名作タワーディフェンスにまさかの続編!3人称視点の迫力は段違い!?

名作タワーディフェンスの10年ぶりの続編「PixelJunk Monsters 2」!可愛い世界観でチビを守り切りましょう!高低差の概念や、3人称視点の追加など、前作よりパワーアップしています!シリーズファンはもちろん、ゆるいゲームがプレイしたい方やタワーディフェンスが好きなら!

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ゲーム概要:10年ぶりの続編

 

近年登場したゲームジャンルの1つに「タワーディフェンス」というものがあります。これは本拠地に迫り来る敵を攻撃用タワーを建造して食い止めていくという形式のゲームジャンルで、一時期はかなりの勢いをみせていました。そうした状況の中で2006年にPS3やPS Vita向けソフトとして登場した『PixelJunk Monsters』は一定の評価を受けるヒット作品となったのです。

その後も2009年にはPSP用の『PixelJunk Monsters Deluxe』として、2013年にもsteamに『PixelJunk Monsters Ultimate』という名でコンテンツを拡充させつつタイトルを変えながらリリースされてきました。そして2018年5月26日、初出から数えて10年目を迎え続編となる『PixelJunk Monsters 2』が登場するのです。マルチデバイスに展開するとのことですがsteamでは1,500円で販売される形となります。

 

開発は「Q-Games」

 

本作を手がけるのは京都で活動を続けている「Q-Games」です。任天堂向けのゲームの開発に参加していたディラン・カスバート氏らが発足した会社となります。日本の企業なのですが社員の外国人比率が高く半数を超えるとのこと。作品の傾向としてはかなりオリジナリティが高く、良作なインディータイトルをリリースし続けている状況です。

「Q-Games」の開発しているオリジナルタイトルには「PixelJunk」の名が付けられており、アート性の高い『PixelJunk Eden』やユニークなシューティングの『PixelJunk Shooter』などをリリースしてきました。また、2015年に発売した『PixelJunk Nom Nom Galaxy』は施設建設や防衛、探索などの要素が詰まった名作です。本作はもちろんですが、これからも注目していきたいゲームスタジオとなります。

 

タワーディフェンスゲームのおさらい

 

本作のルールは基本的には一般的なタワーディフェンスゲームと同じです。内容に踏み込む前にそのあたりを軽くおさらいしておきましょう。

 

まずステージがあり、そこには自分の本拠地とそこへ至るルートが存在します。ルートは画面外へと繋がっており、そこから本拠地へ目指して敵が攻めてくるのです。敵は「ウェーブ」というひとかたまりの単位で攻めて来て、これを撃退すれば次のウェーブが始まるという形になります。ステージに設定されている全てのウェーブを凌ぎきればクリアです。

撃退する方法は敵が辿るルート周辺に敵を攻撃する砲台を建設することで、砲台は自動で敵を攻撃してくれます。また砲台には種類があり、範囲攻撃をしたり空中の敵を攻撃するものなど様々で、強化することで能力を上昇させることができます。プレイヤーは適切な位置に適切な砲台を設置し、それぞれを適宜強化していきクリアを目指していくのです。

 

表情が何ともいえない「ティキマン」が主人公

 

本作の主人公は森の精霊である「ティキマン」です。彼の表情は木彫りの仮面で覆われているのですが、この仮面が朴訥そのもので何ともいえません。虚無を見つめているような、眠いような、お腹が減っているような、そんな表情をしています。ともかくそんなティキマンとなってプレイヤーはちっこいティキマンであるチビたちを守らなければいけません。

本拠地には20人のチビと呼ばれるちっこいのがいるのですが、敵の襲来を受けると1人ずつ倒されてしまいます。そして20人全員が倒れるとそのステージはゲームオーバーとなってしまうのです。ですが1人でも生き残っていればクリアすることはできるので、何としても守りましょう。

一般的にはタワーディフェンスゲームの本拠地では可能な被弾数をHPとして表すことが多いのですが、そのあたりを独特の世界観に落とし込んでいる点は見事です。「20HP」と書くとシステマチックでデジタルな印象を受けますが、20人のチビとするだけで世界観ががらりと変わります。しかもチビたちはピョンピョン動いたりするので愛着が湧くかもしれません。

 

世界観:生き生きとしたのどかな世界

 

本作の世界観は非常にのどかです。全体的にクレイアニメのような画風で描かれており、キャラクターはもちろん風景まで一貫しています。前作でも柔らかい風合いでしたが、クレイアニメ風になることでさらに雰囲気が出ているといえるかもしれません。

またキャラクターデザインも素朴で、ティキマンやチビはもちろん敵も丸っこくてかわいいデザインになっています。この点は前作から引き継がれているのですが、やはり敵のデザインは秀逸です。パッと見てどのような性質を備えた敵なのかが分かるというのはデザイン画優れているからでしょう。素早く動くクモ型、プロペラを備えた空中型、タフなゴーレム型など特性にあったデザインとなっています。

 

ゲーム内容について

基本的なタワーは3種類

 

攻撃用のタワーを建設するにはお金が必要で、お金は敵を撃破することで獲得することができます。「じゃあ最初はどうするの?」という疑問はもっともですが大丈夫。ステージ開始時にはいくらかお金をもっている状態から始まります。

建てられるタワーは基本的には3種類です。それは以下の3つとなります。

 

基本的な種類のタワー 

 

アロータワー

 

弓矢を放つタワー。弾速が素早く射撃間隔も比較的短い、さらに地上と空中の敵を攻撃できるという特性をもっているものの集団相手には少し弱め。素早い敵を仕留めるのに有効。

 

キャノンタワー

 

地上の敵を広範囲に渡って攻撃できるタワー。威力は強いものの射撃間隔が長く足の早い敵は逃してしまうことも。固い敵には必須で頼りになる兄貴分のような存在。

 

アンチエアガンタワー

 

空中の敵だけをターゲットにできるタワー。射程範囲が広大で射撃間隔がとても短いまさにアンチエアな性能を誇る。ただ地上の敵は一切攻撃できないのでどのくらい設置するかは思案のしどころ。

 

とりあえずこの3つのタワーが基本となります。なお前作では様々な性能を有するタワーを建てることができたので本作でも色々なものを建てることができるかもしれません。

 

3人称視点で高低差を確認

 

本作で最も前作と異なる点というとそれは3人称視点の導入でしょう。何と本作では見下ろし型視点からティキマンの3人称視点に切り替えることができるのです。そして3人称視点にすると良く分かるのですが、かなりの迫力で敵が迫ってきます。同系統の体験はSFなタワーディフェンスゲーム『Sanctum』でも味わえますが、敵を積極的に攻撃できる『Sanctum』とは違いこちらはどちらかというと状況の把握のための3人称視点となります。

本作には高低差の概念が導入されており、高いところに設置されたタワーはより射程が広がるのです。そして高低差は見下ろし型視点では確認し辛く、3人称視点で明確なものとなります。適宜切り替えながらどのような地形なのかを確認したり迫力ある敵の姿をみるために3人称視点を活用していきましょう。

 

タワーの下で踊ってレベルアップ

 

これも前作から続くユニークな点なのですが、タワーの下に待機しているとティキマンが踊りだしタワーの経験値が溜まっていくというギミックが導入されています。通常は敵の撃破時に経験値が入り、これが一定値溜まるとレベルアップして能力が向上するという形なのですが、ティキマンのダンスでもタワーの成長を支援できるのです。

また時折敵を撃破したときに見つかる「ジェム」という特殊なリソースを消費することでもタワーをレベルアップさせることは可能となっています。敵の撃破、ティキマンのダンス、ジェムの消費、という3つの方法で戦力を強化できるので色々ためしてみましょう。

 

まとめ:タワーディフェンスの名作を予感させる作り

 

『PixelJunk Monsters 2』はのどかな雰囲気が漂うタワーディフェンスゲームです。前作から10年の時を経て完成したまさかの続編で、前作はまさしくタワーディフェンスゲームの名作でした。

 

本作ではクレイアニメ風のグラフィックや高低差、3人称視点の導入など前作には無かった様々な要素が含まれた形です。

またマルチプレイには4人まで対応しているのでフレンドと遊ぶ事もできますが、もちろん1人で遊んでも何一つ問題なく楽しめるはずです。

 

本作はシリーズファンはもちろん、タワーディフェンスに触れたことが無い方もにもおすすめのオンラインゲームです。なお無料のデモ版も公開されているので是非遊んでみて下さいね。

 

このPCゲームの基本情報

タイトル PixelJunk™ Monsters 2
ジャンル タワーディフェンス
開発元 Q-Games Ltd.
パブリッシャー Spike Chunsoft Co., Ltd.
リリース日 2018年5月26日
料金 1,500円(通常版)
日本語 対応
オンライン 対応
OS Windows

スペック/動作環境

プロセッサー: i3-3000 series or better Dual Core CPU. i5 or better recommended.
メモリー: 4 GB RAM
グラフィック: Nvidia GTX460 1GB or AMD HD 6850 or better.
ストレージ: 4 GB 利用可能