゲーではないです
50回登り切る実績ありますし、なので気安くおすすめできないのでサムズダウン

ゲームとしては面白いことには面白いです。ただし代わりに失うものが多いので心が強い人ほど手を出すのは避けた方がいいと思います。