「ペルソナ5」悪意ある戒めの鎖を引きちぎり、そして反逆する華麗なる怪盗達。今までのペルソナとは一線をなす名作!

ペルソナシリーズ最新作がついにPS4に登場!今までのペルソナとは一味違い、今回のキーワードは「怪盗」。現実世界でもみたことがあるような悪役たちを改心させ、罪を認めさせろ!シリーズお馴染みのダンジョンペルソナはもちろんのこと、追加要素も満載のRPGです!ぜひこのおすすめPS4ソフトをプレイしてみてください!

 

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RPGの金字塔!アトラス!

日本のRPGゲームの中でシリーズものとして有名なものが幾つかあります。

アトラスが世に送るペルソナシリーズもその1つです。

 

コミックやアニメなどゲームを越えて幅広く展開しており、

多くの人はその名前を聞いたことがあるでしょう。

今からここで紹介するペルソナ5はそのシリーズの最新作です。

 

 

いきなり絶望をつきつけられる主人公

物語冒頭部分からいきなり始まる逃走劇、そして逮捕

それは誰かの裏切りに因るものなのか、主人公は取り調べの中で過去へと回想していきます。

すべての始まりは男性に絡まれた1人の女性を助けたこと。

 

それにより主人公はその男から濡れ衣を着せられ、無実の罪を負うことになったのです。

その結果として今までの学校は退学となり、

保護観察を受けると共に東京の高校へ転校することになってしまいます。

 

新しい学校で再スタートを切ろうとしていた主人公でしたが、

物語は平穏とは真逆の場所へ彼を引き摺り込むのです。

登校中に出会ったクラスメイトであり、

問題児の坂本竜司と一緒にパレスという奇妙な所に偶然にも迷い込んでしまいます。

 

2人はそこで学校の体育教師である鴨志田卓らしき人物に出会い、捕らわれ、そして殺されかけるのです。

さてやっとお待ちかねのシーンが登場してきます。

 

ペルソナの覚醒シーンです。

ここで主人公のぺルソナが目覚め、形勢は逆転。

竜司と共にパレスからの脱出を図ります。

 

途中で出会った猫型ロボットではなく、

猫っぽいモルガナを拾い、

2人と1匹は無事に外への脱出に成功するのです。

 

パレスの存在を知り、

そして1人の少女の事件を機に鴨志田の行為に触れた主人公と竜司は、

鴨志田の罪を暴くために立ち上がります。

 

新たに仲間になった高巻杏の力も借りて、

鴨志田のパレス攻略へと行動を開始するのです。

 

鴨志田の罪が彼の口から公になった時、

そこには主人公JOKER率いる怪盗団が誕生していました。

この先の物語は怪盗団に関わってくるメンバーと、

彼らを縛る悪意、

そしてその人物の生み出したパレス攻略を中心に進んでいきます。

 

巨匠と呼ばれる画家や詐欺グループのボス、

強大な権力を持つ政治家など、

現実世界にもいそうな悪党がてんこ盛りです。

 

もちろん冒頭の裏切りや物語の裏に潜む存在など、

プレイヤーを驚愕させる事実も散りばめられています。

これはある怪盗団の物語です。

 

物語を支える個性的なキャラクター達

ペルソナシリーズはどれも個性的なキャラクターが脇を固めるのですが、

今回も例に漏れず、今までにも勝るとも劣らないキャラクター達が登場します。

そして数も多いです。

 

怪盗団のメインメンバーでもある竜司や杏、モルガナ、祐介、真、双葉、そして春は言うに及ばず、

主人公が協力関係を築く登場人物の多くは、

プレイヤーがおいおいと突っ込みたくなるほどのインパクトを持っています。

 

またそれと同時にゲーム中で協力関係を強めることで、

その登場人物達の深さを知ることも出来ます。

 

ただの個性的なキャラクターではなく、

しっかりとした背景を備えたキャラクター達なのです。

代表として個人的に好きな登場人物を2人挙げさせて貰います。

 

1人目は担任の川上貞代

メイド服とあの髪型で登場した時は思わず噴いてしまいました。

 

アルバイトの理由や教師としての態度、彼女の話を進めることでその原因を知ることができます。

それでもメイド服はないだろうと思った人は私だけではないはずです。

 

そして2人目がミリタリーショップの店長である岩井宗久

その渋さとどことなく影のある外見とは裏腹に彼の話の中心は子供。

プレイすればわかりますが、本当にカッコイイ父親です。

 

どの登場人物も関係が深まれば深まるほど、別の顔が見えてきて、

プレイ前とプレイ後では好きなキャラがガラリと変わるかもしれません。

またそれが悪役にも言えます。

 

パレス攻略の最後にボスとして現れた時のセリフ

改心して罪を独白する時のセリフ

それらを合わせて見ると彼らの胸の内もまたプレイヤーは知ることができるのです。

 

今までのシリーズとは一味違うパレス攻略

今回のペルソナ5の主役は怪盗団です。

そして怪盗団といえば「華麗な盗み」ではないでしょうか。

今までのペルソナシリーズのダンジョンはあくまでもボスへと続く道でしかありませんでした。

しかしペルソナ5は違います。

 

パレス攻略の要はその主のタカラを盗むことであり、

パレスの主つまりボスとの戦闘はその前座でしかないのです。

そのためダンジョンもただ先に進むだけではありません。

 

怪盗らしく颯爽と忍び込み、罠をかいくぐり、タカラを隠した場所を突き止め、

そして閉じられた場所から華麗に盗み出すという怪盗らしさが楽しめるように作られています。

そのスニーキング性から別のゲームをしているのではないかと思うほど楽しいです。

 

凝ったがゆえの挫折

ペルソナ5の改善点の1つは先に褒めたパレス攻略に関わってきます。

私はあれぐらい歯応えがある方が好きなのですが、

それでもダンジョンの長さや仕掛けを面倒臭く感じてしまうことが多々ありました。

 

怪盗団という設定を最大限に活かすために、

あのようなタイプのダンジョンにしたアトラスの手腕は素晴らしいと思います。

ですがそれと同時にダンジョンとしての自由さや気軽さが失われた気もしたのです。

 

何度も入り直しする怪盗なんて悲しすぎではありませんか。

メインとなるダンジョンは一発勝負的なものが良かったのではないかとプレイをしていて思いました。

 

考えさせられる物語の展開

もう1つの改善点としてこれを挙げていますが、

私は同じくらいこれがペルソナ5の売りだと思っています。

なぜなら「考えること」がペルソナ5のテーマの1つだからです。

 

ペルソナ5は一見すると、

悪人を改心させる勧善懲悪のようなストーリーに見えます。

 

ですが悪人だった人物が改心し、罪を懺悔するシーンになると違和感がでるのです。

彼らは自ら過去や現在の罪を悔い改めたわけではありません。

パレスの攻略で変貌しただけです。

 

言い換えれば洗脳、人格破壊とも見て取れます。

実際は隠れていた良心を引き出したという設定になっています。

こうなると主人公達を正義の味方と言えるのでしょうか。

 

素直に頷ける人は少ないでしょう。

このゲームではこのように主人公達の行動にも、悪人の行動にも考えさせられることが多くあります。

プレイヤーに考えることを強制してくるのです。

 

ゲームはシンプルに楽しみたいと考えるプレイヤーにとっては鬱陶しいこと極まりないと感じるかもしれません。

ですがラスボスの言っていることを紐解けば、

「考えることを放棄するな」とペルソナ5は言いたいのだと思います。

 

改善点なのか、美点なのか判断の難しいポイントですが、

これがあるからこそペルソナ5の物語は心に響くのです。

 

ペルソナ5の魅力

これ以外にも多彩なペルソナの種類成長とスキルの自由度、音楽、合体システムなど

このゲームの良さを挙げればきりがありません。

そして私としては全てをここで知って欲しくもないのです。

 

自分でプレイをして直に全てを見て欲しい、そう思わせる何かがこのペルソナ5にはあります。

日本製のRPGが恋しくなったなら、

1番最初に手にとってもいい作品です。

このゲームに費やす時間は絶対に無駄にはならないでしょう。