数々の高難易度パズルゲームを作成している会社の新作PCゲームです。様々な動きをする六角形のブロックを動かして課題をこなしていきます。インディーで多くのパズルゲームをリリースしているので信用できる面白さになっています。日本語にも対応しているので問題なく遊べます。
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パズルゲームに定評のある会社
『Opus Magnum』は現代を代表するパズルゲーム開発会社の雄Zachtronicsの新作PCゲームです。
Zachtronicsはザック・バーグ氏により設立されました。
ザック・バーグ氏はクラフトゲームを一躍有名にした『Minecraft』の原形とも言える『Infiniminer』を開発した人です。
同社はこれまでに超難解なパズルゲームをいくつも開発してきた歴史があります。
分子をモチーフとした『SpaceChem』やアセンブラ言語的な世界で挑む『TIS-100』アセンブラ言語そのまんまな『SHENZHEN I/O』などを作成しています。
高難易度なパズルゲームは世界中のゲーマーを苦悩の渦に叩き込んできたのです。
本作『Opus Magnum』もプレイヤーの知恵熱をぐんぐん上昇させてくれます。
頭から煙を出しながら課題を解いていきましょう。
試薬を合成して生成物を作る
本作はステージクリア型のパズルゲームです。
提示された課題をこなすことができればクリアで、課題の内容は「試薬から生成物を作る」というものとなります。
要するに使える材料を渡され、一定のロジックを組み立てて料理を作るようなものです。
フィールドは六角形のHEXで、ここに様々な働きをもつブロックを設置していきます。
ブロックにはそれぞれこなすことのできる命令があり、1つずつこなされます。
プレイヤーはブロックが動作する前に1つ1つの命令を組み合わせた命令セットを作り上げていくことになります。
そうして命令を組み合わせたブロック同士が連携し、試薬から生成物を作り上げ目標となるブロックまで運べばクリアです。
実際には指定数の生成物を納品する必要があるので何回か同じプロセスを繰り返すことになります。
例えるなら本作のゲーム性は特定の環境下でプログラムを書くようなものなのですが、既存のプログラム言語と比較すると著しく不便な環境だったりします。
そしてそこにこそ本作の面白さがあるのです。
「限定された独特の法則でのみ動作する1つのシステム」を使っていかに課題を解くかというのはZachtronics作品の根底に流れるゲーム性と言えるでしょう。
既存のプログラム言語が通用しない世界
プログラム言語の知識があることで本作はより難解なものになるかもしれません。
本作に登場するブロックの1つである「構造」というパーツはブロックを掴み回転させて離すロボットアームのような役割を担うことができるのですが、繰り返し処理をする場面も多々あります。
そんなときに多くのプログラム言語では「for文」を使って簡単にスマートに処理を書くことができるのですが、本作にはそのようなものはありません。
このロボットアームへの命令は記号を並べて作っていくことになります。
例えば「2マス左にあるブロックを掴んで2マス右にあるブロックで離し元の位置へ戻る」場合を考えてみましょう。
そのときの命令は「1マス左に回し・1マス左に回し・ブロックを掴み・1マス右に回し・1マス右に回し・1マス右に回し・1マス右に回し・ブロックを離し・1マス左へ回し・1マス左へ回し」となるのです。
繰り返し処理の構文が無いだけでここまでプログラムは冗長になることができます。
また「同じブロックを5回とあるブロックに合成する処理」を考える場合、これこそプログラム言語における「for文」で処理したいところですが、やはり手作業で前述したような冗長な命令セットを組まなければいけません。
もちろん一箇所間違えただけで破たんするので思わず「ぐおお!」と叫びたくなるでしょう。
このような感じで本作はむしろプログラムの知識がある分、悩みは深くなるかもしれません。
過去作との比較
Zachtronicsの過去作と本作を比較したとき、本作はアセンブリ言語を直接書いていく『TIS-100』や『SHENZHEN I/O』というよりは原子や分子を組み合わせて生成物を作り出す『SpaceChem』に似ていると言えます。
ゲーム性の根底は同じものと考えても良いかもしれません。
もし以前に『SpaceChem』をプレイしたことがあるなら本作に直ぐ慣れることができるはずです。
また、本作をプレイしてみて面白かったなら『SpaceChem』もプレイしてみて下さい。
他ユーザーとスコアを競い合える
ステージをクリアするとそのプログラムの出来栄えを他のユーザーと競うことができます。
プログラムには「コスト」「サイクル」「エリア」という評価項目があり、いずれも少ないほど優秀です。
コストは「構造」や特殊な動作をする「象形文字」というブロックを使用する際にかかり、サイクルは全体のステップ数、エリアは使用マス数となります。
いわばより狭く、命令数が少なく、使用ブロックが少ないプログラムこそが目指すべきものであるというわけです。
このスコアは統計でグラフ化されているのですが、もし自分が平均から低いスコアであっても落ち込む必要はありません。
突出している平均スコアは自力で解いたわけではなくインターネットで誰かが公開している正解を写したものである可能性があるからです。
それよりも改善を目指してプログラムと向き合う方が健康的と言えます。
平均よりも良いスコアを出すことができたら「天才…」と自分を褒めちぎりましょう。
日本語にもしっかり対応
これまでのZachtronics作品は基本的に英語で、日本語化されているものはこのパソコンゲームぐらいです。
同社の作品はパズルゲームなのですがシリアスなストーリーも1つの魅力となっているため、今回『Opus Magnum』が日本語に対応していることはありがたいこととなります。
ただ少し翻訳に難がある点には注意が必要かもしれません。
例えば「構造」というブロックは英語で「Arm」となっています。
翻訳するなら素直に「アーム」として欲しいところだったりします。
また作るべき「生成物」も英語で「Product」と表記されているのもやはり「プロダクト」で良いような気がしますが、慣れれば問題は無いでしょう。
それよりもこのパソコンゲームのストーリーが日本語で楽しめる点にこそメリットがあると言えます。
錬金術師のストーリー
帝国大学の錬金術工学科をトップの成績で卒業したアンテウス・ヴァヤは街一番の資産家であるヴァン・タッセン家における筆頭錬金術師の職につくことになります。
ですが一家にはなにやら秘密があり、この問題を解決する必要がありそうです。
というのが大まかなストーリーとなります。
少し影のあるストーリーというのもZachtronics作品に共通している点ですが、本作でもそうした展開を迎えることになるのか楽しみなところです。
使うことのできる様々なブロック
本作で使うことのできるブロックについて確認しておきましょう。
使えるブロックは以です。
生成物を納品するためのブロックです。
試薬
生成物を作り出すために使える材料。
構造
中心を軸として回転したりブロックを持ち上げ離すことができるロボットアーム。処理の中心的な存在です。
トラック
構造のパーツの1つで、コースを敷くとその上を構造が移動できるようになります。
象形文字
試薬を合成したりすることができる固有の働きをもつブロック。
これらのブロックを組み合わせ命令を作り生成物を納品していくわけです。
こうして見ると単純ですが、構造は種類によって数本のアームを持ち伸び縮みさせることもできます。
それはつまり、その機能を使ってこなす課題が登場するということに他ありません。
ゲーム進行が進むに連れて使える機能をフルに使う必要のある難問が登場するようになるでしょう。
パズルゲームが好きな方におすすめの新作PCゲーム
『Opus Magnum』はブロックを配置し命令を組み立てて生成物を作り出す同人ゲームです。
インディーゲームのパズルゲーム作品を多数リリースしてきたZachtronics社による作品なので面白さは折り紙つきと言えるでしょう。
日本語に対応しているので英語が苦手な方も安心です。
段階的に難度を増していく課題に立ち向かっていきましょう。
特にパズルゲームが好きな方におすすめできる新作PCゲームです。
このPCゲームの基本情報
タイトル | Opus Magnum |
---|---|
ジャンル | パズル |
開発元 | Zachtronics |
パブリッシャー | Zachtronics |
リリース日 | 2017年12月8日 |
料金 | 2,050円(通常版) |
日本語 | 対応 |
オンライン | 非対応 |
OS | Windows,Mac,Linux |
スペック/動作環境(Windows)
必須環境 | 推奨環境 |
---|---|
OS: Windows Vista / 7 / 8 / 10 プロセッサー: 2.0 GHz メモリー: 4 GB RAM グラフィック: 1366 x 768 DirectX: Version 10 ストレージ: 600 MB 利用可能 |
OS: Windows Vista / 7 / 8 / 10 プロセッサー: 2.0 GHz メモリー: 4 GB RAM グラフィック: 1920 x 1080 DirectX: Version 10 ストレージ: 600 MB 利用可能 |
このPCゲームのレビュー(引用元:Steamカスタマーレビュー)
おすすめ・高評価の口コミ
解き方が無限にある新感覚のパズルゲーム。
文句無く、面白い。命令自体は簡単な、回転と移動を組み合わせるだけのゲームでクリアーするだけならば難易度はそう高くないがただ、その過程がすごく面白い。
如何に早く作るのか・効率的に作るのか・それともきれいに作るのかのか正直答えが無いゲーム。
日本人向けに言うと、1+2=□ではなく、□+□=3という感じ。
低評価の口コミ
チュートリアルでは教えてくれない要素が普通に出てくるので
一度積むと一生積みゲーになる可能性
そもそも難しいのとルールがわからなくて解けないのは全く意味が違ってくる
チュートリアルを終えた時点でユーザーはスタートラインにすら立っていない
マイナスからのスタートだ
どちらかというとパズルゲームというよりはプログラミングに近いのかもしれない