「KANON」元祖泣けるギャルゲー。今も色褪せぬ作りこまれたストーリー。

今や超大手の会社となった『Key』。その出世作が『KANON』となります。発売から時は経ちましたが、作りこまれたストーリーは様々なゲームが世に出ている現在でも感動できる作品となっています。物語で感動をしたい、涙を流したい、といった方におすすめのギャルゲーです。

 

 

ギャルゲーのスタンダードを築いた作品の一つ

KANONは雪深い冬の街を舞台に、

主人公祐一と幼馴染名雪をはじめとしたヒロインとの交流と恋愛を描いた作品です。
Keyブランドの出世作であり、ギャルゲー史に名前を刻むことになります。

 

特徴的なのがビジュアルノベルに専念していることです。

当時は文章とグラフィック、音楽だけで勝負する作品は少なく、

何かしらの要素を含めて遊べる要素を組み込んだゲームが多かったのです。

 

KANONはビジュアルノベルに専念してクオリティの高さでヒットを記録した作品であり、

その後のゲームに大きな影響を与えました。

 

同じ分野で先行するブランドには『Leaf』が存在しましたが、

ビジュアルノベルが売れるということを確実にした作品がKANONになります。

 

KANON以降、

ヒロインごとにシナリオが存在し、選択肢で分岐する』のがスタンダードになります。

シナリオの出来が良く、『泣ける』作品としても有名になりました。

音楽の良さとあいまって、涙腺を刺激する内容になっているのです。

 

大ヒットからアニメ化などのメディアミックス展開が進み、海外でもヒットを記録しています。

海外でタイヤキがメジャーになったのも、KANONの存在が大きいのです。

 

このように多方面にも名を残している所からも人気の伺えるおすすめギャルゲーです。

 

メインヒロインが食い逃げ少女というインパクト

泣けるシナリオが有名になったKANONですが、

ギャグの軽妙さや畳み掛けるような展開も特徴になっています。

 

特にメインヒロインである月宮あゆの登場シーンのインパクトは絶大で、

ヒロインが食い逃げしているところにぶつかる

というむちゃくちゃな展開も話題になりました。

 

あゆの好物がタイヤキでシナリオ中に何度も登場することから、

『クイニゲ』『タイヤキ』が海外に普及するきっかけを作ることにもなっています。

 

最初の残念さから一転して、シナリオ進めるほど展開がシリアスになっていき

そのギャップがファンを掴む理由にもなっています。

 

KANONのヒロインは総じてクセが強い人物が多く、

それぞれの個別シナリオがしっかりと練りこまれているのも特徴です。

 

幼馴染でどこでも寝むれてしまう名雪

病弱で学校に通うことが難しいのにアイスばかり食べている後輩

記憶喪失なのになぜか主人公に強い恨みを抱いている真琴

夜の学校で夜な夜な剣を振り回し見えない怪物と戦う

などファンタジー色が強いシナリオも存在します。

クリア後に分岐するシナリオもポイントに

KANONはそれぞれのキャラクターごとにシナリオが分岐し、さらに選択肢で細かく分かれています。

選択肢を間違えるとバットエンドになってしまうものや、

それこそバッドエンド直行になる危険な選択肢も存在します。

 

重要なのは、

一度バッドエンドを確認したり、エンディングを迎えないと現れない選択肢があることです。

 

物語を一通り読み終えた後に最初からやり直すことで、

真のハッピーエンドやサブキャラシナリオへの分岐が発生することがあるのです。

 

KANON以降のビジュアルのベルではこの傾向が顕著になり、やりこみ要素の一つにもなっています。

 

ビジュアルノベル初期の作品ということもあり、分岐は少なめですが、

やり直して分かる伏線」が随所に張り巡らされていることも

シナリオの評価が高い理由の一つになっています。

 

一番最初に意味が分からなかった台詞がやりこみによって分かることも多く、

設定の緻密さや丁寧なつくりを感じやすくなっています。

 

選択肢にセーブが出来る機能の充実や、

スキップ機能の充実もシナリオのよさを味わうためにしっかりと機能しています。

 

スキップ機能が弱いためにシナリオを読みなすのに時間がかかり、

途中で投げ出したくなるゲームも珍しくなかったからです。

 

ただし、場面ごとスキップ出来るほど便利ではないため、

時代を感じさせるつくりが残っている部分もあります。

なつかしの名作やシナリオを楽し見たい人がおすすめ

KANONは後のビジュアルノベルに多大な影響を与え、

泣きゲーというジャンルを確立した作品でもあります。

 

様々な形で歴史に残る名作であり、記録的なヒットを飛ばした作品でもあります。

 

シナリオが秀逸でしっかり練られたものであるため、

今遊んでもあまり古さを感じないのもポイントです。

なつかしの名作やシナリオのよさ、

作りこみを味わいたい人に是非といったおすすめギャルゲーです。

 

一方で、ビジュアルリッチで慣れていて、

アニメーションなどに期待をしてしまうと期待はずれになってしまう恐れが高くなります。

 

一枚絵と文章、音楽の組み合わせでゲームを成立させた作品であり、

よく動く、よく喋ることは目指していなかったのです。

 

声がついたのもヒットを記録し、メディアミックスが盛んになってからのことです。

配信媒体によっては現在でも声がつかないケースもあり、初期の名残になっています。