謎の怪物が存在する海底を探索するアドベンチャーホラーゲーム!人間の恐怖について言及したSF要素もあり、これまでのホラーゲームの概念を踏襲しているかなり斬新なゲームです!少し変わったゲームをプレイしたい人や廃墟が好きなあなたにオススメのPCゲームです!
まずはこのPCゲームの公式動画をご覧ください!
海底基地に秘められた恐怖
『SOMA』はスウェーデンの「Frictional Games」が手がける2015年にリリースされたホラーFPSです。
同社はこれまでにも『Amnesia: The Dark Descent』を始めとするダークなホラー作品を手がけてきました。
思いがけない展開、不気味な海底基地、暗く謎を秘めたストーリー、そして目を背けたくなるような恐怖にプレイヤーは夢中になるでしょう。Steamにて2,980円で発売中のこのPCゲームについてみていきます。
目を覚ませばそこは廃墟
主人公のSimonと謎の女性Ashleyが車に乗っている場面からゲームは始まり、脈絡のないやり取りの後でSimonははっと目を覚まします。
David Munshiと名乗る人物からの電話によると「脳スキャンのためにトレーサー液を飲んでおいて下さい」とのこと。
今日はトロントにあるPace研究所で脳のスキャンを受けなければならないのです。ちなみにトレーサーとはレントゲンを撮影する際の造影剤のようなものとなります。
研究所で脳のスキャンを行った後、Simonは見知らぬ研究所然とした廃墟で目を覚ますことになります。一体自分の身に何が起きたのか分からないままSimonの探索が始まるのでした。
世界観が深まる設計
このPCゲームはキーとなることをこなすことでストーリーを進めることができるのですが、それとは関係の無い部分に様々なテキストやオブジェクトが散りばめられています。
そのため十分に探索しながら進めていくとより作品世界を楽しむことができるでしょう。またそうしたものを観察することでよりメインとなるストーリーの理解も深まるようになっています。
また作りとしても優秀で、ストーリーを進めるための謎解きをする過程で状況を補足するテキストやオブジェクトに遭遇することになるのです。
例えば冒頭ではトレーサー液を探すことになるのですが、その際に様々なテキストを読むことができるでしょう。映画雑誌やパソコンのメール、壁にかけたメモや写真、そういったものと自然に触れるよう設計されています。
巧みな場面転換
本作はストーリー進行にしたがって進んで行くタイプのPCゲームなのですが、場面転換が巧みです。
閉所にしばらくいたかと思えば開放的なところへ繋がっていたり、今度はもっと狭く暗いところへ押し込められたりとメリハリのついた場面転換がされています。そのためゲームプレイは単調にならず常に新しい展開に釘付けとなるでしょう。
BGMやSEもシーンを上手く演出しています。特にBGMは決してゲームを邪魔せずに背景として機能しており、よりシーンの印象を強めるよう使われている形です。また多彩なSEも恐怖や驚きを煽るために多用されているため音によるホラー表現を存分に味わうことができます。
生命と機械の融合した恐怖
『SOMA』の恐怖の対象として描かれるのは生命と機械が融合したような気味の悪い存在です。本来であれば決して交わることのない存在がまるで生命のように活動している様はプレイヤーに奇妙な印象を与えるでしょう。時にはグロテスク、そして時にはかわいらしい存在として目の前に現れるはずです。
そして中には会話をできるロボットも存在するのですが、このロボットは完全に自分のことを人間だと思っておりとても生々しい存在となっています。
キャラクター化されたロボットでもなければ機械らしいロボットでもありません。まるで外観だけがロボットになってしまったような彼の言動に困惑するはずです。
過去の記憶から辿る物語
謎の施設の中には各所に機械やその残骸が存在しています。そして触れられるものの中にはその機械に関連すると思われる過去の音声が聞けるのです。
そうした記録の断片を探るうちにこの場所で何が起きたのかが次第に判明していくでしょう。断片的な音声はバラバラであるからこそプレイヤーの恐怖を煽ってきます。
不安定だからこそ怖いストーリー
冒頭でSimonは脳スキャンを受け、目覚めたら廃棄された海底基地のような場所にいます。そこでは過去の音声記録が聞こえ、奇怪な怪物が蠢き、ロボットがまるで人間のように振舞っているのです。
また生々しい感覚は本物で、基地にはそこかしこに資料があり作り物とは思えません。何一つ確かなことが言えないまま謎が深まり、Simonは探索を続けなくてはいけないのです。
こうした不安定な状況のままストーリーは進み、どんどん恐ろしい状況が展開されていきます。何も分からないからこそ演出できる恐ろしさとドラマチックな展開は本作でしか体験することはできません。
しっかりと練られたストーリーが楽しめるホラー作品
『SOMA』は海底基地を舞台とするホラーFPSです。よく練られたストーリーラインや散りばめられたテキスト、豊かな展開に思わず夢中になるでしょう。
分からないからこそ先が知りたくなるように作られているため、プレイすればするほどより先へと進みたくなるはずです。
生命と機械が融合した存在というユニークなモチーフで恐怖を描いている独特な作品ともいえます。ストーリーの面白いホラーゲームを探している方におすすめできる作品です。
このPCゲームの基本情報
タイトル | SOMA |
---|---|
ジャンル | ホラーゲーム |
開発元 | Frictional Games |
パブリッシャー | Frictional Games |
リリース日 | 2015年9月22日 |
料金 | 2,980円(通常版) |
日本語 | 非対応(MOD対応) |
オンライン | 非対応 |
OS | Windows |
スペック/動作環境(Windows)
必須環境 | 推奨環境 |
---|---|
OS: 64-bit Windows Vista プロセッサー: Core i3 / AMD A6 2.4Ghz メモリー: 4 GB RAM グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 260 / AMD Radeon HD 5750. OpenGL 3.3 ストレージ: 25 GB 利用可能 追記事項: Integrated Intel graphics are not supported. They should work (Intel HD 4000-series or better), but with issues. |
OS: 64-bit Windows 7 プロセッサー: Core i5 / AMD FX 2.4Ghz メモリー: 8 GB RAM グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 480 / AMD Radeon HD 5970. OpenGL 3.3 ストレージ: 25 GB 利用可能 追記事項: Integrated Intel graphics are not supported. They should work (Intel HD 4000-series or better), but with issues. |
このPCゲームのレビュー(引用元:Steamカスタマーレビュー)
おすすめ・高評価の口コミ
ゲームプレイ、演出、ストーリーそれぞれが高いレベルで纏まっており、クリアまで飽きることなく良質なホラーを体験できるゲームである。特にじわじわと来る恐怖を味わいたい人やストーリーのメッセージ性に惹かれる人はプレイして損はないと思う。
低評価の口コミ
操作可能なオブジェクトか否かがわかりにくく、ストレスが溜まる。
光っている壁を調べても操作不可能だったり、操作できても電灯が付くだけだったり、電子部品のような小物を掴むだけだったり意味のないものが多い。