主人公はネコ。設定だけでも斬新で惹かれるものがあるが、なんとサイバーパンクでロボット達が生活する街を旅して元の世界を目指すという猫×サイバーパンクの相容れない甘辛MIXのような組み合わせで注目されている2022年夏のSteam新作ゲーム!
公式PV(動画はPS5プロモーションですが、Steam配信にてPC版もあります!)
開発会社では”猫の数”が開発陣の人数を上回っている!?真の猫好き達による猫アドベンチャーゲーム!
2022年7月20日にSteamにて公開された新作PCオンラインゲーム「Stray(ストレイ)」
本作はフランスのゲーム開発会社” Blue Twelve”によるPS5、PC版にてスタートした作品になります。
開発を務めたBlue Twelveの社内では、猫の数の方が人間の数を上回っているようで、それだけに真の猫好き達による、猫の細かい仕草や感情表現などが”あまりにリアル”であることから今SNSでも話題になっている作品ですね。
主人公である猫は、ロボット達が生活する見知らぬサイバーパンクな世界に迷い込んでしまい、この世界から抜け出して家族のもとに帰るべく、時にネズミらしきクリーチャーなどが生息する危険な地域なども経て、謎を解き明かしながら冒険をしていくことになります。
本作の特徴:良くも悪くも”リアルな猫らしさ”が追及されている。
本作はプレイヤーが人間ではなく、猫であるだけに他のRPGなどとはスタイルが大きく違う点がいくつかありますので、今回はそれらを紹介していきたいと思います。
多くを語らないストーリー性
主人公が人間であれば、会話をNPCなどと交わしていきながら徐々にストーリーが進行していくスタイルが王道なんですが、本作では主人公は猫であり、また人間の言葉を喋りません。
だからこそ、プレイヤーは自分で考察していく必要があるし、場面ごとに、どう感じるかはプレイヤーの感性に委ねられている感じ。
ディズニー作品とかに登場するような動物ではなく、あくまでリアルさを追求した猫という感じで、どこか常にそっけなく、実際に猫を飼っている人なら分かると思いますが、どんなに愛情を注いでも猫視点からは無頓着だったり、グラフィックだけではなく、そういった点でも猫のリアルさが描かれている作品になっています。
これらは本当の猫好きが作っているからこそ、描ける世界観なのかもしれません。
猫のしぐさは忠実そのもの。かわいい。
最近はペットの動画をSNSで投稿する方も増えて、また猫とか犬にそんなに興味がない人でも、そういう動画見ると、ちょっと癒されて「いいね」押しちゃったりしますよね。筆者はそんな人間です。
本作の猫のしぐさもSNS上で話題になっていて、もはや本物の猫動画でなくても「いいね」が稼げる時代になったのかもしれません。とにかくリアルだし、可愛い。
猫が実際に行う仕草のディテールはなかなか凝った作りになっていて、開発陣も個々に力を注いだことが伝わってきます。ほとんど猫の事を知らない筆者が言うのもなんですが、猫好きなら「分かる~!」と共感してしまう場面は多いようです。
猫の可愛さに癒されたくて本作を買う方も少なくないと思いますしね!
猫が冒険していくのはサイバーパンクの世界観。
人造人間(ロボット)たちが生活しているサイバーパンクな世界観を冒険するというのも本作の斬新なポイント。猫ってだけで斬新ですが、斬新の2乗ですね。
ただロボット達が生活しているといっても、生活様式は人間らしさが漂ってきます。洗濯物が干してあったり、ちょっと部屋が散らかっているズボラなロボットがいたりw
マップを探索するだけでも結構楽しいし、建物の中までしっかりと入ることが出来ますから、探索ゲーとしても評価は高いかもしれません。
ただ、ネットの声では「ジャンプして登れない箇所が結構あるのが少し残念だった」といった声もありました。
たしかに探索ゲームとしては自由度は重要だし、本作は猫ですから縦横無尽にマップのありとあらゆる場所を縦横無尽に駆け回れた方がより面白かったかもしれないですね…。ここらへんはもしアプデとかで強化されてくれたら嬉しいんですが。
またテーブルや椅子、棚の上などジャンプできる箇所は近づくと「ジャンプボタン」が出現して、出現した場合にはジャンプできる。というシステムも個人的には少し残念だったかなと思います。
せっかく建物内の細かいディテールまで表現されていて、マップも美しくもあり、生活感が漂う良くも悪くもリアルなお部屋(悪く言えば散らかってるw)もあったり、その辺まで作り込んでくれているのだから、ちょっと勿体ないですね。
オープンワールドではない。ステージ形式での進行。迷わずサクサクでゲーム初心者でも分かりやすい。
本作のサイバーパンクな世界観をご覧になられてオープンワールドゲームなのかなと思われた方は少なくないかと思いますが、違います。
オープンワールドゲーム好きの方には少し残念かもしれませんが本作では様々なステージを進行していく形式となっていて、ちょっと一本道形式な作りになっています。
寄り道しても楽しいし、様々な箇所のディテールまでマップは作り込まれているんですが、あくまでオープンワールドではないという点はご購入される前にご認識していただいた方が良いと思います。
良く言えばゲーム進行は分かりやすく、迷わずサクサク進めていけるという感じですね。隅々までじっくりと自由に冒険をしていきたいというプレイヤーにとっては少し残念かもしれませんが、それでも作り込まれたMAPは十分にやり応えと満足感を感じられるはずです。
ちなみにゲーム中盤から「小型ドローン」がお友達になってくれて、ゲーム進行をサポートしてくれます。もし迷ったら小型ドローンに頼ってみるとスムーズに進行していけるかもしれません。ゴリゴリのゲーマー向けというより、猫好きな広い層に楽しんでもらえるような親切な設計になっていますから安心ですね。
猫だけじゃない、ロボット達の生活感にも注目。
本作は猫が主人公なだけにメディアでも猫に注目が行きがちですが、案外街に住むロボット達も個性あふれるユニークな描かれ方をしています。
遊び好きなロボット、仕事終わりのサラリーマンさながらのロボット、だらしない部屋が散らかっているロボット、とにかく色々です。
猫はどの作品よりも猫らしさを追求されていますが、ロボットについては機械的な感じというより、むしろ”人間らしい”とすら思える場面に多く出くわします。
言葉は通じないし、主人公である猫はあくまでマイペースで呑気な感じですが、猫とロボットが少しだけ距離を縮めて同じ空間で生活している様は、ちょっと情緒に訴え掛けるものがありますね。
猫好きにはそのリアルさから共感の声が多いが、一般ユーザーからは少し味気ないという声も。
いくつか特徴を挙げてきましたが、ネットでの声を見ていると、猫好きにとってはまさに待望の作品という感じで、非常に好評なのですが、
一方で一般ユーザーにとっては味気ないかなぁという声も数多く見受けられました。
猫を実際に飼ってる方にとっては、ある意味で「愛情をどんなに注いでも猫はそっけない」なんてことに慣れているのかもしれませんし、ある意味でそんなところまで表現してきたBlue Twelveはさすがといった感じですが、一般ユーザーからしたらもう少し猫に感情移入していきたいという感想を抱くのかもしれませんね。
動物がしゃべり、喜怒哀楽があり、そんなディズニー作品とかに登場する動物キャラとかは、「人間側のそうあってほしいというエゴなのかもなぁ…」と筆者はプレイしていて感じました。^^;
本作はあくまでそんな人間側のそうであって欲しいという視点は無視して、猫らしさを追求しにいった作品だと思いますし、だからこそ猫好きなコアファンにとっては非常に刺さる作品になっているのかなと思いました。
ゲーム難易度は大衆向けに分かりやすく設計されていますが、世界観やストーリーの提供の仕方は好みが分かれる作品かもなと感じたので、
猫好きにはおすすめしたいPCゲームですが、万人受けの作品ではないかな。というのがまとめです!
もし購入を検討されている方は、一度Youtubeなどで実況動画などを少し覗いてみてから買うというのがいいかもしれません。
最終更新日:2022年7月24日 (運営者情報)