囚われた少女シックスを謎に包まれた船から脱出させるサバイバルホラーアクション「Little Nightmares」。アクション性は控えめにホラー性がかなり高いPCゲームです。セリフがなく作中の世界観について一切語られないので、構想の余地がかなりあります。ホラー好きならハマるオンラインゲームおすすめ!
少女の脱出劇の一部をこちらのPVからどうぞ
Little Nightmaresってどんなネトゲ?
Little Nightmaresは、訪れた者は誰一人として戻って来ることは出来ないと言われる巨大な船舶「ザ・モウ」を舞台に、
9歳の少女シックスを船から脱出させることを目的としたサバイバルホラーゲームです。
「胃袋」という異名を持つこの船は一体何を目的とした施設なのか。
主人公であるシックスは無事にこの船から逃げ出すことが出来るのか。
暗く不気味な展開が恐怖感を演出する船内を探索し、元の世界に戻りましょう。
文字通り巨大なスケールで描かれる船舶「ザ・モウ」
冒険の舞台となる「ザ・モウ」は巨人の世界で、
人間である主人公の視点からだとあらゆる物が非常に大きく捉えられます。
戸棚をよじ登るのも取っ手を一つ一つ登っていく感じになるので、
アスレチックのような印象を受けるかもしれませんね。
本作はアクションゲームとして作られてはいるものの、主人公が普通の9歳の少女ということからも分かる通り
派手なアクロバットやパルクールを披露することはありません。
走ったり登ったり、物を掴んだり明かりを点けたりといった地味で堅実なアクションのみとなっています。
当然敵を剣で斬ったり踏みつけて倒したりといったバトル要素があるわけでもないので、
アクション性そのものはかなり控えめに作られています。
アクションゲームとして、というよりはホラーゲームとして見てもらった方がいいでしょう。
巨人の船ということもあり、「ザ・モウ」の中には腕の長い巨人が敵として現れます。
身体の大きさは主人公の数倍程度では済まないので、船から脱出を試みていることがバレたら一瞬でおしまいです。
そのため、極力敵に見つからないような慎重なプレイを心がけましょう。
もしも見つかったら自身の数十倍の大きさを持つ巨人が全力疾走で追いかけてきますので、
可能な限り全力で逃げましょう(余程運が良くないと逃げ切れないことが大半ですが……)。
お化けやゾンビではないのですが、圧倒的体格差の存在に追いかけられるのはあまり心臓に良くありませんね。
難易度が緊張感と恐怖感を演出する
このオンラインゲーム、序盤はそこまで難易度は高くありません。
むしろ巨大な世界を必死に歩き回る主人公のシックスが可愛らしく、暗い船内でも少しだけ和んでしまいそうです。
シックスのアクションは歩く、走る、登るといった基本的なアクションばかりですが、
どのモーションも丁寧に作り込まれていて非常に可愛らしいです。
反面、敵と対峙するようになってからは難易度が上がります。
見つかったら即死は免れないような巨人が部屋にいるにも関わらず、
攻略上の重要アイテムを手に入れるために進まなくてはなりません。
物音を立てないように慎重に背後を進んでいくのですが、
敵が振り向くんじゃないか、足音に気付いてしまうのではないかと
ビクビクしながら進まなくてはいけないのは恐怖以外の何物でもありません。
9歳の少女には酷な冒険です。
こういった恐怖と戦いながらゆっくりと進めていく作品なので、
先が気になるからドンドン攻略していこう、というゲームでは残念ながらありません。
攻略上のヒントもしっかり用意されているため、
焦って一気にプレイするのではなくゆっくり堅実な攻略を目指しましょう。
暗い船内に輝く一筋の光のグラフィック
冒険の舞台「ザ・モウ」の船内は明かりが少なめで全体的に暗く、
ホラーゲームらしい恐怖感の強いフィールドになっています。
あまりにも暗いため、物陰から巨人が現れるんじゃないか……?という不安を抱いてしまう程です。
しかし、暗いフィールドだからこそ明かりを見つけた時の安心感と
明かりによって映える主人公の黄色いレインコートが綺麗に輝きます。
本作のグラフィック技術は非常に高く、こういった光の演出にはついつい感動してしまう程です。
怖い冒険になりますが、美しい映像技術に感動しながらの操作になるので不思議と飽きが来ません。
その高い映像技術は、敵がいない時の安心感も
敵に追われる時の恐怖感も強烈に引き起こすため、とにかく目を奪われてしまうでしょう。
多くを語らないオンラインゲームおすすめ!
9歳の少女が謎の船舶から脱出するホラーゲームLittle Nightmaresはいかがでしたでしょうか。
本作はキャラクターのセリフが一言もありません。
敵が叫び声をあげたりすることはありますが、
キャラクター同士が会話をしてこの世界について説明してくれることが一切ないのです。
だからこそ、物語のオチはプレイヤーの推理に委ねられる部分が存在します。
船内をしっかり探索することで
「この船はこういった施設で、こういう出来事が起きたんだろうな。そしてあのキャラクターは……」
と推理していきゲームの全貌が見えてくるのですが、作中で明確な回答を提示してくれるわけではありません。
明確な回答が得られないからこそ、本作の不気味さがより一層際立ちます。
正解かどうかは分かりませんが、かなりゾクッとするオチが用意されているため
ホラーゲームが好きな方であればハマってしまうこと間違いなしでしょう!