サイボーグとなった主人公を操作しSF世界を駆け巡る「Deus Ex」シリーズの続編「Deus Ex: Mankind Divided」。全身をサイボーグになっている影響で扱える装備された武装やギミックの数々や重厚で未来感溢れるストーリーは、SF好き、アクション好きの両方を唸らせることのできるPCゲーム。
このPCゲームの公式動画をご覧ください!
ジェンセン再び!開発期間5年を経て登場した近未来アクション作品
「Deus Ex: Mankind Divided」は、「Eidos Montreal」が開発し、
「Square Enix」が販売を担当したアクションゲームで、
PC版は2016年8月23日からsteamでダウンロード販売されています。
本編は英語版ですが、別途無料の日本語化DLCをインストールすることで
「日本語字幕」「日本語吹き替え」に対応する仕組みです。
本作の舞台は2011年に発売された前作「Deus Ex: Human Revolution」から2年が経過した2029年で、
主人公は再びアダム・ジェンセンになります。
身体を改造してさらなる能力を獲得した人たちと、その裏に潜む企業の陰謀、
そして半分機械化された人間と生身の人間たちとの衝突などが本作の重要なテーマとなります。
アクションゲームの要素が非常に強い「Deus Ex: Mankind Divided」ですが、
プレイヤーの選択次第でエンディングが変化する
「マルチエンディング」を採用しているため、
プレイ中はストーリーの動向にも十分な注意が必要です。
開発開始から5年という長い歳月を経て発表されたこのPCゲームは、
前作から正統進化を遂げた重厚な作品だと言えるでしょう。
人間を超えた特殊能力でプレイの幅が広がる
本作の主人公アダム・ジェンセンは前作の中で
「強制的」に肉体をサイボーグにさせられたという経緯を持っています。
本作でアダムを操作するプレイヤーは彼が持つ超人的な能力を利用しながらゲームを進め、
アクションや謎解きに利用することになるのです。
ちなみにこのPCゲームではこの技術のことを「オーグメンテーション」と呼んでいます。
例えばアダムの目には「網膜プロテーゼ」というオーグメーション技術が取り入れられているため、
彼は情報を見るときにスマホやタブレットなどのデバイス画面を見る必要がありません。
情報は直接網膜に「HUD」画面となって表示され、映像と音声の再生も可能です。
また、彼は背中に「推進用装置」を持っているので、
人間を遥かに上回る超人的な移動能力を発揮することができます。
プレイ中は危機からの回避や攻撃手段としてこれらの能力を使えるのがポイントで、
プレイヤーには単純な「攻撃」以外の対抗手段が提供されるのです。
近未来を舞台としたSF作品に多く見られる「人体の拡張(サイボーグ化)」は、
今や現実世界でも実際に進行している技術なので、
これらの要素をゲームシステムに上手く取り入れた「Deus Ex: Mankind Divided」は、
ある種の「強烈なリアリティ」を伴った作品だと言えます。
また、この能力を場面に応じてプレイヤーが選択し、
その判断によってゲームの流れが変わるという可変的な要素は、
プレイの幅を大きく広げる歓迎すべき試みです。
重厚なグラフィックで表現された物語のロケーションがスゴイ!
完成までに長い歳月を費やしたこのPCゲームですが、
その分ゲームにはグラフィック面でも大きく磨きがかけられているので、
プレイヤーは
物語の舞台となるオープンワールド各地の壮大なロケーションを堪能できるようになっています。
中東の「ドバイ」やチェコの「プラハ」など、現実世界に存在する都市も多数出てきますが、
中東オマーンの砂漠地帯に建造中の架空巨大都市「ラビーア」はちょっと面白い設定を持っています。
この都市は何と全てが「3Dプリンター」で作られているのです。
SF作品は未来を予言する一面も持っていることがあるので、
実際に3Dプリンターでビルを作る日が来るかもしれません。
SF要素を組み込んだ絶妙な設定が
素晴らしいこのPCゲームのロケーションは
高度なグラフィックで再現されていて、説得力がある造形を持っています。
尚、「Eidos Montreal」が本作の開発に使用したゲームエンジン「Dawn Engine」によって、
プレイヤーはゲーム内でシームレスに移動しながらこれらの舞台を探索できるので、
プレイ中は趣向を凝らした物語の舞台にも注目してみましょう。
武器マニアの納得の銃器設定
「Deus Ex: Mankind Divided」には「非殺傷」の「スタンガン」から
大口径の「スナイパーライフル」まで、実に豊富な武器が15種類登場します。
どれも現実世界にある武器ではなく、
ゲームオリジナルの名称と設定になっていますが、
製作した会社の名称まで細かく設定されているので、プレイ中は没入感が深まります。
ゼロの状態から「フィクションの世界」を構築する場合、
このように細部まで凝った設定を行うと、
物語に「説得力」と「深み」が出てユーザーを惹きつける結果に繋がります。
現実離れしていない「それらしいデザイン」と
バックボーン設定を持っている「Deus Ex: Mankind Divided」の武器類は、
その効果を最大限に引き出す小道具類だと言えるでしょう。
ちなみにゲームプレイは完全な「不殺(ノーキル)」で進めることも可能です。
これを達成するためには非常に難しい操作と適切な選択が求められますが、
いたずらに銃器ばかりを利用しない人道的な選択肢もある、というのが本作の素晴らしい点です。
発売延期までして煮詰めたゲームバランス
当初の予定を大幅に延期して発売されたこのこのPCゲームですが、
その陰には「Eidos Montreal」の妥協なき開発姿勢がありました。
延長した期間で協議され調整された項目は主に「ゲームバランス」全般です。
数多くのSF要素が含まれている作品ではどうしても「説明」する場面が多くなりがちで、
それが結果的に「冗長な作品」に繋がる危険を孕んでいます。
小説などの類であればページの端に「注釈」を加えれば済む話ですが、
PCゲームをプレイするユーザーは「テンポ」を最も重要視します。
「この部分は長い」「この場面は退屈」というディスカッションが社内で数多く交わされ、
「Eidos Montreal」はついに納得がいくレベルまで作品の完成度を押し上げることに成功しました。
多大な予算が使われる商業作品なので
「発売延期」という決断は勇気が要ることだったと思いますが、
結果的に「Deus Ex: Mankind Divided」は
「スムーズに物語が進行する軽快な作品」へと進化を遂げることができたのです。
また、前述の「Dawn Engine」によって「戦闘シーン」と「探索シーン」が
1つになっているのもテンポを上げる結果に繋がっています。
妥協なき開発姿勢と優れたゲームエンジンの搭載によって生み出された作品、
それがこのPCゲームなのです。
「Deus Ex: Mankind Divided」は、こんな人にオススメ!
身体を拡張して「超人的な能力」を手に入れた主人公が活躍する「Deus Ex: Mankind Divided」は、
サイバーパンク的な世界観が好きなユーザーにはたまらない作品に仕上がっていると言えるでしょう。
実際の現実世界でも起こり得る「人体のデジタル的な進化」は、
非常に深いテーマとなって物語の核を形成しているので、
プレイ中は重厚なストーリーからも目が離せません。
さらに本作は「マルチエンディング」方式を採用しているため、
繰り返しプレイする楽しみもあります。
「あの時こうすれば」という選択肢を選ぶことで結末が変化していくので、
とても楽しめますよ!
このPCゲームは、ステルスアクションやFPS全般のゲームシステムが好きな人、
そしてSFの世界を愛する人にはオススメの作品です!
このPCゲームの基本情報
タイトル | Deus Ex: Mankind Divided |
---|---|
ジャンル | ステルスアクション |
開発元 | Eidos Montreal, Feral Interactive (Linux), Feral Interactive (Mac) |
パブリッシャー | Square Enix, Feral Interactive (Linux), Feral Interactive (Mac) |
リリース日 | 2016年8月23日 |
料金 | 7,344円(通常版) |
日本語 | 非対応(無料の日本語化DLCをダウンロードすることで対応可) |
オンライン | 非対応 |
OS | Windows,Mac,Linux |
スペック/動作環境(Windows)
必須環境 | 推奨環境 |
---|---|
OS: Windows 7.1SP1 or above (64-bit Operating System Required) プロセッサー: Intel Core i3-2100 or AMD equivalent メモリー: 8 GB RAM グラフィック: AMD Radeon HD 7870 (2GB) or NVIDIA GeForce GTX 660 (2GB) ストレージ: 45 GB 利用可能 |
OS: Windows 10 64-bit プロセッサー: Intel Core i7-3770K or AMD FX 8350 Wraith メモリー: 16 GB RAM グラフィック: AMD Radeon RX 480 – 1920 x 1080 or NVIDIA GTX 970 – 1920 x 1080 ストレージ: 55 GB 利用可能 追記事項: 55GB HD space includes DLC |
このPCゲームのレビュー(引用元:Steamカスタマーレビュー)
おすすめ・高評価の口コミ
前作よりも操作性が良く自由度も高く楽しめました
打たれ強くなり、銃弾のバラつきも抑えられているためシューターゲーとしても楽しめます
ロードが長く、ムービーが飛ばせないのは周回プレイ時に辛そうです
EDのスタッフロールも飛ばせません、終わるまでに正確に時間を図った訳じゃありません20分近くかかった気がします
ここで多くがトイレに行くでしょうが5分程待って下さい、物語の核心に触れる(撫でる程度)ムービーが流れます
低評価の口コミ
DLCや消費アイテム販売は気にならないにしても、
前作にあった美的センスはなくなってるわ、
話は海外ドラマの打ち切りクールみたいな半端さだわで、
正直想像以上の期待はずれでした。とはいえ、キャラを動かして目前の課題に挑んでる間は本当に面白く、
期待のハードルを一旦地面に埋めた上で、アクションゲームとして見ればよく出来ています。